Dream Theater - Octavarium

Dream Theater - Octavarium (2005)
Octavarium

 暑い日々になっているけど、昔ほど苦にはなってないなぁ…って外に出てないだけか(笑)。暑さに慣れてきたワケでもなく、単純にクーラーの場所にいることが多くなっているからだけど、夕方から夜に外に出るとそんなに無茶苦茶暑くもないだろ、ってな感覚ではある。多分、何か間違ってるが。たまに日中に外を散策するとヤケに暑い事に気づくんだけど、キライじゃないんだよな、暑さって。人がいなきゃもっと心地良いだろうなんて思うが、それはもうしょうがない。

 Dream Theaterの2005年の作品「Octavarium」。随分と話題になったマイク・ポートノイの脱退劇だったけど、全然興味なくて誰それ?的な感じでしか思ってなかったからなぁ…、そもそもDream Theaterって聴かなかったしさ。最近だよ、なかなか大打撃だったんじゃないのか、それ?ど真ん中の男がいなくなる、ってことだろ?みたいなのに気づいたのはさ。それくらいでしかなかったので、このあたりのブログ記事なんてアテにしなくてサラリと読んでいただいて結構です…(汗)。とは言え、このアルバム、深い意味がアチコチに散りばめられている知的な面でも傑作で、練りに練って緻密に作り上げられたシロモノってのは有名なお話。意味深な部分から音そのものまで全てが整合性を保っていて、どれもこれもが全部つながってくるという音楽。そこまで作り込める狂気ってのはなかなかいないし、本当に天才なんだろうなぁ、ってのを感じるので先の脱退劇の重さが判ってきたという事だ。

 音楽的なトコロで自分の好みか?と問われると決してそんなことなくって、どこかがあまり好みではない。多分本質的なトコロ…、湿っぽさというのか英国らしさと言うのか…、そりゃアメリカのバンドだからさ、文化的なトコロでの物足りなさってのはもうしょうがないんじゃないかと。解明できるのだろうけど、そこまでは拘ってなかっただろうし、どこかその部分が耳慣れたのと違うかなってのはある。それにしてもこんだけ完璧なのが出て来るのはどういう才能なんだ?って思ってしまうし、実際凄い才能の持ち主ばかりなんだろうし、だんだんハマってくる音ではあります。もうちょっとしたら全部聴いてアレコレ言ってるのかもしれないくらいには興味深い。



Girl - Wasted Youth

Girl - Wasted Youth (1982)
ウエステッド・ユース

 ロックは元々アメリカ産だけど発展させたのは英国人だ、というトコロと英国産のロックの奥深さと面白さと気品みたいなのが性に合ってたのか、どっぷりと英国ロックに浸かりっぱなしな半生、もちろんアメリカや他の国の音も聴いたりハマったりして興味の範囲を広げていったんだけど、根本は英国産のロックにあるのは変わらない。それと比べてみるとどうだ、みたいなのはあるもんね。もっとも本能的に感じるのが一番だけど。

 Girlってどこのバンドになるのかな…、アメリカ産で良いのか、それともオランダ産?ってな感じではあるけどGirlの1982年リリースのセカンドアルバム「Wasted Youth」。知られたトコロだと後にL.A.Gunsで活躍したフィリップ・ルイスとデフレパで知られる事となったフィル・コリンの二人が在籍していて、ドラマーにはSpooky Toothからのメンツと言うような力量はある種しっかりしていたバンドの作品だ。自分はこういう作品好きなんだよね。ものすごくとっ散らかったアルバムではあるし何やりたいんだ?みたいなトコあるけど、ものすごく尖っててロック的スタンスを感じるんだよ。ギターの音も曲も歌もバンドの一体感とかなんか無茶苦茶なトコロとか(笑)。グラムな事したい感じだけど、それよりも時代に合った音をきちんとやっておかないと、みたいなジレンマもあり、幅広い興味を満足させるかのような曲も入れていくことでバンドの奥深さを出していったりとかあって、まぁ、的を得ない作品にはなっちゃったんだろうけど、古めのハードロック好きな人ならB級感味わえるんじゃないかな。

