



いや、まさかこの人のことを書くことがあるとは思わなかった。こないだまでのカンタベリープログレ路線は何処へやら(笑)…。12年ぶりに
新作アルバム
をリリースしたらしくて、ふとしたきっかけで聴く機会があったので聴いてみたら驚いた。なのでいきなりここで登場なのでした。
ビリー・アイドルと言えば
ジェネレーションX
でデビューしたトンガったパンクバンドなんだけどイマイチメジャーに成り切れなかったバンド、というイメージ。でもって、80年代にはちょっとイメージを変えてはいたけどねじれた唇と革に包まれたスタイルで結構突出したロッカーとして君臨していて、ヒット作「Mony Mony」で彼のライブの姿をテレビで見た時の姿が印象的。その頃一番売れていた時期だったと思うんだけど、ギタリストには名手スティーヴ・スティーヴンスという実に覚えやすい名前の人間を配置して、結構ルックス的にも格好良かったよな。で、この人テクが凄いのさ。でもビリー・アイドルって基本的にパンクで売ってる人なので、どんな上手いヘビメタ系ギタリストが脇にいようが、どんなヘヴィーなリフでヘヴィメタ風な曲になろうが、パンクらしく聞こえてしまうところが面白くってね。80年代の
ベストアルバム
もついでに聴いてたんだけど、なんとポップな音作りをしていることか。彼の持ち前の良さの半分も出せてないってのを今聴いて気付いた。これでファンが付いたんだから80年代って凄い。
で、昨年リリースされた新作
「Devil's Playground」
は相棒スティーヴ・スティーヴンスを呼び戻して気合いの入った一発。これが凄くストレートにかっこいい。ロックだね。近年の技術で録音されているのでパワーはあるしエッジは立った音してるのでラウド感が凄い。それでもって、やってる曲やリフや曲の骨格なんかは80年代のままなので、今の時代にはない音楽だね、これ。新鮮。もう40代半ばくらいでしょ?かっこいいし聴きやすい。最近あんまりハマる音楽がないので古いのばかり聴くんだけど、こういうのなら新しく聴けるかなぁ。新しくないけど新しい。プログレで美しい~って思ってたのが一気にロック全開モード(笑)。
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