Gillian Welch - Boots No 1 the Official Revival Bootleg

Gillian Welch - Boots No 1 the Official Revival Bootleg (2016)
Boots No 1 the Official Reviva

 うわ〜、良いジャケット!ってだけで聴いてみたくなって、DLして聴いているという始末。だってさ、このジャケット…ってかレスポールJrに目を惹かれただけなんだけどね、こうして見せられるとやっぱりカッコ良いギターだな〜って。自分的にはR&Rなギターのひとつなんで、こういう女の子が弾いている姿ってのは想像もしたことなかったけど、こうして見ると、コガラなボディだし軽さもあって女性に受けてもおかしくないか、とも思う。

 Gillian Welchなる女性の「Boots No 1 the Official Revival Bootleg」…、いや、全然知らないからさ、とにかアマゾンリコメンドでジャケットが出てきて、聴いてみた次第なので、どんな音楽やってるのかも知らないし名前も初めて聴いたし、それでもレスポールJrダブルカッタウェイですからね、悪いはずないだろ、という勝手な先入観で聴いてみると、ほ〜〜、これはこれは…、モロにアメリカのカントリーやブルーグラスとかその類のシンガーソングライターの一人なのだろう、もちろん女性でして、垢抜けた感じがよろしい。これ、レスポールJrの音じゃないんだろうなぁ、と思いつつも、きっとどこかでは使われていると期待したいが…アコギ大半なのでなんだろな…と思って聴きながら調べていると、1996年に彼女がリリースしたアルバム「Revival」の20周年記念ってことで、2枚組の豪華版がリリースされたってことで、でもテイクやら何やらが詰め込まれているらしい。それでこんなに生々しいサウンドばっかりなのかと気づいた次第。こういう順番で聴くってのはどうなんだ?って思うけど、こんだけ色々リリースされている昨今、そういう風に入る人もいるのだろうな、と往年の名盤でもそう思う。

 内容的に自分はどうかで言えばどっちでもなく、サラリと聴けてしまうし、歌声が個性的ってワケでもないし、ただアメリカではこの手のシンガーは大抵それなりに受ける。だから人気はあるんじゃないかな。中身よりもジャケットでヤラれたパターンだから飾りながら聴くってのが一番良いんだけど、DLだしなぁ…、しょうがない(笑)。こういうギターもあるんだよ、っていうことでカッコ良さを味わって下さい。ジョニー・サンダースやミック・ジョーンズが使ってました♪





The Brian Setzer Orchestra - Rockin' Rudolph

The Brian Setzer Orchestra - Rockin' Rudolph (2015)
Rockin' Rudolph

クリスマスイヴ♪

ワクワクする特別な一日って思える日♪

 なんて気分が盛り上がっている人も多いことだろうからシンプルに、こんなBGMいかが?ってなトコで、The Brian Setzer Orchestraの「Rockin' Rudolph」。こういう作品って毎年登場させられるから良いよね。こんだけ徹底してアメリカを代表するクリスマスソング集のロカビリー盤なんてあり得ないし、こんだけ楽しませてくれるのも他にないし、ホント、独自の作品。しかも軽快に楽しめるし、基本カントリータッチだから誰でも気軽に聴けるし、多分こういうのキライな人いないと思う。だからちょっと置いてあればとっても楽しめること間違いないし盛り上がることも間違いない。一人でこれ聴いてクリスマス気分を盛り上げよう!ってのは寂しすぎるけど、そんくらいは楽しめちゃうアルバム。ってか、誰かがいても一人で悦に入って楽しんじゃうアルバム、かな。

 こんだけ歌えてギター弾けてムード出せてオーケストラも従えて美女もたくさんいるように聞かせて楽しませるって凄いよ。古き良きアメリカってこういうモンだったし憧れや夢をそのまま見せてくれる作品で、誰が聴いてもハッピーです。ギター弾きまくりがちょいと少ないのはあるけど、まぁ、そういう作品でもないし良いんじゃ?しっかりと楽曲R&Rしてるしホーンセクションもカッコ良いし、何も言うこと無いわ。

Happy Xmas!





Foo Fighters - Foo Fighter

Foo Fighters - Foo Fighters (1995)
Foo Fighters

 90年代って自分何聴いてたか、ってぇとひたすらに70年代の英国ロックとかを漁りまくってた頃で、当時のリアルタイムでのロックは後回しでいいやって思ってた(笑)。今20年前を漁らないと、後になるともっと漁れなくなる、みたいに思っててひたすらそのヘンばっかりだったなぁ…。90年代のが後々残るなら聴いてもいいけど、リアルに聴いてるとどれが残るのかなんて分からないし、青春の音楽なんて風にも思えなかったわけだし(笑)、まぁ、インパクトあるのは聴くか、くらい。結局あまり聴かなかったけど、もうちょっと真面目に取り組んでた方が良かったのかなぁとも思う、うん。

 1995年に最初のアルバムをリリースしたFoo Fightersのアルバム「Foo Fighters」。あんまり情報通でもなかったからFoo FighterがNirvanaのドラマーが作ったバンドなんてのは全然知らなくて、普通にMTV見てる時に面白いビデオ作る奴らがいるんだなぁ、と思ってた事から知ったバンド名で、それでも別にアルバム買って聴こうなんてのは思わなかったし、普通にロックだもんな、くらいだった。それ以外に聴くのが多すぎて追いつかねぇって感じで(笑)。でも、結果的に割と早くからFoo Fightersは聴いたかな。数枚で離れていってしまったけどね。んでも、やっぱりPVのインパクトから曲の、と言うか、パンク的な要素のあるアグレッシブなロック的姿勢が好ましかった。きちんとビジネスしながらロック的な印象付けで、曲はキャッチーだし、売れて当然だよね。バカさ加減も見事だったし。

 そんな事をどこまで意識していたのか、このファーストアルバムではバンドの自己紹介的な作品だったんだろうとは思うけど、以降の自分達のスタイルを既に描いているアルバムだった、と今なら思えるだろう。ここからそれほど変化している事はないバンドだ。だから原点だよ、って聴けるし、音が少々チープな面はあるけど、骨格はホントそのまま。若さ溢れる勢いってのもそこまではなくってFoo Fightersってバンドらしいサウンド…、実際はデイブのソロ作のようだけど、この人起用だったんだねぇ。いろいろな楽器を全部出来ますって人だったみたいで、ドラムとギター弾けて、後は歌えたら大体こなせるだろうし、そこにピアノ弾けたらロックバンドフォーマットなら全部一人で出来ますってなるしね。ただ、バンドのマジックを信じてる人だから面白い方向に進んだんだろうし、正解だったワケで。

 Foo Fighters初期3枚か4枚くらいは面白いなぁって感じで好きだった。ただ、やっぱり似たような雰囲気になっちゃうから徐々に飽きてったのもあるけど、それは本人たちも判ってやってるとこあるし、それでも20年最前線にいるんだからもう立派なベテランバンドだしなぁ。



Rage Against The Machine - Evil Empire

Rage Against The Machine - Evil Empire (1996)
イーヴィル・エンパイア

 90年代のロックはかなり死んでた、でも、そこから色々なのが出てきていたのは事実で、華やかな時代から暗黒の時代へ、今それを語られてもピンと来ない人も多いのかもしれないな。割と知られたバンドも続々と出てきていた時代だしロックが死んでたって言われてもね(笑)。70年代にパンクが出てきてロックを一度ぶち壊してるんだけど、それ以来なんだろう、90年代のぶち壊れ方は。復活することはなかったワケだが、その分新しい解釈がたくさん出てきて、そのヘンが受け入れ難いということからも70年代への回帰って路線が強くなっているのも多いのかな、なんて思ったり。

