Votum - Time Must Have a Stop

Votum - Time Must Have a Stop (2006)
Time Must Have a Stop

 寒さってのは知識の根源だったりするし、陰鬱に籠もりながら芸術が磨かれるには必要な環境だったりもする。自分敵意そういう環境は好きではないだろうけど、そういう環境下にいたらそりゃやることないからひたすら趣味とかやりたいことに没頭するんだろうな、ってのは想像に難くない。ヨーロッパに対する自分の印象はそんな感じだけどポーランドについてもその印象は同じくある。昔ポーランドモノの映画なんかも見てたんだけどやっぱり陰鬱で重厚感あったもんなぁ…。

 Votumってバンドの2006年デビューアルバム「Time Must Have a Stop」。随分とこなれた後でのデビューだったからか陰鬱ながらもヘヴィにプログレッシブしているロックバンドでほぼRiverside的な印象を受ける。ただ何だろうなぁ、やっぱり芯があるってのかスジが通ってるってのか、そういうのをマジマジと実感するんだから面白い。それでいてメロディアスというかメロディについては妥協せずに作り上げているようで、メロウな曲が多い。いや、軟弱なメロウという意味ではなくってヘヴィな中でのメロウなスタンスというのかな、美しさを感じられるんだよ。そういうのがこのヘンの惹かれる部分で、粗雑になることが無い。きちんと組み立てられている、というのか後付の論理としても美しさが出ている。お国柄のセンス。

 ファーストアルバムと言うこともあって、気合の賜物であるのは事実だけど、それでも柔軟にレコーディングに取り組んでいて、とてもファーストとは思えない音の作り方や重ね方、もちろんプロデューサーの意向もあるだろうけど、それでもここまで出来上がるのは見事。昨今のバンドのプロデュース能力は本当に高くなっている。プログレッシブと言いつつもしっかりとヘヴィメタリックだし、メロディックだし一体どういう音に突き進んでいくのだろう?って期待も大きいバンド。一枚一枚じっくりと向き合っていくべきバンドなんだろう、Riversideに通じた音作りは自分好みなのでちょいとね、時間をかけて聴いていきたい。







Abraxas - Abraxas '99

Abraxas - Abraxas '99 (1999)
Abraxas '99

 久々にのんびりと電車に長時間乗る旅をした。車窓から景色を眺めながら物思いに更け、その変化を楽しみながら時間を過ごす、そうしていると好天から徐々に雲天になり雪景色に突入、その向こうには海が見えてきて普段とはまるで異なる異世界に突入し、自分の中で鳴り響く音楽も明らかに毛色が変わる。雪景色に似合うサウンド…、不慣れだな、と思いつつも最近のポーランドのロックと言えばこういった景色にも存分に似合ってしまう寒さがあるんじゃないか‥などと思いながら時を過ごした。人間って憂いのある生き物だな、ってのと日本って広いモンだな…ってのを改めて実感した。

 ポーランドのポンプ、ネオプログレの走りとなったAbraxasってバンドの1999年リリースの3枚目のアルバム「Abraxas '99」。先日のAnankeを構成するメンバーがもともと居たバンドでもあるんで系統としてはルールを味わえる感触。更に言えばもっとストレートにシンフォニック調でもあるか。ところがこのアルバムはコンセプトアルバムの様相を示しており、所々のナレーションも含めてかなり統一感のあるハードで攻撃的なエッセンスを持ったアルバムに仕上がっている、その意味ではプログレというよりもハードロック的に近いのかもしれない。もちろん根底にはポーランド独特の陰鬱さや重厚感が漂っているので軽々しくならないというユニークさはすでに持ち合わせている。そこにシンフォニック要素が加わり、またクリムゾン的な攻撃性をもインプットしたスタンスが前面に出ているという不思議。だからと言って美しさが欠けているというんでもなく、そこにもきちんと美学が存在している。

 長尺複雑でしかも歪んだギターの音もある中のシンフォニックサウンドと時代を考えれば結構早い時期にこのスタイルに取り組んだということで革新的ですらあったとも言える。ポーランドのロックの歴史では結構なインパクトを放ったに違いないと思うし、今聴いても決して古臭くなく、革新性はそのまま損なわれずに実感できるものだ。それも多分ヨーロッパ、しかも東ヨーロッパという特殊な地域柄の特性か、不思議と魅力に惹かれる作品のひとつ。時代を超えた名盤の域にあるのかもしれない作品。

