Gandalf - Gandalf

カテゴリー: 50-60s US Rock

 年の瀬も押し迫ってきた今宵、年内はメジャーなバンドで皆様を楽しませよう何て考えていたのだが、ティラノザウルス・レックスっつうのをやってしまって、ついつい手が出てしまったのが東海岸のサイケバンドとして名を馳せている…ってか、ここ最近になってから再評価されているっていう方が近いんだと思うな。当時は全く手に入らない音だったようなので。

Gandalf Part One

 「Gandalf」1969年リリース。何の影響下ってすぐわかる、もちろん指輪物語のガンダルフだろうなぁ。おかげで世界中にガンダルフっつうバンド名が存在しているんだけどさ。ここでは1969年リリースの彼等の最初のアルバム。その後もあったのかなぁ…、とにかくとんでもなくアシッドフォークな一枚で、ティラノザウルス・レックスにはヒケを取るんだけど(笑)、なんなんだこの浮游感は?と言いたくなるくらいにフワフワした雰囲気、これはなかなか西海岸では出てこないだろうし、東海岸でも結構不思議。The Velvet Undergroundから暗さを取ったらこんな感じになるのかもしれない。

 全10曲なんだけどどれもこれもがショボいギターとオルガンの音で、それでいてメランコリックな心地良さ…、あぁ、クリスマスってこういうもんだよなぁ〜なんて勘違いしそうな音で、カバー曲が多いみたいだけどそんなの関係ねぇ、ってなくらいに独自性を出してるので良い。うん、相当良い。多分そのうち手に入らなくなるCDだと思うから今のウチに聴いておくのがベターってトコじゃない?ピンク・フロイドの初期なんかとは大いに異なる独特のサイケというかアシッド感覚がよろしい。

Zappa Plays Zappa

カテゴリー: 50-60s US Rock

 ザッパの息子にドゥイージルっつうのがいて、随分と若い頃にプロギタリストとしてアルバムデビューしていたような気がする。もちろん音楽的な才能とかセンスとか情熱ってのが親父さんから受け継がれるわけでもなく、本人の好きさと努力とセンスに依るところが大きいので凡作でしかあり得なかったみたい。うん、聴いてないもん(笑)。いやぁ、それで親父さんが亡くなって早くも15年近くが経過しようとしている昨今、彼は思い立った活動をしているのだ。

Shampoo Horn

 「Zappa Plays Zappa」と題して要するに息子が親父の曲をプレイします、というライブツアーで世界を回っているのだ。メンツももちろんザッパが組んでいたメンバーを集めての再演なのでバックミュージシャン的には完璧。気になるのはザッパの奏でていたギターとユーモアのセンス、かな。まぁ、カバー曲でのツアーなのでメンツが揃えば特別にヘマでもしない限り失敗する興行でもないし、ファン的にも納得させられるツアーってもんだ。あんまり詳しく調べてないけど、まだ一年半くらいなんじゃないかな。

 それで、だ、来年の初っ端、つまり一月に日本に来てくれるみたいなんだな。そして商売上手な日本としては是非目玉に何かを据えて成功させなければということも手伝ったに違いないと予想してるんだけど、何とまぁ、ザッパ門下生としては知名度抜群のスティーヴ・ヴァイが助っ人で参加するってことで決定。ということは80年前後のザッパの作品からの選曲が多くなるのかなぁと、そういう楽しみ方もできるわけだ。ちなみにこのところプレイされていた曲は実に多岐に渡っていて、さすがザッパの息子、と言わんばかりにザッパのかなりの曲数をレパートリーとして持っていて、100曲ぐらいはとっかえひっかえ演奏しているみたいだね。セットリストでしか見てないけど。しかも名作迷作は大体やってるしさ、結構聴きたくなるよ、これ。

 そんな欲望のあまり、ちとライブの音源をネットで拾って聴いてみた。おぉ〜、やるじゃねぇか、息子!って言うか、上手いところは凄く上手いんだけど下手なところは凄くヘタで、でも歌とかはかなり成り切ってて、悪くない。っつうかザッパの音の楽しみは十二分にできるな、これ。英語の苦手な日本人がライブを見るならば十分に楽しめるライブだ。だが、こういうの聴いているとつい本家本元を聴きたくなるんだよねぇ。もちろんそれが目的でこういうライブセットやってるんだろうけどさ。

