Motorhead - Ace of Spades

カテゴリー: Heavy Metal (UK)

 いつの時代にも反抗的、反逆的、そして攻撃的な姿勢を音で表そうとするバンドは存在していたし、古くは60年代末期にもブルーチアーやハイ・タイドなんてのは英米で存在していたものだ。70年後半はパンクムーブメントの波もあってより一層そういった音が顕在化してきたが、それに輪を掛けたのがハードコアパンクとか後のスラッシュメタルあたりに発展、まぁ、以降は形を変えまくっているのでよくわかんないけどさ。それでも驚くばかりの攻撃性を今でも聴く度に発揮していると思うのがモーターヘッド。パンクとメタルの間を行く、王道のロックバンド。というかオトコのバンド。

エース・オブ・スペーズ(紙ジャケット仕様) ノー・スリープ・ティル・ハマースミス(紙ジャケット仕様)

 中でも特に話題になるのが「ノー・スリープ・ティル・ハマースミス」か今回紹介する「エース・オブ・スペーズ」だろう。「エース・オブ・スペーズ」は1980年リリースの作品だけど、正直言って以降のバンド、まだこのアルバムに勝ててないぞ、と思う。いや、互角なのはいくつかあるけど、それでもこのインパクトは凄い。しかも嬉しいことにモーターヘッドってのは英国バーミンガム出身のバンドなんだよ。うん、こういう攻撃的なバンドが英国から出てきて世界にその存在をアピールしているグレ具合がかっこよい。バンドのイメージを見るとハーレーに乗ったアメリカ南部のワル達というような印象なんだけど、湿った英国のバンドっつうのがね、いいんだ。

 それで、この「エース・オブ・スペーズ」だけど、もうタイトル曲が有名で聴いたことない人は聴いてみてちょうだい。最初のレミーのリッケンバッカーのベースの音からしてヤバイでしょ。そして始まる轟音ギター、更にレミーのあのダミ声でのシャウト。いやぁ〜、これほど迫力あるバンドはあまり見当たらない。どんだけパンクスとかスラッシャーががなり立ててもやっぱ違うでしょ、これとは。テンション高いしさぁ。歌ってる姿ってのがこれまたかっこよくってマイクスタンドからマイクがぶら下がっているように下を向いていて、レミーは上を向いて歌うんだよなぁ。他のこと関係ないぜ、って感じでもうロックだよ。当時にしては相当早くて攻撃的な音だったし、ルックスも相当ワルっぽくて、ロックそのもの。

 ただ、ラモーンズにしても同じなんだけど、熱狂的なファンもつくし、カリスマでもあるんだけど音だけを聴く場合はどうしても似たような曲が並んでしまうので、飽きる(笑)。それがどのアルバムも、となるとさすがに、ね。多分ライブをナマで見たら完全にぶっ飛んでハマると思うけどさ。だから彼等は今でもライブバンドのまま。やっぱ凄くロックだよなぁ。ジプシーともいうけど…、それがオトコ三人で今でもやってるんだからホンモノ。

 WWE見てるとトリプルHのテーマ曲になっているので数年前のレッスルマニアではモーターヘッドが生演奏していた。それがまた迫力満点でさ、大会場の迫力に負けないし、もちろんトリプルHの気合いも相当なモンで、やっぱりプロレスとハードロック/メタル系はよく合う。どっちも男臭くて燃えるんだよ、多分(笑)。



Judas Priest - Nostradamus

カテゴリー: Heavy Metal (UK)

ノストラダムス

 ジューダスの新作「ノストラダムス」は凄かった。圧倒的な迫力とパフォーマンスと楽曲のレベルの高さ、それに加えてヘヴィメタルという枠を超えた音楽的センスの良さ、そして様式美を象徴するかのような構築美と旋律の美しさ、それは正にヨーロッパでしか出てこない荘厳で重厚な音。さすがメタルゴッドと異名を取るバンドなだけあってそこらのヨーロッパのゴシックバンドやメタルバンドとは比較にならない程の完成度を誇る。

