ロック好きの行き着く先は…

Categoryイタリア 70s Prog A_I 1/4

Locanda Delle Fate - Forse Le Lucciole Non Si amano piu (1977):

 日本に於いて人気の高いイタリアンロックバンドの傾向的にはやはり演歌チックに叙情的でドラマティックで繊細で泣きが入っている巻き舌ものが多く挙げられ、代表的な類ではムゼオ・ローゼンバッハやニュー・トロルス、マクソフォーネはこの部類に入るものの、本国イタリアの70年代ロックにこの手のバンドはほとんど入らないらしいから面白い。それでも日本では今でも復活劇が重宝されるほどこの辺りのバンドは伝説となり、来日公...

  •  1
  •  0

Lette E Miele - Passio Secundum Mattheum (1972):

 イタリアンロックの中でも多分最高峰に位置する名盤「受難劇」はラッテ・エ・ミエーレの傑作で、もうイタリアンロックのコテコテとオペラティックな展開と暑苦しくて目まぐるしいアレンジが盛り込まれ、更に強烈な起伏に富んだ楽曲が彩ってるから素晴らしく、イタリアの要素がほぼ詰め込まれている。叙情的でメロディックなギタープレイや神々しいコーラスワーク、エンディングに向けての壮大な構成と展開なの「受難劇」を聴いて...

  •  1
  •  0

J.E.T. - Fede Speranza Carita (1972):

 J.E.T.の邦題「消えゆく希望の灯」は1972年リリースの唯一のアルバムで、この頃のイタリア産のバンドは唯一が多いが、この後メンバーの一部はムゼオ・ローゼンバッハのメンバーと合体してポップスバンドで成功しているらしい。J.E.Tは硬質でヘヴィな音世界なので何となく聴いた「消えゆく希望の灯」だが、イタリアは暑苦しく、音だけなら英国のプログレに影響を受けた感覚で、英国産バンドと言われても納得する雰囲気も、歌が入...

  •  1
  •  0

Ibis - Sun Supreme (1974):

 1974年リリースの「サン・シュプリーム」は元々がニュートロルスなので新人の一作目とは違うが、シンフォニックでテクニック完璧でコーラス隊もしっかりしてメロウな曲もハードな曲も同居した組曲形式の作品であちこちのレビューも目を通したけど、イタリアンロックの雄だったメンバーが英国プログレに通じるように、英語で歌っている事が話題になり、英国ロックとイタリアンロックの中間と呼ばれていた。ただ、どう聴いても英国...

  •  2
  •  0

I Giganti - Terra In Bocca (1971):

 イタリアンロックを初めて聞いた時、誰もが感じるその違和感と演劇性の可笑しさで、今でこそそこまで仰々しさは薄れているが、70年代初頭にシーンに出てきたイタリアンプログレ=ユーロピアンロックバンドの大半はそうした演劇性や仰々しいオーケストラと突拍子もない曲展開を普通に演奏していたし、曲目もクラシックのまま、アダージョやラーゴと書かれていた。 1971年にリリースされたギガンティの「Terra in Bosca」の前はポ...

  •  1
  •  0

Formula 3 - La Grande Casa (1973):

 英国ロックが最も変革に富んでいた時期の60年代末にバンドが結成され、70年にアルバムデビューを果たしたフォルムラ・トレだが、さすがに英国ロックのブームを数年遅れで受けており、英国ロックムーヴメントの代弁者と云えるアルバムを発表していく。元々ビートバンドでスタートして、サイケデリック風味を聞かせたセカンドアルバムまでの後、三作目の「夢のまた夢」で一気にバンドの才能を開花させた。 一般的には三枚目「夢の...

  •  1
  •  0

Biglietto Per L'inferno - Biglietto Per L'inferno (1974)

 1974年にリリースされた唯一作「Biglietto Per L'inferno」は20年近くアンダーグラウンドイタリアンロックの名盤と語り継がれ、その評価はMaxphoneやMuseo RosenbachやIl Balletto Di Bronzoを凌ぐと言われていたが、ジャケット見たら一発で覚える一枚で、リマスターや紙ジャケではなく単なるプラケのCDだから安かったけど、楽しみにプレイヤーに入れて聴いたが、そこまでの名盤とは思わなかった。先の名盤と比べると随分と音が...

  •  2
  •  0

Banco Del Mutuo Soccorso - Darwin! (1973)

 これぞイタリアンロックと言わんばかりの怒涛の演奏力とアンサンブル、更にカンタトゥーレの影響によるイタリアらしい歌と、英国プログレッシブと比べても全く引けを取らない独特のプログレッシブさを持ち合わせた強烈な攻撃性と即興性を兼ね添えたBanco Del Mutuo Soccorso=通称バンコ。 1972年にデビュー作「ファースト」の壷型のジャケットが有名だけど、キテレツな印象が否めなかったので後回しになっていたバンドで、三枚...

  •  0
  •  0

Il Balletto di Bronzo - Ys (1972)

 イタリアンプログレッシヴロックの中で際立った才能を放つバンドと挙げられるIl Balletto di Bronzoは美しき知性と暴力的なまでの狂気を同居させており、テクニカルな面でも申し分なく、またイタリアン独特のしつこさからも離脱した驚異的なバンド。 そのイルバレの圧倒的な代表作は1972年にリリースされたアルバム「YS」を於いて他にないが、プログレッシヴバンドの神器をほぼ全て使い、更にハードロックの代名詞である歪んだ...

  •  1
  •  0

Garybaldi - Nuda

Garybaldi - Nuda (1972) 何処かで何かでふと耳にしてロックの虜になる、気になった曲があったから探してみればカッコ良いからそこからハマる、そんな風にして音楽と出会うものだろうが、そういう初期の出会いを抜けるとそこから先は何かの関連や誰それの、の人脈あたりや似たようなバンドなら、と進んでいくものだろう。自分的には最近の出会いはどうしてもWebで調べてるウチに、とのパターンが多い。ふとそんな事して突き進んで...

  •  2
  •  0