Frank Zappa - Fillmore East, June 1971

カテゴリー: US Rock

 今まで散々色々な音楽を聴いてきたんだけど、中でもやっぱりここまで人を楽しませる、そしてそのユーモア精神とテクニカルな面を打ち出し、更に反骨精神満載のロック的側面旺盛で反社会的な人、ってのは他にいないだろうし、ここから先も出てこないと思う。こないだ息子さんがZappa Plays Zappaというプロジェクトで来日公演したんだけど、それも各公演ごとにセットリストがガラリと入れ替わっていたという有様で、さすがに息子、一般人の期待を見事に裏切ったプロフェッショナルぶりを発揮してファンを楽しませてくれました。

フィルモア・ライヴ’71 サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ(紙ジャケット仕様)

 1971年のフィルモアで行われた歴史的ライブを収録したライブアルバム「フィルモア・ライヴ’71」。ザッパの作品の中で自分的には確実に上位三つの中に入る傑作だと思っていて、結構よく聴く。何も考えたくない時とかちょっと楽しみたいときなんかには割と出てくる。こんなに笑える音楽ってのはそうそうないんだよね、ほんとに。聴いたことない人には何を書いているのがさっぱりわかんないかもしれないけど、ザッパのこの頃の音ってのはホントにそういうもので、皆が皆理解できるか?ってのはなんとも云えないけど、単純にアメリカ的ブラックジョークをそのまま音楽で演じているというようなものなのだ。このライブでもエルトン・ジョンやプラント、ロジャー・ダルトリーやアリス・クーパーなどなど多数のロックミュージシャンの名前も出てくるしもちろんスラングやモロネタなど実に面白い。

 あ、入手する人は絶対に国内盤を入手することをオススメします。ネイティヴに英語が堪能な人なら大丈夫ですが机上論での英語が堪能な人では理解できない歌詞ばかりなので、絶対に日本盤オススメっす。歌詞を読みながら歌を聴きながらパフォーマンスを想像しながら聴くともう最高。この頃までのザッパのやりたいことがすべて凝縮されて入っている傑作。

 歴史的には1971年6月5日のプレイを中心に収録しているんだけど、翌日の6日にも同じフィルモアで演奏していて、そっちはジョン・レノンが参加してきた共演として知られているし、ジョンのアルバム「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ」に収録されていることが有名。こいつもまた色々あって、レノンミックスはもちろんレノンの音が大きめになっていたり、ザッパミックスはどちらともなく普通に楽しめるミックスだったりして、三種類のミックスがリリースされているらしい。

 しかし、このアルバム、本当に素晴らしい。残念なのは「Willie The Pimp」がアナログの時よりも短くなっていてフェイドアウトで終わってしまっている点くらいか。これの全長版だったら凄い演奏で楽しめたのになぁ…、もったいない。いつ聴いてもこのユーモアから流れてくる「Happy Together」の美しさ、そして「Peaches En Regalia」のメロディの素晴らしさは感動的。オープニングも完璧なテーマ曲になっていて何も言うことがないくらいにすべてが素晴らしい。ザッパに興味を持つならば絶対コイツからをオススメするね。

 6月半ばにはまた紙ジャケがリリースされるみたいなんで入手のチャンス?続編とも呼ばれる1971年8月に行われたライブを収録した「ジャスト・アナザー・バンド・フロム・LA」も同じくオススメ!



Happy Togeter

Alannah Myles - Alannah Myles

カテゴリー: US Rock

 女性ながらも骨太なサウンドを展開する人っていのは今も昔もいるもので、時代に合わせて必ず誰かしらがメジャーな位置にいるんだよね。今ならシェリル・クロウあたりが一番メジャーなのかな。さてさて遡ること20年ほど…、カナダのオンタリオから革ジャンに包まれたロックな女性が登場してきて、その本格的なブルースをベースにしたロックサウンドはブライアン・アダムスのスタイルにも共通するものがあり、一躍アメリカを制覇することになったのだ。

Alannah Myles Black Velvet


 1989年リリースのデビューアルバム「Alannah Myles」。最初から骨太なロックサウンドで、更に土臭い面も持っていたことからか割と本格的なファンからも好意的に迎え入れられ、且つ一般のリスナーにも受けた作品。一般のリスナーからは恐らく時代的に煌びやかな80年代の終焉を感じ取っていたところに、シンプルなスタイルの作品が出てきたからこその受け入れだろうね。この頃ってスザンナ・ヴェガとかトレイシー・チャップマンなんてのもウケてたし。シンプルで本物志向の音が求められていた頃なんだよ、80年代末ってのはさ。