 アルバム全体を聴いた印象で言えば上記のような感じで、正直言ってこれがジューダスなのか?と思うくらいに歌い方も楽曲も過去とは大きく異なるもの。でも、よくよく考えればそれはセカンドアルバム「運命の翼」あたりで見せたヨーロッパ的様式美の発展系と解釈できるわけで、そうするとメタルゴッドの看板以前に自らがやりたくてもできなかったことが35年くらい経った今、ようやく思い切り出来上がった、ってとこか。ホントに圧倒的な迫力と重厚なメタルサウンド、決して速くて重いのではなく遅くて重く、そしてハイトーンボイスではなく唸り上げるような歌唱法で更に音に重さを出すジューダス・プリーストで、曲によっては重厚なコーラスを多用したりオーケストラも当然のように用いられている。それはまるでヨーロッパのゴシックメタルに代表されるサウンドと酷似した音楽性の在り方だ。しかしそこはジューダス・プリースト、大英帝国を代表するバンドなので、ヨーロッパのゴシック系をすべてひっくるめて更に英国の荘厳さを加えた正に最強のアルバムを世に出した。このアルバムのおかげでヨーロッパ各国のゴシックメタルと称するバンド群はいつこの「ノストラダムス」に追い付く作品をリリースできるのか、それがひとつのマイルストーンともなるのではないだろうか?

 な〜んて、かっこつけて書いてみたけど、ホントにねぇ、とんでもないの出してきたよ、この人達。ジューダスってやっぱ大英帝国のバンドだなぁ〜と改めて痛感したもん。この音は多分他のバンドが何をやっても出ない。びっくりさ。そして古くからの速弾きギターソロってのはもちろんところどころで健在なワケで、つい血が沸き立ってしまうしね。一曲一曲でどうの、っていうよりもやはり「ノストラダムス」というコンセプトアルバムだから、それなりにストーリーもあるし、起承転結を思いながら聴いていれば良いのでは?CD二枚組、怒濤のサウンドがたっぷりと詰め込まれているから一気に聴くのは疲れるけど、飽きることはないね。凄く中味の濃い音だから。好みは分かれるかもしれないけど。

 もう16枚目の作品なんだ。っても、40年近くやってて16枚だからそうでもないか。このサウンドで40年近くって凄いよなぁ…。そしてパワーも衰えるどころか増してるし(笑)。9月末には来日公演が決定しているので、ちょっとまた観戦するかどうか悩むなぁ、このアルバム聴くと。行こうかなぁ…、どうっすかねぇ。

Whitesnake - Good To Be Bad

カテゴリー: Heavy Metal (UK)

 往年のハードロッカー達が相変わらずのパワーを持ったまま新作をリリースしている。マイケル・シェンカー、ホワイトスネイク、デフ・レパード、まぁジャンルは違うがエイジアも同時期だったしね。なかなか喜ばしいことではあるが、時代に変化はないのだろうかとも思えるな(笑)。そんなことで、過去のロック歴に於いて実はほとんどホワイトスネイクというバンドを通っていない自分だったんだな。理由は特にないんだけどなんだろね。パープル系列だったからかな。ジョン・サイクスやヴァンデンヴァーグの参加、ヴィヴィアン・キャンベルの参加とかギタリスト的には必ず名が出てくるバンドだったし、もちろんデビカバも当たり前のように名が出てきたんだけど、あまり聴かなかった。多分バンドという形式じゃないのが大きいと思う。ホワイトスネイクってプロジェクト的なバンドだからメンバーしょっちゅう変わるしさ。メンバーというかプロジェクトだからそういう考えに立てば別におかしくないけど昔はバンドっつうのは不動のモンだ、と思ってたし(笑)。

グッド・トゥ・ビー・バッド スリップ・オブ・ザ・タング(紙ジャケット仕様)

