The Masters Apprentices‬ - Choice Cuts

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‪The Masters Apprentices‬ - Choice Cuts (1971)
Choice Cuts

 最近何となくYouTubeやAmazonのリコメンド機能が上がってきた事によって70年代各国のB級…だけじゃないけど、さほど知られていなかったロックなんかを幾つも簡単に探せるようになったし聴けるってのが大きいんでどうしてもそっちて聞いてから、ってのが多くなる。現物入手しようと思うと結構大変だったりするのも多くてそのヘンの妥協点を何処に見出すかってのが悩ましいけど、まぁ、聞けりゃいいか、って流れている自分がいるのも確かですなぁ…。ホントはそれじゃダメで、やっぱり現物入手しないとアーティストに申し訳ないし、そんだけの作品なんだから対価は払いたいのが本音、たとえそれが解散してても亡くなっててもさ。そういうのって今でもきちんとアーティストのところに還元されてるのかな…と思いたい。

 先日コメント欄でも出てきていた1971年の‪The Masters Apprentices‬というバンドの5枚目となるアルバム「Choice Cuts」なんてのを…、いや、これも面白いジャケットだなって感じでリコメンドで見つけてそのまま聞いてみたらかなりヘヴィサイケでブルースもあってごった煮的サウンドで好みだったんでそのままズルズルって聴いてたんだけど、いいな、と。ちょこちょこっと見てみるとジャケットはヒプノシスだし、バンド自体は60年代から活動しているこれもまたオーストラリアのバンドで、なるほど、この不思議な音の質感ってオーストラリアだったのか、とちょっと分かってきたか?英国じゃないしアメリカほどじゃないし、となると…って考えたんだが、オーストラリアとはな…ヒプノシスでオーストラリアとかもう自分の常識って結構アテにならないってことが分かった(笑)。そしたらこの後の「A Toast to Panama Red」というアルバムのジャケットを見つけて、あ、これなら見たことあるが、そのバンドか、と‪The Masters Apprentices‬の事を見直した。こういう音出してたバンドなんだなぁ、面白いや。そんでコメント欄にもこのバンドあったのも発見してフムフム…と。

 この時期のオージーバンドにしては正に世界クラスの音を誇っていたんじゃないだろうか?ハードな部分も繊細な部分もオーケストレーションやブルージーな部分も全部持ってて、バンドのバランスがかなり取れているロックバンドとして恥ずかしくない音。基本ハードロックだしヘヴィさもあるし60年代のサイケは鳴りを潜めているからそのヘンはあまり出て来ないけどそれでも怪しさ面はある。歌が弱いのはちょいとキズだがその分軽さがあって聴きやすくなるって解釈すりゃいいか(笑)。十分に英国産と張り合えるクォリティのアルバムに仕上がってるし、あれこれ見ているとこの後の「A Toast to Panama Red」は更に良いらしいのでまた気になってきた(笑)。

Choice Cuts
Thompson Music P/L (2008-12-30)



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フレ
Posted byフレ

Comments 4

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kazz_asai  
彼の地にもHR在り

私自身はフレさんの掲げた、サイケ+ハードロックという雰囲気の70's代表作2枚が特に好きなのですが、このバンド60年代のガレージィな音から聴いていくと一層その魅力が増しますね。
なんでこんなに変わっていったのか、そのあたりは浅学ゆえにあまり知りませんが、1stなんてこの「Choice Cut」とは全然別のバンド。
作品自体は、ちょっと類似したバンドが思い浮かばないほど唯一無二のサウンドですよね。基本はHRですが、Black Sabbath的だったり、アコースティックな部分はZep風だったり、かと思えばSir Lord Baltimore風に荒々しかったりと全然ルーツがはっきりしませんが、それだけ多くの先達の要素を取り入れて培われた音だったのでしょう。
続く「Toast to Panama Red」はBeatles風のコーラスワークなどを前面に出して、やや洗練された印象を受けます。どちらかといえば前作の方が私の趣味なのですが、ドラマティックな大作「Game We Play」がこのバンドの名声を高めたのは疑いを容れません。やはり豪州HRの黎明を飾る名作です。

2014/02/08 (Sat) 20:31 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>kazz_asaiさん

もうちょっと深堀りの必要ありですね…感謝です。

2014/02/09 (Sun) 19:05 | EDIT | REPLY |   
akakad  

情報ありがとうございます
オージーフリークとしてはチェックせずにいられませんでした
Because I Love Youは本当に名曲です
英米に比べると少しマイルドで優しく英語圏の要素ごった煮な部分も実にオーストラリアらしいバンドです

2014/02/24 (Mon) 23:44 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>akakadさん

オージーって面白いですよね。
Web見させてもらったんで、勉強してみます♪

2014/03/02 (Sun) 11:02 | EDIT | REPLY |   

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