Spiders - Killer Machine

Spiders - Killer Machine (2018)
KILLER MACHINE

 時代の流れか、色々と新しくて面白そうなのをロックというカテゴリーから探そうとするとメタル的なのが多く出てくる。そもそも昔で言うハードロック的なのって今は少数派になっているんだろう。普通のロック的なの、って言うとまだポップス領域に近いトコロでいくらかあるんだろうけど、ハードロック的なの、っていうのだと少ないんだよねぇ。ハードロックってかもっとR&R寄りって感じになると更にいない。だからそのヘンってなかなか漁りにくいんだよ。あるんだろうけど探しきれないしさ。だからジャケットを見て何かこのヘン、そうかも、なんて予感だけで聴いていくんだが、それが玉に当たると嬉しいね。今回もそんな探し方で当たった代物、やっぱりロックバンドのジャケットは大事です。

 Spidersというスウェーデンのバンドの2018年3枚目のアルバム「Killer Machine」。どう?このジャケット。古めかしいR&R的な感じがしない?グラマラス的だしさ。しかもど真ん中、女の子だよな?ってやや疑問を抱きながら聴くワケです。そしたらこれがまたど真ん中ストレートのR&Rバンドで、見事にHanoi RocksというかMichael Monroe的というか、スウェーデンだから北欧的メロウな旋律もしっかりと出てきてるし、もうそのヘン好きだったら琴線に触れるの間違いなしのアルバム。新しい取り組みが色々とされているのか、っていうとちょっと何もないんだが(笑)、こういうバンドって無かったから刺激的ってだけで、時代にこういうバンドがいくつかは必要でしょ。今回のSpidersはボーカルが女の子ってだけでその株が更に上がる。いや、こんだけのR&Rを女の子がやるってのはほとんど無かったワケだし、ここで初めてなんじゃないか、ってくらいに思いつかない。Pretendersとかあるけどもっとストイックじゃない?こんだけグラマラスにR&Rしてるのはないもん。グラマラスなのは男の特権だったからな(笑)。

 そんな冗談も含めて実に刺激的。R&Rから妙にダンサンブルなのも含めて若さと勢いと色気がカッコよい。スウェーデンってABBAもだっけ?だからこんなダンサンブルなのあるのか(笑)。R&Rがカッコよいからこういうのもありだし、ワイルドなスタイル感も絶妙。これはね、気に入ったんでもう過去のアルバム3枚ともゲットですね。久しぶりにこういうR&Rで楽しいの聞けた。





Lucifer - Lucifer II

Lucifer - Lucifer II (2018)
ルシファーⅡ

 様々なカテゴリが出ては消え、また淘汰されて後にひとつのカテゴリになったりもするのだが、その中で代表的とされるバンドというのはそうそう多くはないもので、ニッチに分類されればされるほど、ほとんどがそのひとつのバンドがジャンルになっていたりする。近年ではストーナー系というのも実に多種多様のバンドがあるんだけど、多分色々な形容詞が付けられてサブジャンル化していくだろうし、それはおそらく一つづつのバンドを指す事になるのだろう。それでもそのストーナー系という枠組みの中で今の所最も評価も人気も実力も知名度も高そうなのがこのLuciferになるのじゃないだろうか。知名度はさておき、容姿でも妖艶ないかにもサイケデリックorオカルトな雰囲気がバンドの人気にも拍車を掛けているように思うがそれもそのはず、見事な妖艶さ、人気あるのも分かる。

 Luciferの2018年セカンドフルアルバム「Lucifer II」。色々とメンバーチェンジもあって結局3人しかジャケットには写っていないし、それも永久にこのままのバンド編成だろうとは到底思えないのだが、それはどうでもよくて、多分妖艶ボーカリストのヨハナ・サドニスのソロプロジェクト化していくんだろうという感じ。だから音楽性にはある程度の一貫性は保たれているのだけど、今後も含めてパートナーになる人物によってはどんどんと変貌していくんだろう。今の所旬な時期なのでヨハナ・サドニスの怪しい歌声が見事に生かされたカルト風味な雰囲気とレトロチックなスタイルのサウンド、ややコケティッシュなPVのイメージと共に実にヨーロッパ的なスタンスでの楽曲が多数収録されていて、この手のバンドにありがちな飽きが来ない秀逸な作品に仕上がっている。この辺は見事だと思う。それだけ楽曲レベルが高いと言うかバリエーションに富んでいるというのか、ヨハナ嬢の歌声だけだと当然一本調子になってしまうところが楽曲とバック陣営でそうはさせない味わいを出しているようだ。よく練られている。

