Deep Purple - infinite

Deep Purple - infinite (2017)
インフィニット【完全生産限定SHM-CD+EP『タイム・フォー・ベドラム』】

 世界のバランスがおかしくなってきている。平和ってのは長く持たないものだ、ってのは歴史が証明しているけどやっぱりそうなのかな。今の時代だと結論もすぐ出そうだけど、まぁ、あまりよろしくはないな。それ以外でも不穏な事がいくつか起きてて何やら暗黒の90年代と同じ空気感が漂ってきつつあるか。そんな他愛もない事をちょいと思いながら相変わらずロック聴くか、ってことで日々を過ごしているワケだ。

 Deep Purpleの2017年新作「infinite」。まぁ、何となく今のDeep Purpleってどうなってるんだろ?って思ってYouTube見てたら新作あって、へぇ〜、って思って聴いてみたんだけどさ、聴いたってか見たんだが、もうなんか…70歳前後のお爺ちゃん達がやってるワケで、カッコ良さとか、あのパープル、みたいなのとかもちろん全く無いし、そもそも誰が作ってるんだ?ってな話からだよな、とか疑問符だらけになってしまってさ、そりゃ70年代のパープル風味であるのはわかるけど、それはオルガンの音とスティーブ・モーズのギターのプレイがあのスタイルに合わせているから、ってな感じはあるし、音の質感もあるか。歌とドラムがオリジナルだけど、もうさ、何か悲しくなってきて…ってのが本音。

 とは言え、音だけを聴いていると落ち着いた大人のロックでパープルらしさ、ってのがちょいとあるかなぁ、ってくらいで、個性とまでは行かないでしょ。でも、れっきとした本人達だからなんだが、リッチーもジョン・ロードもいなくて曲は似せて作るという才能が必要になってくるだけだろうか、それなら出来るんだろう。これをパープルってんだから見たくないバンドの将来像の筆頭になってしまわないだろうか…。頑張ってるジジイだなぁとかスゲゼなぁ、ってのは全然思えなくて悲しいなぁ…って感情の方が大きいか。どうなんだろ?





Gary Moore - Old New Ballads Blues

Gary Moore - Old New Ballads Blues (2006)
Old New Ballads Blue

 その土地土地の民族にしか出来ない音楽ってやっぱりあるよな。他のトコロから来て一生懸命探求追求してそれらしいことをモノにしててもやっぱりその地場の人間がやってるのとでは全然違うもん。それはもう英国でも日本でもアメリカの黒人ブルースでも同じで、だからこその音楽の深さと言うか文化的な、ともすれば宗教的なトコロまで入っても敵わない深い部分での血が持つ音楽的ルーツってのがあるんだろうと。そういうのを全部適当に混ぜちゃったのがロックなんだろう、多分(笑)。

 Gary Mooreの2006年の作品「Old New Ballads Blues」。ピーター・グリーンに捧げたアルバム「Blues for Greeny」の続編とも言うような内容で、タイトル通りジャケット通りブルースのカバーアルバムと言うかブルーススタイル中心のアルバムで、もっと枯れた感じで来るかと思ったけど、やっぱりゲイリー・ムーアだった。曲はね、静かめで枯れた感あったんだけどギターも歌も相変わらずのゲイリー・ムーア節だから苦笑いしながら聴いてた。同じブルースと呼ばれるものを弾きまくるんでもこうも違うかってくらいに黒人ブルース系のとは異なってて、それはトーンだったり音の伸ばし方や切り方や繰り出すタイミングの違いだったりと、それこそがそのギタリストの個性なのでこれのゲイリー・ムーアのはそれはそれで個性だけどさ、いや〜、やっぱり59年のレスポールなんて使っちゃうとこう弾いちゃうのかね。いや、ギターに弾かされてはいないから、そもそもそういうプレイが売りなのだが。

 正直に書けば、ここのところの黒人ブルースの熱いプレイと気持ちは変わらないプレイがたっぷり詰め込まれている。けど、やっぱり根本的に全然違うし、自分が聴いててうわぁ〜ってなるのはこれでもないかな、と。昔からゲイリー・ムーアって好きだから聴いてるから比べるモンじゃないし、ロックの世界でのブルースプレイヤーとしては面白い存在だしね、やっぱりこんだけの人でもああは成り切れないというのか、もしかしたら出来るけどそれじゃ意味ないってことでのプレイなのか…、しかしそういうのはあるにせよ、唯一無二なプレイヤーだったし今こういう人も多分見当たらないし、味わいのあるギターってことに替わりはないからたっぷりと楽しんでしまった。フレーズは全部どこかのブルースプレイヤーのままなのに、まとめてこうやって弾くとゲイリー・ムーアになっちゃうんだなぁ…(笑)。