Ananke - Shangri La

Ananke - Shangri La (2012)
Shangri La

 ポーランド産のネオプログレなロックのスタイル、ここまで聴いているとパターンは色々あれども根底にあるサウンドの共通項は何となく分かってくると思う。決して明るくなる事もなくどちらかと言えば陰鬱感漂う部分が大きいながらも儚い夢を追い続け、みたいなヤツね。だからフロイドやキャメル的な叙情性の高いサウンドの模倣が多くなるし、もっとロックに突き進むならば尖っての主張をどこまで貫き通すか、のようなスタイルになっていくのだろうと思う。そのヘンが面白くてね、英国ロックばかり聴いているとそういうバンドは多数のうちの一つでしかないからさ。それが皆がその思想が根底にあるからいわば一つのジャンルが勝手にひとつの国になっちゃった、みたいなもんだ。まぁ、そりゃ言い過ぎだけどさ。

 Anankeというもちろんポーランドのバンドの2012年リリースの傑作「Shangri La」。もともとがAbraxazというバンドのメンバー二人が一緒に組んだバンドってことで、その音楽性はAbraxasから継承されているってことだ、すなわち当然ながら叙情性や攻撃性すら持った好みなバンドなはず、ということで、当然それ系です。そしてこの「Shangri La」というアルバムは2枚目のアルバムになるんだけど、バンドのやりたい図式はここですべて完成しちゃったんじゃないか、ってくらいに名盤の域にある作品だろうと思う。いつもの哀愁系や当然ながらそもそもの楽曲レベルが高い、下手したら疾走感すらある中での陰鬱さ、叙情感なんてのもあって、メンバーのテクニックも当然申し分ないし、楽曲の展開やパターンの組み方なんてのもそりゃもう普通じゃ出てこない展開ばかりでついていくのに精一杯。実に味わい深いアルバム。

 どの楽曲を聴いていても実に細かく練られているのも分かるし、安直に作られているトコロはホントに無いんだろうと思う。ギターにしても鍵盤にしても効果音にしてもどこもかしこもが必要な音が必要なトコロにきっちり入っているという…、アルバム一枚じっくり聴けてしまうという、しかも傑作ばかりでハマりやすい作品です。素晴らしい。







Lizard - Spam

Lizard - Spam (2006)
Spam

 ポーランドという国のプログレッシブ・ロックとかロックに対しての好みの傾向と言うのはやっぱりメロディアス陰鬱系の方が多く、言うならばフロイドの雰囲気やキャメルの耽美的メロディなんてのを取り入れて自分たちなりに昇華させているかのような作品をリリースしているバンドが多い。EL&Pやクリムゾン的、ましてやソフト・マシーン的なバンドってのはあまり出てくる土壌がないのか文化がないのか、受け入れられにくいと判断されているのか、さほどシーンに登場してくることは多くない。その中でも稀有な存在として突出して出てきているのがLizard。

 1997年にデビューアルバム「W Galerii Czasu」をリリースしてからシーンに登場しているけど、バンドの名を見ての通りクリムゾンフリークが組んだバンドというのも一目瞭然で、ライブなんかでは当然の如くクリムゾンのカバーもやっていて、それらを収録したアルバムもあったりするから面白い。なるほど、そりゃそうか、ってなくらいにはクリムゾン好きなのは分かる。その後色々あったようだけど2006年に4枚目のアルバム「Spam」をリリースしていて、今回はそいつをちょいと聞きかじっていたので、ここでご紹介。時代はもう21世紀に入っているので、まだクリムゾンかよ、ってなトコロはあったんだけど、逆に本家のクリムゾンがまた新たなスタイルで出てきていた頃なので、その影響も大きいのか、昔のクリムゾンからの影響だけでなく、新しいクリムゾンの手法も即座に持ち込んでいるようだ。だから様々なサウンドのパターンが強烈に入っていて、単なるクローンじゃなく、バンドのパワーをそこに集中させているアルバムみたいにパンチのある作品に仕上がっているのが見事。

 攻撃性、迫力、破壊性に加えてのパンチ力が備わっている傑作。すでに本家クリムゾンの方も凄まじい展開があるのでそれを聴いていれば満足できるとは思うが、このLizardの模倣ぶりは大したもんだ。新しいリスナーには新鮮に映るだろうし、それでインパクトを与えられると思う。長尺曲も幾つかあるが、それだけ飽きさせない曲作りや演奏力も当然備えていてさらにドラマ的なアルバムの作り込みもユニーク、クリムゾンからは離れられないけど、それだけじゃなくてきちんとカマしてくれる実力を持ったバンドとして楽しめる。

