Ozzy Osboune - Randy Rhoads Tribute

カテゴリー: Heavy Metal (US)

 悲劇のギターヒーローとして語られることの多いランディ・ローズ。もう26年の歳月が経つことになるのだが、現役時代にオフィシャルで残された作品はクワイエット・ライオットの二枚とオジー時代の初期二枚、それとトリビュート盤のこのライブアルバム「トリビュート~ランディ・ローズに捧ぐ」。

トリビュート~ランディ・ローズに捧ぐ ブリザード・オブ・オズ~血塗られた英雄伝説

 ある意味もっともランディ・ローズらしさの出ている作品というか、ライブ盤だからそのままの空気が出ているってことで多分名盤扱いされているハズなのだが、リリースは1987年。もちろんランディが亡くなったのが1982年だから没後5年後にオジーがようやく現実に目を向けてランディの素晴らしい仕事を世に出したというところかな。ライブそのものはセカンドアルバムリリース頃で、ライブで演奏されている曲はもうファースト「ブリザード・オブ・オズ~血塗られた英雄伝説」全編とセカンド「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン」から少々。

 う〜む、凄い。

 もちろんリアルタイムの時に聴いていたんだけど、その頃は他にもこういうギター弾く人いっぱいいたし、それらと合わせて聴いていたのでそんなに感銘を受けなかったんだけど、久々に聴くとランディ・ローズという人のギターのセンスがよくわかった。ギターヒーローが不在の時代に突如として出てきたヒーロー、それにはやっぱりその資格があるギターってのがある。もちろんかっこよい、ってことが重要なんだけど、これでもかと弾きまくる姿ってのも重要で、それが邪魔だとダメなんだけどさ、この人の場合は弾きまくるクセに控えめだったりするという面白い凹凸があって楽しめるんだよね。それと、個人的には何と言ってもレスポールの音ってのが圧倒的に聴きやすくて良い。テクニックやセンスなんてのはもう当たり前に凄いんで、何も言うことはないんだが、とにかくサバス時代の曲も含めて凄くかっこよい、昇華された曲になっているし、そんなのと混ざってランディ・ローズが作ったリフの名曲が今やスタンダードになって飛翔しているし、うわぁ、かっこよいなぁ。「自殺志願」のギターソロでその辺のかっちょよさは炸裂しまくってます。

 オジーのソロってオジーだけが英国人で他はアメリカ人だったりするので本来ならばアメリカンな音になるんだろうけど、そこが不思議でしっかり英国色がある。ともすればランディ・ローズのギターだってそういう風にも聞こえなくもないが、そこはやっぱりアメリカ的な音だったりするのが面白い。確かこのライブ盤、「Paranoid」までがひとつのライブで残りの二曲は別の時のモノだけど、ランディ・ローズのライブってことで記念的に入れているらしい。それで最後の「Dee」はもちろんファーストアルバム「ブリザード・オブ・オズ~血塗られた英雄伝説」に収録されてるんだけど、そのデモテイクらしくナマ声も聞こえるスタジオのアウトテイクスで貴重な瞬間。この「Dee」ってのがやっぱりランディ・ローズってクラシック畑だったんだなぁと感じるよね。

 凄くかっちょよいライブアルバムで、オジーのアルバムなんだけど、ランディ・ローズのライブアルバムでもあるワケで、彼の凄さを実感したい人はこいつを聴いてほしいし、感動してもらいたいなぁ。当時はランディ・ローズが動いている姿って見ることなかったけど今はYouTubeで簡単に…、ほんとに見れるわ…、凄いなぁ。うわ、見たらもっと感動した(笑)。良い時代だ…。



Steve Vai - Passion And Warfare

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 ギターヒーローの座を得てから今に至るまでコンスタントに、そして常にチャレンジし続ける姿勢で追求していくギタリストは多くはない。ましてやそれがHR/HM的サウンドであるなんてのは多分スティーヴ・ヴァイ一人じゃないか?まぁ、イングヴェイも近い部分あるけどやはりある程度固定的な音ではあるし…。

