Fields - Fields

アルバムリリースは1972年で、スーパーバンド的な位置付けだったにも関わらず一枚だけのリリースで終わってしまったメジャーながらもB級色の強いバンドだったとも言える。初っ端から鍵盤のピコピコで攻めてくるのでどうしてもEL&Pみたいな印象を持ってしまうんだけど、そんな曲ばかりではなくって妙~な曲、まぁ、あまり意味もない曲っつうかさ、そういうのも多くて実に散漫な印象を与えている。もちろんアンディ・マッカロックのドラムひとつで破壊的クリムゾン復活ってワケにはいかないワケで、当然ながらグラハム・フィールドの鍵盤によるトコロが大きくなってしまう。さすがにそれらはシンフォニックな味わいを出していて、こじんまりとはしているけど壮大さはある。ただ、やっぱり壮大なシンフォニックという道を選ばずに短い時間に曲を終えるという時代に即した方向に向かったためにイマイチの印象なんだよな。残念。
ただ、その中にも目を見張る曲がいくつかあるのがこういうバンドを漁る時の面白さでこのアルバムの場合は5曲目「Over and Over Again」かな。6分弱なんだけど、歌モノと起承転結とハードさとソフトさを持っていてコンパクトに仕上がっている秀作だね。
そんなアルバムが当時CBSからリリースされていたんだけれど、今アマゾンでは簡単に見つからない…。アナログはもちろんなかなか見つからないと思うのでCDで十分だとは思うけど、自分のCD見たら1991年の再発盤になってたから今はどうなんだろうなぁ…。
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