Mike Oldfield - Tubular Bells



カンタベリー人脈の中でも少々意外な、というかケビン・エアーズやバージンレコード絡みで語られる有名なアーティストにマイク・オールドフィールドがいる。少年時代から早熟な音楽少年で、姉のサリー・オールドフィールドとのサリアンジー
アルバム「Tubular Bells」
で、アルバムの内容なんだけど、正直、寝る。いや、ホント。聴くぞと云う意志を明確に持たない、あるいは音楽的な部分には興味がなくっていわゆるロックだぜ~って感じのリスナーには退屈きわまりない音楽だと思う。自分もそうだったし。ところが、だ、ちょっとその気になって聴くとイントロの繰り返されるリフレインから徐々に変化していくサウンドと紡ぎ上げられる楽器の音色の美しさにひたすら惚れ込んでしまう。タイトルの「Tubular Bells」
映画「エクソシスト」のテーマとしてこの作品の冒頭のイントロが使われた事で、このアルバムをかける=恐怖という印象を持つ人も多くってね、もったいない。ちゃんと聴いてみればそれがどんなに牧歌的に展開して、聴いてるだけで幸せな気分になれるかって分かるんだけどね。ま、そのおかげでバージンカンパニーは今じゃ立派な大企業、このアルバムのヒットがなければあり得なかったかもしれないんだから、この独断行為は否定できないだろう(マイクは映画音楽になることを知らなかったらしい)。
ともあれ、歌は一切入っていないインストの環境音楽的に聴ける作品なのでプログレとかどうのとか言う次元ではなく美しさを聴いてみると幸せに浸れます。絶対にブリティッシュでなければ出てこない音楽。
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