Sonny Boy Williamson - One Way Out


そんな時代のアルバム、じゃないんだろうな、シングルへの吹き込みを纏め上げたモノっていう感じだと思う。アルバムとしてリリースされたのは1965年だから、ま、それでも古いんだけどありがたい編集です、うん。「ワン・ウェイ・アウト」という作品で、ソニー・ボーイ・ウィリアムスンIIの傑作と言われる「ダウン・アンド・アウト・ブルース」と比べたって甲乙付けられないんじゃないか、ってな作品だ。多分後者はマディ・ウォーターズ、オーティス・スパン、ウィリー・ディクソンっつうメンツが揃っていたから代表作に挙げられるんだろうけど、この「ワン・ウェイ・アウト」ではマディは参加していないのかな、なんとなくそういうギターが聴ける曲がいくつも聴けるので、多分参加してるんだろう、と思う。一応ギターはロバート・ロックウッド・ジュニアが弾いているようなんだけど。確かにこの人とマディ・ウォーターズのギターって似てるからわかんないな(笑)。
メンツは元より、そもそもソニー・ボーイ・ウィリアムスンという人のハープはホントに見事なもので、歌なのかハープなのかギターのオブリガードなのか全く区別なく、遜色なく普通に入ってくるんだから不思議。もっともここまでハープを吹き倒す人も多くないから余計になんだろうけど、バンドがどうであろうとも自分で歌ってハープ吹いてブルースしちゃってるので、それだけでもうクラクラするくらい。録音ももちろん一発録りだろうからもう思い切りライブ感たっぷりだし、白熱した空気が詰め込まれているよね。この音を聴いて英国の白人坊や達は狂喜してこぞって駆けつけていたらしいからねぇ。ロバート・プラントなんてその最たるものでしょ(笑)。まぁ、アメリカの本場に行けばリトル・ウォルターやジュニア・ウェルズなんかもいるのか。
ブルース…、こういうのはいいね。曲を知ってるとか知らないとか関係無しに浸れる。ジャズなんかもそうだけど、音に身を任せられるからさ。あぁ、だからアルコールにピッタリなんだ…。なるほど(笑)。
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