Accept - Restress and Live

Accept - Restress and Live
アクセプト『レストレス・アンド・ライヴ』【初回限定盤Blu-ray『BANG YOUR HEAD!!!』+2枚組CD『BLIND RAGE TOUR』(日本語解説書封入/日本語字幕付き)】

 長年やってるとバンドのメンバーってのはどうしても変わっていくモノなんだろうし、もう既にロックの歴史も長くなってきて老化していってるからどんどん新陳代謝も進んでいるしね。それでもバンドの本質が変わっていないバンドってのはやっぱり凄いなって思う。実はそういうのって結構多くはないんじゃないだろうか、などと思ったり。それもさ普通のバンドならともかくHR/HMのバンドなんてまさか70歳になってもやってるなんて思わなかっただろうしさ、普通のロックだって同じだろうよ。若いバンドは自分達のレジェンドだったバンドと一緒にステージに上がるとかもしかするとバンドに入れちゃうってこともあるんだろうし、よく分からん話だな…。

 Accept…、それも再結成してからの今のAcceptの新作ライブ「Restress and Live」ってのが出てて、YouTube漁りしてた時に右側に出てきたから、あ、これ出たんだ、って事で軽い気持ちで見始めたら面白くてついつい全編見入ってしまった(笑)。スタジオ・アルバムなんかでも見事にウドがいなくなった後を新しいボーカルが同じような歌い方と声でバンドをカバーしていて、こりゃ何ら変わらずに全盛期と同じ鋼鉄感を出しながら出来るんだな、ってのはあったけどライブ見ててあまりにもその馴染みぶりに驚いた。全く、何ら違和感なく馴染んでて自分の居場所は正にここしかないと言わんばかりにバンドにハマっててさ、それに引きずられてってのもあるだろうけど、バンド全体が若々しくパワフルになってるとすら思える。メンバー結構歳なハズだけど、しっかりとシェイプアップ?っつうかスリムなメタルバンドの体型を保ってるから見栄え的に年齢を感じさせないってのもある。ファッションもしっかりと拘ってて、上はTシャツだけどそこからは結構凝っててメタルバンドってこういうもんだよな、っていうのを超えたカッコ良さを保ってる。ウルフ・ホフマンのギターの音にしてもしっかりと最新のサウンドしてるし、それでいて滑らかな音色でフライングV使いとしても楽しめる。

 しかしこんなにコーラス上手くて演奏上手いバンドだったっけ?あまりにもウドのインパクトが強すぎたからかこういう雰囲気なバンドでもなかった気がするけど、これが今のAccept。凄くバンドの中が充実しているってのが伝わってくるし、ライブの最中のメンバーの絡みやアクションなんか古臭いけどKissと同じでこういうのはあると楽しめるんだよ。バンドの仲の良さも分かるし。そして新しい曲中心に申請アクセプトをアピールしつつも古い曲の違和感の無さを武器に重金属バンドの真骨頂オンパレードで畳み掛けてくる。2015年地元ドイツでのメタルフェスでのトリだったのかな、その模様をフルで記録したライブってことでCDの方はロシアでのライブが入ってて曲も異なるってことだ。地元での人気のステータスってどういう位置づけなんだろ?キャリアも長いしそれなりに大物感あってほしいが。それはともかく、最後の最後までパワフルで、重金属鋼鉄感満載のまま締めてくれる徹底ぶり、ここまで徹しているバンドも多くはない。楽曲にメジャー感が全くないけどこういうの、凄いな。



Eclipse - Are You Ready To Rock

Eclipse - Are You Ready To Rock (2008)
アー・ユー・レディ・トゥー・ロックMMX

 「今」というシーンを追いかけるのって実は一番難しいんじゃないか、なんて思ってて、好きなバンドがあったら当然追いかけてれば良いんだけど、周囲のシーンも含めて同時代的に追いかけるのはなかなか大変。後追いになる時はカタログ化されたり体系化されてたりするし、情報もまとまってくるし何とか追いかけられるもん。でも、一番旬な時に旬なモノを追いかけて聴くのが一番楽しいんだろうし、なかなか難しい…って思うのもホントに自分がそうやって取り組んでないからだろうね。90年代以降、すべてのものが新しいという感じだからなぁ…。

 Eclipseってスウェーデンのバンドの2008年リリースの作品「Are You Ready To Rock」。北欧のメロハーシーンではかなりの良作のようで、ジャケット見てるとアメリカ南部のサザンロック系かと思うくらいのモノだけど、全然違っててモロに80年代風味のあるメロディのしっかりした、AOR的とも言えるハードロックで、こりゃ聴きやすいわな。当然ハードロック路線であろうともキャッチーな方が受けるだろうし、疾走感溢れる快活な曲が並んでいた方がアルバム的にもバンド的にも好まれるからこういう選択もあるんだろう。歌も上手いしギターも上手いし曲もしっかりフックが利いてるし軽くもないし、見事なバランスで出来上がっている。女性ファンも多いんだろうなぁ、とか想像できちゃうし、そりゃ受けるわ。

 それにしても、ここまでアメリカナイズされた音が出来ちゃうってのはシーンを狙っての事なのだろうが、それも才能だよなぁ、なんて思ってしまう。暗さや憂いや影ってのがあんまり聴かれないしね、上手いわ。歌の快活さとギターのスリリングさにリズム隊の躍動感のそれぞれが見事に相まって気軽に流してても気持ちのよいアルバムだ。80年代風味ってのは自分的には聴きやすいのかな、その分引っかからないで自然に流れてってしまうのが慣れすぎ(笑)。んでも、コレ、ツボを抑えた曲が多いし、良いアルバムだな…。



Treat - Organized Crime

Treat - Organized Crime (1989)
Organized Crime

 ゴリゴリのロック好きからするとメロディアスなハードロックってのはどうも軟弱に聴こえてしまって、きちんと追求する気にならないってのが本音だ。聴けば良いと思うけど、それでも飽きてくるんで、やっぱりゴツゴツしたヤツの方が好きだ。それでもメロディアスというモノは気になるもので、それもギターの旋律が、と付いてくると聴いてみたくなる。そんなことであまり興味を惹かなかったバンドなんかも聴いてみることが多くなっている。おかげで実に色々な音を聴くようになったのでアレルギー耐性も付いてきたというものだ。

 Treatというスウェーデンのバンドの1989年作「Organized Crime」、名盤と言われているアルバムで、当時知らなかったなぁ、これ。いや、ジャケットは見た記憶はあるけど聴いたことはなかったし、Bon Joviの二番煎じの北欧メタルの雄だなんて知ることもなかった。んで、聴いてみるとさ、何か妙にアメリカンなキャッチーな感じのが流れてきて、どうにもダメかもな、なんて思いつつレビュー見たりしてると途中からメロディアスな北欧系の美しいサウンドに変わるってんで、我慢して聴いてるとなるほど、突如としてバラード曲からこれまでのアメリカンな無理な雰囲気はなんだったんだ?ってくらいにお城が見えてくる。いや、アメリカに城はないけどヨーロッパってお城がたくさんあってさ、そういう印象が漂ってくるワケですよ。ホントにこのヘンの方々ってメロディアスなギターとか上手いよな…。

 終盤の美旋律の流れが何か凄くってさ、こういうのだけでアルバム作っておいた方が良かったのになぁと思うくらい。序盤はアメリカ中盤から後半は北欧そのものというアルバムで器用なバンドと言うのか、魂売ってると言うのか、いずれにしても良質な作品を作れて聴かせられるバンドってことですな。しかしこういうのって80年代からあったのか。随分と早い時期でのこの手のバンドだったんじゃないかな。



Brother Firetribe - Heart Full of Fire

Brother Firetribe - Heart Full of Fire (2008)
Heart Full of Fire

 何か面白いのないかな、って適当な間隔で探したり漁ったりするんだけど、いや〜、これは知らなかったなぁ〜ってのは山のようにある。だから面白いとも言えるし、何でもっと早く聴かなかったんだ、っていう後悔の念もあったりと情報過多な時代だからこそ埋もれてしまう情報に眼を配らないといけないという矛盾、そんな時代だ。それにしてもまだまだね、面白いのあるよ。ずっと聞くかどうかわかんないけど、多分良作だったら聴くだろうし、一時的にしか聴かないものもあるだろう。ただ何となく知識的に増えるのは良いことかな、とも思うし。

 Brother Firetribeってプロジェクトバンドの2008年の2枚目の作品「Heart Full of Fire」。これがまた何で、ってぇとですね、Nightwishのギタリストのエンプさんが参加したプロジェクトで、このアルバムではタイトル曲「Heart Full of Fire」で何とアネット・オルゾンが歌っているというプチNightwishだったりするワケだ。もちろんNightwishの核であるツォーマスとマルコがいないからどこにもNightwishらしさはないんだけどね。それでもちょいとそうなのか?って思うじゃないですか。んで聴いてみるとこれがまた見事なまでに80年代風味のメロハーっつうかメロディのしっかりした快活な商業ハードロックやっててね、それでもやっぱヨーロッパ圏の人達だから様式美旋律と哀愁は持ってて、かなりハイレベルなサウンドを出してます。サイドプロジェクトにしては勿体無いレベルの普通にバンドとして活動できるレベルのメロハーだもん。

 エンプのギターがどうの、ってのは全然なくってこのボーカル、Levarageっつうバンドの人らしいけど知らん…フィンランドは面白いの出て来るよねぇ、ホント。産業ロックというと実に魂売った感があって好きになれないトコあるけど、メロハーってなると聴きやすくて良いじゃない?ってなるトコあるから面白い。キライじゃないんだろうね、こういうの。多分80年代風味ってのもちょいと心くすぐるしさ。ただ、どれも似たり寄ったりなので覚えきれないという弱点は多々ある(笑)。





Arch Enemy - Wages of Sin

Arch Enemy - Wages of Sin (2002)
ウェイジズ・オブ・シン

 自分がデスボイスサウンドを聴けるようになるとは思わなかったけど、割と普通に聴いていいられるようになるんだから面白い。昔からガスタンクあたりは好きだったからああいうダミ声ってのには聞けたけど、近年モロに作り上げたようなデス声が出てきて、さすがにそりゃないだろ、なんて思ったし、邪魔でしかなかったけどさ、慣れるモンだ、ってか、それでもきちんと聴かせるような曲だったりメロディだったりしてそれもありきのスタイル、音楽、パフォーマンスというように質の高さをキープして聴かせるってのは相当の才能がないと無理なんじゃないか、と。音楽なんて単なる好みだから邪魔な部分を差し引いても好きだったら聴くワケだしね。自分の場合はそこはメロディだったりギターだったりなワケだ。

 Arch Enemyの2002年のボーカルにアンジェラ・ゴソウ参加初のアルバムでバンドとしては4枚目の「Wages of Sin」。これがまたデス声とかどっちでもよくって、アルバム的にカッコ良い。もちろん泣きのギターが超健在ってのもあるし、迫力で攻めてくるのとかとてつもなくブルータルな世界とか引っくるめてこういうパワフルなサウンドがとってもロック的、っつうか本来ロックの持つ攻撃的な姿勢をそのまま出してる、しかも野性的に出してる部分がこのバンドの面白いところ。それに輪を掛けてのアンジェラ・ゴソウという美人なボーカルの怖い顔したデス声による歌。ここまで来ると冗談としか思えなかったけど、なんじゃこりゃ?感は凄くあって、それでもそれぞれの曲のテーマとか出てくるモチーフや美しくも悲しいメロディのオンパレード、それに加えての正確無比でタイトでシャープな楽器陣営のプレイスタイル、とにかく上手くないとこんなの成り立たないワケで、それをはっきりとしっかりと聴かせてくれているからこそのデス声が生きる…、のだろう。