 PVのYouTubeのトップ画像が見事に白馬に乗る王子様ならぬヨハナ嬢、ということで先日のWytch Hazelのアルバムジャケットと被るのも面白いな、って事でここで登場したんだけど割とチェックしてたんで7月のアルバムリリース時から聴いてた自分的にはやっぱり推しなバンドのひとつ。レトロチックなだけじゃなくてオリジナルなメロディラインとややキャッチーなスタンスもあったりして面白いんだよ。見ていて飽きない美貌が売りなのはもちろん良いし、世の中ナメてる感も好きだね。それでいてこのグルーブ感、やはりよく出来てる。




The Crystal Caravan - Against The Rising Tide

The Crystal Caravan - Against The Rising Tide (2010)
Against The Rising Tide

 昔みたいに王道バンドが世界を制するなんてのはこれからはなかなか出てこれないだろうと思う。既に今の時代は誰も彼もがニッチな世界でのメジャーにしかなっておらず、それだけで食っていくみたいな世界になっている。だから万人に知られているバンドとかってのはあんまりない。それでもきちんと固定のファンにサービスを施して商売を成り立たせているし、長年活動している。まるでインディーズみたいなものだが、それがメジャーでも同じ手法になっているのだな。だからプロとアマチュアの境目が色々と消えかかっているとも言えるし、商売ってのはそうやって成り立つのかというのもある。もちろんプロの世界の人たちは明らかにプロだからニッチな手法でもしっかりとプロらしさが出ているのだが。

 The Crystal Caravanなるスウェーデンのバンドの2010年リリースのアルバム「Against The Rising Tide」。実に正統派なハードロックを現代に蘇らせている希少なバンドの一つで、70年代的な熱い時代のハードロックそのものを音と共にボーカルの暑苦しさで表現しているという稀有な存在。UFO的とでも言うのかな、ストーナー的要素はないのでドロドロ感はしないのが良いな。思い切り昔のハードロックってトコで、ボーカルの暑苦しさはロジャー・ダルトリーを彷彿させるようなスタイルでもあるし、なぜかパーカッションがポコポコと入ってるのが不思議。どういうエッセンスでこれを入れたがったんだろうか?邪魔じゃないけど、何だこれ?って気になるのは確かなので、そういう狙いなのかも。

 ギターソロにしてもベースプレイにしても実に古臭いスタイルで味わえる熱気、好きですね、こういう暑苦しさって。何度も何度も聴く代物になるかどうかはやや難しいけど、何度と無く聴いてたら多分ハマっちゃうんだろうと思う。スウェーデン的な要素ってのがあんまり出てこないから英国B級ハードロックそのまま感あるし、騙されたと思って聴いてみても面白いでしょ。




Witchwood - Litanies from the Woods

Witchwood - Litanies from the Woods (2015)
Litanies from the Woods

 Garagebandでも出来るのかもしれないけど、過去のデータの蓄積からある程度の音楽のパターンを解析して何々風みたいなのができればそこにコードを多少載せていく事でそれ風な曲が出来上がってしまうみたいなこと、あるんだろうな。AIが発展していくとそれももっとイージーに出来るだろうから、そうするとノスタルジックな何々風の曲とかバンドってのは割と簡単に出来上がってしまう、即ち商売にはならなくなる、なんてこともあり得るだろうか。人間の発想力がAIの分析力に負けるとは思いたくないけど、ある程度は追いついちゃうんだろう。誰でもできちゃったら商品価値ないもんなぁ。でも、やっぱりこういうグルーブや雰囲気ってのはナマじゃなきゃ無理だろう。