Bring Me The Horizon - Sempiternal

Bring Me The Horizon - Sempiternal (2013)
センピターナル(期間生産限定盤)

 ひとつの音楽せに拘ること無く自らの音楽性を追求することを怖がる部分とチャレンジし続ける部分と療法あるし、それでセールスが振るわなくなるとバンドは停滞してしまうことが多いが、音楽性の変化によってリスナーが減るのはあると思うけど増える部分もあるだろうし、しかし次なる音楽性が大衆にどう思われるかと云うのは確かに不安感はあるだろうね。ましてやこれまで成功していたら余計に、だ。そういうのはクリエイターとして常に持ち合わせているんだろう。音楽性変わっても離れるファンって一過性のものだろうと思うけどな。

 Bring Me The Horizonの2013年作の4枚目のアルバム「Sempiternal」。これまでデスメタルから入ってきたバンドがこの4枚眼に至るまでに既に何度も音楽性を変化させて…、変化と言うよりは進化させて卒業していったというのか、できる部分を吸収していって、そのまま自分達の持っている才能を繋ぎ合わせて、そこにメジャーシーンの要求でもあるポップ化、キャッチーなメロディセンスをも埋め込み、あらゆる包囲網から貪欲にサウンドを取り入れて実験して個性を確立して行ったひとつの完成形に向けてのアルバムが「Sempiternal」。この後のアルバム「ザッツ・ザ・スピリット」がその部分では最高峰に位置する完成形ではあるが、本作でその路線への転換と成功をある程度手に入れたことで出来上がっている。やたらとテンションの高いメロディラインの嵐とヘヴィなリフトフレーズに混じって流れてくる美しくも繊細な音達、バンド全体にラフさはなく細かい音まできちんと繊細に鳴らしてラウドな音でそれを冗長するかのような使い方でのヘヴィさ、常に歪んだ声での歌声は上手くはないけど徴収を魅了するには存分な歌とも言えるか。

 コーラスワークもメインボーカルもテンション高くて、こういうのってどうやってやれるんだろ?って思うくらいに見事にキャッチーさとヘヴィさが同居してて聴きやすい。その聴きやすさがポップに寄ってるワケじゃないからリスナー側はヘヴィなロックに振れていくし、そこでは実に受け入れられやすい。面白いのは英国ではこのバンド、お子様向けバンドとさえ呼ばれているくらいにキャッチーとのことで、確かにライブ映像なんかみてても派手な格好した女の子が多くてアイドル的人気を誇っているらしい。そういうのもあるんだろうなぁ、それを自分が好きだってのはどうなんだろ?いいのか?って自分を疑うんだけど、聴いてて心地良いんだからしょうがない(笑)。







Thin Lizzy - Bad Reputation

Thin Lizzy - Bad Reputation (1977)
Bad Reputation

 そういえば録画するっていう機材を持っていなかったんだ、って事に気づいて、最近は皆どうしているのだろう?って思ってね、もちろんブルーレイとかHDレコーダーとかが昔で言うビデオデッキの代わりなんだろうけど、それもなぁ…ってことで見てると幾つかのオンデマンドサービス系に行き当たる。そこにあるメニューが見たいのか、となるとそうでもないから結局どうしようもないな…と。アナログで引っ張ってきてMacなりで録画するのが一番じゃね?とか…。

 哀愁のメロディとまではいかないけど、ちょいと哀しげなメロディをハードな音に乗せて心に染み渡らせてくれるバンドと言えばやっぱりThin Lizzyが代表格かね。ってか他にそうそう思い出せなくて、メタルじゃなくてメロハーとかでもなくてロックでそういうのが良くってさ。んでThin Lizzy聴きたいな、ってことで1977年の地味なアルバム「Bad Reputation」なんてのを聴いてる。地味、って思ってたけど、全然そんなことなくって、実はこの前後の名作に劣らない相当の名盤ってことはあまり知られていないんじゃないだろうか。こういうのを名盤って出すべきだよ。それ言ったらどれもこれもになっちゃうんで、言い切れないけどさ、やっぱりねこの頃のフィル・リノットの才能は凄い。バンドのメンバーも名演してるし、色々あった時期だから故にジャケットでもメンバー3人しか写ってなかったりするけど、そういうの関係なしに名盤に仕上がっているもん。スコット・ゴーハムの一人ツインギターも気を吐いているし、もちろん普通にツインギターのもカッコ良い。そしてフィル・リノットのベースラインだってしっかりと自己主張してて、やっぱりメロディだよなぁ、このバンドは。堪らなく哀愁を感じてしまうメロディにひたすらヤラれる。別に暗いのを求めてるワケじゃないけど、染みちゃうもんな、ギターもだけど。

