Ghost - Meliora

Ghost - Meliora (2015)
Meliora

 先日ちょいと不思議な光景を目にして、果たしてそれはアリなのか?としばし考えてしまったのだが、メシ食いに行って待ってる時にね、手袋したまま箸使って食ってた人がいてさ、手袋っても、バイクの革手袋とかドライバーさんがするああいうのだけど、それでも両手とも手袋したまま食べるのってアリなのか?と。帽子かぶったまま食ってるとかはまだ見たことあるからそういうもんか、とも思うけど手袋はなかなかいないので新鮮だった。もうね、モラルとか常識とかTPOとか時代と共に変化してるからどっちがおかしいとか正しいとか分からなくなってるのは確かにあるし、だからと言ってってのもあるけどさ、自分的にはそういうの無いわ。でも誰に迷惑かけてるでもないから別に良いんだろうね。

 Ghostってスウェーデンのバンド…、バンドってかフロントマン一人のエゴで成り立っているプロジェクト、とも言うべきか、それでも結構な人気を誇るバンドの2015年リリース作品「Meliora」。前から話題は知ってたんだけどまともに音を聴いてはいなかったんで、今回の流れでようやく聴いた次第。正直な所が、もっとダークでヘヴィでゴシックなメタリックな世界だと思ってたんで、このキャッチーさと軽やかさとメロディアスさとオールドタイマーな音に少々驚いている。イメージがアレだからってこんな音を出しているとは思わなかった。見てくれのインパクトで客を戦かせておきながら聴いているウチに妙に聞きやすくて口づさんでいるなんてなったらリスナー的にも自分が分からなくなってきて、ついついゴーストって何か良いぞ、みたいになっちゃうだろう。いや〜、こんなんだとはなぁ…、もともとがスウェーデンだからそりゃヨーロッパ的な美しきセンスは持っているワケで、そこを惜しげもなく出したストーナーロックな作風でこれまた新たな息吹と言わんばかりの作風。まさかこんな風体のバンドがそんなのやってくるとは…。

 ちょいと音そのものが古臭く作り込み過ぎてるキライがあるんで最先端の音ばかりに慣れ親しんでいる人は聞き辛いような気もするが、そのノスタルジックさも狙い通りか、楽曲のポップさは素晴らしい。どの曲もどこかうっすらと記憶に残るメロディがあるし、音色があるし、それでいてヘヴィにギターが鳴っているのは鳴っている。ただ、そこがリフっていうほどのリフでもなk,ストーナー的、ってのかね、メタルじゃないけどさ、ハードロックでもないしね、ヘヴィな音作りなんだろうな、っていうか。とっても独特な音。多分何回も何回も聴いているとハマってくるような感じの作風で、奥が深いと思う。こういうの好きなんだろうな、自分。ただ、あのルックスが邪魔する(笑)。






Battle Beast - Steel

Battle Beast - Steel (2012)
Steel

 Bluetooth対応のワイヤレスイヤホンって便利なんだろうなぁ…なんて思ってて、ふと勢いで買ってしまった。使用感としてはもちろんケーブルに煩わされることが無いのでケーブル触ったノイズもないし、その意味では実に利便性は良い。反面ワイヤレスだから耳から落ちるとそりゃもちろんそのまま落とすワケで、ケーブルあればどっかに引っかかるだけだけど、イヤホンがそのまま無くなるっつうのはちょいと慣れないと怖い。落とす可能性は結構高いし。それと音楽聴く分には大して問題ないけど、反応が遅れてくる。これはイヤホン側の問題かもしれない。それ意以外では充電時間もそれなりだし、コンパクトだし概ね気に入っている。手軽さだけを求めればこれで良いかと。じっくり聞く時はそんな貧弱なので聴く必要もないから一方ではゴージャスなヘッドフォンも気になるなぁ…って日々。

