Yellow Magic Orchestra - Solid State Surviver



日本が世界に誇る最もメジャーなバンドと言えばやはりイエロー・マジック・オーケストラ=YMOではないだろうか。まぁ、いまではパフィー・アミユミと言うアメリカのコミックにもなってしまうアメリカでのメジャーさは負けるのかも知れないが(笑)、ヨーロッパからも絶賛される、正に世界中に衝撃を与えたバンドであることに変わりはない。それは多分世界的に類を見ない革新的なサウンドとファッション、完璧に独自のポリシーに従った音に尽きる。類似品としてはよくクラフトワークやディーヴォが挙げられるが、なまじ日本のポップスという側面に対するサウンドの作り込みというのも仕掛けられているためか聴きやすさと云うポイントが高かったんじゃないかな。
中学生くらいの時にすごくYMOが流行していて、子供だったので何それ?って感じで、音を聴いても全然ピンとこなくて興味もなくて、でも周りのほとんどは聴いていて会話してるんだよ。まだその頃なんて他にもいっぱいロック的なものに出会うことが多いからそんな軽いインストもののBGMよりももっとハードでアクの強い音楽を求めてたんだよね。だからリアルタイムでも結構聴いたんだけど別に好きで聴いてたワケじゃない。そう言う意味では新しいモノに鈍感だったという言い方もできるのか…。ま、でもさすがにアルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」に入っていた「テクノポリス」とか「ライディーン」ってのはあちこちで耳にしたこともあって面白いなぁとは思っていたけどね。その前の「イエロー・マジック・オーケストラ」に入ってた「東風」も良かった。他にもいろいろあるんだろうけど、アルバム的にはやっぱ「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」が一番耳にしたのかなぁ。あ、それよりももっと単純にわかりやすかったのがスネークマンショー
…本題に戻ろう(笑)。いや、ま、本題って程でもないからいいんだが(笑)。そういうことでつかず離れずの状態で聴いていたYMOだったけど、「君に、胸キュン。」のポップさと忌野清志朗と坂本龍一の「い・け・な・い ルージュマジック」でのインパクトは相当なものだった。特に後者がなかったらYMOなんて無視してたかもしれない。でもあんだけ変態を見せられるとどんなん?って思うじゃん。全国放送のテレビで男同士のキスなんだもん。メディアを逆手に取るロック的アジテーションが刺激されたんだろうなぁ…。そしたら散開ライブ~ってなって、アララ、早いなぁ~って感じ。その時の刺激はドラムだね。シモンズっつうメーカーのエレクトリックドラム…今ならパソコンですぐに出てくる音なんだけど、あの六角形のプラスティックのドラムよ。これがなんか新鮮でねぇ、そういう意味でこの人達は音楽はともかく機材の新鮮さを前に出してきてたね。シンセサイザーによるサウンドも含めてさ。無機的な音の中にどこかユーモアが取り混ぜられたサウンドで世界中を唸らせたテクノの元祖。今やテクノも多岐に渡る展開になってるけど、こういうオーソドックスなものはいつの時代にもまた取り上げられるんだろうなぁ。ヨーロッパ行った時に見知らぬ外人と話してる時にYMOはいいよな、って自然に話が出てくるところが凄いと思った。
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