 しかし今聴いてみると、こういうのって何でここまで古臭く聞こえるんだろうなぁ…、真剣にコレ聴いてスゲェよ、って言える手前にこの古臭さを打破しないと聴けないもん(笑)。さすが35年前くらいのばかり聴いていると古く感じるのはしょうがないが、音質だけじゃなくて何と言うのか、センスの古さと言うべきか…。んでもそれがまた嫌いじゃないってのは自分的にも情けないとも思う部分はある(笑)。いや、だからさ、グラム要素ってそういうモンなんだよ、きっと。







April Wine - The Nature of the Beast

April Wine - The Nature of the Beast (1981)
野獣+1(紙ジャケット仕様)

 ロックが産業化してくるとそれなりに体系化されてきたり売れると思われるであろう音楽とロックを掛け合わせたものが続々と出てきてしっかりと音楽産業の中のひとつの商材として位置付けられて商品化されていくこととなった。80年代ってのはそれが形成されて市場でそれが売れる、カネになる、産業になるってことが証明された時代とも言える。だから故にロックは死に向かい、産業ロックが台頭してカネと結び付いた時代になったのだろう。まぁ、勝手な解釈なので正しいワケじゃないだろうけどね。

 カナダのハードロック?バンドApril Wineの1981年の作品「野獣+1(紙ジャケット仕様)」。このバンドそもそもが60年代から活躍している老舗のベテランバンドなので80年代に出てきた産業ロックバンドとは出自が異なるのだけど、そこで路線をきちんと作ることでシーンで売れたと言うのはやはりきちんと商業路線を考えたからだろうし、実際このアルバムもその意味では実によく出来ているし、バンドの本質も壊すことなく作品が作られているんじゃないかな。しっかりとカッコ良さもロックらしさも洗練されたサウンドもあるし、カナダらしい骨太なところも出ているし売れない理由はないってくらいの出来映えでしょ。ただし、どこか綺麗に出来すぎているって部分が産業臭くって自分的な好みではないけど、バンド名はその頃から知られていたし当時相当売れたアルバムだったハズ。

 改めて聴いてみてのお話だけど、こんなに洗練されてたっけ?ってくらいにAOR一歩手前な音、マイナー調の処をもうちょっとメロディアスにしていって明るくしていったら正しくAORになれるじゃないか、ってくらいのアルバム。時代を越えての名盤になるってのはないけど、結構好んだリスナーは多かっただろうなぁ。良い作品なんだけどどこか引っかからない…みたいなトコロか。でもよく出来てる。う〜ん、何だろなぁ、こういうの、カナダ・アメリカ産だと多いんだが、単純に好みのお話なのかな。



Starz - Violation

Starz - Violation (1977)
灼熱の砂漠+3(紙ジャケット仕様)

 プロデューサーの重要性を聴いている側がどこまで認識しているのかってのは甚だ疑問で、多少好きならそのヘンも気にしたり名前も見たりするのだろうけど、やっぱりバンドやアーティストしか見ていないし、その人達のアルバムだから、という繋がりで聴く人の方が圧倒的に多いだろう。プロデューサーのファンで、その人の手がけたバンドを跨って全部集めて聴くというのはあまり多くないんじゃないだろうか。それはそれで時系列を併せて聴くとそのプロデューサーの作り方の傾向やセンス、音作りの変化なんかが判ってくるとは思うけどやったことないなぁ…。

 Starzの1977年リリースのセカンド・アルバム「Violation」。アメリカンハードロックの期待の新星って鳴り物入りでデビューしてきたバンドで、しっかり最初からヒットを放ったのもあって今作での期待も高かったのだろう、ジャック・ダグラスをプロデューサーに迎えてキッスのレーベルからリリースしてきた作品、キッスとエアロやアリス・クーパー絡みという宣伝が出来るのだからこれはもう期待満点になるだろう。それに加えてのStarzというバンドの快活な力強さもあってかなり良作に仕上がっているのは間違いないし、実際に当時から売れていたようだ。聴いてみれば分かるけど、歌は上手いし演奏も上手いし、重さもあるから多少軽やかなメロディを歌っててもきちんとロック的な重心で聴けるという安心さはある。それに加えてこの伸び伸びとした歌の上手さはかなり個性的でファンを獲得できる才覚だろう。

