Alice Cooper - Live Alice Cooper Show

Alice Cooper - Live Alice Cooper Show (1977)
Live Alice Cooper Show

 ロックの歴史に於いてショーアップの狙いから大道芸との融合による劇化現象へと進んだのは何も誰かが起源だったというモノでもなかろう。昔からエンターティナーの中では仮装やメイクなんてのは普通にしていたワケだし、そりゃもうサーカスとかマジックとかもそうだしチャプリン見てたってそうだし、オペラや演劇でも当たり前だしね。だからロックの世界でそういうのが…みたいなのは自然な流れ。ただ、それを大々的に広めて認知させたのは多分キッスとこのアリス・クーパーなんじゃないだろうか。時代的にはまだこういうのが珍しかったワケで、昨今の誰もがヘンなメイクしているという時代とは異なってて、それなりに世間体に対する挑戦というのもあっただろう。今とは意味合いが雲泥の差があるかも。

 Alice Cooperの1977年リリースライブアルバム「Live Alice Cooper Show」。そこそこ人気のある曲のオンパレードだし、バンドの演奏も当然かっちりしているし、アリス・クーパーの歌だって情緒あるもので、集大成的な意味合いではかなり役立つライブアルバムだと思ってる。かと言って何度も何度も聴いたアルバムか、ってぇとそうはならないんで名盤というのでもなかったのかな。改めてそれこそン十年ぶりくらいに聴いてるけど、よく出来てるなぁと思う。やっぱりボブ・エズリンの仕上げってのはあるだろうし、妥協を許さないアルバム作りになってるのは確かだ。ただ、その分本当のライブ=生の感触というのはちょいと少なくなっているようだ。逆に言えばアルバム的な完成度を上げている、ということにもなるが、そこは聴く側の意識がどっちに向いてるかによるんだろうな。

 自分的にはベスト盤的に聞けてたのとやっぱりそれでもライブ感あったのとギターが出る時は前に出てきてて、やっぱりバンドとしてはすごいんだなってのも感じるから納得しちゃうアルバム。やっぱり「Welcome to My Nightmare」あたりのアルバムって良く聞いてたから、そのヘンがライブ盤で聴けるのは楽しみだったもん。それにしてもこの人の演劇じみたショーってのはメイクも含めて一つの流れを創ったのは事実。それを今でもやってるってのは驚きに値するものだ。




Van Halen - In The Club 1976

Van Halen - In The Club 1976
IN THE CLUB

 どんな大物バンドでも若かりし頃にはそれこそ誰かに憧れてバンド始めたりしてるワケで、そりゃもう誰だって一緒でしょ。元々がミュージシャンになるんだ、っていう英才教育を受けてきたヒトなら別だけど、あんまりそういう人もロックの世界には多くないだろうし、やっぱりテレビ見て衝撃受けたとか何かで聴いてぶっ飛んでハマったとかそういう人多いでしょ。そこからどんだけ追求するとかセンスがあるとか天才だったとかそういうのが人生を分けて行くことになるんだが、そもそも天才がそういう衝撃を受けてやり始めると歴史が開かれていくのだな。今でもギタリストという歴史の中では圧倒的な輝きを放っているエディ・バン・ヘイレン、この人もそういう閃きから天才を活かしてきた人だ。

 Van Halenももちろんバンド組んでから当面は偉大なるバンド達の曲をひたすらカバーしてクラブ周りをしていたってことで知られてて、その数ざっと300曲などと言われたものだ。実際どうなのか知らないけど、あの才能からシてそれくらいは軽くコピーして弾けただろうし、バンドもそんくらい出来たんだろうな。そんな逸話の一部が確かめられるのがどういうわけだがバッチリのFMラジオソースレベルで残されている1976年の、とあるライブのワンシーン。どういうワケだがアマゾンでもこのアングラソースが「In The Club 1976」で手に入るので聴いてみるとこれがまたやっぱり天才のカバーなワケで驚く発見ばかり。キッスにZZトップ、ツェッペリンにエアロスミスなどで、当時流行していたのを続々とカバーしてやってたようなモノで、そこはやっぱり熱いウチに熱いものをオーディエンスに届けることのショウマンシップか、見事な選曲だなと思うと同時に凄いなって思わせられるのはデイヴの歌声の幅の広さと余裕のパフォーマンス。この人、こんなに歌声の幅広かったんだ?全部どの曲も余裕でこなしてるじゃないか、っていうボーカリストとしての凄さが印象的。まだまだ上手いワケじゃないが、それでもあのパフォーマンスはもうこの時点で健在だし、それでいてこの歌だから驚く。

