Nirvana - In Utero

Nirvana - In Utero (1993)
IN UTERO

 ロック史に於いて、シーンの流れを劇的に変えてしまうというインパクトを放つバンドやアルバムの登場ってのはいくつも挙げられるが、ほとんどの場合がそのバンドは短命に終わるというものだ。その人の命も、と言う方が正しいのかもしれないけど。そういうロックの悲劇的スターってのも神格化されて伝説になっていくことも多かったが、今の時代はそこまでは無いと思う。ただ、そういうアイコンの果たす役割は大きくあって、当然ロック好きな連中の会話のネタにもなるワケだし、その解釈の違いなんてのも出てきて面白い。

 Nirvanaの3枚目のアルバム「In Utero」は1993年にリリースされているが、面白いことに前作の「Nevermind」ほどのインパクトは全く無かったようだ。それでも成功者として追いかけ回られ、精神に破綻をきたしていった天才肌が故、の悲劇は起きるのだが、このアルバムを聴いている限り、その後数年したらずいぶん落ち着いただろうなぁとも思う。ってのも、改めての話にはなるけど、時代が過ぎ去ってから聴くこのアルバムの出来栄えと存在意義ってのがどうも中途半端と言うか、当然ながら前作ほどのインパクトは放っていないし、それでいてグランジの雄と言われる中でのグランジって音の方向性を示唆しているものでもなくずいぶんと普通にロックアルバムしている作品に聞こえてくるからだ。

 安っぽいギターを思い切り歪ませて静と動の対比による破壊力、ギターソロなんぞはなくただただパワーと退廃的なスタンスでファンを魅了していくしかないのだからそりゃいくつもバリエーションを並べるのも難しかろうと。結果的にギターソロも入ってくるし、曲構成だってそれなりに展開していくし、楽器演奏のテクニックには頼れないから結果、普通のロックバンド的な方向性になるのも分かる。パンクと同じ衰退を一瞬で辿っていった、とも言えるのかもしれない。それでも市場に残したインパクトは絶大だったんだが。このアルバム、当時もちょこっと聴いたけど全然残らなかったんだよな…。



Dinosaur Jr. - Green Mind

Dinosaur Jr. - Green Mind (1991)
グリーン・マインド(紙ジャケット仕様)

 90年代初頭のグランジの波は当然リアルタイムで流れていったものだけど、そこまで自分的には影響無くって脇をすり抜けて行ったようなものだった。ところがロックシーンそのものには大いなる影響を与えていって、それまでのロック感を完全に否定、撃破して退廃的な時代を象徴するかのように世間に流行していった。90年代は正にいろいろな意味で暗黒の時代だったし、退廃的な時代だったとも言える。一方でコンピューターやインターネットがどんどんと進化して普及していった時代だったにも関わらず、だ。この相反する事実は何か不思議な気がするんだけどね。

 Dinosaur Jr.の1991年作「Green Mind」は彼らの4枚目のアルバムで、ほぼ主役のJ.マスキスがすべてを手がけているアルバムとのこと。さほど当時から興味がなかったので売れてたのは知ってたけどアルバムをじっくり聴いたこともなかったし、グランジ一派なんだろ、っていう勝手な思い込みだったんだよ。ところが聴いてみれば何か妙。特に今の時代なんかにコレ聴くとグランジなんて冠はすっかり忘れてるから、多様なサウンドが詰め込まれたバリエーション豊かなアルバムという聞き方にもなる。冒頭の疾走感溢れるロックソングからアコースティックで疾走していく曲もあり、メロディアスに奏でられるサウンドもありと、結構ロックの奥深いトコロまでやっている感溢れる作品で、時代に乗って出てきたけど、その実しっかりとクラシックロックの影響は受けているというのが分かる作品。

 時代に迎合した、と言われてもいるけど、実際はかなり先取りしていて、彼らこそがグランジの最初なんじゃないか、なんてのも思える。アルバムリリースどころかデビューそのものも80年代なワケで、キャリアもありきでここに到達しているワケだから。80年代にこれは受けなかっただろうなぁというのはあるから、やっぱりそういうのは時代が待っているんだろうよ。ちょいと粗雑過ぎるキライはあるけど、普通にロック的に勢いあるし、結構スタンダードにロックの概念に則った作品で売れたのも頷ける快作。



