Mick Farren - Vampires Stole My Lunch Money

カテゴリー: 70s British Rock

 歴代の奇人ミック・ファーレンという人物、どんな人なんだろうと気になっているところになんとも見事に自分の顔のどアップをアルバムジャケットにした作品を1978年にリリースして、そのひょうきんな表情を遙か東の彼方の国のロック少年たちに見せてくれたのだ。もちろんアナログ時代には多分見たことなかったかなぁ、自分は。当時リアルでもなかなか見なかったとは思うけど、へぇ〜、ってな感じでして、よく見れば見るほどにヘンなの〜って思うんだけどね。

泥棒ヴァンパイアに御用心(VAMPIRES STOLE MY LUNCH MONEY) モナ(人喰いサーカス団)(MONA)(THE CARNIVOROUS CIRCUS)

 「泥棒ヴァンパイアに御用心」というソロではセカンドアルバムとなっていて、意外と作品出していないかなという感じだけど、面子が面白い。昔のデヴィアンツからの仲間がサポートしているんだけど、さすがにノッティングヒルゲイトの主と呼ばれるだけあって、ウィルコ・ジョンソンがギターで参加していて、バックコーラスにはなんとソーニャ・クリスティーナとクリッシー・ハインドという豪華な女性陣。この二人が並んでコーラスやってるってのが信じられんのだけど…。この二人のコーラスワークはアルバム冒頭の「Trouble Coming Every Day」から炸裂していて、なんか強烈なバックコーラスだなぁ〜と思って見るとこんな面子。どんな繋がりなんだろ?クリッシー・ハインドはまだわかる。クラッシュの面々とノッティングヒルゲイト周辺でたむろっていたらしいからさ。しかしソーニャだよなぁ。彼女のそういう生い立ちというか育ち的なトコロって全然記憶にないから、ピンと来ない。ステチュワート・コープランドの奥さん時代なのかな…、でも彼はノッティングヒルゲゲイト周辺にいたのだろうか?う〜む、なかなか奥が深い。

 さて、このセカンドアルバム「泥棒ヴァンパイアに御用心」ではウィルコ・ジョンソンが参加している関係からか全体的にパブロック的なシャープでソリッドなサウンドが多く、そこにミック・ファーレンのキャッチーなメロディを持ったセンスが入り込んでいるのでアルバム的に決して質は高くないけれど、聴きやすく創られている感じ。60年代から生きてきたオトコが久々に放つ音にしてはかなり面白いんだkど、時代はパンクとディスコだから、もちろん無視されただろうことは想像に難くない(笑)。

 ま、一般的いはどうしてもファーストアルバム「モナ(人喰いサーカス団)」への関心が高い様子で、もちろんデヴィアンツの延長を期待してというものなんだろうけど、こちらのセカンドアルバム「泥棒ヴァンパイアに御用心」は全然違った意味で新鮮なミック・ファーレンを聴けるね。

Pink Fairies - Neer Never Land

カテゴリー: 70s British Rock

 ノッティングヒルゲイトから出てきたロックミュージシャンは割と多いし、今でもノッティングヒルゲイトでたむろするロッカーは非常に多いと聞く。それは70年代にも同じことが言えるらしく、先のホークウィンドなんかもノッティングヒルゲイト出身のバンドだし、同じくサイケ、パンク、ドラッグという要素を持ち込んでいた英国ロック界の奇人の中では必ず名が挙がるトゥインクが中心となったピンク・フェアリーズというバンドもノッティングヒルゲイト出身のバンドだ。デビューが1971年なので、まぁ、ホークウィンド当たりとも当然交流があったワケで、三枚目のアルバム「キングズ・オブ・オブリヴィオン」に参加したギタリストのラリー・ウォーリスは後にモーターヘッドに参加するというのもあって、多分交流が盛んだったんだと思う。

ネヴァー・ネヴァー・ランド+4(紙ジャケット仕様) キングズ・オブ・オブリヴィオン+4(紙ジャケット仕様)