 泣きメロのギターソロとかやっぱり天下一品のプレイだし、ギターのリフにしてもいちいち引っ掛かるスタイルと音で、そこに妥協性は一切なくって、とことん突き詰めてのアレンジやリフやフレーズをたっぷりと練り上げて使っている所も見事なもので、バンドのスタンスを物語っている。話題性は満載という前提で、そこに来てバンドが充実している所を上手く活用しての美女ボーカルによるデス声というアンバランスの美しさを出した成熟したアルバム、だからこそ出来上がったアルバムとしてスキのない作品に仕上がっている一枚。



Ammunition - Shanghaied

Ammunition - Shanghaied (2015)
Shanghaied

 哀愁のあるメロディなロック、って言ってもなかなか簡単にはないジャンルなんだな。今時でそういうの探してみると大抵メタルやメロハーになっちゃってて、そうでもないんだよなぁ…とその中途半端な感性の少なさを実感中。そもそもロックという音を出してるバンドが少ないからしょうがないんだろうけど、もうちょっとテクニックとか楽器とかじゃなくってストレートにロックしてるだけ、ってのがいないもんかね。

 元Wig Wamってのを知らず、いつしか解散していたWig Wamのボーカリスト、グラムさんが新たに組んだバンド、っつうのかソロプロジェクトっつうのか、がAmmunitionってバンドで、2015年にアルバム「Shanghaied」をリリースしている、のをつい先日知って聴いてた所。Wig Wam止めてたとはなぁ…、当然と言えば当然だがやや残念。それでもバンドの花形なグラムがこうしてすぐにシーンに出てきているのはありがたいね。この人、とんでもなく歌が上手くて根っからの芸人なので、聴いてて気持ち良いし、惚れ惚れするボーカリストなんだよね。抜けが良いし、はっきりしてるし安定しまくってるしパフォーマンスも良いし。んで、このAmmunitionってバンド、Eclipseってバンドの人とのユニットらしい…けど、そっちを知らないので何とも言えない。

 このアルバム聴く限りは相変わらず迫力のある上手いボーカルを活かしたハードにドライブさせたハードロックが並び、もちろんお決まりのバラードもありつつ、Wig Wamでは80’sパロディ的な側面が強かったけど、ここではもうちょっと今の時代のバンドに沿った傾向にしていこう、という感は感じる。と思いきや冒頭から途中のギターカッティングで「Beat It」のフレーズが一瞬出てきたり、その他もあれ?って感じで散りばめられているので、本人の意識はあまり変わっていないのかもしれん、それよりもそういうのを入れるのが彼らしい曲作りのセンスなのだろう。いいじゃないか、聴いてて気持ち良いもんね、ホント。





H.I.M - Love Metal

H.I.M - Love Metal (2003)
Love Metal

 「最近良いロックある?」なんて訊かれることもあるんだけど、そもそも最近シーンに普通に「ロック」と言える音やバンドが存在しているのだろうか?などと自問してしまう。ヘンなのやポップなのはたくさんありそうだし、メタルやそれ以上の音、ってのも結構ありそうだけど、普通にど真ん中の「ロック」ってのをやってるバンドってあまり思い付かない。それってどういうの?ってもアレだけど、メッセージとして言いたいことってのがないんだろうな、世界的に。だからそういう筋論的なのを言うのもほとんどなくて言葉としてのメッセージになってるのかもしれない。何言ってんだ?って話だけど…。

