Monument - Hellhound

Monument - Hellhound (2018)
HELLHOUND

 たまにこのブログの記事を見直したり別館のメンテして読み直したりすることがあるんだけど、誤字脱字結構多いなぁとシミジミとね、勢いで書いてそのままアップしてるからそりゃそうなんだけど、恥ずかしいっつうかしょうがない、っつうか…。読み直して発見してもiPhoneなんかで見てる場合が多いからすぐに修正できるモンでもなかったりするし、後でって思ってても当然忘れてるから結局そのままになってる始末。出来るだけ書いた時にチェックするようにはしてるんだけどな。まぁ、過去記事を真面目に見ている人もどれだけいるのかよく分かんないからアレだけど、自分の作品的にはチマチマと気づいたら直していきたい項目のひとつ。文章そのものが違っているのもあったりするけど、そこは流石に覚えてるからね。

 2年ぶりの新作、と言われて、もうそんなに経つのか?と時の過ぎる早さを実感しつつも当然ながら期待して聴いてみたのがMonumentの4枚目のアルバム「HELLHOUND」。もうそれなりに英国及び世界ではアイアン・メイデンそのままのバンド、っていう触れ込みで有名にはなっているんじゃないだろうか。イマイチそのブレイク感がよく分からないんだけど、このNWOTHMって波はどうなったんだろ?まだ残ってるんなら新しいバンドもどんどん入ってくるんだろうけど、さすがにそこまでは無いのかな、ある程度の決まったバンドがあるくらいだろうかね。その中で4枚もアルバム出せてるってのは大したモンだろう。しかもどの作品もブレずにアイアン・メイデン、これぞ自分たちのカラーというのをしっかりと主張しているトコロがすごい。よくあるのはそこから同時に進展していくことでバンドのカラーを変えていくような事だけど、今の所Monumentにはその意志がないように聞こえる。

 今作を聴いてて、冒頭からしばらくはちょいとトーンが下がったか?って風に思えてしまって、ここ数枚のあのパワフルで勢いのある楽曲から離れるか?なんて思ったけど、その後で流石にいつものアイアン・メイデン節に戻ってきて、それどころかその中にふとドラゴンフォースを思わせるようなメロディアスな旋律まで入ってきて、何だっけ?なんて思ってしまった。掴みは強くないアルバムだけど、ちょいと聴いていくとなるほど、流石、って思ういつもの満足感を味わえるアルバムに仕上がってます。ドラマーが替わったのかな、ちょいと勢い感が異なってるようだけど、十二分に満喫できる作品。





Judas Priest - Ram It Down

Judas Priest - Ram It Down (1988)
ラム・イット・ダウン

 これからの人生で自分が見てみたいライブってどんなバンド?って聞かれて結構悩んでしまった。確かに自分が聴くのは古いのが多いし、それらのバンドは当然全盛期は過ぎていてノスタルジックなライブで来日することはあるだろうが、見たいか、となるとそれは逆にあまり見たいとは思わない。とするともうちょっと若めの、パワーをまだ保持しているバンドになるんだけど、そうなると聴いている範疇が狭まってくるので、みたいという欲求に駆られるってのもなかなか見当たらない。そうだよなぁ…と。だから多少パワー落ちてても気になるのは見に行った方が良いのかも、なんて思ったり。そんな事で来日公演中の気になるのと言えばクリムゾンとジューダスだが…、食指がそこまで動かないのはやはりプレイヤー達が70歳オーヴァーのあまりにも一般的にはお爺さん領域にいるためだろう…。

 Judas Priestの1988年リリース「Ram It Down」。当時は「Johnny B Goode」のカバーが話題になってて、MTVなんかでも流れててさ、これのどこが「Johnny B Goode」なんだ?ってのを思っていた頃の作品だ。当時底まで聞かなかったんだが、それはおそらく物凄くハード過ぎて、普通に聴ける範疇を超えていたから、ってのが自分の感覚だった。まぁ、うるさすぎた、ってのが大きかった。そんだけパワーはあるなぁと思ったけど、その頃自分的にはもう70年代をひたすら追いかけて探りまくってたから後回しってのもあったか(笑)。