 そしてやっぱり圧巻なのはエディのギタープレイ。どんな曲だろうときちんとコピーされているのは当然なんだけど、それでももうあのエディのギターの音になってるし、更にはLed Zeppelinの「Hots On Nowhere」なんてヘンな曲をカバーしてるんだけど、これもレコード出てすぐくらいのコピーでさ、それでもこんだけライブでやっちゃうワケ?ってくらいな変拍子にも聞こえるヘンなリフをいともやすやすとアレンジしながら弾いてて更にはデイヴもあんなヘンなトコロでしっかり歌が入ってくるというぶっ飛びなカバー、しかもそれを軽くやってるのが凄い。他の曲はそんなにヘンでもないんだけど、この曲は相当ヘンなのにこんだけやっちゃってるんだから驚くばかり。やっぱり時代を変えたバンドだったんだなぁ…とつくづく。このCDだとカバーだけでなくってファーストやセカンドに入ってくる曲もプレイされてて、そっちの方はもちろん自分たちの曲だからか最初期のVan Halenのライブとしてものすごい勢いを見せつけられるかのような演奏で、どこを斬ってもスゲェや、っていう単語しか出てこない。音の多少の悪さはどうでもいいや、って思えるパフォーマンス力の勝利、そりゃ世界を制するわ。

Kiss - Creatures of the Nignt

Kiss - Creatures of the Nignt (1982)
クリチャーズ・オブ・ザ・ナイト(暗黒の神話)

 何となくロックってのはどこか社会的には反抗心があったり反骨心があったり、社会体制に不満を持っていたり、そこまでじゃないにしても若者の怒りを発散しているみたいなのがあって、それこそが原動力みたいなイメージを持っている。それは多分日本のロックがそういう歴史的背景から強く出てきているからだろうけど、当然プレスリーから出てきたロックのスタンスってのはやっぱり親からは嫌われるものだったワケで、若者のモノだったんだよな。そこから出発して、それが産業となり、もちろんそこにはプロ集団がいて、しっかりと商売になり音楽的レベルも高まり、みたいな図式を辿っていくのだが、しっかりとその先を見据えてのバンド事業を進めていった数少ないバンドのひとるがキッスになるだろう。

 Kissの1982年リリース作品「Creatures of the Nignt」。ご存知ドラムはエリック・カーに交代してて、実はギタリストもエースは脱退していて、ヴィニー・ヴィンセントやボブ・キューリック、ロベン・フォードなんてのが参加してて、曲作りではブライアン・アダムスまで参加しているというある種一大セッションアルバムでもあるのだが、そのくせこれまでのキッスのキャッチーでポップなハードロックからは大きくヘヴィメタルにシフトしていて、そりゃ時代的にはそっち行くしかなかったんだろうが、あまりにも一般的なメタルチックなサウンドに進んでいて驚いたもんだ。このアルバム聴いてからはこれまでのキッスの完全にオリジナルなキャッチー路線ってのが本当に貴重なバンドのスタンスだったんだなと気づいたもん。あんなキャッチーなの何でやってるんだろ、って思ったけどこういうヘヴィなのやっちゃうと普通のバンドレベルになっちゃったしさ。それじゃ面白くないだろ、ってのが単純にこのアルバムの感想。

 もっとも面白くないと言ってもキッスらしからぬという意味で、世間的なメタルバンドのレベルから見たらどうなのかはよくわからん。多分キャッチーだね、って感じはあると思う。それでもキッス史からしたらヘヴィってだけか。ただ、本人たちがどう思っていたかはともかく、時代の波に迎合した作品だと思うし、それで正解だったんじゃないかと。ある程度は狙ってたと思うが、正にこの跡の歴史を今見ていけばこれは正解だったでしょ。オールタイムなキッスファンからしたら好まれないアルバムとは思うけど、大きな変化をこういう形で示した意気込みを見せた作品。まぁ、自分的に好きかってなるとそんなこたないけどさ(笑)。