パッション・アンド・ウォーフェア <エイリアン・ラヴ・シークレッツ
 そんなことで1990年リリースのヴァイのソロ作品としては傑作として名高いアルバム「パッション・アンド・ウォーフェア」。まぁ、正直言ってHR/HM的な、というかこれだけ歪んだギターとトリッキーな技を駆使した中でのインスト作品っつうのはジャズ界とかではないワケで、もちろんポップス界でもなくって、日本で言えばせいぜいチャーとかが思い付くくらいか。世界的に見たって、ジェフ・ベックが当てはまるくらいで、あんまりないよなぁ、こういうの。まぁ、あまり好まないから聴いてないだけなのかもしれないけど、一般的には面白い作品にはならないハズなんだよね。どうしても単調になるだろうし、そんなにバリエーション豊かな音色ってもあるけど曲調とのマッチングも難しいし。でも、それがこの人のこのアルバムでは見事に昇華されている。

 全体感で言えば、サウンドトラックみたいなもんで、テーマがあったりする中で音がそれを表現している。主旋律はギターで奏でられるけど、思い切りバンドのインストみたいなもんだからギタリスト主体の、という感じではなくってどちらかと言うとコンセプトアルバムで歌がないハードなバンド演奏というような感じ。だから曲がもちろんしっかりできているし、そこにはバンドアンサンブルも存在していて…、そしてギターの恐るべしテクニックが凝縮されているので更に「わぁ〜!」っていう驚きと楽しみが秘められているのが良い。ジャケットに見られるようにカラフルなサウンドと曲調が散りばめられていて、まぁ、オシャレなバーで流れるインストモノじゃないけど、面白いよ、これ。

 元々そういう人だからこんな作品ができてもおかしくないし、ザッパの影響もやっぱり大きいだろうし、ザッパの枠から思い切り離れたところで世界を作ってる。マイク・ケネリーなんかも同じ部類だろうけど、まぁ、変態的ギタリストってのは通常はギターに走るんだけどちゃんと音楽に走ってるのが素晴らしい。果たしてどういう時に聴く音かっつうのが問題だが…。

Steve Stevens - Atomic Playboys

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 HR/HM界ではないのだけど個性的で弾きまくるギタリストってことで表立っては出てこないけれど有名だったのがスティーヴ・スティーヴンスという冗談みたいな名前の人。一般的に言われるのはビリー・アイドルの片腕として頭角を現し始めてその後はマイケル・ジャクソンのアルバムで弾いてみたり、映画「トップガン」のサントラで弾いてみたり、マイケル・モンローとのエルサレム・スリム、その後裏切りのヴィンス・ニールのソロ活動、更にトニー・レヴィンやテリー・ボジオと組んだりと色々なところで名前が出るようになったんだけど、そんな彼が1989年にリリースした最初のアルバムがこの「Atomic Playboys」。

Atomic Playboys Flamenco A Go-Go
 ビリー・アイドルのトコロから飛び出てっつうワケでもないんだろうけど、機は熟したと言わんばかりにシーンには好意的に受け入れられたアルバムで何と言ってもジャケットがH.R.ギーガーってのが話題になった。もちろん「エイリアン」の、でもあるしEL&Pの「恐怖の頭脳改革」、でもあるしアイランドの「ピクチャーズ」でもいいけど、アレだ。一目見て分かるだろうけど、それで興味を持つ人も多かったんじゃない?

 そして音はバリバリのギタリストアルバム…かと思えば全然そういうんではなくってしっかりとしたバンド形式での作品。しかもかなりレベルの高い作品が並んでいるし、バンドの巧さも当然ながら相当にカッチリとしたバンド然としているアルバムで、スティーヴ・スティーヴンスも主役ではあるけれどギタリストの奔放さよりもバンドとしての一員として留めているってトコかな。最初のタイトル曲からして滅茶苦茶かっとんでてかっちょよい。歌っているのは別の人なんだけど、これもまたかなり個性が際立った上手い人で、エラく良いぞ。エモーショナル感もたっぷりあるし、それは4曲目なんかでのバラードで良く出ている。この曲でのスティーヴンスはしっかりとフラメンコ的サウンドという自分のルーツも出しながらポップなバラードという衣に埋もれさせているのも上手い。そして3曲目のスウィートのカバー曲「Action」だが、いやぁ〜、これもまたよろしい。曲のポップさもあるけどアレンジのシャープさが疾走感あってかっこよくできてるしね。5曲目「Soul On Ice」なんてのもかなりスピーディに疾走してるけどうるさくなく、またちょこっと彼のプログレ的趣味も入っているのが面白い。9曲目「Woman of 1000Years」では自身のボーカルを披露…これがまたがなり立てるような歌ではなくって効果的に低い声で渋めに歌っているものでギタリストの歌声としてはかなりマルなんじゃない?そして聴き所はやっぱり10曲目の「Run Across Desert Sands」というインストナンバー。やっぱり隠しきれなかったか、思い切りフラメンコギターを演奏してくれている。こういうのがあるからスティーヴ・スティーヴンスという人はミュージシャンに好かれる玄人ウケする人なんだと思う。もちろん一般のファンもこういう側面というのは驚きの一幕でもあるし、だからこそ才能を認識するしね。凄いんだ、このフラメンコが。