After... - Endless Lunatic

After... - Endless Lunatic (2005)
Endless Lunatic

 21世紀の作品郡なんてついこないだだし新作みたいなモンだろ、なんてずっと思ってる自分がいて、それがもう20年近く経過しているなんてことをきちんと認識できていなかったりする。2005年のアルバム、とかそういう感じなんだけど実際は14年も前のアルバム、って話じゃない?それってもうさ、バンドのキャリア的には二回り目に入っているってくらいのキャリアなワケだしね。ただ、どうしてもそういう風に感じてしまっている自分は治らないだろう。それがジジイになっていくってなことだ(笑)。いや、そうはなりたくないと思いつつもね…。

 ポーランド出身のAfter...というバンドは2005年に本作「Endless Lunatic」でファースト・アルバムをリリースしてシーンに登場してきてそのまま何枚もアルバムをリリースしている。こちらも実にポーランドらしい陰鬱でメランコリック感溢れる儚い作品で、男性ボーカルでそれを出しているという点がある種普通だけど変わり者なのかもしれない。普通に聴いてしまえば普通に聴けちゃうんだけど、やっぱりネオプログレの流れの中にあるサウンドが中心となってて、分かりやすいサウンドが詰め込まれている。そして陰鬱と言いつつも実にメロディアスで流れやすい歌のラインが印象的で結構好む人も多いんじゃないだろうか。特に変拍子でプログレっていうんでもないし、ヘヴィなギターのサウンド中心ってのでもなく、美しさが前面に出てきているというアルバム。

 Quidamのメンバーが参加しているとか話題はそれなりにあるようだけどシンプルにそれらしいサウンドが売りなのだろう。ギターソロは当然のロングトーン系のメロディフレーズが炸裂してくるというパターンで美しさが印象に残る。この手のやらせたらホント、ポーランド勢はドンピシャにハマったサウンドを出してきてくれるのが嬉しい。今は立て続けに色々聴いてるけど、多分そのウチにより優られたバンドとアルバムが決まってきて、それらを定番的に聴くんだろうとは思うけど、このアルバムはその中の一枚に入ってくるだろうと。あと一歩のインパクトは欲しいトコロだけど、まずは見事な作風です。



Anamor - Za Witrazem

Anamor - Za Witrazem (2018)
Za Witrazem

 ポーランドのロックでも当然多種多様なサウンドがあるし、そこから世界レベルで知られているバンドってなると更に絞られていくのだろう。もっともポーランドの言葉で歌われているバージョンしかありません、なんてのは明らかに世界レベルを見てっていうんでもないけど、サウンドが世界レベルで人気出てきたから、というものもあるし、その逆もあるのか。ただ、バンド側は最初からそこまで狙っているもんでもないだろうし、結果論として世界レベルへの到達につながったという方が多いんじゃないだろうか。それも先人たちが作り上げた道筋の成せる業かもしれんけど、いずれにしてもこうして世界の反対側に近い日本で楽しめるんだからありがたいお話。

 Anamorというバンドの2018年リリースのセカンド・アルバム「Za Witrazem」だが、このバンド、2003年にアルバムを一枚リリースしていて、その後沈黙、そして15年ぶりにこの作品を発表したいというバンドで、そもそも15年間どうやって食ってきたんだろ?とか不思議になるのだが、思うように情報収集が出来ないのも辺境の地でのお話だからだろうか、単純に作品を楽しむしかないのはある意味雑念に惑わされずに音に集中できるから良いかもね。んで、聴いているんだけど、これがまたモロにポーランド的に陰鬱且つエモーショナルな女流ボーカルによる切なく儚いサウンドが中心に作られていてツボにハマります。美しくも儚い…、こういうの聴きたかったわ〜ってなくらいの出来栄えで、作風自体は15年前のファーストと近しいもので冒頭から素晴らしき音を披露してくれてます。

