Judas Priest - Painkiller

Judas Priest - Painkiller (1990)
ペインキラー

 しかしウチにはApple製品がたくさんあるなぁ…、使えないものも使えるものも含めてMac関係からiPod、iPhone関係などなど、そこらじゅうにAppleマークの製品が転がってる。やっぱりデザインが良くてシンプルに使いやすいってのが大きいんだろう、悩まず手に入れられるってのもラクで良い。Apple製品以外だと例えばPCってどこのにする?ってこだわり持ってる人も多くないと思うし、スマホにしても選ぶの困るんじゃないかな。性能とか機能とか犠牲にしてる部分あるけど、その分美しいとかわかりやすいというのが強い、少なくとも自分にとってはそっちが大きい。これからの未来も何かとイノベーションを与えてくれる事を期待したいし、それを見てみたい。それが出来るのは大して多くない企業群だろう。

 Judas Priestの1990年の作品「Painkiller」。正にヘヴィメタルバンドとして銘打ったアルバムとして名高い作品で、これまでのジューダス・プリーストの持っていた大英帝国ヘヴィメタルから、より一層の金属音へのアプローチへと進化したアルバムとして名盤扱いされている。得意ツインギターは勿論のことながらロブ・ハルフォードのハイトーンボーカルも更に輪をかけていて、これ以上のハイトーンは無いだろってくらいに叫び倒している。ギターの音色そのものもこれまでのマイルドでセンスのある上品な音から一気に超金属音の尖った音作りへと変化していて、一聴してうるさいという感じのする音に仕上がっている。ドラマーが変わっているのがその要因でもあるだろうし、バンドがこれまで迷走してきた音と決別して、この路線で進むんだという意思表示の一枚でもあり、そのインパクトは冒頭からしても絶大だ。とことんスラッシーなサウンドが叩きつけられ、同時代のメタルバンドなんぞ全て蹴散らしての元祖重金属バンドとしての格を見せつけてくれる作品。

 ところが面白いのはそんなスラッシーでヘヴィなスタイルで序盤から攻め立ててきているにもかかわらず、アルバムの曲を進めるごとに元々の大英帝国風味のかかった叙情性がにじみ出てきてのしっとり感、ここが普通のメタルバンドとは違う味わいの深さだろう。キャリアの成せる技とも言えるのだろうが、ギターのリフにしても楽曲の展開にしても歌メロにしてもどうしたって叙情派と呼ばれたバンドの真髄は出て来る。それがジューダス・プリーストと言うバンドの強み。だから古くからのリスナーも金属音になったからと言って離れることがない。むしろこんなアルバムを若いもんに叩きつけてくれて最高だぜ、的になる。しかもそんな連中が手の届かないような深みのある音楽性を含めての作品なのだから。そのセンスに気づけるとジューダス・プリーストの面白さに更にハマってくんだろうよ。

 それにしてもヘヴィに攻めてくるアルバムです。


Praying Mantis - To The Power of Ten

Praying Mantis - To The Power of Ten (1995)
TO THE POWER OF TEN(新価格盤)

 Macが逝かれてしまった…、ウチにはMacがゴロゴロと転がっているのでテキスト入力やネット接続レベルは何とか他の手段でもどうにでもなるかな、という感じ。それにバックアップなんかもこないだの事もあって割と取っている状況だったからそこも大丈夫だから慌てるってこともないし、そりゃ兆候はあったから豆にバックアップしてたのもあって、あ〜あ、ってな感じだ。HDDは物理的にイカれている部分があるらしくOS再インストール不可、外付けにインストールで動かしてたけどどうも調子悪い、てなことしてると電源周りが怪しくなってきて、ともすればロジックボードなのかもなぁ…、電流過負荷なんだろうか、と素人ながらに色々考えるのと、iMacの解体も面白そうだが…なんて欲求もあったりしたけど、やっぱり止めて新規購入へ。もちろん選択肢はiMac一択だから悩まない(笑)。