The Amazons - The Amazons

The Amazons - The Amazons (2017)
The Amazons

 いつからか英国ギターロックシーンみたいな感じで言われるバンド郡が出てきて、ルーツを漁ればそりゃ皆同じ様なバンドからの派生ではあるんだけど、自分的にはどうにも入ってこないというのが多い。恐らくギターを奏でているのはそうなんだけど、曲を奏でるのに必要なギタープレイ、コードプレイになっていて、それを歪んだ音でかき鳴らしているという方が強くて、ギター本来のカッコよさ的な所を弾いているんじゃないから、っていう事でギターバンドと言われている割にはギタリストバンドじゃないよな、ってのがあって好まない傾向が強い。嫌いじゃないんだけど、どうもポップ傾向だから、ってのもあるかな。まぁ、いずれにしてもロックでのギターとは異なるような気がしててね、本能的に自分には入ってこないんだろうと。

 The Amazonsというこれもまた2017年にシーンに登場してきたバンドのファーストアルバム「The Amazons」で、見事なまでにギターロックそのまま。結構ロックに軸足置いてる感じな作品に聞こえている。バンドそのものもポップシーンよりもロック志向が強いようで、ワンマン体制に近いのかな、聴いてると結構気合を感じるんで面白そう、と思えるよね。その分楽曲レベルの話になると、どこか記憶に残りにくい印象はあるが、それこそがロック、か。こういうのって聞きやすくて良いんだろうな。新人バンドとは思えない堂々とした作風ぶりで、どんな方向性に進んでいってどういうバンドになってくのか、ちょっと楽しみではある。

 昔で言う普通のロックってのをそのままやってるバンドで、それこそロックが一般的になったという事でもあるけど、その意味では頂点に近いトコロをやってる。既に人気もかなりのものになってきてて、フジロック来日でもトリ飾っちゃうんだから早くも素晴らしいバンドになっていったものだ。確かにそういう会場で聴いていたら気持ち良いんだろうなぁという楽曲も多い。やっぱり大衆化するロックってのは必要だろう。これもまただからそれが好きか、ってのとは異なる話だけど、アルバムにしてもバンドにしてしっかりと出来てて見事なものだ。





The Sherlocks - Live for the Moment

The Sherlocks - Live for the Moment (2017)
Live for the Moment

 自分的にはさほど好きではない音だけど実によく出来ているアルバムやバンドってのは多々ある。聴いててすごいなぁ、よく出来てるなぁって思うけど好きかって言われるとそんなことない、好みではないって話ね。そういうのって何でもあるし、だから、って話だからさ。もちろん聞かないでそうは言わないけど、聴いた上での自分の好みってヤツ。ただ、あまりにも良く出来てるとそれは好みを超えるってのもあるんで、好きじゃないけど結構聴いたってのはあるのかな。それって好きってことじゃない?って話にもなるけど、そうじゃないんだよ、アルバムが良く出来てるから聴いてただけで好みじゃないって事ってのがあるのだ。

 The Sherlocksって2017年にシーンに登場した英国のロックバンドのファーストアルバム「Live for the Moment」。まだまだ若いよぉ〜、ホント。それでこんだけの王道英国ロックを堂々とカマしてくれるという新人バンド、とんでもなく大物感漂ってて、自分的にもそんなのナメてたんだけど、聴いてみたらもう驚き。何だこりゃ?ってくらいに素晴らしいサウンドをこれでもかとばかりにアルバムに詰め込んで聴かせてくれるファーストにしてベスト盤って言わんばかりのアルバム。どう言うんだろうな、キャッチーでポップ、且つしっかりとロックしててギターも絡み合ってるしサビやらも皆で歌えるというか、さらに大騒ぎできそうなコーラスラインもあったりと非の打ち所がまったく見当たらないレベル。ギターもさ、ストラトとテレキャスの絡みで結構格好良いんだ…、テレキャスがリードしてるのも良いし、ギターバンドとして見てもなかなか楽しめるバンド。

 楽曲はこれがまた凄い。ホント、二十歳そこそこの連中連中が奏でるレベルじゃない。Oasisがスタジアムでやってたような雰囲気をそのままやってて、大観客がそれを叫んで歌ってるっていうシーンが容易にイメージできちゃうくらいの楽曲で、素晴らしい曲ばかり。ビートを効かせててギターもシャリーンって鳴っててフックはしっかりしているし、抜けた歌の聞かせ方も他に類を見ない大衆性を持っている。これはもうブレイクしていくだろうなぁ…って。んで、冒頭の話、これが好きかってなると、ちょっと考える(笑)。Oasisもそうだけど、同じ様な感触を持ってるんだよ。でも、聴いて損しないアルバムだよ、凄いもん。





