Whitesnake - Snakebite
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Whitesnake - Snakebite (1978)

バーニー・マーズデンのキャリアは70年代から始まり、知られているバンドでは1973年のU.F.Oのシングルからとなっているが、1971年にミッキー・ムーディが参加していたJuicy Lucyにも短期的に参加しているので、この二人はとにかく腐れ縁で相性も良かったらしく仕事もギターも分け合い紹介し合いながらシーンを駆け抜けている。どのバンドでも概ね曲作りの才能も目立ち、渋めのブルース・ロックよりはハードなスタイルの曲調が多くてバンドの味付けに貢献しているし、もっと言えばBabe Ruthのようにバンドの鞍替えすら出来てしまった人。その前はコージ・パウエルのハマーでもジョイントしているが、Babe Ruth後はPaice, Ashton and Loadに参加とキャラクターの良さが仕事を招いているようだ。その後ミッキー・ムーディに招待されてホワイトスネイクに参加して全盛期ほんの手前まで活躍している。
Whitesnakeはデヴィッド・カヴァデールのソロアルバムのタイトルから、一緒にやったメンバーとの相性に手応えを感じてバンドにまで昇華させたプロジェクトで知られている。初期は渋いブルースハードロックをキメており、バドカンよりももうちょっとハード路線だったからシーンでは唯一の音を出していた存在で、その両翼を担っていたのがミッキー・ムーディとバーニー・マーズデン。更にニール・マーレイも既に登場してくる。
1978年にWhitesnake名義のプロジェクトで4曲入りEP「Snakebite」を最初にリリースしてシーンの反応を見たようだが、その時のオープニングソング「Come On」は見事にバーニー・マーズデンとカヴァデールのタッグによる楽曲。後から聴けば最もホワイトスネイクのブルース・ロックらしい代表曲で、キャッチーさも備えながらブルースでもなく、ブルース・ロック的流れを組み込んだハードロック路線でカヴァデールの歌声も渋いスタイルで歌ったパターンと完成度の高い作品。この一曲でかなり手応えを感じたと想像されるブリティッシュブルース・ロック路線。続いての「Bloody Mary」はカヴァデール単独作品ながら、ほぼロッド・スチュワートと同じ感触を感じる作風で、フェイセスのR&Rスタイルがもうちょっと歪んだ音のハードロック路線になっているだけとも思える。本人はそこを意識していなかったと思われるが、その分R&Rスタイルがカッコ良くドライブする普通にナイスな曲。後のホワイトスネイクがあそこまで進化するにはこういうベースが抑えられていたからとも言える。「Ain't No Love In The Heart Of The City」はボビー・ブランドのカバー曲だが、ここで聴けるスタイルは見事にデヴィッド・カヴァデール節とブルースロックバンド風となったカッコ良いバージョン。メロウに歌い上げられてもいるし、味わいも見事に出した良作で器用なバンドを示している。更にスライド・ギターをフューチャーした「Steal Away」はまったくロッド・スチュワートとFacesそのままのサウンドだ。ホワイトスネイクの最初期のデヴィッド・カヴァデールの原点にロッド・スチュワートとFacesが持ち込まれていたとは意識しなかったが、まるで同じようなカッコ良さと渋さとR&Rで楽しめる。曲はバーニー・マーズデン、カヴァデール、そしてメンバー全員総出のクレジットなので基本スタイルからセッションで広がった曲と思われるが、だからこそバンドの指向性が出ているようにも感じる。シンプルにカッコ良いR&R。
現在手に入るCDは以前からリリースサれているバージョンで、この4曲に加えて1977年リリースのカヴァデールのソロアルバム「Northwinds」から4曲を抜粋して入れてあるバージョン。恐らく今後もこの時代にスポットを当てられる事も多くないだろうが、古くからのブルース・ロックファンは70年代のブリティッシュセンスが詰め込まれた最初期のWhitesnakeまでは聴けるし、その中では一級品との実感も持つ。80年代に入ってからの売れ線路線になる前までは実に渋くカッコ良い路線を進んでいた証。