 Battle Beastの2012年リリースデビューアルバム「Steel」。ボーカルが今のノーラではなくニッテという女性だけど、初代ボーカリストのニッテがそもそもぶっ飛んだ歌声でのボーカルだったが故に後任のノーラがああいうスタイルになっているのが正なのだが、今じゃもうあのスタイルがバトル・ビーストのスタイルで、定着している。近年のノーラはヘアスタイルも落ち着けてイメージを変える努力をしている感じではあるが…、何せこのファーストアルバムでのすべて、そう、楽曲もバンドのインパクトもコンセプトもスタイルも音圧もすべてが完成されている見事なアルバムなのだ。以降のアルバムでもこのアルバムを基準として作られているからどれもこれもハイレベルなアルバムが並ぶのだが、原点はここにある。80年代風味なヘヴィメタルを基礎としつつもキャッチーなメロディと現代的なテクニックの駆使、新たなボーカルスタイルの導入、そして何よりも男勝りのヘヴィメタル愛に溢れる魂。それがすべて組み合わさったアルバムで、正に奇跡的な作品。

 どの曲を聴いてても気持ち良くメロディを味わえるのとパワフルな熱唱を聴ける、更にギターにしても快活なプレイとザクザクしたリフも味わえるし、ここ、ってところは外すことなく期待通りの音が出てくる。普通に聴いてると多分勝手に頭振ってる。ツボにハマるんだよなぁ、ホント。しかも男よりも男らしい女性ボーカルってのがこれまた良いわ。アクセプト的と言われるけど、確かにああいう感じで攻め立ててくる。バトル・ビーストの中じゃこのアルバムが一番聴いているかもなぁ。ボチボチ新作の情報も出てこないかな。




Sabaton - Carolus Rex

Sabaton - Carolus Rex (2012)
カロルス・レックス〜ウィズ・スウェディッシュ・ヴァージョン【CD2枚組/歌詞対訳付/日本語解説書封入】

 デバイスが多くなると管理が面倒だ。クラウドで同期しとけって話だけど、それはそれで同期されてもしょうがない、別IDで使ってるし、とかいろいろあって全部が全部クラウド同期してもしょうがないのだな。だからデバイス毎である程度分かれてるんだが、一方で一緒にしとけよ、なんてのもあるが、ま、しょうがない。昔のiPodとか今でも使えるんで、たまに取り出して聴いてたりすると意外や意外ってのが入ったままだったり、あの頃そんなん聴いてハマってたな、とかそんなのも思い出すんでガジェットが多数あってもそれはそれで楽しい。売れるモンじゃないし、中身消すまでもしてないし、そうそう壊れないし。

 漢、Sabatonの2012年リリースの「Carolus Rex」。自国スウェーデン王カールのお話ってこともあって英語版とスウェーデン語版と両方録音したアルバムだ。どうしたってスウェーデン語の方が普段使っている言葉なんだから歌いやすいだろ、って思うワケで、そっちのバージョンを聴いていた。ライブパフォーマンスでのあの男臭さをイメージしているものの、Rammsteinなんかもそうだけど、アルバムで聴かれるバンドの音はそのルックスに反して実に優雅で気品溢れるヨーロッパ的な荘厳さを醸し出した上品な作品に仕上がっているというギャップ。それこそがヨーロッパなんだよな。粗雑な部分がほとんどなく、細部まで練られて出来上がっている傑作。ややダレるかなって部分はあるけど、その男意気具合が実に心地よい。

 コンセプトを決めてバンドを動かし、アルバムを作り、ステージを創る、そこまでのこだわりってのも結構大変だろうし、歌にしてもセットにしてもそうそう簡単に変えられないと言うか、今の調子で何でも無理やり覚えるというスタイルではしんどくなるんじゃないか、と思う。それでも仕事だからやり切るんだろうね。聴く側はそんなこと気にしないで存分に楽しむっていうエンターティンメント、しっかりと演じられている。そして演じていながらも楽しんでいる、はずだ。このアルバムはもちろんいつものサバトン節そのまま全開で目立ってここがどうのとか他のアルバムと比べて云々なんてのはない。いつものサバトンだ。だから安心して聴けるし、期待通りにノレる。素晴らしい。