 1971年リリースのデビューアルバム「ネヴァー・ネヴァー・ランド)」。まぁ、ジャケットからして可愛らしいワケで、ジャケだけでもファンが付いて、手にとって買った人は多かったんじゃないだろうかとも思うが、英国オリジナル盤ではかなり濃い色合いの絵柄に薄いビニールが被せてある珍しい形態で、レコード盤はピンク色という奇抜なものだった。しかもしれがポリドールというメジャー会社からの配給ってことでかなり期待されて出てきたんじゃないかとも思うんだけどねぇ。前身はデヴィアンツというバンドの面々で、トゥインクがUFOクラブ周辺から集めてきた面子ってことらしい。

 そして中味だけど、これがまた、最初の「Do IT」なんてのはもう怒濤のパンクロックで、いきなり度肝を抜かれる激しさ。アルバム全編通してインパクトは圧倒的。これでこのバンドを気に入ったもん。そしたら以降は割と静かめなフォークサイケだったり妙〜なポップスだったり、要するにファンタジックな英国らしい音を出しているワケさ。最初の「Do IT」は一体何だったんだ?と思うくらいに別モノの曲が並ぶというヘンなバンド。面白いなぁ。もちろん何十年かぶりに聴いたんだけど、いやぁ〜、面白い。独自カラーが凄く出ているので、一概に片付けられないサウンドなんだもん。ギターも不器用に上手くて、ドラムは縦横無尽に駆け巡っているし…、しかもスカスカの音で(笑)。

 そんなピンク・フェアリーズは都合三枚のアルバムをリリースしているのかな。常にメンバーチェンジされているのでなかなか実態が掴めないけど、「ネヴァー・ネヴァー・ランド)」と三枚目の「キングズ・オブ・オブリヴィオン」が有名。別バンドに近いくらい出してる音は違うけど、どっちも面白い。昔アナログでは全然高くて手が出なかったけど今は紙ジャケでもリリースされたみたいで、お手軽に聴けるハズなのでお試しすると割と楽しめます。

Def Leppard - Songs from the Sparkle Lounge

カテゴリー: 70s British Rock

 個人的には商業メタルの代表バンド、という印象の強いデフ・レパード、もちろん音的にも実力的にもしっかりとした基礎があるから売れているワケで、決して単なるアイドルバンドってなワケもないんだけど、最初のイメージが爆発的ヒットを放った80年代の頃なのでそういう印象。それからあまりマジメにデフレパって聴いてないし、聴かなくなった。こちらもフィル・コリンっつう3ピックアップのギタリストが話題になることが多くて、ギター小僧としてはふ〜む、などと言って雑誌を見ていたので知っていたのだが…、多分キャッチー過ぎたんだろうと思う。

Songs from the Sparkle Lounge Songs From the Sparkle Lounge (Bonus Dvd)

 そんでも新作「Songs from the Sparkle Lounge」ってのが話題になったので、一応チェック♪ 今まで全然気にしなかったけどここのところHR/HM系の新作がラッシュなのでチェック三昧へ…。

 「すげぇ〜、ポップでハード♪」

 即ち80年代全盛期の彼等の姿そのままを打ち出した作品に仕上がっている様で、非常〜に聴きやすい曲が並びます。ホントにこれはLAメタル全盛期に匹敵するくらいのポップさで、大したもんです、ほんとに。デフレパってこんなバンドだっけ?いや、こういうバンドだからこそデフレパなんだ、って感じで、ノリノリの曲から静かなバラードソングまでもちろんテクは裏付けのあるバンドなのでしっかりと聴かせてくれます。うん、良い曲っつうか、心証に残る曲も多い。この辺は売ることを知っている人達のコダワリなのかもしれないけど、いいアルバムだな…。