Captain Beefheart - Trout Mask Replica

カテゴリー: 50-60s US Rock

 前衛的アーティストってのは色々あるんだろうけど、音をひとつの芸術として創り上げていくという作業は彫刻のそれと似たようなものなのかもしれない。ドイツのバンドにはそういうのが多くあるように感じるし、日本でも世界的に有名なアーティストはやはり前衛的な面が評価されていることが多い。英国に於いてもそれはあるのだが、ザッパ絡みで、というかザッパそのものが前衛的なアーティストであったんだけど、その流れで出てくるのは当然キャプテン・ビーフハート♪

トラウト・マスク・レプリカ Bongo Fury

 「トラウト・マスク・レプリカ」っての知ってる人は結構いると思ってるんだけど、中身をとことん好きだ、っていう人は聞いたことない(笑)。いやぁ、キライだっていうのもあまりないと思うけど…、なぜならこれを聴こうという時点で既にある程度の覚悟をしているだろうから好きになるしかないんだよね、こういう実験的アルバムを聴く場合はさ。とは云えとことん聴くっていうモンでもない。うん、相当アヴァンギャルドなんだよ、これ。

 とにかくビーフハートが弾いたことのないピアノと格闘して創り上げた曲をこれまた楽器の素人達が集中的に無理矢理弾いて覚えて演奏したりしているのを、これまたフラリとザッパが立ち寄って録音して面白いところを切って貼って繋ぎ合わせたものがこのアルバムだからだ。拍子とか歌メロとか旋律とかそういったものは全く適当にしか、というか凄い高次の世界で存在しているけど、狙ってできているもんじゃない(ハズ)。ノイズはそのままだし、緩みまくった雰囲気でなんとなくポリリズム的に展開するとか、そういう次元でひたすら28曲が収められている。しかし、不思議なのはそれでも滅茶苦茶ポップだ、っていうこと。軽いので聴きやすい、っつう摩訶不思議な世界。なんなんだろね、これは。マジメに聴いてたら気が狂うけどゆったりと流していると非常に気楽で面白い。後年スラップハッピーなんかがやってたのと似てるなぁとふと思った。

 キャプテン・ビーフハートってこれ以外にはザッパの「Bongo Fury」で一緒にやってるのくらいしか知らないけど、古くからの友人らしく、やっぱり芸術肌らしい。まぁ、このジャケットからしてもヘンだし、これって鯉?鱒?マスらしいけどね(笑)。

Frank Zappa - Freak Out!

カテゴリー: 50-60s US Rock

 サイケとかフラワームーヴメントとか言う前に既にフリークとして先んじて怪しげな試みを行っていたのがフランク・ザッパ…、まぁ、当時はマザーズ・オブ・インヴェンションの一員という位置付けではあったが。この人の偉いところはハッパとかに頼らないでこの怪しげな緩〜い雰囲気をしっかり出していたことか。

Freak Out! Absolutely Free

 1965年リリースの傑作ファーストアルバム「Freak Out!」。いやぁ、名盤と言ってもいいけど万人に理解してもらえる内容ではないのは確か(笑)。軽快でポップでメロディアスなんだけどさ、絶対にポップチャートに入るもんじゃないし、ウケるもんじゃないのは何故だろうか?多分歌詞の内容がポップじゃないからだろう(笑)。いや、それはともかく、一般的な音楽の定義で測ってはいけないこの人の作品、変拍子とかリズムとかそういう次元ではなく歌と言葉と雰囲気に合わせて音楽が作られているというもので、このデビューアルバムからず〜っとそんな感じに作られている作品が多い。もっとも天才的に音楽している作品も多いけどさ。

 聴いたことのない人は今から聴いても全然古いとは感じないはずで、ビートルズよりも早くからこれほどシュールで先進的なサウンドをメジャーの世界で試していたのだ。やっぱりこういう器の広さはアメリカの凄いところだよねぇ…基本的にはドゥーワップから流れていったフリークな世界だが。そしてこんな作品なのにいきなりレコード二枚組で出てきたっつうのも不思議なものだ。いやぁ、面白い。ハマる人はハマるだろうよ、こういうの。ちなみに普通のポップスしか聴かない人やビートルズ至上主義の人が聴いても非常にハマる音で、それほど警戒する必要ないから安心して下さい(笑)。