 んでもってアルバムだと3曲目に収録されているんだけど「Black Velvet」っつうのが凄くかっちょよくってさ。ブルースロックなんだけどどこか新鮮で、しかもアランナ・マイルスの歌が結構ベタな声と来ててかなりバランスが取れていた作品。こいつがまたアメリカで売れたんだよな。だから一般的には一発屋さんとして知られているワケで…、いや、実際はコンスタントに活動していて3年おきくらいにアルバム出してたんだよ。それぞれ骨太なスタイルで、その実ファーストよりもセカンドアルバム「Rockinghorse」の方が出来は良いのかもしれないと思うくらいの作品だしね。

 2007年になって10年ぶりにオリジナルアルバム「Black Velvet」をリリース。最初のヒット曲のタイトルを持ってくるあたりに何かの意図を感じるんだけど、自信があるのか再起復活を賭けてなのか…。ちょこっと聴いてみると、驚くことにあの泥臭いシンプルなサウンドではなく今風のデジタルサウンドとコラージュに包まれたディスコででも流れそうな歌モノに仕上げられていて、これで良いのか?って言いたくなるくらいのアレンジ。まぁ、昔と同じ事やっても脳がないだけなので、こういうアレンジでセルフカバーするってのは良いのかもしれないけどさぁ…。

 多分ライブ盤をリリースしたり、大物ゲストを迎えての本格ライブ映像なんてのがあったりすればもっとシーンに残っていただろうと思われる人なのにねぇ。アトランティックレーベルだったワケだし。勿体ないなぁと思うが、久々に名前聴いて音も聴き直してみたらやっぱり良かった人。こういう土臭さも悪くない♪

Brian Setzer Orchestra - Wolfgang's Big Night Out

カテゴリー: US Rock

 昔から恐るべしギターテクニックを惜しげもなく披露していて、そのルックスとは裏腹にコワイくらいにギターセンスの鋭いオトコ、ブライアン・セッツァー。本当に音楽センスが鋭いんだよな。80年代初頭にネオロカビリーという新たなるジャンルを創り出してデビューしてきたストレイ・キャッツが彼のキャリアのきっかけだったけど、解散や再結成を何度も繰り返していて、本当は何がしたいのかよくわからなくなった時期もあったのか、試行錯誤で埋もれていたんだけどオーケストラを引き連れて新たなサウンドで再起復活。今度はネオスウィングっつうジャンルを創り上げたオトコになった。凄いよな。これだけ溢れ返る音楽産業の中で一人の男が二つのジャンルを作ってしまった、ってのがさ。

ウルフギャングズ・ビッグ・ナイト・アウト One Rockin Night: Live in Montreal

 そんなブライアンだけど日本には良く来るし、アルバムもよくリリースしているし、要するにツアーが好きなんだろうね。アメリカ国内でも年がら年中ツアーで回っているみたいだし。それで、これも気付いたらこないだ新しいアルバムをリリースしてました、ってことで早速チェックしてみると、今度は往年のクラシックの名曲をブライアンがカバーしますってことでこれまた興味深い挑戦だこと、って思ったもんだ。それがアルバム「ウルフギャングズ・ビッグ・ナイト・アウト」としてリリースされてるヤツ。

 いやぁ、確かにクラシックの名曲ばかりでほとんどクラシックに通じていない自分でも知っているような曲が多いんだけど、それよりもそんな名曲を見事にブライアン・セッツァー流のスタイルにアレンジしまくっていて、しかもそこに超絶テクニックのギタがしっかり被さっているというとんでもない試み。ただ使っているギターのフレーズっつうかスケールは今まであまり聴かれなかったような感じで、常に新たなトライをこういうところでも行っているブライアン・セッツァーのプロ根性っつうかギター小僧っていう面を聴ける。しかし面白い、これ。どう聞いてもブライアン・セッツァー・オーケストラの音で、決してクラシックには聞こえないもん。ジャズに近い感じだしさ。何回も聴かないんだろうけど、聴いていて疲れないし、飽きない音。

