Gary Moore - Victims Of The Future

Gary Moore - Victims Of The Future (1984)
ヴィクティムズ・オブ・ザ・フューチャー

 80年代初頭のアルバムの音ってホント、ダサいっつうかチープっつうかそもそものバンドの迫力とか生々しさなんてのをすべて打破するかのような音質になってしまうのが多くて、聴いててかなりキツいなぁと。ダンスやディスコなのはそれで良いのかもしれないけど、ハードロック的なのとかになるとかなり厳しいよな。ドラムペタペタだったり何もかもがキラキラしててね、なんか集中して聴けない感じ。当時はそんな事思うこともなく、やっぱロックだろ、なんて思ってたくせに(笑)。

 Gary Mooreの1984年にリリースしたハードロックバリバリのアルバム「Victims Of The Future」。面倒だからってYouTubeで聴いたんだけど、最初から曲順が違ってて「あれ?こんな変な風に始まったっけ?」と違和感ありありで調べてみれば、英米日で曲順違ってたらしい、どころか曲のバージョンも異なってたりしたらしい、ってことでCDではこの曲順になっているらしいが、それはそれで良いとしても違和感ありありなのは「Shapes of Things」から始まってて、そこでもう聞き慣れてた感あったからだろう。まぁ、忘れていたくらいだから別にどんな曲順でも今更こだわることもないのだけど、こんなにボーカルに無理があったっけ?って感じ。元気いっぱい熱さいっぱいなんだけどね、なんか今聞くと勢い100%ってくらいのアルバム。悪くないんだけどどうにも賑やかな作品です。

 ガシガシギターを弾きまくってるのが多くて勢い有り余ってるから単純に格好良いハードロックアルバム。話題的にはイアン・ペイスのドラムや、ニール・カーターの掘り出し、ツアーに出ればニール・マーレイの参加などなどとレコード会社との裁判沙汰を終えて一気にシーンで暴れまくったゲイリー・ムーアの真骨頂が出まくっている作品とも言えるか。多分ホントに最全盛期。70年代からシーンにいるけど、ここで一人でシーンを牛耳ってって、80年代のギターヒーローへと駆け上がって成功しているし。Van Halenがカンフル剤になったとは思うけど、どこのどんなスタイルにも当てはまらないゲイリー節のスタイルが確立されたアルバムじゃないだろうか。





John Sykes - Please Don't Leave Me

John Sykes - Please Don't Leave Me (1982)
プリーズ・ドント・リーヴ・ミー

 近年のアルバムを聴き続けてたりすると70年代とかのアルバムの音の古さやパワー不足ってのを実感するなぁ。もっと音圧あったら違っただろうに、とか録音技術が今くらいあればとか色々思ってしまうしさ。リマスターなり色々やって再リリースしてくれたりするんだけど、根本的なモノだからそこまでにはならないしね。ビートルズくらいの気合を入れてやってくれると相当音が変わるってのは分かってるんだけど、まさかそこまでやるバンドも多くはなかろう。ましてやメジャーじゃないアルバムなんてそのチープな音が良いんだ、と言わんばかりにそのまま放置されているし、やっぱりそれはもう歴史の一部でしか無い。

 John Sykesの1982年リリースのシングル「Please Don't Leave Me」にタイガース・オブ・パンタン時代の未発表曲・デモ曲を加えてCDで再度リリースした「Please Don't Leave Me」。昔からアルバムジャケットだけ見たことが何度もあって、ルックスで売ろうとしているのは見え見えってか、別にアイドルじゃないけど美青年を前面に出して何が悪い?って言わんばかりに目立つ作品。そして中身は何と、Thin Lizzyに加入する前にフィル・リノットとセッションしてすでにあったこの曲でジョン・サイクスがギターを弾いて入れているという代物。そもそもがフィル・リノットの名曲なので、そこにゲイリー・ムーアばりにジョン・サイクスがギター弾いてるんだから悪いハズもなく、どこから聴いても高評価。しかもせっかくと言わんばかりにフルバージョンにショートバージョン、そしてインストバージョンとひとつのトラックからこんだけ入れてくるという暴挙。自信あるよね〜。