 やっぱり日本語訳の付いた国内盤をお薦めするね。歌詞の面白さがこの人の特徴だし、それがないと面白さ半減なので、どの作品買うにしても歌詞付きの国内盤に限る。もちろんこのファーストアルバムもね。60年代のザッパはこんな調子で正にフリークな音が楽しめるよ。

Iron Butterfly - In-A-Gadda-Da-Vida

カテゴリー: 50-60s US Rock

 何となく古きフラワームーヴメントのロックに行ってしまったのでついでにもう一枚書いてみよう〜、と。実はアルバム通して聴いたことない、と言うかアルバム持ってないと思うんだけど何故か知っているアイアン・バタフライ。何でだろ?まぁ、これだけロックばかり聴いていれば知っていることに不思議はないけど、こんな長い曲まで何で知ってるんだ?う〜ん…。

ガダ・ダ・ヴィダ(紙ジャケット仕様) アイアン・バタフライ・ライヴ(紙ジャケット仕様)

 1968年リリースのセカンドアルバム。ちなみにファーストは「ヘヴィ」というタイトルで、それもどうかと思うのだが、多分タイトル通りヘヴィなのだろう。何せ時代が時代だからとにかくニューロックだアートロックだっていう風潮で、誰も彼もが新しいオルガンの音、新しいギターの音、そしてサイケデリックな波とフリーセックスの世界を夢見てロックに飛びついた時代…、なんてねぇ、リアルタイムの人が羨ましい。そんな中、確か西海岸から出てきたバンドだったんじゃないかな。

 アルバム全曲で6曲、そのうちあの有名な「ガダ・ダ・ヴィダ」で17分。そりゃ正にサイケだわ(笑)。でも結構きちんとプログレっぽくなっていたりするので、やはりサイケとプログレは近いところにあったんだなぁと思えるし、アメリカでもそういう試行錯誤は演奏する側にはきちんとあったことがよくわかる。このバンドこの後ライブ盤がリリースされているんだけど、多分凄くハッパの香りが漂うようなライブなんだろうなぁ…(笑)。

 今でもしっかりと聴いたことのないバンドなので大きな事は書けないけれど、多分時代を加味して聴けば相当面白いバンド、であってもらいたい。まぁ、アメリカなので英国の深みとは違うと思うけど。

Vanilla Fudge - Vanilla Fudge

カテゴリー: 50-60s US Rock

 いやぁ〜、ティム・ボガートとカーマイン・アピスというリズム隊、日本でもあちこちでセッションしてたりするので一度何かで整理してみると面白い系譜が出来上がるんだろうなぁとちょこちょこ調べてしまった(笑)。特にカーマイン・アピスね。この人結構無節操であちこち顔出してるもん。

Vanilla Fudge Near the Beginning

 さてさて、そんなことしてる場合でもなくって、やっぱり原点のヴァニラ・ファッジですよ。改めて聴き直しているのだが、やっぱり強烈に重い。重いというかとんでもないっつうか、卓越したアレンジ能力の中にヴァニラ・ファッジ独特の個性を入れて、バンドとしての雰囲気を確立。見事なモンで、鍵盤とベースでひたすらベタに攻めてくるっつう図式。ティム・ボガートのベースはこの頃からとんでもないフレーズだったのだ。だからこそベックが惚れたんだろうな。英国でこんなの見つけてくるより目先のヤツ捕まえてきた方が早いモン。しかし時代は1967年、クリームが登場してきた頃なので、かなりセンス良いベースだったりドラムだったりしたワケだ。

 初っ端の「涙の乗車券」…、おいおい、こりゃなんじゃい?軽さのかけらもないじゃないか(笑)。ベタ〜に鍵盤が張り付いてベースが歌ってる〜って感じで、これ一曲で彼等の音楽性がよくわかる。そして20年以上後にロッドとベックが共演して話題となった「People Get Ready」だが、もうとんでもなくグチャグチャに仕上がっていて時代はサイケだ、と感じるよね。んでゾンビーズのカバーへ…いやぁ、ベース凄いわぁ〜。この曲はまだ原曲に多少近いかも(笑)。