 …とは言え、Judas Priestってのは70年代を漁っていても出てくるバンドなので、そのうちこのアルバムあたりにも追いついてきてiTunesライブラリにもあったりするから面白い。んで、今回来日公演してて、自分ちのブログで書かれていないジューダスのアルバムって実は数多くなくて、これはまだだったってことが分かったんで再度聴いている所。初っ端からとんでもなくメタリックでハイトーンでスピーディでパワフルな曲が突き刺さってくるというどこからどう斬ってもHeavy Metalという傑作、まさしくJudas Priestならではのアルバムで、ツインギターの派手さも素晴らしい。勢いとパワーだけでなく当然様式美的な楽曲の構成と品格のある展開に旋律、このあたりが他の追随を許さないメタルゴッドのあるべき姿で、ただ弾いているようなギターソロでも確実に品格が漂っている。美学があるんだよ、全てに。

 正しくHeavy Metalバンドの代表作、と言わんばかりのアルバムで、当時の評判なんてのはどうでも良く、今聴いても物凄くインパクトのあるパワフルなアルバム。一本調子な楽曲だけじゃなくて「Blood Red Skies」なんてプログレッシブな傑作まで入っているんだから面白い。アルバムだとA面はハードなメタルゴリゴリ、B面はやや展開の凝った作風が並ぶ実験色の強い側面、ってなトコか。それにしてもロブ・ハルフォードって凄い声してるよなぁと毎回痛感する。そりゃ70歳過ぎてもあんだけの声出せてるんだからそうなんだけど、ただのロックじゃなくってメタルのあのハイトーンを出してるんだもん。先日の来日公演ではパーキンソン病で離脱していたグレン・ティプトンが最後の数曲でギターを弾いて一緒に共演していたらしいから、わざわざ日本まで来たってことなんだな。もうホント、最後に近い来日公演だったんだろうとは思うが、正しくベストセットリストなライブが繰り広げられていたみたい。





Snakecharmer - Second Skin

Snakecharmer - Second Skin (2017)
SECOND SKIN

 オーソドックスなロックのスタイルはいつの時代でも受け入れられるものであろうけど、どこか新しいエッセンスが無いと当然すぐに飽きられるし、存在意義が見つからなければ淘汰されてしまうのはいつものこと。それでもオールドスクールなスタイルが好まれるという風潮もあってストーナー系なんてのも出てきてシーンになっていたりするし、70年代ロックのパターンは多分今後も踏襲されていくことだろう。その中で、ベテラン勢が集まって往年のスタイルを堂々とやってくれているというパターンもあって、それがまた面白かったりするので頼もしい。

 Snakecharmerの2017年リリース二枚目のアルバム「Second Skin」。当初はミッキー・ムーディーとニール・マーレーの発案バンドだったようで、そりゃもう初期ホワイトスネイク紛いのサウンドをベースとしたバンドってことで売り込まれていたんだけど、今回ミッキー・ムーディーは離脱しているる。新たなギタリストを入れていrのだが、これまたかなり地に足着いた往年の大映帝国ハードロックスタイルなプレイでしっかりと馴染んでいる所は見事。ローリー・ワイズフィールドの貢献も去ることながら、ボーカルのCheris Ouseyの素晴らしき歌声がバンドをグイグイと引っ張っていて実に快活。オールドスクールなスタイルながらもメロハー的な躍動感やブルースベースのくせにドライブしていくスタイルの歌唱で結構新鮮な感触を味わえる傑作。楽曲レベルもかなりのモノなので飽きることないし、これはこれは化けてきたぞ、ってな感じだ。

