Budgie - Nightflight

Budgie - Nightflight (1981)
Nightflight : Expanded

 ロックバンドって基本的に長続きしないもんだったんだ。メンバーはすぐ変わるし、音楽性も勢いだけで出てきてたのも多いから3枚目くらいから持続性が無くなってきてどこ向かうんだ?的なのも多いし、仕事として捉えているバンドはメンバーを変えて継続するんだけどなかなか上手く馴染まなかったりと実に水商売的要素が大きく、ましてやアルバムという作品が残るモンだから評価がいつまでも誰でもが出来てしまうし、やっぱり大変だろうなと。

 Budgieの1981年リリース作品「Nightflight」。もうこの頃Budgieなんて誰も見向きもしなくなってた頃、NWOBHMの波があったことで時勢に合わせた作品をリリースしてBudgieここにあり、の姿を出して盛り返したのがこの頃。古くからのバッジーファンからすると賛否両論に分かれる「Nightflight」だけど、まずはジャケットが全盛期的じゃないですか。んで期待の音だけど、始めに書いておきたいのは、このアルバム、曲順が違ってたら評価が違ってたんじゃないかと言うところ。オープニングにこの大作、と言うかアコースティックなアルペジオから始まるメロディアスでドラマティックなの持ってきてどうすんだ、と。曲そのものは自信の一曲ってだけあって、最後の最後まで、特に最後の展開なんて鳥肌モノなので自信作ってのは分かるけどさ、オープニングにするにはドラマティックすぎた。これはA面ラストかB面ラストだろうよ。

 そんな事を思いつつも一度聴いてしまうとこのオープニングは実にアルバムを期待させる曲になる。シビアなのは以降の曲にそこまでのインパクトが無いってことか。鋼鉄魂満載のバッジー時代からしたらちょいと時代に迎合しすぎた音ではあるけど、それでも結構な気合の入った作品なのは確か。センスも相変わらずのB級だしね。ただ、器用になっちゃったかな、ってのが出てて、魅力が半減したかも。そんな事本人達意識していないだろうから、これはもう生きていく上の弊害だろうし、過去があるからこのアルバムの評価が変わるだけで、単発で見ればそれなりに良いアルバム、じゃないかと思いたい。あぁ、もう一度最初の曲を聴こう…。

Def Leppard - Hysteria

Def Leppard - Hysteria (1987)
ヒステリア

 シモンズドラムか…懐かしいな。80年代にものすごく流行してありとあらゆるトコロで使われていた、ある意味80sの象徴でもあるドラムの音という印象が強い。ところが電子ドラムという機能のおかげで全く異なるアプローチから役に立った事例が合って、その代表的なものがDef Leppardの「Hysteria」というアルバムだろう。ご存知このアルバムの制作前に日事故により左腕切断となってしまったドラマーが仕事を優先して考えた時に出てきた選択肢がソモンズの電子ドラムでのアプローチ、というワケだ。左足でスネアを叩くというロジックは出来たとしても音のバランスを調整するのは明らかに電子ドラムの方がラクだ。右手とのバランスも綺麗に取れるだろうし、実際アルバムを聴いてもそのドラムに違和感はほとんど感じない。見事なものだ。意識して聴くと確かにドラムのタム回しなんてのはないし、幾つかのオブリガードだってちょいと不安定だったりするのはあるからなるほど、というような部分はあるけど気にはならないだろう。

 そんな話題から入りつつも、実際にはこの「Hysteria」がどんだけ世界中で売れまくったアルバムだったか、の方が重要だろうか。自分的にはリアルタイムだったにも拘らず、まるでこのアルバムには興味を持たなかったしデフレパにも興味を持たなかったので、どんだけ売れようがよく分からなかったのだが…。記録だけ見れば12曲中7曲のシングルヒット、しかもロックバンドというよりはAOR代表格的な位置付け、Bon Joviみたいなもんですかね、そんな印象が強かったんだけど、アルバムジャケットにしてもPVにしてもメタルバンド風ではあったので軽々しくは見られなかったんだろう。それでもこの音でどこがハードロックなんだ?ってのがずっとあったな。だからアルバムがどんだけ聴かれていようとも興味を示さなかったってワケだ。

