Categoryカンタベリー 1/6
Arzachel - Arzachel (1969):

サイケだスペーシーだと言う言葉が出てくるとやはり60年代みたいな空気があって、あまり深くないので詳しくない。ただ、何年聴いていなくてもジャケットやバンド名を思い出したり、見ると音の記憶は蘇るもので面白い。多分アルバムジャケットと音のイメージだけが格納された記憶にあるのだろう。細かい音はもちろん覚えていないので、インデックス的な記憶の仕方をしている自分の脳を実感する。そんなに何回も聴いてないと断言で...
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Nucleus - We'll Talk About It Later (1971)

中期以降のソフト・マシーンは明らかにカール・ジェンキンスが中心となって音を引っ張ったので更にジャズ色が強くなった。そして同胞のジョン・マーシャルを引き込むと最早それはイアン・カーのいないニュークリアスとなった。しかしソフツにはまだマイク・ラトリッジのカラーが残っており、ソフト・マシーンであり続けた。一方のニュークリアスも同じくイアン・カーがいる事でニュークリアスであり続けた。イアン・カーの場合は...
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National Health - Of Queues & Cures (1978):

カンタベリーは面白くて、同じようなメンツがちょっとメンバー替えたら違うバンドになり、全然違うメンバーなのに似たような音を出したり、兄弟姉妹みたいなバンドがアチコチにあって、それぞれに影響を与えるからバンド名はその時限りの名称だ。ジャズみたいに個人プレイヤーでアルバム作れば良いのに、と思うがそこがポップ・ミュージックである所。National Healthのセカンド・アルバム「Of Queues & Cures」は1978年リリース...
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Mike Oldfield - Hergest Ridge (1974):

マイク・オールドフィールドの「Ommadawn」にはClodagh Simondsがクレジットされているが、Clodagh Simondsはアイルランドの女性歌手であのメロウキャンドルの歌姫として有名で、メロウキャンドルがあまりにも素晴らしくて幾つかのセッションを探したが、マイク・オールドフィールドの作品には結構参加しているみたいで、「Hergest Ridge」「Ommadawn」「Amarok」「Tubular Bells III」でクレジットされている。自分的にはマイク...
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801 Live - 801 Live (1976)

クラシック畑で育っているフランシス・モンクマンがカーヴド・エアーを出た後に行き着いた先は興味深く、クラシックをやっていたことで音楽的な幅が出てきたりバンドに貢献する側面は大きかったが、クラシックを中心としたバンドはほとんどやっていない。それだけ野心的で複合的な刺激を求めていた人かもしれないが、ブライアン・イーノはもともとロカビリーが好きな人で、ただロカビリーでも音楽ではなくスコッティ・ムーアのリ...
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Phil Manzanera - Diamond Head (1975):

昔レコードを一生懸命探し周ってコレクトしてた頃、様々な理由で手に入れられなかったモノもあったし、逆にどこでも見かけるレコードもあって、結構勘違いしてた事も多かった。どこでも見るレコードは今買わなくても良いから後回しにしてて、きっとつまらないから皆中古で売るのだろうと思ってたから見かけないレコードを見つけて喜んで買う方が多かった。後はまるで見かけないとか高くて到底買えないのもあったけど、後者は記憶...
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Delivery - Fools Meeting (1970):

カンタベリーの重鎮となった面々、Phil Miller、Steve Miller、Pip Pyle、Lol Coxhill、Roy Babbintonですら最初にシーンに出てきた時は初々しい。最初からカンタベリーの世界観を分かってやってないから余計にそうだが、この時期既にソフツはジャズな世界、キャラバンは独自の進化を遂げている。それでも1970年はまだ早熟な時代だった。だから故何でもありの音楽が脚光を浴びて世に出て来たし、逆に言えばこの時代でなければ世...
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Henry Cow - Leg End (1973):

プログレに興味を持ってアレコレと集めていた初期の頃、王道バンドもきちんと聞き切れない内に多々手を広げ始め、その頃に出会ってしまったマイナーなバンドも多数。厳密に王道とマイナーを区別出来ないけど、何となくの順番ってあって、5大メジャーバンドがあって、その後にソフツやVDGG、キャラバンやGGがある気がしてる。ここが深みの落とし穴で、入ってしまうと魑魅魍魎な世界が広がるのでと見渡してみると幾つかの小さい扉...
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Slapp Happy - Casablanca Moon (1974):

ヴァージンレコードは、マイク・オールドフィールドのような前衛的な音楽を最初からリリースする実験色の強いレーベルのイメージがあったが、それでも拒絶したサウンドがあった。それがアマチュアレベルや音楽的価値がなければ何とも思わないが、そうではない作品なのでちょっと不思議。商売センスに長けた人間もいたからか。カンタベリー系譜の中でも難解且つ発展しているバンドはヘンリー・カウ周辺だが、その前身、ダグマー・...
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Quiet Sun - Mainstream (1975);

深みにハマると楽しくなってどんどん突っ込んでいきたくなる英国ロック。その中でも泥沼化していくのがカンタベリー。一律にカンタベリー一派と言われるものの、その幅はかなり広くてで、音楽的ジャンルでは括れない状況になっていく。ある種の淡々としたテイストにユーモア、ポップセンスに浮遊するジャズ感覚を持ち合わせた技術集団的音楽。元祖はソフツやキャラバンなので、その辺の影響下にあるケースが多いけど、独自解釈で...
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