 Praying Mantisの1995年リリース作品「To The Power of Ten」。バンド自体もトロイ兄弟以外はメンバーチェンジの多いバンドで特にボーカリストは二枚連続で同じだったことがなく、ある意味毎回ゲストボーカル登場というバンドでもある。その分楽曲レベルの高さが要求される…なんてのは今になってから言えることで、この頃のバンド事情からすると一向にボーカルが定まらなくて難儀してたんだろうことは容易に想像がつく。そこに旧知の仲でもあったゲイリー・バーデンが参加してのアルバムが本作。マイケル・シェンカーのトコロでの実績しかないけど、それこそメロディがしっかりしたバックに対してのボーカリストだったワケで、普通に歌ってる分には別に下手でもないし、案外マッチしたのかもしれない。はじめはそうは思わなくて、え〜、ゲイリー・バーデンがマンティス?なんてのがあったけどさ、冷静に考えりゃそっか、結局メロディアスなのは合ってるのか、と。MSGではゲイリー・バーデンが歌メロ作ってたワケだしね。

 そして聞いてみると、初っ端からピッタリと馴染んでる、と言うかこのアルバムに於ける楽曲群のレベルの高さがゲイリー・バーデンであることをそれほど意識しなくても良い程にPraying Mantis節全開になっているという事だ。俗に言うメロハーなんだけど、正しく英国ロックのWishbone Ashの系譜を汲んでいるし、AORと違って叙情性がしっかりしているし、クサくもないし、品格が保たれているトコロで俗世間のその手のバンドとは一線を画していると思う。他にもヨーロッパではそういうバンドもあるけど、Praying Mantisの美しさってのはちょいと違うかな。このアルバムはそれに磨きをかけている一枚だし、もうボーカリストとかバンド力には頼らないでトロイ兄弟が自分たちでこの路線を作り上げて磨き続けていこうと意識した一枚なんじゃないだろうか。実力は素晴らしいのだが、セールス的にはまるで振るわないバンド、世界ではマイナー扱いでしかないしね、勿体無い。ヨーロッパならもうちょっと受けると思うんだがなぁ…。

 ってなことで、意外なゲイリー・バーデンとの融合を果たしたことばかりが話題になるけど、中味の曲も含めてかなりの高レベルにある秀逸なアルバムです。ってかこのバンドはホント、どれ聴いても外さないんで安定のメロディアスサウンドが聴ける。


motorhead - Under Cover

motorhead - Under Cover
UNDER COVER [CD]

 硬派なロックをガツンと聴きたい気分になってきたんだけど、メタルってんでもないしやっぱりロックなんだよな。そんな気分でアチコチ眺めつつも初期バッジーのストレートさが欲しかったんだなってことで、モーターヘッドくらいか?って勝手に思ってると、「Under Cover」なんてカバーアルバムがリリースされていた。う〜ん、知らなかったのか後回しにしてたのか記憶が定かじゃないが、いずれにしても面白そうなアルバムだし…、どんなんをカバーしてるんだろ?って曲目見て大半が知ってる曲だし、そりゃ面白いだろってことで聞いてみた。

 2017年リリースで、そもそもmotorheadとしてレミーが健在の頃からカバーアルバムってのも面白いだろうって話はあったらしい。レミーの意思を汲んでのリリースではないけど、いくつも録音してあったものはあったからまとめて出してみた、との事。それでこんだけの代物ならありがたき作品ですな。冒頭はジューダス・プリーストの有名曲から始まるが、ある種意外性もなく馴染んだサウンドとも言える仕上がり。Sex Pistolsの「God Save The Queen」は実にモーターヘッドらしくまとまってるかな。スピリッツが同じだから違和感がない、とも言えるが、モーターヘッドが上手すぎる(笑)。んで、ちょいと期待のDavid Bowieの「Heroes」。最初からしてこんなに歪んだ音のまま出てくるのか?ってのがあまりにも意外だったけど、違和感なく「Heroes」なんだな。レミーがこんだけメロディアスに歌うっていうのもあまり聞いたことないからちょっと不思議さはあったけど、きちんと曲の悲壮感も出ているしね。Rainbowの「Starstruck」はFastwayのボーカルがゲスト出演で歌っててmotorhead色はさほど強くないんでなんとも…か。Ted Nugentの有名曲はレミーお得意って感じだなぁ…、言われてみれば似てる部分も多いのかもしれない。そしてストーンズの名曲はやっぱりモーターヘッド節全開。なるほどハネないで疾走感だけで突っ走るワケか…。ボーカルスタイルは実はミック・ジャガーも似たようなメロディラインだったってこと?違和感ないってのはやっぱりそういう事なんだろうが、意外だな。

