Ratt - Ratt

2 Comments
Ratt - Ratt (1983)
Ratt

 気分的にグイっと舵を切ってみたかったので、こんなんが登場。こじつけで書けばWhitesnakeにも一時期ウォーレン・デ・マルティーニが在籍した、ってこともあってRattの登場…ってことにしとこう。ん~、何かちょっと泥臭いのばかりになってきたので派手なの聴きたいな~ってのがきっかけ。世の中はストーンズやクラプトンの来日公演で盛り上がってるが、それはそれとしてココはココでの路線がひたすら続くのみ…、いや、今回の来日公演ももちろん行けないのでそんなこと宣っているだけです…。

 Rattってやっぱ80年代のLAメタルの筆頭格なイメージがあるが、当時はそんな風に聴いてなくて、スリリングでカッコ良いリフを奏でててルックスはとにかくケバい…エアロスミス的なバンドだっただけで、LAメタルなんて呼ばれたのはその後になってからだ。そういう色眼鏡なしに聴いてみると結構ストレートに独自のR&Rやってるんじゃないか?なんて思える部分もある。1983年にインディーズでリリースされた…その後メジャーでリリースされているので割と普通に手に入ったデビューミニアルバム「Ratt」。今じゃかなりレアモンらしいけど、大抵のレアモンってのは手に入れて聴くとがっかりするものなので、本作も例に漏れずレアモンというだけに留めておく方が良いというのもあるか…、ただ、いくつかの曲はこの後のRattでは聴けないサウンドがあるんでやっぱファンは欲しがるし聴くべきだろうなぁ…。

 まだね、LAメタルとかそういうジャンル的なメタルでもないのか、今改めて聞いているからそう思うのか、こういう音ってRatt独特だな、と。別に良い曲が多いとかカッコ良いリフばかりってんじゃないけど、ややマイナー的要素がまだあって意気込んでるって言うのかな、そういう部分が出てきてる感じ。多々書かれているサイトも多いけど、やっぱバンドってのはこういう粗野なラフデッサンの作品や楽曲があってファーストでプロ的にレーベルからの意向も入ってきて洗練されてって成長していくもんだから、余計にインディーズで好き勝手に作った作品ってのは重宝されやすい。事実その通りだが、このままでは商業路線には乗れないので、どっちもどっち、か。そんなことは元より、この「Ratt」という作品、もしかしたら全キャリアの中で一番バンドらしくていいかな。「Sweet Cheater」のスピード感は心地良いし、ダサい「Back For More」辺りもアマチュアっぽいけど何か響くしね。





関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 2

There are no comments yet.
zitada  

一時恥ずかしくて隠してたんですけど(笑)ロックやメタルを意識して聴き始めたのってこのバンドなんですよ
メジャー1枚目のヒットシングルがきっかけで3rdまでアルバム買ってました
これを買った時も思ってまいしたがおっしゃるとおりこのアルバムが一番ロックバンドらしいんじゃないかと思います
久々に聴きましたらが音の所々に70年代のハードロックバンドの残り香があって今でも十分聴けますね
メジャー1stとかも試しに聴き直しましたが「う~ん」でした
やっぱリ初期衝動って大事だなぁ

2014/03/03 (Mon) 20:31 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>zitadaさん

恥ずかしくて…ってのわかります(笑)。
今月のBurnnにインタビュー載ってて、初めてこの人達の背景知りましたが、やっぱ普通にロック好きな連中でした。だから古い香りがあって当然なんですよねぇ。音だけで聴けば結構ポップでカッコ良いし…、はい、初期衝動は大事です(笑)。

2014/03/08 (Sat) 10:46 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply