Phil Collins - No Jacket Required

カテゴリー: 80s Pops

 ついでと云っては何だが、クラプトンをAORでポップな売れ線世界に誘ったプログレッシヴロックバンドのドラマー兼ボーカリストとなっていたフィル・コリンズがポップスシーンで最も忙しいオトコとして君臨した時代の傑作、と呼ばれる作品も紹介しておこう。フィル・コリンズとしてソロデビューは1981年なのだが、もちろんそれまでにピーター・ガブリエルが抜けてからのジェネシスでフロントを担ってきた自信もあり、ジェネシス自体が滅茶苦茶ポップな方向に進んだのもこの人の根本的な趣味なのか売れ線を作れる才能によるものなのか、ポップスこそが最も難しくやりがいのある音だったのかはわからんが、とにかくそういう方向性に目覚めて売れまくった、それがこのアルバム。

フィル・コリンズ 3(ノー・ジャケット・リクワイアド) Hits

 「フィル・コリンズ 3(ノー・ジャケット・リクワイアド)」1985年リリースのソロ作品3枚目にしてグラミー賞最優秀レコード賞まで受賞した大ヒット大傑作アルバム。いやぁ、この頃確かにフィル・コリンズの曲や名前を聞かない日はなかったんじゃないかというくらいに売れまくっていて、このアルバムジャケットも全然センスないし、ジャケ見たら買いたくなくなるだろ、ってなモンだが、売れた。当時フィル・コリンズ35才。アメリカや英国のヒットチャートではこんなダサいオトコが売れるのかと日本のアイドルシーンを鑑みると不思議に感じたものだ。

 それで久々にコイツを耳にしてみるのだが…、いやぁ〜、よく出来てる(笑)。一曲目の「ススーディオ」からもうダンサンブルなビートでキャッチーなサビで、しかも歌は巧くて軽くて聴きやすいという、見事だ〜、と。当時もキライだったけど曲は全部覚えてしまえたくらいだからやはりそのキャッチーさは凄いんだろうな。そんなこと云うともっと好きじゃなかったクサい「One More Night」とかさ…、これももう甘ったるくて聴いてらんねぇな〜っていうんだったけど、良い曲です(笑)。この曲はリズムマシンの音がある意味特徴的に鳴っていて、当時まだシモンズとか出てきたばっかりの頃だからこういう音使いかできたんだろうけど、やっぱり巧く使ってるよね。

 アルバムの他の曲はあまりピンと来てないんだけど、まぁ、そりゃぁそうか、当時全然聴かなかった作品だから今更聴いてもね(笑)。良くできてるなぁ〜と感心した程度です。それでアルバムには入ってないけどこの頃フィル・コリンズって他にも色々あったような…。「カリブの熱い夜」っつう映画のサントラに入ってた「見つめてほしい」を歌ってたり、フィリップ・ベイリーとの競演による「Easy Lover」っつうこれまた大変よく出来た曲を歌っていて、これは聴いたなぁ…。一体何でこんなに売れたんだろう?あまりにも時代にマッチし過ぎた才能だったんだろう。ここからジェネシスには戻れないよな、普通(笑)。

George Michael - Faith

カテゴリー: 80s Pops

 天性のボーカリスト、フレディ・マーキュリーの跡を継ぐ者として何人かの候補が挙げられそしてまた噂されたんだけど、その回答は結局意外なトコロでもあったポール・ロジャースに落ち着いている。しかしそれまでの噂ってのはなかなか面白くて、まぁ、その辺はファンの思い入れっつうトコロが大きいから皆勝手に騒ぎ立てるんだけど、やっぱりフレディのように華麗にそして心地良く思い切り良く歌っえる人、しかもハイトーンがしっかり歌えて、更に云えば飾りだけのギターも弾けないといけないし、何よりもピアノは絶対弾けないとダメでしょ、みたいなことまであって、そう考えるとやっぱりフレディ・マーキュリーって人は希有な才能の持ち主だったということだ…。