 ってなことでギタリストのアルバムってことで選んでたんだけど実はひとつのバンド作品として成り立ってしまっているアルバムで、今でも名盤と誉れ高い作品。この後の「Flamenco A Go-Go」も傑作として有名なので結構騙されたと思って聞いても損しない作品だ。

H.S.A.S. - Through the Fire

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 ヴァン・ヘイレン二代目のボーカリストとして迎えられたサミー・ヘイガーは今やそれで有名なのだろうが、もともとはモントローズのボーカリストとして1973年頃からシーンに登場してきた強者、75年にはモントローズを脱退してソロ活動に移るが、そこから結構地道に歌って名を売り始めていたのだ。80年代に入ってからはサントラで名前を見かけることも多くなってきて、どれもこれもスカッとしたアメリカンハードロックサウンドで何のクセもなくハイトーンボイスで実に気持ちの良い歌と音を聴かせてくれる人、だったのだが、同じく当時アメリカでヒットを放ちハードロックと産業ロックの橋を掛けていたジャーニーのニール・ショーンと意気投合して放った作品がこれ。

Through the Fire VOA
 1984年リリースのセッションアルバム「Through the Fire」で、歌はサミー・ヘイガー、ギターにニール・ショーン、ドラムはニール・ショーンがサンタナと一緒にやってた関係からのマイケル・シュリーブっつう人、ベースは元々はデリンジャーにいた、そしてサミーと一緒にやっていたことからのケニー・アーロンソンっつうメンツで、まぁ、ゲフィンの差し金ではあるけれど、大いに名盤として語られる域にあるアルバム。何でもジャーニーの活動休止中でのプロジェクトだったので一年程度でアルバム制作及びライブ活動というもので、そもそもこのアルバムも1983年のクリスマスチャリティでのライブ一発録音がベースになっているらしい。とてもそうは聞こえないくらい完璧なのでさすがにプロミュージシャンの集まりというところかね。

 いやぁ、一曲目からもう快活で心地良いアメリカンロックで正にサミー・ヘイガーの本領発揮。それこそサントラに入っていても納得の爽やかさだし、続いてはニール・ショーンの味が出ているのか名作という雰囲気でメジャーになりすぎないで心に残るメロディを奏でてくれる作品…、そしてあらゆる箇所でニール・ショーンのギターのオーケストレーションっつうか分厚い音の壁によるサウンドの広がりはさすがにアメリカンロックを支えている人なだけある。テクニックも申し分ないのでやはり心地良いね。歌のサビなんかもしっかりと売れるようにフックの効いた展開だし、ギターソロもばっちりハマっているし、単純にかっこよい。それはアルバム全編を通して云えることで、単なるセッションアルバム以上の出来上がりでそれこそパーマネントで活動していればもっと売れただろうに。

 そこにヴァン・ヘイレン加入の依頼が来てしまうんだな。まぁ、ニール・ショーンもそれは止められなかっただろうし、誰もが当時のヴァン・ヘイレンに行くべきだ、と考えるもんね。その後のサミー・ヘイガーの快進撃はご存じの通り。そして個人的には全然聴かなくなった頃(笑)。

Van Halen - Fair Warning

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 今でも真の意味のギターヒーローと云える人は数少ないだろうし、それが30年も言われ続けるっていう人になるともっと少なくなるだろうね。でも、笑顔の絶えないこの人エディ・ヴァン・ヘイレンは誰もが認めるテクニックとヒーロー性を持った人で、最近再結成ツアーを行っていることで話題なんだけど、それでまた何となくヴァン・ヘイレン熱が再燃してきたのでちと聴き直してみました♪