Cheap Trick - Raising Hell: the 1970s

Cheap Trick - Raising Hell: the 1970s
Raising Hell: the 1970s

 それにしても胡散臭いCDがいくらでもアマゾンに堂々と売っているのは慣れてしまったとは言っても見苦しい。アーティストやレコード会社自身はこういうの見ないのか、見てても何も出来ないからそのままなのか分からんけど、聴けるウチに聴いとけっていう解釈で良いか。そこまで無茶苦茶なのが出てくるってのは人気のバロメーターでもあるし、それくらいでどうのってんでも今更ないだろうし、って勝手に思ってるが、販促だと割り切るくらいじゃないとやってらんないかもね。なので当然ながらオフィシャルアイテムは概ね普通に入手しているというビッグネームばかりのものを漁る羽目になるのだった。

 Cheap Trickでも「Raising Hell: the 1970s」なんていう胡散臭い4枚組のライブCDがリリースされていて、何かと思いきや、1977年の地元ロックフォードのライブがFM放送されたことがあって、そこからの録音音源が元ネタになっているライブと79年のシカゴのショウも同じく、なのだが、どういうワケだから条件揃ってるのに無茶苦茶音がよろしくないという代物で、FMラジオからの録音という如何にもキレイな録音そうに見えるキャッチコピーには騙されてはいけない。古くからアングラでも有名な音源だが、ホントにFMソースか?なんてくらいにはチープで音の割れた音源なのでご注意。それでもライブそのものは精力的にライブ活動を繰り広げているデビューした年のチープ・トリックの熱き姿で、二枚目のアルバム「蒼ざめたハイウェイ」まではともかくながら、まだ未発表だったけど録音済みだったであろう「天国の罠」からの曲もいくつか演奏されていてなかなか興味深い資料的価値がある。

 ハードロックバンドにしてはやけに軽いサウンドが売り文句でもあるし、イマイチロックファンからは好まれないトコロでもあるが、リアルタイムなロック好き連中からは割と人気を誇っていたし、聴いてみれば曲ももちろんキャッチーで独特の解釈によるサウンドで嫌われる要素はあまり見当たらない。強いて言えばフロント二人のルックスが甘すぎたってところくらいだが、他の二人のオチャメさがその一方向のバンドのスタンスに走らせなくて良かった。ここで聴けるライブはやっぱり熱く演奏してて、畳み掛けるように楽曲が並んでいて聴いてても圧巻だからその場に居たらかなりハイテンションになっちゃっただろうね。




Aerosmith - King Biscuit Flower Hour

Aerosmith - King Biscuit Flower Hour
King Biscuit Flower Hour(2CD)

 今じゃほとんどのバンドがどこかしらに残された良質なソースはオフィシャルでリリースしているんじゃないだろうか。以前だったらそのバンドのディスコグラフィー見てるとスタジオ盤と幾つかのライブアルバム、ベストアルバム程度だったのが、アマゾン見てそういうの知ろうと思ったらそこかしこで色々なジャケットに遭遇する。もちろんオフィシャルじゃないのもあったりするからその辺を差っ引いてみても幾つかはBBC音源やラジオソースみたいなのが残る。これがどうなんだ、と言われてもどっちでもいいや、簡単に買えるしって発想になってきて、そもそも聞けりゃ良いかって感じになっちゃうもんな。実際アーティスト側からもリリースインフォ出ているのだけがオフィシャルなんだろうけど、音源が古ければ古いほど著作権的なものが曖昧になったりしてて何か堂々とあったりする。これもまたYouTubeで聴けるからいいか、みたいになるんだろうが、その前に買ってもバンド側には収益にならないんじゃ?とか色々…。んな綺麗事言ったって結局聞いちゃうし、気に入れば買うし、そんなもんだ。