 そして1992年に再リリースされた時にはタイガース・オブ・パンタンの頃の未発表曲なんかが入っているって事なんだが、あまりにも音も演奏も曲もレベルの差がアリすぎて結構ツライ。やっぱりA級のフィル・リノットと比べちゃいかんけどさ、あまりにもあまりにもで…、それでもジョン・サイクスのギターが前面に出ているからたっぷり聴けるのがタイガース・オブ・パンタン、今聞くとやっぱり未発表で良かったんじゃないか、って思う。まぁ、ジョン・サイクスをプッシュする材料がそこまで無かったからこうなるのはしょうがないか。それでもフィル・リノットとの曲は名曲だ。

U.F.O - Misdemeanor

U.F.O - Misdemeanor (1985)
Misdemeanor

 今にして色々とああそうだったのか、とかそういう事だったのかナンテ昔の事でようやく分かるって事がある。それはネット社会に於ける情報量の豊富さによる功績だろうね。昔は調べようにもなかなか調べる術が少なかったから、どこかの雑誌の片言で書いてある情報とかアルバムのライナーノーツくらいしか細かい情報って手に入らなかったし、そもそも買えるレコードの枚数だって限られるワケだから情報量が少ないのも当たり前でしょ。それが今やなんでもちょこっと調べりゃ自分も博士になれるくらいの情報は入ってくる。それらを纏めて繋ぎ合わせたら本が書けるぜ、ってくらいのもんだ。

 U.F.Oの1985年リリースの解散、再結成後の最初のアルバム「Misdemeanor」。時代が時代だからねぇ、ホントそのまま80年代の音なので、どっから聴いてもチープに聞こえるし、サウンドそのものもAOR的ですらあるので、かなり売れ線狙っただろ、ってのと時代の実験場になっただろ、みたいな風潮すら感じる。そもそもU.F.Oっていつも自分たちの意思ある音ってのがあまり出せてないバンドで誰かに利用されるバンド、みたいなイメージがあるんだな。もちろんフィル・モグのセンスがバンドを長期に渡って存続させているのは確かなんだが、マイケル・シェンカーに弄ばれピート・ウェイに乗っ取られ、作品はいつも何かの影響下にあるような音作りで…と勝手なイメージだけで書いてはいけないが。

 このアルバム、日系人ギタリストの参加って事でインギーかトミーかってな話だったらしいけど、結局このトミーに決定、それでテクニック的にもセンス的も良かったのだが、録音されている音がいかん。80年代そのままのキラキラサウンドで鍵盤もキラキラで、安っぽいし、ギターの音もそれに倣えというサウンドで、せっかくのテクニックが台無し。鍵盤だろ、ってくらいの音にしか聞こえないしバンドの音もポップスそのもの。キャリア豊かなU.F.Oの風格はまるでなしというお粗末さ。曲とかプレイとか悪くないのにな。久々にこういうかわいそうな作品を聴いたけど、そういえば昔このジャケットよく見たわ。U.F.Oって書いてあるけど同じバンド名ってあるんだな、なんてシェンカー時代しか知らないお子様な自分には到底同じバンドという認識にはならなかったというお話。

 今聞いてるとそのキャッチーでチープなサウンドは耳障りだけど、しっかりU.F.Oの音だし、確かにギターもかなり弾いているmどころか相当センスよく弾いている。だからもうちょっとサウンドにセンスがあればジャケットもインパクトあって面白いし、ロック的に良かったのにな。難しいね。





