Billy Joel - An Innocent Man
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Billy Joel - An Innocent Man (1983)

80sはやはりひとつのシーンだったように思う。90sとも00sとも違う、また70sほどの革命期でもないし、音楽的に価値があったかどうかなどは分からないが、面白い時期に多感期を過ごしたと思う。いつの時代でもポップとロック、変わり者の民族的な音やアコースティックや黒人系白人系など様々な音楽がヒットチャートやシーンに登場して、その辺りから自分の好みは見つかるし、友人たちとの感覚の違いも認識出来る。そういう意味でヒットチャート番組やラジオは有意義な機会を提供してくれていた。
Billy Joelの1983年リリース9枚目のアルバム「An Innocent Man」はベテランが売れるにはちょっと売れ過ぎただろうと言うアルバムだ。しかもシングルカットが10曲中6曲もあり、それがまたヒットチャートにどれもこれも入っているのだから恐れ入る。それこそ正にアルバムと呼ぶに相応しい。この頃は他の売れ線ミュージシャンでも7〜8曲がシングルカットなどザラにあったので、スーパースター期の証明でもあったか。この80sビリー・ジョエルから入ると他の作品とのギャップを著しく感じると思うが、本作が異質なアルバムだと認識した方が良い。基本この人はハードロックバンドAttilaの人で…、なハズもなく、ピアノ演奏者なので少々上品な作風、演奏を売りとしていた。ただ、それでもヒットを放っていたし、十二分にベテランの安定的に売れる人にもなっていたが、その余裕もあったからか本作では本人の趣味の世界、50sの黒人系サウンドの模倣を中心としてポップ側に寄せての作風となっている。だから冷静に聴けばオリジナリティはさほど見当たらない作品のハズだが、そこからヒット出しまくるのだから凄い。顔で売れてる訳じゃないから、やはりその音楽センスだろう。
古き良き懐かしき50sドゥーワップ調サウンドをベースにキャッチーに聴かせてコーラスもたっぷり入れて軽やかに流されるムード満点の楽曲集。ところどころで得意のピアノもカマしてくるから個性は十分出せるし、好きな路線をアレンジしているから楽しそうだし、確かに幸せに溢れているかのような作品。調べてみれば離婚後に新たなガールフレンドと出会ったばかりの一番ホットな時期の作品らしいので、それも手伝っているだろう。それにしても害のない軽快な素晴らしき作品。

80sはやはりひとつのシーンだったように思う。90sとも00sとも違う、また70sほどの革命期でもないし、音楽的に価値があったかどうかなどは分からないが、面白い時期に多感期を過ごしたと思う。いつの時代でもポップとロック、変わり者の民族的な音やアコースティックや黒人系白人系など様々な音楽がヒットチャートやシーンに登場して、その辺りから自分の好みは見つかるし、友人たちとの感覚の違いも認識出来る。そういう意味でヒットチャート番組やラジオは有意義な機会を提供してくれていた。
Billy Joelの1983年リリース9枚目のアルバム「An Innocent Man」はベテランが売れるにはちょっと売れ過ぎただろうと言うアルバムだ。しかもシングルカットが10曲中6曲もあり、それがまたヒットチャートにどれもこれも入っているのだから恐れ入る。それこそ正にアルバムと呼ぶに相応しい。この頃は他の売れ線ミュージシャンでも7〜8曲がシングルカットなどザラにあったので、スーパースター期の証明でもあったか。この80sビリー・ジョエルから入ると他の作品とのギャップを著しく感じると思うが、本作が異質なアルバムだと認識した方が良い。基本この人はハードロックバンドAttilaの人で…、なハズもなく、ピアノ演奏者なので少々上品な作風、演奏を売りとしていた。ただ、それでもヒットを放っていたし、十二分にベテランの安定的に売れる人にもなっていたが、その余裕もあったからか本作では本人の趣味の世界、50sの黒人系サウンドの模倣を中心としてポップ側に寄せての作風となっている。だから冷静に聴けばオリジナリティはさほど見当たらない作品のハズだが、そこからヒット出しまくるのだから凄い。顔で売れてる訳じゃないから、やはりその音楽センスだろう。
古き良き懐かしき50sドゥーワップ調サウンドをベースにキャッチーに聴かせてコーラスもたっぷり入れて軽やかに流されるムード満点の楽曲集。ところどころで得意のピアノもカマしてくるから個性は十分出せるし、好きな路線をアレンジしているから楽しそうだし、確かに幸せに溢れているかのような作品。調べてみれば離婚後に新たなガールフレンドと出会ったばかりの一番ホットな時期の作品らしいので、それも手伝っているだろう。それにしても害のない軽快な素晴らしき作品。
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