Helen Merrill - Helen Merrill with Clifford Brown

Helen Merrill - Helen Merrill with Clifford Brown (1954)
ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン

 年の瀬のイメージは雪がコンコンと降っていて家の中で団欒の時間を過ごしている、そんなイメージなんだけど実際にはそういう事はまずなくっていそいそと何か日常と変わらない生活をしているだけ、な気がする。そもそもそういう雰囲気とかは自分が意識しないとそうならないものだし、それで決め事をして季節や行事の節目を創っていくものだ。そういうのを意識すると色々と時間の感覚が替わってくるとも言う。そうかもな。この時期にはこれやって、とかそろそろこんな時期だから…などなど。まぁ、年末年始ってのはそういうのを意識しやすいタイミングだから日常とちょっと変えるってのは重要だ。…って多分自分は変わらないんだろうって気がするが。

 そんな年の瀬をイメージしてみるとこのヘレン・メリルの名作「Helen Merrill with Clifford Brown」は更にその夜に一人でグラスを傾けて暖炉の前のソファに座って聴きたいアルバム。若きクリフォード・ブラウンのトランペットが強烈に刺さり、クインシー・ジョーンズも参加し、そういう才能ある連中を従えつつのヘレン・メリルの素晴らしき歌声。20代初頭でこの歌声と切なさ、疲れ具合、ため息的な歌、どこを取ってもどうしてそんなの歌える?みたいな歌唱に惚れ惚れする。アルバムは1954年にリリースされている、そう、もう半世紀以上昔に吹き込まれた作品がこれだけの生命力を持って現代に訴えかけてくるというこの変わらない凄さ、熱気が今でも伝わってくるんだもんな、生で見れてたらどんだけ失神できたことか…。

 ジャズに興味を持った最初の頃に聴いてたアルバムで、その時からもう大好きでね、かと言って何度も何度も聴いてたワケじゃないですが、ただ、聴くといつも凄いなぁという感じ。トランペットの存在感が圧倒的でクリフォード・ブラウンのソロ作なんかももちろん聴いたりしたけど、ここでの静と動的なヘレン・メリルとの対比ほど生かされている作品はなかなかないんじゃないかな。これもキライな人は多分いないと思うアルバム。





Alexis Cole - You'd Be So Nice To Come Home To

Alexis Cole - You'd Be So Nice To Come Home To (2011)
ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ

 最近はジャズ歌ものを選ぶのに悩むことなくアルバムジャケットで選んでいる。元々中身はさほど違いを理解できていないので、聴いていて心地良いかどうか、みたいな所だけなのでそうそう合わないというモノもないし、普通に聴ける範囲が多いのが当たり前なので割と気分のときには無差別に漁って聴いている事が多い。その中でとっても好みだ、っていうのに当たることもあって、それは嬉しいよね。ジャケット買いなのに自分好みでピッタンコ、ってのはさ、ホント、そうそう多くないからね。

 Alexis Coleという女性ジャズボーカルの2011年の作品「 You’d Be So Nice To Come Home To」。この人、そう言えばなかなかいつもセクシーなジャケットで心ソソられる作品が多いんだけど、そっちの話はともかく、この「 You’d Be So Nice To Come Home To」では(自分は知らないけど)One For Allという著名なスウィングジャズバンドと一緒にやってるということで、ふたつの大型アーティストが合体した作品との事で話題になったらしい。それは結果論としてのお話でしか思えてないけど、普通に聴いてとっても素晴らしい作品。自分の好みど真ん中の音が出てきているからなんだけど、こんなに自分はこの手の音が好きだったのか、と思ったくらいだ。アレクシス・コールのちょいと舌足らず的な歌声に加えてバックのこのスウィング感、正にジャズ、と言った感じのバンドの音がね良いわ。それでいて現代的。日本のEgo Wrappin’聴いているかのような感覚にもなる雰囲気があるから、純粋にスウィングジャズボーカルアルバムとも言い切れないのかもね。何が違うのかがよくわからん。スタンダードな歌ものなんだが…。

 んで、ジャケットがさ、ヨーロッパの黒電話とかだったらもっと雰囲気出たのかもしれないけど、プッシュ式の公衆電話ってんでもこんだけ雰囲気出ているのは見事。何気ない一コマなのにこうして切り取ると芸術的なショットに見えるんだから面白い。写真好きな人はこういうテクニック知ってるんだろうけど、やっぱりアイディアありき、もあるだろうし目にしたシーンを絵にするというセンスなのかもしれない。何というか、こういうのいいな、って思う欲望なんだが、素敵です。それでいて中身の歌も音も素敵でごきげんなスウィングを満喫した時間でした。多分キライな人いないでしょ、こういうの。