 それでもこの時代になるとサウンドが手軽に聴けるという環境になってきているので、やっぱり手を出してみましたホワイトスネイクの新作「グッド・トゥ・ビー・バッド」。

 「かっこいいじゃねぇか」

 っつうか相当評価高いんじゃない、これ?往年のファンでも多分納得できるレベルの音だろうと思う。だって普通に聴いてかっこいい、って思うもん。バンドじゃなくってもこういうのって出来るんだなぁ、とはこないだのマイケル・シェンカーの新作でも思ったことだけど、ホワイトスネイクのそれはもちっとレベル高いかな。ミックスもワイルドでかっちょよいしなぁ…、あぁ、ツインギターなのか、なるほど。しかし名前を知っているメンバーは、ごめん、ダグ・アルドリッチくらいだ(笑)。ふぅ〜ん、しかし、この手の作品って深みが足りないんだろうな、と直感的に思う。うん、多分何十回も聴かないのは間違いなくって、それはこのアルバムからホワイトスネイクのファンになった人でもそうなるんじゃないかな、とか余計なお世話を焼いてみたり…、いやいや、凄くかっこよいんだけどさ。カヴァデール・ペイジのアルバムみたいに忘れ去られていくというか…、まぁ、あれはまだペイジだから価値あると思ってるけど、一般的には忘れ去られてるしさ。このアルバムはどうだろうね。

 冷静に聴いていると楽曲も良くてデビカバの歌も往年の渋さがあるから文句なしなんだよ、でも、何かフックの効いた作品がない。それは多分ギターのリフだったり印象的な展開だったり、ギターソロだったり、色々あるだろうけど、そういうのが物足りない、気がする。5曲目のアルバムタイトル曲はさすがにインパクトを打ち出した自信作っぽいかな。んでもやっぱいいんだよね。時代に合ってるのかもしれん。

 そうか、こういう音になっていたのか…。かっちょいいなぁ…。ちょっとホワイトスネイクの全作品に興味を持ってきた(笑)。

Thin Lizzy - Thunder And Lightning

カテゴリー: Heavy Metal (UK)

 シン・リジィを愛する英国の少年がそのままギタリストになり、あちこちのバンドのオーディションを受けながら晴れてタイガース・オブ・パンタンのギタリストになり、そのおかげで更にステップアップしたギタリストの座を射止める事となった。始めに自身のソロシングルのサポートにフィル・リノットを迎え、それ自体が凄い事ではあるが、そのセッションをきっかけにバンドの運営解散を決めていたフィル・リノットに最後の魂を熱くさせるアルバムを制作させた人、それがジョン・サイクスのシン・リジィ加入の経緯。何年か前にフィルなしでシン・リジィを再結成させて、自分で歌うっていうのをやった時点でこの人は心底シン・リジィが好きなんだなぁと思った。

Thunder and Lightning Life Live

 1983年リリースのシン・リジィのスタジオ盤ラストアルバム「Thunder and Lightning」。メンバーはもちろんいつもの三人にジョン・サイクス。この若者のエネルギーは老朽化していたバンドを明らかに活性化させ、70年代のトラッド路線からハード路線へ変化しながら突っ走ってきたシン・リジィというバンドを更に飛躍させる音楽性を持っていた。ジョン・サイクスのその後の功績はホワイトスネイクで開花し、一時代を築き上げたとも云えるが、それで没落したというのも事実でなかなか難しいものだなと思うが、後のBlue Murderあたりまでは勢いあったもんね。これがまた泣かず飛ばずだったので終わったんだが…。最近は何してるのか知らないけど、黒のレスポールにミラーピックガードを付けた勇姿はかなり印象的でそしてかっこよかった。

