The Who - The Who By Numbers
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The Who - The Who By Numbers (1975)

70年代のロックバンドの作品の評価なんてもう今や大差ないシロモノだと認識すべきだろう。当時こうだったああだった、っても知ってる人の方が少なくなっていってるだろうし、これからの世代にとってそれはあまり意味を持たない戯言でもあろう。貴重な歴史の証言として知識的には入ってくるのだろうけど、それがそのまま今の時代に当てはまるワケじゃないし。でも、面白いことにそんな事言ってても、結局その時と大差ない程度の評価が付けられることも多いんじゃないかな、ってのもある。結局良い作品は良いと思われるし、イマイチなのはいつまでもイマイチと言われるのだ。時代を先取っていたりすると評価は変わるのかもしれないけど、そうそうあるもんじゃないしね。
The Whoの1975年作品「The Who By Numbers」なんてのは当時から地味なアルバムとかイマイチとか言われつつ、好きなリスナーが隠れた傑作だとか色々と書かれたりしてるのを見ててね、どこか地味で佳作なんだ?って思いもするワケです。音の派手さやパワフルさがレコードの録音からは感じられないのは事実あるけどライブバージョンなんかを聴ける曲はとんでもなくぶっ飛びなパワーを出す曲だし、そっち聴いてからの月極として聴くとこのアルバム、凄く曲が揃っててThe Whoらしいアルバムじゃないか、なんて思いもする。まぁ、本質的には悩めるピートの作品ってのが正しいんだけどさ(笑)。この時点で既に方向性を見失うってのはあまりにも時代を速く生き抜き過ぎたのかもなって気がするが、言葉を変えると妙にノスタルジックな風味を感じるアルバムとも言える。今でもThe Whoってのはこれより前のアルバムまででライブをこなしていけるし代表曲はそっちの方が多いし、好まれてもいるからこのアルバム以降はどうにもパッとしなかった、ってのはホントだ。フラットに聴いててやっぱりそう聞こえるもん。
このアルバムさ、歪んだギター中心で作ったら結構ハードにドライブしたんじゃないかな。ライブ聴いてるとそう思うけど、アルバムはほとんど全てがアコギとかクリアトーンで弾かれているんだからそりゃパワフルなロックとは離れてしまうわさ。だからアコースティックアルバムとして聴いてみれば何ともカントリータッチにアレンジしてみた作品にも聞こえるし、その分歌メロの良さを再確認出来るように作られているとも言える。あぁ、だから自分的にはあんまり好きじゃないんだ(笑)。こういう方向性でバンドが進んでいけるとは思ってなかったとは思うけど、ひとつの作品としてはあったんだろうね。次の「Who Are You」なんか聴いてると更にどこへ行きたいのかな、なんて思うから正に迷走、やっぱり生き急いだバンドだったんだろう。その犠牲者がキース・ムーンだったのかもね。
などなど色々言いつつもやっぱりそこかしこでカッコ良さを実感するアルバム。この才能はさすがにピート・タウンジェントだし、ジョン・エントウィッスルのベースだし、ロジャーの歌だからこそだし、キースのドタバタ劇だって相変わらずだ。このクラスのバンドの作品はやっぱり凄いよ。一番凄いのはこのアルバムで最もハードなのがジョン・エントウィッスルの曲ってことかもな。

70年代のロックバンドの作品の評価なんてもう今や大差ないシロモノだと認識すべきだろう。当時こうだったああだった、っても知ってる人の方が少なくなっていってるだろうし、これからの世代にとってそれはあまり意味を持たない戯言でもあろう。貴重な歴史の証言として知識的には入ってくるのだろうけど、それがそのまま今の時代に当てはまるワケじゃないし。でも、面白いことにそんな事言ってても、結局その時と大差ない程度の評価が付けられることも多いんじゃないかな、ってのもある。結局良い作品は良いと思われるし、イマイチなのはいつまでもイマイチと言われるのだ。時代を先取っていたりすると評価は変わるのかもしれないけど、そうそうあるもんじゃないしね。
The Whoの1975年作品「The Who By Numbers」なんてのは当時から地味なアルバムとかイマイチとか言われつつ、好きなリスナーが隠れた傑作だとか色々と書かれたりしてるのを見ててね、どこか地味で佳作なんだ?って思いもするワケです。音の派手さやパワフルさがレコードの録音からは感じられないのは事実あるけどライブバージョンなんかを聴ける曲はとんでもなくぶっ飛びなパワーを出す曲だし、そっち聴いてからの月極として聴くとこのアルバム、凄く曲が揃っててThe Whoらしいアルバムじゃないか、なんて思いもする。まぁ、本質的には悩めるピートの作品ってのが正しいんだけどさ(笑)。この時点で既に方向性を見失うってのはあまりにも時代を速く生き抜き過ぎたのかもなって気がするが、言葉を変えると妙にノスタルジックな風味を感じるアルバムとも言える。今でもThe Whoってのはこれより前のアルバムまででライブをこなしていけるし代表曲はそっちの方が多いし、好まれてもいるからこのアルバム以降はどうにもパッとしなかった、ってのはホントだ。フラットに聴いててやっぱりそう聞こえるもん。
このアルバムさ、歪んだギター中心で作ったら結構ハードにドライブしたんじゃないかな。ライブ聴いてるとそう思うけど、アルバムはほとんど全てがアコギとかクリアトーンで弾かれているんだからそりゃパワフルなロックとは離れてしまうわさ。だからアコースティックアルバムとして聴いてみれば何ともカントリータッチにアレンジしてみた作品にも聞こえるし、その分歌メロの良さを再確認出来るように作られているとも言える。あぁ、だから自分的にはあんまり好きじゃないんだ(笑)。こういう方向性でバンドが進んでいけるとは思ってなかったとは思うけど、ひとつの作品としてはあったんだろうね。次の「Who Are You」なんか聴いてると更にどこへ行きたいのかな、なんて思うから正に迷走、やっぱり生き急いだバンドだったんだろう。その犠牲者がキース・ムーンだったのかもね。
などなど色々言いつつもやっぱりそこかしこでカッコ良さを実感するアルバム。この才能はさすがにピート・タウンジェントだし、ジョン・エントウィッスルのベースだし、ロジャーの歌だからこそだし、キースのドタバタ劇だって相変わらずだ。このクラスのバンドの作品はやっぱり凄いよ。一番凄いのはこのアルバムで最もハードなのがジョン・エントウィッスルの曲ってことかもな。
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