Beast in Black - From Hell With Love

Beast in Black - From Hell With Love (2019)
フロム・ヘル・ウィズ・ラヴ【CD(日本語解説書封入/歌詞対訳付)】

 このブログもそうだけどこんだけ記事があると日々見てる分には良いけど、コンテンツ別にまとめて見たい時って面倒だな、と。カテゴリ分けをきちんと詳細に渡ってしていればそれなりに見れるのだろうな、とも思うのでそのウチきちんと分けたいとは思っているがなかなかこの物量を目の前にすると躊躇してしまうのもある…。んじゃ、コンテンツ別に切り出して、ってのを一部やってるけど、今度は成形したりしないといけないし割と面倒だなぁとか。んで、その延長で電子書籍にでもしちゃえば良いかなんて発想もあるんだけど、これもまたかなりの成形業務を伴うから躊躇しちゃう。ん〜、このままだとコンテンツが埋もれていくばかりだし、どうしたものかと考えはするもののなかなかどれも手が出ないまま日々過ごす…。

 さてさて、ここ最近では一番期待していたアルバムがリリースされたんで、楽しみに聴いてました。Beast in Blackのセカンド・アルバム「From Hell With Love」。いやはや、こんだけ80s要素の強いバンドでキャッチーなのもそうそうないのと、それでいてヘヴィメタルという枠組みにあるバンドで、もちろんヘヴィメタルバンドなので、当たり前なんだけど、面白いようにメタルとポップスが同居しているんだな。今回のアルバムも冒頭からして、キャッチーなシンセ音満載でメロディだってもうポップスだろってくらいの旋律だしさ、メタル色強いという曲だってしっかりとメロディアス、そこがさすがのフィンランドってトコですな。そして驚くべきはボーカルのギリシャ人ヤニス。野太い声から女性ボーカルか?ってくらいの声域を使い倒して、まるで複数ボーカリストが参加しているかのようなスタイルを駆使しまくってるという幅の広さ。もちろんコーラスワーク側もしっかりしてるからボーカルだけの凄さじゃないけど、そう聞かせるのはさすがだ。

 どこから斬っても明らかにアントン・カパネンの世界、そしてBeastな世界観で、メタルとポップスが80年代風味で展開される。しかしこんだけシンセポップなのがメタルに入ってくるってのは見事だ。Battle Beastの頃もそういうのあって、なんじゃこりゃ?って思ったけど、今回はそこがかなりパワーアップされてる。ストレートなメタルがそういう意味では少ない。ただ、シンセありも曲の一部でしかなくってパターンの変化として使われているのも多いから、やっぱりメタルバンドなんだが。だから不思議と聞きやすい。Babymetalなんかに近しいサウンドの部分もあるかもしれんな。流行のパターンは取り入れているけどしっかりメタルしている、っつうかね。ホントアルバム最後の最後までキャッチーなスタイルは貫かれてます。

 どうやら歌詞の世界もオタクな世界観が広がっているみたいで、なんでも日本のアニメや漫画に影響を受けての作品ばかりってことらしいが、そっちにも興味がないし歌詞そのものにもさほど興味を持ってないんでよく分からないけど、機会あればどういう歌詞なのかは見ておきたい気はするかな。まぁ、ファンタジーな世界になるんだろうけど。そんな事であまりにも聞きやすいし疲れる事もないから数回リピートして聴いてて楽しんでしまう傑作。飽きさせない音作りをどこまで進めるんだろうな、ってのが多分今後のテーマにはなるだろうけど、ここまで個性出せてるのは見事。









Arch Enemy - Covered in Blood

Arch Enemy - Covered in Blood (2019)
Covered in Blood -Ltd-

 人の常識は多彩なものだ。自分がこういうもんだろって思ってても他の人には全然違っていたりする事も多い。常識って何?ってな話にもなってしまうんだけど、世間を構成しているルールって大半がそういうものだろうし、狭い世界になってもその最低ラインがあっての世界だろう。ところがそれを知ってて外れているのかそもそもそういう概念が無いのかよくわからない事も多くてねぇ…。趣味の世界になればそういうのがあっても良いとは思うが生きていく上でのお話になるとちょいと難しい。それが古くさいオヤジになっていくモンなんだ、って言う意見にもなろうかと思うが、だからと言ってなぁ…ってのもある。ま、人と接触しないってのが一番無難だが生きててそうもいかないだろうし、難しい世界に生きているモンだ。ただ、それは昔から同じ話なんだろうな。

