Joey Gilmore - Bluesman

Joey Gilmore - Bluesman (2008)
Bluesman

 仮想通貨ってのはどうなんだろうなぁ…。儲かるとか儲からないって話もあるけど、それ以前にその概念が定着するんだろうか。リアルなカネとは別の概念がそこで産まれているワケで、それはそれでその概念をリアルに持ち込んでいるトコロも増えているから成り立つ可能性は十分あるし、実際成り立っている世界でもあるから今更何を言ってるって話かもしれない。もしそっちに進むのならばかなりの変革になるし、広がる時には一気に広がるかもしれない。でも、やっぱりどこかゲーム的感覚もあるにはある。分からんなぁ…、いずれにしても手にするには既に遅いのでユーザーとして成り行きを見守る程度しか出来ないのだが。

 Joey Gilmoreというこれもまた相当のキャリアの爺さんだけど、ギタープレイも然ることながら、どちらかと言うと歌心でキャリアを築き上げてきた人のようで、確かに「Bluesman 」なんかを聞いててもバンドと歌心が一体化した作風に仕上がってる。歌もブルースメンと言うにはちょいと上手いというかソウルフルに上手すぎるかもしれない。その分迫力もあって重みが増しているので随分とグッと来るアルバムに仕上がっているのは確かだ。ホーンセクションも使っているしピアノもいたりするし、それでもオーソドックスでモダンなブルーススタイルを踏襲しているので往年のブルースリスナーには実にハマりやすい音になってて嬉しい。

 近年色々とライブアルバムなんかもリリースしているので、聴くのはまるで困らないのが嬉しいね。自分も名前知って、へぇ〜ってな感じで聞いててアルバムまで突入って感じなんだけど、まだまだこんなシブイのが転がってるんだなとこの辺の発掘作業に邁進しているトコロ。今では黒人ブルースでも白人系のと変わらないサウンドで出してくるので、聴き易さも増しているし、その意味ではバディ・ガイが広げた路線はやはり強かったな。彼が白人ブルースへ接近したことで門戸が開かれた感あると自分では思ってるんだけですが。




John Primer - You Can Make It If You Try

John Primer - You Can Make It If You Try
You Can Make It If You Try

 心地良い音楽に身を任せてユラユラと聴いているって感覚が好きだ。なかなか出来る事じゃないし、そんな贅沢も許されない世の中ではあるんだけど、一瞬…と言うか束の間でもそういう気分で音楽を聴くとものすごくリラックスする。当たり前だが。でも、それが出来ない。やろうとしないと出来ない、と言うのもどうかと思うが、そんだけ時間に追われている日々を過ごしているんだよなぁ…。もっとゆとりを持って人生進めていきたいです、はい。そんな願いを込めて、ってんじゃないけどさ、ハードなのを聞いてて疲れてくるとちょいとゆったりとしたいな、ってのあって、ブルースです。ブルースが一番落ち着くんです。飽きるけど(笑)。

 John Primerという黒人のブルースメンがおりましてですね…、Magic Slimのバックでやってたことで知られているらしいですが、自分はそこまで調べ上げてなかったんでその印象もなかったんだけど、なるほどそうですか、と。んで、この「You Can Make It If You Try」というライブアルバムを聴いてまして…、いやそりゃもう恐れ入りましたってくらいのモダンなシカゴブルースが飛び出てきて、しかも入ってる曲が全部有名な曲のカバーばかり。レイヴォーンが入ってるのはさすがだとは思うが後はもう知らない人いないだろってくらいに名曲ばかりでね、それをきちんと自分流にカバーしてやってるんです。ってもシカゴのモダンスタイルなんでいわゆる普通のブルーススタイル。これがまた気持ち良い。スライドも巧みに操る人なので職人芸的にギターをキメてくれてて、しかも外す箇所がほとんどない。う〜ん、堅実と言うかホントにストイックなプレイスタイルで、なかなかこうは弾けないかもなぁというブルースプレイ。でもね、とっても味が付いてて美味しい…んじゃなくて味があって深みも感じるプレイ。そりゃキャリア長いからだろうけど、本人の歌とギターだけじゃなくてやっぱりバンドとのアンサンブルも見事だし、聞いててホッとするもん。

