Oasis - Be Here Now

カテゴリー: 80-90-00s Rock

 そして1990年代にシーンに表れて一気にスーパースターにのし上がってしまったのがオアシス。細かい他のバンドはいっぱいあったけど結果としてはオアシスだけがシーンに残っていると言っても過言じゃないでしょ。あれだけ一気に火が点けば調子に乗るだろうし、明確にビートルズになるんだという意志があったし、その辺の屈折さが他とは違ったんだよな。兄弟バンドっつうのも響いているけど、もちろん才能ありきだけど。そんなオアシスが駄作だと言い切るのが三枚目の「ビー・ヒア・ナウ」っつう作品

ビー・ヒア・ナウ モーニング・グローリー

 1997年リリースなんだけど個人的にはこのアルバム好きだからなんでそんなに批判するんだろ?って思うけどね。多分創りたかった形では作り切れていないから後悔という意味であって、くだらない曲ばかりという意味ではないとプレイヤー側から見た時の意見だと思う。いや、だって、最初からヘリコプターの爆音で何だ何だ?みたいに興奮する効果音があって、それで「D'You Know What I Mean」っつう気怠い〜オアシスらしい曲が始まるんだもん。このバンドこそ80年代の英国ポップスに影響を受けて、更に自分達をビートルズ化させるというビジョンを描いていたバンドで、ノイズ的カオス的要素もあり、そこにメロディも加え、更に気怠い雰囲気でやる気のない英国度を世界に見せちゃったという…。マイブラが新しいポップスを定義したと思ったらオアシスがえそれを現実化したという流れが自分の中ではあるんだよ。全然違うとは思うけど、どうかねぇ。

 さて、アルバムの方は「D'You Know What I Mean」からして8分くらいの気怠い曲でおいおい〜って感じだけど「My Big Mouth」では勢い付いたオアシスのロックンロールが展開されていて、キャッチーにハードにスピーディに曲が進むのがよろしい。そういう意味ではあとは「Stand By Me」なんかは名曲だよなぁ。良くできたメロディだし、多分ライブだったら会場全員大合唱のオアシスらしい作品。90年代に於いてまでオアシスらしいと言われるくらいの独自のサウンドを見つけてくるんだから凄いと思う。なかなか自分のバンド名がジャンルになるまでってのはないもん。二つの側面からオアシスってのは自身のジャンルを持っている。ひとつは轟音ギターにかったるいメロディとリズム。もうひとつは更にゆっくりのテンポで歌い上げるバラードとは云えないんだけどテンションの高い静かな曲。ここでは「Don't Go Away」みたいなのとかね。やっぱ声がわかりやすいのかもしれない。

 良いなぁ、このアルバムは。ジャケットでプールにベンツを浮かせてるのは自分達でそういうことをしてみたかったという現れらしい。ま、キース・ムーンなんかは思い切りやってたことだけど(笑)。セカンドアルバム「モーニング・グローリー」と共に好きな作品だね。




The Music - Strength in Numbers

カテゴリー: 80-90-00s Rock

 英国という国は面白い。今の時代に於いてもそれは変わらずに面白いと思う。スミスやストーン・ローゼスやオアシスみたいに彗星の如く自分達の好きなことをやってるだけなんだ、って感じのバンドがスラスラっと売れてしまって、世間のプレッシャーに押しつぶされそうになってそのまま辞めちゃったストーン・ローゼスだったりメンバーを替えてプロの領域に行き着いたオアシスなど色々あるけど、一夜にしてスターダムというようなケースが割と多い。しかもそれがまた完全に新たな音楽ジャンルとして存在しているのが凄いところだ。アメリカでのニルヴァーナもその部類だろうが、やっぱり英国のそれはインパクトが違う。そんな彗星のように登場して活躍していたバンドの中にザ・ミュージックというバンドがある。

STRENGTH IN NUMBERS(3万枚生産限定)
STRENGTH IN NUMBERS(3万枚生産限定)