 1992年4月20日、ロンドンのウェンブレーで行われたフレディ・マーキュリー追悼コンサートは半日を費やした盛大なイベントとなって、数々の歴史の邂逅が行われたものだ。本当にフレディ・マーキュリーと交流があったとかはともかく、これだけの面々に慕われていたというのはやはり凄い。正に早々たるメンツ、そして組み合わせも見事だった。これはまたこれでいつか取り上げるとして…。そんなイベントの中でもしかしたらクイーン再結成が可能なのはこのオトコだけじゃないか?と聴いていた皆に思わせたのがもの凄く意外なところから出てきたジョージ・マイケルだった。そう、ワム!のボーカル。

 共通点が凄い。ピアノOK。もちろんギターもOKだしゲイで妙な雰囲気もしっかり持っている、跡は歌声だけだが、これが見事な「Somebody To Love」を披露することによって全ての面でクリアーになって、正に彼しかいない、と話題になったものだ。この「Somebody To Love」も含めたCD「Five Live」はリリースされたけど、いや、ほんと凄くて、ジョージ・マイケルってこんなに歌巧かったんか?こんなに声出たんだ?みたいなのがあって、ロックファンに認められたと思う。そういうのがあって単なるゲイ野郎からもしかしたらフレディ・マーキュリーの跡はこいつしかいないのでは…と思わせたのだ。

Faith Five Live

 そしてワム!はともかくソロになってから何て全く聴いてない人だったので果たしてどんだけ凄いアルバムを作って歌っているんだろう、と期待しながらジョージ・マイケルの最初のソロアルバム=多分相当気合いの入った作品、を聴くワケだが…。

 「オイッ!」

 ってのが感想(笑)。もっと歌えばいいのに、プリンスみたいなファルセットもんばかりであの思い切りの良い歌声なんてのが全然ない。なんてこった。単なる変態野郎の自己満足アルバムじゃないか、と…。勿体ないなぁ…、いや、もしかしたらそういうアルバムがあるのかもしれないが、ちとなぁ…。曲作りの才能もあるし全ての才能を持った人なのにそういう作品を作ってくれなきゃ意味ないぜよ。ウェブ見ててもこの人の最高傑作はやっぱり「Faith」だ、って書いてるトコロが多くてね。アテにならんなぁ…と。

 しかし、フレディ・マーキュリー追悼コンサートで聴かせてくれた「愛こそすべて」は完全にフレディ・マーキュリーを甦らせてくれた歌声だったのは確かだ…。

The Nolans - Single Collection

カテゴリー: 80s Pops

 いやぁ〜、こういうブログやってるとさ、あんまりいい加減なこと書くのも良くないよな、と思って一応あまり詳しくない、もしくは調べたことない人達のものを書く時はちょこっとネットで調べたりするんだけど、今日のはホントに驚いた。まぁ、そもそもなんでノーランズなんだ?って話はあるけど(笑)、ポップスかぁ〜って思ってアタマに浮かんだのが「Sexy Music」だったからです、単純に(笑)。

シングル・コレクション ダンシング・シスター~ザ・ベスト・オブ・ノーランズ
 ノーランズって言えばもうアルバムよりもヒット曲集によるベスト盤でしょう(笑)。あれだけ日本で売れまくったので今でも根強くベスト盤がいろんな形で発売されているので音を聴くのには全く困らないだろうし、今や時代はYouTube、ってのももう遅れてるだろうけど、何でも見れるのでちょこっと気になるモノを検索してみるとよろしい。さすがに日本のテレビに出たときの映像が一杯溢れてます。字幕付きでいい加減な日本語訳がまた面白い(笑)。