Muse - Simulation Theory

Muse - Simulation Theory (2018)
シミュレーション・セオリー【デラックス盤】

 期せずしてまるで異なる方向へとこのブログは進むものだ。昔ほど方向性をきちんと決めて書いていないから結構その場その場の流れによるのだが、それでも漠然とこのヘン聴こうかな、とかそのヘン深掘っていけるなら面白いかも、なんて自分でも楽しみにしてたりするんだけど、何の拍子かわからんが、想定していない方向に進む。読む側はそんなん大して気にしてないだろうから何が出てきても良いとは思うんで、気にしてるのは自分だけってのも分かってるのだが、単純に自分が聴こうとしていた辺りに辿り着かないのかもなぁ…という残念感か(笑)。

 Museの新作が出てた。「Simulation Theory」ってアルバムで、今度はエレクトロニクス的サウンドだとか云々。結局評判なんかを見ている限りではMuseの音楽性の変化についていけないとかハードロック的なMuseを求めていたからどうにも許せないとか受け入れられないとかそういうのが多いようだ。そんなん意識しないで聴いてたんだけど、コレもまた凄いアルバム出してきたなぁという印象。もう相当のベテラン大御所なのにここに来てまだ更に突き進むというかチャレンジしていくスタイルも見事だし、その方向性がこれまた斬新なんだからさすがの才能だ。簡単に書けば確かにハードロック路線じゃないし、エレクトリカ路線なんだけど、それは表面の音だけの話で、どっちかっつうとロックとかMuseらしさ、ってのをそういうスタイルでどんだけ表現できるか、みたいな事に挑戦している感じか。そしてそれはしっかりと成功していて、どっからどう聴いてもMuseの音だし、同じくどっからどう聴いてもロックでしかない。ただエレクトリカ的ではあるっていうだけで。

 そういうのって既成概念ぶっ壊してのスタイルで面白いし、そんな事出来る人も多くないし、それが実現されてて、リスナーはそういう変化に対応仕切れない、正に昔のボウイもそういう風に受け止められていたけど、やっぱり結局は作品の質の高さと時代性が評価されて歴史になっている。このアルバムもMuse史の中ではそういう位置付けになるアルバムだろうと思う。むちゃくちゃレベル高いんだよ、とにかく作品がさ。だから曲がつまらないとかアレンジがどうのって話にならない。それが自分の耳に馴染んでしまう頃には好きになっちゃってるし認めている頃だろう。見事な傑作。やっぱりこの人達の信念はホントに突き抜けてる。それが作品に表れてるもん。それにしてもこういうのってどうやって作るんだろ?凄いなぁ…。







Rage Against The Machine - Renegades

Rage Against The Machine - Renegades (2000)
RENEGADES

 ホント、聴き続けてて面白いなぁと思うのが、昔聴かなかったアルバムやバンドでもこうしてアレコレやってると聴き直したり、また出てきたりして聴く事になるってのがあってさ、それがまた改めて異なる刺激を受けてカッコよく聴こえたりもするし、意外な発見があったりもして楽しめる。せっかく時間を割いて聴くんだから楽しめた方が得だし、得したいと思って聴くワケだし。それが自分にとって結構な刺激にもなってるし楽しみにもなってるし、ロックってやっぱかっこいいわ、聴いてて良かった♪って思えるもんね。

 Rage Against The Machineの2000年の最終作「Renegades」はカバーアルバムなんだよ、って話だけど、これ、カバーアルバムっても原曲なんて全く残ってないから(笑)。どっちかって言ったら、原曲なんかなくて自分たちの曲作ってやった方が簡単だったんじゃないか、とすら思うくらいにアレンジされまくりすぎてて、どっからアレンジしたんだ?ってくらいだ。頭の片隅に原曲流しながらこれ聴いててもどうしてこうなったのか分からなくなる。それくらい自分たち自身の音に沿ったアレンジでカバーしているからオリジナルアルバムとしたって良いくらい。だって、ここに入ってる楽曲の原曲を全部知ってる人ってあんまりいないだろうし、それくらい多岐に渡ったバンドの曲をカバーしてる。共通してるのは反逆者ばかりだってことくらいか。

 自分もやっぱり全然知らないのが並んでて、聴いててカバーなんて関係ないわな…ってくらいRageらしいアレンジが続いてて違和感なく聴いてたもん。ストーンズの「Street Fighting Man」ですら全然原曲なんて分からなかったしね。ディランの「Maggie's Farm」だってこんな風になるなんて思わないし、そりゃもう全然。だからオリジナルアレンジ作品って聴いてるとレイジってバンドの本質が分かる。ただ、こんだけエネルギッシュなバンドだったからこのカバーアルバムをリリースして解散しちゃってる。そりゃ続けられないわな…。



