Edenbridge - My Earth Dream

カテゴリー: Gothic Metal

 この辺調べてみると割と新作リリースしているバンドが多くて、もちろん活動しているバンドだから当たり前なんだけどまだまだニュースとして自分が取得する情報には入ってこないことが多いので自力で情報漁りしないといけないのだよな。まぁ、それでもちょこちょこチェックしていれば面白いからいいんだけどね。そんなことでエデンブリッジっつうバンドの新作が既にヨーロッパではリリースされていて今度6月には日本盤がリリースされるっつうことで情報ゲット。ならばヨーロッパ盤聴いてみりゃいいか、ってなことでゲット。

Myearthdream Shine

 「Myearthdream」。基本的には今までと音的に変化が著しいワケもなく、そのままの路線なんだけど相変わらず軽快でスピード感たっぷり、しかも美しいサビーネ嬢の透明感溢れる歌声が乗っかるというパターンはそのままなので熟してきたという感じか。相変わらずヘヴィなギターをメインに疾走感溢れるヘヴィメタル路線なので聴きやすい。いつも思うんだけど荘厳さとかがもっと出てくると好みなんだけど、まぁ、そういうバンドなのでしょうがない。この軽さが聴きやすい要因で、一般ウケしているのだろうからそれもよし。

 ちなみにオーストリアのバンドで2000年にデビューしていて、割とコンスタントにアルバムリリースをしていて本作で7枚目くらいなのかな?当初からそれほど音楽性に変化はないし、ジャケットもず〜っとコンセプト貫いていてどれも覚えられないジャケット(笑)。まぁ、そういうのもありだろう。基本的にギターサウンドで構築されている音世界なのでそういう意味では聴きやすいけど、なんでだろうねぇ、ギタリスト的に興味も出てこないんだよね。いやぁ、凄く巧いし速弾きもばっちりでテクもしっかりしているのだけどさ。そして歌メロも割とメロディがしっかりしているのでオススメできるレベル。

 多分、この世界って底が浅いっつうかどれもこれも似たようになってくるっつうのが問題で、よほど実力と才能がないと何かのコピーと言われる程度になっちゃうんだよね。まぁ、それを承知で聴いているからいいんだけど、そこにはやっぱり何か重厚なモノを求めている…。その片鱗が感じられるバンドでもあるだけに期待しちゃうのかも(笑)。ライブの映像見ていると音だけの世界とのギャップが大きくて更に期待しちゃうんだけどねぇ…。

Forever Slave - Tales for Bad Girls

カテゴリー: Gothic Metal

 昔からアルバムっつうのはジャケットに左右されることも多いとは書いてきたことがあるんだけど、やっぱり今の時代でもそういう点が重要であってほしい、と思う。70年代の英国ロックが重宝されるのは音とジャケットのアートワークという二つの美術性が相互にイメージを補っていた産物として一般人を魅了したんだと思う。相互の関係が密接だった時期と言うのかな。アルバムのジャケットをひとつのアートワークとして捉え、ミュージシャンは自身の音を表現できるアートワークを冠して見て音をわかってもらおうとしていた、そんな時代だったんだね。それがCD時代になってからはどんなに素晴らしいアートワークでもさすがに迫力がなくなっていったのはやむを得ないとしても、このダウンロード音源時代になるとジャケットの価値やアートワークの価値そのものが問われてしまう。もちろん古くからのリスナーはジャケットありき、だけれど、最近のシングル志向のリスナーには一切概念がないだろう。そこから漏れてきたロックファンの中でもダウンロード世代になるとジャケットの大きさというのは多分、アマゾンの普通の画面のジャケットの大きさ=3センチくらいになってしまっているような気がする。そこでアルバムジャケットにコダワリを持てるバンドがどこまでいるか、ってな話になるだろうな…。

Tales for Bad Girls Alice's Inferno

 2008年、ついこの間リリースされたスペインのゴシックメタルバンドと呼ばれる類のジャンルに属するフォーエヴァー・スレイヴというバンドのセカンドアルバム「Tales for Bad Girls」がこれだ。