 ドラマーが片腕になった瞬間に音がガラリと変わらざるを得なかったバンドの現在進行形の姿かぁと懐かしく思ってしまったんだけど、こうして聴くとやっぱり問題なく機能している…。不思議なことではあるけど、ドラムってそういうもんなのかもな。んで、ギターってフィル・コリンとヴィヴィアン・キャンベルだったんだ?へぇ〜、あちこちと渡り歩くギタリストだったんだねぇ…。

 ウン…、やっぱり英国のバンドだ。と思う瞬間の曲がいっぱいあって、ポップでキャッチーで美しいバンドで、いいなぁ…。先日ホワイトスネイクの新作聴いていた時には味わえなかった気分を楽しめる作品で、一緒にしちゃいいかんけど、こっちのが深みがある作品だね。10月にはホワイトスネイクとデフ・レパードのジョイントツアーで日本公演があるらしい。これもまた凄いことだ…。

Babe Ruth - Amar Caballero

カテゴリー: 70s British Rock

 アナログレコードで音楽をゆったりと鑑賞する、これは今の時代では非常に贅沢な趣味なのかもしれない。と、久々にアナログでじっくりと聴いてみた時に思った。音の良い悪いとか暖かみとかクリアーさとか特性はあるものの、やっぱりレコードジャケットを眺めながら、そしてライナーノーツなどにも目を通し、クレジットをしっかりと見ながら飛び出してくる音を楽しむというのは満喫できるものだ。別にCDでもライナーがあったりするのでできる話なのだろうけど、実はあまりそうやって聴かない。MacにCD入れてそのまま流してネットやらなにやらをしながら聴いていることの方が多いワケなのでちょっと趣が異なる。聴いていたものは別に大した物じゃなくて、先日紙ジャケ化されたらしいけどアナログあったなぁ〜と思って探してきたベーブ・ルース。

アーマー・キャバレロ(紙ジャケット仕様)

 1974年リリースのセカンドアルバム「アーマー・キャバレロ」だが、一般的に、と言うか一般的には知られていないだろうから言葉が適当ではないけど(笑)、どっちかっつうと英国ハードロック系列に分類される音のはずなんだけど、このセカンドアルバムはかなり異色の出来映えで、当時はこのままどこに行くのだろうかと不思議な期待感を抱かせるバンドだったのかもしれん。ファーストアルバム「ファースト・ベイス」は概ねハードロックに分類される音が中心で曲の長さも割と長めでザッパのカバーがあったりしたので名盤的扱いではあるが、このセカンドアルバム「アーマー・キャバレロ」はリーダーのアラン・シャックロックの趣味嗜好が恐らくスパニッシュ系統に向いたためか、スパニッシュ的センスを多く反映している作品に仕上がっている。更にそこに管楽器部隊も一緒に同居していることで実に不思議なサウンドを描いている。ハードロックらしいハードロックは3曲目くらいのもので、いや、これがまた後半の盛り上がりがすごくてさすが!と思えるので十分に満足できるのだが、それ以外は割と短めの曲で節々にスパニッシュギターフレーズを入れまくっていて、B面ではそれだけで出来ている曲も収録しているくらいだ。相変わらずリズムについても不思議なポリリズムがあったり変拍子ではないけどちょっとおかしいのとかあってね。多分凄くフランク・ザッパ的な楽曲構成になっているんだよ。好きなんだろうな。

 ジャケットはヒプノシスの作品なんだけど、アメリカ盤は英国盤の右側を削って馬が右端に来るようにして馬隊が表ジャケットで見えるようにズラしてある。そもそもダブルジャケットでリリースを考えなかったのがアメリカ盤ってトコだ。馬、っつうかユニコーンだよな、これ。角あるもん。。個人的にはこのバンド凄く好きで、ヤニタ・ハーンっつうお転婆娘のボーカルがぶち切れていてスカッとするのもあるし、この頃ハードロックで女性ボーカルってあんまりないから新鮮だったし楽曲構成もユニークだしと一気に集めて楽しんだものだ。4作目以降には主役のアラン・シャックロックが抜けてしまって、ある意味別バンドになる。その時のギタリストが後にホワイトスネイクに参加するバーニー・マースデンなのだな。

 しかしYouTube探ってみたら映像があったので驚いた。もしかしたら初めて動いている姿見たかもしれない…。やっぱりお転婆お姉ちゃんっぽくていいなぁ、ヤニタ。

Fire - The Magic Shoemaker

カテゴリー: 70s British Rock

 アルバムジャケットが実に秀逸な作品というものもたくさんあり、また中身もそれに合わせて素晴らしいというものは非常に好評を博すことが多く、30年以上経過した今に於いても概ね評価されるアルバムの方が多い。もっとも中身が素晴らしければ圧倒的に評価されるものだろうが…。まぁ、他人の評価の集まりが一般的な評価なので自分で判断すれば良いだけだとは思うのだが…。

The Magic Shoemaker Underground and Overhead...


 1970年リリースの渾身のコンセプトアルバム、のつもりでファイアと呼ばれるバンドが解き放った作品「The Magic Shoemaker」。ジャケット良いでしょ?どこか中世的なものを思わせるっつうか、そのままだけどさ(笑)。昔、レコード屋に行くとこれがたま〜に飾ってあったりして、それがまた絶対に買えないくらいの値段が付いていて、正に高嶺の花ってアルバムでさ。ジャケット良いから中身はダメに違いない、って自分に言い聞かせて見るだけ見て帰っていった、みたいなことがあった(笑)。で、90年代になった頃にSee For MilesからCDが出てさ、速攻で買ったもん。中身聴いて、無理矢理納得してたかなぁ、その頃は。それをまた久々に引っ張り出してきたんだけど、これまた極上のポップスっていうのかな、英国らしい美しい〜アコースティックな感じとカラフルな印象で、遅れてきたサージェントペパーズみたいな感じもあるかな(笑)。3曲目の「Magic Shoes」なんて「Ziggy Stardust」前夜のボウイと実にメロディが似てたりして、センスが同じだったのかボウイがパクったのか(笑)。いや、それはないだろうけど、そんな雰囲気もあって楽しめる一枚。

 メンバーはどうやら三人組で、そのうちの一人、というかリーダーがデイヴ・ランバートって人でこの後ストローブスに入って名を上げるんだけど、このアルバム「The Magic Shoemaker」は彼の渾身の作品でもあったんだよね。どうやら靴屋さんの物語を展開しているみたいで、自らそのナレーションをしているという凝りよう。そして多分物語に即した曲が展開されているので、もちろん喜怒哀楽みたいなのは表れている。間違ってたらすんませんなんだけど、物語の前説があって、魔法の靴みたいなのがあって、よくわかんないけどそれなりに話が展開されて靴やさんが幸せになる、みたいなもんじゃないかと(笑)。最後がもの凄く幸せそうな曲なんだもん。こういう夢見る展開って好きだなぁ。



Thnderclap Newman - Hollywood Dream

カテゴリー: 70s British Rock

 美しきポップス、それもやはりヒネ度が入ってるポップスってのは好きだなぁ。カンタベリーなんてのはその象徴だったりするんだけど、それ以外にももちろん英国のロックの世界では色々存在している。ELOとかもその一端を担っているだろうし、もしかしたらビートルズだってそうかな。それも棚の中から発掘してしまったサンダークラップ・ニューマンを聴いてしまってから、また面白さにハマった(笑)。

Hollywood Dream The Who Sell Out

 1970年リリースの唯一のアルバム「Hollywood Dream」、かな?その筋ではザ・フーの「The Who Sell Out」の冒頭の曲「アルメニアの空」の楽曲提供者として有名なスピーディ・キーンが在籍したバンド。他にも実はジミー・マッカロウがいたりするんだろうけどこの人についてはポール・マッカートニー絡みのミュージシャンなのであまりよく知らない(笑)。メンツは以降の英国ロックにはそれなりの功績を残した三人と思ってもらっていいんだろうけど、このバンドの持つ不思議なセンスは何とも形容しがたいなぁ。