 さてさて何を驚いたかと言うと…、彼女たちって英国出身だったってことに驚いたのでした。アバがスウェーデンってのは知ってたけどノーランズってアメリカだと思ってたからさ…。いやぁ、しかもご両親もミュージシャンで遡るとかなり古くから歌っていた姉妹達らしい。その時はダブリンに住んでたとか…。いやぁ〜、あの明るさ、あのポップさ、あのエロさからして英国出身とは思えない。かなり驚いたのでした。まぁ、皆知ってるんでしょうけど、メロディラインはどうだろう?とか英国好きとしてはそういう聴き方で彼女たちの英国らしさを捉えてみたいんだけど、とてもとても曲が先にアタマに浮かんでしまうので難しいっす(笑)。

 言われてみれば「ダンシング・シスター」にしても「セクシー・ミュージック」にしても程よくポップで流暢な旋律なのでアメリカではないか…とも言えるけど、わかんないよなぁ。良くできてるもん。彼女達って自分達で曲作ったり歌詞書いたりしてたんだね?これも驚き。単なるアイドルではなくって結構筋金入りの音楽一家なのもびっくりだし。うん、そうやって聴き直すとちょっと感慨深いモノがある、が、時代だなぁ〜(笑)。



Cyndi Lauper - She's So Unusual

カテゴリー: 80s Pops

 80年代を通った人ならば懐かしい!と思うアルバムです(笑)。プリンスが出てきてなんとなく、って思ったので久々に引っ張り出して来てどんなんだっけ?ってか今聴いたらどんだけくだらないって思うか、はたまたその楽曲の出来映えに感動するのか…。オムニバス的なもので断片的に聴くことはあってアルバムまとめて聴くことはなかったのでちょっと試しに、ね。

シーズ・ソー・アンユージュアル ベスト・リミックス

 1983年リリースのファーストアルバム(!)だったんだよね。どっちかっつとシングルヒットありきでアルバムが出たっていう印象があって、知ってるシングルがいくつも入っているお得なレコードっつう…。実際はそんなことないハズなんだが、当時の記憶はそういう感じで、多分日本盤のリリースがシングルヒットの後だったんじゃないだろうか。調べてないからわからんけど、まぁ、多分記憶の中でそうなんだからそうだろう(笑)。

 いやぁ、音が古い!鍵盤の音とかドラムの音とかモロに80年代だもん。当たり前だけど、それが良かった時代なんだよね。そしてシンディの声もえらく艶と張りがあってキンキンするなぁ。こんなキンキンしたっけ?歌い手としては凄いとかではないけど思い切りの良さはダントツかも。この頃既に30歳を過ぎていた彼女は遅すぎたポップスターだったワケだが、その分ハジけていてこういう音とファッションに行き着いたんだろう。

 最初の「Money Change Everything」かもう記憶が…(笑)。そうそうこれこれ、こんなんだった〜ってくらいに良く出来たポップソング。何と言っても極めつけは「The Girls Just Wanna Have Fun」だな。ギターのさりげなく細かい音使いが職人芸を感じさせてくれるねぇ、これ。歌はもちろんあのままなのでいいんだけど、バックの音が色々試してるわ。面白い。それにしてもチープだ(笑)。それとアルバム全般を通して言えるんだけど、何だろ?ブルース・スプリングスティーンの「Born In The USA」とほとんど同じ構成や音使いやエフェクトでプロデューサー一緒じゃないだろうに、不思議だ。時代と言えば時代なのかもしれないけど、パワーステーションサウンド?う〜ん、まぁ、気にするほどじゃないけど、えらく似通ってるんだもん。

 そして驚くことにマイルス・デイヴィスもカバーした名曲「Time After Time」もが入っていてねぇ、しっとりと聴かせてくれるこの曲も彼女のキャリアを助けている。うん、良い曲だよ、こういうのは。基本的にクサいのは聴かないけど、やっぱり良いね。マイルスのバージョンではこの曲がこれなの?てな感じだけど(笑)。それとアルバム中一番好きな曲「She Bop」。シンセベースの心地良いラインがツボにハマるのです。音を変えてイメージして貰いたいんだけど、これってツェッペリンの「Rock And Roll」をモチーフにしてるんじゃない?って思うもん(笑)。まぁ、サビとかは違うし別にZepだけに限らず一般的なロックンロールソングをもじればこうなるんだろうけど、ブレイクの部分とかね、そんな感じなんだよ。もちろん当時はそんな風に聴かなかったけどさ。