 ふとアマゾンを見ていたらArch Enemyの新作らしきものが出ていて中身を見ると何やらカバーアルバムになってる…「Covered in Blood」ってヤツでつい先日リリースされたばかりのコンピレーション盤らしい。どっかでなんか話題あったな、ってふと気づいたけど気にして無くってね。彼らのキャリアの中で幾つものカバー曲を歴代のボーカリスト達の好みもあってやってるのを全部まとめました、的なコンピ盤だからもちろん初期のヨハンのからアンジェラ、そして今のアリッサのも含めてのアルバム。結構カバーやってたんだな、って。それもTears for FearsからMike Oldfield、無名のパンクバンドからジューダスとか、知らないのまで含めて自分の範疇ではカバー仕切れないバンド郡が並んでいる。それでも面白いのは聴いているときちんとArch Enemyなサウンドになってるし、オリジナルです、っても通じてしまうであろうArch Enemy節の聞かせ方。見事なものだ。

 Tears For Fearsのは確かにメロディそうだけどさぁ…、ってんだし、「Shadows on the Wall」ってアレだろ?ロジャー・チャップマンが歌ってたヤツだろ?それがこうなる??んでついでに「Breaking The Law」って?みたいな感じ。どれもこれもギターリフがArch Enemy風味になっててドライブするノリなんてのは一切無くって、どれもこれもデスメタルノリに変わってるし、当然デスボイス。リズム変えたりスピード変えたりギターソロを二本で鳴らしてったりとこのバンドって個性豊かなサウンドだったんだなぁとつくづく思う。Skitslickersのが多いから何だろうなぁと思ったら80年代初頭のスウェーデンのハードコアパンクバンドって、日本のハードコアパンク時代とほぼ同じ時期のハードコアパンクバンドだからそういう伝説的革新的扱いなんだろうな。リアルタイムだったらかなり衝撃受けたであろうことは想像に難くないからバンドのスタンスの一部になっているのもわかる。

 メジャーバンドの曲のカバーもともかくながらマイナーバンドのものを昇華させてArch Enemy風味に仕立て上げているってのは初期から一貫しての姿で、そのセンスの良さは継続されてるというところか。案外聞きやすくて楽しめるアルバムになってるからハードなコレクター諸氏は全部持ってるだろうけど、適当なリスナーはこういうのでまとまってると聴きやすくて良い。なかなか妙な味わいで遊べる作品。

Riverside - Reality Dream

Riverside - Reality Dream (2008)


 散々ポーランドのプログレバンド中心に聴いてきたので、そこまで聴いた後の真打ちRiversideってのはどうなんだろ?って思って何枚か聴いてたんだけど、やっぱり飛び抜けて凄さがあるバンドだなと実感。んで、一番好きなのって2枚組のライブ盤なんだよな…、Pink Floydの「Shine On Crazy Diamond」に移り変わって曲が入り混じっていくあたりなんて戦慄するもんね。そこをまた聴きたいな…って思ってライブの音源を聴いていたのだが、ふと自分のブログ見ると書かれてないじゃないか、ってことに気づいた。なるほど、この凄いライブ盤って書いてないのか‥と。

 Riversideの2008年リリースのライブ映像もリリースされた初期結集ライブアルバム「Reality Dream」。とにかく並外れた集中力とテンションの高さに加えて圧倒的な雰囲気づくりとライブの上手さ、バンドのピークとも言える姿をそのまま記録したライブアルバムで、その意味ではスタジオ盤の完全再現でもあるけど、その狂気入り交じる完成度の高さはスタジオ盤のテンションを大きく上回り、Riversideが真のライブバンドでもある事を証明した一枚、というかライブアルバム及び映像。この重さをライブで4人できちんと出し切っているところも凄いし、それでいて全く音に薄さを感じさせる事もなく迫力満点のサウンドをぶち上げてくれている。全くどんなライブバンドなんだ…、これでプログレバンドかよ、って思うくらいのロックスタイル。