戒厳令 Diver Down

 1981年リリースの4枚目「戒厳令」。エディのギターで彩られたアルバムとして知られている作品で、この作品の反動があったために次の「Diver Down」はデイヴ色の強いアルバムになったとか…。それはともかく、やっぱりこの「戒厳令」はギタリスト的には面白いアルバムだ。冒頭からしてなんじゃこりゃ?ってな感じで始まるギターの音色と奏法。アルカトラズのセカンド「ディスタービング・ザ・ピース」でスティーヴ・ヴァイが似たようなことしてるけどこれのパクリかねぇ。そんなのが全編聴けるんだけど、やっぱりエディらしいって思うのはそんなギター小僧なのに、ギターを何本も重ねるというようなことはほとんどしていなくてせいぜい二本まで。それもソロのバックのギターを入れている程度で、ライブで叩き上げてきたからなのか、ライブを意識してあまり重ねていないのか、その辺のシンプルさもヴァン・ヘイレンらしいとこだね。

 楽曲の方はいつもながら名曲、っていう感じのものではなくって結構キャッチーで口ずさみやすい曲がいくつも入っているし、コーラスワークも健在なので取っ付きやすいのは取っ付きやすい。ただギター小僧が聴くとどうしてもギターにしか耳が行かないので、そのポップさやデイヴがどうの、ってのは全然後回しで、ここにこんなフレーズで入るか〜!とかおぉ〜、こんな音色でギターって鳴るのか?なんてのが気になってしまうので、全うにアルバムとして聴いていられないっていう(笑)。

 単なるライトハンド奏法から更に進化したエディのギターテクが聴けるし、ギターそのものの面白さなんてのも聴ける大変ギタリスト的なアルバムで、30分強しかないのも聴きやすい。しかしマイケル・アンソニーもシンプルに良いベース弾くなぁ…。しかし十年以上ぶりに聴くこのアルバム、割と色々なサウンドが詰め込まれていたんだ、と改めて気付いた。ギター一辺倒な聴き方だけではいけませんね、はい(笑)。

Aerosmith - Pump

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 1980年代末、ボン・ジョヴィによるハードロックバンドのアイドル化に成功してからというもの同様の路線のバンドがいくつも出てきたがどれも長続きせず、やはり自社努力無しにて成功はあり得ないということが証明されつつあった中、起死回生の復活劇を遂げたエアロスミスも次なる方向性を模索していたのだろうか?「Permanent Vacation」での成功劇がいつまで続くのかと思われたがしっかりと次なる戦略も図ってきたあたりはさすがにプロ。

Pump Permanent Vacation

 しかし、70年代の栄光があるエアロスミスまでもがアメリカンロックビジネス戦略に乗ってしまうあたりは往年のファンからしてみたらかなりの裏切りに感じたものだ。やっぱりロックってのは自分で曲作って楽器やって、っていうのがあるからさ、そういうもんじゃないっていうのはアイドル、みたいなね。それがエアロスミスでヤラれちゃうんだから困ったもんだ。まぁ、もちろん曲調もアレンジのセンスもミックスも全てが昔のエアロスミスとは全く異なっているので、同じメンバーによる作品と云えども全く違うバンドと言っても良いくらいに80年代中期以降のエアロスミスは変化している。

 1989年リリースの「Pump」。この後来日公演をしているんだけどそれが78年かそこらに来て以来二度目の来日公演で、まだエアロスミスの商業戦略に気付いていなかった多くのファンは70年代の栄光を求めて群がったものだ。いやぁ、かっこよかったけどさ。そしてそこで気付いたのは往年の曲のかっこよさと当時の新作群、「Permanent Vacation」「Pump」と言ったアルバムに入っていた曲の圧倒的に垢抜けた王道ロックらしい音に驚いた。好みの問題ではなくってエンターティンメント的な部分とか大衆を惹き付ける曲展開とかサビとかノリの良さとかそういう部分では全然違うもん。

 「Pump」で言えば「Young Lust」にしろ「Love In An Elevator」「The Other Side」なんてのがその代表だし、古くからのエアロスミスを彷彿させるのは「Janie's Got A Gun」とかだけど、これ、上手過ぎ(笑)。でも面白いなぁ、当時も思ったけど今聴いても思うのが、まぁ、他人に依存しながら作られたアルバムでヌケが良いとかはあるけど、やっぱりエアロスミスの音なんだよな。だから多くのファンに受け入れられているんだろうし、新しいファンが70年代のエアロスミスを聴いても古くさく感じなくてちゃんと聴いていられるっていうのはあるんだな。う〜んやはりこの辺はキャリアの成せる業、そしてまたもうどん底にハマりたくはないという全てのメンバーのサラリーマンシップ…とは言わないが、当たり前の真意だろう。