 Aerosmithの「King Biscuit Flower Hour」なんてのが出たばかりだったんで、どの辺のだろ?って思ってね。再結成後の破竹の快進撃時代とは違う、最初期のとかボロボロのエアロの方が聴いてみたかったんで、こりゃ丁度良いな、って事で聴いていたんだけど、これがまたカッチョ良い。めちゃめちゃカッコよいってくらいにカッコよい。やっぱりエアロはそういうバンドだ。そもそもが好きなバンドだったんで70年代のアルバムの曲は結構聴いてて大抵刷り込まれているから知らない曲ってのが無いんだが、そういえば初期のライブソースなんてほとんど聴いたことない、って事にも気づいてみると、この1975年のライブ音源って凄まじくカッコよいんです。バンド下手くそなんだけど、物凄く艷やかで尖ってて熱い魂ぶつけてくるってのが伝わってくるんだよ。バンドらしいライブでホント良い。まだ3枚目のアルバム「TOYS IN THE ATTIC」リリースした辺りだから曲も少ないし、それでもカッコよい曲のオンパレード、今と変わらないって言えば変わらないんだけど、ひたむきでいいなぁ…。ロックってのはこういう姿なんだよ。初期のエアロのライブってこんなかっこよかったんだ。

 もう一枚入ってて、今度は面白いことにジョー・ペリー脱退後のエアロスミスの1980年6月のライブで、同じくラジオ音源だからそこは問題ないんだけど、面白いよな、しっかりとギターが変わっちゃうと毒気が薄くなる、っつうか…、それでも自分的には「ナイト・イン・ザ・ラッツ」ってアルバムも好きだから許せるんで、その時期のライブもこれまたほぼ聴いたことがなかったからここで聴けて嬉しいね。ああだこうだと当時は色々と言われたのは当然だし、バンドが崩壊していったのも当然だったんだけど、ライブ音源と楽曲聴いている限りはまだまだイケるんじゃね?なんて思えるんだがそうでもなかったんだな。これもまた珍しい時期のライブで、何ともお得な二枚組のCDで役に立つ。好きだったくせに案外深くライブなんかは追求したことのないバンドで、それは多分そんなに変化しないからだろうな、カッコよいってのはあるがライブごとにそんなに演奏が違うんでもないだろうし。でも、久々にこういうの聴くと血が沸々としてくるね。エアロいいね。

Circus of Power - Circus of Power

Circus of Power - Circus of Power (1988)
Circus of Power

 昔は違うジャンルのバンドとしてカテゴライズされていたのが、いつしかこういうカテゴリのジャンルに属しているんだよ、みたいな事が起きる。ジャンルやカテゴリの細分化によるものだったりブームから名付けられたカテゴリなんてのは後になればきちんと音楽性に準じたカテゴリに戻されるというような事も多い。それでもその時代で聴いていれば何でそんなカテゴリになるんだ?なんて思うのもあったりしてなかなか頼もしい。カテゴリってのは識別するものとしては便利なんだよね。

 Circus of Powerって80年代末期頃に出てきたバンドのファーストアルバム「Circus of Power」。何でまたここで登場かってぇと、ちょいとサザンロック系列でワイルドなの何かないかな…ってググってたら何故かこのバンドがヒットしてきて、何でこの入れ墨だらけの当時R&Rバンドと呼ばれたのが出てくるんだ?って見てたら、いわゆるバイカー、バイク乗り連中の入れ墨野郎バンドだったってことで、サザンロック的なワイルド感の中に入っているらしい。いや、そういう位置付けとしても捉えられることがあるらしい。んで、今また再結成して復活アルバムをリリースしてもいるらしいから現役バンドになってるみたいだが、このままの音で現役感あるバンドになっていたら結構アメリカン・ロックを代表するバンドの音になってるだろうな。そのウチ聴くようにしよう。

 今回は1988年リリースのファーストアルバムだけど、当時ちょこっと耳にしていた程度であまり聴いてはいなかった。何か怖そうなバンドってイメージがあっただけで、その後あまり目にすることなかったからかな。んで聴き直してみると、かなりシンプルなR&Rで確かにアメリカンな大陸的サウンド、ワイルド感もあるし大らかな雰囲気でのR&R、ハードロックテイストなサウンドでサザン系と言われても納得感ある。フックのある曲があまりないからか地味に印象に留まってしまうけど、カッコよさはあるし、風格も出ているが、ウリ文句に困るってトコだ。