 その重さの中で完全に世間をシャットアウトしながらライブに集中していると突然「Back To The River」の終盤の方で「Shine On Crazy Diamondでのリフレインが飛び出してきてハッとするシーンが一番好き。何ら違和感なく突然飛び出すんだけど、そりゃもうね、聴いている方は驚くよ。そんなシーンの後にはハードにドライブする曲が展開され、Riversideってバンドの奥深さがマジマジと実感できる。ポーランドにこの手のバンド多しと言えどもここまで深さと重さと疾走感とプライドの高さを見せつけてくれるバンドは他には居ない。やっぱり圧倒的な存在感を放つバンドだったのを改めて実感した。どうしたらこんなライブ出来るんだ?ってくらいの出来映えなのは確かな素晴らしきアルバム。

Lunatic Soul - Walking on a Flashlight Beam

Lunatic Soul - Walking on a Flashlight Beam (2014)
Walking on a Flashlight Beam

 ぼちぼちポーランドバンドネタも終わりかけてきて次なる方向性をどうするか検討中ではあるけど、やっぱり真髄Riversideはトリに出しておきたいなぁとか考えてた。ところが、昔からお気に入りだっただけあってしっかりと全アルバムレビューしてあったので、書けるアルバムが無かった事に気づいた。よって、Riversideの登場はちょいと難しいか、って事で締まらないポーランドネタになっちゃったか、と思ってたトコロに思い出したのがRiversideのフロントマン、マリウス・デューダ率いるソロプロジェクトのLunatic Soulのアルバム。これもまたRiversideとは異なる方向性での真打ちになってくれるだろう、ってことで登場です。

 Lunatic Soulの2014年リリース4枚目作品「Walking on a Flashlight Beam」。Riversideがヘヴィなサウンドと雰囲気でテンション高いプログレッシブサウンドをロック的に突き進めていくスタイルとすると、こちらのLunatic Soulはそれをもっと内面に向けたアンビエントな世界、発散する先を自身に向けたサウンド、というか実験音楽的な感じですらある方向性だ。同じ歌い手であってもここまでサウンドを変えていくと明らかに異なるバンドとして機能する。全体的な雰囲気は当然Riversideに似てくるけど、音楽性が違うからちょいと不思議な感覚に陥るが、ある種、昔デヴィッド・ボウイがアルバム単位でカメレオンの如くキャラクターまで変えて音楽性も変えて変身していったのと同じようなものだ。それがマリウス・デューダの場合はバンドごと変えているというだけの話か。

 それにしてもこういうスタイルのサウンドは確かに言われているようにスティーブ・ウィルソンの影響が多分にあるのだろうか、マルチプレイヤーで音楽的にもプロデュースからプレイヤーまでこなす才能がそうさせるのか、テンションの高いサウンド作りにしてもレベルの高い音楽性にしても見事なもので、ちょっと聴いただけでもその凄さは分かることだろう。それが聴いてて面白いかどうかってのは聞き手を選ぶ音楽ではあるが。実験的過ぎるキライはあるから革新的なサウンドが好きな人は好き、Riversideでのあのテンションの高さが好きな人も大丈夫かな。まぁ、そう書いていくとRiverside聴ける人なら大丈夫か。自分的にはね、面白いです、これ♪





McAuley Schenker Group - M.S.G.

McAuley Schenker Group - M.S.G. (1991)
M.S.G.

