Badlands - Badlands (1989):
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ジェイクと言えばバッドランズと思い付く方々も多いだろう。自分の周囲もジェイク信者がいて、車に乗るといつもバッドランズが流れてたから幾つも聞き覚えのある節があった。80年代終盤に出てきたバッドランズはジェイク中心ながらも歌はレイ・ギラン、ドラムはエリック・シンガーの布陣でスーパーバンド的な要素はあったけど時代は残酷で、案の定衰退解散、そしてレイ・ギランの死へと進んでしまったが、リアルタイム時は派手な印象の割に随分地味なバンドで音も渋くて取っ付きにくかった記憶。
Badlandsの1989年作ファーストアルバム「バッドランズ」を今回聴き直しててて、こんなにZeppelin的な作品だったかと感じたが、この曲調、雰囲気、骨子も全部で、70年代ロック好きで楽器始めた連中が集まって、ジェイクの趣味でレイ・ギランもそういう声出せるし、なるほど、楽しめる。もっともオリジナリティ云々の楽しみ方にはならず、その意味ではバッドランズは損しているし、ギタープレイも期待させるほどには弾いてないが、ジェイクらしいプレイだから見事。時代も一周りして聴くと確かに衰退した理由も分かるけど、このアルバムの意気込みと70年代回帰の方向性は悪くなかった。90年代は暗黒の時代だし、あと十年遅ければ結構ウケただろうが、希望はジェイクのギタープレイの懐の深さにあったバンド。

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