Beth Hart - War in My Mind
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Beth Hart - War in My Mind (2019)

ハッシュタグ#StayHomeや#withMeが世界中の「家に居ろ」メッセージでもあったが、面白い事にその流れでミュージシャンやテレビ局など発信するメディア側が家に居させるために、とプロモーションの意味もあるだろうが、自身の有償コンテンツをYouTubeで時間や日数を制限して公開している。昔で言えばテレビ放送と同じだが、それで貴重なコンテンツや物珍しげに見れるコンテンツも多く、オタクな日々を過ごす自分にはこれも見まくって様々なアーティストを堪能した。その中にベス・ハートのフランステレビ局アルテが放送したライブコンテンツもあり、存分に楽しませてもらったのもあって今のところの新作「War in My Mind 」を取り上げてみた。
Beth Hartはアメリカのソウルフルな女性ボーカリストで既にキャリアは20年以上のベテラン、ロックともソウルともブルースとも取れるスタンスでの歌声はどこかに属した歌声ではなく、変幻自在にパワフルな歌唱力を聴かせてくれる。パワフルと言えども、そういう楽曲ばかりではなくソフトなバラードも当然歌いこなすので昔で言うならばエタ・ジェイムズやアレサ・フランクリンと同じような世界だろうか。今の時代なのでそこまで狭い世界での歌唱ではないが、自分的にはジョー・ボナマッサとのデュオ作品から知った存在で、ジョー・ボナマッサを向こうに全く存在感を衰えさせる事なくパワフルにパフォーマンスして、その実力を聴かせてくれていた。当然ソロ作品も聴いているが、それよりも何よりもやはりこの手の女史はライブが凄い。ピアノもギターも弾き、地のままに歌い上げるスタンスはどれだけ会場が大きかろうと、小さなクラブの雰囲気を出してのギグを繰り広げてくれる。バンドも最小限ピースでのほぼロックスタイルを踏襲しているが、出て来るサウンドは幅広く豊かなもの。オープニングから会場の後方通路から歌いながら歩いて登場するのもユニーク。正にクラブギグ的。
そして本作「War in My Mind」はもうベテランの域にある余裕からか、実に自然体のサウンドが流れ出てくる。アルバムジャケットで見られるように今回はピアノを弾いて歌い上げる曲が多めに聴けるのは、ここまで来るともうどんな音楽スタイルでもベス・ハートのスタイルは変わらないし、対応出来てしまう、そして実際対応できている歌を聴かせるからどんどんシンプルになる方向にある面を示唆しているか。だからと言って作品が一辺倒で面白くないかと言えばまったくそんな事なく、逆にそれでいてこれだけバリエーション豊かに聞こえるのはさすがにベス・ハートの歌唱力と唸らされる。誰もが名盤と言う作品ではないが、いぶし銀の成熟されたミュージシャンのアルバムはこういう深みを持っていると味わえる熟作。

ハッシュタグ#StayHomeや#withMeが世界中の「家に居ろ」メッセージでもあったが、面白い事にその流れでミュージシャンやテレビ局など発信するメディア側が家に居させるために、とプロモーションの意味もあるだろうが、自身の有償コンテンツをYouTubeで時間や日数を制限して公開している。昔で言えばテレビ放送と同じだが、それで貴重なコンテンツや物珍しげに見れるコンテンツも多く、オタクな日々を過ごす自分にはこれも見まくって様々なアーティストを堪能した。その中にベス・ハートのフランステレビ局アルテが放送したライブコンテンツもあり、存分に楽しませてもらったのもあって今のところの新作「War in My Mind 」を取り上げてみた。
Beth Hartはアメリカのソウルフルな女性ボーカリストで既にキャリアは20年以上のベテラン、ロックともソウルともブルースとも取れるスタンスでの歌声はどこかに属した歌声ではなく、変幻自在にパワフルな歌唱力を聴かせてくれる。パワフルと言えども、そういう楽曲ばかりではなくソフトなバラードも当然歌いこなすので昔で言うならばエタ・ジェイムズやアレサ・フランクリンと同じような世界だろうか。今の時代なのでそこまで狭い世界での歌唱ではないが、自分的にはジョー・ボナマッサとのデュオ作品から知った存在で、ジョー・ボナマッサを向こうに全く存在感を衰えさせる事なくパワフルにパフォーマンスして、その実力を聴かせてくれていた。当然ソロ作品も聴いているが、それよりも何よりもやはりこの手の女史はライブが凄い。ピアノもギターも弾き、地のままに歌い上げるスタンスはどれだけ会場が大きかろうと、小さなクラブの雰囲気を出してのギグを繰り広げてくれる。バンドも最小限ピースでのほぼロックスタイルを踏襲しているが、出て来るサウンドは幅広く豊かなもの。オープニングから会場の後方通路から歌いながら歩いて登場するのもユニーク。正にクラブギグ的。
そして本作「War in My Mind」はもうベテランの域にある余裕からか、実に自然体のサウンドが流れ出てくる。アルバムジャケットで見られるように今回はピアノを弾いて歌い上げる曲が多めに聴けるのは、ここまで来るともうどんな音楽スタイルでもベス・ハートのスタイルは変わらないし、対応出来てしまう、そして実際対応できている歌を聴かせるからどんどんシンプルになる方向にある面を示唆しているか。だからと言って作品が一辺倒で面白くないかと言えばまったくそんな事なく、逆にそれでいてこれだけバリエーション豊かに聞こえるのはさすがにベス・ハートの歌唱力と唸らされる。誰もが名盤と言う作品ではないが、いぶし銀の成熟されたミュージシャンのアルバムはこういう深みを持っていると味わえる熟作。
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