Powerwolf - Blood of the Saints

Powerwolf - Blood of the Saints (2011)
Blood of the Saints

 定額サービスの音楽配信っていくつかの種類があるがやっぱりそれぞれ特徴があるんだろうか?調べたことないな。どっかはメタルが強いとかブルースが強いとか古いのがたくさんあるとか…、普通に今どきのがたくさんあるなんて売りにもならないじゃない?差をつけるならそういうニッチさだと思うのだが、まだまだコンテンツの豊富さで差をつけるしかないのか、それとも複合サービスで展開するか、それだとアマゾン圧倒的にお得だけど、実際そうでもなくてSpotifyが一人頭抜けて走ってる感あるもんな。自分がそこに参加することって今の時点ではあまり考えてない。ただ、中身が面白かったり価値あるなら入るかな。とは言ってもこんだけライブラリ持ってる時点でそういうサービスが必要なのか、って話だが。

 ドイツ&ルーマニアの混成軍による吸血鬼と狼伝説で展開してはや15年以上のバンド、Powerwolfの2011年作品「Blood of the Saints」。ここでもやっぱりきっちりと物語路線を睨んでキャラ設定しての作品とバンド作りを売りにしてのバンドがいて、それが見事に貫かれているという素晴らしさ。更にキャッチーな楽曲が広く受け入れられてしっかりとステータスを築き上げてるところが見事に音楽商売を把握している。こういうプロによる売り方が主流になってきてるのは事実だし、そうじゃなきゃ簡単には売れないってのは当たり前ですでにこの産業は成熟しきってるが故、どうやって差別化して長寿命化していくか、みたいな所なんだろうね。まずそういうスタンスにあるバンドながらも当然ながら激しくメロディックでパワフルでキャッチーなサウンドを作り上げてるんで実に聴きやすい、というか自分はこういうの好みなんだよな。サバトンとかバトル・ビーストとか同じ感じのサウンドや歌声、パワフル感とかね、でしょ?アホさ加減もなんか似てるしさ、こういうバンド好きなんだよ(笑)。

 この「Blood of the Saints」というアルバムで結構一皮剥けた感あったらしくバンドにとってのターニングポイントになってるようだ。そう言われるだけあってオープニングの期待感からキャッチーに騒げる楽曲がひたすら立ち並ぶ。しかも単語が超単純なので世界中で叫べるというワールドワイドな狙いもしっかりしてて実に愛らしい。更にコープスペイントによる役者ぶりもユニークでキワモノながらも路線はしっかりど真ん中メロディアスポップ路線。多分どのアルバム聴いても同じ路線だろうからどこからどう入っても良いんじゃないかな。ライブからにしようかと思ったがまずは評判の良いコイツから楽しめた。


Lordi - Sexorcism

Lordi - Sexorcism (2018)
Sexorcism

 貪欲に音楽を聴く人はSpotfyとかApple Musicとか入ってるんだろうな。Amazon MusicやPrimeもあるか…、月額いくらで聴き放題、コンテンツはたいてい揃ってます、的なものだからそりゃ安いだろうしそうなるのも一般的には分かる。んでも古いロック好きだったりする人はそういうところに欲しいコンテンツが揃ってるのかな。いや、そもそも時代の流れで入ってるからそこで探してみると案外いろいろあるよ、ってな話なのかも。探しまくってまで聴くワケじゃないから、こんなのあるんだ、的に聴いてみるという感じなのかな。そりゃま、どこまで自分が求めるか、だけで本来娯楽なんだからそこまで追求するとか不要だもんな。そりゃ定額サービスはありがたいハズだ。そうなるとウチは何が出来るんだ?う〜ん…と考える今日この頃。

