Zoot Money’s Big Roll Band - It Should’ve Been Me

Zoot Money’s Big Roll Band - It Should’ve Been Me (1965)
ズート・マネー登場

 モッズサウンドってのは所詮はJBのカバーを白人がやっている、みたいなトコに集約されるんだろうな。それが何故かオシャレな雰囲気に聴こえてしまうというのか、その頃のJBってそんなに洗練されてなかっただろうから、英国人のフィルターを通したらオシャレになっちゃったという感じか?まぁ、多分違うと思うけど(笑)。自分的にそういう出会いは多分The Whoなんだろうけど、何かカッコ良いな、このクールさ、みたいなのがさ。かと言ってロックに忙しかったからあんまりモッズを深掘りするに至らなくて、それは今でもなんだけど、興味はあるからちょいちょい手を出す。ただ、数曲で飽きちゃうのもあるから深掘りしないでダラダラとカッコ良さを味わってるってのかな。今回もそうだけど。

 Zoot Money & The Big Roll Bandの1965年の最初のアルバム「It Should’ve Been Me 」。う~ん、The Whoと同じ頃じゃないか…、そこにはもちろんアンディ・サマーズが参加してたんだけど、かなり脇役です。主役はこのイタ公なZoot Moneyであることは疑いもなくって、一人パフォーマンスが凄い。鍵盤のウネリ具合が凄くてさ、これぞモッズ、JBの曲から始まるってのはインパクト強くて、うわっ、カッコいい!ってなるもん。聴いてるとだんだんやっぱり飽きてくるんで長持ちはしないんだが、でもこのオルガンサウンドでのグルグル感は好きだね。アンディ・サマーズのギターを取れば、瞬間的な所でのああいうギターは顔を見せてくるからそういう思想はあったのかな、なんて気がする。色々考えてた頃だろうから当然と言えば当然か。

 しかし、音が古い(笑)。だからこそのモッズ感ありありなんだろうけど、今の時代にこれを真面目に聴いていられる若者たちはいるのだろうか?ってくらいには音が悪い。こないだストーンズが「Blue & Lonesome」をリリースして、この頃の音に似せてたけどさ、やっぱりそれとは熱気が違うし、こんだけ音が密集したものってのは聴きにくいしね、その反面パワーとエネルギーは集約できているんで良し悪し…。ロックはエネルギーとパワーだからこれで良かったんだけど、改めて古さを実感している次第。でも、凄いわ。こんだけのモンが詰め込まれているって、この時代だからって誰でも出来たワケじゃないし、今にしてこのZoot Moneyの凄さを味わうという…。





Eric Burdon & The Animals - Love Is

Eric Burdon & The Animals - Love Is (1969)
Love Is

 ロックはやっぱり熱気と想いが主なんだよな。技術や才能やセンスや売り出すチームワークなど色々重なるのはあるけど、音楽、というのとロックってのは本質にどちらに軸があるかの違いで、音楽に軸があるロックはやっぱり熱気から入るロックを好む人間にはちょっと違うな、という感を持たせてしまう。いや、それは屈折なだけで、ってのもあるだろうけど、どこかそういうのはあるんだよ。だからロックまがいのを聴いていても、ありゃロックじゃねぇだろ、と本能的に一蹴されるものもあるワケで。面白いよな、そういうの。かと言って音楽的なのわかんなきゃその世界で残れないんだし、そのヘンがバランスというか一発屋の本能と言うか…、やってる側はビジネスも絡むからね、もちろん何かに秀でていかなきゃならんだろうし。

 Eric Burdon & The Animalsの「Love Is」、1969年リリースの作品。なぜに?うん、アンディ・サマーズで思い出したから(笑)。ポリスで活躍したアンディ・サマーズってもう60年代からロックの世界にいて、実はジミヘンだろうとピンク・フロイドだろうとほとんど一緒の世界でその頃からシーンにいた人でね、花開いたのがポリスだったってだけな人。それでも凄いのはそんな古くからプロでやってたのに、ポリス結成前には一旦全部辞めてアメリカへ音楽学校へ言って理論から何から全部学んでいたみたい。だから自分のセンスと才能だけじゃなくて、きちんと音楽を知ろうと決断したんだよね。それが花開いてああいう独特のコードワークによるギターの展開が生まれたのだろうし、それはポリス結成前の作品郡ではさほど聴かれないプレイスタイルだから一目瞭然なんだよね。ある程度ああいう分散的なギターだったり単に歪んでるだけってのとは違うから素地はもちろんあったんだろうけど、あそこまで発展させたのはそういう背景からなんじゃないだろうか。

