ロック好きの行き着く先は…

Categoryイタリア 70s Prog J_Z 1/5

Il Volo - Il Volo (1974):

 フォルムラ・トレのメンバーが新たに結成したバンドでデビュー作から注目を集めたイル・ヴォーロはフォルムラ・トレ以上にテクニカル且つ重厚でポップなサウンドを送り届けてくれるが、二枚のアルバムのリリースに留まっている。 フォルムラ・トレの最終作「神秘なる館」のリリースが1974年、同じ年にイル・ヴォーロのファーストアルバムもリリースされており、そしてこのファーストアルバムはイタリアンロック名盤史を飾るに相...

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Reale Accademia Di Musica - Reale Accademia Di Musica (1972):

 レアーレ・アカデミア・ディ・ムジカの1972年の最初のアルバム「レアーレ・アカデミア・ディ・ムジカ」は随分昔にアナログで買って結構聴いたと思い出したけど、すっかり記憶から抜け落ちているが、凄く良かったアルバムの印象だけが残っていた。 最初のアコギの牧歌的な旋律から見事に引きずり込まれる音で、この辺はイタリアのバンドをちょっと忘れるし、ただ聴くウチに英国ではない音は分かるけど、暑苦しさがなくスマートで...

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Quella Vecchia Locanda - Il Tempo Della Gioia (1974):

 昔はCD屋に行くと色々と出ていると実感したけど、コーナーを独占している紙ジャケコレクションが顧客ターゲットを見据えており、果たして今はいつの時代かと思うくらいだったが、それは音楽雑誌のコーナーも同じで、表紙を飾るバンドを見るといつの時代の雑誌かと思うくらいにクラシックロック連中が表紙を占めている。CD屋も紙ジャケ再発で古いのばかりが並んでいるし、基本的には紙ジャケならアナログ盤の方が馴染み深いし、紙...

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Osanna - Milano Calibro 9 (1972):

 イタリアンプログレッシヴロックの醍醐味を象徴するバンドのオザンナは、一般的には1973年発表の三作目「パレポリ」が傑作だが、今回は1972年発表の二作目「ミラノ・カリブロ9」だ。イタリア的なストリングスによる美しい盛り上げ方を得意として、ドラマティックな静から動の曲構成は素晴らしく美的なバロック音楽でギターも自己主張して、この時期のイタリア独特のエグい音で切り込んでくるサウンドが特徴的。フルートの狂乱ぶ...

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Il Paese Dei Balocchi - Il Paese Dei Balocchi (1972):

 イタリア勢の中から傑作一枚だけを世に放ったまま突如シーンから消えたバンド、Il Paese Dei Balocchiはプログレッシブロックだが、かなりクラシックのバロック寄りで、冒頭の楽曲からハードロック路線を絶ち切ってストリングスの強烈な効果と落差が印象を強めており、アルバムは短めな曲で世界を語ってるので入り込みやすいけど、基本インストでハードルを上げ、パワーとパフォーマンスの音の洪水で楽しめる。 アルバムジャケ...

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Opus Avantra - Introspezione (1974):

 どこの国でも前衛的なアヴァンギャルド集団は必ず存在していて、そのアングラネットワークは繋がっているし、更にどこの国からも世界的に知られている前衛的なアヴァンギャルド集団がカルト的な人気を博しているが、日本で言えば灰野敬二や裸のラリーズ、非常階段が挙げられ、ドイツはCanやNeu!、Faustなどかなりのメジャー度を誇っている。英国は山のように、そしてイタリアのジャケットだけで悪くないと手を出したのが運の尽き...

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Maxophone - Maxophone (1973):

 イタリアンロックに求める美しさ=ドラマティックでクサイほどの叙情性と構築美、更にカンタトゥーレの流れと美しい楽器なら何でも入れて盛り上げるが、更にハードなギターがあれば最高。曲調は美しく激しい展開が組み込まれ静と動が存在して、中でもマクソフォーネはそれら全てを兼ね添えており、更に重苦しくならない軽快さも持っているので初心者が手を出すには取っ付きやすい作品。 時は1973年、唯一のアルバム「Maxophone...

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Mauro Pagani - Mauro Pagani (1978):

 アチコチで評判の良いアルバムだったので一度聴いてみたいと思いながらもなかなかCD買うまでは進まなくて、そのまま放置になっていたマウロ・パガーニの最初のソロアルバム。PFMの活躍云々もまだ自分はきちんと把握できていないので、そこでソロ作品と言ってもなかなか進まなくて、それでもふと思い立ちレコードを見かけたので、アナログ入手して聴いていたが、このキングのアナログ盤は綺麗な美品で素晴らしく国内盤はしっかり...

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Paolo Rustichelli & Carlo Bordini - Opera Prima (1973)

 70年代初頭のイタリアンロックの層の厚さは毎回聴く度に驚かされるし、それも10代の鍵盤プレイヤーが率いたバンドでもイタリアンな音を出しているからで、もっとも自然環境下で聴いていた音楽をロックの刺激によって組み合わせたらそうなった代物かもしれないけど、それにしてはイタリアンの統一感が面白い。 Paolo Rustichelli & Carlo Bordiniの「オペラ・プリマ」はユニットでもフォークデュオではなく、普通のイタリアンロ...

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I Pooh - Parsifal (1973):

 爽やかなユーロロックの代表バンドはI Poohで、活動歴は1966年のポップス時代から始まり、70年代に入るから英国で言えばMoody BluesやProcol Harum的ながらも、その時代を生き抜いた自信も実力もあるから、70年代のプログレッシブな試みに果敢に挑戦できている。 I Poohの5作目「Parsifal」は1973年リリースの傑作で、この前の「ミラノの映像」と後の「ロマン組曲」の三部作は日本でも人気が高くレコード屋でユーロロックのコー...

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