 まだまだこういうブルースメンってたくさんいるんだろうし、そのほとんどが日本では紹介されていないというか少ないんだよね。自分で見つけるしかないからアチコチ探してて、やっぱりたくさんいるんです。んで心地良いのが見つかるとにんまりしちゃうという…、発見は面白いです。ただ、アルバム買って負い続けるのかってほどになるまではなんとも…。それでも間口は常に広げて受け入れてかないと人間古くなっちゃうしね。こういうの、スタンダードだけどやっぱり良いよ。昔の黒人ブルースとはちょいと違うモダンさはあるし。




Muddy Waters - The London Muddy Waters Sessions

Muddy Waters - The London Muddy Waters Sessions (1972)
ザ・ロンドン・マディ・ウォーターズ・セッションズ

先日からMacの調子がおかしいなぁってことで面倒だけど真面目にチューンナップしとかないとガタガタでダメだ…って思って意を決してバックアップしてクリーンインストールからアレコレしている。ところが思いの外時間がかかっていて音楽聴くどころじゃなくって、もちろんブログネタも仕入れてなくって時間が無さ過ぎる。それよりもTimeMchineでのバックアップが全部なんでもかんでも取れているんじゃないってことが致命的だった。貴重なコレクションの一部が消失していてそれもショック。この辺の手直しとか修復、ライブラリ探しとか色々あるし、そもそもMacの環境がまだ整ってない。それでもクリーンインストールのおかげで動きが軽くなったのは助かってはいるが。

 そのライブラリ漁りなんかでこんなのあったな…って目に付いたのがこの「The London Muddy Waters Sessions」。1971年のセッションで、例のハウリン・ウルフとクラプトン達との続きモノで二匹目のドジョウ狙いだったようだが、あんまり話題にもならずに地味にリリースされているだけという評価に落ち着いているのはこれまた不思議なものだ。自分的にもそういえば何度も聴いたこともなく、あったな、っていう感じでしかないんだから中身が話題ほど面白くなかったんだろう。メンツだけで言えばマディ・ウォーターズにロリー・ギャラガー、ミッチ・ミッチェルってだけで飛びつくのだが、スローブルースに御大が筆頭となってのスタイルともなればロックフィールドでの暴れっぷりは全く出せないミッチ・ミッチェルのドラミングなんぞは聴けるはずもなく、またロリー・ギャラガーにしても極々一部のシーンで弾きまくりが出てくるものの、基本的にはスローブルースのバッキングに徹していて、御大への気遣いとも言える程度にしか前に出て来ていない。そりゃ面白くないですな。オーソドックスなブルースチューンばかりがマディ・ウォーターズの歌声で繰り広げられているんだけどさ、それ自体はいつもの事だからゲスト陣営のロックエッセンスがどんだけ入るか?ってのがキモだったんだがなぁ…、そこまで気づいていなかったか。

 そんなことで可もなく不可もなく、至ってスタンダードにエレクトリック・ブルースを皆でプレイしていますというだけのライブアルバムに仕上がってしまった…ライブなのか?ライブみたいなもんか。もっと捻って考えて作ればこうはならなかったろうにもったいない。これはハウリン・ウルフとクラプトン達が参加した「ザ・ロンドン・ハウリン・ウルフ・セッションズ」でも同じことは言えるんだけどね、やっぱり御大への遠慮が出ちゃってて面白みに欠けた。その辺はブルームフィールドやバターフィールドが一緒にやった「Fathers & Sons」が一番化学反応を示していて頼もしい。自分的にはこの辺のセッションものでは「Fathers & Sons」が一番好きですな。


Albert Collins - Cold Snap

Albert Collins - Cold Snap (1986)
Cold Snap

 やっぱり弾きまくりブルースメンのアルバムなんてそうそう見つからないなぁ…なんて色々と探しながら思う次第。もっともっと聴きたいのだが、大抵聴いているようで、何かあれば知りたいのだが、まぁ、これまでのだって音聴いて一発で分かるほどには聴いてないんだからそれらをまた聴き直せば良いのだろう。古いスタンダードなブルースを好む人からしたら邪道なエレクトリックブルースばかりを好みロック好きな自分ですが、確かにほとんどロック的なものが並んだもんな。

 Albert Collinsの1986年リリースのこれでもアリゲーターからのリリースという驚きの「Cold Snap 」。何せドラムの音とか完全に80年代のあの音だったりして、一体どうしたんだアルバート、と思うくらいにバックの音が似つかわしくないアルバム。それでもアリゲーターだ。楽曲の方もかなりファンク色強いと言うのかいわゆるブラコンの系統に属するんじゃねぇの?ってくらいに思える程のバッキングだけど、かなりあちこちで鳴ってくれるアルバート・コリンズのテレキャスのあの音、そして刺さりまくるくらいにエグいギターの音色でのオブリプレイが強烈に響くお陰でブルースアルバムとしての体を保っている、どころかブルースアルバムになっている。凄いなぁ、このギターの存在感。何弾いてもブルースメンはブルースメンなんだよ、って証明。