 イタリアから出てきたWitchwoodというバンドの2015年リリース作「Litanies from the Woods」。これもまたレトロ回顧主義なハードロックスタイルのバンドというモノだが、イタリアってのが気になってね。やっぱり巻き舌の情熱カンツォーネ熱唱スタイル、なんてのがイメージとしてあるからさ、アメリカのそれとは大きく異なるだろうと。そんな期待を込めて聴いてみると案の定、巻き舌直前まで行っている歌いまわし、そして案の定隠し切れなかった情熱的なボーカルスタイル、イタリア人の血はやはりこういう情熱感にあるもんだ。熱唱しちゃうんだよ、そしてギターソロにしても曲にしても懐古主義なくせにメチャクチャ叙情的で盛り上げてくれる、単なるレトロにはなりきれないイタリアの血、それが見事に70年代ハードロックと融合して、あの時代のイタリアンロックにあってほしかったストレートなハードロックへのアプローチ、それが実現できている。ユーライア・ヒープ的なオルガンが入っていたり、ジェスロ・タル的なフルートがあったりすることでそういう書かれ方をしているようだが、自分的に感じるのはそれよりもイタリア人的気質の表れが見事に反映されているという楽しさ、だね。

 とは言うものの本人達も70年代ハードロックからの影響は否めないどころか好きだと公言していることからすると当然オルガンやフルートの使い方はそのヘンを意識しているのだろうし、9曲で70分という長尺主義はイタリアンロックの系譜からすれば当然の成り行きか。これを長いと感じるか頼もしいと捉えるかは過去どんなモノを聴いてきたかによる感覚の違いか。自分的にはずいぶんと楽しめる尺だから必要だったんだろうなとも思うし、それだけ楽しめたのもある。そしてアルバムジャケット、これも良いでしょ。Springを思い起こすような赤のマントの流れ方、バンド名とタイトルに相応しい情景、芸術的によく出来たアルバムで、そこらのレトロなバンドに比べたらずっとオールドリスナーを楽しませてくれる作品。




Abramis Brama - Dansa Tokjvelens Vals

Abramis Brama - Dansa Tokjvelens Vals (1999)
Dansa Tokjvelens Vals

 ヨーロッパのバンドも普通に洋楽として、と言うかハードロックやメタルの世界からでしかないのだろうけど、普通に着目される、新譜が取り上げられたり国内盤がリリースされたりするようになったのって90年代初頭くらいからかな、その頃は自分的にはさほど興味も持たずに専ら70年代を漁っていた時期だったけど、仕事柄こんなのあるのかぁとかヘンなのたくさん出てるなぁ、誰が買うんだろ?ってムサ苦しい兄ちゃん達が買ってくのを見てた感じだ。それがまさか最先端のシーンを追いかけていてヨーロッパの世界観を日本に入れている情景だったなんて思いもしなかった。後で振り返ってみればそういう事だったんだなと分かるけど、当時はもう全然。それが今自分で多少聴く事もあるものになっているんだからね。

 Abramis Bramaってスウェーデンのバンドの1999年のファーストアルバム「Dansa Tokjvelens Vals」。この頃から既にストーナー系というのか、そんな単語は出てこなかったとは思うけど、70年代のレトロロック回帰バンドのひとつだ。ただ、どうしても時代の背景から疾走感や歪み具合からするとメタルチックな感触が強いから、こいつを聴いてBlack Sabbathだなぁ、って言うのもそこまで思わなかったかも。今の時代のストーナーバンドと同じことやってるんである種最先端の先をやってたってことになるが(笑)、人間椅子的って方がわかりやすいのかな。好きだけどね、このギターのディストーション具合とワイルドな感じのドラムにチープな歌声と取ってつけたようなメロディ、ロックはリフで持っていくんだぜ、って意思を明確に感じ取ることの出来る見事なこだわり、素晴らしきサバス愛。

 1999年にこんなんあったんだなぁ…。スウェーデンって進んでたんだ…じゃなくて遅れてたのか?どっちでも良いがArch Enemyとか出てきてた頃だからやっぱ捉え方がちょいと変わってたんだろうな、と勝手な推測。んでもこれ、カッコよいわ。サバス的と言う割には案外バリエーション豊かな曲調が並んでいるのも魅力的で飽きさせないし、雰囲気もあるし、それだけではなかなか世界のシーンには訴えきれなかったのかもしれないけどさ、今でも活躍してアルバムリリースしているんだからようやく時代が追いついてきたのかもね。