 「引き込まれる程に妖しく美しいアートワークじゃないか…。」

 そう思いません?どうやらボーカルのアンジェリカ嬢が書いているらしいんだけどファーストアルバム「Alice's Inferno」も印象的なジャケットで凄く気になって聴きたくなったんだけど、今回のセカンドアルバム「Tales for Bad Girls」でもより一層中味の音を聴きたくなる、実にそそられるジャケット。何が言いたいとかじゃなくてソソられるんだよね。多分そういう人多いと思うけど、無機質なジャケットよりはこういう芸術的なジャケットを意識するバンドの方が総合的に芸術度が高いハズで、それは音世界にも表れてくるに違いないと思ってる。だから名作と呼ばれるアルバムにダサいジャケットは存在しないという定義も成り立つわけで、そういう意味では同じゴシックの世界ではWithin Temptationなんかもかなりこだわってるかな。まぁ、基本的にゴシックの世界はジャケットにこだわったシュールな世界を醸し出すことが好きな連中だから自分も好きな世界なんだろう、きっと。芸術肌を持つ集団の生み出す作品が好きなのかな。

 さてさて、そんなフォーエヴァー・スレイヴのセカンドアルバム「Tales for Bad Girls」なんだけど、ファーストはデス声もあったりもっと音圧的なところが狭かったり歌声にしてもちょっと詰まった感があったんだけど、本作「Tales for Bad Girls」ではそれらが排除されていて、特徴的でもあったスピード感をもったメタル的な楽曲が圧倒的にアルバムを覆っている。アンジェリカ嬢の歌も艶やかにアルバム全編を貫いているし、もちろん彼女の絵画のセンスに脱帽しているんだけどさ。一般的なメロディックなメタルサウンドに女性ボーカルが乗っているというバンドになっていて、なかなか可愛かっこよいっつうのかバンドの方向性に変化が見えてきたところか。どうやらバイオリンとギターがひとりづつ脱退していて、ベースも交代しているようなのでその分音世界にも変化が生じているのは当然か。バイオリンが抜けるってのは方向性を変えるしかないもんなぁ…。ファーストでは結構活躍していたので余計に、だけど。

 アルバムそのものもこれはストーリー立てているのかな?歌詞まで追いかけていないのでよくわかんないけど、そんな印象でさ。だってアルバムタイトルが「Tales for Bad Girls」ってことだから一連のお話が展開されているような気がするじゃん。いいよね、「悪女の物語」なんてさ(笑)。



Midnattsol - Where Twilight Dwells

カテゴリー: Gothic Metal

 なんとなくアマゾンで新たなるものを検索してみる。そういえばフォーエヴァー・スレイブ新作出てたなぁ…と思いながら、フムフム…なんて見てたり…。するとアマゾンって「あなたへのオススメは」みたいなので似たようなのがズラズラ〜って紹介されてくるんだよね。あれって、結構バカにならなくて、類似品をよく見つけてくるんだよ。よく出来たプログラムというか検索ワードの埋め込みっつうか、作るの大変だろうなぁ〜とか、最初の登録時の条件って細かくて色々項目があるんだろうなぁとか全然余計なことを考えてしまうんだが(笑)。そんな中で、あ、このジャケット結構好みかも♪なんて思ったのがMidnattsolっつうバンドの新作。

Where Twilight Dwells Nordlys

 …だったんだけど新作はセカンドアルバム「Nordlys」で、その前に当然ファーストアルバムあるよな、と思いジャケット見ると、どこかで見たことあるような…、ん?Theatre of Tragedy〜Leave's Eyeのリブの実妹が歌う…、うん?どこかで見たような…、あ、思い出した…、papini嬢のトコロで紹介されててコメントしたような気がする…即ち持っているんじゃないか?とふと思い出して探してみました。んで、新作出たにもかかわらずファースト「Where Twilight Dwells」を再度聴き直しているという始末(笑)。いやぁ、まとめて似たようなモンを立て続けに聴いていたのでほとんど識別できてなかったんだよ、多分(笑)。いや、それではいかんのだけどね。

 んなことで2005年リリースのファーストアルバム「Where Twilight Dwells」。容姿については言わずもがな、ベースの女性が美しく…とかボーカルのカルメン嬢がこれもまた妖しくってな情報はともかく、ジャケットの北欧さ加減も当然よろしいという話ではあるが、やっぱり肝心の音が重要でしょう。まぁ、その前にノルウェーのバンドってことで期待は大きくなるしジャケも美しいし幻想的だし、バンド名は「真夜中の太陽」って意味でかなりオシャレなセンスだと思うし、かなり好みなんだよ、こういうの。