 初期のThin Lizzyからすると全然不思議のないメロディだし、歌声だし、曲はちょっとハード路線になってきたけど基本的な作りは変わらない、どこまでも魅了する側面のあるバンドだ。今でも愛すべきリスナーが多いのは分かるし、地元じゃ英雄扱いってのも分かる。やっぱり凄いバンドだし、アルバムだよ。





Thunder - Backstreet Symphony

Thunder - Backstreet Symphony (1990)
バックストリート・シンフォニー

 70年代王道ハードロックってのはね、そこでしか出せない味わいってのがあって、もうこれからも誰も追いつけない領域だろうし、そのままやってもウケないし、それはそのまま残しておけってくらいなモンで、今でもそこら辺しか聴かない輩は多いだろう。若くしてもその辺に出会ってしまうと、どうしてもハマってしまうのもいるらしく、異様な魔力を誇っている様相はやはりそのものが黒魔術の仕込みなのかもしれない(笑)。ハードロックってもさ、昔のと今のジャ結構違うし、単語的に合わないのもあるけど、あくまでもスタンダードなハードロックを指してのことを自分的には行っているつもり…、だから近年のハードロックバンドってのはなかなか難しい…メタルとの差別化って意味でね。

 1990年にリリースされていたThunderのファーストアルバム「Backstreet Symphony」。いや、実はThunderはまったく通らなかったんです。この頃ってもうオールドロックにどっぷり浸かってて、リアルタイムのバンドは後でも聴けるから今は70年代、みたいな聴き方してたしさ、まぁ、ハードロックってよりもメタル系なんでしょ?っていうのもあったからそのままにしてたバンド。後にどこかでThunderって知ってる?って会話もあった気がするけど、いや、聴かないって話終わったし、ちょっと今になってもったいなかったなぁって気がしてるけど、聴けたからいいか。こんなにオーソドックスなハードロックやってるとは知らなかった。英国ハードロックの典型的って言われるけど、そこまでは思わないなぁ…、ま、でも能天気なアメリカンハードロックじゃないし、ホワイトスネイク的なハードロックではあるか。かなり意外だったなぁ、もうちょっとメタルチックかと思ってたからさ。

 ブルースベースな所もあるし70年代に影響されてるのも分かるし、バンドもしっかりしてて上手いし実力もしっかりあるし、何かが間違ったんだろうか、抜けきらなかった感あるしさ。とは言ってもしっかりとした良作をリリースしてて、このアルバムもファーストアルバムにしてしっかりと自己主張した作品郡で、ちょいとベテラン的な風格をも出しながらの作品だし、さすがに英国産なだけあって後からジワジワ来るアルバムかな。この湿り気具合は好きな人には堪らないだろうし、ギターもしっかり歌ってるし肌にあるバンドですな。





Deep Purple - Now What?!

Deep Purple - Now What?! (2013)
Now What?!

 少年少女達が夢見ていたロックバンド、その夢を壊しながら今でも現役でやってます、みたいな方が良いのかなぁ…、そもそも夢見てた世代が大人になっているんだから夢じゃなくて一緒に現実に向き合ってくれよ、みたいな趣向で捉えれば素直にバンド名だけで聴けるモノかもしれないか。ロックって夢見せる世界なんじゃないのか?って夢は置いておけばそりゃそういうのも納得なんだけどね。今更何思ったって現実が付いて回るのは当たり前、そう割り切ってリスナーやってくしかないか。

 メンバーチェンジの挙句、今でも現役活動中なDeep Purple、主役のリッチーが不在になってからはともかく、創設者のジョン・ロードが他界してもビジネスは続く、故にスティーブ・モーズはともかく、ドン・エイリーを引き込んでの2013年の作品「Now What?!」なんてのを聴いてみた。もうすぐ新作「Infinite」ってのも出るらしいし、来日公演のライブ盤「To the Rising Sun - In Tokyo」ってのもあるから現在のDeep Purpleってのは色々と確認できるようだけど、まるで触れてなかったからこの「Now What?! 」で初めてモーズ時代のパープルに遭遇したことになる。

