Ry Cooder - Ry Cooder

Ry Cooder - Ry Cooder (1970)
Ry Cooder

 そういえば昔ライ・クーダーって何かと名前聴いたしアルバムもそこそこ聴いたよな、と思い出した。何でライ・クーダーがそんなに名前売れてたのかよくわからなかったけど、ストーンズの「Let It Bleed」に参加していたなんてのが一番フックだったのかもしれない。後は「Boomer's Story」が実に素晴らしきアルバムだったこともあって他のアルバムもこれくらい素晴らしいに違いない、って思って割と見かけると買ってた人。まぁ、大抵はあんまり面白味がないいう印象しかなかったんだが…。

 1970年のライ・クーダー待望のファーストアルバム「Ry Cooder」リリース。これまでのセッションマン時代からソロ活動時代に入ったワケだが、当然ながら最初から既にプロのレベルにあって、音楽性にしても自分が常々やりたいと思っていたことをごっちゃ混ぜにしてプレイしている感じ。この時ライ・クーダー23歳、物凄い才能を感じるのは間違いなくって、テクニックも当然だけど、こういう音楽性の開花、新たなミクスチュアな感覚、そしてスライドギターの効果的な使い方、そして音楽という世界へのチャレンジ、ロックファンという感覚からするとさほど面白味があるワケでもないけど、ギター好きで音楽楽しいなって視点からすると実にバリエーションに富んだサウンドとアレンジ、どういうんだろうね、こういうのって。基本的にはザ・アメリカな音楽が入っているんだけど、ギターのフレーズなんかもカッコ良いし、サザンロックへの流用なんてのもできそうな感じ。

 アメリカの音楽に惹かれる人ってのはこういうのから入るのかもね。スライドギターもこういう音楽には実にマッチしているし、やっぱりカントリーフレーバーな中にあるのが生きるみたい。ストーンズの「Let It Bleed」もそういう雰囲気を持ち込みたかったからのアルバムだし、ライ・クーダー一人がそれを奏でているワケじゃないけど、絶大なインパクトだったことは容易に想像が付く。なるほど、このアルバムはそんなライ・クーダーの名刺代わりの一枚とも言える快作。聴き込んでいくとザ・アメリカな音の虜になるかもね。


Little Feat - Little Feat

Little Feat - Little Feat (1970)
リトル・フィート・ファースト

 アメリカはホントにデカい。行った時にもそう思ったけど、色々な音楽を聴いていてもそう思う。チッキとかエリアという概念がひとつの国に近いモンだから、当然ながら毛色が全然異なる。ものすごく保守的に地域の音楽スタイルを守り続ける部分とやっぱりミックスされて進化していく所と色々あるので、地元の音楽なんかを漁って歩いてアメリカ横断なんてしたら面白いんだろうな〜って思う。ブルース路線から南部あたりに行ったのでそのまま南部のサザンロックでも良いかと思ったけど、サザンロックってちょいと飽きるの早いしな…なんてのもあって、スライドギターって言えば、ってことでローウェル・ジョージですね、みたいな。

 Little Featの1970年のファーストアルバム「Little Feat」。まぁ、思い切り目一杯ニューオリンズサウンドっつうのかね、最初っからリトル・フィートってこういう音だったんだよな。ザッパの所から出てきてどうしてこういう音になるんだ?ってのが全く分からなかったんだけど、それはそれとしてリトル・フィートのサウンドは実にアメリカ的で大らかで空気を感じるサウンド。イメージはゴチャゴチャなサウンド、なんだけどカントリータッチってのかな、軽快さがあってスライドギターももちろんその中ではすべての楽器の間を縫っていくような音色での存在感で心地良い。こういう音階を辿っていけるのはスライドギターしかないからね、その音色を上手く使ったトコってのが面白い。1970年だもんな、この頃流行ったんだろうな。

 ファーストアルバムにしていきないライ・クーダーのゲスト出演というのも随分なバンドだ。ザッパの所にいた面々と言えどもデビューアルバムでゲストあり、しかもこの頃のライ・クーダーってまだそんないメジャーじゃなかっただろうし、スライドギターを味わせるための出演依頼だったのかな。見事な相乗効果が相俟った作品に仕上がってるけどね。ただ、やっぱりちょいとレイドバック的な空気感が漂うのはどうしても自分好みからはズレてくるのはいつものこと、それでもこの雰囲気を楽しむ味わうのはリトル・フィートの特有サウンドによるからだろうね。ホント、アメリカ、だもん。


