Kiss - Kiss

とある先輩が中学生の頃、キッスのファーストアルバムを学校に持っていってクラスの女の子に見せたら「怖い~」って云われたのを聞いて驚いたらしい。「どこが怖いんだ?かっこいいじゃねぇか…」と。まぁ、捉える人によって違うだろうけど、アルバムジャケットで怖いって云うのならば、ライブステージでは一体どうなってしまうんだ…。
なんて可愛い話から始まることもあるのだ♪ ま、それはともかくキッスの場合はサウンドは滅茶苦茶ポップなハードロックなのでおどろおどろしいっていうのはないけど、あのメイクとあのステージなので悪魔的…ってのが当時はあったらしい。そりゃそうだけどさ(笑)。70年代初頭にあんなのが世に出てきたら騒がれるよな。で、興味本位で音を聴いたらなかなかキャッチーでかっこいいワケだから。その辺がユダヤ人ジーン・シモンズの商売の上手いところ。悪魔的イメージも見事な戦略だしサウンドもよく出来ている。即ち多才だったワケだ。
そんなキッスのファーストアルバムは確かに名曲ばかり入っていて、初っ端の「Strutter」を聞くだけでアルバム全編聞きたくなる軽快なハードロックの音で、低音が響いてくるし、今ではそう聞こえる。「Nothing To Lose」も凄くキャッチーで、一番怖いメイクをしている人が歌っているとは思えない。それから「Firehouse」だ…。ライブでの演出が盛り上がるんだな、これも。そして「Cold Gin」…、ベスト盤聴いてるみたいだな。それくらい傑作が揃ってる。いいよねぇ、「Cold Gin」♪ エースのギターも軽快でね。続いては「Kissin' Time」に「Deuce」でしょ、やっぱベスト盤だよ、コイツは。そして、最後の「Black Diamond」でダメ押し。コーラスワークもアルペジオも素晴らしくて、実にクサイ感じのする盛り上がり方もツボにハマるんで名曲ですな。終盤が大人しいけど絶大な効果を持ってる。
改めて聞くとこれ凄いな、ベスト盤だよ。今でもライブでやってる曲ばかりだし、先日ウドー・フェスティバルのトリで出てたキッスを見てた時もこんな感じだったもん。お決まりの演出は必ずやってくれるしやっぱりプロ中のプロ。ちなみにキッスのステージコーディネーターがラムシュタインのステージコーディネイトをしていた時期もあって、火を使う演出では慣れたものなんだろう。キッスのパイロも凄いもんな。最近またDVDが出たらしい。
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