 そりゃさ、こんだけのビッグネームとメンツだからアルバムになったらよほど変な事しなきゃかなりのクォリティの作品になるのは当たり前で、この「Now What?! 」も聴いてみたら相当に作り込まれていて、見事なアルバムだったんだ、ってことに軽く驚いた。そりゃ昔のパープルみたいな曲はないけどね、こういう大人のハードロックに進化していったんだな、と捉える事が出来る方向に進んでるしさ。ただ、難しいな、って思ったのはDeep Purpleってどんなバンド?ってのが言えない。往年の方々がやっているようなちょいとハードなロック路線で、別にイアン・ギランじゃなくても良いし、現にオジーが歌った方が面白いだろ、って思えちゃうのがあったりするし、どこかの誰かを想像できちゃうような曲調ばかりで、さすがパープル、ってのが分からん。じっくり聴いてりゃ分かるのかもしれないけど、音楽的にこうしたいとか何がしたいってのは見えないなぁ…、仕事臭がしちゃうから夢も何もないし、そりゃもう子供じゃないんだから現実的に考えてくれよ、って答えなんだろう。

 書いてて寂しくなってきた(笑)。本能的にこのヘンに手を付けなかったのはそういう答えをどこかで知っていたからか、触れたくなかった事なんだろう。いつまでもロックは夢を見せて欲しい、なんて青いこと思ってるウチはダメだね。とすると新しいことに挑戦してそれを続けていってるリッチーの方が明らかに健全なロックだとも思う。レインボウの再結成だって、メンツに拘らなかったのは判ってるからなのかも。うん、変な視点でロックを見つめ直してしまった…。



AC/DC - High Voltage

AC/DC - High Voltage (1974)
High Voltage

 今年の一発目は結構悩んだ。何が良いかな~って、酉年だから鳥の名前のバンド…とか、アルバムとかジャケットが、とか色々考えて探して聴いたりしてたんだけど、どうもピンと来ない。それなりに聴けたり書けたりはするんだけど、聴いててカッコ良い!って自分が盛り上がらないんだよね。だから新年一発目にこういうので良いんかな…と思ってしまって。もっと自分的に気分を盛り上げるものが良いしな、ってのがあったからさ。んで、割と年末も忙しくてドタバタしてたからなかなか落ち着いて聴けないし、どうしたモンかと悩みながら今日を迎えているワケだが、結果的にはコイツで大正解だろう。

 AC/DCの1974年の世界デビューアルバム「High Voltage」。何て素晴らしくカッコ良いR&Rなんだと誰が聴いても思うであろうロック。偏見なしに一発目を流してみて欲しい。これぞロック、ってなばかりのギターリフにベースが、ドラムが、歌が絡み、シンプルにロックンロールが叩き込まれていく。こういうので良いんだよ、ロックってのはさ。ガツンと一発、何も考えずにカラダがリズムを取る、そしてついつい歌いながら乗っている自分がいて、それで気分良くなって今年もノリノリでイケるぜ、みたいな気分になるんだよ(笑)。そういうアホな事って必要でしょ。もちろんそんなに脳天気なだけじゃないけど、このアルバムは1974年のAC/DCの作品なのに、もうあのAC/DCなんだな。この頃からしたらかなり画期的なスカッとしたサウンドだったハズで、こんだけ洗練されててブルースでもないハードロックってのはなかなか無かったし、アメリカンらしくもなくってオージーらしい、ってのがまだ確立されてなかったから英国風味の方が強い…、でも湿っぽさはないし何か独特のジャンルを打ち出してる。そんなこと木にしてなかったとは思うけど。

 ある意味今でも全く変わっていないAC/DCの原点がココにあって、原点っても今もそのままだし、ボン・スコットの歌声もバッチリ決まってるのは当然ながら、バンドが若いよなぁ~、やっぱり。The Answerを前座にしてツアー回ったのもこれ聴いてると分かるわ。こういうスタンスが似てるもん。いやはや、渋いブルース的なアプローチもあれば脳天気なR&Rもあって、色とりどりだけど、単純に名盤。さすがAC/DC!