The Autumn Defence - Circles

The Autumn Defence - Circles (2003)
CIRCLES

 レコードからCD時代へと替わり音が良くなったと揶揄されたがやはりアナログの良さも際立っていった。今度は器の話ではなくリマスターなどでCDのスペックをフルで活用できるようにソースがいじられて一旦の音質は頂点を極めた。そこからデジタルDLになって倍以上のスペックで聴けるようになりハイレゾ化へと進んでいる。ところが一般的にはCDどころではない劣悪な音質であるMP3フォーマットが今や普通の音質だ。SpotifyにしてもアマゾンにしてもiTunesにしてもMP3フォーマット、AACもあるけどそんなもん。それでも今度はその普及したフォーマットで如何に良い音で聞かせるかという技術向上となり、今じゃMP3フォーマットでもしっかりと聴ける音質になっている。先日イヤフォン買って、良い音だ、と思ってても結局その圧縮音源を聴く事が一番多くて、もっと良い音が出るイヤフォンなのだろうと思いつつも勿体無いなぁ…なんて。ただ、それでも良い音なので楽しめるんだが。だからちょくちょくとCD音源レベルは聴くんだが、確かに身の詰まった音なのは当然実感できるけど、MP3音源も今はホント良い音だよなぁとつくづく。

 The Autumn Defenceというアメリカの最近のバンドの2003年の2枚目のアルバム「Circles」。バンド名が顕著に出ているジャケットを選んでいるだけなんだが、これもまた名前とジャケットで選んだだけというバンドだったけど、なるほどそういう音ですが、と妙に馴染めたアルバム。好みではないけどね、ただ、馴染みやすい音世界だったって事で、端的に書けばフォークグループ、しかも最近のだからもちろん単純にフォークギターだけってんじゃなくてしっかりとストリングスやバンドの音も入ってるし、しっかりとしたスタンスでの作品だからフォークバンド、と言って片付けられるもんでもない。何が新鮮なんだろうな、ありそうで無かったと言うかこの時代のフォークだから、なのかアメリカなんて昔からこういうのたくさん出てきていたのにね。

 多分メロディセンスの違いだろう。妙にメロディがあった昔のフォークソングとは違って結構な英国的メロディとでも言うのか、無理にメロディを作っていない、でもディランみたいなんじゃない、ってのか、そのヘンがバンド名にもある哀愁感を漂わせての秘訣なのか、アメリカらしい、っていう部分がほとんど見当たらない珍しい空気感でもあるし。自分は知らないけどWilcoってバンド?のメンバーの2名が独立してやってるバンドらしい。Wilcoなんてウィルコ・ジョンソンだろ、ってしか思わないからな(笑)。






Let's Eat Grandma - I'm All Ears

Let's Eat Grandma - I'm All Ears (2018)
I'm All Ears

 DLの時代になってもアルバムジャケットって重要なんだな、と痛感。やっぱり雰囲気で音を想像しちゃうし、それが当たってくれると嬉しいし、良い拾い物した気になるしね。普通のは全然わかんないけど、雰囲気あるのは何か気になって聴いてみる。こないだも書いてたけどすぐ聴けちゃう環境だからさ、試しちゃうんだよね。もっと大切に音楽聴いてじっくり楽しんでっていうのがスジなんだろうが、そういう聴き方もあるってことで…。音楽を消耗するというスピードがどんどん早まっているのかも。一曲づつをもっと大事にしてればこんなに産業も衰退しなかっただろうしリスナーももっと深く聴いてたかもしれん。

 2016年にシーンに登場したLet's Eat Grandmaという英国の女の子二人のユニットの2018年セカンド・アルバム「I'm All Ears」。何がって、このジャケットの雰囲気がとってもアングラな雰囲気出してて黒百合姉妹みたいな感じ…、4AD的と言うのかな、そんな感触だったんで聴いてみた次第。聴きながらアレコレ初めて調べるんだけどね、面白いよなぁ、こういう何でもありな音とファッションの二人組が出てくるトコロが英国の深いトコロ。決してアングラな音でもなく、キャッチーにポップに可愛らしくもあり、ただ、アングラ臭もプンプン漂うというムードの作品だ。でも、確実にプロが聴かせやすく作り上げているという実験作。彼女たちは一体何をどうしているんだろうか?曲を作ってるのか音を作ってるのかアイドルやってるのかと不思議になる。多分音楽作ってるんだろうとは思うけど、それも骨格作ってるだけなのか、アレンジ面まで関与してこういうの出してるのか、歌詞書いてるだけなのかとか色々不思議なトコはある。そのうち分かるだろう。

