The Joe Perry Project ‎ - Once A Rocker, Always A Rocker

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The Joe Perry Project ‎ - Once A Rocker, Always A Rocker (1983)
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 エアロスミスの中で一人R&Rにこだわり続けた男、ジョー・ペリー。そんな人がいなきゃロックだぜ、とこだわるバンドは出来上がらないし、出来たとしてもファンがついて来なくなるから、その意味でもジョー・ペリーはホントにこだわったのだろうと思う。そりゃビジネス的な妥協もあっただろうし、意見が通らない事もあっただろうが、それでも基本はブルースとR&Rをやり続けたい、続けている人だ。何でも器用にこなせるスティーブン・タイラーとは異なり、不器用にR&Rとギター一本だけで生き続けている、そんな印象。実際どうかはもちろん知る由もない。

 エアロスミス脱退後、ジョー・ペリーは早々に自分のバンド、The Joe Perry Projectを組んで活動を始め、エアロスミス復帰の際の名曲ともなった「熱く語れ! 」を筆頭にしたアルバムを1980年にはリリースして、今回は1983年リリースの三枚目のアルバム「 Once A Rocker, Always A Rocker」を聴いていた。当初からジョー・ペリーのソロプロジェクトアルバムはどこか抜けてる、足りない、やはりスティーブン・タイラーの歌声があってこそのジョー・ペリー作が生きる、など良いように言われまくっていたが、そりゃあれだけのパフォーマー、シンガーもそうそう居るはずもなく、どうしたって比較されるのも可愛そうな部分あるが、アルバム聴いてると楽曲は初期エアロスミスから変わらない作風でパッとしない理由はどこかと言われればやはりそうなる。だからと言って悪いアルバムや楽曲ではないのが悩ましい。

 それどころか新しい刺激は特に見当たらないが、シンプルにR&Rしていて、いかにもジョー・ペリー、エアロスミスのソングライター的な曲ばかりで相当よく出来ている。これ、全部スティーブン・タイラーの声で再録したら皆聞きたがるだろうと言った感じ。ジョー・ペリー的にも自信あったと思う。ただ、それが売れる売れないの話とは別だからしょうがない。本作はある種ジョー・ペリーの作風としては目一杯出し切ったアルバムで、T-Rexのカバーも含めてストレートにR&Rをやり切っている気持ち良い作品。悪くない、どころかかなり面白いアルバムに聴こえるから再評価されても良いと思う。





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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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おーぐろ  
No title

勢いのある1st、ちょっとこなれた2nd
それに比べてなんとなくフックが無いんですよねぇ
旨いメシなんだけど、ひと味足りない的な 
さっき1st聴いたばかりだからかもですが(笑 

2020/06/09 (Tue) 19:40 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>おーぐろさん

1st良いですからねぇ…。

2020/06/13 (Sat) 13:53 | EDIT | REPLY |   

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