 今となって改めて聴いてみるけど、確かにAOR風味が強いしポップ的でもある。決してハードロックの代表アルバムじゃないけど、苦肉の策からここまでの作品を作り上げ、更に世界で支持されていたのはバンドを強くしただろう。そこからもまた苦難は続くにしてもよく作られたアルバムなのは間違いない。ただしやはり自分的な好みからしたら、対象にはならないかな。突き抜けるならもっと突き抜けても良いし、その度合がなんとも、か。



Dragonforce - Reaching Into Infinity

Dragonforce - Reaching Into Infinity (2017)
リーチング・イントゥ・インフィニティ(初回限定盤)(DVD付)

 新しい系のアルバムってのは音が良くて今の器材に合ってるからそういう意味では実に聴きやすい。それはジャンルとか関係なくてどれもこれも当たり前だけど最新作のアルバム最先端の器材で録音されているからね。もっとも音の善し悪しだけで言えばアナログ時代のが一番ってのもあるけど、やっぱり音そのものの古さは否めないし、既に自分なんかはほぼMacかiPhoneでしか音楽を聴いてないから余計にそう思うんだが、たまにアナログ聴くとやっぱ良いな〜みたいなのはあるね。

 Dragonforceの2017年新作「Reaching Into Infinity」。常に同じようなアルバムと曲が詰め込まれているバンドで、それが特徴的且つそれでもあり得ないだおうろ言わんばかりのブラストビートに美しい歌メロとピロピロでとんでもないギターソロのツイン、今回もやっぱりあり得ないくらいにいつも通りに攻め立ててきてくれます。他の作品と何か違うのか、と言われると困るんだけど、ちょいとミドルテンポなアレンジが加わっていたり、スピードだけでもなくってスピード中心の中に変化の要素としてのリズムが加わった要素が少々多いのとデス声が入ってきた。元々がデスメタルバンドだからおかしくないけどさ、どっちかっつうと明るく楽しいスピード・メタルだからその中にデス声ってのはちょっと意外。もちろん自分もだけど慣れちゃったからこういうのもありかなとは思うが。

 それにしてもホントにいつもながら驚かされるがこのメロディのユニークさ、アルバムずっと聴いてると日本の何かを聴いているような気になるくらいにメロディに共通項がある気がする。日本とDragonforceの相性が良いのは分かるけど、世界レベルでウケているんだからそれもまた不思議な世界観なのだろう。この人達は一体どこまで突き進むのだろう?それでもやっぱり唯一無二の圧倒的存在感は素晴らしい。日本盤だと「Gloria」のカバーの話題が多くてそりゃ秀逸な出来映えだけど、違和感なくこれが収まっていることの方が重要じゃないか?アルバムにマッチしちゃってるってのはDragonforceの味付けが見事に振り掛けられてて違和感ないってことなんだろうけどね。いやはやそれよりもアルバム本編の変化の多様さとスピードを楽しむのが一番だね。自分的にはこのギターソロの嵐は大好きなんで♪





Ten - Ten

Ten - Ten (1996)
テン(紙ジャケット仕様)

 90年代に活躍し始めたバンドやメンバーって既に20年以上のキャリアを持つベテランの域に入って来てて、幾つものプロジェクトやバンドを動かしたりしている。もうひとつのバンドだけで活動するなんてのはほとんど無いんだろうな、と言うかそういう人の流れは昔のJazzと同じようなモノで、ロックの世界もそうなってるんかな、と思う事もしばしば。脱退から新しいバンド、そして再結成から分裂など、色々なパターンがあることを見てきている。あまりそういうの見ていると仕事に対する忠誠心の凄さは目に付くけど、リスナーやファンへの姿勢ってのを疑う時もあるな。

