Pink Floyd - Pulse
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Pink Floyd - Pulse
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ピンク・フロイドと言うバンドは不思議だ。もちろん大好きなバンドのひとつなのだけど、初期のサイケデリック路線時代が割と長くて、「狂気」以降に方向をビシッと定めた音楽性が出てきて、ロジャー脱退で自分的には満了。音楽性は基本的にブルースだけどサイケや感覚的な実験音楽要素が強い。普通はそういう音楽ってのはニッチなもので一般的に人気が出るのとは違っていることが多いのだが、どういうわけかピンク・フロイドのは最初から一般的人気を博していたという…。日本でも1970年に有名な箱根アフロディーテでの初来日公演が行われててそれはそれはもう伝説のライブが繰り広げていたらしい…、今度その断片も27枚組ボックスセットで出てくるらしいので楽しみだ。そしてピンク・フロイドってのはなぜか世界中で大会場を埋め尽くすバンドになってて、今でもロジャー・ウォーターズは馬鹿でかい規模のショウを引っさげてのツアーが成功する一人だし、もしピンク・フロイド名義で二人がやってたら確実にどこもそんなの軽く埋まる。
そんな不思議なバンドだけど、自分的にはアルバム「Final Cut」からはほぼノータッチで、映像での「Pulse」は見てもいなかったんで、ここでちょこっと見てみようかなと思ってね。それでも22年前の英国アールズコートでのライブだから…、いやいや、ちょっともう二昔前の音と光のショウの映像ですか。まぁ、大会場でプレイするロックバンドって結構きちんと分かってしまうことがあって、どんだけロックだと叫んでいても大会場になるとミュージシャンらしくきちんとしたショウに徹底してしまうバンドとやっぱりロックなままだ、ってのがはっきりする。ギルモアのピンク・フロイドってのは明らかに前者で音と光のショウ、すなわちエンターティンメントとしての要素が強く出てしまっているので、どうにも根本的に熱くなるってことがない。凄いなとか綺麗だなとかはあるけど、むやみに熱くなるってロック的なのはない。ストーンズなんかのライブは今でも熱くなるでしょ?それが顕著なのはザ・フーだけどさ。まぁ、バンドの性質が違うからってのはあるけど、特にこの「Pulse」は自分がそういう理屈を認識する前からちょっと聴いて全然ダメだったんで…。
その論理だとロジャー・ウォーターズがいれば違うって話だけど、うん、そうなんだよね(笑)。まぁ、その話はもう今は昔になってしまっているので、既にひとつのアーカイブとして映像を見て、時代を思うとやっぱりとんでもなくスペクタルなコンサートショウをやってるってのが分かる。綺麗に美しく聴かせる、それが音と光のショウだ。ロックのライブではない。でも、ピンク・フロイドってのはそういうのでも良いんだ、一般的にそれでも十分に通じるバンドになっているのだ、今でも。そういうのが分かってくるとこのライブもじっくりと楽しめる。当時の新曲群は前半で、後は名盤達からひたすら演奏して満足度の高いショウを提供している完璧さ。さすがだよなぁ…。
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ピンク・フロイドと言うバンドは不思議だ。もちろん大好きなバンドのひとつなのだけど、初期のサイケデリック路線時代が割と長くて、「狂気」以降に方向をビシッと定めた音楽性が出てきて、ロジャー脱退で自分的には満了。音楽性は基本的にブルースだけどサイケや感覚的な実験音楽要素が強い。普通はそういう音楽ってのはニッチなもので一般的に人気が出るのとは違っていることが多いのだが、どういうわけかピンク・フロイドのは最初から一般的人気を博していたという…。日本でも1970年に有名な箱根アフロディーテでの初来日公演が行われててそれはそれはもう伝説のライブが繰り広げていたらしい…、今度その断片も27枚組ボックスセットで出てくるらしいので楽しみだ。そしてピンク・フロイドってのはなぜか世界中で大会場を埋め尽くすバンドになってて、今でもロジャー・ウォーターズは馬鹿でかい規模のショウを引っさげてのツアーが成功する一人だし、もしピンク・フロイド名義で二人がやってたら確実にどこもそんなの軽く埋まる。
そんな不思議なバンドだけど、自分的にはアルバム「Final Cut」からはほぼノータッチで、映像での「Pulse」は見てもいなかったんで、ここでちょこっと見てみようかなと思ってね。それでも22年前の英国アールズコートでのライブだから…、いやいや、ちょっともう二昔前の音と光のショウの映像ですか。まぁ、大会場でプレイするロックバンドって結構きちんと分かってしまうことがあって、どんだけロックだと叫んでいても大会場になるとミュージシャンらしくきちんとしたショウに徹底してしまうバンドとやっぱりロックなままだ、ってのがはっきりする。ギルモアのピンク・フロイドってのは明らかに前者で音と光のショウ、すなわちエンターティンメントとしての要素が強く出てしまっているので、どうにも根本的に熱くなるってことがない。凄いなとか綺麗だなとかはあるけど、むやみに熱くなるってロック的なのはない。ストーンズなんかのライブは今でも熱くなるでしょ?それが顕著なのはザ・フーだけどさ。まぁ、バンドの性質が違うからってのはあるけど、特にこの「Pulse」は自分がそういう理屈を認識する前からちょっと聴いて全然ダメだったんで…。
その論理だとロジャー・ウォーターズがいれば違うって話だけど、うん、そうなんだよね(笑)。まぁ、その話はもう今は昔になってしまっているので、既にひとつのアーカイブとして映像を見て、時代を思うとやっぱりとんでもなくスペクタルなコンサートショウをやってるってのが分かる。綺麗に美しく聴かせる、それが音と光のショウだ。ロックのライブではない。でも、ピンク・フロイドってのはそういうのでも良いんだ、一般的にそれでも十分に通じるバンドになっているのだ、今でも。そういうのが分かってくるとこのライブもじっくりと楽しめる。当時の新曲群は前半で、後は名盤達からひたすら演奏して満足度の高いショウを提供している完璧さ。さすがだよなぁ…。
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