 1996年リリースのRage Against The Machineのセカンド・アルバム「Evil Empire」。当時は名前だけはよく耳にしていたけど、さほど聴くこともないバンドだった。反体制の代表みたい所は良かったんだけど手法にラップが入っていたので当時も今もだけど、自分的には苦手な所でね、ポリシーやスタイルは分かるんだけど音楽として苦手で聴きづらいというシロモノ、かな。レッチリなんかも同じなんだけどさ。でも、ホントはそういうのも飲み込んでロックを組み立てているというのが音楽の進化であって、古きこだわりなんてのはノスタルジックでしかないという事なんだけどね。その意味ではかなりミクスチュアで斬新なアプローチをやっていたバンドでもあったと思う。自分的にはそういう野心的なものは排除していた方に近いから結構勿体無いことしてたのかもしれん。ま、しょうがないね。

 さて、このアルバム、やっぱりボーカルのザックの主張が強く、彼のパワーが圧倒的にバンドの原動力になっているんだろうなぁ、と云うのは相変わらずだと思うけど、結構シンプルですっきりした音作りでやってたんだな、なんて思ったり、割と古いハードロックを参考にしながらのアルバムなのかな、とかそんなフレーズを実感したりすることもあって、今聴くとさすがにちょいと古めなんだろうってのはあるか。当時は革新的な音だったんだろうけど、今だから聴けるし、ギターもかなり弾いててそんなにミクスチュアながらもラップ的でもないか…、歌はそっちのが強いけど、そういう部分が受けたんだろう。バックの音だけなら結構オーソドックスなスタイルだったのかも。今じゃ逆にここまでミクスチュアしたのってあまりないし、もっと自然に融合しちゃってるんだからその意味では創始者だしね。



Red Hot Chilli Peppers - One Hot Minute

Red Hot Chilli Peppers - One Hot Minute (1995)
One Hot Minute

 そのベビメタが今レッチリの英国ツアーのオープニングアクトで大いに会場を盛り上げているようで、レッチリのメンバーもご満悦だとか。そりゃそうだろ、あんな面白い存在を毎回見れるんなら楽しいもんさ。基本的にヘンなの好きな人たちだし、テクニカルな部分も持ち合わせているワケで、それはBabymetalのバックバンドもものすごいテクニックだし、そういう意味では職人同士の面白さはあるんだろうな。そう思うとああいう回り方って刺激し合える仲になるのは分かる。日本だとオープニングアクトっていうのがまだまだ多くはないし、前座か、的な扱いだけど、会場を盛り上げるとか温めるとかっていう意味で結構重要な任務を負ってるんだよね。リスナーもそういうので新しい発見や出会いを好む好まざるにかかわらず出来るってのは良いきっかけだし。やっぱりチャンスは活かすに越したことはない。

 そのレッチリの1995年6枚目の作品「One Hot Minute」。まぁ、これもまた自分は通ってないバンドなのでギターが替わって云々とかこれ一枚だけでまたギターが替わったとか、色々バンドの中であったような事は知ってるだけで、それがどういうふうに影響していったのかなんてのはまるで知らない。作品ごとに音を聴いて、なるほど、なんて楽しんでるだけないい加減なリスナーでしかないか、あレッチリに関しては。ただ、凄いのとかヘンなのとははものすごく認識してて、音の好みは自分には理解できてないだけで、プレイヤーとしてのメジャー度は凄いよね。んで、そういうのを楽しみに聴くって側面の方が大きいんだけど、音楽的にはどうにも…ね(笑)。

 フリーのベースとチャドのドラム、凄いなぁ…。ギターもかなりヘヴィに色々弾いててグルーブしてるし全然違和感ないんだけど、ダメだったんだ…。レッチリの何がダメって歌が一番かも。基本的に歌ってるけどボーカリストの域にあるような歌い方じゃないしさ、それが個性なんでしょうがないし、そういうバンドじゃないからさ。ただ、ものすごいロックだよね。ファンクよりも全然ロックで、バンドもそもそもがロック。アホとも言うが、才能が凄いからアホになれるのか…、分からないんだが、ホント、面白いってのは分かる。でも自分にはあまり入り込める余地がない気がする。でもこのアルバムはかなりギター比重が高くてキラキラした感があるから聴きやすい。