 オジーの「Hellraiser」って90年代のか、原曲の記憶がほぼないので何も言えないのだが、これは多分オジーの個性と比較しちゃいかんのだろうという気がする。さてさて個人的に結構な期待のRamonesの「Rockaway Beach」は、やっぱりモーターヘッド流のR&Rで疾走感溢れるサウンドに進化してるが、やっぱりラモーンズそのままという不思議。ここまで軽やかにやってるのもほとんどないんじゃないか?ってくらいにラモーンズの疾走感とモーターヘッドの疾走感が同居している。んで、この「Shoot 'em Down」ってTwisted Sisterのヤツ?へぇ…、そんなの取り上げてたんだ?圧倒的にレミー節にしか聞こえないくらいの完成度の高さだ。そして最後はメタリカの「Whiplash」だが当然ながら何ら違和感のない圧倒的なメタリカとモーターヘッドの癒合…、見事だ。この手ばかりだったら確かにそのまますぎて面白味が薄れるというものだが、こうして多様なバンドのカバーがあったあとに馴染みやすいこの手のが出てくるとさすが感が増して面白いね。見事に楽しませてくれたアルバム♪


Budgie - Deliver Us from Evil

Budgie - Deliver Us from Evil (1982)
Deliver Us from Evil : Expanded

 年末年始に結構聴きまくってて、自分のブログも見直したりしてたけど内容はともかくながら記事数的には結構な数あるよなぁ…、そりゃ最近書くものも減ってきたと思うはずだと実感。間違って二回書いちゃったりしてるのはあるけど、一応一回登場したらそれで終了ってことにはしてるんで、同じものってそんなにはないはず。DX盤とか意識してるのはあるけど、それでこの記事数なんだからそりゃ適当なのがあったとしてもアルバム数的には結構なモンだよな。新しいのとか出れば書いたりしてるから多少は水増しできてるんだろうけど(笑)、基本的に70年代中心になるとさすがに残りは少ないか?んでもアメリカ系とか全然だしなぁ…、そこまで手を出す気力はないからアレだが…。

 Budgieの1982年リリースの10枚目「Deliver Us from Evil」。一旦ここでBudgieは幕を閉じる最後のアルバムとなった作品。自分的には後追いも後追いだからリアルタイムでの衝撃とかつまらなさとかってのが分からないんだけど、バッジーについては結構面白かったから一枚目から順に聞いていったから疑似リアル的にアルバムの順序での作風の進化ってのを認識しているつもり。んで、その目線でこの「Deliver Us from Evil」を聞いてみるとねぇ…、分からなくはない、分からなくはないが、これはバッジーと言えるのか?ってくらいのアルバムにはなっている。いや、何で?って思ってクレジット見てると何とダンカン・マッケイが鍵盤で参加しているんだよ…って、10ccなんかで活躍してた人。即ちバッジーとは正反対の路線にいた人だったりするワケで、それがさ、どの曲も鍵盤入ってておいおい…ってな感じ。初っ端からしてもうAORになっちゃってて、曲も歌メロも残念感漂いまくっててさ、しかも音がマイルドでエッジが全く立ってなくてそれもこれも鍵盤がまろやかにしているような嫌いがあるワケよ。

 黙って聞いてりゃ、聞きやすくてイージーなリスナーなら取り込めるのかも、っていうくらいにAORサウンドだから狙ったんだろうよ。しかしバンドの魂をここまで売ってしまったら消えていくリスナーも多かっただろうと。かろうじて意味深なジャケットで期待感は持たせてくれたものの、聞いて残念なアルバムだった。冷静に今聞いていってもやっぱりバッジーである必要性はまるで感じられない作品だし、そりゃもうバンド終わるわ、っての分かるし。生き急いだバンドでもあるし、時代を追い越していたバンドとも言えるが、初期のあのハードでエッジの立った音がやっぱりバッジー的の印象。そこから抜けられなかったのはリスナーの未熟さか。それでもこれは聴かないなぁ…。