 どの曲もキャッチーながらスパイスの効いたスタンスが垣間見え、それでいてしっかりと聴かせる、ギターもプレイするみたいなのがあるんだからさすがジャック・ダグラス、となる。このバンドが以降辿った結果からするとやっぱりプロデューサーの力による処が大きかったバンドのひとつというのは頷かざるを得ない事実だろうし、そのおかげでここまでのアルバムが出来上がったのも事実だ。バンドの力ってのは本当に才能が無いと自身では成り立たないものなんだなぁってのを思うな。そこを上手くやれるってのもバンドのプロとしての振る舞いでもあるか。

 あ、アルバム自体はそんな理由もあって相当に快活でカッコ良さをしかkりと伴っているアメリカンハードロックの傑作になってます。エアロにもない、キッスにもない、チープトリックにもない普通にストレートにカッコ良さがあるロックをたっぷり収録しています。





Kiss - Unmasked

Kiss - Unmasked (1980)
仮面の正体

 バンド単位で活動しているのに外部ライターの曲を入れてプレイするなんてのはそりゃもう昔はファンが皆離れていくってなくらいに軟弱なお話だったのだが、いつしかそれも当たり前になってヒットを放っていくようになったのか。もっともそういうのを嫌うバンドもあるし、本当に音楽的才能に恵まれていればそんなことしなくても曲はどんどんと溢れ出てくることだろうし、そのヘンが真の才能を見極めてしまえるひとつの基準になってしまった感もある。ヒットソングの作り方、っていう別の勉強なのかもしれないけど、それはそれで別の意味で嫌われると言うか…。

 Kissの1980年リリースの「仮面の正体」。レコードを買って、中身を開くときっと中ジャケにキッスのメンバーのメイクしていない顔が出て来るに違いない、と思わせるタイトルとアメコミジャケットで凄く期待したアルバム。ところがそんなことはまるでなくって、何も無いじゃないか、騙された感があった中、レコードをターンテーブルに乗せて見るととんでもなくキャッチーでポップでロックじゃない軽快なサウンドが流れ出てくる。騙された挙句にこんな曲ばっかりかよ、という反動もあってこの「仮面の正体」は当時とっても不評で、キッスは終わった、という感は強かったな。事実汗かいを席巻していた頃のようなR&Rは全然聴かれないでどっちかっつうとキャッチーなポップスをちょいとロックっぽくしたような、それこそAORじゃないか、ってくらいの曲が多くて覚えやすいけどそんなのキッスに求めてないよ、ってなのが多くてね。AOR的な曲としては凄く良く出来てて、カッコ良いし、ロックとの相性も良い、さすがのセンスだ、と唸らされるような曲ばかりで、その意味ではやっぱり天才的な才能の持ち主達で、アルバムとしては実に良く出来てる。良い曲も多いし、売れて何らおかしくない作品。

 ところがキッスがそれをやっても売れなかったというのがこのアルバム。キッスに求めてるものが違うからそんな結果になっただけで音楽的に普通に聴いてみれば当時のヒットアルバムなんかにヒケヲ取らないくらいに味わい深い作品。バリエーションに富んだ作品で、聴きやすくてしっかりスパイスも効いているしね、さすがですよ、こういうのが作れるのは。それもキッスの楽しみ、とも言えるけど、これまでに獲得したリスナーの期待とはあまりにも正反対の方向に進みすぎたか、ピーターの不在やエースとの不仲なんてのの前にそもそものキッス論がブレたってことの方が問題だったのかもしれない。良い曲揃ってるしジーンの曲とかものすごくカッコ良いけどな。





