Enya - The Memory Of Trees



ヒーリングミュージックと呼ばれるジャンルの筆頭というかポピュラリティを最も博している人と言えばやっぱりエンヤ嬢、意外とキャリアは深くて古くから活動している人なんだけど、世に知られ始めたのは1990年代前後、歌声の美しさもともかくながらもの凄くゆったりとしたリズムのない環境的サウンドの中で紡ぎ出される空気感が好かれたようだが、恐らくどのアルバムも似たような傾向になることを警戒してアルバムリリース間隔がかなり長いアーティストの一人でもある。
アルバム的にはまぁ、どれも雰囲気を楽しむという聴き方をしているのでこだわりもないんだけど「The Memory of Trees」あたりが一番聴きやすくて聴いていることがあるかな。アイルランドの、ケルトの伝承者と呼ばれることもあるみたいなんだけど、自分的にはちょっと違うかな、と思うね。アイルランド的思想というか空気を持っている人だけど音楽的にはもっとスケールの大きいヨーロッパ大陸的なサウンドを打ち出しているような気がする。アイルランドやケルトのような雰囲気ももちろんあるけどさ、なんかね、そんな感じ。
演奏する側になった時ってこういう音楽ってのは作るのは良いけど演奏するのは楽しいんだろうか?って思うこと多々あり。いや、なんか鍵盤に向かって音を流しているシーンの方が多そうで、それも一生懸命弾くと言うよりかは空気に任せて音を鳴らしていくっつう感じだろうからさ、ま、自分には向かないなぁと(笑)。聴く側になれば全然平気で、この慌ただしい世の中でこういうヒーリングミュージックに接することができる環境そのものも良いことだし、ちょっと心地良い場所で聴ければ本当に落ち着くしね。


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