 そういうのもあって引っ張り出してきたのが「Love Is」。ほとんどがカバー曲で、エリック・バードンも心機一転というか、歌に専念していたというかそういうアルバムで、かなりの力作。そこでの鍵盤奏者はあのズート・マネー、そこからアンディ・サマーズなワケで、このサイケモッズ野郎たちがエリック・バードンのサイケ感に合流したというべきか、時代なんだろうな、根底にその空気が流れている…のは多分オルガンの雰囲気とかか。アンディ・サマーズってこのあたりでソフト・マシーンにも参加したりしてるというのも面白くてね、しっかりと英国のアングラシーンに通じてるんだもん。一方ではアニマルズのエリック・バードンという超メジャーなトコでしょ?器用な人だったんだろうね、アルバム聴いてるとどうしてもエリック・バードンの歌声とか楽曲そのものに耳が向いてしまうんだけど、思い出したようにギターに耳を傾けてみるともちろん鳴ってる…けどそこまで個性はないかな。こういうのからそのバンドや歌手に興味を持ってしまう人の方が多いんじゃないだろうか。それくらいに強烈なインパクトのある歌声と鍵盤です。

The Beatles - Live At The Hollywood Bowl

The Beatles - Live At The Hollywood Bowl
LIVE AT THE HOLLYWOOD

 毎年この時期になるとクリスマスのムードが街に溢れて年の瀬を盛り上げていくのが風潮だけど、ついでにこの頃になると毎年思うのはジョン・レノンの命日ってことだったりする。自分がロックを知ってからのミュージシャンの訃報については大体の季節感で覚えていたりするんできちんとした命日なんてのは知らないのが多いんだけど、その前のはロックレジェンド達の命日、みたいなのを記憶してたから今でもよく覚えててね…、それとジョン・レノンの場合は昔入り浸ってたジャズバーが毎年この日だけはビートルズデーになってて、自分達も集まってたからよく覚えてる。いつしか行かなくなってしまったし、今どうしてるのかも知らないんだけど…。

そんな所でジョン・レノンかなぁ…とも思ったけど、そういえば妙に明るい印象のジャケットが最近アマゾンに出てるな、ってのを思い出したのでビートルズの「Live At The Hollywood Bowl」を。昔アナログ時代には「ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!」としてリリースされていたアルバムの拡張リマスター盤のようだ。1964年と65年8月のハリウッドボウルでのライブから抜粋されて編集されてるライブアルバムで、1965年のこの時期ってぇとアルバム「Help!」のあたり、64年だと多分「A Hard Day’s Night」の頃らしいから、それに準じたセットリストになってるんだろう。いずれにしても初期ビートルズの持つエネルギッシュなライブパフォーマンスの模様がぎっしりと入ってて、邪魔なのは黄色い歓声がひたすら入ってるって所だ。無いとこれまた寂しいのだろうからある方がライブ盤らしくて良いのだが、ここまでうるさいとねぇ…。でも、これ、実際に歓声が凄すぎてステージでの音が聴こえなかったとか言われてるヤツだから、録音してたら普通に入っちゃったレベルなんだろう。つまりこの黄色い声を避けての録音は出来なかったってことらしい。いやはや、そりゃしょうがない。

 そんな経緯がアリつつもここでのビートルズのライブの模様ときたらそんな黄色い歓声なんぞに負けるはずもない、凄く熱くてハードで熱気ムンムンなステージを聞かせてくれている。これぞライブバンド、ハンブルグで鍛えたライブバンドの勢いを見せてやるよってばかりにバンドが息の合った所をきっちりと見せてくれている。これ聴いて今から50年前のどでかい会場でのライブって思うか?んで、こんだけの熱気溢れるライブって出来るか?ってな話。ビートルズなんてポップバンドだからロックじゃねぇよ、って思ってるフシのある人が今どんだけいるのか知らないけど、これぞロックンロールバンドの本質をやってるバンドで、そのライブだよ。こういう熱気があるからロックは魅力的だったんだよ。だから聴いてみれば良いし、ロックって何?っての、何かちょっとは分かるかも。やっぱ凄い。