 やっぱ良くできたアルバムだったんだな、と。リアルタイムだったからってのはあるが、作品的にもしっかりしているし、このアルバムだけで彼女は今でも食えているだろうし、時代を代表するアルバム、そして面白かった。ただ、飽きる、かもしれん(笑)。

Bryan Adams - Reckless

カテゴリー: 80s Pops

 カナダのロックシーンから全米を制覇したストレートなロックンローラー、ブライアン・アダムス。そのシンプル且つストレートなスタイルは後の多くのシンガーに影響を与えた…んじゃないか?と思うのだが、時代的に80年代っつうのもあってその音楽性はお茶の間に一気に浸透して多くのファンを獲得。そして彼にとってもその頃の作品「Reckless」が今もって最高の作品と呼ばれているのだ。

Reckless MTV Unplugged

 1984年リリースの4枚目なんだけど、ブライアン・アダムスと言えばこのアルバム、このジャケットと染みついてしまっている人も多いんじゃない?改めて調べてみて知ったけど10曲中6曲のシングルヒット作が入ってるんだ…、凄いな。マイケル・ジャクソン並みじゃないか(笑)。そんな話題性もともかくながらどのプロモーションビデオ見てもTシャツにジーンズというスタイルでテレキャス一本で望んでいる姿が映っていてかっこよい。シンプルなロックで良いねぇ〜。ブルース・スプリングスティーンみたいに暑苦しくなく爽やかなルックスも人気を手伝ったのは間違いないな(笑)。

 アルバムに話を戻そう…。最初から完全にシンプルなロックンロールというスタイルで、書けることは何もないくらいにベタな展開。AメロがあってBメロがあってサビで盛り上がってギターソロ、そして最後はサビを皆で合唱〜みたいな展開ばかりでね。ギターのカッティングから始まるリフのキレの良さといい、思い切りの良い歌い方と言い、スカッと聴くには全く見事な出来映えだ、これ。有名なのはバラードの「Heaven」とかで、個人的にこれはあまり思い入れないけどやっぱ良い曲です。それよりも次の「Someday」の方がどことなく悲愴感があって良い。全般的にそんな感じなのでサビでの思い切りの良さが光るのかもしれない。あ、次の「Summer of '69」も売れてたなぁ…。良く聴いたわ、これ。チープなギターのリフから始まる正にブライアン・アダムスって感じの曲で良い。それと何と言ってもシンプルなノリのロックンロールと言えば「Kids Wanna Rock」だね。こういうスカッとするロックってあまり聴かないけど、やっぱり心地良いんだな。ウケるハズだわ、このアルバム。

 いやぁ、テープが残ってたので聴いてみたのだけど(CDでもレコードでもない!)、こんなにかっこよかったとはびっくりした。ついでにYouTubeでプロモビデオも見ながらだったので正にタイムトリップ。驚くほどにかっこよかった。

Sting - Fields of Gold

カテゴリー: 80s Pops

 大人のポップスってどんなの思い浮かべるかな。かなり前だとシナトラとかさ、トム・ジョーンズなんかもそうかもしれないけど甘くてムードのあるものがポップス=大人のポップス。その後だとAOR的なのとかかなぁ。でもさ、ロックでも凄く大人のロックってのがあって、落ち着いた感じの音がある。そういうのってのは大体がどこかのバンドに所属していた人がソロアルバムを作ると出てくる音だったりするんだけどね。

Fields of Gold: The Best of Sting 1984-1994The Dream of the Blue Turtles


 ポリスのスティングもその一人だ。1984年でポリスの活動を停止して、その後からソロ活動に入り「Set Them Free」という驚異的なビデオが印象的なソロヒット作を筆頭に以降、完全にソロアーティストとしてチャートに曲を送り込むアダルトなソングライターになった。でもさぁ、パンクというインパクト、または「四重人格」でのエースとして切り込んできた人という印象を持っているファンからすると非常に大人になってしまったなぁ〜ってのが感想。あとで見たらこういうのって「ラウンジ」系の音っていうらしい。まぁ、どこかのバートかで軽く流れていてオシャレでアダルトな音なんだろうな。よくわかる。

