Blondie - Blondie




ニューヨークパンクを代表するバンドってどんなんがあるのかな、なんて調べているともちろんラモーンズやパティ・スミス、テレビジョンやトーキングヘッズあたりが出てくるのはわかるのだが、多くのところではブロンディが登場するのだな。いや、まぁ、生い立ちからすればニューヨークのCBGB出身ということで時代的にも77年なのでバッチリだったりするんだけど、実はデボラ・ハリーって1945年生まれなんだよね。即ちブロンディで出てくる頃には既に30を超えていたというワケだが、それでいてあの妖しさ…、実は大人の魅力だったのだろうか?などと思うが(笑)。
しかし、音を聴く限りではこのバンドがニューヨークパンクの一角を担っていたとはとても思えるものじゃないしなぁ…。あまりにもポップでキュート過ぎるだろ。日本のバンドシーンでもそういう傾向があったのは記憶に新しいが、70年代のニューヨークではすでにパンクを女の子が歌うことでキュートさを出してキャッチーなものにしてしまうという手法があったのだな。
自分的にはギリギリリアルタイムで通らなかった頃に売れたバンドなのでそういう意味で思い入れは全然ないんだけど、やたらと「Call Me」なんてのは流れていたから知ってたりする。バックの音だけを聴いていてもあんまりニューヨークっぽくないし、ガレージっぽくもないから不思議だなぁと思う。それも単にデボラ・ハリーの美貌とインパクトに視線が行ってしまうからだろうか。う~ん、やっぱマジメに聞き込むという面に於いては興味を持てないバンドかもしれない(笑)。
こないだ再結成して日本に来てライブをやったみたい。60過ぎたおばあさんのライブで熱狂するのだからこれもまた怖い構図だなとは思うが、それもロックなのか。あぁ、ニューヨークパンクの悲愴さからかけ離れた人生の悲愴さになってしまった…。いかんいかん。まだプリプリころのブロンディをキュートに楽しもう~。
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