 久しぶりに4年ぶりに新作をリリースしたというので早速ゲット♪ なんだ、休暇中かと思ってたらその間に色々あったらしいね。19歳で出てきて数年はレコーディングとツアーに明け暮れていて自分達の音楽というものを生み出すんではなくって創り出すという領域になってきたときにハマり込んだんだろう。鬱状態のままバンドは停滞、レーベルからもクビを切られ…、いや、そこそこ売れていたバンドだろうに、レーベルも平気で切るんだ、と驚くが、それで無所属状態で鬱状態で何かしなきゃってことでようやく作品に着手、そんな産みの苦労を封じ込めた三枚目のアルバムが「STRENGTH IN NUMBERS(3万枚生産限定)」。

 基本路線は以前のザ・ミュージックが得意としていたトランス的で軽くてメロディが良くって歪んだギターの壁に見舞われるサウンドを維持しているんだけど、さすがに勢いだけの曲が激減。それでもあぁ、ザ・ミュージックだな、というのがわかるのでバンドのカラーをよく知っている。そして単なるトランス曲が減ったってことで、じゃぁ、どうなったかっつうと、基本その路線だけどどこが陰鬱な空気を漂わせるトランス作品が割とある。それと以前はリフ中心だったのが今回はリフというよりも曲の流れがイントロになるような感じが多い。しかしその分アレンジや音使いやコラージュなども以前にも増してしっかりと凝って創られていて、やはり才能のある若者達なのだな、と思わせるサウンドが並んでいる。多分数回聴いただけだとイマイチって感じるアルバムだと思うけど、そんなバンドの背景とサウンドと歌詞を合わせて何度も聴いていると自分が同調してくるのがわかる。決して元気になるアルバムじゃないけど、気に入った作品。何も知らないで聴いてかっこよさを持っているバンドなので、いいと思うけどね。特に大音量でガンガン流すともう最高にトランスできます(笑)。

 ちなみにアルバムジャケットは日本の街の風景から。今年はフジロックのトリも努めるんだけどデビュー前から来日公演をバンバン行っていて日本では非常に人気の高いバンドだし、彼等も日本が好きらしいね。こないだ隠密来日ライブを一回行っているけど見れなかったのが残念!どうだったんかね。今なら限定生産二枚組でボーナストラック7曲付きでかなりお得。またライブDVD出てほしいなぁ。

No Doubt - Live In The Tragic Kingdom

カテゴリー: 80-90-00s Rock

 スカッと脳天気で快活に何も考えずに楽しめるもの、そしてヘヴィメタでなくってっていうので何があるかなぁ〜と。きっとそういう気分の場合はヨーロッパのサウンドではないなぁと。ましてや日本でもなくって、やっぱアメリカ、しかも脳天気なカリフォルニアとかかねぇ…と。歪んだギターじゃなくて重くなくって、と言うと随分と限られてくると思わないか?人によってはフュージョンとかそういうのが思い付くかもしれないね。んで、自分的には思い切り脳天気なノーダウトの「ライヴ・イン・ザ・トラジック・キングダム」というライブDVD。

ライヴ・イン・ザ・トラジック・キングダム Rock Steady Live

 1997年の地元カリフォルニアのアナハイムでのライブってことですんごい人。グウェンがセレブ入りする前のライブだからこれだけ集めるのも当時では大変だったと思うけど、よくやったもんだ。今じゃまぁすぐ集まるだろうけどさ。そんで思い切りお気楽脳天気で素晴らしい傑作「Tragic Kingdom」というアルバム、しかもセカンドアルバムをリリースして売れまくっていた頃のライブだから最高に楽しめる。下積み長いからテクニックはあるし、バンドもシャープでタイトで巧いしライブをよく知ってるしね。パフォーマンスもさすがに百戦錬磨ってトコで、しかも曲がホント脳天気な名曲ばっかりで、そこにインプロでスペシャルズとかも入ってくるっつう楽しみアリ。最後はビートルズの「Obladi oblada」で友達をステージに上げて大騒ぎっつうなんともはや…。