 ホーンセクションのチープな音も許せる。こういうのお得意だしね。自分の中では決して聴くことのないサウンドなんだけど、ホント、このギターのお陰で聴いていられるわ。バキバキのこの音はホント、独特だよなぁ…、指弾きってのもあるだろうけど、このペチペチな弾き方、やっぱり相当独特なトーンが出て来るし、7カポ中心ってのもその辺あるんだろうな、フレーズはマンネリだからどう聴いてもアルバート・コリンズってのばかりだが、こんだけのインパクト。だからこういう新しいサウンドにも挑戦して飽きさせないスタイルを作っていったんだろう。斬新と言えば斬新なアルバム。



Albert King - Blues at Sunrise

Albert King - Blues at Sunrise
Blues at Sunrise

 古くからのブルースメンの中で一番ロックのフィーリングに近いギターの音を出していたんではないか、というのがアルバート・キングでして、それはさ、フライングVでのトーンってのが一番大きいんだろうと。他の人って大抵ハコギターだからああいうトーンが中心になってて、そういうフレーズとか指の力での音色が特徴的になってるから黒人しか出来ない音がでてた部分大きい気がするんだよ。その中にあって、アルバート・キングってのはフレーズや指の力ってのはもちろんその黒人系統なんだけど、ギターの音だけは馴染みのあるトーンだから随分と不思議。だからこそSRVもゲイリー・ムーアも取っ付いていったんだろうと。

 そんなアルバート・キングの1973年のスイスノモントルーでのフェスティバルのライブを収録している「Blues at Sunrise」というライブアルバムがだ、これまた良い時期のライブで、ジャケットの写真見てイメージ膨らませて欲しいけど、こんくらい気合入ったライブな感じで、冒頭からアルバート・キングのフレーズだわ、こりゃ、ってのがバンバン出てきててライブとしてはそんなに熱い、ってんじゃないけどやっぱり気合入った感触のライブ。ギター聴いちゃうんだよ、こういうの。一音一音のトーンの引っ張り方ってのが超個性的で速いフレーズなんて全然ないけど、味わいのあるフレーズばかり出てくる。だからこそ生きてくるスローブルースでのフレーズなんかもお手の物、こんだけの味が出てくるのはやっぱりキャリアだよな…。

 この人結構たくさんライブ盤が出てるからフレーズを楽しむのはいくらでもできそうだけど、それだけ人気があるってことなんだろう。フォロワーも多いんだろう。自分的には実はそこまで入れ込む事はなかった人なんだけど、一度ライブを目の前で見たことがある。デカい黒人のジジイだなぁ…って感じで、ぶっきらぼうにギターを抱えてお得意フレーズ乱発してって引っ込んでった無愛想な人。スゲェな…って思った記憶があるわ。その後B.B.King見てた時なんて愛想良くて、サービス精神たっぷりだったから対照的でさ、色々あるな、なんて思いつつ、どっちもブルースギターを楽しむには良い経験した。こうしてアルバート・キングのライブ聴いてるとそんな風景を思い起こしつつもやっぱり良いフレーズ出してくれてるのも納得。白熱ってライブじゃなくて味わい深いライブ盤、そんな作品だね。



Magic Sam - Magic Sam Live

Magic Sam - Magic Sam Live
Magic Sam Live

 ブルースものの発掘ライブ音源ってのをそこまで漁ってはいなかったからこんなにリリースされているってのも知らなかったなぁ…。そりゃロックと同じように活動していた人はたくさんいたワケだからそれを録音していたことも数多くあったのは分かるけど、結構良質なのが出ていて嬉しいよね。ちょっと自分が興味を持てばすぐに色々な音を聴けて手に入れられる状況ってのは確かにありがたい。昔は気になったらそれをひたすら探しに旅に出るくらいの覚悟でレコード屋漁りに行ったモンだけど、ま、それはそれで楽しかったからな。