 と、まぁ、ジョン・サイクス寄りの話なんだけど、シン・リジィ最後のスタジオ盤である「Thunder and Lightning」は冒頭から思い切りハードでそしてこのバンドの特徴でもあるんだけど軽やかで勢いがある、そして必ず哀しみというキーワードが散りばめられている楽曲の塊で、最後にして更に名盤創作となった。「The Sun Goes Down」なんてのはもう哀愁という言葉がピッタリのフィルらしい曲で、心に染み入る。そして圧倒的なかっこよさを誇る「Cold Sweat」。ジョン・サイクスがソロになってもやり続けていたくらいにかっこよいナンバーで、アルバム中でも光っている。B面になってからも軽やかではあるが、ハードなテンションの曲が続き、「Bad Habits」なんて結構ポップなメロディでそれこそシン・リジィというもんだ。

 このアルバムをリリースした後フェアウェルツアーに出て、そしてラストライブアルバム「Life Live」をリリースするのだが、ストレートにかっこよいライブ、しかしどこか疲れの見えるバンドを知っているとどんどんとハマっていくような面白い音が記録されていて、ジョン・サイクスの頑張り具合も実によく聞こえるというものだ。彼のシン・リジィ好きが溢れんばかりに表れている。ライブ映像をテレビで見たことあるんだけど、もうねぇ、好きそう〜に弾いていてさ、フィル・リノットが可愛がるハズだよ。



Black Sabbath - Heaven And Hell

カテゴリー: Heavy Metal (UK)

 ロニー・ジェイムズ・ディオという人は天性のボーカリストなのだろう。アメリカ人なのだが何故か英国ハードロック界との関わりを持ち続け、アメリカのメンバーを育てていった、みたいなトコロがある…、のは穿った見方?いやいや…。レインボウでの強烈な歌声が軽めのハードなギターにピッタリ合うんだなぁ〜と、すなわちレインボウのアメリカン化の布石だったのかもしれないのだが、驚くことにこの人、レインボウの後にブラック・サバスに加入してしまうのだ。

 まぁ、それ自体は当時から今も驚きの移籍ってことで有名な話なんだけど、そのブラック・サバスはオジーが抜けた後でどうしたもんかと悩んでいたトコロにロニー・ジェイムズ・ディオというなかなかの大物が浮いたので、というワケなのかどうか知らないが見事に獲得して新たなる世界に挑戦。大体ボーカリストが替わるってのはバンドが替わるみたいなくらい大きな出来事なので、果たしてブラック・サバスという伝統ある英国のヘヴィバンドがどうなるのか当時は皆興味津々だったに違いない。

Heaven and Hell Live Evil

 そして1980年に出てきたアルバムがコレ「Heaven and Hell」だが、ホントにこれがブラック・サバスなのか?いや、この名前使っていいのか?ってなくらいに別のバンドと化していた…ように聞こえるんだけど、自分だけじゃないだろう、多分。更に驚くことにそれでいて無茶苦茶かっこよいハードロックを展開している名盤っつうところだが、何てこった、見事に時代にマッチした軽めのハードロックでメロディもしっかりしたキャッチーさもある、そしてみんなで盛り上がれる、などと言う過去のブラック・サバスではあり得ないような面が出てきた作品で、名曲「Neon Nights」なんてのは今でもHR界最高峰に位置する素晴らしい曲でして、そんなのがアルバム全編に入っている駄作無しの傑作。ディオの歌声ももちろんマッチして、というかそのためにブラック・サバスがこういう方向性を選んだのだろうとしか思えない。

 ギターのトニー・アイオミはもちろん唯一のオリジナルメンバーとして未だに君臨しているが、この時のギタープレイは過去に類を見ない程のプレイで、何だこのギターソロは?と思うくらいに時代に合った、ともすればリッチーのようなソロプレイを聴かせてくれるのだが、これがまた良い。アルバムタイトル曲「Heaven and Hell」はさすがに往年のブラック・サバスらしいリフトコード進行で作られているのだが、それでもやはりディオのおかげか暗さがなくある程度の重さが存在するだけという…。そして見事にブラック・サバスとディオの融合が出ているのがもうひとつ、「Die Young」だろう。確かにブラック・サバスだよなぁと思うリフレインなのだが、ここでもやはりトニー・アイオミのギタープレイが驚くし、やっぱりHRの名曲に相応しいスピーディな展開で…。しかし「Walk Away」のこの明るい展開は果たして…、いや、良いのだ(笑)。