Black Sabbath - Headless Cross

Black Sabbath - Headless Cross (1989)
ヘッドレス・クロス

 年を取ると寝る時間が早くなるとか起きる時間も早くなると言われてて、そうなんかなぁ…、早起き苦手だからそうなったらラッキーなのかもしれん、なんて思いつつも未だに早起きは苦手だし夜更かしばかりしてるしと随分世間的な年のとり方からはかけ離れている気がするが、多分世間的に言われているのはもっと上の歳の話なのだろう。でもそのくらいってのはもう時間なんてどうでも良い頃なんじゃないか?なんて思ったりもするが、人間なんで自分だけは違う、特別だ、なんて思っても無駄、多少の時間差はあれども多くの事例と同じになるのが当たり前なので、ここで俺は違うぜ〜ってほざくだけ無駄だ(笑)。

 Black Sabbathの1989年リリース14枚目くらいのアルバム「Headless Cross」だ。ボーカリストはあれこれあってのトニー・マーティンの時代、結果的にはトニー・マーティン時代のボーカルでアルバム3枚リリースしていて、今ではそのどれもが実はかなり名盤だという事も知られている。バンドのインパクトがおどろおどろしいオジー・オズボーン時代のサバスに集約されているので、どうしてもそれ以外のボーカリストだとそもそもダメみたいな風潮が強かったんだよね。まぁ、音楽の評価ってよりもバンド神通力って方が強かった時代だったからそりゃそうだろうと。ロニー・ジェイムズ・ディオは元云々の肩書も実力も知られていたので興味本位で見られながら新たなサバスを聴かせられた分まだ良かったけど、このトニーー・マーティンは無名のシンガーだったがゆえにそれだけで認められなかったという悲劇。

 ところがアルバムを聴いていると分かるように素晴らしき実力と音楽センスを持ってて歌声だってしっかり高いトコロまで出てくるし、太い声も出せていくし、情感豊かに歌えるシンガーなのだな。ただ、個性という意味では突出するトコロは見当たらないのだが、それでもこんだけのシンガーだ。悪いはずがない。そこにコージー・パウエルが合流してきたというあたりでバンドのテンションは実は結構高かった時代なんじゃないだろうか。確かにブラック・サバスって、と言うバンドではないのでやっぱり否定的な人が多いのも事実だけどこれはこれで、という名作の聞き方になるだろうか。じゃ、どうすりゃ良かったんだ?ってね(笑)。アイオミのソロじゃここまで評価されなかっただろうしさ。

 ま、そんな事はあれども作品として聴くと90年代手前でこの古臭い音、何ら新しい事に取り組んでいないとも言えるサウンドなのに、ブラック・サバスというバンドがこんなに進化しちゃったんだ、という風に捉えるとものすごい進化なワケだから時代を超越している。そして結構、どころかかなり格好良い作品なのだ。この勢いがあれば90年代もメタル、イケたのにな。そう感じさせてくれるパワフルな作品。

Iron Maiden - Seventh Son of a Seventh Son

Iron Maiden - Seventh Son of a Seventh Son (1988)
第七の予言

 AIはすぐそこまで来ている、ってな話を今の車の半自動運転的なものだって事から話し始めて…、ウチなんか古いからまだ半自動とか勝手に止まるとかぶつからない車なんてのじゃないんだけど、今どきのはぶつからないし速度を決めて走れるし渋滞はほぼ何もしないでも疲れないで良いし、人感センサーもあるから人にぶつからないしというような事らしいんで、それならラクで良いなぁとシミジミ思った。後はカーナビに目的地入れたら勝手に到着するっていうレベルだけだが、そこはもうちょっとかかるようで、それなら今買い換えても良いのかなぁという話だけど、普通に走るし、特に買い換える必要性ってのも見当たらないから難しい。貧乏性なんだよね。