Deep Purple - BBC Sessions 1968-1970

Deep Purple - BBC Sessions 1968-1970
BBC Sessions 1968-1970

 BBCって国営放送だからNHKみたいなモンで、どういうワケかBBCで放送するのは普通のスタジオ盤じゃなくてBBCのためにバンドが再録、再演した音源であるべきだ、っていうBBCのわがまま、すなわち音源の権利はBBCにあるんだ、みたいなトコロだね、それで口パクならぬ歌だけ生録音でバックはマルチテープのオケを流してたり、生で演奏してたり、一部オーバーダビング的に演奏していたりとそれぞれのバンドはそのBBCの要求に苦労して対応していたようだ。その結果不思議な音源が残されていたりしてそれなりに面白い。ただ、細部での判別は結構な根気と忍耐を要する作業でそれもまたマニアな楽しみか。

 Deep Purpleの「BBC Sessions 1968-1970」が2011年にリリースされて、そもそも録音ソースが紛失していたというまことしやかな噂が流れていたパープルのBBC音源なのでここでのオフィシャルリリースはちょいと驚くべき出来事だったようだが、確かにマスターソースからの収録とも言い切れないんだろうなぁ、これ。MCとかそのまま入ってるのもあるから誰かが録音したテープからの収録もありえるんだろうけど、そんなことよりもこの1968年から1970年までのバンドのキャリアが包括されているってのがユニークで良い。第一期のロッド・エヴァンス、ニック・シンパー時代ってのはほんとに牧歌的な英国なバンドで、この路線のままでもそれなりに名前が残ったバンドだったろうになぁ、と思うけど、そんな感慨深さを感じつつも第二期に入っていくとやっぱり強烈なイアン・ギランとリッチーのプレイの迫力に押される。ここまで進化するかってくらいに進化の過程が見えてくるのがこういう編集版の面白いトコロ。見事なまでにハードロックに進化していったバンドは圧倒的な勢いで他の英国のバンドとの違いを見せつけていくのだ。

 第一期でもリッチーとジョン・ロードはあんなプレイを展開しているからその兆しは十分感じるのだが、そこでのボーカルにはインパクトがなかったというところか。もしかしたらベースもそうだったのかもね。んでも第一期は割りと嫌いじゃない。クセがない分、ヘンにユニークに聞こえるバンドですらある。そんなことをツラツラと思いつつ聴いていての2枚組、アルバムを聴いていくよりもラクにバンドの進化が聴けて面白かった。




Witchfinder General - Friends of Hell

Witchfinder General - Friends of Hell (1983)
Friends of Hell

 Black Sabbathの信者がこれほどまでに世界で多いというのは日本的にはちょいと理解しがたいのかもしれない。それはピンク・フロイドでも同じことが言えるのだが、フロイドは早い時期に日本に来てライブやってるからまだ信者がいるのは分かる。サバスはそういう意味ではなかなか信者と言える人が多くはないのはこれもまた分かる。しかし世界的にはサバスは先日のライブ映像見てても思うけど、伝説のバンドの域にあるからか凄い扱いなのだな、多分。英国だからかなぁ…、信じ崇められるバンドはそのステータスをずっと保ったままだもんな。その辺がそこらのB級バンドとの違いだが、そうなるには何が必要なのか、って難しい。