Muse - Live From Absolution Tour

Muse - Live From Absolution Tour
ミューズ/ライヴ・フロム・アブソルーション・ツアー [DVD]

 今のロックシーンでフェスティバルをやってほぼ確実にトリを任せて観客がいなくならない、みたいなバンドって結構限られるそうだ。ビッグネーム連中はそうだろうけど、言い換えればそれはイベントに出演する必要性はなくて自分達でやれば良いだけだから、そういうのをフェスに招集するってのは必要性からして難しい部分はあるようだ。ツアー中じゃないから単発で、ってのを見つけるみたいだけど、それはそれでバンドとして休暇に入ってる時期だからスケジュールもそうそう合わないこともあるのだろう。となるとそういう次元よりもちょっと若手のバンドとなるのだが、それがなかなかいない。そういう中で何となく大物にもなりきれずに、でもトリを任せればきちんと観客がついてくる、って事で特に英国やヨーロッパ圏では人気の高いのがMuse。

 2004年のグラストンベリーフェスでのトリの模様がDVD「Live From Absolution Tour」としてリリースされてるけど、それから後も何回かグラストンベリーでトリやってたりあちこちのフェスティバルでもトリを努めてて、ライブが実に充実したバンドとして知られているようだ。日本だとどうなんだろ?そんなに知名度高いのかどうかも知らないけど、ライブ見てるとスゲェかっこいいけどな。引き込まれるロックの魅力ってのがあるし、パワーとかエネルギーやポリシーとか迫力なんてのも凄い。それに加えて実験的な取り組みやショウマンシップ、ライトアップやステージ作りなど含めて見事にプロフェッショナル。確かに大物には成りきれないアングラ感はあるけど、一度体感しちゃったら強烈に残るんじゃないだろうか。ギター的に聴いて見ても何じゃこりゃ?みたいなのあるし、引っ掛かるんだよね、曲もフレーズも。3人しかいないのにこんだけカラフルなサウンドと曲調を作り上げて出してくるってのも凄いし、ステージも広すぎないようにきちんと使ってるし、音としちゃ暗めな方向だけどその分パワーが凄い。

 このビデオはほぼ一時間程度なんだけど、グラストンベリーのトリ記念なんだろうね。これまた大観衆を虜にしながらのショウで無茶苦茶気合入っててさ、だからこそのライブバンドという称号も取っているのだろう。なんのかんのと既に長い年月シーンで活躍しているから当たり前だけど、自分的にはものすごく最近のバンド。だけどこういうロックしてるのがいてくれて嬉しいし面白いし楽しめる。



Oasis - Familiar to Millions

Oasis - Familiar to Millions
ファミリアー・トゥ・ミリオンズ [DVD]

 ロックはライブが一番だからライブビデオとかライブアルバムってのが好きだ。逆にライブで力を発揮できないのはちょいと違うだろってのはある。スタジオ作業でアルバムを作りこむってのはもちろんミュージシャン的に必要なことなんだけどね、それでもライブでガツンって出来るかどうかなんだな、自分の好みは。最近ではYouTubeで買うほどでもないな~ってのが気軽にそういうライブを見れちゃったりするので助かる、と言うかそれで楽しんでしまっている。色々と良い悪い論はあるけど、そうなっちゃうもんな。

 Oasisの2000年にリリースされたライブDVD「Familiar to Millions」から。これは…ウェンブリーなんだろうけど、とんでもない人の数だな…、クイーンの最後のライブとかもこんなだっけ?数々のライブがこんな風になってたんだろうけど改めて凄いわ。Oasisってのはそれほど好きなバンドじゃなかったけど何気に聴くことがあって、そのウチにこういうnロックもあるんだろうな、って思い始めていつしか初期は割と好きになってたりする。バンドがガタガタになってからの存命的な時はやっぱりそんなに面白くないんだけど、初期3枚くらいの頃はピュアにロックスピリッツあるし、曲もかなり神懸かっててね、何よりもその頃こんなリズムとノリでロックだぜ、なんて無かったしさ、完全にオリジナルなんだよね。しかもそれが一般にも受け入れられる、というよりも新たに心地良いリズムを提供したバンドとも言えるか。

