Pilot - Second Flight

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Pilot - Second Flight (1975)
Second Flight

 あんまりポップロックって通って来なかったな…やっぱりソフトでポップだからガツンロックの好きな自分的には若い頃は受け付けなかったし、何でも聴くようになってからもこういう世界があるっていう認識はあるけど好んでは聴かなかったもんな。でも、今はそんなに嫌いじゃない。多分こういう気楽に聴けるBGM的な音ってのを許容しているからだろうな(笑)。ただ、だからと言ってハマり込むほど聴くか?ってモンでもないから結局人生に於いてそんなに聴くものじゃないんだろうとは思う。先日どこかでふとThe Whoなんかが流れてて、やっぱりガツンと来たもんな。好みってのは結局ワガママの象徴でしか無いしね(笑)。

 1975年にリリースされたPilotのセカンド・アルバムにて多分一番売れたアルバム「Second Flight」なんてのを…、いやリアルタイムでは知りません。そして後追いとしても後で追わなかったので知りません、聴いてません。ただ、色々と漁るようになった時にこのポップロック系統ではベイ・シティ・ローラーズあたりと並んで出てくるんで名前は知ってた。そもそもBCRも聴かないから当然Pilotも聴かないワケで、他者が言うところのアイドルバンド、もしくはBCRとくらべての評論ってのは聴く人にはイメージつけやすいだろうけど、余計に聴かないリスナーも増やしてしまうということはあるのだ。そういうのがたくさんあるから自分で書く時にはあまり類似バンドと言うのは書かないようにしてるけど…どうだろ、ま、あるんだろううな、きっと(笑)。

 さて、売れたらしい「Second Flight」というアルバム、端的に言えば「全然面白くない」。まぁ、言い切って良いかどうか、はたまた「コイツの耳はおかしい」と思われるのだろうけど、つまらんモンはつまらん。売れたアルバムって面白いかどうかは二の次ってのが正に当て嵌まるなぁ…、あ、自分には、です。ちなみに自分はポール・マッカートニー聴かない人なのでそんなセンスの人間が単に「Second Flight」はつまらん、と言っているだけですのでそもそもそんなお話です。なんかね、微妙なんですよ、このヘンの音を聴けるか聴けないってのが。10ccとか面白いな、って思うんだけどPilotはダメ。一聴するとクイーンみたいな側面強くて、それならなかなか良いじゃないか、って思ったんだけどなぁ…Angelは良いんだが。何がどこがダメなのかわかりません、ただ、何かダメ。…っても多少なりとも好意的に書けばよく出来てるし聴きやすいしB級じゃなくてしっかりとメジャーなプロダクションによる音作りだからそういう部分の悪さは全くなくって美しいです。ヘタじゃないしコーラスだって曲だって際立つくらいによく出来てる。ギターのメロディだってよく練られてて印象的な旋律になってるから覚えやすいし。

 ただ…、多分自分的には「ロック感がない」に尽きるか。ロックじゃない人がロックじゃないのをやってて聴くのは良いんだけどロック的に聴かせようとして形も出来てて、でも全然出来てない中身ってのが一番腹立つのかも(笑)。まぁ、わからなくても良いんです…ただのこだわり、ってか自分の感性ですね。気持ち良いの聴こう〜っと♪

Pilot (From the Album of the Same Name)
Pilot
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フレ
Posted byフレ

Comments 3

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クリタカ  
つまらん、つまらん、ダメ、ダメ(笑)

 いつものフレさんならキライな作品でも「好みではないが...」と柔らかく表現するのに、「つまらん」「ダメダメ」の連発は誠にお珍しや(笑)。だいぶBCRとイメージが重複しているのかも知れませんね。私もあの{ローラーズ旋風」が吹き荒れ、どの雑誌も毎月毎月あの写真や記事が続き、うんざりして一時買うのをやめていた期間がありました。
 BCRほどではありませんがPILOTも少しばかり人気があった時期がありました。私もシングル曲なんか割りと好んで聴いてました。まぁ、ロックという括りではなく「ヒットポップス」としてですが。ただ当時でもポップ+ソフト=軟弱、女子供・・・という雰囲気は確かにありまして、「ZEP最高!」とか「CRIMSONのファン」と公言してないと・・・ってのはありましたね。間違っても「PILOT大好きっ♪」なんて親しい友人にも言えなかったですね(笑)。
 彼等はデビュー当時は三人組でギターはゲストでした。それが本作で四人組みになったのもつかの間、ロイ・トーマス・ベイカー制作の結構ハードな3rdの前に鍵盤が抜け三人に。そしてラストの四枚目でギターとベースのデュオ(ドラマーはナンと10ccへ)となってしまいました。四作とも同じ編成での作品はありませんが、どれも均一なポップでブライトな作風ながら、少しソリッドな面を覗かせるギターにとても人なつっこい歌メロはPILOTの売りでもあり、そこがこの2ndでは一番顕著でとても気に入っていました。解散後はALAN PARSONS PROJECTに吸収合併せれてしまいますが、ポップセンスはそこでも生かされてました。
 個人の好みとはホントに不思議なものです。若いころは自分の好きなモノをダメ出しされるのってとても抵抗がありましたし、不愉快でもありました。しかし年齢を重ねてくると、「ふ~ん、こんなんは苦手かぁ」とか「そんな見方があるんか」なんて全て許容できるどころか、そんな意見に新たな発見をする事ができる様にさえなりました。ホントにジジィになるのも・・・悪くないです・・・ね(笑)。


2013/11/29 (Fri) 23:44 | EDIT | REPLY |   
kazz_asai  
往事渺茫

私の記憶だと、パイロットはBCRブームの恩恵はあまり受けていなかったような気がしますね。
BCRはそれまで洋楽をほとんど聴かなかったような層にアイドルとしてアピールした部分が大きく、後に多く出てきたバスターやらフリントロックといったクローンも一時はかなりの人気を得ましたが、パイロットはそのような軽佻浮薄なスタンスではなく、確固たるミュージシャンとしての矜持を具えていたと思います。
かくいう私も、1stと2ndは当時、わりとよく聴いていました。
ただ哀愁を感じさせたり、構成の妙をうかがわせる部分はほとんど皆無であり、あまりにも明朗に過ぎるためにロックとしての深みは感じられないので、QUEENやANGELとは同列には語れないのはやっぱり間違いないですね。
そのせいもあり、30年以上記憶から消えていました。フレさんの文を拝読して久々に懐かしい気分です。


2013/12/01 (Sun) 09:30 | EDIT | REPLY |   
フレ  
パイロット

>クリタカさん
ん〜、自分と同じ意見の人だけの文章が読みたいならココ来なくても良いのにね…最近ウザいガキが多くて(笑)。
 同時代を生きていないとわからない空気ってのは必ずあって、それを経験している人はどんなにバンドの音がつまらなくても青春だし、曲も覚えてるし、そういうもんですもんね。ただ後追いにはよくわからん、ってだけで(笑)。またいつか分かる時が来るのかもしれないけど…。

>kazz_asaiさん
あ、そうそう、その深みってのが無いからか、アイドル的に思えてしまったのかも。良くも悪くも新鮮ではありましたけどね、これ。ちょっと期待はしてたんですよ、何となく。でも…(笑)。

2013/12/03 (Tue) 00:28 | EDIT | REPLY |   

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