 アルバムの冒頭から聴くと、う〜ん、メロウキャンドル♪ 素晴らしいじゃないか〜と感動。しかもいわゆるゴシックメタルに分類されるんだろうけど、耽美さってのは結構少なくて、もちっと純粋にメタルっつうのかフォークテイストたっぷりというのか北欧のトラディショナルなメロディーラインを忠実になぞっているという感じが強くて面白い複合技が特徴的で、新たなる発見が多い。歌声はお姉さんそっくりでやっぱり艶っぽいところが男心をくすぐることは間違いない(笑)。別に熱唱するワケでもないんだけど、だから故にメロウキャンドル的に聞こえるんだが。音そのものは暗くないメタル色が強くて重くもなく、意外と疾走感たっぷりにツーバスがなっているけど邪魔にならないし、その辺は北欧のメロディが根底に流れているから自然と聴けるラインなんだろう。面白いのはメタルの中にフォークソングが思い切り被さっているような曲もあって、もの凄く不思議。こんな合体技が通じるモンなのか、と驚くようなアイディアで、それだけで結構衝撃的ですらある。メタルって言ったら語弊があるのかもしれないね、これ。ヴァイキング的思想が強いというのか音楽創作面ではかなりしっかりしているのでもっともっと成長していくだろうな。

 そう考えるとセカンドアルバム「Nordlys」も楽しみかな。いずれ聴いてみて詳細はまたその内に…。この辺の音ってどれもこれも似たようなモンでお腹いっぱいって感じだったけどふと突然聴くとやっぱりこういうのが好きな自分がいることを思い出す(笑)。

Northern Kings - Rebone

カテゴリー: Gothic Metal

 いやぁ〜、これもいつものブログ仲間Hiroshi-Kさんに感謝♪ またアクセス増えるのでHiroshi-Kさん、よろしく(笑)。なんかツボにハマる音を紹介してくれることが多くて、多分感性的な部分が似ているところがあるんだろうなぁなどと一人で思っているんだけど、新しい音については特に情報を貰うことが多い。それこそがブログやってると面白いなぁと思うところで、もちろん他にも色々な人と情報を共有させてもらったりするんだけど、何つうのかな、自分が知っているものだと知ってるから新しい情報ではないし、知らなかったら知らないで興味のアンテナに引っ掛からないから、微妙に知ってるけどちょっと待てよ、みたいなのが一番気になるんだよね。そういうので今回も思い切り引っ掛かったのがこれ。こういうのって情報だけの話だからさぁ、どうやって情報入れるか、なんだよね。

 話変わるけどそんなことでこないだ失敗したなぁってのがアリス・クーパーの来日公演。知らなかったもんなぁ…。知ってたら行ったかもしれないのにな。今彼は70年代のライブの焼き直しをやっているみたいなので是非見たかった。知ってれば…と悔やまれる。

Reborn

 さてさて、このアルバム「Reborn」自体は昨年リリースされていたらしいけど、この人達そんなにヒマじゃないだろうからっわりと根気よく参加できる時間と睨めっこして作ったんだろう。ナイトウィッシュのベース兼ボーカルのマルコ、ソナタ・アークティカのボーカリスト、トニー・カッコなどなど。みんな仲良いかどうか知らないが正に北欧の王達と呼ばれるに相応しい面々で彩られた作品。そして歌われている中身は80年〜90年代にヒットした曲ばかりで、どれもこれも聴いたことのある、もしかしたら滅茶苦茶好きで、知っている曲ばかりなのだが、それが全く別の曲として、正に北欧メタルバージョンとしてカバー…と言うのか、歌メロ以外は全部独作だろう、ってなくらいにぐちゃぐちゃにされて収録してある。いや、ほんとに何これ?ってなモンで、ハードロック系統のものならばまだしもポップス系列のものまで北欧メタルなので素晴らしく驚く。ライオネル・リチオの「Hello」なんて、「おい!っ」てなくらいだし、レディヘの「Creep」だって「は?」ってな感じで…、ボウイの「Ashes To Ashes」だって原曲のリフはどこだよ?みたいなもんで、ジェスロ・タルなんてこんなにヘビメタになるのか?って感じでビリー・アイドルのヒット曲「Rebell Yell」だって、原曲忘れたぞ、これ、思い出せないくらい無茶苦茶になってるぞ?って感じで、とにかく面白い。単純なカバーアルバムとして捉えるよりも、ゆとり、だろうね、こういうのは。