 初っ端のシングル「Something in the Air」は当時かなり売れたらしく、それ目当てに入手する人も多かったのだろうが、確かに非常に美しいポップスというかアシッドな雰囲気もあるし、メロディの綺麗さもあるし、それでいてシンプルで…。何よりもスピーディ・キーンの歌声の超ハイトーンっつうか高音域の歌が曲を更に不思議なモノに昇華しているかな。この人ドラマー兼ボーカルっていう役割で結構珍しい。そして曲作りのセンスもあったりするので余計に珍しい。ピート・タウンジェンドが重宝するくらいのセンスの持ち主なのでそりゃそうかと思うが、こういう人ってなかなか商売は上手くいかないもんなんだろうなぁ。以降瞬間的に失速してしまうのが残念。ギターの方はかなりセンス良いシーンをいくつも見せてくれているのでこの後重宝したのもわかる。全体的には音が凄く透き通ったポップな曲ばかりなんだけどどこかドヨ〜ンとした感じがするという正に英国風な楽曲が多い。アコギだったりピアノだったりが良い感じで鳴っててねぇ、どの曲も美しい。ジャケット見ると果たして何歳くらいの人達なんだろ?って不思議感はあるけどさ(笑)。

 今ではボーナストラックがたくさん付いたものが手に入るのでなかなかお得ではある。そして改めて思うのは才能あっても大成しない人達ってのはいるんだなぁと。しかしYouTubeにこの映像あるんだ…凄い…。

Kaleidoscope - White Faced Lady

カテゴリー: 70s British Rock

 ロック史に於いてなかなか表に出てこない名盤というものは多々あるモノだ。その評価は非常に高いけど一般のリスナーには情報として届かないというようなもので、もちろんロック雑誌を漁ったりすれば出てくるのだろうが、なかなかそこまでしないってのが多いので表に出てこない名盤ってのはやっぱり多くなる。もちろん好みの問題だからいいんだけどさ、それでも勿体ないな〜ってのもあるよね。多分みんなそういう自分だけのお気に入り名盤ってあるんだと思う。一般的な名盤はともかくとしてね。そんな意味で自宅発掘音源からは、あ、これもあったなぁ〜ってのが本日のお題。

ホワイト・フェイスド・レディ フロム・ホーム・トゥ・ホーム

 カレイドスコープというバンドの…、と書くとちょっと違うか。このアルバムの背景から書かないと説明つかないのかなぁ…。元々は1967年に「Tangerine Dream」というアルバムでフォンタナからデビューしたサイケ調のフォークを中心としたバンドで正に60年代末期の音ってなもんだ。その後1969年にリリースした「Faintly Blowing」が割と有名で、英国らしい、そしてちょこっとプログレッシヴな展開を持ったポップさも持ったアルバムで評価が高い。ここでフォンタナからの配給は打ち止めで、同じメンバー構成でバンド名を「フェアフィールド・パーラー」と変更してヴァーティゴからキーフのジャケットで再デビューしたのだ。これが1970年のこと。この辺書くと、あ、あのジャケのバンドね、となる、かな?

 んで、フェアフィールド・パーラーとしてのセカンドアルバムを制作にかかって、出来上がったんだけど何とそれは二枚組コンセプトアルバムで一枚目が全然売れなかったバンドの作品としてはちと売るためのハードルが高すぎてお蔵入り。そうしてこのバンドは意気消沈してしまってバンド解散を遂げるという結果に落ち着くのだ。その主要メンバーであったピーター・ダルトレーは英国の詩人としてちょこっとは知られたシンガーソングライターになっているんだけど、まぁ、これもあまり明るい音ではなかったなぁ。

 さてさて、そんな背景の中で本日の「ホワイト・フェイスド・レディ」という作品は名義はカレイドスコープなのだが、作品的にはフェアフィールド・パーラーのセカンドアルバムとしてお蔵入りになった1970〜71年に制作されたコンセプトアルバムです。1991年になってピーター・ダルトレーが全ての権利を保有したことでカレイドスコープレーベルを設立したおかげでようやくリリースすることのできた幻の一作。しかもこれほどレベルの高い音だとは果たして誰が予測できたことか。