 最近のエアロスミスってあまり聴かないけど、この辺のはまだまだかっこよいなぁ。今のもかっこよいんだろう、きっと。自分的には何故かここまで、っていう…。うん、何か単なるアメリカンロックになってしまったからだと思う。最初期から聴いているとわかるけど、かなり英国的なロックの香りがしたバンドだったのがこうなっちゃうとね。ま、でも、ライブ見たり聴いたりしてるんだけどさ(笑)。

Bon Jovi - Slippery When Wet

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 ヘヴィメタルをメインストリームにのし上げたのはクワイエット・ライオットとして知られるけど、ハードロックが市民権を得て大衆化する事に拍車を掛けたのは多分ボン・ジョヴィで、そのキャッチーなメロディと覚えやすいサビ、そして何と言ってもジョン君のルックスに尽きるのだろうと思うが、セカンドアルバム「7800°ファーレンハイト」までは自分達で曲を作っていて、普通にHR/HMで勝負しようとしていたので、どれも決して明るい音ではなかったのだ…。

ワイルド・イン・ザ・ストリーツ Slippery When Wet
 1986年リリースのボン・ジョヴィの大ヒット出世作品「ワイルド・イン・ザ・ストリーツ」。まぁ、これ聴いた時にはこいつらどうしたんだ?と思ったくらいにあまりにも作風の違いに驚いたもんだ。それまでのマイナー調のメロディから一転して、確かシングルカットされた「禁じられた愛」を先に聴いたんだと思うんだけど、えらく垢抜けたと言うのかかっこよくなったと言うのか…。いや、キライではないんだけど、驚いた。名実共にアメリカンなバンドになったんだなぁと…。

 この「ワイルド・イン・ザ・ストリーツ」というアルバム、実に良く出来ていてシングルヒットが何曲も入っているしアルバムとしてもあっけらかんとした正にアメリカンな雰囲気に彩られたアルバムに仕上げられていて、以降彼等はこの路線をまっしぐら、今ではアリーナロックバンドの代表格。そりゃそうだろう、「Livin' On A Prayer」と言い「Wanted Dead or Alive」と言い、「Kays Your Hands On Me」と言い「Bad Medicine」と言い、「Never Say Good Bye」と言い、どれもこれもサビのメロディが口ずさめるものばかりで、ベスト盤にはこのアルバムから半分以上収録されるっていう代物だ。脳天気、とまでは言わないが明るくキャッチーな歌メロとさわやかなサウンド、更にみんなで騒げるコーラス、などポップスの王道全てが詰め込まれているのだから聴く方はたまらない。しかもあのルックス…。

 アルバムジャケットではひと騒動あったようで、日本ではオリジナルのお姉ちゃんのTシャツが破けてるヤツだけど、アメリカ?では何かに落書きしてあるような適当なジャケットに変えられている。何でまた?って感じだけどそれもこれも売るための戦略なのだろうか?まぁ、アーティスト側の意向なんてあまりないのかもしれないけど、アートにこだわっていたら許せないんじゃないかなとも思う。まぁ、その辺はアメリカンだからしょうがないだろうけど。

 しっかしまぁ、ノリの良いアルバムだな…。寒いの忘れてスカッとしてきたぞ(笑)。

Cinderella - Long Cold Winter

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 アイドル的に出てきた色モノバンドという見方で音を聴かなかった人も多いだろうし、自分の中でもそれなりに線引きの基準があったりしたんだけど、良い意味でそれを裏切ったのがシンデレラという名前負けしていたバンド(笑)。何がしたくてシンデレラなんていうバンド名付けたのか、若気の至りなんだろうけど、勿体ない。いや、どっちが、っていうワケじゃないけどさ(笑)。

Long Cold Winter Still Climbing
 1986年リリースの名盤の誉れ高い「Long Cold Winter」。デビュー時はそこらへんの化粧したハードロック紛いのポップバンド的に出てきて、それこそ青田刈りの一角を担っていただけかと思っていたんだよね。「Shake Me」っつうヒット曲も出していて、これもまたふざけたPVでアメリカらしいんけど、その印象が強かったのでセカンドアルバムがリリースされたっつっても別に一生懸命聴くモンでもなかろうと思ってはいたんだが、最初を聴いてみて驚いた。かなり驚いた。ドブロのスライドギターから思い切りブルースな音色が聴かれるワケよ。ちょっと待て、これ、シンデレラだろ?あのイロモノバンドだろ?って確認したくらいで、そのホンモノっぽいブルースサウンドは見事なものだ、と当時思った。