 売る側の思惑と作り上げるアーティストやバンドの意向のギャップが生じることは良くある話だが、大変だなぁってのがアーティストやバンド側ももちろんちょっと魂売ってカネ稼ぎたいって心境が働くと売る側の思いってのに同調していっちゃうんで、チグハグな作品が世に出る事になって、概ね酷評されることが多い。もっともそのパターンで成功している例もあるんで何も悪いことじゃないし、やってみなきゃ分からんって話だけど、概ね魂売ったと思ってる時点で成功しないんのかもしれない。ビジネスだし割り切っていける部分と自分の感性個性と市場の求める商材…、難しいよね。

 McAuley Schenker Groupの1991年3枚目のアルバム「M.S.G.」もそういった思惑の掛け違いが顕著になった作品とも言えるか。元来持ち合わせているロビン・マッコリーの哀愁ある歌声と叙情性をやらせたら天下一品なマイケル・シェンカーの組み合わせなんだから上手くやればメロハー的なのも普通に出来ただろうに、売る側の思惑がアメリカの市場というのもあったからか妙に明るく突き抜けたようなサウンドに仕上げようとしたことからチグハグ感が出ちゃって、そのまま音になってる感じある作品になってる、と言われている。さて、自分的にどうかな、って思うと曲は悪くなさそうだし、マイケル・シェンカーもかなりギターを前に出したプレイしてるし、ロビン・マッコリーはもちろん歌上手いし、しっかり仕事できてるから案外悪くないアルバムな気がしている。

 ただ、皆が求めるマイケル・シェンカー像ってのからするとこういう音じゃないだろ、ってのが強いんだろうよ。それがどういうものなのか、ってマイケル・シェンカー自身が知ってると思うんだけど、同じことやっててもしょうがないし、こういうチャレンジになるのも分かるし、難しいよなぁ…。改めて聴いててね、そりゃマイケル・シェンカー・フェストとかもあったからだけど、かなり良い感じのアルバムに仕上がってるよ。アレンジや作り方がアメリカっぽい、大衆狙いっぽいトコロが耳につくのが難だけど、骨格は良い作品だと思う。何度も聴けないけど…。そこはやっぱりマイケル・シェンカーだからさ。

Derdian - DNA

Derdian - DNA (2018)
DNA

 メタルを聞かない人にはわかりにくいのかもしれないけど、今のロックの世界で最もバリエーション豊かなサウンドを奏でることが出来て実験すらも出来て、更になんとでも融合できる可能性があるのがメタルというジャンル、と言うか歪んだギターととてつもないテクニックを必要とするドラムやベース、それはスピードもリズムも含めて、という技術への挑戦という意味でもメタルが役に立っている。だからひとつのシーンが大きく形成されているんだけど、やっぱり万人が思う「うるさい」ってのはその通りなので、何を求めるのか、によって大きく好みが変わる。クラシック楽器を奏でる人でもメタルを聴いて挑戦しようと思ったらかなり面白くなるだろうし、今の所ジャズメタルってのは聞かないけど可能性はあるんだろうと思える。ロックは融合の歴史、今その母体にメタルがあるというだけだ。ロック側ではあまりおもしろい融合が果たせてないからね。

 Derdianというイタリアのバンドの2018年リリース作「DNA」。いわゆるクサメロと言われるバンドの作品で、自分的には結構この手の音は嫌いじゃないってのも分かったから何気なく聴いてるんだけど、やっぱりすごいメロディアスでボーカルなんかも伸びやかに歌い上げてるから気持ちよさそうでさ、コーラスなんかでもみんな気持ち良さそうだから聴いてても心地よい。メロハーとどう違うんだろ?やっぱりドラミングのスピードの違いくらいだろうかね、いずれもきれいなボーカルメロディラインと、正に歌手、的な歌い上げるパターンで、バックは変拍子とかほぼなくて気持ち良くのりの良いビートでひたすら流れていく、毎日聴いてたら飽きるけどたまに聴くとこういうのっていいなぁ〜って思う。

 このジャンルも結局は数多くのバンドが残らなかったけど、イタリア…強いな。もともとがこういう世界観のある国なんだろうかね、仰々しいのはお手の物なのでこのバンドもそのDNDを正に受け継いでいる。ギターのみならずピアノが所々入ってきたり、とにかく流れるように、ほんとに記憶に残らないくらいに音が流れてって心地良さだけを残す、みたいな美しい旋律の塊、正にクサメロ代表なアルバムで、もうお腹いっぱい(笑)。