 昨年このブラック・サバスのメンバーで再結成して来日しているし、それこそかなり話題になったのだが、もちろん納得の演奏だったらしく好評。このまま弾いてたのかなぁ、トニー・アイオミさんは…、とちょっと気になるトコ(笑)。しかしプロモビデオでのディオさんの黒装束、似合わな過ぎ(笑)。

Rainbow - On Stage

カテゴリー: Heavy Metal (UK)

 何度も書いているんだけど、個人的趣味のおかげでリッチー・ブラックモアというギタリストをきちんと聴いたり気に入ったりしたことはほとんどなくって、ディープ・パープルですら全部のアルバムを聴いてはいないし、それこそ曲名を言われてパッとフレーズが浮かぶなんて事はあり得ない。レインボウについては更に知らない、というか通っていない。ヘヴィメタだ何だと好きなので普通この辺の元祖に辿り着こうと言うものなのだが、不思議と今まで「好きじゃないから」と言う理由だけで聴くことが少なかったのだ。

 とまぁ、言いながらも当然ながら周りには好きなヤツもいたり聴くこともあったりするので全くの無知ではないのだが、アルバムをまとめて聴いたことはほとんどない。なのでリマスターだ何だと色々とリリースされているにもかかわらず古いレコードやらを流していても全く問題ないのだが、せっかくギタリスト関連で流れてきているので大物に挑戦してみようか、とのことでレインボウ「On Stage」です。

On Stage Rising
 名盤「Rising」時のツアーを収録したもので、日本公演が母体となりつつもドイツ公演で補足したりスタジオでいじったりとあれこれと補正されているとのことだが、別にいいじゃないか、れっきとしたナイスなライブ盤なんだから、と浅はかなリスナーは思ってしまうのだが、多分この辺のコダワリは出てくる人は出てくるでしょう、絶対。んなことで多くは触れません(笑)。

 オープニングのドロシーの声からして英国的な香りたっぷりで、ロマンティストなリッチーの趣味が出ているなぁと思うのだが、続いて当時未発表だった新曲でもある「Kill The King」からスタートすると言う暴挙もこの時代ならではなのか、やはり圧倒的な自信なのか、まったく考えてないか(笑)…、あんまり関係ないのかもしれない。んで、やっぱすごいな、と感心したのが「Catch The Rainbow」のギターの音とソロフレーズ。「Man Of The Silver Mountain」のメドレーでのブルースフレーズにもかなり驚いたけど、精度の高さはこの「Catch The Rainbow」がアルバム中最高の出来じゃないか?こういう絵心のあるフレーズを紡ぎ出す人ってなかなかいないもんなぁ。今まであんまり聴かなかったってのはちと勿体ないことしたかもしれない(笑)。それと最後の「Still I'm Sad」ってヤードバーズの原曲なんだけど、なるほど、ここまでこうなるかと最初に驚いた。この人達もカバーの時は完全に独自性を持たせるんだね、と。スタジオ盤とも違うしね。

 しかしレインボウってジャケットがどれもこれもイマイチなのは何故?しかしアルバム丸ごと聴いたけど、軽く感じてしまうのはそういう音を狙っているからだろうか?この後はアメリカ路線を意識したと言われているからそうなんだろうけど、重さはないなぁ、このバンド。…なんて新参者のリスナーが言ったところでしょうがない(笑)。こいつがバイブルだった!って人、このブログ読んでる人には多いと思うし…。



Brian May + Friends - Star Fleet Project

カテゴリー: Heavy Metal (UK)

 ギターヒーローによるソロ作品、と言ってもどれもが皆気合いの入ったものというワケでもなくほんのお遊び程度にリリースされるものもある。その最たる例がブライアン・メイの「」という作品ではないだろうか?