 音はねぇ、スカ+ポップス+ロックな頃で、心地良いっす。紅一点ってのも聴きやすくてしかもキュートなので愛着が持てるのだ(笑)。そしてベースが滅茶苦茶巧いし、ドラムはスカンスカンと気持ち良いし、売れないハズないだろっていう感じでデビューしてちょっとした辺りから注目してたんだけど、知れば知るほど面白い。今では更に最先端の音を採り入れているしね。もうじき新作がリリースされるとかされないとか…。グウェン姉さんもママになっちゃったしねぇ。

 んで、このDVD、ビデオ時代にも持ってたんだけど、バンドが休暇モードに入ってからリリースされたボックスセットにシングルコレクション「ザ・シングルズ 1992-2003」とB面集のCD、更にPVを集めたDVDとこのライブDVDが一緒に入っていたのでさっさと購入。そしてついでに「Rock Steady Live」も同じ頃にリリースされていて、一緒に購入。こっちのライブは更に進んだスタジアムパフォーマーとして圧倒的な自信を見せてくれるライブで、こっちも気持ち良い。うん、なかなかここまで単純に楽しめるバンドもないので、結構お気に入りかな。


Lenny Kravitz - Mama Said

カテゴリー: 80-90-00s Rock

 シンプル且つ切実且つ愛に溢れた作品を一人の演奏で醸し出してきた天才肌の人、というのもそう多くはない。あまり売れないアーティストの中にはそういう人もいるのだが、売れた人でそういう人ってのはなかなかいない。それが80年代末期になって素晴らしい才能が世に出てきた。ジョン・レノンの再来、とまで呼ばれた人だ。

Mama Said Let Love Rule

 1991年リリースのセカンドアルバム「Mama Said」だが、これはもう売れに売れた、と思う。まぁ、今でも人気がある人なのでやっぱりホンモノの実力が備わっていたことは間違いないのだが、何故売れたか?ってのは割と疑問(笑)。でもねぇ、良い作品だよ、これ、確かに。ファーストアルバム「Let Love Rule」ではホントに一人で全ての楽器を演奏していて、それこそシンプルで人の心を揺さぶる温かいアルバムだったけど、このセカンドアルバム「Mama Said」ではそれを更に推し進めたような感じで、最初期レニー・クラビッツの最高傑作。今でもそう言われること多いと思うけど、これ以降彼の作風は変わっていくのでここで一区切り、と見た方がよろしい。

 最初のアコースティックなイントロと歌からして素朴で悲愴感のある曲でまた美しい。サビからの音はポップさからはちょっと離れているけど聴きやすいし、印象に残るし、ギターソロでは当時最全盛期のガンズを率いていたスラッシュが参加…、高校の同級生だっていうから凄い。今となってはスラッシュよりもこっちの方が才能あったってのが出てるけど、それにしても二人とも混血っつうとこでツマハジキにされつつもロックに救われたっていう友情関係らしい。そしてやっぱり二曲目の売れた曲「Always On The Run」がロックで良い。クロスオーバーなリフ…、ジェフ・ベックが奏でた「Superstition」みたいな雰囲気なので決してオリジナリティがあるワケじゃないけどかっこよいよね。これもスラッシュ参加でプロモにも出ていたんじゃなかったっけ?名曲中の名曲♪ んで、「Stand By My Woman」なんてのはモロにジョン・レノンっつう作風で、もう完全に超大物の雰囲気出しまくりの素晴らしい作品。

 そんな感じでリズム的にはやはり黒人風の独特のグルーブがベースになっているんだけどそこにジョン・レノン的な優しさっつうか作風が重なってきてロックの要素を多分に採り入れた実にバランスの取れたアルバムで結構よく聴いた。「」ではジョンの息子のショーンがピアノで参加しているし、レーベルはヴァージンだし、相当期待されて売り出されただけあって素晴らしい作品になってる。単純なロックンロールという枠から逸脱したロックの世界での名盤。

