Kestrel - Kestrel (1975)

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 マイナー系と呼ばれる中ではダントツの知名度と人気と実力を誇るケストレルは1975年リリースの本作「ケストレル」で解体しているが、ネットやアマゾンでちょっと探して分かるようにもの凄い人気で好かれているアルバムだし、聴いている人も多いし、聴いた人は皆が皆手放しに褒める名盤。昔は全く表に出てこなかったアルバムだけどマニアには重宝した作品だったが、ロックの歴史が長くなるに連れて徐々に浸透した。結果、現役当時よりも今の方が圧倒的に人気もあるし、同じアルバムの売上数量は多いだろう。そんなバンドは多少あるけど、ここまで一般的にも受け入れやすい音は見当たらないから見事でそれを50年前に奏でていたのもやはりセンスで時代を先取りし過ぎていた。

 音はキラキラしたポップサウンドだけどヒネててウェット感に溢れているが、更に展開が凝っているので飽きないのと味付けにメロトロンが出てくる。単なる味付けのひとつなので、歌メロの楽しいセンスとちょっと歪んだギターのセンスと鍵盤の煌びやかさが売りで、驚くくらいにセンス溢れるポップスの10CCやELO、トッド・ラングレンの世界が近いかもしれない。しかもハイセンスなA級レベルの楽曲クォリティだからそこら辺で流れていたらもっと売れたハズの曲ばかり。

 ジャケットは賛否両論ながら中味が上質なポップで、このジャケットは勿体ない人もいるし、逆にこれだけ良質なポップが出来るなら、ジャケットもバンド名もちょっとおちょくってみようかと読み取れるかどうか。ハヤブサ科の小型の猛禽のチョウゲンボウをケストレルと言い、それならカッコ良いけどハヤブサではなくチョウゲンボウだからがヒネてるようで、ハヤブサほどスターではないけどちょっと手の届くところがチョウゲンボウと、人にもあまり知られていないのもこのバンドの今の存在位置を示している、ある意味狙い通りに世界を制しているかもしれない。





70sUKRock
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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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おっさん  

むかしCDを持っていました、久しぶりに聴いたけどイイね。

2023/03/23 (Thu) 05:28 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>おっさん

案外キャッチーで…ええ。

2023/03/27 (Mon) 18:44 | EDIT | REPLY |   

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