 さて、30年位してすっかり忘れていたこのアルバムを久々に聴きました。やっぱり最初のドブロギターは凄くインパクトあった。「Bad Seamstress Blues, Fallin' Apart At The Seams」っつうんだけど、イントロ終わったら普通にハードロックしていて思ったほどブルース色はなかったのでインパクトの問題だけだったのか、とちょっと安心したけど、そのハードロックも結構しっかりと作られていてレベルが高いので、名盤とあちこちで書かれているだけのことはある。そしてブルースをベースにしたハードロックというような感じではあるので、そうだなぁ、よく知らないけどブラック・クロウズ的とでも言うべきか?そもそもボーカルのトム・キーファーの声ってしゃがれ声でスティーヴン・タイラー的でもあるのでブルースベースの曲が結構ハマるんだよな。それもあってかなり本格的に面白いバンドだった。やっぱバンド名が悪かったか(笑)。

 この「Long Cold Winter」っつうアルバムだけがそうかと思ったらこの後の「Still Climbing」っつう作品でも結構ブルースに根ざしたっぽいサウンドが出てくるので多分彼のルーツなんだろう。そんなにマジメに全作品聴いたワケじゃないけど、滅茶苦茶良い作品だったりするので、個人的にはやっぱブルースベースのロックバンドって好きなんだよね。聴きやすいっつうか、親しみ持てるっつうか。そんなことで久々にシンデレラ、バカにしててはいけない、かなり面白いぞ〜♪

Poison - Open Up and Say...Ahh!

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 80年代の煌びやかなファッションとルックスで音はハードロック的なポップメロディーというバンドが山のように乱出して一瞬で消え去っていったのだが、もちろんアイドルバンドと同じような捉えられ方売り方をされていて、とんでもなく下手くそなバンドなんてのもあった(笑)。いやぁ、モトリーなんかもその部類に入るのかもしれないけど、作った側と作られた側の違いはあるかな。ま、そんな角度からは考えないで普通にレコード、バンドっていう聴き方をした時にこのポイズンというバンドはとんでもなく成功したバンドだし、派手だった。

Open Up and Say...Ahh! Look What the Cat Dragged In

 1988年リリースのセカンドアルバム「Open Up and Say...Ahh!」。ものすごくセンスの趣味が悪いジャケットでインパクト合ったが、どこかの国では上下が黒く塗りつぶされた状態でリリースされたんじゃなかったかな。まあ、こんだけドギツければそれもわかるが(笑)。

 それはともかく、素晴らしくポップで脳天気でキャッチーなハードロックがいっぱい詰め込まれた作品で何曲もヒット曲を収録しているのがポイント。この頃ハードロック系で必ず売れるのと言えばボン・ジョヴィかポイズンか、ってなくらい人気を博したんだけどねぇ…、今じゃしっかりとその差も一目瞭然なワケで(笑)。

 しかしだな、「Nothin' But A Good Time」なんてプロモビデオのインパクトも素晴らしくって、かっちょいい〜ってティーンエイジャーが騒ぐのもわかるでしょ?アメリカンな夢を思い切り体現している素晴らしく派手なパフォーマンスそのものを見せてくれるし、それでいて曲は滅茶苦茶キャッチーでノリが良い。歌とかテクとか曲構成とか考えてはいけない、それは非常に幼稚なものだから(笑)。でも、やっぱ心を掴まれるモノがそこにはあって、知っていてもやっぱり惹き付けられるし多分今のティーンが聴いても気になるくらいだと思うよ。それは多分「Fallen Angel」なんかでもそうだろうね。これもまたポップで良い曲なんだもん(笑)。本気でHM/HR系が好きな人は絶対に好まないだろうけど、あのルックスの派手さはどこかで真似できねぇ〜って思っただろうし、これだけ売れるメロディが書けるのも凄いとは思っただろう。そして何よりも一般大衆に長髪金髪のバンドの良さを認めさせてしまった点は凄いでしょ。ボン・ジョヴィもそうだけどやっぱルックスだよ、って。

