Lou Reed - Metal Machine Music

10月27日ルー・リード他界との知らせを翌日の28日くらいにドドドッと目にした。耳にしたんじゃなくって目にしたワケで、ウェブやTwitterやブログなどなどで皆が皆ホントかウソかわからないが残念ぶっていた。自分的にはそういうのが全然無かったんで何も呟くこともなく、そうなのか…くらいにしか思わなかったんで敢えて触れなかったんだけどさ。ミュージシャンの訃報っても個人的に知ってるわけじゃないからあまり実感がないってのか、普段からレコードなりCDなりでしか知らないし映像だってライブDVDくらいでしか見ることないから存命の頃からある種神様みたいなもんで違う世界の人なんだよね。だからもちろん実感もないし、亡くなっても実感ない…どうにも書きにくいけどそんな印象。ただ、世間的にはそうでもないのかやたらと残念だとか哀しいという言葉が踊っているのできっともっと思い入れがあるのだろう。
…ってことでルー・リードか〜、あんまり聴かない人なんだよねぇ、自分、ってのが先にあるからだと思う。だから自分だけじゃなくて皆も聴かないであろう「Metal Machine Music」なんてのをお題にしながら綴ってみようかと。1975年に何を思ったかアルバム2枚組でリリースされた「Metal Machine Music」はノイズしか入っていないので何かを伝えられるものでもない。「Metal Machine Music」を語る人がいても自分は聞きたくない(笑)。よくこんなの商業的にリリースされたなと思うばかりで、この手のではロジャー・ウォーターズの「The Body」とかあるけどさ、これがルー・リードの音楽性ですよ、って書いていいのかな(笑)。いや、冗談。ルー・リードってロックンロール云々ってあるけど、シンプルなR&Rの音に意味深な歌詞が呟かれるように囁かれるという作品が多くて熱唱するでもなくメロディアスでもなく歌詞が分かる人には楽しいのかもしれないけどそうでもない人には割とアイコンとしての存在感が強いか。自分もそんな印象でそりゃ独特の声だからわかりやすいしルー・リードだ、っていう個性は出まくってるけど、そこから先の音楽的云々はあまりない。多分凄いこともやっているのだろうけど、基本R&Rだからさ。ニューヨークの詩人、ニューヨークのアングラさ加減ってのはこの人が一番醸し出していて、他にはニューヨークの裏側や地下面が出ている人っていないから多分もうニューヨークの音楽というかこういうアングラ色出した人はいなくなっちゃったんじゃないだろうか。パティ・スミスくらいかなぁ…。
しかしルー・リードも多作だった。それでいて今じゃ5枚組CDの安いセットが幾つもリリースされていて手軽に20枚くらい揃ってしまうのも見事。聴いていると優しさとか自然さとか色々入ってきて聴きやすいのもあるけどどうにも自分には残らない音の人だったかな。合掌。




- 関連記事
-
- Velvet Underground - Vu
- Lou Reed - Metal Machine Music
- Velvet Underground - Loaded