Categoryイタリア 70s Prog A_I 1/4
Formula 3 - Songnando E Risognando (1972):

1972年発表のフォルムラトレのサードアルバム「夢のまた夢」は大作志向のプログレッシブロックらしい作品で、ギターが歪んで迫ってくるからロック好きには聴きやすく、多様なストーリー展開もドラマティックに楽しめる。 叙情的なアルバムで、ユーロロックに手を出した最初の頃に聴いたけど凄いと思ったし、もっと白々しいと思ってたけど凄くツボにハマる範囲内の白々しさで、テクニックの確かさがこのバンドの凄さ。イタリアか...
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Banco - Banco (1975):

マンティコアレーベルの貢献と言えばPFMとBancoを世界に送り出した実績でどちらのバンドもその貢献がなければ世界に出てこなかったバンドかもしれない。今じゃ逆にどちらのバンドも世界進出のきっかけとなったアルバム以前の、オリジナルなイタリア語によるレコードが容易に入手出来るので、音の差を簡単に聴けるけど、前は入手する事も大変だったから、英語盤は名前を知るには良いきっかけだった。 1975年Bancoの世界メジャー...
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Arti E Mestieri - Tilt (1974):

一般的にはジャズロック系のプログレッシブロックと語られているArti E Mestieriの「Tilt」だが、実はジャズ色は薄いアルバムな気がしてる。もっとも音楽的なジャズは意識していなくて、テクニカルな意味でジャズプレイヤーに分類されるほうが強く、ドラマーが凄くて、サイモン・フィリップスの倍は叩くレベルでもあるが、それでも歌心満載のArti E Mestieriには全然邪魔にならない。 1974年にリリースされた最初のアルバムなが...
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Area - Arbeit Macht Frei (1973):

イタリアンプログレッシブロックよりイタリアンジャズロックの大御所でアルバム一作で終わらなかった長寿バンド、アレア。記念すべきファーストアルバム「Arbeit Macht Frei」は1973年にリリースされ、英国プログレッシブロックの洗礼を受けている。壮大なメロトロンの世界ではなく、非常に心地良く聴けるジャズロック。 アルバム「Arbeit Macht Frei」は冒頭から変拍子で面白くてベースが硬くて目立つ音だが、ギターが不思議。...
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Locanda Delle Fate - Forse Le Lucciole Non Si amano piu (1977):

日本に於いて人気の高いイタリアンロックバンドの傾向的にはやはり演歌チックに叙情的でドラマティックで繊細で泣きが入っている巻き舌ものが多く挙げられ、代表的な類ではムゼオ・ローゼンバッハやニュー・トロルス、マクソフォーネはこの部類に入るものの、本国イタリアの70年代ロックにこの手のバンドはほとんど入らないらしいから面白い。それでも日本では今でも復活劇が重宝されるほどこの辺りのバンドは伝説となり、来日公...
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Lette E Miele - Passio Secundum Mattheum (1972):

イタリアンロックの中でも多分最高峰に位置する名盤「受難劇」はラッテ・エ・ミエーレの傑作で、もうイタリアンロックのコテコテとオペラティックな展開と暑苦しくて目まぐるしいアレンジが盛り込まれ、更に強烈な起伏に富んだ楽曲が彩ってるから素晴らしく、イタリアの要素がほぼ詰め込まれている。叙情的でメロディックなギタープレイや神々しいコーラスワーク、エンディングに向けての壮大な構成と展開なの「受難劇」を聴いて...
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J.E.T. - Fede Speranza Carita (1972):

J.E.T.の邦題「消えゆく希望の灯」は1972年リリースの唯一のアルバムで、この頃のイタリア産のバンドは唯一が多いが、この後メンバーの一部はムゼオ・ローゼンバッハのメンバーと合体してポップスバンドで成功しているらしい。J.E.Tは硬質でヘヴィな音世界なので何となく聴いた「消えゆく希望の灯」だが、イタリアは暑苦しく、音だけなら英国のプログレに影響を受けた感覚で、英国産バンドと言われても納得する雰囲気も、歌が入...
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Ibis - Sun Supreme (1974):

1974年リリースの「サン・シュプリーム」は元々がニュートロルスなので新人の一作目とは違うが、シンフォニックでテクニック完璧でコーラス隊もしっかりしてメロウな曲もハードな曲も同居した組曲形式の作品であちこちのレビューも目を通したけど、イタリアンロックの雄だったメンバーが英国プログレに通じるように、英語で歌っている事が話題になり、英国ロックとイタリアンロックの中間と呼ばれていた。ただ、どう聴いても英国...
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I Giganti - Terra In Bocca (1971):

イタリアンロックを初めて聞いた時、誰もが感じるその違和感と演劇性の可笑しさで、今でこそそこまで仰々しさは薄れているが、70年代初頭にシーンに出てきたイタリアンプログレ=ユーロピアンロックバンドの大半はそうした演劇性や仰々しいオーケストラと突拍子もない曲展開を普通に演奏していたし、曲目もクラシックのまま、アダージョやラーゴと書かれていた。 1971年にリリースされたギガンティの「Terra in Bosca」の前はポ...
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Formula 3 - La Grande Casa (1973):

英国ロックが最も変革に富んでいた時期の60年代末にバンドが結成され、70年にアルバムデビューを果たしたフォルムラ・トレだが、さすがに英国ロックのブームを数年遅れで受けており、英国ロックムーヴメントの代弁者と云えるアルバムを発表していく。元々ビートバンドでスタートして、サイケデリック風味を聞かせたセカンドアルバムまでの後、三作目の「夢のまた夢」で一気にバンドの才能を開花させた。 一般的には三枚目「夢の...
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