Kaleidoscope - White Faced Lady
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ロック史に於いてなかなか表に出てこない名盤というものは多々あるモノだ。その評価は非常に高いけど一般のリスナーには情報として届かないというようなもので、もちろんロック雑誌を漁ったりすれば出てくるのだろうが、なかなかそこまでしないってのが多いので表に出てこない名盤ってのはやっぱり多くなる。もちろん好みの問題だからいいんだけどさ、それでも勿体ないな~ってのもあるよね。多分みんなそういう自分だけのお気に入り名盤ってあるんだと思う。一般的な名盤はともかくとしてね。そんな意味で自宅発掘音源からは、あ、これもあったなぁ~ってのが本日のお題。

カレイドスコープというバンドの…、と書くとちょっと違うか。このアルバムの背景から書かないと説明つかないのかなぁ…。元々は1967年に「Tangerine Dream」というアルバムでフォンタナからデビューしたサイケ調のフォークを中心としたバンドで正に60年代末期の音ってなもんだ。その後1969年にリリースした「Faintly Blowing」が割と有名で、英国らしい、そしてちょこっとプログレッシヴな展開を持ったポップさも持ったアルバムで評価が高い。ここでフォンタナからの配給は打ち止めで、同じメンバー構成でバンド名を「フェアフィールド・パーラー」と変更してヴァーティゴからキーフのジャケットで再デビューしたのだ。これが1970年のこと。この辺書くと、あ、あのジャケのバンドね、となる、かな?
んで、フェアフィールド・パーラーとしてのセカンドアルバムを制作にかかって、出来上がったんだけど何とそれは二枚組コンセプトアルバムで一枚目が全然売れなかったバンドの作品としてはちと売るためのハードルが高すぎてお蔵入り。そうしてこのバンドは意気消沈してしまってバンド解散を遂げるという結果に落ち着くのだ。その主要メンバーであったピーター・ダルトレーは英国の詩人としてちょこっとは知られたシンガーソングライターになっているんだけど、まぁ、これもあまり明るい音ではなかったなぁ。
さてさて、そんな背景の中で本日の「ホワイト・フェイスド・レディ」という作品は名義はカレイドスコープなのだが、作品的にはフェアフィールド・パーラーのセカンドアルバムとしてお蔵入りになった1970~71年に制作されたコンセプトアルバムです。1991年になってピーター・ダルトレーが全ての権利を保有したことでカレイドスコープレーベルを設立したおかげでようやくリリースすることのできた幻の一作。しかもこれほどレベルの高い音だとは果たして誰が予測できたことか。
オーヴァーチュアから始まり正に万華鏡のようなカラフルな音世界としっとりとした世界観で進められる「ホワイト・フェイスド・レディ」という作品は元々彼等がもつアシッドでフォーキーな側面が十分に生かされており、更に構成もストーリー仕立てがはっきりしているので確かにコンセプトアルバムという捉え方で問題ないだろう。話自体はエンジェルという女性を云々というものらしいけどよくわかんない。まぁ、ホントは色々調べていかないといけない作品で、これから徐々に、かな(笑)。
多分ねぇ、ジェネシスの「眩惑のブロードウェイ」よりはわかりやすいんじゃないかと思える作品。フーの「Tommy」ほどとは言わないけど。プリティ・シングスの「S.F. Sorrow」よりも良いかな。騙されたと思って偏見無しに聴いてみると多分そう聞こえると思う。強いて云うならばもうちょっとはっきりとした曲調を幾つも従えた方がよかったかな、ってくらい。当時は二枚組という構想だったけどCDにしてみると一枚で間に合ってしまう60分強の作品なので当時リリースされていればなぁ…。今頃の評価はかなり違っただろうに。
そういうワケでCDになってからいくつものジャケットでリリースされていて、どれもそれほどセンスが良くないのは勿体ないのだが、中身は抜群の出来映えなのだ。これぞ英国音楽の深み、ってなとこだね。日本ではこないだ紙ジャケでリリースされていて、それにはフェアフィールド・パーラーのファーストとカップリングで2枚組で収録されているのでオススメ。


カレイドスコープというバンドの…、と書くとちょっと違うか。このアルバムの背景から書かないと説明つかないのかなぁ…。元々は1967年に「Tangerine Dream」というアルバムでフォンタナからデビューしたサイケ調のフォークを中心としたバンドで正に60年代末期の音ってなもんだ。その後1969年にリリースした「Faintly Blowing」が割と有名で、英国らしい、そしてちょこっとプログレッシヴな展開を持ったポップさも持ったアルバムで評価が高い。ここでフォンタナからの配給は打ち止めで、同じメンバー構成でバンド名を「フェアフィールド・パーラー」と変更してヴァーティゴからキーフのジャケットで再デビューしたのだ。これが1970年のこと。この辺書くと、あ、あのジャケのバンドね、となる、かな?
んで、フェアフィールド・パーラーとしてのセカンドアルバムを制作にかかって、出来上がったんだけど何とそれは二枚組コンセプトアルバムで一枚目が全然売れなかったバンドの作品としてはちと売るためのハードルが高すぎてお蔵入り。そうしてこのバンドは意気消沈してしまってバンド解散を遂げるという結果に落ち着くのだ。その主要メンバーであったピーター・ダルトレーは英国の詩人としてちょこっとは知られたシンガーソングライターになっているんだけど、まぁ、これもあまり明るい音ではなかったなぁ。
さてさて、そんな背景の中で本日の「ホワイト・フェイスド・レディ」という作品は名義はカレイドスコープなのだが、作品的にはフェアフィールド・パーラーのセカンドアルバムとしてお蔵入りになった1970~71年に制作されたコンセプトアルバムです。1991年になってピーター・ダルトレーが全ての権利を保有したことでカレイドスコープレーベルを設立したおかげでようやくリリースすることのできた幻の一作。しかもこれほどレベルの高い音だとは果たして誰が予測できたことか。
オーヴァーチュアから始まり正に万華鏡のようなカラフルな音世界としっとりとした世界観で進められる「ホワイト・フェイスド・レディ」という作品は元々彼等がもつアシッドでフォーキーな側面が十分に生かされており、更に構成もストーリー仕立てがはっきりしているので確かにコンセプトアルバムという捉え方で問題ないだろう。話自体はエンジェルという女性を云々というものらしいけどよくわかんない。まぁ、ホントは色々調べていかないといけない作品で、これから徐々に、かな(笑)。
多分ねぇ、ジェネシスの「眩惑のブロードウェイ」よりはわかりやすいんじゃないかと思える作品。フーの「Tommy」ほどとは言わないけど。プリティ・シングスの「S.F. Sorrow」よりも良いかな。騙されたと思って偏見無しに聴いてみると多分そう聞こえると思う。強いて云うならばもうちょっとはっきりとした曲調を幾つも従えた方がよかったかな、ってくらい。当時は二枚組という構想だったけどCDにしてみると一枚で間に合ってしまう60分強の作品なので当時リリースされていればなぁ…。今頃の評価はかなり違っただろうに。
そういうワケでCDになってからいくつものジャケットでリリースされていて、どれもそれほどセンスが良くないのは勿体ないのだが、中身は抜群の出来映えなのだ。これぞ英国音楽の深み、ってなとこだね。日本ではこないだ紙ジャケでリリースされていて、それにはフェアフィールド・パーラーのファーストとカップリングで2枚組で収録されているのでオススメ。
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