Manfred Mann Chapter Three - Chapter Three Vol.1

Manfred Mann Chapter Three - Chapter Three Vol.1 (1969)
Chapter Three Vol.1

 ほっとくとどんどんと70年代英国ロックな音に引っ張られていくのが自分の常なのだが、聴いていてふと思う。こんなの今時聞いて書いてて、読む人も聞いてる人もそんなに多くないだろうし、そもそもジジイ達ばっかだろうし若い世代って聴くことあるんだろうか?なんて気がする。似たようにそのヘンの音に取りつかれている人も多いだろうから最低限の需要はあると思いたいけど今時ブログなんてのも真面目に見る人も減ってきているし、じゃどうなってるんだろ?という不思議な点はあるものの、まぁ、昔に戻りつつあるのだろう。いや、多分、コレクター気質な人が減ってきているんだと思う。何せ探して集める、なんてことしなくてもネットやiPhoneですぐに聴けたりしちゃうんだから集める必要ないもんね。ふとそんな事にも思い当たり、色々とつまらんな…なんて。

 Manfred Mann Chapter Threeの最初のアルバム「Chapter Three Vol.1」は1969年にリリースされている。今でこそこれはプログレッシブなジャジーな作品だ、と言えるけど、当時はビートグループだったマンフレッドマンの組んだバンドの作品だろ?何だこりゃ?ってなモンで、ロックの範疇からしても随分とおかしなジャズロック風味で、英国ジャズロックのそれとはちょいと異なる。Sweet PainやらColloseumやらなどのジャズロックとは違ってもっと大陸的というかビッグバンド的なジャズ志向と言うか、そういう類なのだが、きちんと歌が入っているからロックの世界として残っているのだろう。ボーダーラインが無茶苦茶で良いねぇ、こういう音は。確実に暗い。実験的だから流して聴けるモノでもない。でも音楽的なアプローチが面白いから何かずっと聴いていられるクォリティの高さがあるし、テンションも相当に高い。チャレンジしている熱気なんだろうね、こういうのは。プレイヤーが持てる力をそのまま発揮して取り組んでいる姿勢がアリアリと分かる作品で、それを良いとか悪いとか言う次元で語るもんじゃない。

 この後名盤「Chapter Three Vol.2」をリリースしているんで、バンドの名前や音楽へのアプローチは知られている所だと思うけど、このファーストの「Chapter Three Vol.1」もかなりユニークな音作りしていてかなりの刺激になる。英国ジャズロックに多少興味あればオススメしていく作品ですね。最初は何だこりゃ?ってな事を思うかもしれないけど、こういうモンです。それにしてもあのマンフレッドマンがここでこういう音を出してきたのは音楽的探究心からか?見事なアプローチだと唸るばかり。

Tony Williams Lifetime - Turn It Over

Tony Williams Lifetime - Turn It Over/lifetime (1970)
Turn It Over/lifetime

 革新的な試みを常に実験するために色々なメンバーとセッションを繰り返し、ひたすらに純粋にエネルギッシュでパワフルなサウンドを追い求めていた時代、ロック黎明期はそんな事があった。そしてロックのみならずジャズの世界でも同じような試みを常に繰り返している連中がいて新たな世界に飛び出したがっていた。そんなのが一緒にやってみようって思うのはごく自然な事柄だっただろう。ロックもジャズもなくただ天性のプレイヤーだったからこそ一緒にやってみたら何か起きるに違いないという確信の元に集まってやってみたアルバム、それが悪いはずもなくそれこそロックの魂そのものだったりする。

 Tony Williamsのソロアルバム「Turn It Over/lifetime」は名義こそTony Williamsだが、メンツはジョン・マクラフリンにジャック・ブルースにラリー・ヤングという猛者の集まりで、残念なのはトニー・ウィリアムスの歌だけで、その他は白熱のプレイのぶつかり合いによる熱気そのものが聴ける作品だ。ジャック・ブルースだってCream辞めてすぐくらいの時期だからあのままの熱気のプレイをどこかで披露したくて、そしてあのぶつかり合いをまたやってみたくて、というような方向性、すなわちCreamの延長線を求めていたワケで、今度のパートナーは申し分の無い面々となったというところか。確かにスタジオ・アルバムなんだろうけど、やりたい放題…全員ね、そして有機的にそれが機能したこの時期この時代このメンツでしか成り立たないであろう迫力とプレイがしっかりと聴ける。この類の音では曲の良し悪しが問われることはない、単なるテーマでしかないからプレイをひたすらにぶつけあっている、そういう意味では明らかにジャズな作品だ。そしてジャズから見たら本作はかなり邪道な作品になるのだろう。