 一口にブルース・ロックスタイル、っていうパターンだけでもなく、多様なロックのスタイルを当然ながらアプローチに入れていてバンドの深みを出している。鍵盤はリック・ウェイクマンの息子さんで、結構なキャリアを築いているし、サウンドそのものも良い。いつの時代の音を聴いてるんだ?って思うけど、こういう音、結構オールドファンは欲しかったんじゃないか。それを結構満足させてくれる一枚。





Black Moth - Anatomical Venus

Black Moth - Anatomical Venus (2018)
ANATOMICAL VENUS

 世界中で女性がメタルの世界に入り込んできて、それでなければ出来ないと言わんばかりの世界観を打ち出したバンドもいくつか出てきて、今でもそれは続いている、どころか益々発展して新しいジャンルとも成り得る音楽性を作り上げてきているのはある。70年代だってそういうのはあったけど、多くはない、それにその目立った女性陣達はしっかりとひとつの世界を形成しているしね。80年代以降はそれほど目立たなかったけど90年代に入ってからゴシック・メタルが出てきて、そのヘンから一気に広がっていった、そんな印象だけどここのトコロのは何かもっと妖しい世界が多くて艶かしくて頼もしいものだ。

 Black Mothなる英国はリーズ出身のバンドの3枚目のアルバム「Anatomical Venus」。ジャケット見た時はちょいとコレはグロすぎて自分の聴くべき世界の音では無さそうだが…と思ったが、何事もチャレンジ、聴いてみるのも今の時代は簡単なんだから取り組んでみれば良いじゃないか、ってことで軽く手を出してしまった次第。そうしたら驚くことにこのジャケットに見られるイメージではなく、実に爽やかな…というのもヘンだけど、普通にストーナーなバンドの音だし、そそこから更に聴かれるハリエット嬢の可愛らしくもいやらしい歌い方が普遍的なロック感を出してて、実にユニークなサウンドが出来上がっている。カリスマ的な存在感を出しているんでもなく、それでもバックはサバス直系的なやや地を這うような思いリフを聴かせているのだが、その上に舞うのが普通のロックの女性ボーカルというもので、ギャップ感がこれまで聞けなかったサウンドを出してる。

 そのイメージはありつつもそれだけでなく器用に様々なタイプの曲を作り上げてて、ストーナーなものではあるけど歯切れが良い歌に仕上がってるのが独自性の高い楽曲になっちゃうんだな。ツインギターが云々とかってのはアルバムだけだとあんまり分かんない、と言うかそこまで個性を見極められない…。その内、かな。いやぁ〜、ドゥームな音なのにこのかわいい歌、何か妙な気分になる。本人はきっとそんな風に思って無くてしっかりこの音世界と馴染んでいるつもりで歌っていると思うけど、だからこそ個性的なバンド。







Wytch Hazel - II: Sojourn

Wytch Hazel - II: Sojourn (2018)
II: Sojourn

 最近何か良いのある?なんて会話はチョコチョコあるのだが、どう答えたモンやら…と。昔ならお気に入りのバンドとかアルバムとかその時に聴いてたモノとかで答えられたんだけど、今はそういうのはもう頭の中で鳴ってるから、ヒトにオススメできそうなモノ、最近なんかあったっけ?ってこんだけ日夜新しいのとか探しながらチャレンジを繰り返している中で、良いとか良くないなんてのは自分の好みだし分からんなぁ…、まだ聞き込めてないからなんとも言えないし、とか自分的にアレコレ言えるほと聴いてないし知らないし、とかになるんで結局ちょいと前に仕入れたネタなんかになる。それもまた怪しいんだが…。困った時には大抵ベビメタが最強♪ってなるんだけどさ。