 話変わって、フィンランドのメロディアスなバンドと言えばラブメタルを提唱している唯一のバンド、H.I.Mですね。そのH.I.Mの2003年リリースの4枚目のアルバム「Love Metal」そのものです。当時からそのラブメタルってのを掲げていて、何だそりゃ、アホか、って思ってたんで全然聴かなかったんだけど、それでもフィンランドだし、メロディ的には多分、アレ系の塊なんだろうな、ってのもあったからやっぱりどっかで手を出すんだよ。んで、ちょいと軟弱的にも聞こえるのは事実だけど、レベルはやっぱり高くて哀愁のメロディというよりかは、普通に良いメロディが散りばめられている作品、バンドで、かなりこのアルバムはメタル寄りになるのかな、エッジ立ってて暗くて愛が伝わってくる作品とも言えるね。音楽的な所ではロマンチスト系な作風とでも言えば良いか、やたらとキャッチーで重さは皆無。不思議なことにそういう作風、即ちお茶の間にも受け入れられるであろう軽やかさとメロディのある作品、ってことだ。

 こういうバンドってあんまりないんだろうな。日本のビジュアル系みたいな位置づけになるんだろうか、フィンランドや英国あたりではかなり認知されているバンドのようなので、多分そういう感じなんだろうけど、まぁ、分かる。ギターソロがスゲェってんでもなくバンドにパワーが有るってんでもなく、多分ルックス的な側面と聴きやすさ。それでもこのメロディセンスの秀逸さは他では真似出来ないものがある。そのセンスと人気を見越してか、次作からアメリカでのアルバムリリースへとバンドはステップアップしていくのだ。





Sentenced - The Funeral Album

Sentenced - The Funeral Album (2005)
フューネラル・アルバム

 ふとした時にハマるフィンランドのメランコリックメロディー熱。多分このメロディが好きじゃないってロックファンってあんまりいないんじゃないだろうか。知らないから聴かないってのはあると思うけど、嬉しいことに何故かそのメロディはハノイ・ロックスが80年代から日本で売れていたことで知られているあのメロディー感だ。最近ではもうフィンランドがメタル王国として知られているので、そっちから入る人も多いとは思うけど、別にメタルじゃなくても根本的にあの哀愁漂うメロディってのはフィンランド産のメロディセンスとして出て来るものなので、どんなの聴いても実感するんじゃないかな。

 ってことでフィンランド産のバンド、なんかああいうのないかな〜って適当に探してみると色々あるんだよね。自分が知らないだけでその世界じゃ結構評価されてるバンドは多い。その中からSentencedというバンドの2005年リリースの最終作となった「The Funeral Album」ってのを。それまでの作品を聴いてないからここに至った過程を認識せずに聴いているんだけど、これは好みだわ(笑)。音がヘヴィメタル的だからアレだけど、メロディセンスとか疾走感とか鬱感とかやっぱり良く出来てる。こういうの求めてたんだよ、今はさ。メランコリックメロディの宝庫、且つしっかりバンドの音としても美しく叙情性を持っての展開、ダミ声が好みを分ける所だろうけど、味わいあって良いでしょ。

 しかしこんだけの作品でラストアルバムって勿体無い…、十二分に突き抜けてて疾走している作品だし、明らかに頭一つ出たバンドだったろうし、今のシーンでもいたら楽しみなバンドだったろうしね。こういうのがLordiはBattle Beastに引き継がれていってフィンランドのシーンの象徴になっていったってのが分かるサウンド、これはまた最初期の作品から徐々に聴き漁っていかないといけないなぁ…、聴きたくなってきた(笑)。







Battle Beast - Bringer of Pain

Battle Beast - Bringer of Pain (2017)
バトル・ビースト『ブリンガー・オブ・ペイン』【CD(日本盤限定ボーナストラック収録/日本語解説書封入/歌詞対訳付き)】