Radiohead - In Rainbows

カテゴリー: 80-90-00s Rock

 レイディオヘッドって最初に聴いたのは多分「Creep」だったと思う。何かで流れていて滅茶苦茶暗くて悲痛な歌だなぁ…でも良い曲だなと思って調べたらレイディオヘッドだったっていうのが最初。どうもそこまで暗くなれるかっていう気分でもなかったのでそれからしばらく全くほったらかしで、忘れてたんだけど結構アチコチで騒がれていて名前をよく見かけた。んで、「OK Computer」をちょこっと聴いたんだけど、やっぱり暗すぎてダメだったのでそれ以来割と敬遠してた。先日タワーレコード行ったらまた悲痛な歌声が店内で流れていたのを聴いて、あぁレイディオヘッドだ…と思ったら新作だった。

イン・レインボウズ OK Computer

 作品云々の前にプリンスと同じくウェブでダウンロード自由、お金は自分の好きな額を払ってくれという流通形態でリリースしたことで話題になったアルバムがこの「イン・レインボウズ」って作品。面白い試みだとは思うけど、作品がよくなかったら皆金払わないよなぁ、とかそんなファン層が子供だったりしたらそりゃ金払わないだろうとか色々あってさ。結局一人当たり無料から2ドル程度の支払い額だったって云うから、音楽ビジネスの底が見えたかもしれん。アーティストになるにはまず商売をどうするか考える必要があるってことだ。

 で、その音の中身なんだけど…、いや、最所に書いておくと自分もDL音源なんだけどさ(笑)。タワレコで流れてた曲は多分「Nude」っていう3曲目に入ってるヤツで、これはやっぱり暗くて自己中心的な曲だったので敢えて昔ながらのサウンドだったんだけど他はなんか散漫でね。特にやたらとデジタルビートを使ってごちゃごちゃした音にしてるのとかあって、あまり面白くない。皆どうしても昔みたいに暗くて重くてイヤになるようなレディヘの音を求めるだろうし。自分的にはそういうのがちょっと、と引いていたんだけどいざ明るくやられると全然魅力無くって…、難しいねぇバンドってのは。

Red Hot Chili Peppers - Blood Sugar Sex Magik

カテゴリー: 80-90-00s Rock

 ミクスチュアーロックの元祖とも呼ばれることの多い、そして今でも立派に現役バンドどころか超大物バンドにまで成長してしまったレッチリ。出てきた時は完璧にキワモノ扱いされていたので、そのままの記憶しかないのだが、そんな古い親父みたいなことを云っていてはいけないのだ。何せバンド名に「Red」が入っているので一応取り上げておくかなぁと思って昔入手したCDを聴き直しているところなのだが…。

Blood Sugar Sex Magik Mother's Milk

 1991年リリースの彼等の作品群の中では最も充実していた最高傑作との呼び声も高いアルバム「Blood Sugar Sex Magik」。CDを入手した当時には全然ピンと来なくて数回も聴いてなかったのだが、十年以上ぶりに久々にレッチリにトライしてみた。その時の印象しかないのでそれ以来あちこちでレッチリの名を耳にしても別に聞かなかったし聞こうとも思わなかったもんね。なので、ずいぶん久しぶりに彼等の音楽に触れる…っても17年前のサウンドなのでそれが新しい音楽かどうかはちと問題ではあるが(笑)。

