Deep Purple - In Rock



最近は25周年記念盤が出ているので結構当時リリースされた様相と音も変わっているんだけど、確かにハードロックを代表するかのようなサウンドに仕上がっていてそれまでのディープ・パープルの音とは一線を画す。言い方を変えれば鍵盤とギターが絡み合うハードなロックにイアン・ギランという正にハードロックの啓示とも言えるボーカリストが参加していることだ。こうして仕上がったアルバムが「In Rock」である。一説にはリッチーがディープ・パープルをハードロックバンドに仕立てたかったのはレッド・ツェッペリンの影響が一番大きかったとか。まぁ、Zepはハードロックバンドじゃないしなぁとも思うが、ああいう部分をやりたかったんだろうね。
さてさてアルバムの方だが、まぁ、自分的にはそんなに聴いた回数は多くないのであまり語れないんだよね、実は。毎回ディープ・パープルの時に書いてるけどあまり好みでなかったんだもん(笑)。ただ、さすがにこれだけロックを聴いていると聴き方も変わってくるし好みとかじゃない部分で聴くこともあるから何度か聴くんだけどさ、やっぱり凄いアルバムだったのかな、ってのが最近の印象。もちろんこのアルバムに絶大な影響を受けている人達って多いし、今更そんな冷静に語るとは何事だとお叱りを受けそうなのだが…。
アルバム中一番好きなのは「Child In Time」だ。スリリングさとアドリブっつうかハードにギターとオルガンが掛け合うのと静と動がしっかりしてるのとか熱くていいなぁ~って。イアン・ギランの叫び声も凄いし、かっこいいよ、これ。「Speed King」はもちろんハードなんだけどギターの音色的にちょっと細くてジャリッとしているのがなぁ、あれがハムバッカーの音だったら、と思うが、このヘンは好みだ。オルガンソロの後のギターのソロがさすがに主張したリッチーなだけあってかっちょよい。この音色の問題はアルバム全編に渡って気になるので聴く回数を減らしていた原因なんだろうと後で思った。
しかしまぁ、ビートに乗せた正にハードロックと言った「Bloodsucker」とか「Fight of The Rat」とかってのは単純にかっこよいし、音的にもしっかり英国してるので好まれるだろう。最後の「Into The Fire」はハードロックというよりかは英国ロックの音で…、いや、そうやって聴いているとやっぱりこのバンド英国ロックとしてもかなりしっかりしているよなと言うことに気がついた。何を今更ってのはあるんだろうけど、結構そういう位置付けであまり意識して聴いたことないからさ。どっちかっつうとHR/HMのバンドっていうので聴いてたから、逆に70年代英国ロックとして聴いてないんだよ(笑)。
まぁ、そんなことで初めて聴いてから20年経ってからようやくまともに聴き始めたバンド(笑)。往年のファンの方には大変失礼なことではありますが…、はい、まだまだこれから楽しむことにします。ただなぁ、今の垂れ流しの姿を見てるとちょっと、ね(笑)。
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