 エレクトリックポップなんだろうな、こういうのって。バンドの音じゃないし、ここで登場しなくても良いのかもしれない。ただ、どっかでこのアングラ感が面白くなるかも、という期待感。それに加えてやっぱり新しい世界の音ってのは常に刺激があるから古いのばかり聴いてるんじゃなくて飛び出していかないとね。




Circa Waves - Different Creatures

Circa Waves - Different Creatures (2017)
Different Creatures

 若さに溢れた音に触れるとやっぱりそのエネルギーに惹かれるし、ロックってのはいつの時代もパワフルで尖ったモノなので、若狭という武器は確実に必要。やってる本人達は当然そんな事意識して無くて普通にそうなる。後で聴くとその若さ故の溢れるエネルギーが音に詰め込まれている事に気づくだろう。それは大抵ファーストアルバムとセカンド・アルバムの違いだったり、それ以降のアルバムとの差だったりして顕著に作品に現れるものだ。それも面白い。だから数年した後からバンドってのはどうなっていくのか、ってのが面白くなるし、もしかしたらそこまでのモノかもしれないなんて事もある。

 Circa Wavesという英国の新鋭バンドの二枚目の作品「Different Creatures」を耳にした。特に意識したワケじゃないけど、やっぱり新しい音で若い音を聴くとエネルギッシュさが気になるし、それ以上に当然どこか新鮮さ、斬新さ、そしてロックらしさみたいなのも気になる。いくつかこの辺りのバンドを聞いてたんだけど、そんなに自分が面白いかも、って思うのが無くて、もちろん何度も聞いてれば違うのかもしれないけど、ざっと聴いてて何となく、ってのでこのCirca Wavesってバンドだ。アルバムは2017年リリースの作品で、どうやらファーストとは割と異なる音楽性になってきてのエネルギッシュな作品ということで、だからこそ面白いと思ったのかもしれない。やってる音は勢いのあるガレージロック、だろう。どことなくスタイリッシュな作風でもあるし、今まで自分的にはここまでのはあんまり聴いてないからか面白いと思ったのかも。

 リバプール出身なんだ…、メロディセンスがなかなか絶妙でもあり、その一方でギター中心のガレージサウンドでもあるし、その辺がユニークなんだろうね。そしてどこかオシャレで繊細な音色やフレーズも出てくるし、不思議な感覚のするバンド。古いロックでは出てこない感性かな。だからこそロックは面白い。そんなバンドで、ちょこちょことこういう新しいのは耳にして気にしていかないとね。




The Quireboys - White Trash Blues

The Quireboys - White Trash Blues (2017)
White Trash Blues

 やっぱりブルースってのが一番いつまで経ってもやっていられるし聴いていられるのかもな。若い頃からブルースってのはよ、みたいなのを思ってたからやっぱり聞いてたし、年取ってからもやっぱりブルースってのはよ、みたいなのあって、ジジイになったらそれはそれでまたブルースってのはこんだけ味が出てから初めて出来るんだよ、みたいなのもあって結局一生ブルースなんじゃねぇか、みたいにね(笑)。しかも流行りものと無縁だから青春の1ページみたいなのとはちょいと違うし、取り組もうと思わないと取り組まないし、やっぱりロック聴くならブルースありきだよなってのも普通でさ。

 The Quireboysの2017年作品「White Trash Blues」。クワイアボーイズってアレ?って人、そう、アレです。80年代終盤に出てきたバンドそのまま。途中解散したけどここ最近は復活していてもちろんオリジナルアルバムもリリースしているんだけど、今回の「White Trash Blues」は王道ブルースの名曲郡のカバーアルバムで、多分彼らもずっとやってみたかったんじゃないだろうか。物凄くロック的に仕上がっていて、ホワイトブルースそのままになってるし、しかもスパイクのあの歌声は年を経て一層しゃがれてきているから迫力を増しているし、どの曲もバンドとして熟成したサウンドに仕上がってるからかなりの名盤になっちゃってる。原曲知らなくてもブルースアルバムとして普通に楽しめるレベルになってて、カバーって知らなきゃ分からないのもある。妙に格好良いぞ、これ。

 ちょっと驚いたのはクワイアボーイズってこんなにブルースバンドだったっけ?ってトコで、自分的にはそんな認識はなかったんで改めて聴いてて、なんか本物、って感じだったんだよな。英国人だからあのブリティッシュブルース的な香りももちろん入っているし、だから70年代初頭のブルースロックバンドらしくなってるって意味で、ここから入ったらかなりお気に入りにはなるアルバムですな。







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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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