Karen Souza - Essentials 2

Karen Souza - Essentials 2 (2014)
essentials 2

 歌モノをゆったりと聴いている時間がなかなか無い自分のライフリズム、どこかでゆったりと時間が取れたら聴こうなんて思ってたけど、ホントは時間の問題じゃないんだよね。そういう気分で聴きたいか、っていう自分のお話。たまたまクリスマスでジャズボーカルモンを聴いてゆったりしてしまったので、こういうの良いんだよねぇ…、でも何枚も聴いてると飽きるから、適度に…なんて思ってて、ふと見つけてしまったアルバムがこれ。いつものブログ仲間灰とダイアモンドと月の裏側の世界の風呂井戸さんトコにはもちろんあったので参考に…。

 2014年作品のカレン・ソウザの「Essentials 2」。「2」ってことは、なんだけど、そうそうもちろん「Essentials」ってのもあって、強烈に覚えてるんです。こんなに若いジャズボーカリストが80年代のポップスをジャズ流にカバーして歌ってて、それがまたかなり良い感じだったんで、自分のコレクションにもしっかり加わってるんです。それの続編ってことだろうから、これはこれは…ってことで聴いてるんですがね。今度は90年代以降も含めてのカバー作品で、ほとんど元ネタ知らないという(笑)。それでももちろん幾つか認識してて、不思議な事にその多くはCorrsで知ってたと言う…。カレン・ソウザってアルゼンチンだからそうそう関連性もないとは思うが、まぁ、ロック系に近いものを多くカバーしているのは無謀と言えば無謀では?スタンダードじゃ面白くないってのは同感だけどさ。

 想像以上に良かったのがTanita Tikaramの「Twist In My Sobriety」。しっかりしたメロディなんだろうね、ぴったりとマッチしててしかもジャズボーカル作品としても味わい深くて良かった。「Dreams」とか「Everybody Hurts」、「Think for a Minute」あたりはポップス系統だからってのもあるんだろうけど、ちょいとカバーシきれていない、と言うかポップス系でのカバーだからジャズにこだわれてないというかね、普通に静か目でカバーしてるだけでカレン・ソウザを活かしきれてないかなぁ。エルビスの「Can’t Help Falling In Love」はここまでやってくれるか…ってのあるけど、そっか、カレン・ソウザってのはもうジャズボーカルという位置づけで考えてはいけないんだな、と気づいた。ポップスでもジャズボーカルスタイルのポップスシンガーと言うかね、そういうのがたくさんあるワケだし、多分世の中的にもBGMとして役立つこと多いんだろうし。

 しかし面白いアルバムだ。何だかんだ言いつつも、ず〜っと聴いてて、楽しんでしまったもん。ついつい原曲漁ったりさ、聴いてて心地良いのは確かだし、心にゆとりの持てる幸せな世界に浸れる時間だった。







Karen Briggs - Soulchestral Groove

Karen Briggs - Soulchestral Groove (2009)
Soulchestral Groove

 昔はロックの世界で使われるバイオリンやフルートなんてのはごく少数でしかなく、色物的に使われている程度みたいな認識すらあったが、どんどんと音楽が発展していき、今でも多くはないけどバイオリンやフルートみたいな楽器が使われているものはそりゃ多くはなってきているだろう。クロスオーバーしている音楽の世界、ジャズやフュージョンとロックの融合などからこういうエッセンスも入り混じり、ハードフュージョンなんてのとかそこにバイオリンなんてのがあったことで、気になってみたバイオリン奏者カレン・ブリッグス。

 カレン・ブリッグスのキャリアはかなり長いみたいだけど、やっぱり様々なセッションなどをこなした後の2009年リリースのソロアルバム「Soulchestral Groove」なんてのを聴いてみた。やっぱり吸収力あるからロック的なエッセンスを加えたもので出てくるんじゃないかと期待してのお話だけど、違わずにそんな世界だったんでまぁ、良かった。見事にバイオリンが歌い上げている…普通にクラシックなんかじゃないからややヒステリック的にも出てくるし自身の音だけをフューチャーした作品でもなく、しっかりとバンドの楽器の音も目立つように創り上げているから、そのヘンはジャズのリーダー作と同じような位置付けでの制作か。