Enforcer - From Beyond

Enforcer - From Beyond (2015)
From Beyond

 昔ロックってのは若者の初期衝動の表現手段としてひとつの有効な手段で、だからロックに救われた、みたいな話があるワケで、要するにロックに気づかなかったらその初期衝動ってのをどこに向けたら良いか分からなかったからってなモンだけど、そりゃそうかもな…などと自分も含めて思う。スポーツで快活に!なんて到底考えられないし、かと言ってバイクや何やらって方向も違うしさ、その辺に行ききれない中途半端さに気づくと悲しいかな、ロックの標語でもある「Sex, Drug & R&R」に魅力を感じてしまうワケよ。だって、ひとりで触れていくにはとってもイージーでしょ?だからそういうのがあったワケ。ま、今の時代がどうかは知らん。

 スウェーデンのEnforcerが2015年にリリースした「From Beyond」。NWOTHMの世界では一番の人気者、と言われているんで多分そうなんだろう。そしてこのアルバムが4枚目になるみたいだけど、かなりの傑作として語られているし、確かに自分で聴いていても物凄くバランスの取れた、そしてジャンルを代表するサウンドを持ったアルバムかも、って思う。あまり気にしたことないけど、どのジャンルでも多分そのジャンルのすべてを網羅したアルバムやバンドってのが代表的なバンドだったりアルバムになったりするんだろうね。難しいのはそんなのリアルタイムでそのシーンに居たら何が中心の音なのかは分からないから、バンドとしてはそういうの分かりつつも自分たちを信じて音作りを進めていく以外はないだろう、というあたり。常に孤高の道を歩むものなんだからある種起業家だよね。

 さて、このアルバム何が良いって、ホント、硬軟強弱静動みたいなのが見事に詰め込まれてて、スピードチューンや破壊力のある曲ってのもオープニングからカマしてくれて、おぉ〜って思うし、その後の繋がっていく曲もちょいと異なったトーンだから同じの聴いてる感なく、気分がちょいと落ち着く。そしてまた雰囲気変わってって、ボチボチって時にちゃんとハイトーンバリバリのキラーチューン持ってきてさ、さらにバラードなんかもきちんと入ってて聴いている側を飽きさせずにきっちりと取り込んでる。その完成度の高さは見事なもので、もちろん曲やメロディも勢い溢れる縦ノリ感あるのも多いし、いやはや素晴らしい。勢いだけの作品だと飽きるけどこういう作りになってるってのは見事。ボーカルがやたらとクラウス・マイネ的ってのは個人的にはちょいと耳につくんだけど、血管ブチ切らして歌ってるのも分かるから黙る。やっぱり格好良いバンドでこの界隈で一番人気なのも納得のバンド、アルバム。







Powerwolf - The Sacrament of Sin

Powerwolf - The Sacrament of Sin (2018)
パワーウルフ『ザ・サクラメント・オブ・シン』【初回限定盤CD+ボーナスCD(日本語解説書封入/歌詞対訳付)】

 バンド主催のフェスってオジーのが有名で、Slipknotもやってたりするけど、後はそんなにメジャーなの知らなくて、それこそスウェーデンではSabatonが自らのフェスを開催している。それこそヨーロッパじゃ結構デカいフェスになってきてて、そこでのトリがサバトンなんで、そんなバンドを日本に呼んで一緒にやったのか、と改めてbabymetalの凄さを感じるのだが、それそれとして一方のサバトンが自国で開催した2018年のフェスのメンツが凄くてさ、最終日のトリが自分たちとしても、その前がBattle Beastで、その前がPowerwolfなんだよ。何とも漢らしいバンドが続いて聞けて、それは楽しいだろうなぁと。そのフェスだったら行きたいと思うわ。

