Category60s Blues 1/4

Jimmy Reed - Live At Carnegie Hall (1961)

 ブルースは実に幅が広い。多様化した現代ならともかく、40年代から60年代にかけてのブルースでも各々が実に個性的な音楽を作っていて、今更ながらその幅の広さに驚く。戦前ブルースはどれも同じようなサウンドだけど戦後ブルースは凄く発展している。エレキの浸透もあるしレコーディング技術や器材の進歩も大きいけど、そもそもの音楽性が広い。そんな中でもマイペースで伸びやかにゆったりとしたブルースを聴かせてくれるジミー...

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Willie Dixon - I Am The Blues:

 レッド・ツェッペリンにハマるとそれぞれの楽曲のクレジットを楽しんだり、元ネタ探して深みにハマる土壌はあるが、その中でも結構不思議だったウィリー・ディクソンの楽曲「I Can't Quit You, Babe」「You Shook Me」。 通常クレジットを見れば大体その原曲をプレイしているミュージシャンが書かれているので元ネタ探しをしていたが、ウィリー・ディクソンはブルースプレイヤーではなく作曲家、アレンジャー、時にベーシストの...

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Jimmy Rogers - Chicago Bound:

 シカゴブルースの名門レーベルと云えばすぐに思い出すチェスレーベル。実に数多くのブルースメンを育て上げ、そして巣立っていったが、中でもチェスと最も密接なイメージを持つブルースメン、ジミー・ロジャース。多分、最もシカゴブルースらしいサウンドを出していたからかもしれない。 例えば誰かにブルースはどういう音楽をイメージするか訊くと大体の人がイメージする音が、多分ジミー・ロジャースの演奏するブルース。それ...

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Otis Rush - I Can't Quit You, Baby (1956_58):

 シカゴブルースの中核を担ったオーティス・ラッシュこそがウィリー・ディクソンの起死回生を果たすプレイヤーとは有名な話だが、1950年代中期にはまだ新興レーベルだったコブラの気合いの入ったバックアップ体制と共にディクソンも気合いを入れてプッシュしたブルースプレイヤー。生まれは1934年なので先のバディ・ガイと同じ世代のブルースメン。イメージ的には結構古い人の印象は50年代から活躍してきたから。 コブラレーベル...

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Magic Sam - West Side Soul (1967):

 黒人ブルースメンの世界も時代の変化と共に進化している。ギター一本と歌にハーモニカからスライドやピアノが入るが、そこまでは音の進化で音楽の進化ではなかったけど、戦後は明らかに進化してる。エレキの革命は大きかった。エルヴィス・プレスリーのR&Rはブルースの世界にも多大な影響を及ぼしてる。音楽的ではなく、音の取り組み方の意味で。エレキも然りバンドのスタイルも音の見せ方、ショウマンシップまで。50年代以降の...

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Lightnin' Hopkins - Mojo Hand (1962):

 テキサス野郎のブルースはホントに粋だ。気取ったところがなく思い切りハジけて好きに弾いているから聴いていても心地良い。ロック好きには一番取っ付きやすいブルースの世界だと思う。ツェッペリンやクラプトン、ストーンズあたりからブルースに遡っていくと自然にロバジョンに行き着いて困った事になる。それにハマり込める人は良いけど違う人も多いから、あれこれ聴いていて気に入ってるのがテキサスブルース。最初はエレキ系...

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Earl Hooker - Two Bugs And A Roach (1969):

 個性的なブルースギタリストは数多いが、中でもかなりの異彩を放ったプレイヤーがアール・フッカー。時代的には些か新しくなるものの、ブルースメンのくせにSGのダブルネックをメインギターとした変わり者でジミー・ペイジが使用しているあのギターだ。もちろんアール・フッカーの方が早いので、ジミー・ペイジもヒントにはなっているだろう。それはアール・フッカーの奏でるサウンドからも影響を及ぼされて、酷似したフレーズが...

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Willie Dixon - Willie's Blues

Willie Dixon - Willie's Blues (1960) シカゴはジャズの歴史が深いが、同時にブルースの歴史も深く、50年代のジャズやブルースを聴くとどちらとも言い難い心地良くスウィングしたサウンドが耳に入ってくる。ウィリー・ディクソンは50年代から活躍を始めたブルースのソングライターだが、最初期はベースを弾いて歌っていた。ピアノのメンフィス・スリムを相棒にして連名でアルバム「Willie's Blues」をリリースしている。それ以...

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Otis Spann - Is the Blues

Otis Spann - Is the Blues (1960) 50年代頃の黒人ブルースを奏でていた連中の中でピアノを弾くプレイヤーが何人か目立つが、時代性を考慮すると当然正式な音楽教育でピアノを弾いていたとも思えないので、恐らくはピアノや鍵盤がある環境で育った人と思うが、それでも教会くらいしか思い付かず、稀な境遇の中から更にジャズやブルースやゴスペルを自然に吸収して演奏にのめり込んでいったのだろうか。それを言えばギターもハープ...

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Junior Wells - Blues Hit Big Town

Junior Wells - Blues Hit Big Town チェス・レコードお抱えミュージシャンの功績著しくと思いつつ他のブルースメンにも手を伸ばしていくと、しっかりとその面々がこぞって参加しているから畏れ入る。単純にチェスだけにこだわらず、仲間内で誰がリーダーになる作品か変わっていくだけ、またはその周囲で面白そうであればバックを務めるメンバーも大抵決まってしまうのも世の常、案外狭い世界でブルースは産声を上げ、育てられて...

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