 適当にアマゾン徘徊してておや?と見つけたことで初めてしったフィンランドのLordiの新作「Sexorcism」リリース。いつ出るんだろ?って見たら丁度出たばかりだった…って気づくの遅くね?ま、いいか、知ることができたんだから、と早速DLして聴く。いつもながらのアルバムジャケットだけど、今回は結構強烈なインパクトを放つジャケットで、相変わらずの妙なセンスに感心してしまった。ある意味音の中身は想像出来ちゃうし、何か異なるともあまり思えないんで金太郎飴状態だろうからコンセプトとかストーリー性とか衣装とか何が変わったんだろ?っていう見方になっちゃってるキライはあって、良くないのだけど、その意味でアルバムジャケットはなかなか響いた。何なんだろ?ってのがあってさ、いろいろと不思議な状況なんだもん。そこまで見てなくても良いけど。

 さて、中身、もちろん何時も通りのローディの歌声にマイルドなギターの音色、安定のフォンランド節メロディというまさに金太郎飴そのものの安心感。国民的バンドと言われて久しいが今でもそうなのだろうか。それが故に大きな変化の方向に向けないとかかも?でもそんなに国民的とも思えないんだがなぁ…、しかし「ロミヲがジュリエットを食った」ってすごいタイトル(笑)。そういう発想力がこの人のすごいところ。完璧主義者の変態趣味、普通に言ったら何だそれ?ってくらいアングラなモノなのにこんだけメジャーになっちゃうのも世の中終わってる。そんだけみんないろいろ楽しんでるってのもハッピーなお話か。そんなくだらないことを考えながら単純に楽しめるアルバム。


AC/DC - Bonfire Box

AC/DC - Bonfire Box
Bonfire Box

 70年代から活躍していて80年代にメタルの神様的に崇められたバンドって大抵普通にR&Rバンドだったんだよな。時代的にそういう風に仕立てられてたし、バンドロゴなんかもそれなりに攻撃性の高いものだったから一緒に入れといても何ら違和感なかったし、そういうのある方がステータス高かったしね。そしてビッグネームだった、ってのもあるか。実際はビッグネームになっている過程だったんだが、多くは70年代になんらかの功績を既に上げていて80年代を迎えての一気に噴出したメタルブームとの融合、もっとも商業的にはそこを否定するものでもなかったんだろうけど、リスナー的には何か違うよなってのがあったのは確かだ。特に違和感があったのはAC/DCとmotorhead。この2つはメタルっても全然違うじゃないか、っていうくらいに違ってて、今みたいに分析できてないから何か本能的に違う、って思ってただけ。その辺キッスやジューダスなんてのはメタルに寄ってきたから同じ部類に入っちゃったんだろうけど、R&RバンドはやっぱりR&Rバンドだよ。

 AC/DCのボン・スコット追悼盤「Bonfire Box」ってのがリリースされて、ものの見事にボン・スコット特集的作品で、ライブが二種類とデモ・レアトラックス、更に何故か「Back In Black」が入っているという代物でこれはこれはと言わんばかりに充実しまくったセットもの。アトランティックスタジオのライブアルバムが目玉なんだろうけどね、もう一つのパリのライブが長尺版で丸ごと入ってて良い…、って思ったらこれ映画「Let There Be Rock」のそのままのライブだったんだ。いやはやぶっ飛ぶね、このボン・スコット時代のAC/DCのライブの躍動感。正にR&Rの発展系、メタルとの中間とも言えるのかもしれない。冷静に聴いてて思うのはある種motorheadと同じようなサウンドなのかもしれないな、なんてね。グルーブとか攻撃性とかさ、同じ方向見てるもん。発散の仕方もさ。あんまりそういう風に思ったことないけど…、もっともAC/DCにはパンクの要素は入ってないか。