 Tenの1996年のデビューアルバム「Ten」。そもそもはボーカリストのゲイリー・ヒューズのソロアルバムを制作しようって事でゲストメンバーを集めていた時に出会って意気投合したバンドのようだ。自分的にはリアルタイムでは全く聴いてないしバンド名も意識してない英国のハードロックバンドってことで、この辺のは弱いんだろうなぁってのをヒシヒシと実感するが、後の時代になって聴けるんだから、ま、良しでしょ。それにしてもアルバムのオープニングからこのVan Halenのファーストのようなギターのトーンとプレイで聴かせてくれるトコロがどういうバンドなんだろう?とかどういう曲が出て来るんだろ?って期待させるよね。きっとスゲェギターが聴けるバンドなんだろう、とかさ。そしたら結構爽やかなリフト曲が始まって影のあるハードロックが展開されてさ、中音域でのボーカルが大人チックに歌を広げてくれる。

 ファーストアルバムならではのトーンが詰め込まれているなという印象で、ソリッド且つシンプル、そして自分達のプレイをたっぷりとつぎ込んでるのがよくわかるし、余分な音色や化粧なんかは全くしていないから、そのまま出てくる。だからファーストアルバムってのはどのバンドでも好きだ。Tenでもそれは同じく、ましてやキャリアがあっての連中だからこそ新たな一歩として今後のスタンスをきちんと出してるしね、ギターも泣きのメロディたっぷり弾いてるし、基本的に速い曲なんてのはなくて聴かせる曲、メロディを理解してもらえる曲ばかりだ。それでいてギターキッズからも好まれるであろうスタンス、シーンでもそれなりだったのかな、今となっては古さを感じる部分はあるけど、意気込みはしっかり伝わってくる作品。





Three Lions - Three Lions

Three Lions - Three Lions (2014)
スリー・ライオンズ

 大英帝国のロックってのはやっぱりひと味もふた味も違う。もちろん各国のバンドってそれぞれがお国柄的な風味を持ってて、どういうサウンドやろうともそれはどこかに出てくるし、だからこそ面白味は増すものだから聴いててどこのバンドなんだろ?って探すのもまた面白い。それにしても英国のバンドの、しかもハードロック路線ってのはそんなに幅広げられないのか、ってくらいにわかりやすい…のは自分が長年その手のを聴いているからだろうか。ちょいと憂いがあって硬質感もちょいと、それでいてある種わかりやすい旋律…、決して仰々しくならない華々しくもならないし、湿ってるよね的な音、うん。

 Three Lionsなんて大胆なバンド名を持ってきて、どんなんだ?って思わせるのも狙いかな。英国でのライオンって結構な象徴だからバンド名に持ってくるのって自信ないと出来ないか単なる勘違いになっちゃうワケだ。いや、勝手な妄想。うん、それでアルバム「Three Lions」が2014年にリリースされてて、どんなnかと思えば、元々Tenというバンドのギタリストがシーンに復帰してきて組んだバンドです…即ちあのメロディラインの路線のバンド、ってかほとんどそのままなんで分化したひとつ、なのかこれが本流なのか、はあるだろうね。リスナー的には良質なメロディラインでこんだけ間違いなく英国ハードロックを継承している音ならいくらあっても良いんじゃないの?って思うけど。

 最初の曲が一番フック引っ掛かってくるんだけど、アルバムの中ではこれ一曲が最高ってくらいのが出ちゃってて、他の曲も頑張ってるし、どこをどう聴いても英国製のハードロックでメロディもそうなんだけど、あと一歩感があるかな、聞き足りないだけかな。それとしっとり目な曲も結構あるから聴かせるという部分ではさすがですね。ギターの裏メロとかソロでのメロディアスな展開はお手の物だろうなぁ、こういうの、違和感なくそう弾くだろうな、って展開と旋律のままに進んでくれます。何回か聴いているとこのアルバムの良さがもっと染み渡ってくると思うんで、英国モノはじっくり聴かないとダメなんです。