 Wytch Hazelという大英帝国のバンドの2018年2枚目のアルバム「II: Sojourn」。実はここ最近のストーナー系やら何やらってのはアサイコレクションからの蔵出しモノで、だからこそ新ネタだったりクセのあるのだったりして刺激的ではあるんだけど、このWytch Hazelってのは最近の呟きモノでしてね、どんなんかなぁって見てみればもうジャケット見て分かる人は分かるし、気になる人は気になるでしょう。んで、当然気になって聴いてみればそのまんま、アレ、です。もうちょっと声に艶があればなぁとかもうちょっとメロディアス感強い旋律が多ければ、とかもうちょっと堂々感が強ければ、とかあるんだけど、アルバム通して聴いているとやっぱり紛れもなく大英帝国の美しきツインギターハードロックに収まっている。この聞きやすさは何だ?って思ったけど、ギターがストラトなんじゃないかなぁ…。線が細くて粒が揃ってるから耳に優しいし、妙にパワフルでもないから品のある音が入ってくる。それが二本、ツインリードの美しさがもうちょいだけど、楽曲ではしっかりと主張されているし、巷の評論ではNWOBHM的な、とも書かれているけど、そもそもNWOBHMってそのヘンからも出てきてるから元が同じなのはそうだろ、って気がするが、NWOBHMの再来、ってんではなくてNWOBHMと同じ影響下でやってる、ってトコだ。だから自分的にはNWOBHM的と言われると、その影響下かと勘違いされるので、そうじゃなくて、モロにWishbone Ashなんかに影響を受けたサウンド、それはNWOBHMの一部も同じだったから、という位置付けだね。

 それはもうどっちでもよくって、曲ごとに味を増していく、と言うか「?」ってな気がするのもあるにはあるけど総じて見事に大英帝国ハードロックの再現、ここに新しい要素が入っているかってのは、実はあんまり無い気がする。イメージとか売り出し方はそうかもしれないけど、それも大英帝国の片田舎的な側面で、昔からある話だし、いやはや…なんてトコロだ。代替がジャケット見てくれれば分かるでしょ。音も裏切らないです。少々歪んだギターの出番が多いくらいで、しっかりとアコギ調のも入ってきてるし、しっかりとThin Lizzy的側面もあったりするし、まぁ、あのヘンごちゃ混ぜにして出してきましたってアルバム。この落ち着いて聴ける感は近年なかなか無かったかな。レイドバックでもないし、妙に面白い。多分何度も聞かないと分からないアルバムなんじゃないか。






Ruby The Hachet - Valley of the Snake

Ruby The Hachet - Valley of the Snake (2011)
Valley of the Snake

 暗黒系やサイケデリック系のサウンドとかバンドスタイルとかってのは結構多くの人々を魅了するものなのだろう。今の時代になってあちこちでそんなオマージュバンドが山のように出てきてひとつのカテゴリを形成してしまうくらいだし、それなりに売れているのだろうから活動も続けられるのだろうし、なかなか不思議な世界観。自分的には当然嫌いじゃないけど、何度も何度も聴く程のバンドってのもそうそう無いし、だったらサバスとかで良いし、とも思ってしまう。妖しげな女性が歌い上げる妖艶な暗黒バンドなんかだと気になるんで見たりするけど、やっぱりそれも皆似たような妖しさを醸し出すというワケで、衣装も似てくるし、やっぱりイメージが同じなんだろうね、個性が際立たなくなっちゃう。

 Ruby The Hachetと言うこれもアメリカのバンドの2011年のアルバム「Valley of the Snake」。基本シャッフル系なゆったりとしたリズムの上をユラユラと妖しげな女性ボーカルが浮遊しているスタイル、どこかで聴いたことあるようなスタイルの曲が並ぶので心地良さはあるもののフックに欠けるメロディと言うのか、メロディを作っていなくて曲に合わせて流していくだけとも言うような歌のラインでどうにも聴いている側も流してしまいがちにはなる。ただ、もちろんバンドとしてのスタイルは至極こだわったスタイルだし、暗黒感たっぷりなオルガンやギターやベースのリフなのでハマって聴くとかなり気持ち良いものにはなってくる(笑)。このトリップ感がこの手のバンドの売りなんだろうなぁ。