 なんかこういうのって、オシャレにクラブとかバーとかパーティ会場で生バンドで聴きたくなるようなゴージャスな感じだな。いつか誰かとそういうトコロに正装して望んでみたいものだ。ああそういうところだけはアメリカンドリーム(笑)。

The Knack - Get The Knack

カテゴリー: US Rock

Get the Knack But the Little Girls Understand


 前髪強烈インパクトシリーズと云えば…、うん、実はそうでもないけど印象的だったのがナック、かな。いやぁ、音的にもインパクトあって、なんつったって「My Sharona」に尽きるんだけど、聞いたことない人ってあんまりいないと思うが、とにかく売れるには不思議な曲。売れたのが不思議というか、普通のポップスではなくってかなりロックで、しかも構成も凝ってるし、ポップチャートに上がってくるようなもんじゃなかったな。それでもしっかりと売れまくった。

 最初のオクターブのリフとリズムがとてもシャープでかっこよいビートなのだなぁ。一見ジャムみたいなモッズなイメージもよろしくて、しばらくは英国のバンドだと思ってたもん。曲も一本調子じゃなくて、かなり途中の展開とかギターソロとか面白くて真似できない凄さがあった。んで、アルバム「Get the Knack」も期待して聴くんだけど、やっぱり耳が「My Sharona」に行ってしまってなかなかアルバムを正当に聴けなくてさ、いかんなぁと思いつつ今に至る(笑)。

 アルバム「Get the Knack」は確か1979年リリースかな?時代的にはディスコブーム全盛期だし、一方ではパンクもまだ頑張っていた頃なのでこういう中途半端なアルバムが出来たんだと思うけど、メロディセンスはかなり抜群で、どの曲も綺麗なラインを持っているのは確か。好みかどうかは別としてもそのセンスは良かったと思う。いかんせん「My Sharona」のヒットがでかすぎた。そのおかげでバンドもこの後一枚「But the Little Girls Understand」をリリースして解散してしまったしね。売れるってのはコワイことなんだろうな。

Bay City Rollers - The Best Of Bay City Rollers

カテゴリー: US Rock

 軽快でポップでキャッチーなロックバンド…とは少々趣を異にするのだけど、多分懐かしい〜って喜ぶ人多いだろうなぁ、ってのがベイ・シティ・ローラーズ(笑)いやぁ、マジメに書いてもしょうがないので、っつうかマジメに書けるほどよく知らないので何となくの印象です。はい(笑)。

Give a Little Love:the Best of Rollin' Dedication

 大体が髪形で結構驚いたもんだ。オン・ザ・眉毛どころか前髪だけない長髪っつう不思議なヘアスタイルは好感どころか嫌悪感を覚えたモンだ(笑)。いや、そこまでは云わないけど相当不思議ちゃんで、しかも若い連中がそれだからいいのかよ、人生それで、って思った。一方ではチープトリックやキッスっていう時代だから余計に。が、ベイ・シティ・ローラーズの方が圧倒的に世の中では売れてしまうのだ。そりゃまぁロックといら割れているワケじゃないアイドルバンドだからそうなんだけど、それでもやっぱりグループなワケでさ、全く異なった領域とは云えあれだけ周りが騒ぐとそりゃまぁロックバンド連中も気にはなる、のだ。

 それで曲はと云うと、もう完璧にポップスなんだけどこれまた歌メロにしても旋律にしてもキャッチーで素晴らしいのだ。今聴き直してみても実によく出来てる。80年代のバンドって実はこの辺上手く吸収しているような気がするもん。軽さと言い、存在感の無さと言い(笑)。しかし彼等の凄いのはそれをやり切ったってことだろう。まぁ、日本のアイドルなんてのもそうだったんだけど、大したもんだ。今みんなどうしてるんだろうね?結構稼げたのかなぁ、とふと気になった。

Cheap Trick - In Color

カテゴリー: US Rock

 ここ最近色々と聴きまくっているんだけど…、まぁ、今更ではあるが(笑)。どうにも70年代後半から80年代にかけての売れ線ロック…と云うと語弊を産むかも知れないんだけど、何となくハマってる。多分ラウドパークのWigWamを見てからだと思うけど(笑)。いやぁ、その辺が上手い具合にミックスされているからねぇ、それで元ネタ何だっけ?って感じに探してたらハマったっつうか、面白くなっちゃってね。