 ってなことで、冗談みたいだけど時代が流れるとこういうのもアリってな感じでいっぱい出てくるから楽しみは増える。これから90年代のロックなんてのもそのうちこうしてカバーされるようになっていくんだろう、きっと。

Within Temptation - The Heart of Everything

カテゴリー: Gothic Metal

 なんだかんだと言いながらも美しく妖しくハードな世界を求めるとウイズイン・テンプテーションに戻ってくるのかねぇ(笑)。いや、そんなことはないんだろうけど、先日アルバム「ザ・ハート・オヴ・エヴリシング」が再リリースされたのでちと入手してみて見てたのでそんなこと思った。やっぱり圧倒的に心地良いもんなぁ、と。しかし最近のアルバムリリースって反則だよな。新作出ましたって時は普通にアルバム曲しか入ってないワケで、日本盤だとせいぜい数曲、先行シングルB面曲とかがボーナストラックで入っていて、それでもお得と思って入手するんだけど、ここ最近はその後来日公演とかしたり、どこかのライブなんかをボーナスディスクとしてディスク2に入れて再リリースするという手法が用いられていてさ。ウイズイン・テンプテーションの今回の「ザ・ハート・オヴ・エヴリシング」にしても昨年リリースされているけどそれに合わせた来日公演の模様をDVDで収録して再リリースっつう…。いや、自分は安い英国盤を入手したんだけど(笑)。あ、ちなみに英国盤はPAL形式リージョン0なので一般的な国内DVDプレーヤーでは再生しないんだろうな、と思いますが、最近はもっぱらMacでしか再生していないので問題なし(笑)。

ザ・ハート・オヴ・エヴリシング~スペシャル・エディション(CD+DVD) ザ・サイレント・フォース(DVD付)


 2007年リリースの美しくも素晴らしい作品で、多分この「ザ・ハート・オヴ・エヴリシング」と前作「ザ・サイレント・フォース」は歴史的名盤になるだろうと思う。今後どういう作品をリリースしてくるかわからないけど、このクオリティを維持、もしくは超えるってのは難しいだろうなぁと。何せ捨て曲なしで、どれもこれもが心地良くそして気持ち良くさせてくれるもので、彼等の才能の豊かさには驚かされるばかり。今回のDVD付きスペシャルエディションにはアコースティックのライブ=生ピアノでのライブ演奏も加えられているんだけど、これはまたシャロン嬢が歌い方とキーを変えて歌っていて新鮮だしね。それよりもアルバム本編の曲は最初から最後まで口ずさみやすく、そしてロック的で重い部分もあるしメロディアスでもある。それでいて クラシカルな旋律を奏でているし、歌声は何かを突き抜けるような勢いで迫ってきて歌を聴くというよりは歌に溶け込まされるというような感触。自分だけかもしれないが音と一体化できる歌なんだよね。

 それでDVDの方だが、残念ながら自分はこのライブには参加できなかったので期待満々で見たのだが、まずは最初からDVDでリリースすることを想定していなかったのかハンディカメラレベルの画質と動画サイズなので少々画面が粗かったり暗かったり録画技術もいまいち問題あるだろうっていうくらいの代物だけど生々しいライブ感はその分よく反映されていて、これが普段のウイズイン・テンプテーションなんだよっていう姿がよく映し出されているんだと思う。だからこそ彼等もリリースをよしとしたんだろうけどね。作られていない生のウイズイン・テンプテーションってことで。いやぁ、ライブでも全く変わらないシャロン嬢の歌声に、バンドのメンバーの息の合い方も見事なもので、結構シンプルな楽器構成なのにあれだけ壮大なオーケストレーションってできちゃうもんなんだな。今の時代の楽器は凄い。そしてステージ後方には壮大な街並みの景色と中央部では照明でアクセント的に情景が映し出されるというセットでしっかりと雰囲気的にもゴシックしているという、DVD化された中では初めて見た最新ツアーの模様でよろしい。選曲は「「ザ・ハート・オヴ・エヴリシング」からの曲を中心にセレクトしてあるけど終盤は名曲の嵐で感動のフィナーレ。「アリガトウ」を連呼するシャロンとバンドの様子からすると相当日本でのライブは嬉しかったような印象だ。

