Xandria - Theater of Dimensions

Xandria - Theater of Dimensions (2017)
キサンドリア『シアター・オブ・ディメンションズ』【CD(日本語解説書封入/歌詞対訳付き)】

 いつしか新作がリリースされててわ〜おっ!ってなることはよくある話で、アマゾンのリコメンドでアレコレ見たりしてるんだけど、どうにもアレ、偏ってて当然ながら自分が気にしてるもの全てのリコメンドなんてしてくれないから似て非なる部分は抜けてたりしてさ、知ってたらもうちょっと早めに聴いたのに、ってなことにもなる。別に聴くのが遅れたからどうってもんでもないから気にすることもないんだけどね。昔はやっぱり速く聴きたいっってのあったけど、そこまでじゃないバンドだからかな、そんなに焦らなくはなったか。

 Xandriaの2017年作7枚目のアルバムになる「Theater of Dimensions」。もうさ、メンバーも歌い手も変わっていってるから昔のバンドのサウンドの面影なんてのは感じられることなく、いつしか完全にシンフォニックなメタルの世界に突入していったことからその発展系へと進化しているようだ。Nightwish化したかと思ったら今度はクワイヤなんかも用いてるからEpica化していってるし、Xandria的な個性感ってのはどこに見い出せば良いんだろうなぁ…ってのが本音。多少なりともドイツ的民族音楽が入ってるとかなのだろうか、それにしてはちょいと弱いし。うん、楽曲そのものやプレイ、歌唱力や表現力なんてのはもうかなり洗練されたトップクラスのバンドの域にあって、十二分にメジャー感も漂ってる作品で、世界に出して恥じることのない出来映えだから、そこはもうプロなんだけど、それが故に個性的な所がちょいとわかりにくくって、って話。

 そもそもこの世界の音ってのは似ているものばかりで、そこの細かい所での差別化なワケだし、それが分かりやすければ良いけど、そうでもないってのはね。でも、多分その筋の人が聴けば分かる違いってのがあるのだろう。自分的には割と前からアルバム出るごとに聴いてるけど、いつも個性が不足してるって感じてて、それでもシーンにいてアルバム出すんだから個性があるのだろう。いつものことながら、それでも自分的にはサラリと流れてしまうアルバムが増えたってことになっちゃうのかね。しかし、この歌ってるお姉ちゃんの歌唱力、ハンパないテクニック…。





Lacuna Coil - In a Reverie

Lacuna Coil - In a Reverie (1999)
In a Reverie

 ほとんど自分のブログの過去記事って見たことないんだけど、先日調べ物してる時に見ることが合って、ずいぶん古い記事だったんだけど、長々と背景から曲の骨格とか思い入れとか色々書いてあって、知ってるからだろうけどよく書いてるなぁと感心した。それが普通の姿だろうし、知らないのとか聞きかじったのなんて書いててもそんなに思い位入れたっぷりに書けないだろ、ってのも分かる。近年の自分のを見ると、そこまで思い入れ持って書いてあるのは実に少ない…、そんだけロックへの思い入れから心離れているのだろうか…と。そりゃまいつまでも同じ思い出聴いてるワケじゃないけどさ。

 1999年にリリースされたイタリアの当時はゴシックメタルバンドと言われたLacuna Coilのファーストフルレンスアルバム「In a Reverie」。前に聴いてた時は初期作品ってイマイチ面白味ないかな〜って聴いてたんだけど、ここの所のイタリアの流れもあるし聴いてみるかってことで引っ張り出してきたけど、いやいや…、驚くばかりのハイレベルなスタイルの確立にちょいとびっくり。こりゃ世界レベルになったハズだわ。もっとイモくさい印象あったんだけど…、しっかりと男女ボーカルも最初から確立されてるのとメロディもきちんと英米向けな方向に仕上がってるし、バンドの音だってそれ向け…だけでもなく、きちんと先端のスパイスも入れてあるからか古臭くならないような感じでの楽曲。今の新作っても通じちゃうんじゃないか、ってくらいのレベル感はあるもんな。若さだけの勢いじゃなくて作り込まれてる作品で、良くも悪くも今と変わらないバンド。イタリアらしさはまるで見当たらないというのが良い方向に進んで、世界レベルできちんと勝負しているってのは凄いな。