Adrian Belew - Young Lions

Adrian Belew - Young Lions (1990)
Young Lions

 ギタリストのソロアルバムってのは大抵つまらないものが多い。もちろん色々あるんだけど、どこか毒気が無くてバンドのアルバムに比べると気抜けな感じがするものが多い。もしくは充実しているんだろうけど歌に不満があったりとかね、やっぱり両立できるのってなかなかないんです。ジミヘンみたいなのは別としてさ、バンドのギタリストという地位で活躍している人はソロアルバムがどうも…と。んでもそもそもギタリストとして出てきてる人はどうか、ってぇとこれは実験色が強くなりすぎる傾向があって、曲の良さとかは後でというお話になるのでそもそも別次元で語るものになるのだな。

 Adrian Belewの1990年のソロ名義アルバム「Young Lions」。ちょうどボウイの葬式ツアーの直前頃にリリースされたのかな、同じくらいの時期だったからかボウイがゲストボーカルで参加している「Pretty Pink Rose」が葬式ツアーでも披露されていた事でこの「」というアルバムがクローズアップされて売れたんじゃないかな。アルバム自体は80年代クリムゾンのボーカル的でもあるしアフリカ的でもあるし、ブリューのキャリアから生み出されるサウンドが中心になった作風とも言えるか。そうするとそもそも音楽的な部分でのパイオニア的な精神ってのはあんまり出てきていなくて、ご存知ゾウさんの音色ギターとかそんな所がフォーカスされてしまうのだろうか。

 どうもこの歌声ってのが好きじゃないし、曲もクセのあるものじゃないし、ギタープレイに注力しているというんでもないし、一人のアーティストとして聴くには少々どの部分も不足気味だし、やっぱりギターサウンドのアルバムになるのだろうか。割と歌にスポットを当てた作品でもあるような気がするけど、アダルトなロックアルバム、とでも形容しておく作品なのかな…、どうしても良い子ちゃんな作品という印象は否めない。





Jimmie Vaughan - Plays More Blues Ballads & Favorites

Jimmie Vaughan - Plays More Blues Ballads & Favorites (2011)
Plays More Blues Ballads & Favorites

 ブルースは深い。SRVのブルースが特殊だったとも言えるけど、兄貴の方だってもちろんしっかりとブルースを鳴らしているワケで、やっぱり兄貴好きだったんだなぁ…みたいなのが大変良く分かるアルバムが幾つかリリースされていて凄く楽しめる。みんなどこかで何か突き抜けるとリラックスした面白い作品が出来上がってくるみたい。往年のロッカーだリリースするアルバムってそういうトコロがあるから案外侮れなくて、若い頃のエネルギッシュなものとは違う楽しみが味わえるんで、年取らないと出来ないアルバム、ってのもあるのだ。

 Jimmie VaughanがSRVの下積み時代の歌手として有名なLou Ann Bartonと組んでリリースした回顧録カバーアルバム「Plays More Blues Ballads & Favorites」。何と2011年のリリースです。この2011年リリースってのがキモでしてね、なのにこの音かよ?ってくらいにオールディーな、オールディーどころか初期ブルースの録音と同じような音ですよ。マイク一本でモノラル録音だろ、これ、ってくらいに狭い部屋で録音したかのような音質で、しかもやってる曲が古き良きアメリカ、これをカッコ良いと言わずしてアメリカのR&Rは語れまいよ、まだR&RもブルースもR&Bも分かれてない頃の作品だから超カッコ良い。R&Rの原点。そしてルー・アン・バートンの50sを思わせる歌い方、歌声、もちろん兄貴のギターもしょぼくってチープでラッパも入って、ホント、いつの時代のレコードだ??あれ?DLだよ、くらい感激した作品。