 Magic Samの発掘音源ライブでぶっ飛びモノのライブ盤が二つほどあったのだが、それをカップリングした一枚で、一挙領毒な「Magic Sam Live」。1963/64年のライブと1969年のライブが入ってて、前半のはもちろんデビュー前のライブ音源なんだけど、オイオイ、こんなのやってたんかい?まだ20代前半頃だろ?ってくらいに熱いライブでね、そりゃ地元で話題になってるハズだわ。レコードデビューは1967年だからその4年位前、好きでやってたからこそのライブだけどさ、もちろんプロレベルなバンドと音とギターで、それを会場でテープ録音しただけのモノラル音源がソースなんだけど、そんなの全然関係なくって、マジック・サムの独特のトーンのギターサウンドが既に制覇している。明らかにストラト指弾きってのが分かるくらいの生々しい音で入ってるから実に興味深い。しかもこんなにギター弾くんかい?ってくらいに普通に弾きまくってる。これぞブルースギターなライブアルバム、ロックの世界よりも先行ってるぞ、これ。この頃ロックってまだビートルズ出るかでないか、だからさ、アメリカだとプレスリーの波は一段落して、って頃か。バターフィールドとかこの辺知ってたんだろうなぁ…、多分シーンに絡んでただろうから生で見てたんじゃないだろうか。ブルームフィールドもさ。シカゴだし。

 もう一つの1969年のライブは更に音が悪くてオーディエンス録音のブートレッグと同じレベルだけど時代考慮すればそりゃ結構キレイに録れている方だからそれほど苦にはならない。その中でのマジック・サムのギタープレイが抜きん出てくるから圧倒的にそっちに耳が持っていかれるし。こういうのって聴いちゃうとそれが普通になるから慣れるんだよね。んで、残るのはそのライブの凄さとギタープレイのエネルギッシュさ。こういうのが繰り広げられていたんだなぁ…ってのが分かるライブで、これがやりたかったんだろうと。マジック・サムのスタジオ盤って歌もの中心で面白くなくて、何でこの人そんなに伝説化してるんだろ?って思ってたとしたらコレ聴いてみればわかります。だからマジック・サムは伝説なんだと。んで、親指で弾いてるギタートーン、ここもポイントですな。やっぱりブルースもライブが良い♪







Otis Rush - Right Place ,Wrong Time

Otis Rush - Right Place ,Wrong Time (1971)
ライト・プレイス・ロング・タイム

 ここのトコロ、ブルースを聴いていて思うんだけど、自分なんかはロック聴いて、そこからブルースっていうルーツを辿っていったし、聴いてた音楽もブルースロック系だしブルースルーツってのは外せないモノだったからブルースに辿り着くのは不思議じゃないんだけど、今時のロックらしきものを聴いているとそういうルーツってのはあるのだろうけど、ブルースには辿り着かないロックなんだろうな、と。メタルだってそうだし、普通のロックだってそうだろう。そんだけ多様化していったってことは微笑ましい事ではあるけど、ロックがどうの、って言うならブルース知らねぇとな、なんて思ってる自分がかなりジジくさいこと思ってるな、なんて苦笑い…、自分達の世代でもそういうのない人たち多いんだから自分が納得するこだわりなんだろうと思い始めてきた…。

 Otis Rushの1971年作品「Right Place ,Wrong Time」。オーティス・ラッシュはコブラ時代に尽きる、って言われているけど、あのね、この手人達はレーベル変わったり時代が変わったり、もしかしたらバックの演奏やアレンジが変わったりしたって自分達のギターと歌はまるで変わることがないんだから本質的にはどれもこれも傑作なハズなんです、多分。そりゃ弾きまくったり弾かなかったり、歌中心だったりとかあるけどさ、そんなバランスの程度でアルバム良し悪しを語られてしまうってだけだ。実際にはホント、さほど変わらない。熱気はあるか…、だからそういう話。んで、スタジオ・アルバムなんてのは作品なんだから悪く作ることはないし、きちんとしたレベルはあるワケで、昔よりも新しい時代の方が録音も良くなってるんだからさ。なんて理屈は色々あるけど、やっぱり聴いてて響くかどうかのお話。そして、この「Right Place ,Wrong Time」ってアルバムはとっても響くアルバム。うん、やっぱりこんくらいギター弾いててほしいワケです、ロックやブルースのアルバムってのは。ロックはもうちょっと売るって事に寄ってるからアレだけど、ブルースギタリストのアルバムってのはこんくら弾きまくっててくれて丁度良い。