 順序は異なるけど自分的にはこういうのはPursonな印象が強いね。元々はCatapillaな世界と思ってるけど、暗黒感となればやっぱり最近のバンドの特徴だし。ジュリアン嬢ってのがボーカルの女性なのだが、ステージショットとか見てると結構やんちゃな部分もあるみたいで、かなり色気が溢れていて面白そうだ。カリスマ的な存在感もあるし、そういうステージングを魅せられるとリスナー的には取り憑かれちゃうだろうなぁ…。自分もなんだかんだろアルバム聴いて書いてるだけで、生見たら確実に大絶賛に変わると思うもん(笑)。



Judas Priest - Turbo

Judas Priest - Turbo (1986)
Turbo


 問題作と言われる作品をリリース出来ないバンドは大成しない、とは言い過ぎだが、常にチャレンジの姿勢こそがロックでもあるしミュージシャンの本質でもあろうと。面白いのは英国ロックではそれが普通の事なのだが、アメリカのロックへ行くと案外チャレンジはなく、売れたらその路線を着実に継承して確実に売っていく、故に10年一日的なバンドも多数存在するという事実。商業的に見ればそりゃそうだろうし、どっちも有りなんだろうとは思うけど、やっぱり新しいことにどんどんチャレンジしていく姿勢ってのは後から思えば面白いし、刺激的だ。だからと言って売れるかどうかってのは分からないトコロが難しくさせるのだが…。一回り二回りしちゃえばどうでも良かった話になるんだけど、やっぱりきちんと現役で商売している時はそうもいかないだろうよ。

 Judas Priestの1986年リリースのそれこそ当時問題作と言われた「Turbo」なんてのもその部類に入るのだが、オープニングから明らかに誰もが「何じゃこりゃ?」って思ったに違いないほどのシンセ色がたっぷりするヘヴィメタルの重鎮。あり得ん。ということでジューダス・プリーストの問題作として挙げられたものだが、その実じっくりと作品を聴いていくと、さすがに全盛期のジューダス・プリーストならではの楽曲のレベルの高さ、演奏力、ロブの歌声にしても絶頂期だから悪いはずもなく、ギターシンセ的な音色なんてのは単なる色付けでしかなくって本質的な音楽の部分では明らかに昔ながらのヘヴィメタルを保ってるし、何ら異色作として取り上げられる作品ではなかった。まだまだリスナーの耳が肥えていなくてピュアに聴いてしまっていたんだろうなというのが今から思えばのお話。

 と言っても実際シンセサウンドは耳につくし、軽やかでキャッチーな作風に聞こえるのも事実で、その意味ではどこか魂売ってるだろ、ってのがある。それを払拭するかのような意味合いもあっての次作ライブアルバム「プリースト・・・ライヴ!」を聴いてみろ、ってのもジューダス・プリーストの問題作としての払拭の意図もあったんだろうな。今30周年記念盤としてリリースされた3CDのライブでも正に絶頂期のライブを収録していて、アルバムそのものはライブだとこんだけ化けるんだ、ってのを示していて音作りの上手さに騙されるなと言わんばかりの記念盤に仕上がっている。相変わらずのツインギターのメタリックさ、ロブの歌声の充実度、どこを取ってもさすがジューダス・プリーストってのが堂々と感じられる傑作。


Tank - Breath Of The Pit

Tank - Breath Of The Pit (2013)
Breath Of The Pit

 雑誌が売れない、新聞も売れない、テレビも見なくなる、全てスマホ系に移り変わっていくという始末、それはそれで便利な方向なのだろうけど、本をゆっくり読むにしても何にしてもスマホやiPadなんだから始末が悪い。それひとつでやることが移り変わっていくんだからラクなんだが、依存症のようになってしまうんだな。そんなのが世間に山ほどいる。多分これからの時代は支払いやカードなんかもそっちに移っていくだろうし、ますます依存型が進むんだろう。ある種怖い気がするから自分的には色々と分散しておきたいな、とは思う。ただ、少数派だろうから残れないだろうな…。

