Ozzy Osbourne - Randy Rhoads Tribute 1980-81:
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悲劇のギターヒーローと語られるランディ・ローズ。もう40年の歳月が経つが、現役時代にオフィシャルで残された作品はクワイエット・ライオットの二枚とオジー時代の初期二枚、それとトリビュート盤のこのライブアルバム「トリビュート~ランディ・ローズに捧ぐ」となるが、ある意味もっともランディ・ローズらしさの出ている作品でライブ盤だからそのままの空気が出ている。名盤扱いされているが、リリースは1987年で、ランディが亡くなったのが1982年だから没後5年後にオジーがようやく現実に目を向けてランディの素晴らしい仕事を世に出した作品で、時期的にはセカンドアルバムリリース頃で、ライブで演奏されている曲はファースト「ブリザード・オブ・オズ~血塗られた英雄伝説」全編とセカンド「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン」から。
リアルタイムで聴いた時はは他にもこういうギター弾く人いたし、それらと合わせて聴いたのでそんなに感銘を受けなかったけど、久々に聴くとランディ・ローズのギターのセンスがよく分かるし、ギターヒーローの資格があるギターで、弾きまくる姿もカッコ良い。それが邪魔だとダメだけど、弾きまくるクセに控えめの面白い凹凸が楽しめるし、レスポールカスタムの音が圧倒的に良くて、テクニックやセンスは当たり前に凄いので、とにかくサバス時代の曲も含めて凄くカッコ良く昇華されている。併せてランディ・ローズが作った名曲のリフが今やスタンダードになって飛翔しているし、「自殺志願」のギターソロでその辺のカッコ良さは炸裂してる。
オジーのソロはオジーが英国人で他はアメリカ人なので本来ならアメリカンな音になるけど、しっかり英国色があるから不思議で、ランディ・ローズのギターも親しく聴こえるが、そこはアメリカ的な音が面白い。「Paranoid」までがひとつのライブで残りの二曲は別の時だけど、ランディ・ローズのライブで記念的に入れているようだ。最後の「Dee」はファーストアルバム「ブリザード・オブ・オズ~血塗られた英雄伝説」に収録され、そのスタジオのアウトテイクスでナマ声も聞こえる貴重な瞬間で、この「Dee」がランディ・ローズのクラシック愛を感じる。
オジーのアルバムだけど凄くカッコ良いライブアルバムで、ランディ・ローズのライブアルバムでもあり、彼の凄さを実感したい人は聴いて感動してほしい。当時はランディ・ローズが動いている姿も見れなかったけど今はYouTubeで簡単に見れる良い時代だからこのジャケットのシーンまでも見れて感動的。

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