 それにしてもまとめて色々聴いてると色々なギタリスト達のギターのトーンと音色がそれぞれ異なるのは面白いなぁ。アルバムの曲ごとにも異なるのはあるけど、全体感としてはやっぱり同じ人だもんな、ってのあるじゃない?だけど違う人だともちろんそれは別物で、ギター何使ってるのかな、とかフロント?センター?リア?コイルは?とか色々想像しちゃう。何で黒人ブルースメン達は皆ハコギター好きなんだろうな、とかさ。こういう音が欲しいから?ん〜、どうだろう、確かにソリッドギターより音が鳴るのはあるもんね。そんな想像しながら聴いてるけどさ、これもまたカッコ良いよ、弾きまくってるよ、ホントに。こういうのが良いよ。







Buddy Guy - Stone Crazy!

Buddy Guy - Stone Crazy! (1979)
ストーン・クレイジー(紙ジャケット仕様)

 強烈な作品に出会った時はホントに嬉しくもなるし無意識に熱くなって聴いてハマってしまう。んで、もう一度聴きたい、ってなって聴くのが繰り返される。今じゃ昔ほど時間もないから一枚の作品をとことん聴き続けるみたいなことは多くはないけど、それでもやっぱり同じように聴き続けるって作品もあるんだよね。そういえば昔散々聴いてたなぁってのもいつしかあまり聞かない作品になってしまって、さほど手が伸びないなんてのもある。それでも頭の中にはそのフレーズや汗や匂い、それからその時の情景なんかも思い出せてしまうくらいの作品もある。まぁ、所詮は人生のシーンと音楽がつながっているというモノならよくある話だ。でもさ、リアルタイムじゃなくてもそういうのがあったりするし、その辺も面白いトコだね。

 Buddy Guyの1979年の作品「Stone Crazy!」。こういうのを聴いてた頃、それがどんなアルバムだとか背景がどうだったとかってのはライナーノーツを読んで始めて知る、みたいなことばかりで、それも付いていない輸入盤なんかだとそんな背景も何もないからひたすらレコードだけで、音とフレーズだけで楽しむしかなくってね、このアルバムが実は割と不遇な時代に録音されたアルバムだったとか、ファンからはあまり評価されていないだとかなんてのは知らなかった。そりゃこんな黒人ブルースの作品のウワサなんて知る由もなく、誰かと話すでもなくひたすら自分で断片情報を頼りに、そしてレコード屋で見て決めるワケでね、逆にこんなにカッコ良いのか!と驚いた一枚だったので後で知った話なんてのは自分は他と逆なのか?って思ったくらい(笑)。

 とにかく冒頭から最後までこんだけギター弾きまくってくれて歌って、しかも4人編成のバンドで一発録音だろうから、ほぼライブそのままでエネルギーが物凄いんだよ。こういうのを求めてるんだよ、今でもさ。何せブルースアルバムなくせに6曲くらいしか入って無くって、どれもこれも弾きまくりで、しっかりと楽曲の構成も成り立っている?んだから恐れ入る。簡単に言えば、多少リズムとバッキングが異なる雰囲気の違うブルースギターをたんまりと聴けるってことだ。このアルバム全編コピーしたら確実にブルースロックマンになれることだろう。自分的にはこういうアルバムをもっと聴きたい。アルバム売る側からしたらこんなの怖くて出せるか、ってくらいだろうけど、それでもこの熱さは他の作られたアルバムには出来ないよ。んで、このギターも普通には出てこないからやっぱりスゲェ作品として売れるよ、本気でこういうのを出してきたら心に響くもん。ただ難点はあまりにもパワフル過ぎて聴いている方が疲れるってことくらいか(笑)。やっぱカッコイイね!



Freddie King - Texas Cannonball

Freddie King - Texas Cannonball (1972)
Texas Cannonball

 日常生活しながら自発的に音楽を聴こうと思わない限りほとんど音楽なんてのを耳にすることは多くないんじゃないか、という風になってきた。じゃ、これまで自然に耳に入ってきたってのは何だったんだ?ってなるんだが、ネットが発達して自分の興味あるものを追求できるようになった反面、余計なものに振り回されない、余計な情報が入らないという風にもなってきたからか、CMで流れる音楽とかないし、レコード屋にも行かないで良くなってるからそこでの情報収集的な音楽も耳に入らない、音楽流してるバーってのもそう行かないし、なかなか音楽に接するシーンが無いんだよな。そこでもあしてやニッチな世界の音楽なんてさ、どうやって情報漁るんだ?ってなるが、そこがネットなんだろう。でもね、ネットって適度に情報知らないと探せないんだよ…。

