Categoryカンタベリー 1/6

Khan - Space Shanty (1972):

 カンタベリー人脈の深さと広がりは到底普通には整理出来ない。どこからどこまでをカンタベリー人脈と語るかも分からないけど、音を聴くと不思議感はあるので、その線引きがカンタベリー路線。今回のKhanを持ち出したのは2つの理由による。ひとつはすっかり忘れていたけどKhanのリズム隊はCrazy World of Arthur Brownのメンバーだから。もうひとつはArzachelからのスティーブ・ヒレッジ、デイブ・スチュワートの流れ。 1972年に...

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Henry Cow - Unrest (1974):

 70年代末、英国ではパンクムーヴメントが勃発し、更にニューウェイヴが到来してきた頃、かつて活動していたバンドの影が薄くなった。しかし時代の流れとは全く絡まないところで活動していたバンドにとってはそれこそ何処吹く風、と言わんばかりに傑作を密かにリリースしている。アヴァンギャルドな音世界ではそれは日常のことで特段意識しなかったが刺激にはなっていた。しかし古くから同じような音楽手法を採り入れていたバンド...

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Slapp Happy - Sort Of (1972):

 アヴァンギャルドの定義は?そう言わせたくなるバンドも中にはあり、ポップスに近いアヴァンギャルドを実践していたスラップ・ハッピー。英国人のアンソニー・ムーアとアメリカ人のピーター・プレグヴァル、も名前がアメリカ人ではないが、それにアンソニー・ムーアの恋人だったドイツ人のダグマー・クラウゼの三人で創り上げたバンド。不思議だがドラムもベースもいないのにどうやって出てきたのか、よほどアンソニー・ムーアの...

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Nucleus - Solar Plexus (1971):

 ジャズロックの代表格と言えばソフト・マシーンだけどホントに不思議なバンドで、メンバーがどんどん入れ替わっていくのに何故かソフツ音が存在している。そんなソフツの中期から後期にかけて活躍したのが元ニュークリアスの面々とは有名な話で、ソフツには進まないでニュークリアスの音の方に進もう。 1971年リリースの三枚目のアルバム「Solar Plexus」は昔は何故かマトモにCD再発されてないようで、2in1のCDしか見当たらなか...

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Arzachel - Arzachel (1969):

 サイケだスペーシーだと言う言葉が出てくるとやはり60年代みたいな空気があって、あまり深くないので詳しくない。ただ、何年聴いていなくてもジャケットやバンド名を思い出したり、見ると音の記憶は蘇るもので面白い。多分アルバムジャケットと音のイメージだけが格納された記憶にあるのだろう。細かい音はもちろん覚えていないので、インデックス的な記憶の仕方をしている自分の脳を実感する。そんなに何回も聴いてないと断言で...

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Nucleus - We'll Talk About It Later (1971)

 中期以降のソフト・マシーンは明らかにカール・ジェンキンスが中心となって音を引っ張ったので更にジャズ色が強くなった。そして同胞のジョン・マーシャルを引き込むと最早それはイアン・カーのいないニュークリアスとなった。しかしソフツにはまだマイク・ラトリッジのカラーが残っており、ソフト・マシーンであり続けた。一方のニュークリアスも同じくイアン・カーがいる事でニュークリアスであり続けた。イアン・カーの場合は...

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National Health - Of Queues & Cures (1978):

 カンタベリーは面白くて、同じようなメンツがちょっとメンバー替えたら違うバンドになり、全然違うメンバーなのに似たような音を出したり、兄弟姉妹みたいなバンドがアチコチにあって、それぞれに影響を与えるからバンド名はその時限りの名称だ。ジャズみたいに個人プレイヤーでアルバム作れば良いのに、と思うがそこがポップ・ミュージックである所。National Healthのセカンド・アルバム「Of Queues & Cures」は1978年リリース...

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Mike Oldfield - Hergest Ridge (1974):

 マイク・オールドフィールドの「Ommadawn」にはClodagh Simondsがクレジットされているが、Clodagh Simondsはアイルランドの女性歌手であのメロウキャンドルの歌姫として有名で、メロウキャンドルがあまりにも素晴らしくて幾つかのセッションを探したが、マイク・オールドフィールドの作品には結構参加しているみたいで、「Hergest Ridge」「Ommadawn」「Amarok」「Tubular Bells III」でクレジットされている。自分的にはマイク...

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801 Live - 801 Live (1976)

 クラシック畑で育っているフランシス・モンクマンがカーヴド・エアーを出た後に行き着いた先は興味深く、クラシックをやっていたことで音楽的な幅が出てきたりバンドに貢献する側面は大きかったが、クラシックを中心としたバンドはほとんどやっていない。それだけ野心的で複合的な刺激を求めていた人かもしれないが、ブライアン・イーノはもともとロカビリーが好きな人で、ただロカビリーでも音楽ではなくスコッティ・ムーアのリ...

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Phil Manzanera - Diamond Head (1975):

 昔レコードを一生懸命探し周ってコレクトしてた頃、様々な理由で手に入れられなかったモノもあったし、逆にどこでも見かけるレコードもあって、結構勘違いしてた事も多かった。どこでも見るレコードは今買わなくても良いから後回しにしてて、きっとつまらないから皆中古で売るのだろうと思ってたから見かけないレコードを見つけて喜んで買う方が多かった。後はまるで見かけないとか高くて到底買えないのもあったけど、後者は記憶...

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