 この後しばらくはこの手の音がちやほやされていたけど、結局淘汰されてった中で、Lacina Coilってのはちょいと違う方向性へと走ってって、上手く生き延びている。しかも一般向けな路線でもしっかりと足場を作っているんだからその幅の広さは見事、やはり男女ボーカルの面白さと特にクリスティーナ嬢の歌に魅了される部分が多いか。ファーストアルバムという所で言えば、メジャーブレイクするほどのキャッチーなラインがまだここでは登場してきていないから、その手前にある部分が若さとも見えるが、今になってしまえばそのラインを超えるのは大して遠くない将来だったな、というのも分かってしまうくらいのものだ。今から初期アルバム郡にハマるのもアレだが、悪くないなぁ、これ。いいよ。



Epica - Holographic Principle

Epica - Holographic Principle (2016)
エピカ『ザ・ホログラフィック・プリンシプル』【完全生産限定盤CD+ボーナスCD+インストゥルメンタルCD(日本盤限定ボーナストラック収録/歌詞対訳付き/日本語解説書封入)】

 これだけ多種多様なサウンドがひしめき合っている音楽、ロックの世界で自分達の個性を打ち出すってのはそうそう簡単なことじゃないだろうけど、それでもしっかりとそれぞれのバンドが新作を出したりしているんだから、それはやはり個性的なんだろう。目立つほどのものじゃなくても確かに個性的だよな、みたいな所があればウリになるしね。あまり考えすぎるとファンから嫌われちゃうからその辺も上手くやって…ってのがあるから難しを増しているかも。でも、新ためてシーンを見ているとやっぱり個性的なのが残っているし、過度期は色々あっても結局はふるい落とされていくもんな。

 Epicaの新作「Holographic Principle」。このバンドも自分的にはどこがどういう個性で、ってのをきちんと消化できないまま毎回聴いているバンドのひとつなんだけど、今回の「Holographic Principle」はもう明らかに個性を感じる一枚で、なるほどね、こういう世界なんだよな、と納得した。いや、その間のライブアルバムとかでも凄い世界観だなぁってのとかあったけどさ、それはライブというイベントだからだろって思ってたのもあって、そこに行き着くとは思ってなかったんだよな。ところが、このゴージャスで混声コーラス怒涛の世界とかオーケストラ的なものとの融合が当然な世界っつうかね、そこまで派手にやるんかい、ってくらいに突っ込んできた。シモーネ嬢のあっや細めな歌声を際立たせるのもあるし、そもそもシンフォニックならとことんまでシンフォニックで突き進め的なのもあるんだろうけど、とにかくゴージャスで豪華な作風。芯はシンフォニックメタルだし、デス声もあるし昔のゴシックメタル的なモンだけどね、もっと曲に合わせてバンドの音が曲を躍動させているっつうのか、固定化された概念なしに曲と共に変化進化するスタイルで進行していくからものすごくハイレベルなサウンドになってる。そこにこのゴージャスなコーラス…クワイヤだ。

 一体どういう時にこういう音楽を流すのが適当なのか、今回はスピーディなのも多くて結構色々なシーンで聴いていられるアルバムになっている。Epicaってのはどんなバンド?って言われたらこのアルバムかライブ盤をオススメするかな。何か一瞬頭の中真っ白になるくらいにはインパクトのあるバンドとしてインプットされるんじゃないだろうか。





Delain - Moonbathers

Delain - Moonbathers (2016)
Moonbathers

 そういえば以前、ギターをどうやって始めたのかみたいな話をしていて、ああだこうだとあったけど、今はどうなんだろ?って話になったら話している人の子供さんなんかはいきなり今時のメタルとかからやりたがるって。そりゃさ、自分が聴いてるものが当面やりたいモノなんだからそれをコピーするってのが発想としては当たり前なんだけど、そんなハイテクなものにいきなり挑戦しちゃうよりももっと先にやっとくことあるんじゃね?って思うんだけど、そっから入るんだよ、と。そういう偏見がある時点で自分がダメだな、って思うよな、やっぱり。超える山が高いってことを知らないで超えちゃえばいいんだもんね。でもさぁ、それだとロック魂芽生えないんじゃね?と言っておく…、全然そんなもん要らないんだとは思うが…orz