 オーヴァーチュアから始まり正に万華鏡のようなカラフルな音世界としっとりとした世界観で進められる「ホワイト・フェイスド・レディ」という作品は元々彼等がもつアシッドでフォーキーな側面が十分に生かされており、更に構成もストーリー仕立てがはっきりしているので確かにコンセプトアルバムという捉え方で問題ないだろう。話自体はエンジェルという女性を云々というものらしいけどよくわかんない。まぁ、ホントは色々調べていかないといけない作品で、これから徐々に、かな(笑)。

 多分ねぇ、ジェネシスの「眩惑のブロードウェイ」よりはわかりやすいんじゃないかと思える作品。フーの「Tommy」ほどとは言わないけど。プリティ・シングスの「S.F. Sorrow」よりも良いかな。騙されたと思って偏見無しに聴いてみると多分そう聞こえると思う。強いて云うならばもうちょっとはっきりとした曲調を幾つも従えた方がよかったかな、ってくらい。当時は二枚組という構想だったけどCDにしてみると一枚で間に合ってしまう60分強の作品なので当時リリースされていればなぁ…。今頃の評価はかなり違っただろうに。

 そういうワケでCDになってからいくつものジャケットでリリースされていて、どれもそれほどセンスが良くないのは勿体ないのだが、中身は抜群の出来映えなのだ。これぞ英国音楽の深み、ってなとこだね。日本ではこないだ紙ジャケでリリースされていて、それにはフェアフィールド・パーラーのファーストとカップリングで2枚組で収録されているのでオススメ。

Clouds - Scrapbook

カテゴリー: 70s British Rock

 自宅内発掘音源シリーズが気に入ってしまったので、ちょっとヘンなのを紹介♪ まぁ、発掘っていうよりもあったんだ、これ?っていう感じで、アナログ盤だったらとんでもなく高価だったハズなんだけど、お手軽に2in1CDで入手しているのでどことなく貴重さが消えてしまっていてすっかり記憶から消え去っていたのだな。

Scrapbook/Watercolour Days

 クラウズのファースト「Scrapbook」1969年リリースのデビュー作。カップリングはセカンド「Watercolour Days」という作品で、こちらは1971年リリースだけどどちらもかなり良い。古いあの時代のサウンドを持ったバンドなんだけど、ハモンドから激しく始まるファーストのインパクトはかなり絶品♪ アードバーグほどのヘヴィさはないけど、やっぱハモンドっていう楽器の音が攻撃的なのかもしれない。強烈な印象を誇る一見ハードロック調なんだけど続く曲を聴いていると何これ?っていうか、もの凄く多様性に富んだカラフルなサウンドを持ったバンドで、サイケの雰囲気も入っているし、ヒッピー的なメロディもあったり、どこかアシッド的な雰囲気もあって、そしてかなりメロディは滅茶苦茶ポップ。いやぁ、このバンドの歌の声質って凄く好きかもしれない。そしてヴォードヴィルな音もあったり、よくわからん(笑)。ただ、レベルの高い曲と音なのでマイナーなバンドの割にお得感が凄く高いと思うんだよね。こういうのが主力になってもおかしくない時代だったし、相当かっこよい。

 で、このファーストアルバムって一応コンセプトアルバム的になってるのかな。どの曲も短くてカラフルなんだけど歌詞までは知らないなぁ…。セカンドはもうちょっと大人になった感じのアルバムで、やっぱりセンスは相当良いねぇ。ハモンド好きな人、聴くと絶対ハマる音です(笑)。

Audience - Friend's Friend's Friend

カテゴリー: 70s British Rock

 久々に70年代英国ロックのメジャーじゃないところでのアルバムを見つけたのでちょこっと聴いてみた…。うん、やっぱりこの頃の英国はおかしい(笑)。バンド名もヘンだけど、音の方もかなりヘンで何とも言えないサウンドと強烈なアートワークでその筋のマニアを喜ばせているバンドのひとつ、オーディエンス。