 結論から書くと…何が面白いかさっぱりわからん(笑)。いやぁ、ベースのうねるラインの凄さとかドラムのキレの良さはもちろんギターも含めてサウンドも凄く斬新で正にミクスチャーなロックでは勢いのあるバンドだしそれでいてしっかりと聴かせるところ、っつうかメロディがポップだったりするので非常に聴きやす感もあるしノリももちろん凄く良いので、どう聴いてもかっこいいハズなんだけど、自分的にはダメ(笑)。まぁ、こだわる気もないんだけど受け付けないんだよなぁ…、理由はわからんが、何かあるんだろう。ファンクならファンク的にもっと面白くできるだろうし、ロックならロックでもっとかっこよくできるだろうし、どうにも音的なトコロが中途半端っつうか、それが受け入れられる時代だから別にいいけど、何だろうなぁ〜、多分アメリカ、しかもカリフォルニア出身だっけ?の空気感がよろしくないのかもしれん(笑)。いや、そうとは限らないけど…深みがないっつうかね。そういうトコ。もっともっと何度も何枚もアルバムを聴き込めばもしかしたら気に入るのかもしれないけれど、多分そこまでできないだろうからなぁ…。

 ってな辛辣な個人的意見を書いているけれど、アルバムとしての出来映えは音のかっこよさやウケってのはしっかりしているし、良い曲も幾つも入っている…。「Breaking Girl」とか売れた「Give It Away」とか「Under The Bridge」とかさ。なのでやっぱ名盤なんだろう、そして凄く人気があるので自分の感覚が違うだけなんだろう、と思うがロックなんてそんなもんだろ(笑)。まあいいじゃないか。しかしこういうロックってよくわかんないなぁ…。ロックってもっとかっこよくやるもんじゃないかな。

Marilyn Manson - Loud Park 07 Live

カテゴリー: 80-90-00s Rock

 ラウドパーク大トリを務めたマリリン・マンソン。…とは言え、これまでラウドパークに参戦してきたファンが望むいわゆるヘヴィメタルというサウンドからはちとかけ離れた世界観を持っていることは言うまでもなく、ある意味大トリはArch Enemyに委ねられていたとも言えるか…。

ガンズ・ゴッド・アンド・ガバメント Demystifying the Devil The Early Years
Marilyn Manson - Eat Me, Drink Me Eat Me, Drink Me
Marilyn Manson - Antichrist Superstar Antichrist Superstar

 まぁ、そんな感じがしたもののとりあえず日本ツアー最終日という位置付けでツアーを行っていたマリマン、さすがに最後のステージだけあって準備も時間をかけてじっくり整えての登場。初めて見るけどやっぱり異常な雰囲気はしっかりと出しているなぁ。そしてバンドが巧い。これまでメタルバンドもテクニックは凄くあったんんだけど、このバンドの巧さはそれを軽く凌駕するくらいに完璧なステージと音世界。そういう面でやはり彼等はプロフェッショナルな集団で、アメリカ全土を制覇し、世界を制しているだけのことはある。だから迫力ももちろんだし、聴かせるところも演出するところも見事にツボを得ているのだ。

 が、やっぱりつまらん(笑)。いやぁ、ショウなんだよねぇ。これまではロックやメタルをやるんだ〜っていう感じのがあったんだけどマリマンの場合はエンターティンメントなのでやっぱり違う。シアトリカルで危険な雰囲気を醸し出す、ってのは似てるのかも知れないけどやっぱりなぁ、ここまで大きくならなかったらもっとアングラでよかったかもしれないけど、ちょっと無理だったか。案の定どんどん客は帰っていくし…、かく言う自分も途中で帰ったんだけど(笑)。

 どうやら新しいアルバムからの曲は結構カットしたらしく、かと言ってヒットした曲ばかりを並べ立てるでもなかったらしい。どれもあまり知らないのでなんか凄い雰囲気だなぁと思って見てました。まぁ、こういうのもアリだろうな、と…。

Foo Fighters - Echoes, Silence, Patience & Grace

カテゴリー: 80-90-00s Rock

 音楽シーンってのはやっぱり秋のリリースってのが多いのかな。ここのところやたらと新作を耳にする、というかしなきゃ、って思うバンドやアーティストが多くて、どれもこれも一気に出すなよとか思っているのだが…。まぁ、別に聴かなきゃって思うまでもないけど出ているなら聴いてみようかってのもいくつもあって、適当につまみ食いしているんだけれど、その中のひとつにフーファイターズの新作「Echoes, Silence, Patience & Grace」があった。