 しかしロック側から見れば明らかにロックだし、ぶっ飛ぶほどのアルバムだと評価されているようだし、自分が聴いててても何か凄いな…ってのはもちろんある。これで上手いボーカリストでも入ってたら時代も時代だしそれなりのバンドになっただろうに、そこはジャズ的な発想でのアルバムリリースだった事が残念。ともあれ、後年に至る今までこうしてアルバムの存在が忘れ去られる事無くしっかりと伝えられているのだからアルバムの価値は高かったのだ。ドラマーのソロアルバムでこの音って…あり得ないよな(笑)。ジミヘンからの影響が大きかったとか…、そしてこの後の英国でのジャズロックバンドへの影響も大きく与えていたグループ、そりゃそうだろ、こんだけやってりゃ。そんなアルバムです。






Paul McCatney - Band on the Run

Paul McCatney - Band on the Run (1974)
バンド・オン・ザ・ラン

 飲んだくれてそのままカラオケに雪崩れ込んで…ってのは良くある話なのだが、大抵はその時のメンバーによって曲が決まってくる…、曲というよりもカテゴリとか年代だな。もちろんバンド連中で行くとなるとそれぞれの好みが微妙にズレてるのもあって、それでもキライなものでもないし新たな発見ってのもあったりするし、他の連中を染めてやるなんてことも出来たりして何かと刺激的ではあるが、今回はちょいと自分的に軽い驚きを覚えたものをひとつ。

 ポール・マッカトニー率いるWingsのアルバムになるのか?ポール・マッカトニーのアルバムになるのか?「Band on the Run」ってヤツ、1974年リリースの作品。このタイトル曲が出てきて、そもそもポール・マッカトニーについては自分的にはもう全然ダメだので聴いてないってのも、好きじゃないってのもメンバー皆さんご存知なのだがそんなんはお構いなしにバシバシとこのヘンが出てきてさ、んで、へぇ〜なんて思いながら聴いてるんだけど、そもそも何だこれ?って展開が繰り広げられるモンだから、割とびっくりして…、ビートルズの展開を考えればこうなっててもおかしくないんだけど、何かそういう風に展開していってるって思ってなかったからか、ここまで展開させてる作品だってことを初めて知った。んで、メンバーにコレってポール・マッカトニーが自分で作ったアレンジなのか?と訊いたら多分バンド単位でやってるんじゃないか?ってな話。まぁ、そもそもはポール・マッカトニーだろうけど、う〜ん、なるほど凄い。

 んなこともあってちょっとアルバム丸ごと聴いてるところ。初めての試みだけど、なるほどビートルズの進化系と言うか、そのままって言うか…、ジョンのテイストが抜けるとこうなるだろうなっていうそのままな音が出てきてて、もちろんバリエーションに富んでいるのは当然ながら、やっぱりメロディメイカーだし凄いわ。ジョンの毒気がないってのは明らかだから、ビートルズのエッジってのはそういう融合性でもあったってことで、比べるもんでもないけど、かなりマイルドなのは当たり前か。しかし良いアルバムだな。好きじゃないけど、素直にそう思う。




Them - Them Again

Them - Them Again (1966)
Them Again

 何か聴いてブログに書く時ってそれなりにネットでも調べたりしてウソ書かないようにはしてるんだけど、最近はもう全然そのアルバムとかミュージシャンの事が書かれたサイトが出て来ない。どっかのショップのウリ文句なんかがあるくらいで何も本質的なのがわからないし、多分どっかで誰かがいつか書いてるのだろうけど、今の検索エンジンだとそういう古いのとかは出さないようになっちゃってるのもあるみたいで、出て来ない。だから客観的な、第三者的な意見なんかが全然見えないようになってて、つまらない世界になってしまっている。どっかのレビュー記事くらいが意見を見れるトコロだけど、それでも無いのもあるしさ、こんだけSNSとかTwitterとかFacebookとかあるんだからそういうまとめ方とかカテゴライズとかキーワードで出すとかなんかないのかね。もっとも140文字とかで何か書けてるとは思えないからダメなSNSもあるが…。