 こちらも今年リリースされたばかりのDelainの新作「Moonbathers」。何だろな、ゴシックメタル流れでWithin Temptationがいて、その創設者のギタリストが病気でバンド辞めて、本家は弟たちが継続させてるし、メロディラインもセンスも独自性も高くてオランダが誇るバンドのひとつになっているんで安泰だけど、カラダを治した兄ちゃんははてどうするか、ってことで自分のバンドをもう一度作ってやってみますか、ってことで始めたバンドがDelain、10年前くらいのお話。その時にバンドやろうか、って思ったのは当時10代だったシャーロット姫の歌声に出会ったからと言うことで、ひたむきにやってきました。んで5枚目のオリジナルアルバムが「Moonbathers」なんだけど、当たり前だけどアルバムごとに成長していて、基本路線は同じながらも歌との相性みたいなのがどんどん良くなってきているっつうか、そういう感じではあった。ただなぁ、やっぱりシャーロット姫の歌はこの手の音にはちょいと合わないのかもなぁ、なんて逆説的なことを思っていたりする。合う合わないってのは客観的すぎるし、実際アルバムも毎回手の込んだ作られ方しているんだし、悪いはずないんだけど、どうやったってWithin Temptationのシャロンにはなれないだろうしさ、音楽的には似ているままなのは当たり前だし…、今回はちょいとシンフォニックに振ってきているからまた個性を出せれば良いけど…。

 と、アルバムを聴く度に何で自分はこのバンドの作品を聴いてるんだろ?って思うんだな。あと一歩、っていう応援があるから聴きたくなるんだろうか?そんなに優しくないんだが(笑)、何だかんだと毎回聴いててまだまだだなぁと思うのが常なDelain、でもね、今作はかなり良いアルバムです。厳しいんじゃない?って書いてるけどアルバムとしてはかなり完成度高いしバランスも良いし、頭の上のたんこぶが無きゃ、ダントツで着いていきますってくらいの音が出来てるもん。恒例のアリッサのデスボイスでのゲスト参加が冒頭から場を支配しちゃってるのが迫力ありすぎたけど。果たしてバンドとしてはどういう路線を描いているんだろう?やっぱりキャッチーでメロディのあるシンフォニックメタル路線?WTとズラしたりしないんかな。



Tarja - Luna Park Ride

Tarja - Luna Park Ride
Luna Park Ride [Blu-ray] [Import]

 昔に比べたら映像を録るってのが相当ハードル低くなってて、それこそプロ並みの画質で普通にiPhoneなんかで撮れてしまうんだから映像が氾濫するのも当然ではあるか。とは言え、なかなかプロのミュージシャンがそんなたぐいの撮影マテリアルをソースにしてライブ映像作品をリリースするなんてのは無かったと思うんだけど、そういう意味でちょいとびっくりしたのが元Nightwishのボーカリスト、ターヤさんのライブ映像作品「Luna Park Ride」。ターヤさん自らのプロデュースなので、確実にオフィシャル…オフィシャルってか、本人認識している作品なワケだ。もしかしたら流通系統は入れてないかもしれないので、かなり自主制作に近い手段なのかもしれないけど。

 2011年3月頃のアルゼンチンでのライブ映像で、使用されている音声は当然サウンドボードバリバリのきちんとしたミックスも手がけられているであろう音…、まぁ、かなり生々しいから生サウンドボードに近いけど。んで、肝心の映像が、会場のファンが撮影したカメラのソースの編集版で、いわゆるプロショットのカメラマンによる映像ではないということだ。とは言え、結構固定的な映像ばかりなのできちんとした撮影機材を持ってきてもらって撮影したんだろうなぁと。いわゆる客席からのソースでは録画しきれない映像ばかりなので、そういうのとはちょいと違う。プロの撮影者に頼むと色々とカネかかるけどファンなら小遣い程度で録画してくれるかな?というような感じで実験的にやったんだろうね。それが思いの外それなりによろしいものが出来たからライブ映像と音声としてリリースしたというところか。