蒼ざめたハイウェイ(完全生産限定紙ジャケット仕様) Cheap Trick at Budokan

 んで、そのコーラス具合やポップ加減、それから結構ハードな曲もしっかりと、みたいなトコロも合わせてみると元祖と言えばチープ・トリックかねぇ、と。一番聴いたのは多分「Cheap Trick at Budokan」なんだろうけど、その前後のアルバムはもちろん好きで、どうしたらそんなに軽いロックになるんだ?ってくらい軽いのが不思議。ギターだってしっかり歪んでたりするワケだしさ、なのに無茶苦茶軽いんだよね。まぁ、メロディの綺麗さだったりするんだろうけど、そこが面白くて。

 「蒼ざめたハイウェイ」のジャケットが好きでさ。表の二人は美形が並んでいて裏側はコメディアン二人が並んでいるっつう、このバンドらしいイメージで楽しい。最初の「Hello There」からテンション高く一気に持っていくってのもこのアルバムの良いところ。「I Want To You Want Me」なんて軽快なチューンが最高。同じようなのは他にもいくつか入ってるんだけど実は実験的精神旺盛な「You're All Talk」みたいなのもあるんだよね。ま、とは云っても「Clock Strikes Ten」という「キーンコーンカーンコーン」っつう滅茶苦茶軽くてスピード感のある曲が素晴らしくてねぇ。やっぱり軽くて甘いバンド。

 今はExpanded Editionっつうのが出ていていくつかのライブ曲はデモテイクなんてのも入ってるのでより一層楽しめる、かな。まぁ、本編だけで十分だけどさ。こういう軽くてカラッとしてるのって純英国からは出てこないからなぁ…。

The Blues Brothers - The Blues Brothers

カテゴリー: US Rock

 随分と昔に見たキリとなっている映画のひとつにブルース・ブラザースがある。今思い起こしてみると果たしてどんな映画だったっけなぁ、とストーリーすら思い出せない。というかそもそもストーリーがあったのかと思うのだが、どうやらきちんとしたストーリーがあったらしい(笑)。ネットで見ているとそういうもんだったかな、とかなり疑問符が頭を駆け巡るものの何となく思い出してきた。もちろんビデオは持っているのだが、なかなか見る機会がないのだな。

ブルース・ブラザース 25周年アニバーサリースペシャル・エディション Briefcase Full of Blues Made in America
The Blues Brothers - Briefcase Full of Blues Briefcase Full of Blues

 豪華絢爛なキャスティングとユーモアたっぷりのストーリーということであの黒ずくめのスーツに黒いハットとサングラスという格好は一世を風靡したものだ。今でもUSJとかにあるんじゃないかな。それはさておき、その豪華キャストにはアレサ・フランクリンも含まれているが、何と言ってもジェームス・ブラウンやレイ・チャールズといったビッグネームがサラリと出演しながら実に個性的な役割で重要な意味合いを持っているというのも良いし、そこで歌声を披露するっつうのもミュージカル映画(?)の楽しいトコロ。何をやっても上手くいかない、でもスネないで流れのままに任せて生きていくブルース・ブラザースの二人が実にコミカルで面白い。決して大声で笑うでもなく、また怒るでもなく淡々と「しょうがねぇなぁ」と言う感じで全てを受け入れて生きていくスタンスがどこか同調してしまうんだな。

 ところでブルース・ブラザースというバンドそのものも実際に存在していて、もちろんこの二人によるバンドなんだが結構面白いんだよねぇ。別にブルースってワケじゃないんだけど、アメリカンコメディそのもののオンパレードで聴いていると凄く明るく楽しい気分になるお祭りサウンド。ホーンセクションバリバリのロックンロールショウという感じかな。こういう脳天気さっつうのはアメリカ独特で興味深いし、それでいてもちろんバックバンドのテクニックとかは結構天才的だったりするのでプロの仕事はやはり面白い。あまり聴く機会がないかもしれないけど、普通のバンドよりも絶対に楽しめるライブ盤だったりするからさ。