The Answer - Solas

The Answer - Solas (2016)
ジ・アンサー『ソーラス』【CD(歌詞対訳付き/日本語解説書封入)】

 こないだから少々Led Zeppelinばかりを聴いている日々が続いていて、もちろんライブものばかりなんだけどさ、やっぱりスゲェなぁとアレコレ聴いてるワケ。今の時代でもこんなライブやってる奴っているのか?コピーじゃなくて自分達のライブとしてやってるって意味でね、多分いないだろうし、ロックのフォーマットでこういうスタイルってのはもうあり得ないでしょ、きっと。それがまた皆が狂喜して聴くなんてあり得ないし…、幾つかの曲でああいう白熱のぶつかり合いみたいなのが聴けたり見れたりすると盛り上がるのはあるだろうけど、ライブの大半がそういうので占められてるって…ないわなぁ。んで、思い出した会話の流れ…。

 The Answerってどうしてる?って話でね、いや、確か新しいアルバム出してたような…、とそうそう、これです「Solas」。こないだ出たばかりの作品で相変わらずの70年代風ハードロックバンドやってるんじゃないかと期待して聴くんですが…、冒頭から相変わらずZeppelin的なスタイルの曲で、良くも悪くも期待通り。ただなぁ、何となくだけどフックが弱いのはいつも通りか。どこか求めてしまう部分があって大抵それを下回る所でのアルバムだったりするので、いつももうちょい期待してるのに、ってコメントになるんだが、多分実際は相当にレベルアップしているんだと思う。今回のアルバムで言えば、深みと重さ、曲の重さじゃなくてロックに対する姿勢とか愛情の重さみたいなのが出ている感じ。ただ聴いているだけの自分がそんなこと書いてても何の重みもないけど、こういうのって聴いてると何となくそのバンドの歩んできた意味合いというか苦労とかそういうのが出てくる気がするんだよね。そこが好き嫌いを超えて出て来るバンドに対するリスペクトってかさ。

 今回の「Solas」はかなり幅広く、深いところでロックしてる感触があって、曲のバリエーションが実に増えてる。アコースティックなんかも上手く使っててナチュラルなところも聞かせてくれてるし、アイルランドだっけ…、そういう寒さみたいなのもあって良い風味がする。もうThe Answerってバンドのオリジナリティの域なんだろうな、と云うのは感じるんだけど、どうしてもこのままだと70年代のあのヘンのバンドとの比較とか追いかけてる感から脱却できないようにも思える。どこかアメリカの郷愁的な所もあったりするけど、どうなんだろうな…、他のバンド知らなきゃかなり深みのあって面白いバンドって聞こえるからそれで良いのかもね。なまじっか他の古いバンド知ってるから文句ばっか言ってるけど、そうやって聴けばロックのど真ん中斬ってるバンドじゃねぇの?ってくらいの音だ。うん。多分もっともっと聴いてるとそういう見方が強くなるんだろう。





Monument - Hair of The Dog

Monument - Hair of The Dog (2016)
HAIR OF THE DOG

 ギターを始めたいんだがどこから手を付けていいか分からないから教えてくれ、ってな事を言われたのだが、はて、自分はどこから手を付けてギターを弾くようになったんだっけ?ギターを始めるって時に人それぞれ取り組み方があるんだなぁってのも改めて実感したんだけど、自分なんかは明らかにギターを弾きたい、ギターソロを弾きたい、ギターでリフを弾きたい、ロックをギターでやりたい、ってのが先で、この音楽を奏でたい、だからそのひとつであるギターを弾きたい、ってのはまず無かった。かんたんに言うとギターそのものへの興味が先で、音楽は二の次だった、ってことで…、うん、そこから違うからダメなのかもしれないが(笑)。でもさ、ギターってそういう魅力なんじゃないかなぁ…、だからどこから手を付けてなんて考えることなく、その弾きたい音をひたすら弾けるように練習したってトコでさ、コードとか後で知るみたいなトコあったし(笑)。