 でもね、やっぱりヴァニラ・ファッジと言えば「You Keep Me Hanging On」でしょっ。サイケデリックな雰囲気と卓越したベースフレーズからベタな音で始まる名曲…とは言わないけど、時代を代表する曲ではあるのだ。いや、名曲だ、これ。地味にコピーしてみると結構面倒だったりするんだけど、まずこの雰囲気が出ない。いいねぇ。そして最後がまだ「エリナー・リグビー」と来たもんだ。もうプログレに近いサイケデリックの世界…、当時のドラッグ文化主流だったアメリカだからできたアレンジか?でもかなり洗練された感じがするのは多分ニューヨーク出身のバンドだからだろう。ある意味ビートルズなんて超えている…。

Cactus - 'Ot 'N' Sweaty

カテゴリー: 50-60s US Rock

 BB&Aのリズム隊と言えばヴァニラ・ファッジかカクタスか、ってトコだろうなぁ。ヴァニラ・ファッジはあまりにもあまりにもなのでやっぱカクタスへ行こう〜。いきなりアメリカに飛んでしまうんだけど、まぁいいか。ベックとバンドを組むためにヴァニラ・ファッジを脱退した二人だったけど、ベックが事故ったために即座に組めなくなった二人は困ってカクタスを結成したっていうところだね。

'ot 'N' Sweaty カクタス(紙ジャケット仕様)

 個人的には4枚目の「'ot 'N' Sweaty」が一番脂の乗っている感じがするアルバムで、重さとグルーブと妙な英国風なロックというのも結構かっこよくって英米中間的な音が魅力的。このアルバムは変則的でA面がライブでB面がスタジオ版なんだけど、いやぁ〜、古くて重いねぇ。ヴァニラ・ファッジの重さと思ってもらえれば良いけど、そこに今度はオルガンがハマってくるもんだから更に音が厚くなってプログレハードっぽく聞こえるもん。ベックとの融合というのがあったからこそ注目されたバンドだろうけど、カクタス単体でも結構イケる音してる。まぁ、ヴァニラ・ファッジもそういう意味では注目の的のバンドではあったが。まぁ、ブルースベースでグイグイやっちゃう、ってのが良い。

 うん、スタジオテイクのどの曲も好みの音♪ ただ曲構成だけがちょっと飽きるかもしれないけど。最後の酒飲みパーティ後の気楽な感じまで含めて良い雰囲気だよ。あぁ、わかった…、全然音がハネないんだ。ユーライア・ヒープみたい(笑)。そう思い付くとわかりやすいかな。結局この後二人がBB&Aに行ってしまうのでこの頃の低迷していたアメリカンロックを救うバンドがなくなってしまったんだけど、かなり存在感を打ち出したバンドだった。ベックの耳は鋭かったというところか。

 ファースト「カクタス」から三枚目「リストリクションズ」までも基本路線は同じで、もうちょっとシンプルなヘヴィロック(?)なのでその辺もまた薦めたいところ。ジャケットがどれもシンプルなのが初期のつまらなさ、っつうかアメリカンロックをつまらなく見せている汚点とは云えないか?

Janis Joplin - Live from the Festival Express Tour

カテゴリー: 50-60s US Rock

 昨今の発掘音源によるリリースラッシュは凄まじいものがあって、もちろんそんなのについていく情報収集力など持っていないのでいつの間にかリリースされていた、という事態が多くて入手に困るということが往々にしてあるのだが、最近はそこまで物欲もないのでふ〜んそうなのかという程度で流していくことが多い。見つければ入手するのだが必至になって探すまでは行かないので、やっぱり自身でも熱が冷めてきたのか、市場が煽るブームに着いて行けてないだけなのか…、まぁ、良いモノは勝手に情報が集まってきて聴けるようになるのだろうからあまり心配していない(笑)。

パール/レガシー・エディション フェスティバル・エクスプレス ジャニス

 いや、そういう状況下であったもののひとつにジャニス・ジョプリンの「パール/レガシー・エディション」っつうのがあって、以前「Pearl」というアルバムについては本ブログでも取り上げたことがあるのでまぁ、良いかとも思っていたけど、せっかく入手してしかもディスク2のライブ盤がかなり素晴らしかったのでちょこっと書いてみようかな、と。ディスク1の本編は以前書いてるのでパスして、ボーナストラックだけど、未発表バージョンの曲が多くて、確かに聴いてみるとなるほど、聴き慣れたモノとは違うというものではあるが大幅に云々ってものでもないのでまぁ、いいか、と。資料的に感動はそれなりにあるけどね。