Honeymoon Disease - The Transcendence

Honeymoon Disease - The Transcendence (2015)
The Transcendence

 古い音源をどんだけリマスタリングしてハイレゾ化したトコロでどんだけ違うんだ?って思う部分もある一方、やっぱり音分離がしっかりして伸びやかに聞こえるかも、なんて思う部分もある。70年代くらいまでのだとそこそこのハイレゾ化音源までしか無さそうなので、無茶苦茶な期待は出来ないけど、やっぱり迫力は凄いよなとかチョコチョコと納得。ただ、もうあんだけ聴いてたレコードとかのハイレゾ化っても、そんなには聴こうって気にはならないな。聴くと燃えるけど(笑)。ただ、好きなものってずっとそのまま好きだからこういう形でいつでも聴ける、良音で聴ける環境が整ってるってのは良い事だなと素直に思う。

 Honeymoon Diseaseってスウェーデンのバンドの2015年リリース作「The Transcendence」。2015年にリリースなんたけどさ、いや、ホントにそうなんだろうけどさ、聴いてみると音は70年代終盤にあっておかしくないサウンドそのもの。音の古さもきちんと再現されているし…、今時ってこういう古いレトロチックな音がデジタルの駆使で出来上がるんだから面白い。カネ掛けて古さを再現してるんだからねぇ…。んで、レトロチックなのは何も音だけじゃなくて楽曲とかリフとか、何よりも歌声(笑)。いや、歌声が古臭いってそんなの無いだろ、って思うんだけど、実際に聴いてると歌声とメロディが古臭い、やっぱり歌声が古臭いんだ。ヒステリックに叫びまくる歌唱で、70年代のお転婆娘達が散々歌っていたスタイル、Babe RuthとかCatapillaとかそういう類の感触でさ、見事なまでにヒステリックスタイルで素晴らしい。楽曲のリフやらアレンジやらも古臭いしドラミングなんてもうどうしようもなく古臭い。そんな研究してからやってるのかな、いや、凄く研究してからのこういうスタイルなんだろうと思うが、そのレトロ感が実にハマる。

 こういうの最近の若者が聴くと斬新なんだろうな。もうちょっとブルース色があったりしても面白いだろうと思うけど、これで北欧から出てくるバンドなんだから不思議。どういう文化圏だったらこういう影響下に自分たちを置けるんだ?そして何とも驚くのはこんだけのギター弾いてるのがAcidという名の女性って事だ。スゲェ良いセンスのギターだしさ、音は少々荒っぽいけど、ツボを得たスタイル。んでリズム隊は男たちだからかきちんと太いボトム支えているし、ありそうで無かったスタイルのバンド、キャッチーさもあるしハードさもあるし、なんかカッコいい。






Last Autumn's Dream - Paintings

Last Autumn's Dream - Paintings (2015)
Paintings

 その日その日の気分によって聴きたい音楽ってのは変わっていくし、どこかの何かのきっかけでアレ聴きたい、とか出てくるし、もう全然自分でも聴きたいものなんて予測できないんだけど、普通は、というか当然だけど知らなきゃ聴きたいって欲求は出てこないだろうし、イメージだけあって聴きたいってのは具体的なアルバムなんかが出てこなきゃ聞きようがない。知らないのが聴きたい、ってもどんな系統の?みたいなのあるし、そのヘンが知ってると応用が色々ときいて便利っていう程度かね。そこまでしなくても今回は普通に何かメロディアスでハードなので爽やかなの聴きたいな、って思っててね。そういうのは当然幾つもあるんだが、手っ取り早く聴いたのがコレ。

 Last Autumn's Dreamの2015年リリース作「Paintings」。バンドも色々あるんだが、コイツはギタリストが変わってしまった後の作品なんで、どうにも、ってな前評判だったんだが、当然バンドってのはここまで来ると一つの大道芸人でもあるから作風に変化が生じるハズもなく、ギタリストが代役になった、というレベルでしかないというある種悲しいくらいに没個性になってしまった新ギタリストではあるが、それでも前任アンディの代役を立派に務めてしまうのは才能でしか無い。聴いている側が全くそれを意識しなくても良いレベルにまで仕上げているんだからさ。もちろんじっくり聴けばその個性は当然異なるものなので出てくるのだろうけど、そこまで気にしなくて良いのがこのバンドのある種のステータス感。どのアルバム聴いてもハイクォリティな哀愁感のあるメロディアスなAOR的ハードロックなんだから文句ない。