 Freddie Kingの1972年リリースのアルバム「Texas Cannonball」。シェルター時代の2枚目のアルバムってことでロックファンには明らかに取っ付き易い作品だ。いわゆるロックブルースな作品で、レオン・ラッセルやドン・プレストンなんてのが全面的に参加してて、フレディ・キングもここぞとばかりにロックな連中に負けてなるものかとばかりにギター弾きまくってて、それがまた心地良いんだ。ジョニー・ウィンター顔負けとばかりに弾いてるしさ、歌はもちろんホンモノの迫力でしょ?フレーズのトーンだって独特の味わいだし、こういうフレーズの強さと言うか味ってのは同じギター使っても出ないし、どうやってるんだろうなぁ…。黒人にしか出せないトーンなんだよな、こういうの。不思議です。どんだけ上手く真似したってこういうの出来ないし、やっぱりブルースってのは民族音楽なんだろうと思うもん。だからこそロックとこの融合なこの作品は面白いし勉強にもなると聴きやすい作品でもある。もっともブルースな連中からしたら邪道アルバムという事になるのだろう。

 ブルースってのを最初に聴き始めた頃にこのシェルター時代のアルバム2枚にハマって、そこからずっと聴いている作品でね、いつかこういうギター弾けたら良いなぁなんて思っていたけど、そうはならずに歳を重ねていっただけ…。今でもコレ聴いてて、うわぁ〜ってなってる自分ってやっぱりいつまでも子供だ(笑)。ロックもブルースも音楽ってのはそういうのが良い。曲の複雑さじゃなくてギターの味わいだけでアルバムを聴かせてくれる作品、フレディ・キングの魅力はこのヘンに詰め込まれてる。ブルースって何かなぁ…って人もいるだろうけど、コイツはロックだよ。



Gary Clark Jr. - Blak & Blu

Gary Clark Jr. - Blak & Blu (2012)
Blak & Blu

 ブルースロックってのは70年代の言葉でしかなく、80年代以降、何となく出て来ることはあってもコイツだ!ってのはほぼ見当たらない。ブルースロックの影響を受けているバンドってのは山のようにあるけど、ブルースロックそのままを語る時は常に70年代だ。実際そうなのか?それでもそれぞれの時代にいただろうし、そいつらは残ってないんかい?って思いたくなるよね。ジャンルそのものが古くなっているから影響はあるけど、そのままやってもしょうがない、ってのがあるのは事実だろう。大して発展しようのない世界だし。でも、常にブルースをポップシーンに持ち込む連中はいるし、楽しめるのはまだまだあるだろう。

 Gary Clark Jr.の名をこないだ聴いて、見て、そうだよなぁ、この人カッコ良いギター弾くからな…、ルックスはアレだけど、楽しみな人だし、って思っててね、もうじき新しいアルバムも出るみたいだけど、とりあえず最初のスタジオアルバム「Blak & Blu」です。2012年リリースの作品で、その前年にクラプトンの「Crossroads Guitar Festival」で突然世間に大アピールになって、何だありゃ?あんなのいるんか?ってくらいに話題になったことでメジャーになったとの話。ライブパフォーマンスどころか、ギタープレイだってそりゃかなりインパクトあっただろうしなぁ…と。んで、スタジオ・アルバムってそんなに評判良くなくってライブ盤が良いよ、ってなことばかりだったんだけど、聴いてみると全然そんなことなくて思い切りスタジオ盤でもギター弾きまくってるしグイグイと自分の世界に引っ張ってってる。そういう曲が幾つか入ってて自分的にはものすごくハマってしまうね。

 ただ、確かに一方でまだ多種多様の音楽感の中で出せるワザを模索しているのか、一般的にロック人間には好まれにくいであろうタイプの曲も入ってて、そこでのプレイはじっくり聴けば流石だな、って話だけど曲が受け付けないってのはあるだろう。好みのお話だけどさ、世代的にそういう何でもあり的な状況で育ってるワケで、新世代的な感覚を聴く側も受け入れてみれば面白く聴けるんだろうけど、どうにもロックリスナーは保守的になる傾向が強いので(笑)、いや、こだわり、か。それは自分もそうだし、当然だろうけど、振り切った時のプレイも凄いんだからさ、多分今後ライブアルバム中心になっていけば自ずと激しいプレイの方になっていくだろうし、期待ですよ。今度のライブアルバム「Live North America 2016」もね。







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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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