 唐突にマイナーなバンドのWitchfinder Generalってのがあって、1983年のアルバム「Friends of Hell」なんてのを聴いてみたワケです。いや、サバスのフォロワーバンドってことで知られてたバンドで、それも英国からのバンド、時代的には正にNWOBHMのど真ん中、あんだけ皆が皆、スピーディでキレのあるリフとパワーを武器に世界に出てきたところで、ミドルテンポのサバス風味な楽曲を中心にして出てきたバンド、しかもジャケット見る限りはホントにアホらしさが好きなんだろうと言うか、英国らしいと言うか、バンド名が魔女狩りなくせにこのユーモア感…、英国らしい。そして音の方はと言えば確かにサバス風味なテンポとリフ展開、何よりもボーカルのスタイルが明らかにオジースタイルなのでサバスフォロワーと言われるようになったのだろう。聴いているとそこまでのフォロワーな気はしないのだが、言われるのも分かる。

 正直それだけ、って感の強いバンドで、そこで話題にならなきゃ全く世に出ることすらなかったんだろうと思う。それでもこのアルバムが二枚目なんだから2枚もアルバム出すだけの売れっぷりはあったのだろうか、時代の波に流されてのリリースだったとは思うが、そういうの含めての英国ロックシーン、面白いものだ。決して音だけじゃ伝説にはなれないし、そこにはイメージ戦略が必ず必要で、更に実力、ライブの見せ方、こだわりなど色々と必要な要素が多いのだ。まぁ、楽しめたから良いけどさ。


Black Sabbath - The End

Black Sabbath - The End
ブラック・サバス/ジ・エンド~伝説のラスト・ショウ(CD付) [Blu-ray]

 Black Sabbathのアルバムデビューはと言えば1970年2月13日の金曜日と普通にロックファンなら知っている…、ワケでもないのか?どういうワケかそれはもう完全にインプットされているんで今との時間関係をアレコレ考えること無く何年前だしな、とか分かっちゃうものだ。そして50年間ブラック・サバスの世界をやり続けていて、先日ようやくにして終わりを告げた、ことになっている。その模様を映画という形で集大成の記録として残してて、その映像がリリースされた。見たいな〜っての半分ともういいだろ、っての半分。今更ジジイ達のライブ映像を超キレイな映像で見れてもなぁってのあるじゃない?昔みたいな汚い映像だったら細かいこと分かんなくていいけどさ、なんでもキレイに見えてしまう今時、悩ましいものではある。

 Black SabbathのライブDVD+2CD「The End」。ジジイだけど若い!ヨレヨレのジジイ感は全然なくってさ、元々曲自体が重苦しいのばかりだからジジイになっても無理がないし、それよりも重さがましているとでも言うべきか、ドラマーが違うんで比較はできないけど、4人編成のバンドの音で今時の編集なんて全然してないからそのままリアルなサバスの音、やっぱりアイオミさんのリフは重いんですな。それにギーザーのベースも重さはあるのは当然だけど、決してルート音弾いてるベースじゃなくてラインを走っているのにこの雰囲気ですか、さすがサバスの頭脳。そしてオジーの歌、そりゃ昔に比べたらアレだけど、それでもこの歌か…、凄いな。現役感たっぷりなのは当然だけど、元気だし声出てるし、何よりもこの人の場合はステージでの存在感が凄い。そんなブラック・サバスってバンドの真髄がここで見えてくる。

 しかしさ、全員真っ黒なステージ衣装でステージも真っ黒で、照明も派手なの全然使わないでとにかく真っ黒な世界。それも雰囲気なんだが、だからジジイ達もあまり老けて見えないというか、逆に貫禄出ちゃうというのかね、それも上手い。映画だからってのもあるが、実際こういうステージだったのは当然だし、照明もそのままだろうしな、いやはや最初から最後まで完璧なショウで飽きること無く最後までドキドキして見せてくれる映像。




AC/DC - AC/DC Live: Collector's Edition

AC/DC - AC/DC Live: Collector's Edition
AC/DC Live: Collector's Edition

 ロックの巨匠達はこれからもこの世を去っていくのだろう。既に取り立てて自分にとって悲しみの情が起きるとかはないので、話題のひとつでしかないのだが、そうしてロックも終えていくのだろうなぁという感じ。先日もとあるロックバーに置くことが合ったのだが圧倒的にAC/DCが多くてね、あぁ、そうか、ってなるんだけど、そういう時の良いのはまとめてAC/DCならAC/DCを聴いている時間があるってことだ。普段それだけを聴いてるってこともないのでそういう機会にまとめて聴いてやっぱりああだこうだって話を酒を飲みながらするってのは、それが弔いなんだろう。悪くない。