 なことでPowerwolfの2018年の新作「The Sacrament of Sin」。ドイツのメタルバンドだけど、イメージのキワモノさ加減に比べて出てくる音はかなりキャッチーで80年代風なメタル部分があるのと鍵盤もキラキラしてたりして見た目とのギャップがあるのが売りなバンド。音楽性だけで言えばもう先の3バンドとも似たような方向性ではある。それぞれ国が違うんで、同時代的に出てきただけとも言えるけど、お互いにカバーしたりしてるから刺激しあってるんだろうな。このPowerwolfが一番キャリア的にも存在感的にも大物になるのかな、サバトンもかなり肉薄しているらしいが、そのヘンの感覚が日本からでは分からん。ま、それにしてもPowerwolfのアルバムもいつも似たようなパワフルサウンドで、今回も相変わらずキャッチーでバリエーションに富んでて名盤の域に入るレベルの作品だ。

 自分的には好きなんだけどやっぱりどこか飽きが来るのはバンドのサウンドの特性上しょうがないのか日本人の性なのか、じっくりと向き合って聴いているつもりなんだけど、どうしても似たような方向性の曲に聞こえるので集中力に欠けるのだ。バリエーション豊かでもあるんだけど、なんだろうね、その感覚。音の質感が同じだからか?でもそれはアルバムってそういうモンだし…、要は自分の取り組み方次第か。数曲単位をバラバラと聴いてるとどれも感動的なんだけどさ。多分ここのところこの手のパワフルなのを聴いてばかりいたからってのもあるから、また機を見て聴いていくアルバムにしておこう。





Battle Beast - Unholy Savior

Battle Beast - Unholy Savior (2015)
Unholy Savior

 旅ってのを気軽に出来るようになると良いな、と。自分の性格の要素の方が大きいんだろうけど、突然どっか行きたい、って思う事の方が多くて、予定を立ててしっかり準備してっていうのは割と苦手だし、かと言って突然の行き当たりばったりでは不安がよぎるし、っていうどっちつかずなルーズなとこあってね。そういうのに慣れてたり大金持ちだったりすれば、そういうの気にすること無くフラリと旅に出れるのだろうが、そういうんでもないからさ。特に飛行機使う場合はそういうの出来ないから、多少は計画的にならないといけない。先日も、とある旅ブログで海外のを見てたんだけど、見事にその場で色々決めてって、飛行機にしようと思ったけど車に乗せてもらって、とかあって、それって飛行機キャンセルか?それともその場で取らなかっただけ?とか色々疑問符はあるのだが、その場での適当な判断と成り行きが羨ましい。そんな気楽な旅、してみたいね。

 女性ボーカルだけどサウンド的に漢なバンド、Battle Beastの3枚目のアルバム「Unholy Savior」。ボーカルがノーラ姫に替わってまだ2枚目のアルバムで、全体的な評判としては前作ほどのパワフルさが鳴りを潜めてしまって云々と語られているのが多いか。そうかなぁ…って聴いてみるんだけど、多少そういう感じもするけどバンドの音の範疇内での変化な気がするけどな。80年代風な雰囲気の中でのアクセプト的なスタイル、実はそこに加えて要素としてダンサンブルってのもこのバンドは内包しているし、クリーンに歌い上げるみたいなのもできちゃうし、そんな技あるなら使わなきゃ勿体無いじゃない、って考えたんだろうか、聴きやすく出来上がっているし、全然素晴らしいアルバムだ。オープニングからもうスピードチューンで何か文句あるか?って感じだし、続く曲もそりゃ軽やかと言えば軽やかだけど鍵盤の活躍でキラキラしているだけで本質はそのままだろうし、新しい血を入れている部分もあるからこういう融合としてのメタルチックなのは見事だと思う。

 あれこれ言っても皆こういうスタイルのバンド、好きだから余計にうるさいのかもね。メタルファンって言うかリスナーって基本的に変化を好まないから、結局なんか文句は出てくる。でも、大抵それを認めさせるしかないし、もとに戻る必要もない。ミュージシャン側はそれを分かってるし、自身の成長を含めて、またリスナーに飽きられない、新しいリスナーを獲得する、的なのを考えればこういう進化はありだと思う。そんな難しく考えないで、そのままキャッチーなメロディとパワフルなサウンドを楽しめればそれで良いでしょ。ホント、凄いんだ、この時代にこんだけ肉体的に暑苦しく攻め込んでくる音ってさ。このバンドは毎回次作が楽しみ。メインソングライターが抜けてしまった今でもそれは変わらない。どういう進化で来るのか、抜けた穴の埋め方にしても楽しみ。こんだけの逸材が揃ったバンドだから何とかしてくるだろうし、ボチボチそのヘンの噂も聴ける頃だろう。