 要所要所にピンク・フロイド的エッセンスもありながら、ボーカルが女性だからそのイメージに囚われることなくちょいとヘヴィネスに聴き応えもある感触を味わいながら楽しめる作風。決して明るくなることはないけど、かと言って暗黒的なものでもなく、ちょうと雰囲気を作り込めているというあたり。変拍子的に狙ってくる部分なんかも多いから技巧派的なバンドの側面はひっそりと出しておきたいのだろう。ギターはロングトーンの上手く活かした雰囲気づくりのソロプレイが目立つ。このギターソロのタメ具合はなかなか簡単に出来るもんじゃないね。そんな楽しみをいちいち味わいながら堪能できる作品で、ジャケットの悲壮さをそのまま味わえるムードのアルバム。





Loonypark - Perpetual

Loonypark - Perpetual (2015)
PERPETUAL

 プログレ畑にいたミュージシャンが徐々にポップに接近していく、ってのは昔からの図式通りなのだろうか。やっぱり才能があるのは分かっているから、それを如何にカネにして一旦生活に困らないようにしておきたい、という普通の欲求が満たされないといけないという庶民的な理由なのだろう。当たり前と言えば当たり前だけど、単なるリスナーからすると魂売った、みたいに見えるのも事実。もちろん好きなことしてるだけじゃ食えないっていう実証でもあるから歳と共にスタンス変わっていくのは当然あるんだけどね。今は分かる、ただ、昔はなんだそれ?みたいなの思ったもんな。

 ポーランドからのLoonyparkの2015年4枚目のアルバム「Perpetual」は恐ろしくもキャッチーで短い曲がひたすら詰め込まれているメロディアスなシンフォニック・ロック、という肩書ではあるけど、普通に聴いてみれば素晴らしき女性ボーカルによるロック作品、というアルバムだ。そもそもNemezisにいた鍵盤奏者の人が新たに組んだバンドってことでスタートしているんだけど、これがまたNemezisのヘヴィなロックスタイルから大きく方向転換されていて、サビーナ嬢を迎えてのしっとりとした憂いのある美しきネオプログレな世界観、もうちょっと聴きやすくボーカルや旋律にフォーカスされたバンドになってる。

 このアルバムではそれまでの実験的な側面を押さえつつも成熟してきたかのように非の打ち所のない傑作にしあがっている。ただしロック的側面から見た場合のプログレッシブな面は大きく後退しているかな。実験精神は旺盛なままだけど、どうしても歌がメインだからね、そこまで演奏に力入れきれない、っつうかな、やや中途半端な印象ある。ここのところプログレッシブなのばかり聴いてるから余計にそう思うだけだが。普通に聴けばホント美しい作品で、こんだけの質感ってのは他では聴くことが出来ない気がする。英国のとは全然異なるし、他の国でもこういうのはなかなかない。やっぱりポーランド特性高いバンドなんだろう。言葉もあるかな。素晴らしき美麗な作品。





Nemezis - Nemezis

Nemezis - Nemezis 2008)
Nemezis

 何となくポーランド面白いよな、って思ったのも幾つかのアルバムを聴いててその雰囲気や展開、重さや叙情性なんかに共感したからなんだけど、そういうアルバムやバンドってのもそこまで多くないのかもな、ってのをちょっと実感した。ここのトコロ立て続けに聴いていて、やっぱりそういう作品ってのはなにかの奇跡が働いて出来上がるモノなのだろうと。ポーランドだからそういうのが常に生まれるってもんではない、ってことは当然ながらやっぱりそのロックに対する熱意みたいなのが無いと出来ないわな。大抵のバンドはファーストアルバムってので代替そういう雰囲気を持つ。一番暑い時期だから。それ以降で傑作が出せるバンドってのはミュージシャン的なセンスがあるバンドだと思う。

 Nemezisってポーランドのバンドのファーストアルバム「Nemezis」を聴いているとその勢い、ロック魂、賭ける意気込みってのもしっかりと実感できて、熱い魂を感じることが出来るものだ。ボーカルが女性なんだけど、今度は迫力ある、と言うかきちんとロックの世界で歌を歌って張り合っていけるパワーとテクニックを持った歌手なので頼もしい。しかもやってるサウンドはヘヴィなプログレ、ネオプログレと呼ばれる世界だ。もっともっと世界に出ていける素質はあったと思うけどなぁ…、今どうなってるのかちょいと分からないけど、日本から見られるシーンに居なそうではある…。それでもこの勢い溢れるアルバムは聴くに値する。

 基本的にギターバンドのアルバムだし、ボーカルの張り具合の高さも味わえるし楽曲の構成と疾走感を味わうにはなかなか心地良い、決して明るくなれないこの雰囲気もポーランドと日本の共通項なのかもね。このテンションはホント、なかなか他では味わえない。ジャケットが醸し出している雰囲気そのままが分かる作品。