Deep Purple - infinite

Deep Purple - infinite (2017)
インフィニット【完全生産限定SHM-CD+EP『タイム・フォー・ベドラム』】

 世界のバランスがおかしくなってきている。平和ってのは長く持たないものだ、ってのは歴史が証明しているけどやっぱりそうなのかな。今の時代だと結論もすぐ出そうだけど、まぁ、あまりよろしくはないな。それ以外でも不穏な事がいくつか起きてて何やら暗黒の90年代と同じ空気感が漂ってきつつあるか。そんな他愛もない事をちょいと思いながら相変わらずロック聴くか、ってことで日々を過ごしているワケだ。

 Deep Purpleの2017年新作「infinite」。まぁ、何となく今のDeep Purpleってどうなってるんだろ?って思ってYouTube見てたら新作あって、へぇ〜、って思って聴いてみたんだけどさ、聴いたってか見たんだが、もうなんか…70歳前後のお爺ちゃん達がやってるワケで、カッコ良さとか、あのパープル、みたいなのとかもちろん全く無いし、そもそも誰が作ってるんだ?ってな話からだよな、とか疑問符だらけになってしまってさ、そりゃ70年代のパープル風味であるのはわかるけど、それはオルガンの音とスティーブ・モーズのギターのプレイがあのスタイルに合わせているから、ってな感じはあるし、音の質感もあるか。歌とドラムがオリジナルだけど、もうさ、何か悲しくなってきて…ってのが本音。

 とは言え、音だけを聴いていると落ち着いた大人のロックでパープルらしさ、ってのがちょいとあるかなぁ、ってくらいで、個性とまでは行かないでしょ。でも、れっきとした本人達だからなんだが、リッチーもジョン・ロードもいなくて曲は似せて作るという才能が必要になってくるだけだろうか、それなら出来るんだろう。これをパープルってんだから見たくないバンドの将来像の筆頭になってしまわないだろうか…。頑張ってるジジイだなぁとかスゲゼなぁ、ってのは全然思えなくて悲しいなぁ…って感情の方が大きいか。どうなんだろ?





Gary Moore - Old New Ballads Blues

Gary Moore - Old New Ballads Blues (2006)
Old New Ballads Blue

 その土地土地の民族にしか出来ない音楽ってやっぱりあるよな。他のトコロから来て一生懸命探求追求してそれらしいことをモノにしててもやっぱりその地場の人間がやってるのとでは全然違うもん。それはもう英国でも日本でもアメリカの黒人ブルースでも同じで、だからこその音楽の深さと言うか文化的な、ともすれば宗教的なトコロまで入っても敵わない深い部分での血が持つ音楽的ルーツってのがあるんだろうと。そういうのを全部適当に混ぜちゃったのがロックなんだろう、多分(笑)。

 Gary Mooreの2006年の作品「Old New Ballads Blues」。ピーター・グリーンに捧げたアルバム「Blues for Greeny」の続編とも言うような内容で、タイトル通りジャケット通りブルースのカバーアルバムと言うかブルーススタイル中心のアルバムで、もっと枯れた感じで来るかと思ったけど、やっぱりゲイリー・ムーアだった。曲はね、静かめで枯れた感あったんだけどギターも歌も相変わらずのゲイリー・ムーア節だから苦笑いしながら聴いてた。同じブルースと呼ばれるものを弾きまくるんでもこうも違うかってくらいに黒人ブルース系のとは異なってて、それはトーンだったり音の伸ばし方や切り方や繰り出すタイミングの違いだったりと、それこそがそのギタリストの個性なのでこれのゲイリー・ムーアのはそれはそれで個性だけどさ、いや〜、やっぱり59年のレスポールなんて使っちゃうとこう弾いちゃうのかね。いや、ギターに弾かされてはいないから、そもそもそういうプレイが売りなのだが。