 いやいや、Themの1966年のセカンド・アルバム「Them Again」を聴いてて、書こうかなと思って調べてみるともう全然何も出て来なくて(笑)、いや、かろうじてVan Morrisonが歌ってるアルバムってのはわかったんだけど、メンバーはもうわかんないし、そもそもアルバムという形態でリリースされた方が奇跡、みたいな感じでさ、まぁ、それはそれでしょうがないだろうってことで聴いてるとね、ファーストよりも更に渋くニッチになってて、どんなんだ、こいつら…と苦笑いしてしまった始末。悪い意味じゃなくてね、凄い芯の通った音を出してるし、何よりもこのしつこいVan Morrisonの歌だ、ホントにしつこい。軽快なビートにこのしつこい歌が絡みついてなんとも言えないこの時代にしては特徴的な音を出してたバンドだ。クールってぇのとはちょいと違うけど、個性的だよね。

 やっぱりVan Morrisonって人の個性がThemというバンドでもあったからこの後ずっとバンドが続いていたっても全然食指が動いたこともないし触ったこともないから、いずれはそういうのも手を出さないといけなのだろうな。そんだけVan Morrisonのインパクトが強かったってことだけど、別に自分的には好きな人でもないのでそんなに気にしてなかったけどな、そう思ってるんだから何かしらの印象があったんだろう。やっぱ「Gloria」なのかな。








Creation - Our Music Is Red With Purple Flashes

Creation - Our Music Is Red With Purple Flashes
Our Music Is Red With Purple F

 60年代のモッズビート系バンドの幾つかは後世に相当な影響を及ぼしていて、それが間接的ではなく直接的にモロに影響を与えているというのが少なくない。ポール・ウェラーなんかがいつも引き合いに出される事が多く、60年代のモッズシーンに影響を受けて云々…、その後はそんなワンクッションを経由している人といない人がいるけど、オアシスなんかもそういう影響下にある…、ラジオで普通に流れてたんだろうな。多分今でも普通に影響を与え続けているんだろうと思うが、それだけオリジナリティが高かったってことだ。

 1966年から60年代にシングルのみで活躍して未だ影響を及ぼしているバンドとして知られている?Creation。日本のあのクリエイションじゃなくて英国の方ね、1960年代のバンドで、とにかく聴いてみるととってもエグくてインパクト絶大と言うことに気づくだろう。前説だけ入れておくと、ギターのエディ・フィリップスのギターが強烈にインパクトを放っていて、あのバイオリン奏法そのものはJimmy Page以前に確立していたと言うか、バイオリンの弓を使ってギターの音を出すと面白いと言う着眼が早かったということだ。使い方は大きく違うんでどっちがどうってんでもないけど、発想は同じだね。それで出てくる音をいかに効果的に使うかってのも手法は異なれども同じようにインパクトを与えるということには成功している。それが今でも聴くと耳慣れないのでインパクトあって孤高の存在になっているのだ。

 あ、そんなシングル達を纏め上げたコンピレーション盤は「Our Music Is Red With Purple Flashes」としてリリースされて、なかなかお得な一枚に仕上がっててCreationのインパクトはこいつでわかる。明らかにモッズ系な音ではあるけどハードロック的なサウンドでもありサイケでもある…、正に時代の音の最先端をやってたとも言えるけど、そういう勢いの必要な時代だったんだよ。






Artwoods - Steady Gettin' It Steady Gettin' It

Artwoods - Steady Gettin' It
Steady Gettin' It

 クールなモッズバンドってあるんだけどね、聴いてみると分かるんだけどその原点はどのヘンなんだ?ってなってモータウンあたりの源流になるんだけど、そこまで行くとやっぱりちょいと違ってて、60年代のモッズバンドってのはそんなのと英国のビートバンドなんかが混ざり合って出来たスタイルなんだろうなと。それが妙にクールでカッコ良い。多分その頃って、音だけが英国に入っていってから、若者達もそれが黒人の歌とかってのを意識しなかったんじゃないかな。ブルースなんかもそうだけど、とにかく強烈なレコードってだけで、それに影響されてただけというか、純粋にその音楽に絶大なインパクトを受けたことで自分たちに出来ることから始めたらああなったと言うところだろう。