 曲とか何とかじゃなくってね、タイトル通りにブルース…っても最初期のブルースとバラード達、聴かせてくれます、ホントに。アルバムの短さも適当でとても良いし、何から何までオールドタイムなR&Rを今の時代に楽しませてくれる作品。なるほどなぁ、こういうのもありか、って面白さと中身の面白さ、そこでのギタープレイもとにかく古臭くて、ジミー・ヴォーンが子供の頃に夢中になったR&Rそのままなんだろうね、流石!の一言に尽きるエッジの立ったプレイが聴けます。





Dan Baird - Buffalo Nickel

Dan Baird - Buffalo Nickel (1996)
Buffalo Nickel

世界を平和に、って想いは実に難しいと思うばかりだ。あんだけの犠牲を払って平和を提唱して導いてきたにもかかわらず、簡単に戦争の危機を目の当たりにしないといけない時代に突入してしまうという…、人間はやはり元来残酷で攻撃的な生き物でもありわがままな生物でもあるというのも事実、それがぶつかり合うのも歴史が証明していて必ず平和にはならないというのも歴史が証明しているという哀しさ。少なくとも自分が生きている間くらいは平和な世界に近い状態であってほしいものだ。もちろん後世にはもっと平和であってほしいもんだけどさ。

 ダン・ベアードってThe Georgia Satellitesのフロントマンのソロアルバム第二弾、1996年作の「Buffalo Nickel」。この人も根っから変わらないんでいつでもどこでも同じような金太郎飴的なR&Rしか出てこないってのが安心の一枚。んでもってこの歌声も独自の田舎声で馴染みやすい作品。カントリータッチのR&Rと言うのかな、この手の土着的R&Rにしてはブルース色があまり付いていないというのか、その実あんまりブルースに近さを感じない音というのはあまり気づかれていない点かもしれない。自分自身、のヘン聞いててブルース色ないなんて考えもしなかったし土着的R&Rだからブルース出来るだろうし、どっかでやってるだろってのあったけど、結構見当たらなくてカントリーの方が近いっつうのかな、南部系だからサザン的なスタイルっていうイメージが有るのかもしれんが、それは実はなくてもっとオーソドックスだし…と結構イメージと異なる部分があるR&R。

 とは言えども快活なアメリカのR&Rなので聴いていて心地良いし、悩むことなくこれで良いんだよ、って思ってしまう説得力のある作品。どのアルバムが良いとかってよりか、どれを聴いても同じく安心できるからそれぞれ適度に楽しんでくれってトコロか。好きな人は好きになるだろうなぁ、こういうの。それなりにギター的にもやっぱり面白いし、ギターの音もヘンなエフェクトかけてないからそのままの音で出てきてるからわかりやすいし、あぁ、ロックってこんなんで良いんだよな、って思う。







The Brian Setzer Orchestra - The Brian Setzer Orchestra

Brian Setzer Orchestra - Brian Setzer Orchestra (1994)
Brian Setzer Orchestra

 ギターという楽器の面白さは楽器そのものもあるしエフェクターというおもちゃ的楽しみもあって、近年ではこのエフェクターもビンテージ風味から発展して随分とホントにニッチな世界で多種多様なモノが発売されてて試したいけど、こればかりは実物買ってギター繋いでみないと分からないという所がハードル高い。それも数万円するのとか普通だしさ、そう簡単に手を出せないものの、そこは昔ながらの口コミだったり評判だったりと古い時代を生きてきた人間たちには当然のハードルを楽しみながらのおもちゃになっているようだ。ホントにさ、これでもかっつうくらいあるから楽器屋行って楽しめるんだよね、これ。

 The Brian Setzer Orchestraの1994年リリースの最初のアルバム「Brian Setzer Orchestra」。ロカビリーから発展させてスウィングスタイルを持ち込み、ビッグバンドと一緒に演奏することで40年代のサウンドの現代版、みたいなものをやろうと思い付いて紆余曲折してようやくリリースに漕ぎ着けた一枚、と聞いたことがあるが、それもつかの間、今じゃもうこのスタイルが定着して売れてしまっているし、ギターもホント好きに弾きまくりだし、この頃の苦労が報われているってのは良かったよなぁと。このファーストではまだ底抜けに明るいパーティバンド的なスタイルまでは突き抜けていない。作品として実験してますというような部分も多くてしっかりと音を付くぢ上げてるという印象で、硬い、と言うのか丁寧に作られている感触。