Friend's Friend's Friend Lunch

 1970年、カリスマレーベルからリリースされた彼等のセカンドアルバム「Friend's Friend's Friend」。まぁ、簡単に言えばゴッタ煮ロックで、プログレの括りに入れられることも多いんだけどプログレっつうんでもないような気がする…、その辺の区分けは難しくてよくわかんないけど、展開は確かに多々あるのでプログレと言えばそうか(笑)。しかもそれが短い曲の中であったりするので、単にヘタウマなアレンジとも云うかもしれないけどさ。不思議なのはベース、ドラム、ギターに歌というのは一般的だけど、ここにサックス、ウッドウィンドっつう吹奏楽系が入ってきてさ、これがまだ凄く良い味を出しているので面白い。何となく、だけど普通鍵盤が味を出すところでの旋律をサックスうかウッドウィンドで出していて、これがまた人間味溢れる息使いまで聞こえるから新鮮で…、ヘンだよなぁ、やっぱ。大枠のリズムはベースが引っ張るグルーブ感でノリが良いというか…、そこにドラムがドッタンバッタンと叩かれて、多分ドラムのミックス結構大きいんじゃないかなぁ。個性的なドラムです。

 何だかんだで牧歌的な英国の雰囲気もしっかりと持っていて決してハードロックでもないしプログレでもない、正に英国のこの時代の音楽。コーラスワークもなかなか開放的で素敵だったり、アコギも綺麗に鳴っていたりします。吹奏楽も面白いし…。歌は決して上手くないけど、ちょっと粘っこい感じで土着的っつうのかな、好きなタイプの歌だね。

 このバンド結局全部で4枚のアルバムをリリースしてる。ヒプノシスのジャケットの「Lunch」ってのもあって、そっちはもおうちょっとモダンな雰囲気だったような気がするけどあまり覚えてないな(笑)。いやぁ、やっぱりこの頃の英国は今更ながら良い♪ またこういうのハマっちゃうかも…(笑)。

Samurai - Samurai

カテゴリー: 70s British Rock

 英国のバンドで最も和風なものを意識したバンドってのは音はともかくジャパンが一番有名だろうね。後はまぁ、エイジアもあるか(笑)。もちろんバンド名だけの話だが。そういう意味ではマイナーではあるがサムライっつのもあったワケさ。視覚的な面では先日のジェイド・ウォーリアーもそうだけどさ。それだけで言うならスパークスだってそうだ(笑)。うん、結局和風、っていうだけで日本の文化と音をきちんと解析してまで音楽にしている人なんてのは少ない。日本人だってそれは怪しいものだもんなぁ。坂本龍一とかは別だけど。

Samurai web

 そんなことで適当に和風な英国バンドってことで兼ねてから気になっていたSamurai登場♪ 音的な側面の前にジャケットとか時代背景をまとめて女性ならではの分析がしっかりしている恒例エヴァ姉さんのサイトにしっかり記載されているので参考にどうぞ。さすがですねぇ〜。そういうことか。ジョンとヨーコを主にしたジャケットだったワケね。しかしまぁ、かなり風刺度の高いジャケです。

 そして音。うん、ごった煮(笑)。よくジャズロックとも言われているんだけど、そういう区別よりもブラスセクションもきちんとバンドとして配したロックバンドのアルバムで決して激しいワケでもなく且つ単調にもならず、そして更に何と言っても軽いクリムゾン的な音でもあるわけで、センス自体はかなり悪くない。その辺がデイヴ・ローソンという表向きにはあまり恵まれなかったミュージシャンの隠れた才能だろうか。なんだかんだとこの人は60年代末期からず〜っとインテリジェンスな音を作っている人なのだなぁ。気になったのでちょっと調べてみたらこんなに良い仕事をたくさんしてました。う〜ん、深い。