 自分的にもAORって聞かないし、好きじゃないんだけど、ここにヨーロッパ的な哀愁感が入ってくると俄然面白みのあるジャンルになるんだから不思議だ。通称ではメロハーってヤツなんだけど、メロハーってアメリカのバンドはあんまり無くてやっぱりヨーロッパ。ってことは自分はメロハーバンドが好きだって事になるんだろうか??どうにもイメージが合わないのだが、飽きない程度に聴いている分には好きだと思う。今回のアルバムだってもちろんメロディアスなメロディにギターソロ、プレイ、どこを斬っても好きな作品で、ちょいと毛色の異なる曲も入ってたり、驚いたのはサックスが入ってるのだったりするけど、それもよし、結局の所快活に楽しめる聴きたい楽曲のオンパレードでスカッとしたもん。






Ghost - Meliora

Ghost - Meliora (2015)
Meliora

 先日ちょいと不思議な光景を目にして、果たしてそれはアリなのか?としばし考えてしまったのだが、メシ食いに行って待ってる時にね、手袋したまま箸使って食ってた人がいてさ、手袋っても、バイクの革手袋とかドライバーさんがするああいうのだけど、それでも両手とも手袋したまま食べるのってアリなのか?と。帽子かぶったまま食ってるとかはまだ見たことあるからそういうもんか、とも思うけど手袋はなかなかいないので新鮮だった。もうね、モラルとか常識とかTPOとか時代と共に変化してるからどっちがおかしいとか正しいとか分からなくなってるのは確かにあるし、だからと言ってってのもあるけどさ、自分的にはそういうの無いわ。でも誰に迷惑かけてるでもないから別に良いんだろうね。

 Ghostってスウェーデンのバンド…、バンドってかフロントマン一人のエゴで成り立っているプロジェクト、とも言うべきか、それでも結構な人気を誇るバンドの2015年リリース作品「Meliora」。前から話題は知ってたんだけどまともに音を聴いてはいなかったんで、今回の流れでようやく聴いた次第。正直な所が、もっとダークでヘヴィでゴシックなメタリックな世界だと思ってたんで、このキャッチーさと軽やかさとメロディアスさとオールドタイマーな音に少々驚いている。イメージがアレだからってこんな音を出しているとは思わなかった。見てくれのインパクトで客を戦かせておきながら聴いているウチに妙に聞きやすくて口づさんでいるなんてなったらリスナー的にも自分が分からなくなってきて、ついついゴーストって何か良いぞ、みたいになっちゃうだろう。いや〜、こんなんだとはなぁ…、もともとがスウェーデンだからそりゃヨーロッパ的な美しきセンスは持っているワケで、そこを惜しげもなく出したストーナーロックな作風でこれまた新たな息吹と言わんばかりの作風。まさかこんな風体のバンドがそんなのやってくるとは…。

 ちょいと音そのものが古臭く作り込み過ぎてるキライがあるんで最先端の音ばかりに慣れ親しんでいる人は聞き辛いような気もするが、そのノスタルジックさも狙い通りか、楽曲のポップさは素晴らしい。どの曲もどこかうっすらと記憶に残るメロディがあるし、音色があるし、それでいてヘヴィにギターが鳴っているのは鳴っている。ただ、そこがリフっていうほどのリフでもなk,ストーナー的、ってのかね、メタルじゃないけどさ、ハードロックでもないしね、ヘヴィな音作りなんだろうな、っていうか。とっても独特な音。多分何回も何回も聴いているとハマってくるような感じの作風で、奥が深いと思う。こういうの好きなんだろうな、自分。ただ、あのルックスが邪魔する(笑)。






Battle Beast - Steel

Battle Beast - Steel (2012)
Steel

 Bluetooth対応のワイヤレスイヤホンって便利なんだろうなぁ…なんて思ってて、ふと勢いで買ってしまった。使用感としてはもちろんケーブルに煩わされることが無いのでケーブル触ったノイズもないし、その意味では実に利便性は良い。反面ワイヤレスだから耳から落ちるとそりゃもちろんそのまま落とすワケで、ケーブルあればどっかに引っかかるだけだけど、イヤホンがそのまま無くなるっつうのはちょいと慣れないと怖い。落とす可能性は結構高いし。それと音楽聴く分には大して問題ないけど、反応が遅れてくる。これはイヤホン側の問題かもしれない。それ意以外では充電時間もそれなりだし、コンパクトだし概ね気に入っている。手軽さだけを求めればこれで良いかと。じっくり聞く時はそんな貧弱なので聴く必要もないから一方ではゴージャスなヘッドフォンも気になるなぁ…って日々。