 正直に書けば、ここのところの黒人ブルースの熱いプレイと気持ちは変わらないプレイがたっぷり詰め込まれている。けど、やっぱり根本的に全然違うし、自分が聴いててうわぁ〜ってなるのはこれでもないかな、と。昔からゲイリー・ムーアって好きだから聴いてるから比べるモンじゃないし、ロックの世界でのブルースプレイヤーとしては面白い存在だしね、やっぱりこんだけの人でもああは成り切れないというのか、もしかしたら出来るけどそれじゃ意味ないってことでのプレイなのか…、しかしそういうのはあるにせよ、唯一無二なプレイヤーだったし今こういう人も多分見当たらないし、味わいのあるギターってことに替わりはないからたっぷりと楽しんでしまった。フレーズは全部どこかのブルースプレイヤーのままなのに、まとめてこうやって弾くとゲイリー・ムーアになっちゃうんだなぁ…(笑)。





Bring Me The Horizon - Sempiternal

Bring Me The Horizon - Sempiternal (2013)
センピターナル(期間生産限定盤)

 ひとつの音楽せに拘ること無く自らの音楽性を追求することを怖がる部分とチャレンジし続ける部分と療法あるし、それでセールスが振るわなくなるとバンドは停滞してしまうことが多いが、音楽性の変化によってリスナーが減るのはあると思うけど増える部分もあるだろうし、しかし次なる音楽性が大衆にどう思われるかと云うのは確かに不安感はあるだろうね。ましてやこれまで成功していたら余計に、だ。そういうのはクリエイターとして常に持ち合わせているんだろう。音楽性変わっても離れるファンって一過性のものだろうと思うけどな。

 Bring Me The Horizonの2013年作の4枚目のアルバム「Sempiternal」。これまでデスメタルから入ってきたバンドがこの4枚眼に至るまでに既に何度も音楽性を変化させて…、変化と言うよりは進化させて卒業していったというのか、できる部分を吸収していって、そのまま自分達の持っている才能を繋ぎ合わせて、そこにメジャーシーンの要求でもあるポップ化、キャッチーなメロディセンスをも埋め込み、あらゆる包囲網から貪欲にサウンドを取り入れて実験して個性を確立して行ったひとつの完成形に向けてのアルバムが「Sempiternal」。この後のアルバム「ザッツ・ザ・スピリット」がその部分では最高峰に位置する完成形ではあるが、本作でその路線への転換と成功をある程度手に入れたことで出来上がっている。やたらとテンションの高いメロディラインの嵐とヘヴィなリフトフレーズに混じって流れてくる美しくも繊細な音達、バンド全体にラフさはなく細かい音まできちんと繊細に鳴らしてラウドな音でそれを冗長するかのような使い方でのヘヴィさ、常に歪んだ声での歌声は上手くはないけど徴収を魅了するには存分な歌とも言えるか。

 コーラスワークもメインボーカルもテンション高くて、こういうのってどうやってやれるんだろ?って思うくらいに見事にキャッチーさとヘヴィさが同居してて聴きやすい。その聴きやすさがポップに寄ってるワケじゃないからリスナー側はヘヴィなロックに振れていくし、そこでは実に受け入れられやすい。面白いのは英国ではこのバンド、お子様向けバンドとさえ呼ばれているくらいにキャッチーとのことで、確かにライブ映像なんかみてても派手な格好した女の子が多くてアイドル的人気を誇っているらしい。そういうのもあるんだろうなぁ、それを自分が好きだってのはどうなんだろ?いいのか?って自分を疑うんだけど、聴いてて心地良いんだからしょうがない(笑)。







Thin Lizzy - Bad Reputation

Thin Lizzy - Bad Reputation (1977)
Bad Reputation

 そういえば録画するっていう機材を持っていなかったんだ、って事に気づいて、最近は皆どうしているのだろう?って思ってね、もちろんブルーレイとかHDレコーダーとかが昔で言うビデオデッキの代わりなんだろうけど、それもなぁ…ってことで見てると幾つかのオンデマンドサービス系に行き当たる。そこにあるメニューが見たいのか、となるとそうでもないから結局どうしようもないな…と。アナログで引っ張ってきてMacなりで録画するのが一番じゃね?とか…。