 1994年にそれまでの10年間を祝してかベスト盤「Fields of Gold: The Best of Sting 1984-1994」が出ているんだけど、これまたなぜか家にあったので聴いてみたのだが、やっぱりアダルトで大人の歌ばかり収録されている。ん?なんかこういう音ってザ・フーのピート・タウンジェンドのソロ作品でも同じような系統だなぁとふと思った。オシャレで悪くない曲、しかもベスト盤だから良い曲ばかり入っているので好きな人は凄く好きになる選曲なんじゃないかな。あぁ、こういうのが流れるシーンっていいよなぁ…、と空想に走ってしまうのだが(笑)。いや、そういう話はまたいずれ…。

 でもやっぱロックかと言われるとちょっと違うな、これらの作品は。だから何度も聴かないし、あることすら忘れていたくらいだけどさ。一般人と話すには良い題材かもしれないけどちょっと、落ち着きすぎ。ロン・ウッドのソロの方が面白い。ま、単なる戯言にしかならないけどね(笑)。そういう大人の音を一枚って人にはぴったり裏切られることのない作品集かな。

Arcadia - So Red The Rose

カテゴリー: 80s Pops

 1980年代を風靡したデュランデュランはシングルヒットを立て続けに連発した後、音楽性の方向性の問題から二つのグループに分裂して更なるセールスを稼いだ…とは云えなかったのだが、今となっては再評価して然るべきタイミングかもしれない。元々ロキシー・ミュージックやジャパンと云ったデカダンで妖しげなバンドをモチーフとしていたことは一目瞭然だが、パワー・ステーションとアーケイディアという二つのグループに分裂してみるとバンド内での趣味嗜好の差がこれほどまでにはっきりと表れてくるかという程に出てきた。

情熱の赤い薔薇 So Red the Rose

 アーケイディア=サイモン・ル・ボン、ニック・ローズ、ロジャー・テイラーの三人が主体となって結成されたバンドで、1985年リリースの「情熱の赤い薔薇 (S o Red The Rose)」という作品はそれなりに売れた、ハズ。ゲスト陣が超豪華でギルモアからスティング、アンディ・マッケイ、スティーブ・ガッド、ハービー・ハンコック、カルロス・アロマー、グレース・ジョーンズなどなど誰が何をどうしてどこまで関わっているのかわかんないけど、話題は振りまいた、ハズ。先にも書いたけど、元々の嗜好がニューロマンティクス=ロキシーやジャパン、もしかしたらメトロなんてのもあるのかもしれないけどどこか退廃的なヨーロッパ的な感じを出した音楽と云ったところで、その嗜好が強いのはもちろん超ナルシストのニック・ローズなワケで、そこにサイモン・ル・ボンのハスキーで艶っぽい声が絡むというのはなかなか悦に入っている。この「情熱の赤い薔薇」というアルバムではしっかりとタイトル通りにカラフルで、しかも赤いバラという印象を与えているのでデカダンな雰囲気とともにもちっと評価されて然るべきアルバム、バンドかもしれない。そういう言い方すると一方のThe Power Stationの方もバリバリのロックンロールバンドっていう正反対の方向性を持ったバンドだけどもっと評価されても良いかもなぁ。でもこっちのアーケイディアの方が音楽的高貴度が高いっつうかオシャレだね。