The Agonist - Prisoners

The Agonist - Prisoners (2012)
Prisoners

 昔はこんなん全然聴けなかったし、聴きたいとも思わなかったなぁ…ってのを聞いている自分がいて、それはもう色々なバンドに対しても同じ。自分のブログながら過去記事見ても全然今と違う感覚の事が書かれていたりもするし、その時その時の記録を克明に取っておくのもこのブログの目的でもあるからそれはそれで良いんだが、いや、そういうモンかとシミジミと思う。古いロックでも同じような事はよくあるんで今更のお話だけどさ、普通はそこまで聴き続けることもないし、そんな使命もないから幅を広げるみたいなことって必要ないもんね。昔良く聞いてた、ってのを何度も深く聴くってのがニッチなあり方だもん。ところがひたすらに幅を広げていってしまう、苦手だと思ってたものでもいつしか聴けてしまう、とか。面白いモンだ。

 the Agonistの2012年リリース3枚目のアルバム「Prisoners」。ボーカルのアリッサ嬢は今では割と有名な女性シンガーになってしまって、アチコチのジャムなんかでも見かけるようになっているけど、Arch Enemyのボーカルになってる。こないだも来日公演してたし、堅実な活動してるようだ。そのアリッサ嬢は元々The Agonistってバンドでカナダから出てきていて、割と評判になってたんで自分もどこかで通ったらしいが、あんまり印象になかった。ただ、今回聴き直してて、そういえば普通のクリーンなボーカルとデス声と両方を使い分けて歌ってたバンドあったな…ってのがこのThe Agonistで、そっかアリッサ嬢だもんな、なんて納得。んで聞いてたんだけど、こんなに凄かったんだ、と改めて驚いた。演奏も上手いし歌も上手いし、そもそも普通の歌手としての上手さとか声の伸び具合やパワフルさなんかも凄い一級品で、そこにデス声も出来るよなんてのが加わっているだけで、決してデス声がメインではなくても良いハズなんだが、Arch Enemyはそういうバンドなので、今のところしょうがない。その魅力が引き出されているのがThe Agonist時代のアルバムで、こりゃ凄いわってな話。

 曲もアルバムを通してやたらと複雑…ってか戻ってこない展開なんてのもあって、どうやって曲覚えてるんだろ?プログレの域にあるくらいの曲で、そこに弱くなること無く普通にボーカルも乗っかってて、その意味でもかなりの実力派なバンドメンバーとアリッサ嬢という図式が見えてて、見事なアルバムだと。あぁ、書き忘れてたけどもちろん超うるさいメタルです(笑)。メタルコアってのらしいけど、そのヘンジャンルの違いが分からないんで、メタルです。それでもこんだけのパワフルさはそうそう無いんじゃないか?ってくらいのボーカルスタイル。更に演奏陣営。このアルバムがThe Agonistの中でかなりの秀逸作となっているとは思うけど、ハマれれば凄さが分かるかも。ただ、ハマれない人も多いハズだからその意味では勿体無いけど、ユニークな存在。今はアリッサ嬢抜けてしまって違うボーカルで頑張っているとのことなので、そのヘンもいずれ聴こうかな。

 見事に以前は全然聴けなかったバンドだったけど、今にして聞いてみるとアルバムの良さがわかってしまうくらいになってる…、人間経験です(笑)。


Metallica - Reload

Metallica - Reload (1997)
Re-Load

 考える、発想するということは誰でも出来るものだし、そうしないと生きていけないだろ、ってのもあるけど実際生きていく中でレベル差はあれど、そこまで考えてない、発想していないって人も多い。特に今時はiPhoneやGoogleのおかげで考える前にググレ、みたいになってるし、発想する前にググレ、でもある。故に考えるよりも調べるになる。考えるってのは調べるではなくて、考える、なんだから考えろ、と言いたい事が多くてね。何言ってるか良く分からんが、裏まで深読みすれば面白いし、なるほど感も出てくるから世界に対して冷めた目線が出来るのかもしれない。それを知った上で生きる方が楽しいんじゃね?っての思ったり、なんだか分からん…。