 ヨーロッパってホント、メタル的シーンが充実していると言うのか多いってのか、その手のばかりが目立つ。もちろんポップシーンもあるんだろうけど、バランス的にはメタルシーンも結構着込んでるんだろうなぁという気がする。その辺もあってか、かなり面白いバンドがいくつも出てくるし、その反面バンドが短命だったりメンバーがコロコロ替わったりとなかなか大変な事も多くでているのは確かだけど、それだけメンバーも働き口があるってことなのだろう。

 Battle Beastもボーカルが替わったり、メインソングライターがいなくなったりとなかなか大変な人事が発生しているけど、バンドのコンセプトと出て来る音が評価されているので頑張って存続しているようだ。自分的にはこのバンドはメロディが好きなのともちろん迫力の女性ボーカルも好きだ。まぁ、フィンランドのこの辺のハードロック止まり程度のバンドってのは好きですね。ハードロックよりはメタルに入っているかもしれないけど。んで、そのBattle Beastが2017年早々にリリースしたのが4作目のアルバム「Bringer of Pain」。相変わらずインパクトのあるジャケットで一回見たら印象に残るアルバムで、もちろん中身も今までの作品からしてもかなり良作で、バンドのポテンシャルの高さをしっかりと出してきてくれた。

 パワフルでメロディもしっかりしててキャッチーでツボを抑えている曲ばかりが並んでいるんで普通に聞きやすいし、だからと言ってパンチもあるから軽くはない、メタルメタルもしてないから耳障りもそれなりに悪くない。曲の出来具合もしっかりしてるからなぁ…、面白いバランスで保たれてるバンドだ。これまでの作品全てがそんな感じなので、一生そのままで進むんだろうな、どうすんだろ?そうするとバンド的には多分長持ちしないし、その辺他のバンドも含めて上手く深化出来ると良いな。





Last Autumn’s Dream - Saturn Skyline

Last Autumn’s Dream - Saturn Skyline (2006)
サターン・スカイライン

 この手のAOR的メロハーってヤツは自分的にはもちろん聴きやすい部類にあって、キライじゃないんだけど、ずっと聴いていられない音ではある。流して聴くには心地良くて、そりゃもちろんギターソロやメロディのツボなんかもしっかりハマるから楽しいんだけどさ、ひっかかりがちょいと弱くて、だからこそ流して聴いていくにはどんどんと聴いていけるというシロモノ。そういう聴き方が良いのかどうか分からないけどさ。

 Last Autumn’s Dreamの4枚目「Last Autumn’s Dream - Saturn Skyline」、2006年の作品…、ってそんなに新しいバンドの音なんだ。そりゃそうか…、それでももう10枚位のアルバムはリリースしてるんだからベテランの域にあるんだもんな。基本的にFair Warningからのメロディメイカーによるプロジェクトだから安定的なメロディアスハードロックなんだけど、以前にも増してツボを得たメロディが上手く作られてる気がする。こういうメロディって狙って作れるものなんだろうか?音楽理論的にメロディアスだ、と感じられる音階の旋律とか音の移り変わりみたいなのが定説としてあるのだろうけど、それってコード単位だろうから、そこを流れるメロディの組み立てってのはどうしても作る人のセンスに依存する所が大きい気がしている。それで、このレベルをずっと出し続ける、それがその人の才能として生み出し続けられるってのは普通に歌詞や曲を作り続けるってのとはちょいと違うように自分では思う。

 なので、その才能はかなり特殊なんだろうってのはあるとしても、次に出てくるのは当然だけどどれもこれも似たようなメロディの羅列になってしまって曲による違いがどんどん出しにくくなるってことだろうか。それもある種しょうがない話だろうから、歌詞やらアレンジやらで差をつけてくんだろうね。だから自分的にはずっと聴いてると飽きるってのはあるけど、作品としては相当良質な部類な事は確か。こんだけの泣きのギターを入れられるとかさ、歌にしても大衆的なメロディで聞かせてくるし。このバンドってどれ聴いてもそういう意味で駄作が無かったし、それこそバンドのジャンルとして確立されてる節はあるもんね。





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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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