 元々歌もギターも上手い人が今度は楽譜まで書いてオーケストラに演奏させる部分を徹底的に作り上げるという仕事、Tattoo入れた兄ちゃんのやることじゃないよなぁ…と思いつつ、その才能が素晴らしいが故にココまで出来ているという素晴らしさ。その分自信のギターがやや控えめな気もしないでもないけど、出て来る時は相変わらずのどうやって弾いてるんだ?的なプレイばかりで楽しめる。うん、ここから蓄積してこの後のブレイク、そして今のステータスってのはなかなか良い感じだ。んで、こういう人がいるからシーンは楽しくなるのもあるし、ギター的にもグレッチ一色の独自性で面白いしね。



George Thorogood & The Delaware Destroyers - Live At The Boarding House

George Thorogood & The Delaware Destroyers - Live At The Boarding House Ksan Broadcast, San Francisco, May 23rd, 1978
Live At The Boarding House Ksan Broadcast, San Francisco, May 23rd, 1978

 意外なトコロで意外な音を発見するってのが音楽を聴き続けている事の楽しみでもあるし、面白いところ。昔から名前は知ってるけど実はあんまり聴けてないとか好きで聴いてたけど、それはとある時代の一部分だけでしか無かったとか、このバンド、こういうんだったんだ?とかね、割とバンドごと追いかけてないと分かんないトコあんだよ。んで、昔はそれでも全部のアルバム聴いてみる、手に入れるってほどまで好きならいいけど、そうじゃないのはそこまで出来ないから中途半端に終わってるワケ。それをさ、長年かけてじっくりと蓄積していくってのもなかなか出来ないから結局そのままになってる。でもね、こうして聴いてると、深掘りしなきゃいけない、というかしても面白いんじゃない?って状況になるのでそれはそれで楽しめているという…。

 Geroge Thorogoodというギタリスト、ってか一人ロックンローラーな人、アメリカのデラウェア出身という田舎者、それはもう顔見ても分かるし明らかに田舎者のむさ苦しさとファッションセンスのダサさってのもあるが、ギターの腕は超一級でブライアン・セッツァー顔負けのプレイを聴かせてくれるという…、自分が知ってるのは80年代入ってからのモロにR&Rだけの時代だったからそういう人だと思ってたけど、こないだふと1978年のライブ盤「Live At The Boarding House Ksan Broadcast, San Francisco, May 23rd, 1978」ってのがリリースされてたから初期のライブなら面白いかな、って聴いてみたんです。そしたらこんなスライド中心なロックプレイで激しいライブだったんか?ってかそういうのばっかだったんだ?ってのにびっくりしてさ。イージーなR&Rばかりやってるんじゃなくて、しっかりギターを追求したというか常任では弾けないプレイスタイルをひたすら駆使してのライブで、突出してるんだよね。んで、スライドだから個性的で、そりゃ話題になった新人だろうよ、と。そんなのがそのまま聴けるライブでかなり見事。

 アルバムデビューが1977年、サラグッド27歳の頃でのデビューで、このライブはデビュー翌年なので気合入りまくってる頃、ホントこんだけギター弾けてたらどんだけ楽しいんだろってくらいに弾いてる。ブルーススタイルはもちろん習得しているんだろうけど、この人のギターはもっと明るくてカントリータッチとさえ言えるくらいではある。もちろんそうはならなくてスタイルはブルースベースなのでブライアン・セッツァーとは大きく異なるんだけどね。それにしてもこんだけギターを聴かせてくれるってのもなかなかないからこういうライブのリリースは良いわ。存分に楽しめる作品です。



J.Geils Band - Morning After

J.Geils Band - Morning After (1971)
Morning After

 J.Geilsの訃報を聞いていつものことながら、ふ〜む…、と軽く受け流してしまった次第なのだが、それと言うのも顔が思い出せなかったからというのがあって、自分的にはまるで身近に感じていなかったバンドだからだ。でももちろんバンド名も個人名も知ってるから、そうか…、確か結構カッコ良かったんじゃなかったっけ?とか思ってた程度の付き合い。好きな人はもちろん大好きだろうし、こんな適当にしか覚えていない男の戯言に付き合う必要なないので、お手柔らかに…。