 どこからどう斬ってもAC/DCな楽曲ばかりのライブで、レコードとして残されているどのライブ盤よりも最高のライブがここで聴ける。何でまたこういうのを早く蔵出ししなかったのかね。勿体無いなぁ…っても他のライブアルバムもリリースされてるからそれで評判が変わる事もなかったんだろうけどさ。1979年の12月、正にボン・スコットが無くなる2ヶ月くらい前のライブショウでこれだ。何とも惜しいボーカルを亡くしたものだ…。それでも今でも愛されるボン・スコットのライブ、そしてAC/DCのショウ、こんなの生で見てたらホント感激でぶっ飛ぶよなぁ…、凄いのが作品として残されてて良かった。






Vandenberg - Alibi

Vandenberg - Alibi (1985)
Alibi

 デジタル本が見当たらなくてしょうがなくて普通に紙の本を買ってきたのだが、これっていつ、どうやって読むんだろ?なんて思ってしまった。本を読むなんてのはすっかりとiPhoneなんかでさらさらっと読むもんだ、くらいになっていたので、昔の資料的に本を漁るってのはあったけど読み物としての本を丸ごと読むなんてのも最近は全然してなかったんでちょっと不便、と言うかこんだけ時間と場所が制限されて読まないといけなかったのかと改めて思った次第。まぁ、手持ちでどこでも読めるってんじゃなかったな、というだけなんだが、それが割と不便で、文明の利器の便利さを実感してしまったトコロ。それでも読みたいから読むんだけど、場所選ぶってのは時間かかるな。

 ホワイトスネイクでデヴィッド・カヴァデールの相棒として活躍した姿が有名になってしまったAdrian Vandenbergってのは元々Vandenbergってバンド名で1982年頃に世界デビューした人なんだが、アルバム3枚くらいでバンドは終焉、その後がホワイトスネイクなワケだが、その三枚目の作品となった1985年リリースの「Alibi」。これまでのオランダ人系を活かしたヨーロッパ風味なハードロック作品から方向転換していてかなりアメリカに近づいた作風になってたからかバンドはここで解体。理由はなんだったんだろ?売れてなかったからか?それでもアメリカ進出してたんだからそれなりに売れたような気もするけどどうなんだろ?多分エイドリアンの力量とバンドメンバーとの差が顕在化してしまったとかあるのかもな。

 このアルバム、アメリカン的とは言えども決して作品的には悪くないんだけど、ギターの音がちょっと勿体無いなぁ…。前のアルバムまではレスポールからマーシャル直結の快活な音だったんだが、何やら色々とカマしているような音になっちゃっててエッジが立ってない。どこか中途半端な印象を持ってしまうアルバムだけど、曲は悪くないし勢いもあるんだよな。ちょっと不思議だが、多分曲の引っ掛かりが足りないってことなんだろう。アルバムジャケットはもちろん本人作品で、アマゾンなんかでセカンドとか並んでると作風が分かる気がするね。






AC/DC - Dirty Deeds Done Dirt Cheap

AC/DC - Dirty Deeds Done Dirt Cheap (1976)
Dirty Deeds Done Dirt Cheap (Dlx)

 世界を股にかけるバンドになるってのはなかなか狙ったって出来るもんじゃないし、それぞれの国のリスナーがきちんと好んでくれないと長続きもしないし、一過性のポップスターと同じになっちゃう。だからじっくりと熟成させながら活動して認知してもらって根強いリスナーを育てていって初めてワールドクラスのバンドってものになる。アメリカのバンドはアメリカという国がそもそもそういうよそ者ばかりで成り立っている国なので、ひたすらドサ回りして認知度を上げていかないと認められないのもあって、自然とそういうことをしているから、アメリカでそこそこ売れると当然世界的に売れていく、みたいな構図ではあるが、その逆は結構しんどい。アメリカを制覇したら世界はほぼ手中にあるとも言えるのかもしれないが。