 Battle Beastの2012年リリースデビューアルバム「Steel」。ボーカルが今のノーラではなくニッテという女性だけど、初代ボーカリストのニッテがそもそもぶっ飛んだ歌声でのボーカルだったが故に後任のノーラがああいうスタイルになっているのが正なのだが、今じゃもうあのスタイルがバトル・ビーストのスタイルで、定着している。近年のノーラはヘアスタイルも落ち着けてイメージを変える努力をしている感じではあるが…、何せこのファーストアルバムでのすべて、そう、楽曲もバンドのインパクトもコンセプトもスタイルも音圧もすべてが完成されている見事なアルバムなのだ。以降のアルバムでもこのアルバムを基準として作られているからどれもこれもハイレベルなアルバムが並ぶのだが、原点はここにある。80年代風味なヘヴィメタルを基礎としつつもキャッチーなメロディと現代的なテクニックの駆使、新たなボーカルスタイルの導入、そして何よりも男勝りのヘヴィメタル愛に溢れる魂。それがすべて組み合わさったアルバムで、正に奇跡的な作品。

 どの曲を聴いてても気持ち良くメロディを味わえるのとパワフルな熱唱を聴ける、更にギターにしても快活なプレイとザクザクしたリフも味わえるし、ここ、ってところは外すことなく期待通りの音が出てくる。普通に聴いてると多分勝手に頭振ってる。ツボにハマるんだよなぁ、ホント。しかも男よりも男らしい女性ボーカルってのがこれまた良いわ。アクセプト的と言われるけど、確かにああいう感じで攻め立ててくる。バトル・ビーストの中じゃこのアルバムが一番聴いているかもなぁ。ボチボチ新作の情報も出てこないかな。




Sabaton - Carolus Rex

Sabaton - Carolus Rex (2012)
カロルス・レックス〜ウィズ・スウェディッシュ・ヴァージョン【CD2枚組/歌詞対訳付/日本語解説書封入】

 デバイスが多くなると管理が面倒だ。クラウドで同期しとけって話だけど、それはそれで同期されてもしょうがない、別IDで使ってるし、とかいろいろあって全部が全部クラウド同期してもしょうがないのだな。だからデバイス毎である程度分かれてるんだが、一方で一緒にしとけよ、なんてのもあるが、ま、しょうがない。昔のiPodとか今でも使えるんで、たまに取り出して聴いてたりすると意外や意外ってのが入ったままだったり、あの頃そんなん聴いてハマってたな、とかそんなのも思い出すんでガジェットが多数あってもそれはそれで楽しい。売れるモンじゃないし、中身消すまでもしてないし、そうそう壊れないし。

 漢、Sabatonの2012年リリースの「Carolus Rex」。自国スウェーデン王カールのお話ってこともあって英語版とスウェーデン語版と両方録音したアルバムだ。どうしたってスウェーデン語の方が普段使っている言葉なんだから歌いやすいだろ、って思うワケで、そっちのバージョンを聴いていた。ライブパフォーマンスでのあの男臭さをイメージしているものの、Rammsteinなんかもそうだけど、アルバムで聴かれるバンドの音はそのルックスに反して実に優雅で気品溢れるヨーロッパ的な荘厳さを醸し出した上品な作品に仕上がっているというギャップ。それこそがヨーロッパなんだよな。粗雑な部分がほとんどなく、細部まで練られて出来上がっている傑作。ややダレるかなって部分はあるけど、その男意気具合が実に心地よい。

 コンセプトを決めてバンドを動かし、アルバムを作り、ステージを創る、そこまでのこだわりってのも結構大変だろうし、歌にしてもセットにしてもそうそう簡単に変えられないと言うか、今の調子で何でも無理やり覚えるというスタイルではしんどくなるんじゃないか、と思う。それでも仕事だからやり切るんだろうね。聴く側はそんなこと気にしないで存分に楽しむっていうエンターティンメント、しっかりと演じられている。そして演じていながらも楽しんでいる、はずだ。このアルバムはもちろんいつものサバトン節そのまま全開で目立ってここがどうのとか他のアルバムと比べて云々なんてのはない。いつものサバトンだ。だから安心して聴けるし、期待通りにノレる。素晴らしい。




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Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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