 黒人でバイオリンってのも珍しいからきっちりとした出自なんだろう。それだけでなくしっかりと仕事をモノにしているから実力も折り紙付きだろうし、ソロアルバム聴いててもただのバイオリン弾く人の作品という感じではないからちゃんと幅広い音楽ファンが楽しめるような味わいになってる。もっともどこかで聴いたような楽曲が多く入ってるから聴きやすいってのは大きいけど、それでもこういうコンテンポラリーなサウンドって面白いよな。イージーリスニングにはちょっとヘヴィだけどじっくり聴くには少々物足りない…かもしれないが、世界を広げるって意味ではロック野郎には割りと斬新に響きました。






Vertu - Vertu

Vertu - Vertu (1999)
VERTU’ スタンリー・クラーク&レニー・ホワイト

 最近音の深掘りをあまりしてないんで広がりに欠けてきてる…、時間不足ってのが大きいけど今に始まったことじゃないから多分その広がりに興味を感じてないってのが大きいかも。実際そうでもないんだけど、広げなくても満足出来ちゃってるというか、広げても自分の中に入るものが多くはないと言うのが判っちゃってるってのか、大抵何かしらそこから残るバンドやアルバムがあるんで、広がりを求めるのは楽しいワケですが、ちょっとサボってしまってるな。今回はそんな所からちょっと深掘りしてみた作品。

 1999年リリースのリッチー・コッツェンとスタンリー・クラークメインなのか?な?のバンド名もVertuでアルバムも「Vertu」。カレン・ブリッグスがバイオリン、レニー・ホワイトがドラム、レイチェルZが鍵盤と言うメンツだけど、他のは自分的にはほとんど認識ない。どっかのあの人って言われれば多少は分かるかもしれないけどさ。ま、そんなモンでもきっかけあれば聴いちゃうモンなのですが、これがまた結構びっくりした。20年近く前の音なんだよね?それでいてこういうサウンドの世界があったのかと。ハードフュージョンっての?文字通りフュージョンのハードロックならぬハードフュージョン、ギターが歪んでるとかバイオリンがキュルキュル鳴ってるってのはロック特有のミクスチュアだもんな、ハードロックインストとも言える世界だけど、それをスタンリー・クラークがやってるってのが本気で面白い。紛い物と言わせない人がこういう世界を作ってるってのがね、ひとつのジャンルを形成するんだろうよ。

 見事なまでに言葉通りのハードフュージョンでさ、こりゃロックファンも聴きやすいだろうよ…、ってよくよく考えてみればジェフ・ベックがこの時代にこういうのガンガン作ってやってたなってことを思い出した。さすがはベックだ…、ってよりも自分が知らなかったのがおかしいだけか(笑)。しかしロックの中に用いられるヒステリックなバイオリンって好きなんで、ここでもエラくカッコ良く響いてくれて、このカレン・ブリッグスって人が気になってきた。また楽しみが出来て良し良し。このアルバム自体は楽曲の良さとかってよりも明らかにプレイヤーのエゴを満足するための作品に近くて、それでももちろん楽曲としての面白さは狙ってるけど、プレイヤー気質を打ち出す方が強い。当たり前だけど。テンション高いから一気に聞けちゃうってのはそれだけ質が高いってことで、さすがです、もっと聴いてみようと思うもん。







Weather Report - The Legendary Live Tapes 1978-1981

Weather Report - The Legendary Live Tapes 1978-1981
The Legendary Live Tapes 1978

 日本の食事って多彩でその時その時によってバリエーションが豊富だから選べるってのは実はかなり世界的に比べて裕福な部分なんじゃないかと。いや、最近あんまり昔みたいに油ギッシュなものを食べたいと思わなくなってて、和食系がいいな〜という本能に従ってることが多くてね、そういう風に変化させていけるって思った時にそれって日本だからか?って思ってさ、日本以外でそう思ってたらどういう風に変化させてくのかな、と。それなりにはあるんだろうけど、日本ほど豊かな選択肢はないだろうなと気づいて、思いを馳せてみれば普段何食べるかな〜どれも飽きたな〜って思うけど、こんなに選択肢あるんだからという贅沢に気づくべきだななんて。