 AC/DCの1991年ツアーからの抜粋ライブアルバム「AC/DC Live: Collector's Edition」。もちろんマルコム・ヤングも現役時代だし、70年代に人気を博したバンドがここに来て91年にはかなりの大御所に近くなっての再人気ぶりを疲労していた時期、言うならばブライアン・ジョンソン時代の全盛期なのかもなぁ…、って頃のライブなので、当時の評判と今の評判では大きく異なっていて、明らかに今だと評価が高い。確かにじっくり聴いててもAC/DCの良い所、ライブバンドのカッコ良さがちゃんと記録されててスゲェなぁ〜ってのが伝わってくる。スタジオアルバムだとどうしてもこのヌケ感は埋もれてしまうんだけど、ライブ盤だからもう突き抜けてて凄い。先日はロックバーでこの辺を結構な音量で流してくれてたのでギターの音の良さとか凄く伝わってきて良かった。どう聴いてもメタルじゃないし(笑)、明らかにハードロックからブギバンドでしかない。しっかしこのSGギターのキレの良さは素晴らしい。こういう音が出るのは確かにSGくらいなのかもしれない。ストラトでもレスポールでも出せないからなぁ…。

 んでもって入ってる曲も前時代を網羅していて、このツアーでの新作中心だったかもしれないけどしっかりと過去作品も入ってるしね、暗めのロックバンドの印象からはガラリと変わっての90年代のヌケ感。この辺りで日本に来てライブやってたらもっと人気あっただろうけど、なかなか来なかったバンドでもあるか。自分も割と後になってからAC/DCって色々聴くようになったもんな。最近の方がよく聴くかもしれん。アンガス・ヤングのイメージが圧倒的でマルコム・ヤングはどうしても地味な印象だけどどうしてどうして兄弟同じようにブギしたギターを弾いているのもこれ事実。そんな素晴らしきライブに乾杯!


Iron Maiden - The Book of Souls Live Chapter

Iron Maiden - The Book of Souls Live Chapter
魂の書~ザ・ブック・オブ・ソウルズ~ライヴ(通常盤)

 新作ラッシュに乗って色々と聴いて入るんだけど、ホントに新しい音とか新しいスタイルとかイノベーション的なバンドに出会っているかと言うとそうでもなく、やっぱり昔から知ってるとかちょっと教えてもらったバンドばかりなので、衝撃的な刺激ってのは多くはない。もっともとその中でもこりゃ面白いモンに出会った、ってのもあるんで確率の話だけなのだろうが。難しいのはスゲェってのがあって、それを何度も何度も聴くっていうアルバムにしていくと言うか、そうなっていくかどうか、ってトコで、凄くても何回も聴くモンじゃないな、ってのも多くてね、そりゃ好みってのが絡むワケだ。音楽の嗜好ってのはホント色々な要素が絡み合うもんです。

 Iron Maidenのアルバム「The Book of Souls」に伴ったワールドツアーが行われていて、そこからの抜粋ライブアルバムが「The Book of Souls Live Chapter」としてリリースされた。どこかのライブの完全収録盤じゃなくってあちこちのライブ会場で録音したソースを厳選抜粋したライブアルバムなのでかなり手が込んでいる、ってか作る側としては結構大変なパターンではある。昔はそういうライブアルバムばかりだったけど、いつしかその公演丸ごと収録的な方がウケてって…ってか、作りてのコストの問題なのかな、そういうライブアルバムが増えてきている中でのこの各公演からのセレクトライブアルバムだ。音像整えたり一連の流れに違和感をなくしたりと結構作業量は多いだろうなぁ…、どこの公演を入れるなんてのももちろん悩みのタネだったろうし。それをわざわざ作り上げてきた所に意気込みを感じる。アイアン・メイデンのライブアルバムは幾つもリリースされているけど、久々のリリースなんだよね、実は。MAIDEN ENGLAND '88はあったけど、新作のライブツアーからのアルバムなんてのは久々なシロモノ。