 Iron Maidenの1988年7枚目のアルバム「Seventh Son of a Seventh Son」。メイデンがシンセをプッシュした超ポップなアルバムってな印象が強くて当時は割と叩かれてた気がするけど、アルバムそのものは名盤だ、ってのが今の通説か。実際ライブなんかでも取り上げられている曲は結構多いし、聴いてても実にアイアン・メイデンらしい作品。ここでエイドリアン・スミスが離脱することになるんで、全盛期のメイデンとしてはここまで、とする向きも多く、自分でもアルバム単位でならここまで、か次の次の「Fear Of The Dark」までか、ってとこだな。そこから30年経過しているんだからそりゃま評価も変わっているだろう。もうちょっと素直にロック的に音楽的に評価されるだろうしさ。

 ってな事で改めて聴けばそりゃ名盤なんです。ただ、ここまでキャッチーで明るいアルバムは本作だけな気がするわ。どっかヒネてて暗さがあるのがメイデンだしそこにパワーも加わってってのがね。それにしてもまぁ、3者3様の楽曲づくりがモロに出てきているアルバムで、ともすれば2枚組に拡張してもできたアルバムなんだろうと言う気もする。そしてやっぱりメイデンのブレイン、スティーブ・ハリスの楽曲のアイアン・メイデンらしいことこの上ない。キャッチーなのは他に任せてアイアン・メイデンらしいヘヴィなプログレッシブスタイルがここで数曲収められてて、これぞ、という出来映えが素晴らしい。





Ian Gillan Band - Scarabus

Ian Gillan Band - Scarabus (1978)
Scarabus

 そうして意外な方向性に話は進んでいく…。渡り鳥のようなミュージシャンは何人もいるのだが、その手のミュージシャンに一度訊いてみたいのが、自身の好む音楽性ってのと仕事でプレイする音楽性ってのはやっぱり気にしないものなのだろうか?という点。そりゃ仕事だから自分が出来る、貢献出来るって思えば自分が好きな音楽というのとは別にして引き受けて貢献する、という姿勢があるのは分かるんだけど、あまりにもその振れ幅が大きいと、果たしてこの人の主体性ってのはどう見れば良いんだろう?なんて思ってしまうからだ。別にそんなの気にする必要もないんだろうが、バンドという単位で聴いているとそういう嗜好性みたいなのってやっぱりあると思っててさ。

 Ian Gillan Bandの1978年リリースの三枚目の作品「Scarabus」。何でまたそんなトコロから持ってくる?ってな話はもちろんジョン・グスタフソンの名前で色々と思い出す事があったからで、この初期三枚のイアン・ギラン・バンドのベーシストには堂々とジョン・グスタフソンがクレジットされている、というか参加していたので、あのブリブリベースが聴けちゃうんですよ。何かね、やっぱりここでも浮いてると言うか目立ってると言うか、こんだけハードなロックの中にありながら何でこんなファンキーチックなベースが入ってくるかね?って。それこそがイアン・ギラン・バンドのユニークな音楽性のひとつにもなっていったのだろうけど。

 アルバム自体は結構なハードモノで、ファンキーなのとヘヴィなギターを織り交ぜたようなサウンドで結構尖ってるサウンドに、イアン・ギランのあの歌声が入ってきたりしての妙な作風、更にジョン・グスタフソンのベースだ。賑やかで騒々しいバンド、とも言えるのかもしれないが、これはこれで時代性を考えると多分周囲にはいなかったバンドのサウンドだったと思うから個性的だったハズ。しかもイアン・ギランってメジャーな歌手の名を持ったバンドだし、そこそこ聞かれていっただろうからもしかしたらシーンを取れた作風だったかも。実際そうはならなかったのがメジャーな音じゃなかったって事だが。それでも、結構面白い音を出してるんで何度も、ってワケにもいかないけど、挑戦的なアルバムとして楽しめる作品です。



motörhead - Motörizer

motörhead - Motörizer (2008)
MOTOERIZER

A Happy New Year!