 こないだリリースされていた…、そう、いつの間にかリリースされてて、出たら気にしておこうと思ってたんだけどこないだ出てたのを知ったという情報の遅さ…、いいじゃないか、新作だ。Monumentの2枚目のアルバム「Hair of The Dog」。正に、モロにあの時代のIron Maidenの勢いとパワーと熱気と正しい英国の旋律とヘヴィメタルを奏でているバンド、ファースト「Renegades」を聴いた時にその衝撃はとても強かったんだけど、セカンド「Hair of The Dog」でも何ら変わること無くそのメイデンフリークぶりは健在で、本家がこういうのがもう出てこないだろうから、ここでのこの若さとパワーは貴重なサウンドで、しかもただ単にモノマネしてるわけじゃなくてきちんと自分達の世代でやるべきヘヴィメタルサウンドを出しているし、ヘヴィメタルと書いてはいるけど、今時のメタルとは一線を画していて、ロックの世界にあるメタルだ。ヘヴィメタルの世界にいるメタルは技巧的な側面が強くてロック的側面が弱いと思ってるからさ、そうじゃなくてロック的な部分が強いハードロックという方が良いか、こういう勢いが良いんだ。

 中身はね、どれもよく出来ている作品ばかりで、そりゃ明らかにモチーフとなるものがあって、それに類似するサウンドをやる以上クォリティが低かったら誰も見向きしないんだから、ハイクォリティであることは必然になるし、演奏にしてもその上手さは当然になるわけで、それを持ってしてどんだけ出せるっていう、ある種ハードルはかなり高い領域だからね、そんだけのもの持ってないと支持されないワケ。それが絶賛なんだから才能なのか努力なのか、アルバム最後まで聴かせてくれるし飽きさせない、勢いだけじゃなくてきちんと聴き込ませる深みも持っているってことだ。様々なビートと展開で、勢いを殺さず、大英帝国の誇りもきちんと織り交ぜたまま正しく展開されるこのサウンドは似たようなバンド郡の中でも抜き出ている個性だろう。このまま頑張って欲しいね。







Gary Moore - Live at Montreux 1990

Gary Moore - Live at Montreux 1990
Gary Moore: Live at Montreux 1990 [DVD] [Import]

 ライブ映像を記録として残すというのはやはりカネかかる事だったんだろうな。テレビ出演やテレビでライブ録画するからってのは一番手間もカネもかからない記録でアーティスト側としては良かったのだろう。大物バンドはそれなりに映像が残されているけど、それ意外はやはりほとんど映像なんて残されていないもんね。70年代に限らずさ。ベックとかだってまともにないワケだし、まぁ、その頃は映像で残すというのもそれほど一般的な事でもなかったようで、記録に残すなら映画にしちゃえみたいな方が強かったのだろう。残念なことだ。今となってはテレビ出演映像なんかも流れてきてるから見れるけど昔はもう全然で、動いてる姿見れるなんてのが少なかったもん。

 Gary Mooreにしても80年代のはあんまり映像がないようだ。売れてた売れてなかったって言えばそんなに売れてたワケじゃないから当然だろうけど、それはもうハードロックバンドなんて皆そんなもんだろう。ただ、映像で記録を残すというのがMTV以降は割と普通になってきていた感はあるかも。記録を残すに値するライブと踏んだのがこの「Live at Montreux 1990」。アーティスト側の意思というか主催者側という気もするけど、それはどっちでも良くって、ブルースに天候します宣言後のまとまったライブってことで話題になった。しかもアルバート・コリンズが参加していることで自分的にはちょいと興味津々だった。スタイル的には似てる部分あるからさ。見ていると案の定なんだけど、さすがにgary Mooreは自分のライブだからかギターの音がデカい。ゲストのアルバート・コリンズの音がいつものテレキャスだからってのもあるけどちょいと小さめなのが残念。しかしながら飛び出してくるフレーズはさすがのアルバート・コリンズ…と言いたいんだけどなぁ、やっぱりどこか調子がよろしくないのかイマイチ覇気がないように聞こえる。表情はいつもこんな感じなんだろうけど、自分のライブだったらもっとバリバリとカマしてくれるもん。やっぱりGary Mooreのスタイルとは合わないのかもね。

 そのGary Moore、うるさい(笑)。ブルーススタイルの曲だけど弾いてるギターソロはペンタトニック中心ってだけで乙一が多すぎて多すぎて、確かに斬新な解釈のブルーススタイルではあるが、やり過ぎだろ(笑)。そんなことを思ったりしたけど、レスポール、良い音するなぁ…。あ、これ、ピーター・グリーンにもらったオールドらしい。やっぱ違うわ。聴いてるとすぐ分かるくらいには違うから見事。これらの財産って今どうなってるんだろ?などと余計なことまで考えてしまったけど、Gary Moore弾きまくりライブの集大成としてのライブ映像ってことでお腹いっぱいになるくらいには楽しめる映像だ。



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Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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