<Hot Space

 1983年にリリースされた12インチミニアルバム、というのかそんなに大した事を言えるような作品ではないんだけどね。前3曲入りで、何でもブライアンの長男が当時英国で放送していた日本製のテレビ番組、いわゆるロボットものの「スターフリート=Xボンバー」の音楽をアレンジして収録。なんでまたそんなことしたのか知らないけど、まぁ、親バカのひとつなのかねぇ。1983年っつうとクィーンだと「Hot Space」の後くらいか…、あぁ、クイーン解散するかしないかっていうくらいにヤバい時期のことだからこういうのもあり得たんだろうな。

 中身はギタリストの豪勢な作品というのではなくってほんとにリラックスして自宅録音しましたって感じのもので今ならアマチュアの誰でも作れるような代物。二曲目の「Let Me Out」はブルース調のリズムに乗せてメランコリックに展開する曲で、こういった曲調はクィーンではあまり聴かれないので何となくわかる。それでいてギタリストであれば好きそうなリズムだしね。可もなく不可もない珍しくドロ臭い感じのする曲。そしてB面の全編13分弱を飾るのがエディ・ヴァン・ヘイレンをゲストに迎えて展開するフリージャムに近いブルースセッション。しかし、期待するほどエディは派手に弾きまくっていないしライトハンドも封印しているので一聴しただけでは面白味はないと思う。それはブライアンのギターにも云えるんだけど、味があるブルースギターというのではなくってやっぱり早弾きをどうやって出すか、みたいな感じでセッションされているからかなぁ…いや、多分本人達は凄く楽しくのんびりとプレイしているんだと思うけどさ。まぁ、いいか、それでも。

 当時は参加ギタリストの名前は伏せられていたし多分クレジットもされていなかったと思うのでエディ参加というのも目立たなかったみたいで、この二人が仲良いなんて思わなかったけど実はそうなんだ、って聴いてちょっと驚いた。エディって誰と懇意なのかね?ミック・マーズとかは知ってるけど他はあんまりセッションとか聞かないし、割と不思議。

 んなことでブライアンのソロ一作目はリラックスしまくった作品で、クィーンがあった頃は特にソロ作なんぞやらなくてもよかったんだろうね。以降はほとんど聴いたことないから知らないけど。

Iron Maiden - Live In Yokohama 2008

カテゴリー: Heavy Metal (UK)

 先日突如としてバンド仲間より電話。

「15日メイデン行くぞ!」。

は?

「チケットあんの?」

「あるっ!」

は?なぜ?

「わかった。」

 ってなことで15日にアイアン・メイデンの横浜公演に参加してきました。14日はポリスのライブに東京ドームに行ってきたばかりなのだが連日ライブ参加でなかなか充実した日々。ちなみに12日は武道館でWWE参戦だったので非常に忙しい一週間だったのだ(笑)。

死霊復活 Live After Death

 いくつかヘヴィメタバンドのライブを見てるし、別に驚くことでもないんだろうけど、やっぱり年季の入ったメタルバンドのファンは凄い。正に80年代ヘヴィメタを代表する「あ、うん」の呼吸で拳を振り上げて大合唱、これぞロック!と言わんばかりの盛り上がりを見せていて、前日のポリスのロック度とは全く異なるやはりヘヴィメタルの世界で自分的に心地良かったなぁ〜。

 何と言ってもここのところ定番となっていたライブのオープニングにUFOの「Doctor Doctor」が丸ごと流れるのだが、それがもう既に全員滅茶苦茶盛り上がっていてライブ中一番の盛り上がりだったんじゃないだろうか(笑)?いや、マジに。前座のローレン・ハリスのバンドは学園祭みたいなアマチュアバンドでどうでもよかったし、おかげでその前に飲んでたアルコールも消えつつあり、眠気を誘う…。もっと飲んでおけばよかった(笑)。