 哀愁のメロディとまではいかないけど、ちょいと哀しげなメロディをハードな音に乗せて心に染み渡らせてくれるバンドと言えばやっぱりThin Lizzyが代表格かね。ってか他にそうそう思い出せなくて、メタルじゃなくてメロハーとかでもなくてロックでそういうのが良くってさ。んでThin Lizzy聴きたいな、ってことで1977年の地味なアルバム「Bad Reputation」なんてのを聴いてる。地味、って思ってたけど、全然そんなことなくって、実はこの前後の名作に劣らない相当の名盤ってことはあまり知られていないんじゃないだろうか。こういうのを名盤って出すべきだよ。それ言ったらどれもこれもになっちゃうんで、言い切れないけどさ、やっぱりねこの頃のフィル・リノットの才能は凄い。バンドのメンバーも名演してるし、色々あった時期だから故にジャケットでもメンバー3人しか写ってなかったりするけど、そういうの関係なしに名盤に仕上がっているもん。スコット・ゴーハムの一人ツインギターも気を吐いているし、もちろん普通にツインギターのもカッコ良い。そしてフィル・リノットのベースラインだってしっかりと自己主張してて、やっぱりメロディだよなぁ、このバンドは。堪らなく哀愁を感じてしまうメロディにひたすらヤラれる。別に暗いのを求めてるワケじゃないけど、染みちゃうもんな、ギターもだけど。

 初期のThin Lizzyからすると全然不思議のないメロディだし、歌声だし、曲はちょっとハード路線になってきたけど基本的な作りは変わらない、どこまでも魅了する側面のあるバンドだ。今でも愛すべきリスナーが多いのは分かるし、地元じゃ英雄扱いってのも分かる。やっぱり凄いバンドだし、アルバムだよ。





Thunder - Backstreet Symphony

Thunder - Backstreet Symphony (1990)
バックストリート・シンフォニー

 70年代王道ハードロックってのはね、そこでしか出せない味わいってのがあって、もうこれからも誰も追いつけない領域だろうし、そのままやってもウケないし、それはそのまま残しておけってくらいなモンで、今でもそこら辺しか聴かない輩は多いだろう。若くしてもその辺に出会ってしまうと、どうしてもハマってしまうのもいるらしく、異様な魔力を誇っている様相はやはりそのものが黒魔術の仕込みなのかもしれない(笑)。ハードロックってもさ、昔のと今のジャ結構違うし、単語的に合わないのもあるけど、あくまでもスタンダードなハードロックを指してのことを自分的には行っているつもり…、だから近年のハードロックバンドってのはなかなか難しい…メタルとの差別化って意味でね。

 1990年にリリースされていたThunderのファーストアルバム「Backstreet Symphony」。いや、実はThunderはまったく通らなかったんです。この頃ってもうオールドロックにどっぷり浸かってて、リアルタイムのバンドは後でも聴けるから今は70年代、みたいな聴き方してたしさ、まぁ、ハードロックってよりもメタル系なんでしょ?っていうのもあったからそのままにしてたバンド。後にどこかでThunderって知ってる?って会話もあった気がするけど、いや、聴かないって話終わったし、ちょっと今になってもったいなかったなぁって気がしてるけど、聴けたからいいか。こんなにオーソドックスなハードロックやってるとは知らなかった。英国ハードロックの典型的って言われるけど、そこまでは思わないなぁ…、ま、でも能天気なアメリカンハードロックじゃないし、ホワイトスネイク的なハードロックではあるか。かなり意外だったなぁ、もうちょっとメタルチックかと思ってたからさ。

 ブルースベースな所もあるし70年代に影響されてるのも分かるし、バンドもしっかりしてて上手いし実力もしっかりあるし、何かが間違ったんだろうか、抜けきらなかった感あるしさ。とは言ってもしっかりとした良作をリリースしてて、このアルバムもファーストアルバムにしてしっかりと自己主張した作品郡で、ちょいとベテラン的な風格をも出しながらの作品だし、さすがに英国産なだけあって後からジワジワ来るアルバムかな。この湿り気具合は好きな人には堪らないだろうし、ギターもしっかり歌ってるし肌にあるバンドですな。





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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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