 新年一発目、やはり猪年ってことで角付きWar Pigをシンボルマークとするモーターヘッドの怒涛の疾走感でぶっ飛ばして行くべきかと(笑)。いや、他に思い付くバンドもないしな…ってモーターヘッドのいろいろなアルバムを聴いてたんだけど、何となくコイツかな〜って感じ。全部を聴いてすべて覚えてるぜってんでもないから、都度都度アルバムは聴いていくんだけど、彼らの凄いのは70年代からずっと21世紀に至るまで一貫して音楽性はもちろん変わらないまでも、アルバムもずっと出し続けているトコロで、それぞれそりゃ違うんだけど、質の違いはどうしても出てくるワケで、21世紀になったからと言って軟弱になったとかは無いから、相変わらずの名盤なんてのも出てくるワケ。しかも音良いから迫力も増してくるし。だから新しいからってダメかな、っていう老いを感じる事は一切なく、もしかしたら最新のモーターヘッドが一番モーターヘッドらしいのかもしれないという期待も大きい。

 motörheadの2008年リリースの「Motörizer」。聴いて驚くなかれ、と言わんばかりの疾走感溢れるぶっ飛び曲からスタートしていくアルバムで、その勢いはアルバム全編に渡って感じられる。いや、ミドルテンポなのもあったりsスローなのもあったりするんだけど、ギターの音が物凄く攻撃的にエッジが立ってるし、もちろんレミーのベースも輪郭はっきりしてるし、歌にしても更にダミ声が迫力を増してるし、もうね、圧倒的なプロ集団による圧倒的なモーターヘッドサウンドがこれでもかとばかりに詰め込まれてるアルバム。70年代の作品郡よりも完成度は高いし練り込まれてるし、不安定なトコロ一切無いし、エネルギーもパワーも変わらないし、一体どんなん??ってくらい。

 スピードチューンに至ってはそこらの若手なんてもう全然相手にならないくらいのモンですな。毎回聴いてて面白いなぁ、不思議だなぁってのがこんだけハードにスピードチューンもやってるのにメタルとは全然異なるR&Rってアプローチのままっていうトコロだ。もちろんダウンピッキングでひたすら、ってんじゃないからだし、粒の粗い音でのラフスタイルなギタープレイだったりってのも大きいけどさ、それでも見事なR&R。唯一無二な世界観のバンドで、これを継いでいるバンドは今の時代では居ないだろう。これでもまだまだ完成させる姿に向かって行ったモーターヘッド、本気で凄いアルバムだしサウンド。今年はこの勢いのまま自分もぶっ飛ばして生きていきたいものだ。

 本年もよろしくお願いします。



Skull Fist - Way of the Road

Skull Fist - Way of the Road (2018)
WAY OF THE ROAD

 ある程度の周期的にそれぞれ気にはしている音楽ジャンルらへんをチェックしているとそれなりに時間が経過しているのもあって何となく新しい発見なんかもリリースされていて、へぇ〜なんて思って見つけて聴くことも割とある。古いロックばかりをひたすら聴いてまとめ上げておきたいっていうのも当然あるんだけど、どうにもその作業が置いてけぼりになって新しい刺激を求めて聴いていく傾向もあるし、そういうのもあってなかなかエンディングの見えない展開になっている昨今、以前ほど考えずに聴いて書いてるから無茶苦茶感はあるんけど、今の所どこかの何かのジャンルにハマってるってのが無いってだけですね。そのうちまた何かハマるでしょ。