Echoes, Silence, Patience & Grace The Colour and the Shape
Foo Fighters - Echoes, Silence, Patience & Grace Echoes, Silence, Patience & Grace
Foo Fighters - The Colour and the Shape The Colour and the Shape

 通算7枚目?かな。最初期は面白くてよく聴いていたりPVの楽しさもあって見ていたバンドだけど、最近は全然意識してなくて忘れてた(笑)。ここのところ盛り上がってるみたいなので何かと思ったら新作がリリースされるってことだったみたいで、先月末にリリースされたらしい。あれこれと聴くものもあったのでそんなに急いでってモンでもなかったけど先日機会があったので聴いてみました♪

 シングル「The Pretender」がアルバムの冒頭を飾っていて、これがまたえらく評判の良い曲なのでちと期待して聴いたら、見事。さすがにフーファイターズ独特の、らしい展開で作られていてデイヴ。グロールのパワフルな歌声がこれまた見事にマッチしたナイスな曲だったね。アルバム全体としてもやっぱりパワーに溢れる作品で、でも昔ほどのハチャメチャさっていうのはどこか成りを潜めているかな。まぁ、さすがに10年以上やっててそのままってこともないだろうから当然なんだけど、そんなに作風は変化していない。ただ深みが出てきた感はあるかな。面白いね、これは。アメリカのバンドでアメリカらしさをたっぷり出してるけど、その思い切りの良さが楽しいっつうか、本来音楽の持つ面白さを出してるって感じ。

 ジャケットも最初期に戻ったかのようにバンド名そのままの原子爆弾。そしてプロデューサーにはセカンドアルバム「The Colour and the Shape」を一緒に作った人を再度迎えての制作ってことでここのところ離れていたファンを引き戻すには絶好のアルバムになるっぽい。こういう成長って面白いよね。相変わらずPV楽しめるかな…。

The Smashing Pumpkins - Rotten Apples

カテゴリー: 80-90-00s Rock

 同時期に出てきて人気を博していたバンドのひとつにスマッシング・パンプキンズっつうのがあって、どうにも「パンプキン」って言葉が付いた瞬間から「かぼちゃ」ってイメージしかなくって例えそれがどんなバンドであっても「かぼちゃ」なんだよ。まぁ、そんなイメージはともかく、何となくPVなんかで見ていると歌っているのは正に「かぼちゃ」みたいな頭ハゲのでかいお兄ちゃんで、なるほどバンド名ってのは本人達のイメージをきちんと演出したものなのかと納得したものだ。思考回路がそっちに行ってしまっていたのでバンドの音をきちんと聴くに至らなかったという…。

Rotten Apples,The Smashing Pumpkins Greatest Hits メロンコリーそして終りのない悲しみ ツァイトガイスト
Smashing Pumpkins - The Smashing Pumpkins: Greatest Hits (Rotten Apples) Greatest Hits (Rotten Apples)

 いや、まぁ、それでも周辺にはそれなりにスマッシング・パンプキンズを好きな人もいて、へぇ^なんて思っていたんだけど、聴いてみると「う〜ん」という感じでねぇ…。特に何に秀でているというもんでもないし、強いて云えばギタリストが日系なので応援したくなるっていう程度で、歌にしてもまぁ非凡だし、バンドのテクってもまぁ、プロならこんなもんだろうって感じで、楽曲の良さってのが凄いか、っつうとそうでもないし…、いや、良い曲もあるけどなんつうか、凄い、素晴らしいっ!っていうんじゃないので…。音的には色々と試してるっつうのはわかるけど、チトなぁ…。