Sabaton - Heroes

Sabaton - Heroes (2014)
ヒーローズ

 ロックってのはホント、自分に影響を与えてくれるし刺激を与えてくれる。自分が学んだ事、学ぼうとした事、興味を抱くことについてのきっかけとなるのは大抵ロックからだ。ポリシーとかプライド、それから英語や詩というもの、メッセージの発し方から英国という歴史、世界各国の歴史、音楽のルーツからその国々の文化、宗教、信仰と人種、そこに様々国の考え方や傾向や経済まで、古代文学や伝統文学なんかもあるし、政治への追求なんてのも出てくるし、そりゃもう何でもロックがきっかけです。何かを聴いて、これってどういう事なんだろ?って興味から調べて、そういうのを歌ってるのか、とか納得したかったし。音でもどこからこういうフレーズとか思いつくんだろ?って来歴調べてったりしてそっちにハマるとかね。それが今でもあるんだから面白い。

 Sabatonの2014年リリースの「Heroes」。コンセプトはタイトル通りそのままに「英雄たち」の物語ってことで、戦争の歴史に埋もれてしまっていた英雄たちをひとりづつクローズアップして歌詞にしているという奇妙なアルバム。これまでも様々なバンドが時事ネタ的にそういう側面からのアプローチで取り扱った曲なんかはあっだろうけど、Sabatonならではのこのコンセプト、説得力があるってモンだ。そこからこれって誰?とかどういう戦争だったんだ?とか世界史に目を向けるきっかけになるんだよね。自分なんかは世界史ってどこからどうやって着手して良いか分からない人間だから、ピンポイントの出来事をひとつづつ漁っていくというタイプで、なかなか全体がつながらないという不器用なアプローチで、何とかしたいと思ってはいるものの、なかなか纏めきれてないので、こういうピンポイントでの取り組み方ってのはわかりやすい。ただ、時代も場所もあちこちに散らばっているんでまたまた繋がらないという難点は残るが…。Sabatonって歌詞が気になってさ、歌詞が分かればもっと興味持てるじゃない?そんな時Spotifyとかだとダメだよなぁ。今どきって日本語の和訳ってやっぱりCD買わないと手に入らないんだろうな。それだけで価値あるんだろうと思う。全部日本盤CDを買わないと分からないか。どっかの英語歌詞をGoogleで訳しても意味不明になるだろうしなぁ…。

 そういいう面からCDっていうフィジカルなアイテムはニッチな価値を誇っているのかもしれない。それとHDD消失というリスクから見れば切り離されたCDは当然優位、音質もMP3とは違って密度が濃い、なんで衰退したんだ?って気もするが…、自分もあまり手に取らないからそういう事なんだが。話が別の方向ばかりに進んでいるがSabatonのこのアルバム、ベテラン領域に入っているからか安定的なSabatonサウンド、80年代メタルのテイストと分かりやすさ、そこにパフォーマンスの高さと漢らしさと戦争というテーマで見事にリスナーを虜にしているし、歌いやすい聞きやすい、それでもメタルリスナーに限らず昔のロックリスナーにも優しいという素晴らしさ、本作でも見事なまでにそのカッコよさはきちんと、以上に発揮されててメンバーがほぼ一新されたにもかかわらず一層ステップアップしていると言えよう。むしろそのおかげで曲作りもスピードチューンが減り、キャッチーな作風へと流れた気もするんで、良い方向に向かってるんじゃないかな。なんかね、一回聴いたり見たりするとどんどんハマってくんだよ。そこに歌詞の面白さとか深みってのが加わってくるから探求したくなるバンドだし、自分の興味的に物凄く刺激的なバンド。んなことでこのあたりのアルバムは良く聴いてる。





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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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