 毎回思うんだが、この兄ちゃんのギターってホント全然上手そうに見えないし実際そんなに上手いギターじゃないんだろうよ。この弾き方さ、右手も左手も全然こなれてないままの弾き方でさ、ギタリスト的には全然なんだと思う。それでもギターという楽器を知ってて良いメロディとフレーズを入れてくるんだから才能だ。テクニック的な話ならまるで箸にも棒にもかからないバンドなんだが…、ロックってのは面白いものだ。



Radiohead - A Moon Shaped Pool

Radiohead - A Moon Shaped Pool (2016)
A MOON SHAPED POOL

 もうだ最近は全然ダウナーなものって聴かなくなってきてるんで、暗いのにひたすらハマるという時間は多くはない。プログレ系統のだったらそれなりに聴くけど、ダウナーってんでもないし大抵ハードなエッセンスが入ってるのばかり聴いてるんで、よくわからなんな〜ってのはあまり聴いてない。そもそもその手のって苦手だったから聴いてないんだが、割とそういうバンドでもベテランの域に入ってきているバンドも多くて、何となくは知ってたりするし、聴いたりもする。聴くと悪くないからそりゃ人気もある程度あるだろうなと納得もする。ただ、自分がこういうのをいつ聴くんだろ?ってのがあまりイメージできないだけ。

 Radioheadの2016年作「A Moon Shaped Pool」がリリースされたのでそれなりの大物バンドになっているのもあるからあちこちでリコメンドされていてさ、あぁ、そうなのか、くらいだったけどたまたま毛色は違うけど先日ライアン・アダムス聴いたし、ちょいとダウナーなのもいいかもな、ってことで聴いてみた。やっぱり不思議な空間で不思議な歌が流れていた作品、ただ、そんなに暗いとか切実ってんんでもない…のはもういい加減大人になっているから最初期の悲痛さからきちんと距離を置いて生きていられたのだろう。あのままだと速攻で人生捨て去りそうだったし。それでもこのくらいにしか普通という路線に戻ってきてないのか、ってのはあるけど随分と聴きやすくなっているし、アンビエント的な音を歌でしっかりとポップシーンに戻しているユニークな音楽形態も正に個性的で独特。こういう心地良さってのがあるんだな、って発見でもある。

 ギターもベースもドラムも全然関係なくアンビエントな音が流れているだけで後は歌で曲にしている…、斬新なアプローチだけど昔からRadioheadはそういうバンドだ。バンドと言うのか…、音楽集団として取り組み必要な所に必要な音を入れていく、みたいなアーティストなんだろうな。ところがそれが絶妙でしっかりと成り立っているし、それどころかしっかりと聴いている者を引き込んでくる。そのパワーって凄いな。こういう音でもしっかりと引き込むってさ、なかなか出来ないでしょ。それだけ完成度が高いアルバムに聞こえた。センス良いよなぁ、こういうの好きだって言える人って。





Ryan Adams - 1989

Ryan Adams - 1989 (2015)
1989

 アルバムまるごとカバーってアリなんだろうな。クラシックの世界と同じでロックも新たに作るだけでなく丸ごと再演奏しちゃう、それを収録して売っちゃう、みたいな風になっていく世界もあるのだろう。昔々にジョージ・サラグッドがかっこいいR&Rはもう昔に作られてるから自分たちはそれを演奏するだけだ、みたいに言ってるのを聞いて、それもそうだけどさ、なんて気もしたが確かにね。そういう解釈もあるだろう。ところが才能あるミュージシャンがアルバム丸ごとカバーするってのはまた意味合いが異なる、こういうのもあるのか、って気がした一枚。