 ストーンズのロン・ウッドの兄ちゃんが歌ってるバンドってことで有名になってしまっているArtwoodsというバンド、アルバムは「Art Gallery」ってのが出てるだけなんだけど、その前も後もシングルでのみ活躍していた如何にもモッズバンドってな感じでね、そんなのをひたすらにまとめた「Steady Gettin' It」なんてのが出てます。先のアルバム「Art Gallery」も含めてBBC音源やデンマークのライブアルバムなんかも一緒にしてとにかく全部聞けるぜ、みたいな編集盤4CDなんだが、今じゃこの辺も超お買い得になってるし便利な代物になってきてる。そんなことでちょいとモッズ絡みで聴いてみたこの編集盤。そもそもがアルバム1枚でのみ終わっているということからわかるように、大したバンドじゃなさそうだ。音を聴いててもとってもカッコ良いとかこれは凄い、っていうようなトコロはほとんどなく、バンドの熱気や勢いってのは感じるけど音的な良さはどうにも…。

 それでも今の時代に至るまでモッズバンドとしては…と語られて名前が上がってくるのだからそれなりにクールな時代を反映したビートを出していた事は事実だろう。クール…と言うには少々ホットな面が大きく出てしまっているのだが、それでも普通よりはクールか。ルックスとかスタイルは明らかにモッズだからそういう意味では確実にモッズバンドなんだけどね、ジョン・ロードが参加してたんだからそうはならないだろ、って意見もあるか(笑)。それでも色々ない意味で話題にはなるバンドなので知っておくのも一興か。




Manfred Mann - The Five Faces of Manfred Mann

Manfred Mann - The Five Faces of Manfred Mann (1964)
ザ・ファイヴ・フェイシズ・オブ・マンフレッド・マン(UK Version/MONO)(紙ジャケット仕様)

 The Kinks以上に取っ付きにくくて入りにくいのがManfred Mannなんじゃないだろうか。同じように60年初頭からビートバンド的にシーンに登場して、英国では著名なポール・ジョーンズがボーカルを担ってのバンド形態から音楽性もバンドなもどんどんと変化させての遍歴、それぞれバンド名で音楽性をある程度変えていっている宣言が出来ているのはあるけど、一体何なんだ?的なのはあってさ。しかもポール・ジョーンズって最初期しかいなかったワケで、じゃ、どうなってるんだこのバンドは?ってなるときちんと調べて行かないとよくわからにという…そこまでハマるかなぁ…ってのが最初のハードルか。

 1964年にリリースされたManfred Mannのファーストアルバム「The Five Faces of Manfred Mann」は冒頭の「Smokestack Lightning」という曲からしてロックファンにはお馴染みのあの曲だけど、聴いてみて驚くだろう、独特のアレンジとアプローチで超クールなモッドサウンドに化けているという素晴らしさ。これ聴いちゃうと、Manfred Mannってスゲェ面白そうだな、って思うんじゃないだろうか。もっともModsってのが好きだったら、という意味だけど、ホントにね、クールなんだよ。カバー曲多数入ってるのは時代の流れだけど、どれもこれもが独特のクールなサウンドに変身。ジャケットおクールなスタイルもModsらしいでしょ?それも後になってみるとわかるのは、音楽性の一部だったりシーンに出るための手段だったりしたことから才能は溢れてるってことなんだよ。

 なかなかこの辺のってきちんと聴くには今じゃ音がショボすぎて真面目に聴けないって人も多いだろうし、自分でもこういうの聴いてると古臭い音だなぁって聴きにくく思うからしょうがないんだけど、それでもやっぱり本質的に面白い事やってるなってのは伝わってくるからちょっとハードル超えてアプローチしてみるとその深さがわかるんじゃないかな。ひとつづつきちんとじっくりと聴き詰めてってアルバムを楽しむってのはやっぱり重要です。流して聴いてるだけどか失礼だもんな、と他人事じゃないんで大見得切って言えることでもないけど、こういうの聴いてるともっとこのバンド知りたいって思うもん。ややこしいしさ。それにしてもどの曲も何でこんなにクールなんだろ、ってくらいにクール。








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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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