 AC/DCの世界デビューは1976年だったが、オーストラリアでデビューしてから二年後の話だった。そして今回はメジャーでの二枚目のアルバム「Dirty Deeds Done Dirt Cheap」だが、これも1976年にはリリースされていた。若い時代だから目一杯活動している時期だったんだろうなぁ…、まだボーカルはボン・スコット時代で、あの歌声が力強く生々しく聴けるのもこのアルバムの魅力なのだが、ちょいと待てよ、1976年にこの音とサウンドだったってのはやっぱりかなりハードだったんじゃないか?って思うワケだ。やってること自体はブギと呼ばれる部類のサウンドに近いけど、それにしてもパワフル。この時代に出てきていたバンド郡からしてもかなりハードだっただろうと思う。Zeppelinとかとは違うハードさで、やっぱりそれはHM/HRと呼ばれる世界でのハードさなんだが、その意味ではこの頃ってまだそんなに居なかった時代だし。レインボウの様式美なんかとは違うしね、明らかに新時代のサウンドを出しているバンド、アルバムだもん。リアルタイムではかなりの衝撃だったんじゃないだろうか。

 今からしてみるとまだまだシンプルでソリッドな音で、AC/DC的サウンドの骨幹は出来上がってるのは確かだけどあと一歩のトコロにある感じかな。それでも後々まで残る曲も割とあるから原点でもあるか。ギターの音が生々しくてさ、SGってこういう音なんだろうなぁ、ってのに想いを馳せたりね、ここまで体ごとグイグイ引っ張ってくのもなかなか無いなぁとかさ、R&Rそのものでしかない。それで世界を取ったバンドなんだ。このパワーをひたすらに継続しまくったからってのも大きいだろうし、個性的な音とキャラクターの確立もあっただろう。でもやっぱりものすごく熱いロック魂そのものが格好良いんだろうよ。あ、忘れてたけど、このアルバム・ジャケット、ヒプノシスなんだよな。う〜ん、AC/DCにヒプノシスはまるで似合わない…。



Blues Pills - Lady In Gold Live In Paris

Blues Pills - Lady In Gold Live In Paris
ブルーズ・ピルズ『レディー・イン・ゴールド~ライヴ・イン・パリ』【Blu-ray+2CD(日本語解説書封入)】

 アマゾンのウィジェットリンクが出てこないなぁ…って思ったらそうか、Flashだとサポートしてないから出てこないのか、ってことに気づいたのはともかく、ってことは誰が見えてるんだ?IEユーザーくらいしか思いつかないんだから始末が悪い。ってことはChromeやらSafariやらも見えてないんだよな…、もちろんiPhoneなんかも見えてないし、ってことに気づいてしまって、ようやくか、と言われるのはあるのだが、ちょいと何とかしようかなと。ただ、アマゾン側って未だにFlash系のリンクばかりなのでHTML5のリンクが無いんだよ。アマゾン自体はそれで作っていると思うのだが、開放してないっつうか、なんだろ?普通にどのブラウザでも表示できるのあるのかな?調べきれてないから分からんけどパッと見たところはFlashばかり。ひとつづつ商品絞って表示させるのはできるが、このメンテって結構しんどいだろうなぁ…ま、しょうがないか。

 Blues Pillsの白熱のライブツアーを記録した映像「Lady In Gold Live In Paris」がリリースされた。実はすっかり記憶から消し去られていたバンドのひとつでして、セカンドアルバム「Lady In Gold」すら聴いてないんだが、ライブ映像のを見つけてしまったのでちょいと拝見、今時珍しく熱いライブが展開されているのを見てて、何か没頭してしまったんだよ。モロに王道なストーナーロックでしかないんだけど、その分オールドリスナーには聴きやすくって、単純にロックバンドのエネルギーがそのまま観客に伝播していくというライブのスタイルがそのまま伝わってくるだけなのだが、それができバンドってもそんなにいないもんだし、そもそもこんな古臭いスタイルの音を出しているバンドもいないんだから、そりゃ楽曲で勝負しちゃうんだろうし、と二回りして新鮮な姿を味わった。