 近いうちにまた来日公演してくれないかねぇ。こんだけの大柄な美女が歌う姿ってやっぱ見てみたいし、生での迫力も体感したいしね。夏フェスじゃなくて単独来日を願うところ。

Ayreon - The Human Equation

カテゴリー: Gothic Metal

 ゴシック系を漁っている時にStream of Passionという実にメロウでダークなバンドを発見して、その天使の歌声に感動していたりしたんだけど、それもさることながらそのバンドを包み込む雰囲気がかなり異色で特徴のあるもので、何なんだろうなと思いつつ、まぁ、身を任せながらってトコだったんだけどあれこれと追求していくとどうやら、このStream of Passionと言うのはオランダのアルイエン・ルカッセンという人のサイドプロジェクトでもあるらしく、この人何者?ってことで調べていくと元々はヘヴィメタバンド、ヴェンジェンスのギタリストで云々、1990年代半ば頃からはアイリオンっつうプロジェクトを始動させながら実に多様なことを試みていると書かれていて、結構多彩な活動をしている人なのかな、と。そんなことまってならばちと試してみましょう、ってことでAyreonっつうのをあれこれとかき集めて来ました。その中で最も名作と呼ばれているのがこちら「The Human Equation」。

The Human Equation Into the Electric Castle
 2004年のCD二枚組の作品で、とにかく完成度が異常に高いコンセプトアルバム。ま、ロックオペラとも言うのだろう。ストーリー等についてはこちらのサイトが詳しく書いているのでご紹介しときます。まぁ、なんだ、プロジェクトとして活動しているからメンバー固定しなくて良いし、自分の好きな曲をふんだんに書いて世界にハマって世界的に名を挙げている友人達にゲスト参加で手伝って貰うという贅沢な環境下で薦められるレコーディングを続けていて、以前のアルバム「Into the Electric Castle」でもWithin Temptationのシャロン嬢参加とか色々あって、今作はドリーム・シアターのボーカリストさんが主役で参加とかね。その筋では色々と有名な人が参加してキャラクターを創り上げているらしい。その辺は詳しくないのだけど、音的には見事なまでの出来映えで、オープニングのスリリングさからメタル的なアプローチにプログレ的展開、そしてメランコリックなフォークを散りばめて人間臭さを出しながら終盤に向けて盛り上げていくという。そしてStream of Passionでも聴き慣れたマルセラ嬢のボーカルがこれまた心地良く聞こえてきたり、とにかく多様な声が聞けるので、飽きない。そして楽曲の幅も広いので飽きない。それでいてストーリーがしっかり出来ているのだから飽きるはずのない作品にもなるわな。オランダ人でこんだけフォークにも味があるっての珍しいんじゃないかなぁ。ヘヴィさも持っててオーケストレーションもあってさ。聴き始めると一気に聴くアルバムで決してiPodなんぞでながら聴きしてはいけないね(笑)。

 まだまだ勉強不足の世界なので音を聴いた程度での書き込みでダメだねぇ。いや、ほんとにかなりの好盤でして、プログレとかゴシックメタルとかそういうの全てを含み持った作品で、70年代プログレ好きからすると少々うるさい感じはあるけど、楽曲レベルはもうクラシック並みの高さ。ヘヴィメタ好きからからするとちょっと凝りすぎに聞こえるだろうから、難しいかな…。ってなことでなかなかメジャーに開花していかないのか、日本だけなのか、はたまた凄く実は人気があるけど自分が知らないだけなのか。そもそもアルバムが6〜7枚出ているんだからやっぱそれなりには知名度もあるし売れてもいるんだろう。これは久々に深くまでハマり込まないと理解しにくいアルバムに出逢ったな、と。何てったってケン・ヘンズレーまで参加しているんだから捨ててはおけないでしょ♪

Paradise Lost - Draconian Times

カテゴリー: Gothic Metal

 ゴシックメタルという語源はどこから出てきたのか?いや、そのままだから別に気にすることもないんだけど、どうやらパラダイス・ロストというバンドの1991年の作品「Gothic」というアルバムに発端を求めることが多く、今や割と定説になっているようだ。しかしまぁ、このバンド自体は元々デスメタルというカテゴリーに属していたので自分的に聴くことはなかったのだが、バンドというモノは進化するもので、徐々にデスメタル領域からメロディアスでゴシックな世界に移行してきたようだ。そこでは既にデス声なんつうものは封印してしまって、圧倒的な貫禄を誇る荘厳なメロディとアレンジ、そして暗く重く美しい世界を構築してきた最高峰のアルバムがこちら。