Quidam - Sny Aniolow

Quidam - Sny Aniolow (1998)
Sny Aniolow/Angels' Dreams


 プログレッシブ・ロックは時として極上のポップスを生み出す時がある。過去の事例からしてもそれはもう数多く存在していて、顕著なのはメロウキャンドルなんかだろうか、どうしてプログレに入る?ってメロトロンだけだろ、って話だけど、プログレ部類になるのだな。そして極上のポップスを展開してくれている。また、スラップ・ハッピーなんかもそうかもしれない。カンタベリーの右派にもかかわらず極上のポップスを聴かせてくれる先端プログレだった。若干ズレはあるもののAll About Eveなんかも近いのかもしれないが、まぁ、結局むさ苦しいオトコが群がる世界に天使のように君臨するお姫様、すなわちアイドルがそこにいて、ちょいとメロディアスなのを可愛く歌ったらそういう位置付けになった、みたいなトコロだ。

 ポーランドから世界に発信されたバンドの中ではかなり初期の方になるQuidamのセカンド・アルバム「Sny Aniolow」は1998年にリリースされているが、最初のアルバムで話題を振りまいたフルート兼女性ボーカルが脱退してしまって、ある種看板をいきなり失ったバンドだったけど、せっかくなので、ってことで再配置してのセカンドアルバムが本作。結果的にプログレッシブ色、シンフォニック色はほぼ見事に抑え込まれてしまって、結果良質なポップアルバムが女性ボーカルの可愛らしい声で出来上がってしまったという作品。それでもQuidamってのはポーランドの雄になってしまった後なので上手く進んでしまったのか、はたまた音楽性が万人に受けていったから無事に残っていったのか…、んなことはないだろうから普通に楽曲が良かったのだろう。しかしそれがロックファンに受けたのは今度はなんでだ?って疑問は残るんだけどな、なんだかよくわからない。

 そういうの無視して聴いていると極上のポップスではあるけどしっかりと楽器がソロを奏でて展開しているし、フルートの出番も当然多いから単純にポップスではなくてロックの世界でのポップスというバランスが保たれているようだ。なるほど、それアリなのか、って感じで聴いているが、グチグチ言ってるけどね、すごく良いです(笑)。何だこれ?ってくらいに良いです。キャッチーでポップスで雰囲気出してて、明るいし。ポーランドのくせに明るいんです。だから受けたんだと思うが、こんだけ明るい未来を聴かせてくれたら信じちゃうもん。もちろんポーランド語版がおすすめね。









Turquoise - Turquoise

Turquoise - Turquoise (2001)


 ポーランドって東欧的メロディの国柄になるのかな、ヨーロッパから見れば当然東側にあるからそうなんだろうけど、自分的印象としての東欧ってもうちょっと東側っていうか…、ま、同じか。そのヘンがあるから魅力的なんだろうけど、確かにメロディのセンスがちょっと違っていてそのメランコリック的なトコロが響くんだろうね。ギターソロの展開にしてもそういうメロディの根本的なトコロがあるから哀愁という一言以上の深みがあったり重さがあったり…、それはもちろん歴史的背景ものしかかってくるのだろうけど、だからこそ深みを持って聴けるものだ。

 2001年にポーランドから出てきたTurquoiseってバンドのデビューアルバム「Turquoise」は当然ポーランド語で歌われていて、当然ながら雰囲気がより一層出ている。更に言えばプログレとかロックとか言うよりもアコースティック調の雰囲気から出てきていて、女性ボーカルの美しさを強調しているかのようなバンドの作品。だから自分的な世界で言えばトラッドと女性ボーカルの東欧版みたいなトコあって聞きやすいし、すぐに世界に反応してしまうし、取り込まれやすい。アコースティックそのもののスタイルの凝り具合は英国のほどでもないけど、それでも民族的な旋律は心地良いよね、当然。そこに美しい歌声だから惚れ込む。

 もちろんアコースティック中心ではあるけど、盛り上がりや展開でのバンド単位での演奏が中心なので、ギターソロで飛翔する、ってのもアリです。それはそれでまた見事に展開していくので、なかなか聴き応えのあるアルバムになっていて、今の所3枚くらいはリリースされているバンド。ただ、最後が2006年だからもう終わってるのかもしれないが…。勿体無いなぁ、こういうバンド。






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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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