 自分でもこの手のにハマることは無いだろうと思ってたけど、聴いてるとやっぱり凄いからかどんどん聞き入っちゃうというWeather Reportのライブアルバム「The Legendary Live Tapes 1978-1981」。4枚組だから全部聴けてないけど、とにかく凄い。ジャコパスのベースが好きだから新しいライブ盤出る、って見てて聴きたいな〜っていうのが動機だけどさ、聴いてるともう凄いんだよ、ライブの熱気とかもちろんテクニックとか迫力なんかがね、ロックのエナジー的にぶつかってくるワケ。そりゃもう演奏の凄まじさってったらありゃしない。それでもライブそのものじゃなくてジャム的にやってたのを録っただけってのもあるのに、それでも凄い。半分くらいは日本でのライブってことらしいんでそれもまた嬉しいんだが、どこでもこのレベルのライブ演奏していた時期なんだろうし、バンドの一体感も半端ない。今の時代にここまで出来るライブバンドってなかなか無いんじゃないかな…メジャーシーンにいないだけかもしれないが。しかもスーパースタークラスのプレイヤーばかりが集まってるというぶっ飛びなバンド、音、センス、見事。

 フュージョンというジャンルに括られてたからおかしな話になるんであって、かと言ってロックじゃないしジャズじゃない、やっぱりフュージョンになるんだけどロック畑から入るフュージョンなんだろうな、これは。まぁ、どっちでもいいけど、Brand XやUKあたりが対抗馬なのか…、うん、Weather Reportの凄さはそれ以上だ。プレイヤーが技を競いあるバンド、ある種楽曲の良さってのを気にしなくても良い、楽曲の良さはプレイヤーの演奏力が引き出すものという認識だからポップ系とは大きく異る。それがそのまま当てはまるプレイを繰り広げてて、しかもライブだから白熱。ちょっと真面目に時間取って聴きたくてさ、ワクワクするもん。これ、ロックファンも必携なんじゃないか。







Weather Report - 8:30

Weather Report - 8:30 (1979)
8:30

 友人とギター談義してて、最近またギターが楽しくて弾きまくってるらしいけど最初は昔とった杵柄のようにあの頃の自分のギタープレイのレベルに戻したいと思ってたらしいが、ふと気づいたとの事で言うワケよ。この年齢で今から弾くギターは昔の自分と同じ路線じゃなくて別の路線なんだ、と。その路線を突き進んでいくことが上達の道だし、新たな挑戦でもあるし今の自分に合っているハズだと。簡単に言えばブルースロックをもう一度弾くんじゃなくてもっと新しい要素を自分なりに加えて異なるロックギターを弾く方向に進むって感じだ。何か凄く納得感あってさ、そうだよなぁ、そういうもんだよなと。聴くものも志向も考え方も変わってきてるんだから弾くギターの路線も変わるだろと。ブログ仲間なんかもそういう境地に至ったんだろうなとまたひたすらギターを弾いているって人もいるもんね。はて、自分は…と考えないようにしよう(笑)。

 ジャコパス聴いてたらもっと聴きたくなったんで、今度もまた名盤の誉れ高いWeather Reportのライブ盤「8:30」なんてのを。…と知ったかぶって書いてるけど、知ったのは最近。聴いたのも最近。何せフュージョンってのは好んで聴くことなかったからアルバム聴くなんてないし、ライブはテレビでやってるのを夜中に小さい音で見てたくらいだし、そもそもフュージョン、軽いじゃん、って先入観しかなかったし。ところがこの「8:30」とかジャコパスとかそうだけど、聴くとさ、明らかに自分の概念が違うワケ。プログレの延長でもあるしジェフ・ベックの延長でもあるわけ。更に言えばアドリブプレイとテーマの融合ってジャズの世界なんだけど、電子楽器たくさん入るし、それはもう英国ジャズ・ロックとか似たような世界、ちょいとこっちのが垢抜け爽やか感あるけどさ、楽器を、楽器の音を楽しむという点に徹底している所がここまで激しい応酬になるんだろう。

 …と言っても、このレベルでの白熱ぶり、フュージョン嫌いを覆すほどのインタープレイを聴かせるバンド形式ってのはそうそうあるもんじゃない。Zeppelinのアドリブプレイとどっちがスゲェんだって訊かれたら大抵Zeppelinの方が凄いもん。Weather Reportの「8:30」はそういう次元とは違うけど、緊張感溢れるプレイヤーの息遣いと空気感、テーマに沿ったプレイと戦いぶりの応酬、どこを斬ってもスリリングでドキドキする楽しみがある。これがロックの世界からだとちょっとな〜って思うかもしれないけど、ロックじゃないところから同じエナジーを出して来てるからスゲェな〜と。ジャズメンからしたらロックなんてガキの音だけど、そっちからしかモノを見てなかったからさ、こいつらフュージョンのくせにカッコイイじゃねぇか、って(笑)。