 Metallicaの1997年リリースの問題作と言われて久しい「Reload」。まぁ、正直に書けばこの最初のシングル「The Memory Remains」あたりがメタリカをまともに聴くようになったきっかけだったかも。いわゆる初期メタリカのサウンドは聴き辛かったもん。ところがこの頃になると恐ろしくサウンドプロダクションがしっかりしてきて、普通に聴けるレベルになってきて手作りから脱出している。バンドの音楽そのものも大きく変化しているんで合わせてメタリカが魂売ったと言われる所以なのだろが、自分自身はここでやっとメタリカに対峙出来たね。音に深みが出てきてて、ロックバンドとしてのメタリカのステータスが大きく築かれたと思う。スラッシュメタルバンドのメタリカとしてはNGだろうけど。だから一般のメタリカリスナーとは全然会話が出来ないんですが…(笑)。

 そもそも「The Memory Remains」のコーラスがマリアンヌ・フェイスフルって…何考えてんだ?しかもこんな歌声で登場させてるってさ…、なかなかあり得ない展開。メタリカについてはそういう展開が割とあるんで意外性とか奇想天外なのが好きなバンドなんだよ。だからパイオニアでもあるし、このアルバムのチャレンジについても多分そういう意思の表れだったろうし、結構な名盤に近いアルバムだと思う。ちょいとダレる曲もあったりするからもうちょっと短いサイズで良かったとは思うけど、引きつける楽曲も多いです。敢えて反論を厭わずに書けば。「The Unforgiven II」だって格好良いし、メロディがしっかりあるのが珍しかったんだろうか。今聴き直してみればしっかりとしたアルバムだと思うけどな。




Evanescence - Synthesis

Evanescence - Synthesis (2017)
SYNTHESIS(デラックスエディション)

 ミュージシャンにしても画家にしてもクリエイティブな世界に関わる人は一旦商品として市場にリリースされた自分の分身について、いつでもやり直したい、今ならこうする、もうちょっとこうしたかった、というさらなる高みへの欲求は常に持っていると言われる。自分みたいにそういう気質がない人間はさっさと忘れ去っていたいとか、やっと追わってくれた、とかそういうふうにしか思わないんだけど、そこが本気のアーティストとの差だよなぁ…。バンドでもあのアルバムは時間がもうギリギリで、とか色々理由がある仲でリリースされているものもあって、インタビューなんかでもそういうのを見かける。そういうモンだってのあるけど、じゃ、そういう修復した作品って聴いてみたいな、とも思うんだがそれはなかなか聴けない。ライブアルバムなんかで聴けるくらい。再録なんて贅沢なのはなかなかないし、アーティスト側もそれなら新しい今の姿を作りたいって思うだろうしね、だから現実に昔の曲を作り直しましたみたいなアルバムはそうそう多くはない。

 ところが、Evanescenceというまだまだ若いバンド、ってかAmy Leeなんだけどさ、彼女の思いだけで作られているバンドだから出来たんだろうが、90年代からアルバムは三枚しかリリースされていないのに、自分流儀のアレンジで再録したかったっていうことで作られたこの「Synthesis」というアルバム、なかなかに贅沢な仕上がりだ。全16曲中2曲の新曲以外は過去作品、アレンジだけで言えばほぼピアノとオーケストラ中心のクラシカルな世界への接近によるアレンジ。もともとエイミー・リーって女性はその世界にいた人だから彼女の曲は基本的にはピアノで作られているし、過去作品でもそういう要素はあった、それが本人の中で大きく膨れ上がった事で今の自分がやっておきたい表現方法で作り直したという作品だ。

 んで、これが、凄い。

 エヴァネッセンスのライブでもピアノだけで歌い上げるアレンジに進化している曲も多かったからその延長線上なんだが、エイミー・リーの歌唱力の太さと表現力が余すことなく発揮されていて、さらにそこに深みとツヤが乗ってて、唯一無二な詩世界が出来上がっている。もうメタルとかゴシックとかの世界を明らかにはみ出ているパワーボーカリスト、しかもしっとりとも歌える歌手として存在している。自分的にはやっぱりこの歌声好きなんだよな。賛否両論だと思うけど、こういう歌って彼女以外で聴かないもん。