Aerosmith - Nine Lives

Aerosmith - Nine Lives (1997)
Nine Lives

 ジジイ連中元気だな(笑)。ロックのジジイ達ってホントその年齢でまだやってるんかい?ってなの多すぎてね、周りの同じような年齢のホントのジジイとか見てるとやっぱりプロってのは違うな、とか気合の問題か?とか色々思ってしまうけど、そんな歳であれだけ若々しくいられるのか、ってぇのは一般人じゃかなり疑問だわな。ある種超人的ですらあるか。少なくともあれだけギター弾けるとか歌えるとかってのは訓練の賜物ですな。職業だからと言ってもなかなかそこまで出来ないでしょ。うん。

 Aerosmithの1997年作「Nine Lives」。自分的にはこの頃ってもうほとんどエアロスミスって聴かなかったしなぁ…、いや、聴いてたけど古いのしか聴いてなかったっつうか、新しいのが出るっても、そうか、ってくらいなモンで、どうせまたアイドルと同じだろうし、なんて思っててね。所詮他人が作った曲をエアロ風にやってるだけだろうし、メロディもそんな類だし、どうもなぁ、ロックのハングリーさとかエアロらしいヤバさとかまるで見当たらないしっていう感覚。まぁ、だからこそ今でもアメリカンハードロックの雄として祭り上げられて健在だって話なので、結果的にはそういう路線で生き残りしっかりと基盤を築き上げたというのは素晴らしい事だったワケだ。アルバムってのは後になっても聴けるものだし、その時はその時で新しいファンがたくさん付いたし、しかもこの頃って何だっけ、映画「アルマゲドン」の収録曲かなにかでヒットしたのがあって、そっちのが売れてたからこのアルバム「Nine Lives」もそこそこ話題になってたような気がする。

 簡単に言えば、カッコ良いし、エアロらしい音と曲とハードロックで快活で心地良い作品。見事なアメリカンハードロック、且つメロディーもしっかりとしたものでスティーブン・タイラーの歌声も見事に生きている作品で、今のエアロと何ら変わらない誰が聴いてもカッコ良いと言う作品。70年代のエアロ好きにはまるで異なる作品で、もうこの路線で30年なんだからこっちがエアロスミスっていうバンドの本領なんだよ、となる。70年代のエアロは所詮アマチュアレベルの作品ばかりだったんだよ、なんてね。それくらいには異なるこの明るさと快活さ。悪くないです。しっかりハードロックだし。こういうバンドもそうそうないし、良く出来てるもん。過去に振り回されなければこれはこれでホント、凄い。しかしどう聴いてもこんなメロディラインなんて出来上がってこなかっただろうよ、ってのが幾つもあるのがバンド+αってな感触ですな。



Cheap Trick - We’re All Alright!

Cheap Trick - We’re All Alright! (2017)
ウィア・オール・オーライト!

 ロックを肴に酒を飲むってのはそれなりにはあるのだが、マニアックに本気で会話しながらってのはそうそう多くはない。そりゃもちろん好みや志向がありきでのお話になるからアレ知ってるコレ知ってるという次元だけでは満足するまで飲み尽くすってのはね、やっぱり少ないですよ。しかも皆それぞれ進化してるから昔話は合うけどここ最近のお話はよくわからない、なんてのはザラだしさ。自分含めてね。それでも存分に楽しみ、また発見があるのが楽しいロック話。

 Cheap Trickのこないだの新作「We’re All Alright!」だけど、Van Halenが出したように、一部は昔のデモテープを再度聴き直して、今の時代に録音してみてリリースしたという作品なだけあって、要するにテイストやソングライティングそのものは70年代のままで録音したのとやってるのが今という曲もある作品。それでも十二分に現役感バリバリの音だから違和感ないんだけどね。歌声だってしっかり出てるし、バンドのタイト感だって十分にドライブしてるし、ドラマーこそリック・ニールセンの息子さんに替わってるけど、それが割と良い方向に向いていて、バンドが若返ってるしね、ロビン・ザンダーの歌声なんか圧倒的なパワーを誇ってるもん。これで今の音かい?って言われてもちょいと不思議な感じはするね。