 ただひとつ難点が…、あまりにも趣味的世界が広がりすぎているためにどれもこれもが似たような作風とか雰囲気や音になってしまっている感じもあってアルバム通して聴くとBGMみたいになっちゃうんだよね。これはまぁ、個人的にはロキシーやジャパンも同じ事が当てはまるので彼等だけのせいじゃないけど、好きな人は好きなんだと思う。YouTubeで見てみると結構な数のプロモビデオが作られていて、映像作品としてもかなりヨーロッパ的な耽美的な世界観を醸し出しているのでやっぱり面白いのかもしれないな、どっちかっつうと映像付きで楽しむものかもしれないと思った。これも今の時代だからこそ気付いたことかな。

 うん、タイトルに「Red」が付いてたから安直に選んだんだけどなかなか悪くないじゃん、これ。アイドルバンドからの派生というだけじゃなくってしっかりと音楽的に、センス的にもかなり良いセンしていて、やっぱりただ単に売れただけの連中ではない。しっかりとした背景があってのバンドだね。

Madonna - The Confessions Tour

カテゴリー: 80s Pops

マドンナ コンフェッションズ・ツアー・ライヴ Confessions Tour I'm Going to Tell You a Secret
Madonna - Confessions On a Dance Floor Confessions On a Dance Floor

 今となっては女性ポップスターの在り方の元祖ともなってしまった本家本元のマドンナ、さすがにブリトニーとかを聴いているとマドンナでも一緒だろうなと思ってついつい手が出てしまったが、やはりマドンナの圧倒的なパフォーマンスは他のそれよりも一歩も二歩も突出していて、今でも現役で売れまくるという理由がよくわかる。キャリアの差=観客への見せ方をよく知っているワケで、もちろんそれは創り出しているスタッフ陣の能力にかかってくるものなのだが、自身の見せ方を知っているマドンナと着せ替え人形のブリトニーではやはり見ているだけでも大きな違いが出てくるものだ。

 そんなマドンナ、ここ最近は大きなイベントに必ず出演しており、さすがに名前の売り方をよく知っている。そしてそれだけでなくきっちりと印象に残るパフォーマンスをこなしているという面でもプロフェッショナルなポップスターで、ライブ8、ライブアースなどのパフォーマンスは圧倒的なものだった。そんな彼女が久々に世界中を回りパッケージしたCD+DVDというセットの「マドンナ コンフェッションズ・ツアー・ライヴ」は見事にマドンナというアーティストを見せている。CDを聴くというよりかはDVDを見るということがファンの楽しみという側面をきちんと理解しているのか、このようなパッケージであることが正しいし、そして内容にも自信があってのことだ。

 見ているともうこれが凄いんだ。衣装から歌からセットからバックダンサーに至るまで全てが超一流のパフォーマンスと計算されたステージで、まるでサーカスを見ているかのようでもあるし、マドンナの歌がこれほどに広がる世界なのかとも思う。そこにライブ感として生の観客参加型というシーンもあったりして見事にステージを知っているものが知能と知恵を出し合って作られたライブイベント。ロックの世界とは大きく異なる計算された異質な空間というレベルは金がなきゃできないけど、金があるとこんなに完璧なモノができるという見本だね。だからと言って好きかどうか、っつうのは別物で、凄い見事だという事実との兼ね合いはない。うん、自分的には好きだけどさ、何回も見るか聴くかと云われると何回もないだろうし。いや、最初からそういう目的のために作られているステージとDVDなので良いんだよ、これで。それぞれの思い出だろうしさ。

 しかし凄い。この年=50歳を目前にしたオンナのパフォーマンスじゃないね。ブロンディのデボラ・ハリーのライブを見ていておばあちゃんを見に行って…なんて思ったけど、大差ないマドンナが一方ではこんなにパフォーマンスしているっつう…、まぁ、中途半端じゃできないけどやっぱ凄い。これからもバシバシと作っていくんだろうなぁ、そうすると間違いなく多くの世代をまたがって認識されるスーパースターになるんだろうなぁ。

Sigue Sigue Sputnik - Love Missile F1-11

カテゴリー: 80s Pops

Flaunt It Dress for Excess
Sigue Sigue Sputnik - 21st Century Boys: The Best of Sigue Sigue Sputnik The Best of Sigue Sigue Sputnik