 そのライブの中身はと言えば、そりゃもちろんあの歌声は健在だし、バンドだってそりゃしっかりしているから悪くないし、アルバムも定期的にリリースしているからきちんとソロキャリアも積まれているし、しっかりとしたライブです。Nightwishの曲も幾つか入れてファンサービスもしているしね。だけどやっぱり物足りなさはつきまとうかなぁ…、実際見てしまえばそうでも無いのかもしれないけど、あのシンフォニックサウンドがあったからこそのターヤの歌声が生きたというのもあるし、やっぱり楽曲の良し悪しとかが大きいからさ。それでもこのコンセプトによるライブ映像はちょいとユニークな試みで、ライブそのものを云々ってところまではとりあえずいいか、と適当に見ていた所です(笑)。



Nightwish - From Wishes to Eternity: Live

Nightwish - From Wishes to Eternity: Live
From Wishes to Eternity: Live [DVD] [Import]

 ヨーロッパの音楽シーンの進化というか成長って凄いんだなって通関したバンドのひとつがNightwishで、これもWithin Temptationとかと同じ頃に知って驚きびっくりして追求していったバンドのひとつ。ゴシック的なカテゴライズされてたことが多かったんだけど、初期からそもそもそういう感じでもなくて普通に進化系発展形なメタル…メタルってもシンフォニックだしドラマティックだし映画音楽的だしちょいと違う音世界だった。狙ったかどうかわかんないけど、奇異な才能が2つも3つも重なっているバンドで、ツォーマスの天才的な音楽的な才能にターヤの天性のオペラボイス、今はマルコのベースもそのひとつに入るけど今回のライブ映像時ではまだマルコ加入前なものだ。

 2001年にリリースされたNightwish最初のライブビデオ「From Wishes to Eternity: Live」、アルバム「ウィッシュマスター」のツアー時の模様からフィンランド公園を収録しているだけあって地元での人気っぷりがわかるというものだ。この頃はまだ今のようなスタイルの曲ばかりでもなく、まだまだ成長期、それでも十二分に後のNightwishを予感させる曲は存分にあるので、面白く感じる。バンドのテクニックやスタイルは何となく出来上がってるから壮大なドラマ性がまだ鳴りを潜めているという所か。途中に出てくる野郎のボーカルは誰だ?ってくらいには知らない自分だけど、どっかのバンドのボーカルだろう。こういう男女ボーカルの掛け合いやってたのか、だからゴシックメタルと言われてしまうんだな。なるほど。入り口としては良かったのか。

 それにしてもこのベーシスト、まるで目立たないベーシストらしいベース弾きで、勿体無いなぁ…、でも、こういうモンだよね、普通はさ。しかしこんだけ歌える人がこんなメタルやっててどうしてだろ?ってのが最初からの疑問、疑問ってか不思議。バンドの誰かに騙されてたワケでもなさそうだし、好きなんだろうか?好きじゃなきゃ出来ないだろうけど、この辺まであんまりメタルバンドのボーカルが女性ってのもなかったし、面白いものだ。



Evanescence - Anywhere But Home

Evanescence - Anywhere But Home
Anywhere But Home [DVD] [Import]

 ゴシックって流行ったけどやっぱり流行りものだったんだなぁ…と。それで生き残ってるバンドもあるし変化していったバンドもあるけど、今本気でゴシックをやってるバンドってないだろうしさ。良くも悪くも一つの形を作ってしまって、そこから離脱できなかったと言うか、そこだけしかなかったから発展しようがなかったと言うか…、そのひとつの形を作ってしまったってのがエヴァネッセンスなんだろうけど。

 ってことでEvanescenceのライブ映像ってあるのかな、と思ったらちゃんとリリースされているんだね。「Anywhere But Home」って作品で大ヒットアルバム「Fallen」のツアーからの抜粋版ってことなので、そりゃ唯一無二の全盛期をきちんと残したという貴重なアイテムだ。今はもうこのスタイルも残ってないし、バンドの勢いもここまでは再現できないだろうし、ホント一瞬だけの一つの時代を作ったんだよ。元々ヨーロッパから出てきたゴシックのスタイルを一旦吸収してアメリカ的なエッセンスをちょいと入れてプロ集団が再構築して作り上げたサウンドとアルバムが「Fallen」で、それが正に完成形、イメージも音もそれ以外ない、ってくらいにできちゃったのがEvanescence、テクニックも歌もホント形が出来ちゃってさ、これを超えるのって無理でしょってくらいの完成度なんだもん。そのライブなんだからとてもパワフルだし、かと言って走ることも奢ることもなく、地に足着けたヘヴィでダークな世界を見せつつもお姫様がきちんと世界を救ってくれているという構図。

