King Crimson - Meltdown Live In Mexico
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King Crimson - Meltdown Live In Mexico

しかし1ヶ月もの長期滞在で日本公演をこなす今回のKing Crimsonって一体…って思ってしまう。日本各地でライブを行うためとは言え、そこまで長期に渡るってのもビジネス的に採算合う見込みがあるから出来る技なのだろう。演奏メンバーが多いってことは当然コストもそれなりに嵩むだろうし、それぞれの移動だってそれなりにかかるだろうから、その分チケットがかなりお高いものにはなっている。それでも客の方もそれなりに収入の良い人達になっているからそこそこ高コストでもキング・クリムゾンを生で見るという欲求に対しては財布の紐は緩むものだ。もちろんその見返りとして、もう幻想に近いライブが目の前で体験できるのだからそのコストの高さは後年になれば話になることもなく、満足感が上回ることは間違いない。
そんなライブを疑似体験できるアルバムが「Meltdown Live In Mexico」としてリリースされている。音源とブルーレイによる映像がセットなので、これでもかと言わんばかりのサイズで、しかも3時間ほどのライブが聴けるから満足度200%、CDだとディスクごとにコンセプトが異なっているので実に楽しめる。しかもプレイしているメンツがメンツなのでテクニックに加えてバンドアンサンブルの高さは当然ながら緻密さと緊迫感、スリリングな展開とアドリブプレイの幅の広さなど、もしかして過去最高のクリムゾンのライブが繰り広げられているのではないか?と言わんばかりのテンションの高さ。でも多分これが今のクリムゾンの普通のライブ演奏のレベルなのだろうから、来日公演にしてもそのまんまだろうよ。ドライに言ってしまえばフリップ卿がいることでクリムゾンという名前は維持されているものの、実際にはテクニシャンによるクリムゾンカバーバンドの様相なワケで、しかも解釈としては更に高みに登るためのプレイヤーが集結して総指揮官の元でその技量を発揮しているという究極のバンド再生術の実践でもある。元々クリムゾンというバンドがプロジェクト的なスタイルでメンバーを替えてどんどんと進化していった帰結がここにあるワケだからこのスタイルに何の問題もない。メル・コリンズなんかも参加しているからあながち過去と決別しているワケでもないし、それもまた進化するミュージシャンの挑戦とも言えるか。いずれにしてもこんだけのメンツでのこのプレイはどの部分を切り取っても70年代のレッドクリムゾン期を彷彿とさせるスタイルで、リスナーが一番求めているスタイルそのままだ。
昔の曲もどうなんだろ、って思って聴いてたけど違和感はあるものの上手いし現代風なサウンドではあるが、それはやっぱりテクニックも進化しているしアレンジも追加されている。何よりもトリプルドラムによるアンサンブルの高さが聴いている以上にあるんだろうと思う。しかしまぁ、こんだけ古い曲をこんな風にプレイできているモンだなぁと、それでいてしっかりとオリジナルのテイストをそのまま再現しているし、そりゃまリスナーも喜ぶってモンだ。久々にじっくりと聴きながらそれでもこの長時間モノを一気に聞けてしまったのは時代ごとの曲の違い、過去曲と新し目の曲が入り混じっていて、聴きやすく仕上げている所、そして最後まで聴きたいと思わせるテンションの高さが自分好みだったってトコだ。いやはやこいつはやっぱり凄い。来日公演の生ライブ、このテンションだろうから凄いんだろうな…、チケット取れるなら行きたいな、と今更ながら思っている所。

しかし1ヶ月もの長期滞在で日本公演をこなす今回のKing Crimsonって一体…って思ってしまう。日本各地でライブを行うためとは言え、そこまで長期に渡るってのもビジネス的に採算合う見込みがあるから出来る技なのだろう。演奏メンバーが多いってことは当然コストもそれなりに嵩むだろうし、それぞれの移動だってそれなりにかかるだろうから、その分チケットがかなりお高いものにはなっている。それでも客の方もそれなりに収入の良い人達になっているからそこそこ高コストでもキング・クリムゾンを生で見るという欲求に対しては財布の紐は緩むものだ。もちろんその見返りとして、もう幻想に近いライブが目の前で体験できるのだからそのコストの高さは後年になれば話になることもなく、満足感が上回ることは間違いない。
そんなライブを疑似体験できるアルバムが「Meltdown Live In Mexico」としてリリースされている。音源とブルーレイによる映像がセットなので、これでもかと言わんばかりのサイズで、しかも3時間ほどのライブが聴けるから満足度200%、CDだとディスクごとにコンセプトが異なっているので実に楽しめる。しかもプレイしているメンツがメンツなのでテクニックに加えてバンドアンサンブルの高さは当然ながら緻密さと緊迫感、スリリングな展開とアドリブプレイの幅の広さなど、もしかして過去最高のクリムゾンのライブが繰り広げられているのではないか?と言わんばかりのテンションの高さ。でも多分これが今のクリムゾンの普通のライブ演奏のレベルなのだろうから、来日公演にしてもそのまんまだろうよ。ドライに言ってしまえばフリップ卿がいることでクリムゾンという名前は維持されているものの、実際にはテクニシャンによるクリムゾンカバーバンドの様相なワケで、しかも解釈としては更に高みに登るためのプレイヤーが集結して総指揮官の元でその技量を発揮しているという究極のバンド再生術の実践でもある。元々クリムゾンというバンドがプロジェクト的なスタイルでメンバーを替えてどんどんと進化していった帰結がここにあるワケだからこのスタイルに何の問題もない。メル・コリンズなんかも参加しているからあながち過去と決別しているワケでもないし、それもまた進化するミュージシャンの挑戦とも言えるか。いずれにしてもこんだけのメンツでのこのプレイはどの部分を切り取っても70年代のレッドクリムゾン期を彷彿とさせるスタイルで、リスナーが一番求めているスタイルそのままだ。
昔の曲もどうなんだろ、って思って聴いてたけど違和感はあるものの上手いし現代風なサウンドではあるが、それはやっぱりテクニックも進化しているしアレンジも追加されている。何よりもトリプルドラムによるアンサンブルの高さが聴いている以上にあるんだろうと思う。しかしまぁ、こんだけ古い曲をこんな風にプレイできているモンだなぁと、それでいてしっかりとオリジナルのテイストをそのまま再現しているし、そりゃまリスナーも喜ぶってモンだ。久々にじっくりと聴きながらそれでもこの長時間モノを一気に聞けてしまったのは時代ごとの曲の違い、過去曲と新し目の曲が入り混じっていて、聴きやすく仕上げている所、そして最後まで聴きたいと思わせるテンションの高さが自分好みだったってトコだ。いやはやこいつはやっぱり凄い。来日公演の生ライブ、このテンションだろうから凄いんだろうな…、チケット取れるなら行きたいな、と今更ながら思っている所。
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