Carole King - Tapestry

カテゴリー: US Rock

 世の中の名盤ながらもあまりマジメに聴いたことのないアルバムっつうのがいくつもあって、何をロック好きのマニアぶっているのかと思われる方も多いのかもしれんが、まぁ、それはそれで。哀しいかな音楽っつうのは聴かなくても害はないもので、聴くと害があることの方が多い。が、これだけ世界中で音楽というものが受け入れられているっつうのはやっぱり聴くと感性が騒ぎ出すっていうトコロが良いんだろうな。だから好みがあるべきものだし、それは例え人が良いと言っても合わない音楽だってあるものなのだ。なのでここでもほとんど音楽を押し付けることはなく勝手に書いているワケなのだが…。

つづれおり ミュージック
キャロル・キング - Carole King - In Concert In Concert

 さて、本題。キャロル・キング1971年の名盤「つづれおり」。これもね、実はほとんど聴いてないアルバム。ま、持ってるのは持ってるのでこのブログの流れからしてなんと何十年ぶりに聴いてみたのだが、それまでは正直言って全然聴かなかったし、昔々聴いた時の記憶すらも残っていないのでどんなんだったかも覚えてない。ただ、しっかり何処の何を見てもこの「つづれおり」は名盤、と書かれているので雑誌や本などでジャケットはよく見ていたし、その度に持ってたなと認識してはいたのだ。が、全然興味を覚えなくてねぇ…。アメリカではこれほど売れまくっているレコードってのはそうそうないっていうくらいのメガヒットアルバムで、何度もリリースされているみたいだし、もちろん紙ジャケでのCDもリリースされているみたい。まぁ、それくらい有名だってのは知ってたけど、聴いてなかったなぁ(笑)。

 で、聴いてみた。かなり驚いた。恥ずかしい話だが、この人ってもしかしたら知らなかったけど黒人なんじゃないか?ってあれこれ調べてしまったもん。やっぱキャロル・キングは白人ってのがわかって安心したんだけど、それくらい音が黒人している、当時にしては相当珍しい人だったハズで、まぁ、黒人にカバーされる、黒人のために曲を書く、みたいな白人ってのはいなかったでしょ、多分。元々は黒人音楽が好きでソングライティングしていたみたいだけど、ここまでそのままズバリの音が歌えて出せるのは凄い。驚いた。かなり驚いた。しかもやっぱり名盤だよね、これはホントに。今からでも遅くないけど、じっくりと聴いてもいいなぁと思った作品で、多分こういうのが永遠の名作って言われるものなのかな。

 そしてキャロル・キングはまだ現役でついこないだ日本に来たのかな?相変わらずだったのかどうか全く知らないが、これだけ歌えて曲の作れた人なら今でも相当凄いんだろうと想像できるね。いや、マジに驚くくらいに名作アルバムでした。今更感動するなって?そうねぇ、確かに(笑)。そうだよな、「キャロル・キング - Carole King - In Concert - Locomotion ロコモーション」だって「キャロル・キング - Carole King - In Concert - Natural Woman Natural Woman」だってキャロル・キング作品なんだもんな…。

Simon & Garfunkel - Sounds of Silence

カテゴリー: US Rock

 う〜む、どういうワケか古き良きアメリカンポップスに雪崩れ込む気配がしているのだが、それというのもカーペンターズを書いた後に何に繋げたモンかと思っていたところ、Iron Roseryのエヴァ姉さんのコメントにS&Gという文字が躍っていたのを読んで、早速そういう方向もあったか…と(笑)。いや、女性ドラマーで考えてたんだけどこれがなかなかいなくてね、ちと困ったなと思ってたトコロだったのでS&Gでいいか、と。

サウンド・オブ・サイレンス 明日に架ける橋 ブックエンド

 サイモン&ガーファンクル。教科書にも出てくるんじゃないかと思うくらいにメジャーなコーラスデュオで、両者とも音楽的センスが抜群だったと言うユダヤ人。ユダヤ人に偏見はないが、金儲けが上手いというのだけは事実らしい。いや、それもどっちでも良いのだが、ちなみにキッスのジーン・シモンズなんかもそうだね。で、サイモン&ガーファンクルだが…、実はほとんど聴いたことがない(笑)。こないだのカーペンターズ以上に聴いたことがないという失楽者と呼ばれるべき人間なのだが、本当にまず好んで聴いたことがない。さすがに映画音楽として流れている美しいハーモニーを奏でるグループっつうのは知っていて、もちろん聴いていたり、他にも多分聴けば知ってたりするのは幾つかあると思うのだが、好んで聴いたことがない。いや、綺麗なハーモニーだし、良い曲だし万人に受ける素晴らしいソングライター達だなぁとは思うのだが、好みじゃないんだよ、単純に(笑)。そういう基準だけなので、決して悪いように思ってるワケじゃないし面白くないグループでもなくって、どっちかっつうと凄い素晴らしい人達だと思ってる。ま、しょうがないね、好みだから(笑)。