バーニー・マーズデンのキャリアは70年代から始まり、知られているバンドでは1973年のU.F.Oのシングルからとなっているが、1971年にミッキー・ムーディが参加していたJuicy Lucyにも短期的に参加しているので、この二人はとにかく腐れ縁で相性も良かったらしく仕事もギターも分け合い紹介し合いながらシーンを駆け抜けている。どのバンドでも概ね曲作りの才能も目立ち、渋めのブルース・ロックよりはハードなスタイルの曲調が多くてバンドの味付けに貢献しているし、もっと言えばBabe Ruthのようにバンドの鞍替えすら出来てしまった人。その前はコージ・パウエルのハマーでもジョイントしているが、Babe Ruth後はPaice, Ashton and Loadに参加とキャラクターの良さが仕事を招いているようだ。その後ミッキー・ムーディに招待されてホワイトスネイクに参加して全盛期ほんの手前まで活躍している。
Whitesnakeはデヴィッド・カヴァデールのソロアルバムのタイトルから、一緒にやったメンバーとの相性に手応えを感じてバンドにまで昇華させたプロジェクトで知られている。初期は渋いブルースハードロックをキメており、バドカンよりももうちょっとハード路線だったからシーンでは唯一の音を出していた存在で、その両翼を担っていたのがミッキー・ムーディとバーニー・マーズデン。更にニール・マーレイも既に登場してくる。
1978年にWhitesnake名義のプロジェクトで4曲入りEP「Snakebite」を最初にリリースしてシーンの反応を見たようだが、その時のオープニングソング「Come On」は見事にバーニー・マーズデンとカヴァデールのタッグによる楽曲。後から聴けば最もホワイトスネイクのブルース・ロックらしい代表曲で、キャッチーさも備えながらブルースでもなく、ブルース・ロック的流れを組み込んだハードロック路線でカヴァデールの歌声も渋いスタイルで歌ったパターンと完成度の高い作品。この一曲でかなり手応えを感じたと想像されるブリティッシュブルース・ロック路線。続いての「Bloody Mary」はカヴァデール単独作品ながら、ほぼロッド・スチュワートと同じ感触を感じる作風で、フェイセスのR&Rスタイルがもうちょっと歪んだ音のハードロック路線になっているだけとも思える。本人はそこを意識していなかったと思われるが、その分R&Rスタイルがカッコ良くドライブする普通にナイスな曲。後のホワイトスネイクがあそこまで進化するにはこういうベースが抑えられていたからとも言える。「Ain't No Love In The Heart Of The City」はボビー・ブランドのカバー曲だが、ここで聴けるスタイルは見事にデヴィッド・カヴァデール節とブルースロックバンド風となったカッコ良いバージョン。メロウに歌い上げられてもいるし、味わいも見事に出した良作で器用なバンドを示している。更にスライド・ギターをフューチャーした「Steal Away」はまったくロッド・スチュワートとFacesそのままのサウンドだ。ホワイトスネイクの最初期のデヴィッド・カヴァデールの原点にロッド・スチュワートとFacesが持ち込まれていたとは意識しなかったが、まるで同じようなカッコ良さと渋さとR&Rで楽しめる。曲はバーニー・マーズデン、カヴァデール、そしてメンバー全員総出のクレジットなので基本スタイルからセッションで広がった曲と思われるが、だからこそバンドの指向性が出ているようにも感じる。シンプルにカッコ良いR&R。
現在手に入るCDは以前からリリースサれているバージョンで、この4曲に加えて1977年リリースのカヴァデールのソロアルバム「Northwinds」から4曲を抜粋して入れてあるバージョン。恐らく今後もこの時代にスポットを当てられる事も多くないだろうが、古くからのブルース・ロックファンは70年代のブリティッシュセンスが詰め込まれた最初期のWhitesnakeまでは聴けるし、その中では一級品との実感も持つ。80年代に入ってからの売れ線路線になる前までは実に渋くカッコ良い路線を進んでいた証。
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