 ま、それでも「Doctor Doctor」で滅茶苦茶盛り上がって大合唱、おぉ〜、久々に大声で叫びまくったぜ、これ。そんでもって「Live After Death」と同じ進行のイントロが始まって…、ドッカ〜ン!と大好きな「撃墜王の孤独」なワケだ。とにかく凄い盛り上がりで、年の頃40代のメタル好き達が歌い叫び拳を振り上げてエアードラムやらエアーギターならのポーズをキメる…、凄いパワーだぜ、全く。

 セットリストやら何やらはあちこちで探せると思うので適当にしてもらって、とにかくアイアン・メイデンってこんなにキャッチーだったか?と思う部分も多かったし、やっぱり複雑な曲が多いんだなぁとも思ったが、それらの全てについていくファンの姿が素晴らしい。「Fear of the Dark」のコーラスって結構音程とか難しいんじゃないか?なんて思ったが見事に大合唱で、往年のファンのキャリアを物語ってるな。ステージ上はアンプの姿が全く見当たらず全てステージセット=「Powerslave」のスフィンクスを始めとする絵柄に覆われているし、バックではカーテンが入れ替わったりしてかなり凝ったショウセットなのもプロフェッショナル。

 いやぁ、やっぱり「Rime Of The Ancient Mariner」は圧巻です。そしてスティーブ・ハリスのかっこよいことったらありゃしない。我が物顔でステージを走り回るのも凄いがやっぱりダントツに目立つ。フレーズもステージアクションも素晴らしいし、ルックスも良いしねぇ、圧倒的な存在感。後はデイヴ・マーレイのギターの巧さ。綺麗なフレーズをこれでもかと紡ぎ出すし、完璧なギタープレイでメイデンに華麗さを添えているが、見事にステージでも変わらず、サラリとこなしていたのもさすが。

 ん〜、書いてるとキリがないんだけど、やっぱロックってのはこうあるべきだ!って感じで凄かった!

Nazareth - Razamanaz

カテゴリー: Heavy Metal (UK)

 王道ロックがあるからにはその下を支えてきたB級ロックというものが存在していたはず。それは王道が最先端を引っ張るべきクリエイターならば、B級野郎達は今できることをひたすらやる、即ち現状維持、進行系と言うスタンスとでも言えば良いだろうか。クリエイターと言うよりも街のチームリーダーって感じかね(笑)。いや、何が言いたいかっていうとそういうチームリーダーさん達が一生懸命やってることからロックの安直さってのは面白くなっていて、誰でもできるロック、という図式が出来てきたんだと思う。故にそれはパンクの台頭という更にひとつのムーヴメントになったワケで…、いや、それこそロックだよ。

Razamanaz Hair of the Dog

 そんなことを夢にも考えていなかったけど、結果そういうバンドに祭り上げられてしまったというバンドは非常に多いだろう。今回挙げるナザレスもそんな一端を担うのかもしれない。いや、滅茶苦茶かっこよいぜ、このバンド。1971年英国のマニアには有名なペガサスレーベルからデビューしたバンドで、レーベルカラー通りに結構不思議な音、しかもアコースティック系の音だったりして決して後のハードロック的な音ではなかったのだが…。セカンドアルバムは1972年に、これもロイ・トーマス・ベイカーのプロデュースで制作したものの全く中途半端な音世界で大人の音を奏でていたものだ。しかし、そんな折りにディープ・パープルの前座でライブを行うことになり、ロジャー・グローヴァーの目に留まり、三枚目となった「Razamanaz」のプロデューサーとして名を連ねることとなる。しかも世紀のハードロックアルバムとして生まれ変わったナザレスの仕掛け人として、だ。