 J.Geils Bandの1971年リリースのセカンド・アルバム「Morning After」。ココのところブルースアルバムを聴いていたからか、この手の音がすんなりと入ってきて、こんなに馴染みやすい音だったっけ?と自分ながらに不思議に思った次第。結局そんだけ聴いたことなかったバンドなんだよね。一言で言えば少なくともこのアルバムはブルースロックアルバムで、R&Rとの融合も果たしている泥臭くて熱い演奏が詰め込まれている作品。ハープがやたらと目立つのはJ.Geilsというリーダーにとってどうだったんだろうかね、このハープが明らかにJ.Geils BandってのをR&B色の強いバンドにしているし、この作品でも突出して目立ってる、ってかバンドの個性になってるね。これがホント泥臭くてカッコ良いというか親しみの持てる曲ばかりが並んでいる。若い頃に聴いてたら結構好きなバンドになってただろうな、と思う。もちろんこれからでも良いんだけどさ。

 ボストン出身だからか凄くアメリカンってんでもなくってどこかイモ臭い雰囲気も出ていて、このすぐ後に出て来るエアロスミスの初期なんかもある意味似た空気感はあるね。やってるロックの方向性が違うから簡単に比べられないけど、このどこかイモ臭い的なトコロが似てて…(笑)。勢い一発のR&RじゃなくてしっかりとベースにR&Bやブルースがあってのロック、地に足の着いた音を出しているロック、そんなアルバムという印象だ。





2017 Grammys

2017 Grammy Nominees
2017 Grammy Nominees

 先日グラミー賞が開催されていた。別に意識してるワケでもないからリアルタイムでは幾つかの断片的な情報が入ってきてはいたけど、それでもちょっと前辺りから趣向が結構面白くなっていて、それは往年のミュージシャンが亡くなることが多くなってきたことで、現役の若いミュージシャン達がアーティストに敬意を評した形でカバーバージョンをライブで披露するというものだ。2016年のレディー・ガガのボウイトリビュートでそれは拍車が掛かり、2017年はブルーノ・マーズによるプリンスのカバーが秀逸過ぎた。グラミー賞ってアメリカにとっては、というか世界的にひとつの権威ある賞のひとつだし、そこでのイベントはお祭り的でもありミュージシャン側も何かをするにはちょうどよい品格ある機会と捉えてもいるようだ。

 同じようにアメリカ人から権威あるステージとして捉えられているのが多分スーパーボールのハーフタイムショウなのかな。ちょいと価値観違うけどコンパクトに大観衆を前にパフォーマンスを行うということでそのバンドなりのセンスが問われるというか、ショウの完璧さを求められるという部分が大きいかも。まぁ、話戻してのグラミー賞なんだけどさ、ブルーノ・マーズって若い黒人のプリンスの「Let’s Go Crazy」は本物のThe Timeをバックに従えての完璧なパフォーマンス、誰が見てもプリンスの再来と思えたことだろう。本人の才能も手伝って良いプロモーションになったんだろう。そして真逆に人々の感動を誘ったのがアデルのジョージ・マイケルのトリビュート。天才は天才を慕うと言うか、ここまでしっとりと思いを込めて歌い上げてしまうというアデルの人間らしいパフォーマンスには感動する。ただでさえ染み入る歌声なのにそこに感情が入って更に込められてしまっては聴いてる側としては為す術もないだろうよ。

 そしてイベント的に意外性とさすが、と思わざるを得なかったのがレディー・ガガとメタリカのセッション。一体何なんだ?って感じはあるけど、レディー・ガガのオールドタイムなロック好き感はあちこちで出ているし、良く知られているのだろうか、とにかく好きなんだよね、この人って古いロックもメタルも。んで天才な実力も持ってるし歌唱力もハンパないし、どんなファッションやアートもこなしてしまうからインパクトも絶大だけど、それぞれと絡む時のパフォーマンスもプロそのもので相手を食うこともなく、むしろ引き立たせるかのようなパフォーマンスを出して自分をもきちんと打ち出すという駆け引きのうまさ、今回のメタリカだって、普通にメタリカの熱演なんだから、そこにいること自体が違和感なハズなのに、冒頭からすんなりと溶け込んでる。歌ってもそのままメタル出来るだろ、って感じ。更にパフォーマンスが素晴らしく、メタリカにメタリカ以上のパフォーマンスを与えてしまっている。