 NWOTHMバンドの一群ってもさほど自分は知らないから聞きかじったことのあるバンドを探してそこから広げていくんだけど、久々にこの辺漁ってるからか結構新作出してるんだ、ってことでSkull Fistってカナダのバンドの2018年リリース作品「WAY OF THE ROAD」ってのを。これまでの絵画的ジャケットから一新、ダサダサのメンバー写真でアルバムジャケットを飾ってきたという自信作、とも言えるアルバムなのか?バン一台でメンバーでドサ回りしてるぜ、って昔ながらのロックバンドストーリーがそのまま見えるんだけど、今の時代でもそうなんだね。ちょっと面白いな、と。そりゃま、大してやってること自体は変わってないんだからそうなんだろうが、相変わらずそういうのがあって微笑ましい。日本でもそんなの残ってるのかな?そんな事を思いながら聴いているんだけど、こんなにボーカルさんってロニー・ジェームズ・ディオ的な歌だっけ?ってちょっと狐につままれた感を味わってる。いや、こんな歌だっけ?声だっけ?ってクレジット見てもそのままだし、ん〜ってアレコレしてるとどうやら喉を痛めて長期療養していたらしいってことで歌い方とか声色が変わったのかもしれないな。こんなスマートな歌じゃなかったような…って前のアルバム聴くともっと野性的だもん。やっぱそうなんだ…。

 ってな事を感じつつも楽曲の方は…と書きたかったんだけど、楽曲の方もかなり落ち着いた感たっぷりで、スピードキラーチューンが炸裂、なんてのはそう多くもなく割とこなれているサウンドが多いような気がするな。アルバム収録曲の曲順とか配置の関係だけでもなくって実際そういう曲が減ってる。それよりもバンドの炸裂感がなぁ…、大してメタルシーンなんて知らない自分がそういうのも何だけど、ちょいと残念、4年の時は彼らを大人にしてしまったのかもしれない。決して駄作じゃないだろうし、彼らなりに全力を尽くして作っているし、復帰作だから気合も入ってる作品だろう。ただ、求めてた炸裂感が印象違いというだけで、何度か聴けば納得するのかも。ま、いいや。





Monument - Hellhound

Monument - Hellhound (2018)
HELLHOUND

 たまにこのブログの記事を見直したり別館のメンテして読み直したりすることがあるんだけど、誤字脱字結構多いなぁとシミジミとね、勢いで書いてそのままアップしてるからそりゃそうなんだけど、恥ずかしいっつうかしょうがない、っつうか…。読み直して発見してもiPhoneなんかで見てる場合が多いからすぐに修正できるモンでもなかったりするし、後でって思ってても当然忘れてるから結局そのままになってる始末。出来るだけ書いた時にチェックするようにはしてるんだけどな。まぁ、過去記事を真面目に見ている人もどれだけいるのかよく分かんないからアレだけど、自分の作品的にはチマチマと気づいたら直していきたい項目のひとつ。文章そのものが違っているのもあったりするけど、そこは流石に覚えてるからね。

 2年ぶりの新作、と言われて、もうそんなに経つのか?と時の過ぎる早さを実感しつつも当然ながら期待して聴いてみたのがMonumentの4枚目のアルバム「HELLHOUND」。もうそれなりに英国及び世界ではアイアン・メイデンそのままのバンド、っていう触れ込みで有名にはなっているんじゃないだろうか。イマイチそのブレイク感がよく分からないんだけど、このNWOTHMって波はどうなったんだろ?まだ残ってるんなら新しいバンドもどんどん入ってくるんだろうけど、さすがにそこまでは無いのかな、ある程度の決まったバンドがあるくらいだろうかね。その中で4枚もアルバム出せてるってのは大したモンだろう。しかもどの作品もブレずにアイアン・メイデン、これぞ自分たちのカラーというのをしっかりと主張しているトコロがすごい。よくあるのはそこから同時に進展していくことでバンドのカラーを変えていくような事だけど、今の所Monumentにはその意志がないように聞こえる。

 今作を聴いてて、冒頭からしばらくはちょいとトーンが下がったか?って風に思えてしまって、ここ数枚のあのパワフルで勢いのある楽曲から離れるか?なんて思ったけど、その後で流石にいつものアイアン・メイデン節に戻ってきて、それどころかその中にふとドラゴンフォースを思わせるようなメロディアスな旋律まで入ってきて、何だっけ?なんて思ってしまった。掴みは強くないアルバムだけど、ちょいと聴いていくとなるほど、流石、って思ういつもの満足感を味わえるアルバムに仕上がってます。ドラマーが替わったのかな、ちょいと勢い感が異なってるようだけど、十二分に満喫できる作品。