 そんな経緯があるアルバムだけど、コイツはとにかくかっちょよいぞ〜!思い切りハードロックなギターサウンドにダミ声ハイトーンのボーカルで、単調なベース…いや、大まかなフレーズしか奏でないベースにこちらもまた大技でしか叩かないドラムスというリズム隊の大雑把さが良い味出しているのかな(笑)。曲はカバー曲も多くて、自分達なりにハードロックにアレンジしていて、それがまたかっちょよいんだ♪ そして思い切りフレーズ的にはロックンロールがベースになっているので、グルーヴの良さもさすがなモンで、実にかっこよいハードロック。重くもなく、軽くもなく、激しすぎず、ソフト過ぎず、音も詰め込み過ぎていないし、ホントに聴きやすいのだ。リフの良さとか曲の良さとかっていうよりもストレートでシンプルにハードロックやるとこうなる、って感じで今でも誰かがカバーしたら結構かっこよくなるハズ。

 英国ハードロックバンドの中ではなんだかんだと結構長寿のバンドでちょっと前まで活動していたと思うんだけど、今はどうなんだろ?アルバムもそんなに枚数多くないけど「Razamanaz」以降は同様にかっこよいのが続くので割とオススメ。ドラマティックなのとかもあるしね♪

Budgie - In For The Kill!

カテゴリー: Heavy Metal (UK)

 熱血漢と言う言葉は実に古くさくて今じゃ嫌われるくらいの言葉になってるのかもしれないけど、そんなにクールにキメたって結局は熱い音楽ってのが一番好まれると思うんだよねぇ。そんな音が一番充実していたのが70年代なワケで、そういうバンドもたくさんいたからこそ黄金の70年代なワケだ。いや、そこに固執するつもりもないけれどやっぱり行き着くとその辺になるんだろうなぁと…。んなことで、結構暑いバンドあるぜ〜ってことで本日はB級そのもののバッジー♪

In for the Kill! Never Turn Your Back on a Friend

 アルバム的には三枚目の「Never Turn Your Back on a Friend」四枚目の「In for the Kill!」あたりが一番メジャーな知名度を持ってるかな。まぁ、代表的な作品という意味でもそのヘンになるんだけどさ。とりあえず今回はベタな熱血漢がよく出ている1974年リリースの四枚目「In for the Kill!」で書いてみよう。残念ながら国内盤CDはアマゾン見ても全て廃盤のままアルバムジャケットすら出てこないっつう惨状。まぁこのヘンが中途半端なB級ではなくって徹底してB級なトコロなのかねぇ…(笑)。

 その四枚目「In for the Kill!」からはドラマーが変わっていて以前に比べるともちっと重くなった感じがするんだけど、とにかくこのバンドの持ち味って言ったらユーラーア・ヒープとはまた違った独特の重さが売りで、ホントにギターのリフにしてもベースにしてもとにかく地べた這いつくばるつような重さが良い。そこに実はかなり美しい旋律が乗ってくるっていうのも特徴的で、多分ボーカルの声が粘っこいのがB級的感覚になっちゃうのだろうか?英国ハードロックの重さの原点ここにありっていうかね、そんな感じです。

 何だろ?ハネないトコロがベタなんだろうな。でも曲によってはボンゴみたいなのがポコポコ入って たりするし、ブギ調の曲も多いのだが…、やっぱハネない(笑)。ベースが短音で後ろノリで重く攻めてくるのもあるかな。その割にギターのメロディ良いなぁ…、歌声は結構高め…でダミ声?あ、わかった、単純にバンドの演奏がそれほど上手くないってことです(笑)。だから妙に不安定でそのドタバタ感が売りだったんだ。しかしかっこよい音だなぁ…。

 ジャケットはロジャー・ディーンの作品で、中身と音が辛うじて一致しているというか、まだ救われているバンドで、最近のハード系が好きな人だったら多分イケると思う音です。メタリカもカバーしていたしね。