Helen Merrill - Helen Merrill with Clifford Brown (1954):

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 雪の降る年の瀬をイメージするとヘレン・メリルの名作「Helen Merrill with Clifford Brown」は更にその夜に一人でグラスを傾けて暖炉の前のソファに座って聴きたいアルバム。若きクリフォード・ブラウンのトランペットが強烈に刺さり、クインシー・ジョーンズも参加し、才能ある連中を従えつつのヘレン・メリルの素晴らしき歌声で、20代初頭でこの歌声と切なさと疲れ具合とため息な歌唱に惚れ惚れする。アルバムは1954年にリリースされているからもう半世紀以上昔に吹き込まれた作品だが、これだけの生命力を持って現代に訴えかけてくる凄さ、熱気が今でも伝わってくる。

 ジャズに興味を持った最初の頃に聴いてたアルバムで、何度も何度も聴いてないが、聴くといつも凄いと感嘆するし、トランペットの存在感が圧倒的でクリフォード・ブラウンのソロ作も聴いたけど、本作の静と動のヘレン・メリルの対比ほど生かされている作品はない、キライな人はいないと思うアルバム。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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photofloyd(風呂井戸)  

Helen Merrillいいですねぇ・・・
女性ヴォーカルの良さが実感できるアルバムです。
私はこのアルバムも最近のハイレゾ・MQA-CDで時に聴いてます。有名な"you'd be nice to come home to"は当然いいですが、冒頭の"don't explain"がお気に入りですねぇ・・・ミュートの効かしたトランペットと、その哀愁ある歌い上げるようなところが、彼女のヴォーカルとともに見事です。名盤です。

2022/12/03 (Sat) 10:39 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>photofloyd(風呂井戸) さん

こんなに前のアルバムなのに、いや、だからこそ、か、息遣いまで聞こえる素晴らしさ…。

2022/12/05 (Mon) 19:30 | EDIT | REPLY |   

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