 ライアン・アダムスって古いロックばかり聴いている人間には全然ピンと来ないんだけど、アメリカのポップロックシーンではそれなりに名が通っている人で、良い曲作ったりするんだよね。割とメジャーな人でもカバーしたり曲作ってもらったりとかあるみたいで、知られている。そのライアン・アダムスが何とも驚くことにテイラー・スウィフトのアルバム「1989」を丸ごとカバーした作品「1989」を作った。テイラー・スウィフトのはリリースされた時に聴いたんだけど、ここまでポップスターに舵を切ってしまった作品は到底聴けるものでもなくってさっさと見切りを付けてしまったので曲がどうのとか全然覚えてなくってね、そんなのライアン・アダムスがカバーしてどうなるんだろ?って思ったんだけど、蓋を開けてみたらびっくりなアレンジに仕上がっててさすがだなと。

 テイラー・スウィフトのが明るく陽気なアメリカン・ポップスでしかないのに、ライアン・アダムスのはひたすら鬱でダークな雰囲気を持った作品になってる。同じ歌詞同じメロディをベースにしているんだけど、こんだけ変わるモンかね?さすがミュージシャンの中のミュージシャンだなぁと。音楽をちゃんと知ってるからこそ出来るアレンジの変貌で、そこにロックの暗い部分をきちんと入れて仕上げてる。だからこの「1989」というアルバムの楽曲は即座にして2種類の陰と陽を持つアルバムが出来上がってしまったと言う珍しいパターン。この手を使ったら世界中のアルバムが何倍にも膨れ上がってしまうけど、楽しいかもな、と思った。まだ名盤とか名付けられる前のカバーだからほんの数年の時差でリリースされたアルバムなんて後になれば同じような扱いになってしまうだろうし、面白い試みだ。





Red Hot Chili Peppers - The Getaway

Red Hot Chili Peppers - The Getaway (2016)
ザ・ゲッタウェイ

 ギター弾く人っとベース弾く人、ドラム叩く人とそれぞれが会話してるとやっぱり明らかに好みや同じアルバムでも聞いている所が違ったり、好きな部分も全然違ったり、それは皆そうだろうけど、楽器やってる分類で聴くとそういうのはやはり結構出てきて面白い。ロックやアルバムへの入り口なんかももちろん違うし、色々な会話があって楽しめるのが宴の喜び。そんな中、自分が全然特異としていないバンドの話題も出てくるのは当然で、そっか〜、久しぶりに聞いてみるかな〜って思ったのがこちら。

 Red Hot Chilli Pappersの2016年作「The Getaway」。レッチリってそんなに聴かなくて、ライブアルバム聞いてやっとその面白さがわかった程度のにわかリスナーなので、大して書ける事もないんだけどさ、ただ、ライブ聞いてるとやっぱり凄いロックバンドなワケで、あんだけのテクでバカ騒ぎしてあのグルーブ、やっぱ凄いパワーだ、って印象が残ってて…、ただそれでもアルバム聴いてみるとそのパワーはイマイチおとなしく感じられてしまい、曲が良いというのでもないからやっぱりアメリカ的な所が大きいのか、歌詞がわからないから自分が楽しめないのか、自分的にはあまり馴染まないようだ。けど、こんだけ残ってるんだし、やっぱり面白いバンドなハズでまだまだあチャレンジかな、なんてね。んで、話題も出てきたし新作も出ていたのは知ってたんで聴いてみようかな、と。

 いや〜、大人のアルバムになってる。こんなにメロディアスになっちゃっていいの?あんだけのグイグイしたグルーブでの押せ押せバンドの面影はまるで見当たらない。一体自分は何のバンド聴いてるんだ?ってくらいの錯覚に陥ってしまうくらいに路線の異なるアルバムに仕上がっている。あれこれ見てると前作からギタリストが変わり、音楽性もそうなっているらしいけど、へぇ〜、こんな風になるんだ…。こないだ話しが出た時はいつものレッチリだよ、と言っていたけど自分の知識レベルが如何に古いか知らされた(笑)。いや、もちろんああいうのに近い曲もあるけど、それもまたマイルドに仕上げられていて歌メロが綺麗になってるからある種新しい世界ではあるんだが…。しかしこれはこれでどう聴いたもんか悩ましい。そうして何度も聞かされるのが秘訣なのかもしれないが(笑)。







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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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