 とは言っても結局昔の馴染みのある曲がまた聴けるというパターンになっていて、年齢を感じさせるのはしょうがないながら、今のメイデンを記録したライブアルバムで、過去作品と比較しちゃいかん。んでもライブそのものは凄い。ホントに世界各国でのライブから収録してあって、我が日本の両国国技館でのライブも入っている。やっぱリオとか南米のは凄いなぁと思うけどね。しかしこの音像、古臭いライブアルバム感あるなぁ…、音が整ってないと言うか、きれいな音じゃないんだよ。それが良いんだが、ライブ感溢れる音で聴けるから実体験している感は強い。安定の演奏に勢いもパワーもあるライブの臨場感、馴染みのある楽曲、今これを聴く必要があるかと言われるとそれはあまり必要ないんだろうけど、今のアイアン・メイデンを味わうには良いライブアルバム。どうせ他に聴くものも多くないんだから良いじゃないか、ってとこですかね。それにしても観客の歓声が凄い…。


The Darkness - Pinewood Smile

The Darkness - Pinewood Smile (2017)
PINEWOOD SMILE

 先日自分チに転がってるガジェットを整理しててiPod shuffle 2GBってのを発掘。2cmくらいのあの小さいヤツね。今じゃiPhoneにある程度の音がもちろん曲名もバンド名も分かる形で入っているし、常にそれを持ち歩いているんだから今更iPod Shuffleって別で持つ必要も無いだろう、って思うし、事実要らないと思う。ただ見事にそれが使えるからさ、壊れてないし別に2GBが少ないとかもないし、逆にラジオ的に聴けて面白いのかも…なんて専用機ならではの特性を活かして使ってみようかな、なんて。大して重くもないしかさばらないし、ちょっとクリップ止めしとけば良いだけなんだしね、ってことでFreeやPaul Kossoff、Rodgers関連を全曲入れて2GB弱、ランダムにひたすら聴いているという始末。それとは別にiPhoneでも聴くしiMacでも聴くし、自分的にはそれぞれのライブラリって全部バラバラだから聴くガジェットによって入ってるものが全然違うし、入れた時の気分だから懐かしい自分に出会えることも多い。今回のiPod Shuffleも5年位前に入れてた音がそのまま残ってて、なるほど…って味わったしね。

 The Darknessの2017年5作目のアルバム「Pinewood Smile」。全くエゲつないジャケットを考えるものだ。あんまり見ていたくないアルバムジャケットだから聴きたくもなかったんだけど、そうもいかないわな…ってのはクィーンばりのスタイルでデビュー時から世間を賑わせていたバンドの新作ってのもあるが、何と言っても本家クイーンのドラマー、ロジャー・テイラーの息子がThe Darknessのドラマーとして参加しているのが本作なワケだ。もっとも音だけ聴いてその変化とか類似性がはっきり分かるモンでもないし、そこまで個性的なドラミングが売りだった人でもないから分かんないけどさ、ただ、やる側も聴く側もその事実は意識するよ。これまでより一層クイーンらしく感じてしまうし、フレディだったら確かにこうやって歌うだろうなぁとかこういう曲も普通にあっただろうな、とかね、妄想も入るし。

 ただ、やっぱりThe Darknessのボーカルという声なのでいつまでもクイーンって話でもない。しっかりと個性が出てきていて存在感を確立してきている。じゃなきゃ5枚もアルバム出せないわな。結構悩んだり困ったり考えたりしたと思うんだよな、ここに来るまでにさ。でも、結果的に上手くすべてを作用させてプラス方向に活かしたサウンドやバンドの個性、声質もテイラーの加入も、それでいてきちんとハイレベルな音楽を届けるという使命を全うしている。おそらく英国人の誰が聴いてもニヤリとするだろうし、何か言うだろうけど、それでもこれはThe Darknessだよ、って言って、へぇ、って通じるくらいにはなっているバンドになってるハズ。良い作品、見事なレベルの高さ、結構な傑作、ですね。




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Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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