Van Halen - The Best of Both Worlds
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Van Halen - The Best of Both Worlds (2004)

朝早くからエディの訃報は全世界に一瞬にして報じられ、自分の所も早々にニュースを聞いたが、まだ若いだろ、早いだろ、との思いが先にあった。ただちょいと前までは癌との闘病生活を克服してシーンに復活していたと知っていたので、そのまままた活動するのかと思ってたらやはり再発転移により65歳での逝去となってしまったようだ。一般のリスナーにも知名度が高いし、ギター小僧にしてみればそりゃも誰でも通ってるだろうし、挑戦したりもしている永遠のアイドルでもあろうからその衝撃は大きい。自分でもそりゃ衝撃的でギタリスト的にぶっ飛びな人だし、単に速弾きやトリッキーなスタイルのプレイと言うだけでなく、根本的に楽曲とギターの密接した関係をたっぷりと探求してアルバムに残してきた偉大なるミュージシャンだと。そこまで良く聴いていたワケでもないが、あらためて何度もじっくりとアルバムや曲を見たり聴いたりしていた数日、やはりその他大勢とは一線を画したモノの違いがありありと分かる真のギター革命者だった。
2004年に新曲3曲をサミー・ヘイガーのボーカルで収録した2枚組のベストアルバム「The Best of Both Worlds」がリリースされている。単なるベスト盤かと思ってたら新曲入ってたのか、と今更ながら認識した次第だが、個人的好みではあまりサミー・ヘイガー時代は聴いていないのでここでの新曲もそこまで意識しなかったのだろう。聴いてみればいつでもヴァン・ヘイレン節な楽曲で、ギターに耳を傾けて聴いているとそりゃもうトリッキーな音をあちこちで出してるし弾き方にしても妙なプレイがどこでも聴けるので、そういう探究心とチャレンジ精神はここでも健在、それでいてきちんとポップスの範疇とハードロックの良さを壊すことのない洗練された楽曲の出来映えは凄いな。ひたすらギターを研究してヴァン・ヘイレンを聴いているとどうやって弾いてるのか、どうやってこの音を出しているのかパッと聴いているだけでは全然イメージの付かない箇所も多く、その意味ではジミヘンも同じだがやはりパイオニアなプレイヤー。右手でミュートしながらのカッティングやそこかしこでのノイズ効果やスライドやグリッサンドに加えてのアーミングとライトハンドにヴォリューム奏法などなどどうやって弾いてるのかまるで分からないレベルを存分に楽しめる。
さて、このベストアルバムの新曲はともかくとして、デイヴ時代とサミー時代でほぼ半々、最後のサミー時代のライブからも収録されているが、楽曲的には確かにベストチョイスなのだろうが、自分的にはサミー時代への入門アルバムみたいにも聞こえてしまって、馴染みがなくてイマイチ入り込みにくいアルバムだった。いや、ここでサミー時代を纏めて聴くことになったのでやはり良い作品が多いな、垢抜けた作品が多くてメジャー扱いな理由も分かりやすかったが、好みは暗めなイメージのデイブ時代と言うだけか。ボーカルの違いだけでなく、明らかに作風が変わっているのでそういう区分けがしやすくなるし、当然サミーの明るさが手伝っている面も大きい。それにしてもここまでの変態的ギタープレイをさらりとあの笑顔で弾きまくってくれるエディの逝去はロック、ギター界には大きな損失だが、こうして作品がいくつも残されているだけでもありがたい。
R.I.P Eddie
この時に仲間内で回ってきたYouTubeでのギタリストのSatsuma3042さんの追悼ライブはこれまでのヴァン・ヘイレンのギタープレイの謎が全部解明されているかのような完璧なカバープレイ、エディそのままのギタープレイに驚き感動し他の映像も合わせて見まくってしまって日本には凄いギタリストがいるとつくづく感心した。この方マイケル・シェンカーも探求していて、とにかくその追求具合とプレイスタイルも音色も当然ながらの音使いの個性なども全て把握しての天才的なギタープレイをガンガン魅せてくれるので随分と楽しめるし勉強になる。こんな風に弾けるはずもないのだが、目の前で弾いてくれてたらこういう風にやってたのかと分かるだけでもありがたい素晴らしいギタリストです。