 で、ディスク2のライブ。先にリリースされた発掘映画「フェスティバル・エクスプレス」と同じライブからの収録されているもので、1970年6月のカナダでのライブらしい。映画「ジャニス」にも幾つか収録されていたものなのだが、こうしてCDでまとめてライブ盤がリリースされるってのは嬉しいね。やっぱりライブ盤ってのはひとつの会場のひとつのライブが丸ごと入っているのが一番聴きやすいし、迫力があるってもんだ。このライブ盤もそういう意味では多少編集はあるんだろうけど空気感が同じで良いね。

 うん、やっぱり好きだなぁって思うのが「Maybe」とか「Summertime」とかね。後半の「Peace Of My Heart」以降ってのはもうそれだけで好きだからさ、何も言うことないけど何か迫力っつうか本人普通に全力投球しているだけだろうけど、それが凄くてさ。バックのギターが下手なのが問題だが(笑)、まぁ、それでも迫力は凄い。こういうロックの熱ってのはやっぱ時代の産物かね。途中「That's Rock'n Roll」なんてしゃれたタイトルが付けられた曲があるけどジャニスのバンドには珍しくシンプルでスピーディなロックンロールが展開されている。ジャニスは歌ってないのでバックの演奏だけだけど、こういうのにジャニスが絡むとどうなるのかなという興味があったりした(笑)。

 映画の方もまだ見てないんだけど、好評を博しているし、ジャニスのこのライブを聴く限りではやっぱり良い雰囲気で行われたライブだろうから楽しそうだなと思われるのでいずれ、って感じではあるかな。映画「ジャニス」もDVD化されたみたいだね。

The Doors - Strange Days

カテゴリー: 50-60s US Rock

 パティ・スミスがカバーしたドアーズの「Soul Kitchen」が素晴らしくハマっていたので、ホンモノが聴きたくなってドアーズを取り出す。うん、「Soul Kitchen」ってファーストの二曲目なんだよな。やっぱ凄い雰囲気のアルバムだ…。なんて感動しまくったのはいいけどドアーズのファーストってもう過去に書いてるので、しょうがない。興味ある方はそちらも見て下さい〜。

まぼろしの世界

 で、セカンドアルバム「まぼろしの世界」を引っ張り出して聴き直すことに(笑)。ドアーズってデビュー時の印象が強いからベースレスの4人組っていうバンド編成だと思われてることもあるんだけど、実際にベースが不在のままレコーディングしたのはファーストだけでセカンド以降はもちろん全部ベースが入ってるんだよね。ライブでは敢えてベースレスを維持してやってたけどね。まぁ、スタジオ作品とライブは別物という考え方で良いと思うけど。

 セカンドアルバム「まぼろしの世界」も基本路線はファーストと一緒でまだまだ勢いがある初期の状態で曲をひたすら作りまくってレコーディング、そしてどこか幻想的な雰囲気を持った楽曲と、古くから伝わるサウンドを少々アレンジし直したようなシンプルな楽曲をまぜこぜにしてジム・モリソンのカリスマ的な歌を入れれば出来上がり、みたいな感じだけど、それにしては凄くハイレベルで良い作品に仕上がっているので人気も高いんじゃないかな。個人的にはどれもこれも好きなので何とも言えないけどさ(笑)。

 アルバム冒頭の「Strange Days」のイントロからして幻想的でいいよねぇ…。何か引き込まれちゃう魅力たっぷりでさ、それでいて3分の曲っつうのが凄い。この雰囲気はアルバム全体に広がっていて次の「迷子の少女」でもしっかりと引き継がれていてね、いやぁ、幻想的っていうのもあるけど煌びやかな音世界ってのもある。これは多分ギターの音色の問題だけど、キラキラしてるんだよね。そこに鍵盤が妙〜に被さってくるもんだからヘンな雰囲気になってくる。ジム・モリソンの歌も割と普通に渋く低い声で迫ってくるので別に狂気の雰囲気じゃないし。当時はこんなコーラスギターを全面に出すのも少なかったのかな。そんなギターのロビー・クリーガーが本領発揮とばかりにリフを刻む「Love Me Two Times」は3コードのポップソングなんだけど、こういうポップさをきちんと持っているのがドアーズの面白いところ。ジム・モリソンのインパクトだけだったらここまで売れなかったと思うけどやっぱり楽曲のポップさってのが受け入れやすさにかかってる。叫び声とかはさすがにかっこいいなぁ〜って思うのがいっぱいあるんだけど、それくらいなもんで、後はキャッチーなポップソング。うん、アルバム「ソフト・パレード」くらいまではそういうのが続くよね。まぁ、最後までそうだったけど、キャッチーで煌びやかだったのが「ソフト・パレード」あたりまでかな、と。「Unhappy Girl」にしても同じ路線で口ずさみながら聴いてる自分がいるしね(笑)。