 エイミー・リーってホント稀有なボーカリストだったと思う。アメリカ人にしては珍しい部類だよなぁと。ライブそのものもフランスでの模様だから多分ヨーロッパの方が人気あったんだと思う。日本でも結構な人気だったけど、アメリカはどうだろ、それなりに人気あったと思うけどな。この時点で既にメインソングライターは脱退しているけど、ライブやる文には関係ないか…、その分をエイミー・リーが一身に背負ってバンドのど真ん中を張っている。良い声してるよね、ホントに。引きづりこまれるっていうかさ、そういう魅力のある歌声。久々に聴いたし見たけど、うん、良いわ。





Within Temptation - The Silent Force Tour

Within Temptation - The Silent Force Tour
ザ・サイレント・フォースDVD

 タワーレコードかどこかに行ってて、ライブビデオが流れてて、そこで初めて見て何だろ?面白そうだな…、ってのがきっかけで知ったバンド。ちょうど来日公演もあってリリースされたばかりのDVDをプロモーションしてたんだろうから、タイミング良くハマったってお話なんだけど、新たな刺激で面白かった。今でも楽しめるんだからそれなりの作品だったんじゃないだろうかと言う気がするけど、こういうのは個人の想いってのがあるからな…。

 Within Temptationの「The Silent Force Tour」ってライブDVDで、ジャケットの白いドレス着たお姫様ってのも何だろ?ってあったし、流れているのは歪んだギターとメタルチックな連中のプレイ、そこにお姫様と妙に馴染みやすいメロディの歌、それでいてヨーロッパ的な壮大な雰囲気があるのだから自分の好み全て入ってるじゃないか、と。ロック的な要素だけがないのだが、それで良かったんだろうか(笑)。美しきものにロック的なのは求めていないし、それは別物として捉えているんだろうね、だからこういうのってロック的じゃなくても構わないで聴いていられるってかさ。それとね、やっぱりこのソプラノボイスにはホントびっくりした。こんな世界にこういうクラシックでも歌いそうなソプラノボイスの歌唱力ある人が歌ってるってどういうんだ?っていうのが驚きでさ、どこの男にたぶらかされてこんな事やってるんだ?って思ったモンだが(笑)、ギターの方とは今じゃご夫婦で3児の母ですからね、そういうことか、と。

 曲が良かったなぁ、このライブもアルバムも。それとこの流れるようなリズムと軽やかな歌とメロディ、歪んだギターがバックだけど、全然そういうメタリックな要素が邪魔しないというか、面白いモノで、荘厳さやヨーロッパ的なエッセンスの一つを味付けているというような使い方になるのか、今じゃもう慣れてるけど、その頃メタルなんてあんまり興味なかったし、聴かない音だったんだけど、こうして出されるとしっくりと来ちゃうんだからやっぱりマッチした作り方だったんだろう。それにしてもアムステルダムって夏はホントに白夜だからこのライブも見てて途中から徐々に暮れてくるってのは多分夜中の9時半とか10時頃からのライブだったんじゃないかな。

 ステージの右手にある豪華客船が絵的にかなり美味しくて、確かアムステルダムって割と日常的に客船が来ている気がしたけど、それでも良いタイミングに酔い所に絵になる客船が停っていたものだ。これがあるとないとでは撮れる絵が全然違っただろうし、おかげでライブにハクが付いたもんね。いま見ても良いライブと良いバンドだ。

Tarja - The Brightest Void

Tarja - The Brightest Void (2016)
The Brightest Void

 音楽の世界ってそれなりの人たちがそれなりの人たちとセッションしたり一緒にやるなんていうことでファンの夢を煽ると言うか膨らませてくれたりするし、それがウリになるってことも結構あったりするんでゲスト参加にそれなりの人というのを持ってくるのはある話だけど、やっぱり匂いとか組み合わせとかあるじゃない?異種格闘技戦ってのもあるけどさ、それにしてもかなりの意外性で聴いてみるまでよくわからんな、ってのもある。今回は正にそれに当てはまるので興味を持って聴いてみた一枚。