 そんなのもあったからアレコレ見てるとレディー・ガガってホント色々な人とそれぞれに合わせてセッションしているのな。トニー・ベネットとのジャズアルバムでも驚いたけど、ストーンズ、エルトン・ジョンなんかもやってるし、そもそも例のハーフタイムショウでのアメリカ国家の熱唱ぶりは圧倒的に軍を抜いてのダントツの歌い上げで素晴らしい以外の言葉が出てこない。そういえば、グラミー賞に話戻って、ビヨンセってのも聴いたことなかったけど、こんなポップスターが何とゲイリー・クラークJrをバックのギタリストに従えての登場で驚いた。しっかり個性を発揮していたGary Clark Jrだけど、こういう所でこのギターが気になって追いかけるなんてリスナーが増えると良いなぁ…と。うん、そういう楽しみがいくつもあるエンターティンメントの世界の象徴だけど、得るものも多くて楽しめる。自由に映像見れると良いんだけど、制限厳しいのかどれもこれもYouTubeではカットされたりしててまともに見れないのもツライが…。







Stray Cats - Live At Rockpalast 1981&1983

Stray Cats - Live At Rockpalast 1981&1983
ライヴ・アット・ロックパラスト 1981&1983【日本語字幕付:DVD】

 人によるのだろうけどStrayという単語で思いつくバンドで一番メジャーなのはやっぱりStray Catsなんだろうなぁと。でも古い時代からロックを聴いている人にはStrayだろうし、プログレ畑を専門にしている人からしたらStray Dogだろうしとそれぞれで印象は異なることだろう。自分的にはどうもStray Catsが名前の親しみとしては一番ありそうな感じだ。スゲェ好きって感じで聴いていたワケでもないけど、やっぱりギター的にもスタイル的にもカッコ良いから気になるよね。実際あんなギター弾けないしさ。パンクとロカビリーってのも新鮮で、いつまでもロックは融合体の音楽なワケだ。

 Stray Catsのライブ2本を映像と音の両方で記録したアイテムの登場、「Live At Rockpalast 1981&1983」。1981年と1983年のロックパラストのライブで、1981年ったらデビュー時のライブだし、83年は圧倒的に全盛期の中でのライブ、そもそも最初からあのスタイルが完成されていたからか、あてゃ円熟していくしかなかったのか第一期は短命に終わったバンドではあったけど、そりゃそうだろうなぁ、と言うのも頷けるくらいに突っ走ったスタイルは軍を抜いている。そもそもアルバム出してすぐにこんな番組でライブが出来ちゃうってのも凄いし、それは多分見た人がこのテクニックとスタイルなら、とか新鮮な刺激を持ってるバンド、ってのが一発で分かったんだろうと。映像見てもらうとわかるけど、初期はまだパンク的なエッセンスも出していたからか、ファッションなどはやや抑えめ、その分とんがり方が凄い。それでいてあのテクニックなワケで、ベースはウッドベースでドラムは立ってるし一体なんだこりゃ?な世界だったとは思う。自分も初めて見た時は何だ?って思ったしさ。それ以上にギタープレイの凄さというか革新的なところに惹かれたし、すもそもこのエネルギーこそロックだな、ってのもね、凄かった。そんなエネルギーが思い切り発散されているのがこのライブ作品。

 テレビ放送だからYouTubeで簡単に見れるけど、オフィシャルリリースものは音が違うね。トリオ編成なんだからそんなに変わるはずもないんだけど、ロックパラストってどのバンドのもそうだけど、レンジが狭くてかなり圧縮された感の音だから名演でもイマイチ感出ちゃうのが個性的で、その辺改善してるのが今回のリリースかな。しかしじっくりとギタープレイ見ててもよくわからん(笑)。根本的にギターに対する音の出し方の概念が違うんだろうとしか思えん。こんだけ広がりを見せるギタープレイってのはなかなかいないし、カントリーベースなんだよなぁ、やっぱり。そんなこと考えながらたっぷりと楽しんでたアイテム♪





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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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