 そんなポップな中に所々入り混じるのが効果音とジム・モリソンの叫び声だけで構成された「放牧地帯」とか最後の「音楽が終わったら」とかかな。こういう重さがあるからドアーズというバンドってのは深いんだ。一方ではジム・モリソンが最初に書いた歌詞を元にした「Moonlight Drive」なんていう可愛い曲があったりさ。でも、このバンドって実はブルースに根ざした音楽志向なんだよね。ライブなんかではそんなのばっかをやってたみたいだし。そう聞こえないアレンジ力は凄いんだけどさ。

 うん、やっぱり久々にこういう系統の王道モノを聴いていると改めて凄さを実感するな。この夏は再度王道バンドの実力に感動するシリーズで攻め立ててみようかな…。うん、1967年にこの音を出していた、ってことは40年前の作品か。凄いなぁ…。今でも全く新鮮さを失っていないこのアルバム、面白いっ。


Chuck Berry - Johnny B Goode

カテゴリー: 50-60s US Rock


 白人ロックンローラーがいくら登場しようとも、やはり50sロックンロールのイメージと言えばチャックベリーに尽きる。エルヴィスがわかりやすく家庭に持ち込んだサウンドなんだけど、玄人受けするのはチャックベリーロックンロール。ま、玄人っつってもギタリスト的に、ってことなんだけどさ。

 その辺で有名なのは映画「Hail Hail Rock N' Roll」というドキュメント作品。当然50年代の頃の映画じゃないのでチャックもいい年なんだろうけど、相当偏屈なオヤジらしくてキースも扱いに困って持て余しているのが面白い(笑)。コレ見てて思ったのは、ま、チャックベリーだからかもしれないんだけど、ストーンズキースなんててんでガキ扱いにしていて、やっぱりオリジナリティのある人は強いんだなぁ、と感じたね。いくらキースがR&Rのリフをモノにして引いていたとしてもそれはキース流のもので、チャックからしたら全然違う、ってことになるみたいで、映画見てるとハラハラするシーンが多い。金払って見ている側がそんな心配をしなきゃいけないというのもヘンな話だけど、その分緊張感あって、結果としては面白いモノができてるからナマナマしくて面白かった。アマゾン見たらこれってまだ国内版DVDになってないのかな?アマゾンにないだけなのかな?もったいない…。

 そんなチャックの等身大の姿は見れるんだけど、もちろん50年代当時、白人がもてはやされていた頃に強烈なビートとリフを作りだしたパイオニアで、「Johnny B Goode」に代表されるあのイントロとリフが代名詞。「Maybellene」あたりにしても他の曲にしてもほぼ全部同じパターンで作られているのでベスト盤聴いてても飽きるといえば飽きるんだけど、研究するにはかなり豊富な、そしてそのリフやフレージングの使い方が勉強できるパターンが押し込まれているので面白い。それから歌詞にしてもやっぱり若者を惹き付けるもの、「車」「女」みたいなのが中心であまり解読したことないけど結構良い歌詞みたいね。

 しかしまぁ、ありとあらゆる曲が英国ビートバンドにカバーされているものだと思うくらいにメジャーな曲が多い。ざっと挙げると「Too Much Monkey Business」はヤードバーズやテン・イヤーズ・アフターなんかもやってたかな。「Roll Over Beethoven」はビートルズが有名だし、「Beautiful Delilah」や「Little Queenie」なんてのはキンクスやその他諸々、「Come On」やら「Carol」、「Sweet Little Sixteen」なんてのはもちろんストーンズだったりね…、もう数え切れないくらいに歌われている。やはりこの時代には相当インパクトを放ったみたいで、人種差別の問題に真正面からぶつかってしまった関係上アメリカではなかなかうまくいかなかったみたいだけど、その後英国ビート勢によって再発掘された面が大きいんじゃないかな。うん、飽きる部分もあるけど、やっぱり英国勢が夢中になったサウンドなんだから気に入らないワケがない。原点だね♪