 Algy Word's Tank、昔のTankからアルジー・ワードが抜けたんでTankは解体かと思われたらミック・タッカー達はそのままオリジナルメンバーがいないままでTankを再結成してアルバムをリリースしていった。ところがその音楽性は以前の面影の欠片もなく、単に名前だけを使って新たなメタルをやっているというバンドで、Tankの面白味には欠けるものだった。それもあってか、オリジナルメンバーのアルジー・ワードは自分の方がTankだろ、ってことでメンバーを集めて別のTankで再起動、それがアルジー・ワードのTankなワケだが、ややこしい。そのアルジー・ワードの再起動Tankの最初のアルバム「Breath Of The Pit」、2013年リリース作品。ちょっと待て、2013年でこの音か?いいのか?80年代のあの頃のアルバムと同じくらいのドンシャリ音でのアルバムだぞ?狙ってるんだろうな、きっと。だって、ボーカル同じ人だから衰えなんてこれじゃ分からないし、バンドの音も潰れてるから昔のTankの音に近いし、もちろん楽曲も昔のTankの勢いと攻撃性を保ったままの作品なので1986年の発掘アルバムっても皆信じるレベル。それくらいに見事な出来映えでこの手の音が好きなリスナーには受けるはずだ。

 どうしても新しい録音のアルバムってのは昔と比べると云々なんて思うんだが、そんなこたない、しっかりと面白いです。ってかこういう音を出してくれるバンドがなかなかいないから楽しませてくれる。楽曲のレベルそのものは昔に比べりゃ、イマイチ感はあるが、それでもこのレベルなので文句も出ない。ガンガンやってくれ、とばかりにロックしてくれている。物事の流れ的にはあっちのTankが本流なのだろうが、音的にも声的にもこっちのTankの方がど真ん中。


Warfare - Metal Anarchy

Warfare - Metal Anarchy (1985)
Metal Anarchy

 どのミュージシャンもそうだろうと思うのだが、自分がこのジャンルをやりたいとか極めたいとか思って始めている人もそれほど多くないだろうが、結果的にはどこかの何かのジャンルに括られていくものだ。それが今思えば新しいジャンルの創始者だったと言われることはあるだろうけど、それでもどこかに属する。先日モーターヘッド聴いてて、彼ら自身はパンク的なバンドという認識だったんだろうが、結果的にはメタルの世界と同列で扱われることが多かった。それはロゴインパクトだったり音のヘヴィさなんかもあっただろう。そうやって括られるのもよろしく思っていなかったみたいだけど、どうしようもないもんなぁ…、自分たちで発信するしかないけど、そんなもんイチイチ語ってられるかってのも男らしく黙って音楽聴け、的なトコもあったし、なかなか難しい。ただ、ファンは分かってるからそれで良しとしていたんだろう。ジャンルの間にいるバンドはなかなか悩ましいトコロもあろうかと。

 Warfareってこれもまた英国のバンドの1985年のセカンド・アルバム「Metal Anarchy」。何とプロデュースにレミーが参加してて、元motorheadの肩書を持つメンバーも参加しているという作品で、Warfareの最高傑作と言われるアルバム。さてさて、なんて思ったらこのジャケットだ。再発盤じゃ随分スマートにカッコよくまとめられているけどオリジナル盤は色鉛筆でのメンバーイラスト…、う〜ん、センス無さ過ぎってウケただろうなぁというか言いたいこととかバンドのポリシーとか分かる気がする。やったるで〜的なメッセージを感じるもんな(笑)。このインパクト通りにアルバム全体感としてはハードでスラッシーで暴力的なサウンドが正にモーターヘッド的なスタンスも含めて収録されてて、決してハイトーン金切り声ではなく、さすがにレミープロデュースと唸らせるモーターヘッド直系サウンドが詰め込まれている。難を言うならばこの時代のこの手の音の処理の仕方がよろしくおなくって、ドンシャリな音になってる事だ。楽器の音聞こえないだろ、これじゃ、って感じ。

