Albert King With Stevie Ray Vaughan - In Session (CD/DVD) (1983):
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ブルース系も発掘音源や映像がリリースされているのでたまには情報収集したいが、手が回っていないが、そんな中で気になったスティーヴィー・レイ・ヴォーンとアルバート・キングのセッション映像を記録したDVD。テレビで放送したので昔から映像はあると聞いていたけど見る機会がなくて見てなかった。YouTube時代になっていつでも見れるけど、今度は情報が多すぎて見れてない。見ても一曲単位だからあまり集中して見てない。ところが先日覗くとこの「In Session」DVDがリリースされているので、ようやくフルで見れると楽しみにしてた。
1983年の暮れに実現した、まだスティーヴィー・レイ・ヴォーンがシーンに出てきたばかりの頃で、アルバート・キングからしたら誰だこの若造な時代。それでもスティーヴィー・レイ・ヴォーンがアルバート・キングを敬愛しているからラブコールもあって応対したと思うし、スティーヴィー・レイ・ヴォーンもバリバリだしアルバート・キングもまだ年寄りでもない。今はもう二人ともいないけど、このセッションは見たかった。ブルースメンはジャムセッション好きだし、ジャムセッションの方が本領発揮する人多いから、イベントは面白いセッションが期待できるし、好きな映像も割とある。
この「In Session」の映像はオフィシャル秘蔵のDVDだから綺麗で、観客も入れてないから邪魔は入らないしバンドも隔離した状態で組まれているから、思い切りアルバート・キングとスティーヴィー・レイ・ヴォーンの二人だけがクローズアップされた状態で見れる。序盤はアルバート・キングが若造やってみろよ的に見て弾いてるけど、スティーヴィー・レイ・ヴォーンのギターが白熱すると自分も乗ってきて、あの偏屈なアルバート・キングが笑いながら楽しそうにセッションしてる。見ているとアルバート・キングも勝手な人で、スティーヴィー・レイ・ヴォーンのソロ中に何かを探してると思ったらパイプに火を付けてくわえたり、ポケットの中を探ってると思ったら爪やすりで爪削ってる。
しかしギタープレイは凄い。スティーヴィー・レイ・ヴォーンはまだ抑えてるけど、さすがにこの大先輩を前にいつもみたいにフィードバックブリブリでは弾けないから、クリーンなトーンの白熱したブルースギター中心で、アルバート・キングのギターも一音でそれと分かる音色とフレーズだが、二人のフレーズは似ている。時間あれば二人ともいつまでもジャムっているくらいに楽しんでるし、スティーヴィー・レイ・ヴォーンがアルバート・キングのプレイをじっくり見てる姿も頼もしい。しかし渋いブルースの中で笑い声や掛け声を入れて弾いているこの二人はさすがで、こんなセッションなら気持ち良いだろうが、そんな姿がたっぷりと楽しめる作品がDVD出てくれて嬉しい。YouTubeに上がっている中には「Sky Is Crying」もあるけどDVDには入ってないのは残念だ。

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