Jethro Tull - This Was
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Jethro Tull - This Was (1968)

ごった煮の英国ロック70年代は自分的には大好物だが、悩ましいバンドや音楽性を持つバンドも当然多数ある。単純にそれが楽しめれば良いが、どうにも分からない、理解に苦しむバンドも多いし、メジャーなバンドで言えばイエスなどもその例になるし、何ともその辺りの感覚は自分でも整理しきれていない。ただ、聴かないでダメと言うのはほとんど無くて、聴いてみて、それも何度か挑戦してみても理解出来ないバンドもあり、そういうものだと認識する。この辺のは何十年聴いてて、その後でもまだ理解出来ず、好みになる事があるとも思えないので、自分には縁がなかったバンドだったかもと思うようにはしている。
Jethro Tullもその手のバンドのひとつながらそれにはあまりにも音楽性が多様で英国人の評判も高いから理解できなきゃダメだ、との想いも強くてホントに何度も何度も挑戦してアルバムを聴きまくったが、結局好みだと思うアルバムは数少ないし、ともすれば理解出来ない音を何回も聴いていたようにすら思う。1968年デビューアルバム「This Was」はタイトルからしてヒネてる。「This was Jethro Tull」だからデビュー時にして既に自らを過去形として描いているセンスで、更に確かにこのブルース・ロックに根ざした音楽スタイルでのジェスロ・タルは本作のみで終わっているから、言い得て妙のタイトルを付けていた事になる。その由来はミック・エイブラハムズのブルースギタープレイに依るところが大きいが、それでもフルートを鳴らしまくるイアン・アンダーソンの個性は絶妙で、このフルートのおかげで不思議な感覚に襲われるし、ブルースと言われてもピンと来ない曲調になってしまっている面白さ。だからこのファーストアルバムは好奇心をソソられるアルバムで、ギターから聴けば確かに3コードのブルースやジャジーなプレイが聴けるのに、楽曲として聴くと妙な質感となる。
ジャケットからして何者?的なセンスで、そのセンスはおそらくはイアン・アンダーソンに依るのでバンドのカラーにもなっていくが、デビュー時からしてこの格好は当時のカッコ良いロックシーンではかなり異質に扱われただろうし、それでもデビューアルバムからしてビートルズに続けとばかりに売れたらしいから驚く。全く英国人のこういう音楽性に対するセンスの敏感さはホントに鋭い事が多く、どうしてそんなアルバムが、バンドが人気ある、あった、売れたのだとどう聴いても分からない世界にぶち当たる。聴いてて心地良いのは分かるが、売れるのか、と。本ファーストアルバムはもうちょっと近い感触あるのでゴチャゴチャ感あるものの、ジェスロ・タルらしさは既に出ている作品。

ごった煮の英国ロック70年代は自分的には大好物だが、悩ましいバンドや音楽性を持つバンドも当然多数ある。単純にそれが楽しめれば良いが、どうにも分からない、理解に苦しむバンドも多いし、メジャーなバンドで言えばイエスなどもその例になるし、何ともその辺りの感覚は自分でも整理しきれていない。ただ、聴かないでダメと言うのはほとんど無くて、聴いてみて、それも何度か挑戦してみても理解出来ないバンドもあり、そういうものだと認識する。この辺のは何十年聴いてて、その後でもまだ理解出来ず、好みになる事があるとも思えないので、自分には縁がなかったバンドだったかもと思うようにはしている。
Jethro Tullもその手のバンドのひとつながらそれにはあまりにも音楽性が多様で英国人の評判も高いから理解できなきゃダメだ、との想いも強くてホントに何度も何度も挑戦してアルバムを聴きまくったが、結局好みだと思うアルバムは数少ないし、ともすれば理解出来ない音を何回も聴いていたようにすら思う。1968年デビューアルバム「This Was」はタイトルからしてヒネてる。「This was Jethro Tull」だからデビュー時にして既に自らを過去形として描いているセンスで、更に確かにこのブルース・ロックに根ざした音楽スタイルでのジェスロ・タルは本作のみで終わっているから、言い得て妙のタイトルを付けていた事になる。その由来はミック・エイブラハムズのブルースギタープレイに依るところが大きいが、それでもフルートを鳴らしまくるイアン・アンダーソンの個性は絶妙で、このフルートのおかげで不思議な感覚に襲われるし、ブルースと言われてもピンと来ない曲調になってしまっている面白さ。だからこのファーストアルバムは好奇心をソソられるアルバムで、ギターから聴けば確かに3コードのブルースやジャジーなプレイが聴けるのに、楽曲として聴くと妙な質感となる。
ジャケットからして何者?的なセンスで、そのセンスはおそらくはイアン・アンダーソンに依るのでバンドのカラーにもなっていくが、デビュー時からしてこの格好は当時のカッコ良いロックシーンではかなり異質に扱われただろうし、それでもデビューアルバムからしてビートルズに続けとばかりに売れたらしいから驚く。全く英国人のこういう音楽性に対するセンスの敏感さはホントに鋭い事が多く、どうしてそんなアルバムが、バンドが人気ある、あった、売れたのだとどう聴いても分からない世界にぶち当たる。聴いてて心地良いのは分かるが、売れるのか、と。本ファーストアルバムはもうちょっと近い感触あるのでゴチャゴチャ感あるものの、ジェスロ・タルらしさは既に出ている作品。
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