 一般的にはスラッシュやなんとかメタルの出だし、みたいな言われ方もされているし音を聴くとそれもよく分かるんだが、やっぱりモーターヘッド的、というのと案外共通項を見いだせているのがGastunk。パンク+ハードコア+メタル的要素ってのはGasyunkもかなり世界に先駆けてカラーを作っていたから、ここで世界的なレベルでの同種が表れていたとも言える。しかもレミーの手を経て、ってのは面白い。このWarfareの傑作も聴いているウチにやっぱり名盤ってことに気づくし、パワーがひたすら詰め込まれているのもともかく、しっかりとそのサウンドを作り込んでいるってのも見えてくるし、名盤って言われるのが納得。面白いもん。



Rainbow - Straight Between the Eyes

Rainbow - Straight Between the Eyes (1982)
Straight Between the Eyes

 産業全体が売れ線に走っていくのは当然金儲けという資本主義的思想から出てくる発想なワケで、純粋に音楽だけを云々という人ももちろんいただろうけど、時代的にはそれらを大衆化させる方向が強まっていたってことか。だから故少しでもその恩恵に肖ろうとして産業ロック的な路線にシフトして一般大衆に受ける方向を模索していったのだな。そういうバンドは数多い。簡単に言えば英国のロックバンド達がアメリカンな要素を入れて演奏し始めたというような話だ。あ、自分的にはアメリカからの視点はあんまりなくって、それはアメリカではある種当たり前だからという理由だ。アメリカってそもそも国がデカいからヘンな形ではそもそもシーンに登場し得ないと思ってるから。ところが他の国はそこまで気づいていないから何でも出て来る。これが面白かったのだ。

 Rainbowの1982年の作品「Straight Between the Eyes」。ご存知アメリカ人のジョー・リン・ターナーがボーカルとなってからのアルバムで、一般的にはすごぶる評判のよろしくないアルバムとして知られているものの「Death Alley Driver」のように知られた曲もあったりしてバッサリと切り捨ててしまうアルバムという程でもないのが悩ましいアルバム。悩ましいのは80年代のリリースにもかかわらず、まるでそんな風潮を感じさせることのない70年代のままの音で作られているという時代錯誤感溢れる作品という点か。いや、そう聞こえるんだよね、レインボウだからか、ってのはあるが…。んでもやってることは産業ロックへの迎合、とは言わないけどジョー・リン・ターナーのゴリ押しによるアメリカナイズ化、もしくはアメリカンなセンスの曲が入り込んできたというトコロ、これはリッチーが期待していた事だったのかどうかだけど、出てきたアルバムや楽曲がそうなんだからやっぱり市場を取るにはこういう快活なのも必要だろうという判断だったのは確かだろう。

 ん〜、序盤は悪くない、どころかリッチー、やっぱりスゲェなぁ…、こんだけ弾けるししっかりカッコ良いじゃないか、と来て、「Stone Cold」でもキレも良いしやっぱり違うな…って思ったけどそこからが結構残念。ギターは悪くないんだけど、曲そのものがアメリカンへ向いてきた。それにしては貧弱なプロダクションというアンマッチな音作りもあって70年代風になっちゃうんだな。しかしボーカル替わって作風変わるとバンドってのは変わるもんだな、当たり前だけどそこを感じさせないだけのプレイがあれば良いのだが、それも結構難しい。この辺も何聴いてるんだろ?って感じになる曲あるし…、リッチーのギターだけで救われてるからやはり見事なものだ。いや、アルバムとしては悪くもないと言うかギタープレイと幾つかの曲では相変わらずのレインボウ節なので良いのだが、捨て曲もいくつもあるのが難点なだけ。




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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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