 新曲2曲は本気でコレがエヴァネッセンスとしての曲だとしているとなると、バンドの方向性はかなりヤバいかも。歪んだギターも無ければエモーションも感じられないアレンジだから、まるで好みじゃない。いや、さっき歌声べた褒めしててコレかよ、って話だけど、そりゃ別物なので(笑)。こういうオーケストラアレンジの作品に入れる新曲だからこういうアレンジにしてるんです、ってんなら話分かるけどね、ま、そのヘンは次があれば次を待つしかないか。それにしても過去作品の出来映えのセンスの高さは凄いな。改めてこうしてじっくり聴いてると駄作がない。アレンジがつまらないとかあるけど、圧倒的にエイミー・リーの歌声による表情の変化で曲の大半が生き生きとしてきている。見事。またアルバム全部聴き直そうって気になった。




Sons of Apollo - Psychotic Symphony

Sons of Apollo - Psychotic Symphony (2017)
サイコティック・シンフォニー

 スーパーバンド的なプロジェクトってのはメンツの実力でリスナーの興味を引くってのが売りになると思うんだけど、その時に出てくる音がリスナーの期待しない音って場合もあるのは当然だろう。それでも裏切ることなく期待通り、もしくは期待どおり以上の裏切りならばアリなんだろうね。やってる側もそういうの分かってるから楽しみながらも個性を存分に発揮するメンツでのセッションってのが望ましいのだろう。更に言えばそれでいながら楽曲レベルが高ければ音楽的に腐らないという価値が乗っかる。それくらいは意識してるだろうなぁ。

 Sons of Apolloなるプロジェクトのアルバム「Psychotic Symphony」。元Dream Theater組のドラムと鍵盤が中心なのか、そこにビリー・シーンとガンズでギター弾いてる人、それにジェフ・スコット・ソートーが歌っているという不思議、イメージ的にはなんとなくドリムシ感あるけどジェフ・スコット・ソートーの歌ってことはそれなりに歌があるんだろうし、ガンズのギターの人って全然知らないから分からんが、テクニカルなんだろう、ね、きっと。ガンズでテクニカルってどうしようもないけど、そういうメンツで固めてるハズだし、勝手にそう思ってる…、さて、それで出て来る音はと言えば、割とストレート…にハードロック…、歌ものメタル…メタルじゃないか、ハードロック的要素かなぁ…、どっちでもないか。変拍子はもちろんあるけど、歌いやすいレベルの中にあるからそんなに意識しなくても、何か引っ掛かるヘンなリズムの曲、みたいな感触。ジェフ・スコット・ソートーの歌も図太くしっかり全編に入ってるからポップ寄りのバンドではあるね。

 まぁ、相変わらずビリー・シーンのベースの凄まじさは所々で驚異的に響いてくるのと、ガンズのギターの人、スゲェ上手いし面白い。超絶テクニカルでびっくり…ってかテクニカルってのもあるけどユニークなギタープレイヤーでもうVaiみたいな人ってたくさんいるんだね、って感じ。ドリムシ組はいつも通りそりゃそうだろ、って感じだからさ。聴いてて思ったけど、コレ、なんというタイプの音楽なんだろ?ロック、ハードロック、メタル、どれも当てはまらない…、ハードプログレでもないし、一番近くて歪んだフュージョン…?音楽は広がっていくもんだ。




 | HOME |  »

