Opus Avantra - Introspezione (1974):
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どこの国でも前衛的なアヴァンギャルド集団は必ず存在していて、そのアングラネットワークは繋がっているし、更にどこの国からも世界的に知られている前衛的なアヴァンギャルド集団がカルト的な人気を博しているが、日本で言えば灰野敬二や裸のラリーズ、非常階段が挙げられ、ドイツはCanやNeu!、Faustなどかなりのメジャー度を誇っている。英国は山のように、そしてイタリアのジャケットだけで悪くないと手を出したのが運の尽き。
1974年にリリースされたオパス・アヴァントラの最初の作品「内省」は小悪魔的な女性をモチーフにした写真の風景でソソラれるがアナログ時代には見た事なくて、CD時代も知らないままだったがどこまでメジャーか疑問だけど割と知られている方だろう。
聴くとロックを超えている世界で、アヴァンギャルドだけどイタリアだから歌が入るとカンタトゥーレ的オペラチックで歴史を感じさせる、クラシック芸術のクォリティの高さもあり、その甲斐あって単なるアヴァンギャルドバンドと語られない。「L'altalena」は綺麗で面白い歌で、初っ端のアルバムタイトル曲「Introspezione」は不思議だけど、その芸術性の高さに感心する。ドツボに入ってる時はこんな芸術作品は良いかもしれないし、往々にしてこの手の作品は大名盤と語られ、決して万人向けではないが、全編聴いて初めて納得出来るアルバムかもしれない。

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