 …と、酷評していてもしょうがないので、有名作品とされている「メロンコリーそして終りのない悲しみ」は元より、もっと安直にベスト盤「Rotten Apples,The Smashing Pumpkins Greatest Hits」を聴いてみて再度挑戦。うん、確かに色々と調べていると名曲とされるものは大体入っているので、よし。しかし、特性がないなぁ…。何で人気が出たんだろ?普通に何人かメンバーが集まって音を作りましたっていうバンドにしか聞こえなくて、決してロックでもないし…。わからん。「Eye」っつう曲が映画「ロスト・ハイウェイ」のサントラに収録されていたので、ここの所一連のバンドと並べてみたんだけど、この曲だけ作り方が異質なんだね。逆かと思ってた。後は人気が高いのが「1979」ってのですか。どうにもマイ・ブラディ・ヴァレンタインみたいにしか聞こえないなぁ…。「Tonight Tonight」も人気ありとのことで…。これならまだわかる。きちんと作られてるし。ただ、わかった、声がキライらしい、俺(笑)。それ云ったら終わるけどさぁ。

 どうやら最近また再結成してアルバム「ツァイトガイスト」をリリースして巷では相当話題になっているみたいなのでどうなんだろ?もう90年代のバンドもそういう再結成ブームに乗れる時代なんだなぁ…。

Nine Inch Nails - The Downward Spiral

カテゴリー: 80-90-00s Rock

 マリリン・マンソンと繋がるアーテイストとして有名なのがナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナー。マリマンの「アンチクライスト・スーパースター」っつうアルバムが滅茶苦茶売れたらしいんだけどその時のプロデューサーがトレント・レズナー。マリマンって彼のレーベルから出てきてるんだね。似たような感じの二人だが…。

The Downward Spiral ザ・ダウンワード・スパイラル+13(デラックス・エディション) Year Zero
Nine Inch Nails - The Downward Spiral The Downward Spiral

 そんなことでナイン・インチ・ネイルズ。1994年の大名盤と呼ばれている「The Downward Spiral」を聴いてみた。いやぁ、もちろんバンド名は知ってたし、トレント・レズナーの名も知ってたし、なんてったってボウイのツアーで前座を行うバンドってことでエラク話題になったので知ってた、ってとこだけど、一方ではPVが凄く不気味ってのも知ってたかな。音的にはまともに聴いたことはほとんどなかった。何かねぇ…あまりにも退廃的でデジタルサウンドっつうイメージと、あまりにも暗すぎるってのが要因かな(笑)。まぁ、病んだアメリカが産んだ文化の象徴って感じかね。

 で、その「The Downward Spiral」を聴くのだが、10周年記念盤「ザ・ダウンワード・スパイラル+13(デラックス・エディション)」がリリースされるほどの傑作ってことで、どんなんだろ?って結構興味津々でGo!へぇ〜、凄いデジタルサウンドと無機質なドラミングの上に暗くて繊細な歌が乗っかってて、インダストリアルロックと呼ばれているのもよく分かる気がした。煌びやかなギターのエモーショナルな側面などは全く皆無と云っても良いくらいで、どうやって音楽が構成されているのかと不思議になるくらい。しかしそれでも有名な「Hurt」に代表されるような、モロに感情を紡ぎ出した曲というモノはいくつも存在していて、両極端な世界なのかな、もしくは一本スジの通った世界なのかも。

 やっぱ退廃的だなぁ…、どうしてこの時期のアメリカはこんなに病んでいたのだろう?そしてこのアルバムを名盤としてしまう世界って凄い。ただし不思議なことに英国のジョイ・ディヴィジョン的な徹底した暗さではなく、深みの面についてもやはり英国人のそれとは異なっていて、やはりアメリカ的な部分なのかな、と。難しいけど、人に構ってもらいたくない暗さが英国的で人に構ってもらいたいがための暗さってのがアメリカ的っつうか…。聴いていて悪くはないし、アルバム的には凄いけど…、ん。深みという意味ではちと違うかな。ここから入った人には凄い衝撃的な作品だと思う。それくらい凄い。多分英国の深みが好きな人にはハマる。