Draconian Times Gothic
 「Draconian Times」1995年リリース作品。このバンド、別に女性ボーカルじゃないし大して興味も持たなかったんだけど、何と言っても英国出身のバンドってことで、引っ掛かった。英国出身のバンドがゴシックの世界を創り上げるとどうなるんだろう?って。しかもオトコの普通の声でメタルを基準にしたとなるとやはり英国の荘厳さ、貫禄と言ったものがどういう形で出てくるのかなぁと。

 結果論:素晴らしく英国的な貫禄と雰囲気と空気と圧倒的な荘厳さと存在感と美しさで聞き手をその世界に誘ってくれました。ゴシックメタルとか何とかっていうか、ハードな音で英国のダークな側面を映し出してくれた、しかしそれすらも美しく…と言う感じで芸術的です。このアルバムで聴ける音は間違いなく英国のしかもアンダーグラウンドな香りたっぷりのヘヴィロック。しかもこのアルバム「Draconian Times」は彼等の歴史の中でも名盤の誉れ高く、ゴシックメタルの世界でも当然地位を確立しているので、もちろん世界的なレベルでも素晴らしい出来だろうなぁ。

 なんかね、聴いていると懐かしくもあり、そしてハードでもあり、でも凄くモノ哀しいという感じに襲われてハマるんだよ。曲作りが英国的なんだけど、無理がないっつうか、70年代にはこういうバンドなかったから例えられないんだけど…、正に新世代のバンドなんだろうな。もう10年以上前の話だが(笑)。なかなか面白いのでこれからもちょろちょろと聴いていこうかなと思ってるバンド。アルバムはもう十数枚出ているってことなのでこれまた根気がいる事ではあるが…。

Draconian - Turning Season Within

カテゴリー: Gothic Metal

 タワレココーナー展開にあれこれと一緒に置いてあったのでついでにと思って聴いてみたのが、スウェーデンのドゥーム系男女ボーカルメタルゴシックバンド、とかいう触れ込みのドラコニアンっつうバンド。う〜ん、名前だけはゴシックにハマっていた時に見たことあるけどオトコのデス声なんていらん、と思って全然手を出していなかったバンドだったので、これを機にちょろっと手を出してみるかと挑戦。

Turning Season Within The Burning Halo

 こないだリリースされた新作「Turning Season Within」が4枚目?なのかな。これくらいってのはバンドにとっても成熟してくる頃なので大体3枚目とか4枚目ってのは名作になることが多いんだけど、このバンドもこの例に漏れずかなり出来映えは良いとの評が多い。とすると、これで自分に合わなきゃやっぱダメってことだよなぁと考えながら聴いてみると…、おぉぉ〜、初っ端から美しいお姉ちゃんの歌声で、しかも正にエンジェルボイスに相応しい透明感ではないか。しかも曲調は正しくヨーロッパの香りがプンプン漂ってきて、やはりこういうのがこの手の音楽の醍醐味だねぇ〜なんて舞い上がっていたらいきなりデス声が(笑)。まぁ、随分とこういう声にも慣れてきたんだけど人様にオススメするようなものではないのは確かだ。…とは云え、作品的に聴くとこの男女の対比っつうのはその世界を紡ぎ出すには良い手法なんだろうな。世界観はよく表れているし、その世界に入ってしまえば見事にその美しさに惹かれてしまう、そんなサウンドの完成度の高さは圧倒的かもしれない。

 ヨーロッパ的荘厳さと様式美、そして決して勢いやパワーだけではない芸術性が底辺に走っているので、優雅にアルバムが聴けるのが好きだね。例えそれがこういうドゥーム系バンドだとしてもその世界観は変わらない、正に大陸的なゆとりがないと出てこない音。そしてこのドラコニアンというバンドもスウェーデンでの位置付けはどんなものなのか知らないけど、レベルはかなり高いでしょう。テクニック面ではなくって音の作りがね。