 いや、そんな偏見やめて普通に聴くとぶっ飛ぶくらいのカッコ良さとプレイ。これもまた楽器やってる人は楽しいアルバムだね。こんなテンションのライブ出来たらどんだけ人生楽しいだろう。







Jaco Pastorius - Word of Mouth

Jaco Pastorius - Word of Mouth (1981)
ワード・オブ・マウス

 ココの所のブログの返信をiPhoneのアプリから入れたんだけど、こうなるのか…と初めて知った次第で、なんだかわからない返信になってて申し訳ないです。直すのも面倒だから、そのままですが、まぁ、文脈見ればどなたに対するコメントなのかはわかるような気もするので許してもらいたい…。外出先である程度の事が出来てしまうiPhoneは便利だけど、どうしても細かい所は難しいね。それでもスマホばかりの世の中、ブログってのも廃ってきてるのは間違いないし、FC2だって他にどんな戦略でこのビジネス続けてくんだろ?って疑問もあるが、もうしばらくは頑張ってほしいね。まだバックアップ取ってないからです(笑)。

 ベースの巨匠は…ってかさ、普通にベース聴きたいな〜って漠然と考えてたら、あ、そっか、と当たり前の人を思い出したのがジャコ・パストリアス。ロックの世界しか知らなくてもジャコ・パストリアスは聴いた方が良いし、聴くべきだし、聴いて損すること無いし、とにかくスゲェの一言な人。ロック以外の人種でもジミヘン知ってる、みたいなもんだ。ジャコパスはやっぱり例外。とってもロックな人だし。ってことで1981年にリリースされたジャコパスのセカンドソロ名義アルバム「Word of Mouth」。

 大名盤です、以上。

 書くこと無いもん。冒頭からぶっ飛びのベースで、しかも紐解くとジャコパスのベースラインだけを聴かせて各プレイヤーに自由にプレイしてもらって、それぞれはお互いの演奏を聴いていないという状態のレコーディングで、ミックスでの曲、っつうかセッションになったというとんでもない録音手法。だからかなりアヴァンギャルドなフリージャズ的な感じにはなってるけど、それよりも何よりもジャコのベースが…、何だこりゃ?ってトコなんでね。この人もいろいろな側面を持ってた人で、ベースプレイヤーってのもあるけどビッグバンド的なのもオーケストレーションもクラシックもロックも好きな感じなので、聴いててそういうのが判るわけ。それでいてどれも開放的な爽快感があるのは味だ。

 やっぱり大名盤だ。

 客寄せに書いておくとビートルズの「Blackbird」やってます…が、なんだかわからんくらいになってる(笑)。人によっては原曲に忠実らしい、ですがどこが?ってくらいには崩されてて、ジャコらしい味付けなんだろうな、こういうの。かなりスペイシーな世界にいるみたいだが。それよりも次のアルバムタイトル曲「Word of Mouth」が一体何だ?ってくらいには衝撃的。ジャック・ブルースとかジョン・エントウィッスルの世界に近づいてるけど、もちろんもっとスペイシーでメロディアス。まぁさ、ホントは書くこと何もなくって、とにかく聞けよ、なアルバムでね、楽器触る人だったら普通にKOされるし、これまで散々聴いてた人もやっぱり聴くとぶっ飛ぶし、って世界。個人的には何回もは聴かないアルバムだけどスゲェアルバムなことに変わりはない。

 かっこいいアルバムだ。





Niacin - Niacin

Niacin - Niacin (1996)
ビリー・シーン・プロジェクト

 テクニックに自信のあるミュージシャンってのはやっぱりテクニカルなことだけを追求してみた事もやってみたくなるんだろう。そりゃそのプレイの応酬って緊張感溢れるくらいに楽しめるモノだもんな。特にジャムセッション的に競い合えてぶつけ合えたら楽しくてしょうがないだろうよ。同じレベルで出来るミュージシャンに出会うまでは時間かかるだろうけど、そういうのって何故か類は友を呼ぶって世界で、誰かしら大抵上手い具合に出会ってジャムれてるんじゃないだろうか。もちろんそういうのが上手く出来ない時もあるんだろうけど、世に出て来るものはもちろんそれぞれ噛み合った結果なので聞いている方も楽しめるものだ。