 ボーカルのエリサ嬢のお転婆なステージアクションと歌い方でバンドの顔役を十二分に果たしているし、そうだね、ジェファーソン・エアプレインのグレース・スリックな感じがするわ。んで、そこを楽しんでるとライブだからもちろんギターソロからのバンドアドリブなんてのもあって、それがまた熱いプレイで、フレーズも古臭い中での斬新さもありつつ、バンド全体が一体となってそのセッションに喰らいついてくるというような構造、あの時代の白熱ぶりをそのまま継承しているかのようなライブプレイはロックの醍醐味を今の時代にしっかりと伝えてくれる。自分がバンドやっててもこういうのだったんだろうな、って思うくらい親しみのある音(笑)。ルックスもあの時代のダサさそのままで、ギターも古臭いの使ってるけどさ、ここまでやってくれりゃもう十分だよ。ジジイどもだけのロックに喝を入れてくれ。




Marcela Bovio - Unprecedented

Marcela Bovio - Unprecedented (2016)
Unprecedented

 そういえば、と気になったので調べてみるとなるほど、ちゃんと活動していたんだ、良かった…とばかりに遅まきながら気づいた次第。うん、マルセラ・ボヴィオ嬢のお話♪ Stream of Passionというバンドでんおフロントボーカルとバイオリンを担っていた女性なんだけどね、Stream of Passionも好きなバンドだったんで解散しますって話までは知ってて、それからどうするのかな、とは思っていたものの、さりとて彼女の情報が日本語でのニュースサイトを駆け巡ることもなく、全然抜けていたんだけど、ここ一連の新作リリース漁りの中で、ふと思い出して調べてみたら2016年にソロ名義でのアルバムをリリースしていた。嬉しいねぇ…、全く日本じゃ取り上げてくれないから分からないし、まぁ、取り上げた所でどんだけのニュース価値があるか不明だが、こういうのも現地ではどうなんだろ?そういえばこの人、現地ってどこなんだろ?メキシコ人ってのは知ってるけど…って調べてみると何と驚くことにStream of Passionのベーシストさんと結婚してたんですね。んで、今はオランダ在住とか…、ってことはオランダが地元になるのか。

 Marcela Bovio嬢のソロ作「Unprecedented」、2016年リリース作品。アルバムジャケットから想像出来るようにしっとりとした大人な音です。まぁ、簡単に書くとバイオリンと歌だけ、と言っても良いくらいの風変わりな作品。こういうのが成り立つんだなぁ…ってくらいに他ではあまり聴いたことのない感覚のアルバムで、ホントに歌とヴァイオリンをひたすら聴かせるためだけのアルバムというところか。それでもあの声量と歌唱力は健在なのでものすごく生々しく響いていくる。静かめなアルバムだからと言って静かに歌っている訳じゃなくで、思い切り教会音楽的に歌い上げているからStream of Passionで聴けたあの独特の歌声がそのまま聴けて嬉しかった。あぁ、この歌声だ…って感じでね。思い切り歌った時の高音部の何とも言えないトーンに化ける瞬間の歌声が好き。それを惜しげもなく当然ながら披露して、しかもここまではっきりと聴かせてくれるのは良いね。音楽的な路線では多分どこで行けるんだろうと思うから、後はシーンによって活躍するんだろう。

 色々とゲスト参加してたりするみたいだけど、とても追い切れないなぁ…、アルバム単位でなんかやってくれると嬉しい。バンドだったら最高だけど、多分もうソロ名義での活躍でやっていくんだろうか。Mayanというバンドに参加していくような事も書かれているんで、そっちを追えば良いのか?歌声は聴けるにしてもそもそものそのバンドの音がどうなんだろ?ってトコから入らないといけないからな、なかなか色々とハードルがあるもんだ。それでも彼女の歌声はそれだけ魅力ある、と思いたい。




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Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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