 初っ端からドライブしまくった曲で、そりゃ昔のあのヘンのアルバムに入れるとなるとちょっと物足りなかったのかもな、って思う節はあるけど、それでも今じゃ結構なドライブ感のある曲ばかりでさ、見事に曲が復活してる感じか。コーラスワークも健在で、勢いもホント、意外なくらいに若々しくドライブしてるから驚くなかれと言ったトコロ。このノリは確かに昔の写真であしらったジャケットがユニークなトリップ感を出してて楽しめる。70年代のチープ・トリックの新作、という訳の分からないニューリリース、と言えるかな。



Bon Jovi - Keep the Faith

Bon Jovi - Keep the Faith (1992)
Keep the Faith [Special Edition]

 アメリカを席巻したバンドのひとつにBon Joviがあるけど、途中からAOR路線に走り自身達では曲を書かずに売れ線に走ったという印象があって、実はそれ以降ってのはもうほぼ聴いてなかった。ところがその辺も聴いてみると、自分達で曲作って頑張ってるのもあって、魂売ったんじゃなかったのか?そういう作品もあるんだ…、なんて不思議に思ってしまった。しかも出て来る楽曲がこれまた新しい作風でもあってなかなかに奥が深い部分があるバンドなのかも、なんて思った次第。もちろん世界に名だたるバンドなんだから何でもやれるぜ、ってのが当たり前の姿なのだろうけど、最初期から知ってるとどうもそうは思えないからね、不思議な気がしただけです。

 Bon Jovi1992年リリースの5枚目の作品「Keep the Faith」。グランジが全盛期の90年代、アメリカ的には退廃的でドロドロで暗いものがひたすら受け入れられていたデスな時代、そんな所に快活なAORで参入するんだ、なんてほどにバカな試みはしなかったことで、Bon Joviのセンスは保たれたのかもしれない。ユニークなのは世間が後ろ向きで冷たい視点でしかものを見ない時期に前向きに熱い魂そのものを振るい上げた歌詞を持ってきた事か、バンド自身の意思の表れだったようだが、世間的にもそれが受け入れられたからこそのヒットもあったんだろうから、やっぱりそこはBOn Joviというヒットバンドしか出来ないワザか。もっとも単なる流行でしかないから歌詞がどうのとかってのはあんまり関係ないのかもしれないけどね。

 聴いてみれば彼らの才能を改めて実感する作品が立ち並んでいて、大きくはあのアメリカンなロックを展開する曲がまるで見当たらず、ひたすらに重くて熱い魂を訴え続けるかのような楽曲が目立ってて、それはもうどこかU2が持つ魂であるかのような作風だ。根底的なところでの訴えがあったんじゃないだろうか、表面的な音楽を演じるというよりはもっと根が深い。だから暗黒時代でもしっかりとリスナーには届いたアルバムだったろう。古さを感じさせることのないしっかりとした自身の強烈なメッセージを持った作品に聞こえるし、バンドが一丸となっている姿も見える。こんなに地力あったっけなぁ…、曲作りのセンスも随分と初期に比べたら成長したんだなぁ…と感じる。やっぱりこの頃は伸びる一方だね。凄い。もうちょっと先のアルバムとかもきちんと聴いた方が良いかもな。





Journey - Escape

Journey - Escape (1981)
エスケイプ-35周年記念デラックス・エディション-(完全生産限定盤)(DVD付)

 AOR路線ってのはリアルタイムで出てきた時に聴いてたら結構ハマったに違いないと思う。こないだもその世代の連中と飲んでたけど、やっぱり見事に青春時代ど真ん中で好き嫌い以前に自分達に入ってるって感じだったし。今改めてそれらを耳にしても同じような感触を抱くようで、そりゃそうかとも思う。自分だって聴いてみればスカッとカッコ良いなってのは素直に思うし、気持ち良いだろうよって思うもん。だから自分がその辺があまり得意でないってのは多分歌声とか顔とか曲とか普通にそういう事なんだろうとは思う。そこまで向き合って聴いてないのもあるか。