 ベーシストで知られる人って、プログレの世界とか入れればもっとたくさん出て来るんだけど、そうだな〜、ってところで想い出したのがビリー・シーン。思い出したっつうか、この人って自分的にはやっぱりD.L.ロスん所のバックにいた時のヴァイとの絡みとか凄く印象的で、M.rBigなんてポップバンドだったからほとんど聞いたことないし、それ以外だとあんまり知らないんだよ、どんなプレイしたのか。ただ、ブリブリに弾きまくるってのは知ってたから、さてさて…と。んで調べててナイアシンってのがあったのか、何か、友人で聴いてて、これ凄いぞ、って言ってそのまま消えてしまったヤツがいたな(笑)。んなこと思い出しながらナイアシンのファースト「Niacin」なんてのを。

 ロック界のブリブリベーシストがフュージョン界の鍵盤、ドラマーと組むということでどんなんだろ?って思ってたけど、案外マッチしてて、EL&Pってほどのモンじゃないし、じゃ、どんなん?ってぇと…、割とセオリーに近い曲パターンだけど歌はないし、ジャムセッションを繰り広げている感じでもないし、決められた展開の中でもちろんそれぞれの楽器をフューチャーしたメロデイをきちんと奏でているという普通に近い普通さ。技術を見せびらかすような感じもあるけど、もうちょっとポップシーン寄りかな。フュージョン的と言えばフュージョンだけど、そこはビリー・シーン、やっぱりロックステータスにもってってるからさ。でもね、何か…バチバチ感がなくてインストものを演奏しているバンド、みたいにも聞こえちゃうのは残念か。実際ライブとかじゃそんなことないんだろうけど…ってことで立て続けに日本でのライブ見てるんだが、何とも形容しにくい世界で、それぞれが心地良くなるために、ってトコか…、うん、こういうモノだろうね。って全編見ちゃってるんだからやっぱり惹き付けるものがあるんだよ。



Marcus Miller - A Night In monte-Carlo

Marcus Miller - A Night In monte-Carlo (2010)
ナイト・イン・モンテカルロ

 ブリブリグリグリなベースって昔々よく夏の夜中のテレビで見てたな~、って今思うとそれは丁度80年代初期のフュージョン全盛期だったからナントカフェスティバルやらジャズナントカみたいなのとか結構やってて、色々な人が来日してライブ演ってたんだよね。それのテレビ放送版で、夜中によく見てた。見てたってか夜中テレビつけるとやってたからやっぱり見ちゃってね、こんなんどうやってんだろ?とか単純に心地良いな~って感じでBGMなんだけど聴いてた。その時は全然追求する気もないからその場で誰なんだろ?へぇ~で終わりでね、やっぱロックの方が興味津々だったからさ。

 楽器のカタログなんか見てるとその頃その頃に人気のあったミュージシャンや注目のミュージシャンみたいなのに一生懸命自社の楽器を持たせて広告塔にしている努力もよくあって、こんな人がフェルナンデス使ってるハズないだろ、とかアリアプロ2なんてコイツ絶対使ってない!とかさ、それでも宣伝塔に無理やりしたてて写真載っかってたもん。それでも、そういうのからミュージシャンの名前って覚えちゃうのもあって、その中のひとりがマーカス・ミラー。アリアのパンフに載ってたのかな、かっこいいスタイルのベース弾きだな、って写真だけで思ってた。んで、テレビで見たフェスでのベースの良さってのもあって、ああいうのかぁ…って感じ。んで、そういうのって心地良いな~、この季節ってさ、と思って適当に探して、やっぱりライブ盤、しかも円熟してる方が良いな~ということで「A Night In monte-Carlo」な作品を。

 何せベースバキバキブリブリでグイグイとリズム引っ張ってくのが好きだからね、ライブのグルーブがやっぱり心地良い。知ってる曲が幾つか入ってるのも聴きやすくて、ベースがこんだけメインに鳴ってるのも普段聴かないから面白いわ。やっぱり一流のベーシストだし、アンサンブルもきちんと考えられてるし演奏陣営の力量はまるで問題無いわけで、とすると熱気か?それもプロの領域だから普段から凄まじい。すなわちコレ以上はどうしていくんだ?ってくらいのフルセットが詰め込まれているんだから悪いはずがない。こういう演奏を聞きたければベストなチョイスだったなと我ながら納得。問題は普段からこういうのばかり聴きたいとは思ってないから、ってことだ。んでもさ、やっぱり凄い世界だよなぁ、ホントのミュージシャンってのはこういう作品になるのだろう。ベースって心地良いな。







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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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2006年 01月 【31件】
2005年 12月 【31件】
2005年 11月 【30件】
2005年 10月 【20件】


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