 ジェネレーションXというバンドは実は後にとんでもないバンドを生み出すことになる。ま、ひとつはビリー・アイドルのソロ活動で話題になるギタリスト、スティーヴ・スティーヴンスの発掘によるものが大きいんだけど、それよりも何よりも当時日本語も多様されていたことで話題にもなり、そしてその奇抜なファッションとサウンドで一世を風靡したと言っても過言ではないジグジグスパトニックだ。

 これ、今聴いてももの凄く新鮮斬新なサウンドでさ、テクノ風のサウンドでもあるけど思い切りパンクスだし、ファッションはとんでもなく派手なロンドン風な衣装だし、本人達も言っていたようにスペイシーな空間を醸し出していたバンドでもあるし、とにかく全てが桁外れというか常識外れというか全ての根底をぶっ壊しているもの凄いインパクトを与えたバンド。

 アルバムっつうかシングルでのヒットの方が印象的なんだけどさ。「Love Missile F1-11」なんてホントに衝撃的で、そこそこ売れたもんだから余計に知識的に入ってきてしまって…、それを今聴くとまだまだ新鮮でさ、何なんだろな、これは。マーク・ボランのパクリタイトルでもある「21th Century Boy」にしても同じようなインパクトがあって…。未来都市を象徴するというので日本の首都圏の映像が使われているのは彼等の戦略か?映画「ブレードランナー」の影響たっぷりというのは疑いもない事実だろうとは思うけどさ。

 こんなのが出てきて売れちゃうんだからロンドンっつうのは凄い。たまにこういうのって出てくるんだけどさ、それがパンク畑の人間だったりすると余計にそう思う。まぁ、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドなんかもそうだけど、そういう時代だったのかねぇ。

 懐かしいのでビデオ二つ置いておこう〜。



Blondie - Blondie

カテゴリー: 80s Pops

オートアメリカン(紙ジャケット仕様) 恋の平行線(紙ジャケット仕様)
Blondie - Blondie Blondie
Blondie - The Best of Blondie The Best of Blondie

 ニューヨークパンクを代表するバンドってどんなんがあるのかな、なんて調べているともちろんラモーンズやパティ・スミス、テレビジョンやトーキングヘッズあたりが出てくるのはわかるのだが、多くのところではブロンディが登場するのだな。いや、まぁ、生い立ちからすればニューヨークのCBGB出身ということで時代的にも77年なのでバッチリだったりするんだけど、実はデボラ・ハリーって1945年生まれなんだよね。即ちブロンディで出てくる頃には既に30を超えていたというワケだが、それでいてあの妖しさ…、実は大人の魅力だったのだろうか?などと思うが(笑)。

 しかし、音を聴く限りではこのバンドがニューヨークパンクの一角を担っていたとはとても思えるものじゃないしなぁ…。あまりにもポップでキュート過ぎるだろ。日本のバンドシーンでもそういう傾向があったのは記憶に新しいが、70年代のニューヨークではすでにパンクを女の子が歌うことでキュートさを出してキャッチーなものにしてしまうという手法があったのだな。

 自分的にはギリギリリアルタイムで通らなかった頃に売れたバンドなのでそういう意味で思い入れは全然ないんだけど、やたらと「Call Me」なんてのは流れていたから知ってたりする。バックの音だけを聴いていてもあんまりニューヨークっぽくないし、ガレージっぽくもないから不思議だなぁと思う。それも単にデボラ・ハリーの美貌とインパクトに視線が行ってしまうからだろうか。う〜ん、やっぱマジメに聞き込むという面に於いては興味を持てないバンドかもしれない(笑)。

 こないだ再結成して日本に来てライブをやったみたい。60過ぎたおばあさんのライブで熱狂するのだからこれもまた怖い構図だなとは思うが、それもロックなのか。あぁ、ニューヨークパンクの悲愴さからかけ離れた人生の悲愴さになってしまった…。いかんいかん。まだプリプリころのブロンディをキュートに楽しもう〜。