 Journeyの1981年出世作「Escape」。この三枚くらい前のアルバムからスティーブ・ペリーが歌ってて、一気にスケールアップしたアメリカンなAORバンドにのし上がってきた傾向が強い。聴いててもどのパートも伸びやかにスカッと気持ち良く抜けきった感じでプレイされててそりゃもう皆好きだろうよ、こういうの、って言えるくらいの抜けっぷり。スティーブ・ペリーの歌声ってやっぱり凄いよなぁ…とかニール・ショーンだって好きじゃないけど、ギタープレイそのものはやっぱり凄いと思うしさ。曲もバリエーション豊かに飽きさせない曲が並んでいて、これもまた皆好むんだろうなぁ…とかバラードはスティーブ・ペリーのあの歌の巧さで圧倒的な説得力を持ってるし、何かスケールの大きなアルバム。

 リアルタイムで響きまくった人、多そうだ(笑)。Totoやジャーニーってのは、プロミュージシャンによるプロのバンドだから全てが練られて作られている、というスタイルもロック的側面から見ると好きになれなかったトコロかなぁ…。音楽を売るという立ち位置から見たら当たり前だけどさ、ロックってのはよぉ…という尖った部分があるとそういうのは作られたバンドであって自分達のヒーローじゃない、雇われてるだけだ、みたいなのあったもん。だから素直に音だけに反応できないのもあるし、優等生チックにやられても面白くない、っつうかね、そんなくだらないこだわりがあったし。それを今でも引き摺ってるってんでもないけど、どっかにあるのかな、素直に良い、と言えないのは(笑)。



Stone Sour - House of Gold & Bones Part 2

Stone Sour - House of Gold & Bones Part 2 (2013)
House of Gold & Bones Part 2

 ふと思った。アルバムの出来映えがどうのこうのって云うのはリスナーだけでもちろん作った本人達はそんな事言わないし、逆にメンバーそれぞれによって好みで言えば出来映えの好き嫌いは当然あるだろうし、だからと言って売れなくなることをワザワザするとも思えないからやっぱり消費者側が素直に意見を述べる場合になるだろう。だからと言ってその評判が本当に音楽的に歴史的に芸術的に見て評価に値する意見や評判になるのだろうか?酷評されてたって、後に評価されるものも多いし、その時点での評判なんてのは大局的見地からしたら大して意味がないのでは?とも思う。

 Stone Sourの2013年二枚組コンセプトアルバムの第二弾の方「House of Gold & Bones Part 2」です。この一作目「House of Gold & Bones Part One」が割と印象に残ってて結構気に入っていたのもあって、この二枚目の方もちょいと期待しながら聴いててね、うん、やっぱり良い雰囲気で作られているアルバムなんです。ややダークな印象が強いのは恐らくコンセプトの物語の進行上の理由なんじゃないかと思うんだけど、それでも振れ幅の大きい楽曲群、ダークと言っても重い曲や暗い曲、ヘヴィで泣ける曲もあればヘヴィで攻め立ててくるのもあったりするし、実に幅広い。それでいて歌メロの作りの良さが際立ってる。きちんとリスナーの耳に残るようなメロディがフックとして効いてて、かなり秀逸な作品に仕上がっているアルバム。

 ご存知Slipknotのボーカル、コリィ・テイラー中心だからそちらに思い入れが深い人は比較しちゃうのかもしれないけど、自分なんかはそこまでじゃないから、どっちかっつうとこっちのStone Sourの方が聴きやすさはある。深い味わいがあるバンド、影があるバンドでヘヴィメタルってんでもなくってヘヴィなロックに近い楽曲が多いからかな、うるさくないし。後はメロディの良さがダントツ。そんな事から割とStone Sourのアルバムってちょこちょこと聴いてたりしてもうじきリリースされる新作「Hydrograd」なんかも結構期待してますね。





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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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