 …このアルバムが滅茶苦茶売れて、いよいよ音楽性の本質が問われるようになってくるとかなり健闘したものの時代はすぐに移り変わっていっていつのまにか…なんだけど、いやぁ〜、久々に聴いた。んで、こんだけ脳天気なLAメタルって改めて凄いとも思った。どちらかと言えばマニア向けだったハードロックを一般化したんだからその功績はあるだろうし、やっぱりバブリーな印象がよかったのかなぁ。以降のアルバムも基本路線変わらずで悪くなかったんだけどね。そういえば日本のバンドシーンではこのヘン以来髪の色が派手になってきました(笑)。

Motley Crue - Shout At The Devil

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 ケバくて妖しい、そして魔術的要素もあって…みたいなダークな部分を思い切りコンセプトにして音楽性云々よりも売り方、見せ方という点を意識した正しく商業ロックの在り方をバンドメンバー自身が打ち出していった、それこそがこのバンドの凄いところじゃないかな、と。もちろん時代に合わせた音楽性の変化もファンを裏切らない程度に行われてシーンに残り続けるしたたかさも見事となもの…、という言い方はあまりにも穿った見方かな?

Shout at the Devil Shout at the Devil
 1983年リリースのセカンドアルバム「Shout at the Devil」。あれ?今はジャケットがメンバー入りのに変わってるのかな。まぁ、いいけどさ。だってせっかく真っ黒なジャケットに逆五芒星が描かれた正しく黒魔術そのもので彼等の打ち出していたイメージピッタリだったのにね。しかし、メンバーのケバさというかメイクのどぎつさは時代を考えるとかなりインパクトがあった。中でもニッキー・シックスのかっこよさは際立っていた。やっぱリーダーでブレインでもある人間は目立つもんなんだな。アイアン・メイデンのスティーヴ・ハリス然り。

 凄く久しぶりにこのアルバムまともに全編聴いたんだけど、えらいかっこよい。昔聴いていた頃もモトリーならセカンドだよな、と思ってはいたんだけど一般的には「Dr Feelgood」だったりして、なんとなくロックンロール化してしまったモトリーはそんなには聴かなかったもんな。やっぱ毒がないとダメね。そして暗くて重いの好きだし(笑)。そんなイメージをジャケットから出してくれてメンバーの写真もヤバそうで…、で、音。最初のテーマから「ん?」なんだけど、そこから導かれる「Shout At The Devil」のスカッとした音で重さがあるっていうのはアメリカンだからだろうけど、かなり良い。どうしてこんなに「ドロッ」としたものがないのか、凄くHM的だと思う。それから売れた、ハズの「Looks That Kill」のシンプルなリフと楽曲。いやぁ〜、高校生でも弾ける簡単さが良い。「Bastard」もノリとスピードが心地良いストレートなハードロックで結構好きだな。続いて静かなるインストバラード…、こういうのもメタルバンドとしてはなくてはならない作品で、ギターを重ねた美しいライン♪ で、ヘヴィー且つ心地良いカバー曲「Helter Skelter」はヴィンス・ニールの歌声の特徴が良く出てるって感じで、カバーモノの中では結構好きな部類。

 そこからB面なんだけど最初の「Red Hot」は当時かなり早い部類の楽曲でうるさかった記憶があるけど、うん、今聴くとそんなんでもなくって、かなりこれもかっこよいロック。メタル、なのかな、デカイ音で聴いたら必ず乗る音(笑)。そこで「Too Young To Fall in Love」…、なんでここでいきなり「Love」なんだ?と当時から不思議に思っていたが、今でも不思議。歌詞読んでないけど対象が悪魔とかなのかな?単なるラブソングだったらかなり意外なんだけど、まぁ、それは良しとして、これもまた独特のグルーブ感が漂っていて、ギターのリフトコーラスも合わせて絶妙な出来映えでしょ。以降も快適なメタルサウンド…っていうのかなぁ、ストレートなハードロック的なのが流れていてギターに華はないんだけど最後の「Danger」なんて聴いているとやっぱり歌声が特徴的で良かったのかな。

 コレ…、いいな。モトリーの他のアルバムよりも全然良い…。暗くて重い、はずなんだけど全然明るくてストレートで聴きやすいサウンド。う〜ん、印象の違いっていうか耳が肥えてきたからなのか、時代なのか…。ライブは無茶苦茶ヘタクソなのはご愛敬(笑)。