プロフィール

フレ

Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


ロック好きの…別館リンク


ブログ検索


最新記事


カテゴリー


最新コメント


最近のトラックバック


カレンダー

07 | 2018/08 | 09
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

過去ログ+

2018年 09月 【1件】
2018年 08月 【14件】
2018年 07月 【31件】
2018年 06月 【30件】
2018年 05月 【31件】
2018年 04月 【30件】
2018年 03月 【31件】
2018年 02月 【28件】
2018年 01月 【31件】
2017年 12月 【31件】
2017年 11月 【30件】
2017年 10月 【31件】
2017年 09月 【30件】
2017年 08月 【31件】
2017年 07月 【31件】
2017年 06月 【30件】
2017年 05月 【31件】
2017年 04月 【30件】
2017年 03月 【31件】
2017年 02月 【28件】
2017年 01月 【32件】
2016年 12月 【32件】
2016年 11月 【30件】
2016年 10月 【31件】
2016年 09月 【30件】
2016年 08月 【31件】
2016年 07月 【31件】
2016年 06月 【30件】
2016年 05月 【31件】
2016年 04月 【30件】
2016年 03月 【31件】
2016年 02月 【29件】
2016年 01月 【32件】
2015年 12月 【32件】
2015年 11月 【30件】
2015年 10月 【31件】
2015年 09月 【30件】
2015年 08月 【31件】
2015年 07月 【31件】
2015年 06月 【30件】
2015年 05月 【31件】
2015年 04月 【30件】
2015年 03月 【31件】
2015年 02月 【28件】
2015年 01月 【32件】
2014年 12月 【31件】
2014年 11月 【30件】
2014年 10月 【31件】
2014年 09月 【30件】
2014年 08月 【31件】
2014年 07月 【31件】
2014年 06月 【30件】
2014年 05月 【31件】
2014年 04月 【30件】
2014年 03月 【31件】
2014年 02月 【28件】
2014年 01月 【32件】
2013年 12月 【32件】
2013年 11月 【30件】
2013年 10月 【32件】
2013年 09月 【30件】
2013年 08月 【31件】
2013年 07月 【31件】
2013年 06月 【30件】
2013年 05月 【31件】
2013年 04月 【30件】
2013年 03月 【31件】
2013年 02月 【28件】
2013年 01月 【32件】
2012年 12月 【32件】
2012年 11月 【30件】
2012年 10月 【31件】
2012年 09月 【30件】
2012年 08月 【31件】
2012年 07月 【31件】
2012年 06月 【30件】
2012年 05月 【31件】
2012年 04月 【30件】
2012年 03月 【31件】
2012年 02月 【29件】
2012年 01月 【32件】
2011年 12月 【31件】
2011年 11月 【30件】
2011年 10月 【31件】
2011年 09月 【30件】
2011年 08月 【31件】
2011年 07月 【31件】
2011年 06月 【30件】
2011年 05月 【31件】
2011年 04月 【30件】
2011年 03月 【31件】
2011年 02月 【28件】
2011年 01月 【32件】
2010年 12月 【32件】
2010年 11月 【30件】
2010年 10月 【31件】
2010年 09月 【30件】
2010年 08月 【31件】
2010年 07月 【31件】
2010年 06月 【30件】
2010年 05月 【31件】
2010年 04月 【30件】
2010年 03月 【31件】
2010年 02月 【28件】
2010年 01月 【32件】
2009年 12月 【32件】
2009年 11月 【30件】
2009年 10月 【31件】
2009年 09月 【30件】
2009年 08月 【31件】
2009年 07月 【31件】
2009年 06月 【30件】
2009年 05月 【31件】
2009年 04月 【30件】
2009年 03月 【31件】
2009年 02月 【28件】
2009年 01月 【32件】
2008年 12月 【32件】
2008年 11月 【30件】
2008年 10月 【31件】
2008年 09月 【29件】
2008年 08月 【30件】
2008年 07月 【30件】
2008年 06月 【30件】
2008年 05月 【31件】
2008年 04月 【30件】
2008年 03月 【31件】
2008年 02月 【29件】
2008年 01月 【31件】
2007年 12月 【29件】
2007年 11月 【30件】
2007年 10月 【29件】
2007年 09月 【28件】
2007年 08月 【31件】
2007年 07月 【30件】
2007年 06月 【29件】
2007年 05月 【30件】
2007年 04月 【30件】
2007年 03月 【26件】
2007年 02月 【27件】
2007年 01月 【20件】
2006年 12月 【31件】
2006年 11月 【30件】
2006年 10月 【31件】
2006年 09月 【30件】
2006年 08月 【31件】
2006年 07月 【31件】
2006年 06月 【30件】
2006年 05月 【31件】
2006年 04月 【30件】
2006年 03月 【31件】
2006年 02月 【28件】
2006年 01月 【31件】
2005年 12月 【31件】
2005年 11月 【30件】
2005年 10月 【20件】


リンク


RSSフィード


全記事表示リンク

全ての記事を表示する


QRコード

QR

Click! Click!


格安sim mineo!

永遠の詩(狂熱のライブ)<2018リマスター>(2CD)

世界で一番ジミー・ペイジになろうとした男 (Guitar magazine)



Dazed & Confused: the Yardbird [12 inch Analog]

Free Spirit [Blu-ray]

The Who: 50 Years: The Official History

ランバート・アンド・スタンプ ブルーレイ&DVDコンボ [Blu-ray]


Click!!


Powered By FC2