Mariani - Perpetuum Mobile

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Mariani - Perpetuum Mobile (1970)
Perpetuum Mobile

 この寒い冬は全て熱いハードロック、しかもアメリカ産ばかりだったんで暑苦しいハードロックでひたすら燃えていたという…、もうちょっと季節やイベントに即したモノでも取り上げたりすれば人気も上がろうと言うものだろうが…、一切お構いなしにズレてても進み続けている当ブログ、本日も目玉飛び出るような熱々のハードロックをお届けしましょう♪

 1970年リリースのあっと驚く高品質なテキサス産ハードロックバンドMarianiのアルバム「Perpetuum Mobile」。聴いてみて驚くなかれ、このヘヴィで暑苦しいロックテイストに溢れた音を。何が一番びっくりってこのアルバムのギターがスゲェかっこいいんです。はい、ブルースフェイバー完璧で流れるように紡ぎ出されるソロプレイの華麗さ、こんだけ泥まみれなハードロックの中にあってまるで汚れていないかのようなギターソロプレイの上品な味わいが単なるB級手前のバンドとしての位置を救っているとも言えるか。いや、全然かっこ良くってさ、皆スゴいプレイヤー達ばかりなのか、ヘヴィな中でも実験的なサウンドを試しつつ、さらにプログレッシブな姿勢にもどんどん突き進み、ロックというカテゴライズ以外にどこにも進めないようなサウンドを出してくれている。そこがカッコいいですね。

 そして何よりも隙間隙間、要所要所に出て来る汚れなきギターソロパートの音色と華麗なるフレージング…、何を隠そう若干15〜16歳のギタリストが弾いてると聴いてさらにびっくり。そしてその名を聴いてもっとびっくり…あのエリック・ジョンソンだったんですね。納得しちゃうけどさ、でも、こんなの弾いてたんだ?ってかやっぱり天才なんだろうなぁ…、そのくらいで普通に出て来てコレだもん、目立ちすぎ。もっと売れても良かったバンドだけど、売れなくても残る人は残るってことか。そんな部分はあるものの、普通にヘヴィサイケ風味なハードロックバンドとして聴いていると極上のギタープレイがありきで随分と楽しめる名盤に仕上がっている所は嬉しいね。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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kazz_asai  
知られざる傑作

この作品、AkarmaでCD再発されるまでは超レア、幻の名盤でした。
ようやく聴いてみて、そのカッコよさに驚いたものです。
Cactusを思わせるその音は、マイナーさを全く感じさせない安定した剛直HR。
強力なVo,バンドの顔Marianiのタム回し,そして何より弱冠14歳Eric Johnsonの超絶ギターに圧倒されます。

2014/12/27 (Sat) 22:17 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>kazz_asaiさん

あのエリック・ジョンソンが…、とかなり驚きました。アナログからCDへの移行はこうした幻の作品をも幾つも再発出来たことにも意義がありましたね。

2015/01/03 (Sat) 08:54 | EDIT | REPLY |   

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