朝早くからエディの訃報は全世界に一瞬にして報じられ、自分の所も早々にニュースを聞いたが、まだ若いだろ、早いだろ、との思いが先にあった。ただちょいと前までは癌との闘病生活を克服してシーンに復活していたと知っていたので、そのまままた活動するのかと思ってたらやはり再発転移により65歳での逝去となってしまったようだ。一般のリスナーにも知名度が高いし、ギター小僧にしてみればそりゃも誰でも通ってるだろうし、挑戦したりもしている永遠のアイドルでもあろうからその衝撃は大きい。自分でもそりゃ衝撃的でギタリスト的にぶっ飛びな人だし、単に速弾きやトリッキーなスタイルのプレイと言うだけでなく、根本的に楽曲とギターの密接した関係をたっぷりと探求してアルバムに残してきた偉大なるミュージシャンだと。そこまで良く聴いていたワケでもないが、あらためて何度もじっくりとアルバムや曲を見たり聴いたりしていた数日、やはりその他大勢とは一線を画したモノの違いがありありと分かる真のギター革命者だった。
2004年に新曲3曲をサミー・ヘイガーのボーカルで収録した2枚組のベストアルバム「The Best of Both Worlds」がリリースされている。単なるベスト盤かと思ってたら新曲入ってたのか、と今更ながら認識した次第だが、個人的好みではあまりサミー・ヘイガー時代は聴いていないのでここでの新曲もそこまで意識しなかったのだろう。聴いてみればいつでもヴァン・ヘイレン節な楽曲で、ギターに耳を傾けて聴いているとそりゃもうトリッキーな音をあちこちで出してるし弾き方にしても妙なプレイがどこでも聴けるので、そういう探究心とチャレンジ精神はここでも健在、それでいてきちんとポップスの範疇とハードロックの良さを壊すことのない洗練された楽曲の出来映えは凄いな。ひたすらギターを研究してヴァン・ヘイレンを聴いているとどうやって弾いてるのか、どうやってこの音を出しているのかパッと聴いているだけでは全然イメージの付かない箇所も多く、その意味ではジミヘンも同じだがやはりパイオニアなプレイヤー。右手でミュートしながらのカッティングやそこかしこでのノイズ効果やスライドやグリッサンドに加えてのアーミングとライトハンドにヴォリューム奏法などなどどうやって弾いてるのかまるで分からないレベルを存分に楽しめる。
さて、このベストアルバムの新曲はともかくとして、デイヴ時代とサミー時代でほぼ半々、最後のサミー時代のライブからも収録されているが、楽曲的には確かにベストチョイスなのだろうが、自分的にはサミー時代への入門アルバムみたいにも聞こえてしまって、馴染みがなくてイマイチ入り込みにくいアルバムだった。いや、ここでサミー時代を纏めて聴くことになったのでやはり良い作品が多いな、垢抜けた作品が多くてメジャー扱いな理由も分かりやすかったが、好みは暗めなイメージのデイブ時代と言うだけか。ボーカルの違いだけでなく、明らかに作風が変わっているのでそういう区分けがしやすくなるし、当然サミーの明るさが手伝っている面も大きい。それにしてもここまでの変態的ギタープレイをさらりとあの笑顔で弾きまくってくれるエディの逝去はロック、ギター界には大きな損失だが、こうして作品がいくつも残されているだけでもありがたい。
R.I.P Eddie
この時に仲間内で回ってきたYouTubeでのギタリストのSatsuma3042さんの追悼ライブはこれまでのヴァン・ヘイレンのギタープレイの謎が全部解明されているかのような完璧なカバープレイ、エディそのままのギタープレイに驚き感動し他の映像も合わせて見まくってしまって日本には凄いギタリストがいるとつくづく感心した。この方マイケル・シェンカーも探求していて、とにかくその追求具合とプレイスタイルも音色も当然ながらの音使いの個性なども全て把握しての天才的なギタープレイをガンガン魅せてくれるので随分と楽しめるし勉強になる。こんな風に弾けるはずもないのだが、目の前で弾いてくれてたらこういう風にやってたのかと分かるだけでもありがたい素晴らしいギタリストです。
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