 で、再三、サイモン&ガーファンクル。知らないながらもやっぱり「サウンド・オブ・サイレンス」が興味あり、かな。…と言うのも曰く付きの作品として有名なのはともかく…、うん、元々はアコースティックだけで出来上がっていたアルバムだったのに、そこにプロデューサーのTom Wilsonがエレキのバックバンドを起用して勝手に被せたものらしく、それを当人達が気に入ったのでリリース、ってことらしい。で、問題はこのエレキのバックバンド、なのだが、プロデューサーの Tom Wilson曰くボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」をレコーディングしていたバンドの連中、とのたうち回ったもんだから大変。そういうことなら聴かなければと思ったのがこのアルバムとの出会いで、二度目のサイモン&ガーファンクル体験。結局参加していた面子はAl Gorgoni(ギター)Bobby Gregg(ドラムス)Bob Bushnell(ベース)という人達らしく、決してアル・クーパーやマイク・ブルームフィールドではなかったようだ。それで安心してほあったらかし、みたいな(笑)。

 うん、ちょこっと聴き直したけど美しく綺麗なハーモニーと優しいメロディが素晴らしいね、この人達はホントに。

Velvet Underground - White Light/White Heat

カテゴリー: US Rock

White Light/White Heat The Velvet Underground The Velvet Underground & Nico

 Velvet Undergroundと言えばファーストアルバムの剥がせるバナナジャケットがアートワークとしてもそして音楽としても有名で、その作品ではまだ真の意味でのVelvet Undergroundを語ってはいなかったものだ。聴かせるということをテーマに置いた部分もあり、だからこそニコをボーカルに迎えて作品に華を添えている部分も大きかったことだろう。しかしニコは即座にVelvet Undergroundを離れて活動することとなり、ウォーホールの趣味的な面が強かったVelvet Undergroundというバンドそのものはさっさと注意を払われなくなる、そしてそれこそが彼等をアンダーグラウンドの帝王に仕立て上げた根本かもしれない。

 そんなVelvet Undergroundが最もアンダーグラウンドな、そして世に放つ問題作としてリリースしたアルバムが「White Light/White Heat」ではないだろうか?ノイズと混沌、しかもそれは英国の洗練されたものではなくニューヨークの過激なもので言い換えれば品がない音なのだ。しかしその品のなさが英国のロックミュージシャンには新鮮且つ斬新な音に聞こえたことで衝撃を与えていた。代表的なのはデヴィッド・ボウイに於けるVelvet Undergroundへの崇拝度合いだろう。今でも「White Light/White Heat」かデヴィッド・ボウイの代表的なカバー曲でライブでも歌われているものだ。

 このアルバムではまだミュージシャンとしてはよちよち歩きを始めたばかりとも言えるルー・リードと圧倒的音楽経験豊富なジョン・ケイルがその志向性の赴くままにぶつけ合ったアルバムで元祖アヴァンギャルドとも呼ばれる化学反応を見せている。音楽として聴くにはあまりにも未熟な作品だが、Velvet Undergroundの名に恥じないアルバム。特に「Sister Ray」の17分ものエゴのぶつけ合いについては一般のリスナーを絶縁するかのようなものなのだが、不思議と聞いていると心地良くなるのだから人間の本質ってのは怖いものだ。そうでもなければこのアルバムやVelvet Undergroundというバンドがこれほどまでに伝説に残るものにはならないだろう。だからこそ今でも名盤と呼ばれるんだろうな。ある意味恐ろしい話。

 音的には特に書ける代物ではないです(笑)。でも、Velvet Undergroundってバンドの真髄を知るにはコイツだろうな、と。次の三枚目「The Velvet Underground」ではジョン・ケイルが脱退してしまったのでこんなに前衛的なサウンドではなく、もっともっと全うに評価されているのだが、このセカンドアルバムは強烈に一般的評価ができない代物なのだ。だからこそ面白い…、う〜んVelvet Undergroundに毒されてる?な(笑)。