John Mc Laughlin, Paco De Lucia, Al Di Meola - Friday Night In San Francisco
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世の中には全くジャンルというモノに属さない音楽もある。ロックでもあるけどジャズでもある、そして高尚な音楽でもあるし技術的にも素晴らしい音楽というものに出会った時、果たしてどういう反応をしたら良いだろうか?そんなことを考えさせる作品もこの際だから取り上げてみようかな、と。
「フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ/スーパー・ギター・トリオ・ライヴ!」ジョン・マクラフリン,パコ・デ・ルシア, アル・ディ・メオラ
スパニッシュギターのぶつかり合いが強烈なインストものなんだけど、何てったって最初の「地中海の舞踏」が圧巻。パコ・デ・ルシアとアル・ディ・メオラのギターの掛け合いがそんじょそこらの、と云うか現在に至るまでこれほど凄い超絶なサウンドのぶつかり合いなんてのは聴いたことがないし、正にこのアルバム、このライブでしか聴けないとんでもないプレイ。ヘヴィメタのどんな早弾きギタリストもこんな風に早くは弾けない。そしてこれほどアグレッシヴに魂ごとぶつかってくるギタープレイってのはエレキでは出せないサウンド、でもってフラメンコとかを基調とした音階で奏でられる旋律の激しさがより一層の熱気を生み出す、そんな作品。途中途中で聴かれる観客の歓声がまた盛り上がるんだよ。
まぁ、ポップスが好きな人にウケるかっつうとそれはないんだけど、凄さってのは絶対に伝わる作品で、初っ端があまりにも凄すぎるのでなんとなく他が静かに聞こえてしまうんだけど、やっぱり全編を通して凄いとしか云えない音楽が詰め込まれている。難しいこと考えずに熱い熱い魂のサウンドを聴け、みたいな(笑)。一体どうやって弾いてるんだろうって思うくらいのプレイなんだもん。
他にも同じメンツでスタジオ盤「"パッション,グレイス&ファイア - 情炎"」や「THE GUITAR TRIO」があって、確か昔聴いたなぁと思うんだけど、圧倒的にこっちのライブ盤の方が面白くてあんまり聴かなかったな。多分それなりに普通のレベルからしたら圧倒的に凄いような気がするんだけど、記憶にない(笑)。いや、このライブ聴いちゃうとねぇ…。そうそう二曲目の「黒い森」では途中ピンク・パンサーが入るのも面白いね。んで、ロックンロールのフレーズで演じられるプレイ、やっぱジャンルを超越している…。映像あったら見たいものだ。

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