 …とは言ってもやっぱりあのデス声は好きじゃないなぁ…。世界観は良いんだけどねぇ…、とちょっと残念な気持ちもあってまた違う世界に飛び込むのだろう、きっと(笑)。

Eyes Set To Kill - Reach

カテゴリー: Gothic Metal

 CD時代になってもアルバムジャケットのインパクトはあるものはある…、まぁ、やはりアメリカのバンドのジャケットというのはそれほどアート的な要素が強いのは多くないんだけど、それでも目を引くものはあってさ、先日のタワレコでコーナー展開されていた中に目立ったのがこれ。

Reach

 Eyes Set To Killっつうバンドで、男女混合編成のアリゾナ州のバンドらしくって、この「Reach」が二枚目だとか。ファーストからは女性ボーカルが脱退してしまったらしく、今回はギタリストのお姉ちゃんが歌っていて、なかなかキュートでよろしい。

 しかし、面白い試みがいっぱいあるんだなぁ。ゴシックメタルの世界ではデス声と呼ばれていたものがアメリカに渡ると何故かスクリーモ(咆哮)と呼ばれていて、まぁ、同じくデス声なんだけど、キュートで可愛い歌声とその咆哮声が入り混じってトーンを作ると言う感じか。ヨーロッパではそれが美しさと野獣という対比を醸し出すんだけど、そういうのではなくって単に入り混じっている感じ。まぁ、邪魔っちゃぁ邪魔なんだけど、もっと明るい感じで叫んでいるのでいいか、って(笑)。

 それでいてこのバンド、どんなんかと言うとだ、やっぱりエラクハードでヘヴィな音の上に可愛く歌声が乗っかり、先ほどのスクリーモ声も思い切り全面に出ているのでツインボーカルに等しい。ただ、女の子の声が可愛らしいので曲のヘヴィさとは裏腹にかなり聴きやすいし、洗練されているのはアメリカならではのセンス。もちろん何回か聴いて飽きてしまう部分はあるけど、悪くないアルバムで、ヨーロッパの一連のゴシックメタル系とはかなり異なっていてアメリカのラウドロックに女性が進出してきたと言うような感じが強い音作りかね。

Fireflight - Unbreakable

カテゴリー: Gothic Metal

 久々にタワレコに顔を出してみると相変わらずプッシュプッシュのバンドコーナーが展開されていて、情報満載♪ その一角を見ると何やらアメリカ出身のゴシックメタル風バンドがいくつか展示されていて、なんのことはないヨーロッパでは標準化?されたゴシックメタルというジャンルをエヴァネッセンスがアメリカに持ち込み、ラウド&女性歌モノってとこでヨーロッパのそれとは大きく異なる独特のジャンルを形成していったのだが、それに釣られていくつかのバンドが発掘されていて、その延長上で展開されていったバンドが新作をリリースしていったことでコーナー展開していたらしい。まぁ、中にはフィンランドのHIMとかもあったので一慨にゴシックとも言い切れないんだけどね。

Unbreakable The Healing of Harms

 んで試聴してみるとなるほど、こういう風に進化したのか…とそれなりに感心して、更にその独自性には驚きすら覚えたが、ファイアーフライトというバンドのセカンドアルバム「Unbreakable」。ジャケットからしてどこか陰鬱…でもないけど、ちょっと気になる印象で、女性歌ものってことなので余計にね、気になって聴いてみるんだけど、いや、これがまたヨーロッパで聴かれるゴシックメタルの陰鬱で荘厳な、という世界とはかけ離れていて、そこがアメリカ、しかもこの人達フロリダ出身っていうから驚く。あの脳天気なフロリダからどうしてこんなのが出てくる?みたいな(笑)。

 そうだね、音的にはヘヴィーなギターをバックに可愛いお姉ちゃんが歌っているってことでエヴァネッセンス的ではあるけど、歌メロは完全にポップスだから非常に聴きやすい。ついでにファーストアルバム「The Healing of Harms」も聴いたんだけど、どちらも結構なクオリティを保っていて、聴かないと損、とは思わないけど聴いてみても面白いかな、というくらいの出来映えじゃないかな。突出してヒットに繋がるような曲がないから何とも云えないけど、まぁ、悪くない。伸び伸びと歌う歌声が心地良いし、ギターのヘヴィネスさも個人的には結構よろしいと思うし、曲自体もよく練られているし。それでもどこか不満が残るのは多分荘厳さが足りなくてどうしても大衆向けのサウンドになってるからかな。とは云え、今のジャンル分けには割と属しにくい音かもしれない。