Judas Priest - Ram It Down

Judas Priest - Ram It Down (1988)
ラム・イット・ダウン

 これからの人生で自分が見てみたいライブってどんなバンド?って聞かれて結構悩んでしまった。確かに自分が聴くのは古いのが多いし、それらのバンドは当然全盛期は過ぎていてノスタルジックなライブで来日することはあるだろうが、見たいか、となるとそれは逆にあまり見たいとは思わない。とするともうちょっと若めの、パワーをまだ保持しているバンドになるんだけど、そうなると聴いている範疇が狭まってくるので、みたいという欲求に駆られるってのもなかなか見当たらない。そうだよなぁ…と。だから多少パワー落ちてても気になるのは見に行った方が良いのかも、なんて思ったり。そんな事で来日公演中の気になるのと言えばクリムゾンとジューダスだが…、食指がそこまで動かないのはやはりプレイヤー達が70歳オーヴァーのあまりにも一般的にはお爺さん領域にいるためだろう…。

 Judas Priestの1988年リリース「Ram It Down」。当時は「Johnny B Goode」のカバーが話題になってて、MTVなんかでも流れててさ、これのどこが「Johnny B Goode」なんだ?ってのを思っていた頃の作品だ。当時底まで聞かなかったんだが、それはおそらく物凄くハード過ぎて、普通に聴ける範疇を超えていたから、ってのが自分の感覚だった。まぁ、うるさすぎた、ってのが大きかった。そんだけパワーはあるなぁと思ったけど、その頃自分的にはもう70年代をひたすら追いかけて探りまくってたから後回しってのもあったか(笑)。

 …とは言え、Judas Priestってのは70年代を漁っていても出てくるバンドなので、そのうちこのアルバムあたりにも追いついてきてiTunesライブラリにもあったりするから面白い。んで、今回来日公演してて、自分ちのブログで書かれていないジューダスのアルバムって実は数多くなくて、これはまだだったってことが分かったんで再度聴いている所。初っ端からとんでもなくメタリックでハイトーンでスピーディでパワフルな曲が突き刺さってくるというどこからどう斬ってもHeavy Metalという傑作、まさしくJudas Priestならではのアルバムで、ツインギターの派手さも素晴らしい。勢いとパワーだけでなく当然様式美的な楽曲の構成と品格のある展開に旋律、このあたりが他の追随を許さないメタルゴッドのあるべき姿で、ただ弾いているようなギターソロでも確実に品格が漂っている。美学があるんだよ、全てに。

 正しくHeavy Metalバンドの代表作、と言わんばかりのアルバムで、当時の評判なんてのはどうでも良く、今聴いても物凄くインパクトのあるパワフルなアルバム。一本調子な楽曲だけじゃなくて「Blood Red Skies」なんてプログレッシブな傑作まで入っているんだから面白い。アルバムだとA面はハードなメタルゴリゴリ、B面はやや展開の凝った作風が並ぶ実験色の強い側面、ってなトコか。それにしてもロブ・ハルフォードって凄い声してるよなぁと毎回痛感する。そりゃ70歳過ぎてもあんだけの声出せてるんだからそうなんだけど、ただのロックじゃなくってメタルのあのハイトーンを出してるんだもん。先日の来日公演ではパーキンソン病で離脱していたグレン・ティプトンが最後の数曲でギターを弾いて一緒に共演していたらしいから、わざわざ日本まで来たってことなんだな。もうホント、最後に近い来日公演だったんだろうとは思うが、正しくベストセットリストなライブが繰り広げられていたみたい。





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Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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