Queen - Bohemian Rhapsody (Original Soundtrack)

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Queen - Bohemian Rhapsody (Original Soundtrack) (2018)
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 やたらとリリースされるリミックスやらリマスター盤、それでも冷静に見ていれば90年代末、2000年代、2010年代、と3代くらいのデジタルでの時間差があるワケだからテクノロジーの進化は早いものだし、だからこそ割と何度もリマスタリングされていったりして、その度に良し悪しが語られ、基本的には情報量が豊富になればなるほどにナチュラルな音の質感がどこまで表現されているか、ってのが問われていくのとついでにボーナストラック論がある。古くからのリスナーは何度目だよ、となるけど常に若い世代、新しく入ってくる世代もいるんだからそれはそれで役に立っているものだろう。それよりもそんだけリスナーがついてくるバンド、って存在感の方が大きい。ロックは終わった、のか語り継がれて生き続ける、のか、って話だ。

 Queenの映画が公開されるようで、宣伝用の映像を見たこともあるのだが、なるほど、そっくりと言えばそっくりだが、滑稽と言えば滑稽でしかない役者が可愛そうでもあるが、ストーリーは至ってクィーンな話だし、別にウソでもない、なるほどハリウッドも映画のエンタメネタが無くなった事からこういう伝記映画という手法を取って来たかと。なんせ、今度はエイミー・ワインハウスの自伝なんかも映画化されるらしいし、何でもありなワケだ。そのQueenの映画のサントラ盤がこれ「Bohemian Rhapsody (Original Soundtrack)」だけど、そこはもうブライアン・メイ、単にサントラリリースしますってだけに留まらず、せっかくのQueen名義のアルバムが話題と共にリリース出来るってタイミングを逸するハズがなく、ここぞとばかりにレアアイテムを突っ込んできた。

 20th Century Foxのファンファーレにブライアン・メイのあのギター重ね録りを仕掛けて「らしさ」を演出、既存曲の音の良さもさる事ながら、「Doing All Right」をオリジナル・メンバーを集めて再録音、なんでここに入るんだ?って話だが、そこが面白さ。その意味では「Don't Stop Me Now」もわざわざどうしてかブライアン・メイが今のギターていくをオーバーダビング、ってか替えてる。意味ないなぁ、と思うが、これもやり直したかった曲なのだろうか。その他はライブバージョンだね。なんてったってリオの「Love of My Life」=観客全コーラス歌いまくりバージョンが最高。どんだけクイーンが神だったのかが分かる。そしてもちろんライブエイドの圧倒的パフォーマンスは音だけで聴いても圧巻。細かいところでは79年2月パリのパビリオンでの「Fat Bottomed Girl」から初登場ライブ、とは言え映像含めて流れてるけど。珍しいところでは「We Will Rock You」のスタジオバージョンからライブバージョンを重ねて繋いたヤツ…、そうですか、って感じ(笑)。

 書くとこんな感じになっちゃうんだけどさ、実際はアルバム冒頭から聴いてて、これがちゃんと飛ばすこともなく最後まで聴いちゃうんだよね。ほとんど頭の中で再生できるのに、やっぱり格好良いんだよ、クイーン。んで、どの曲もしっかり出来てるし音も今時の音だから聞きやすくて古い音とは思えないサウンドに仕上がっているから迫力も音圧もあるし、何よりもフレディの歌声の素晴らしさに圧倒されてしまって存分に堪能した。やっぱりそこいらのバンドの凄いボーカリスト、ってのとは一線を画していて、存在そのものが違う。だからやっぱ凄いんだよ。





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フレ
Posted byフレ

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トアド  

このブログをはじめて拝見させていただいたのはQueenの記事だった気がします。スタジオアルバムのなかではThe Miracleだけレビューされてないんですね。確かに最も地味なアルバムですが…

それはそうと'Doing All Right'のリメイクですか、ちょっと興味が。そして映画のブライアン役の人は瓜二つ(笑)声もにてます。

2018/10/29 (Mon) 20:25 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>トアドさん

>The Miracleだけレビューされてない
今初めて気づきました(笑)。そうだったのか・・・

2018/11/04 (Sun) 21:42 | EDIT | REPLY |   

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