 Nightwishから離れて久しいターヤのソロアルバム「The Brightest Void」が先日リリースされたばかりなので、そのプロモビデオなどでどんな作風になるのかな、とか勝手に想像は出来るのだが、まさか嬉しそうにマイケル・モンローとのセッション曲がある、なんて言われてもさ、「え?」ってなモンですよ。そりゃフィンランドのロックの第一人者的な扱いだろうし、ある意味生きた伝説でもあるし、それなりのバリューある人だろうけどさ、ターヤの世界に入ってないでしょ、それ(笑)。ハノイ・ロックスのマイケル・モンローだよ?歌下手だし、ロケンローだけで生きてる人だよ、それをさ、本格的な音楽教育を受けてきてオペラティックな唱法まで出来てしまうターヤと一緒にどうやって歌うんだよ、っていう興味深さが気になって気になって(笑)。

 そしたらさ、意外なことに、と言うか当たり前ではあるけど、歌の大部分はマイケル・モンローが歌ってた。コーラスとかサビとか差し障りの無い所でターヤが歌ってるからセッションっていうかゲストコーラスで参加してマス的なトコ。そりゃそうだよな。それでもサビのトコ一緒に歌っててねぇ…、まぁ、ターヤは超ハイトーンだから被らないし邪魔にもならないから根本的にはマイケル・モンローの歌曲なんだが…、それがターヤのに入ってるのはマイケル・モンロー側のイメージの問題か?あの世界にターヤの名前出すとちょっと色が違うしね。

 それはともかく、このアルバム、相変わらず音楽的に何がしたいのかってのはさておき、ターヤの歌世界を味わう意味では変わらないクオリティを聴かせてくれる作品で、バリエーションに富んだ作品に仕上がっているしマイケル・モンローの絡みもあるし飽きさせはしない作品。ただ、やっぱりあの時代のあのテンションはないからなぁ…、もう諦めれば良いんだけどさ。



After Forever - Remagine

After Forever - Remagine (2005)
リマジン

 時代に流されて消えていく音楽、ジャンルは常にあるし、それがいつしかネオなんとかとかになってリバイバルブームが来ることも普通にあってしまう音楽業界、その中で幾つかは融合を果たして新しい世界を生み出すし、ネオなんとかもどこかで自身の生き残りを賭けて進化していかなきゃ残れないし、そういうのがずっと起こってる。最初は何が起きてるんだ?単なる冗談みたいなバンドでもウケるんだな、程度だったのが今や一大ジャンルになってのリバイバルバンドだらけとかでね、なかなか面白いモンだ。本の10年くらい前までは掃いて捨てるほどのバンドが出てきたゴシックメタルの世界、自分的には好きなのでもうちょっと生き延びてるバンドがあっても良いだろうよ、とは思うものの、それ以上に進化していくバンドも多くなく大抵はそのまま沈黙…。まぁ、しょうがない。

 その一端を担っていたけど、新しい世界を求めてどんどんと進化していったけどなかなか難しかったのか活動停止になってしまったAfter Forever、今じゃNightwishのボーカルでもあるフロール・ヤンセンが若かりし頃に参加していたバンドで、ゴシックメタル的なとことから始めるもバンドが優秀だったことで、コンセプトアルバムへの取り組みへと進化し、一方のフロール姫もオペラからデス声までこなせることで表現力の幅が異常に広くてドラマティックな世界観をどんどんと打ち出せるようになっていったのが大きかったか。2005年にリリースされた4枚目のアルバム「Remagine」は恐るべしフロール姫の歌声の幅の広さを実感できるだろうし、トータル的な音楽面も楽しめる。悩ましいのは楽曲のレベルがどれも高すぎて似たようなサウンドが多くなってしまっていることだろうか。多分歌詞がきちんと聞き取れて物語を追いかけられる人なら楽しめるんじゃなかろうか。

 しかし、ここまで綺麗に唄い上げつつデス声まで同一人物で、これかい、と驚くばかり。歌にしてもホントにオペラティックな唱法から普通に上手い歌唱法、ややコケティッシュな歌い方など実に多彩で面白くなってくる。音楽面でも幾つかデジタルサウンドへのアプローチを試みつつも底辺はオーソドックスなメタルサウンドでそこにこの歌声、ある種完全に新種なアプローチを試みていたバンドだったしそれなりの人気もあったようなのでもうちょっと深くやれればね、なんて思うけどさ。もうちょっと以前のアルバムとかも聴き直してみようかな。



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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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