Keith Tippett - Blueprint

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Keith Tippett - Blueprint (1972)
Blueprint

 ジュリー・ドリスコールはてっきりブライアン・オーガーと一緒になる人かと思っていたら意外なところでキース・ティペットと一緒になってた…今でも夫婦でいるらしいからこの世界では珍しい気がする。そういえばジュリー・ティペットってクレジットも幾つかあったななどと遠い昔の記憶を呼び起こしてみると、そういえばキース・ティペットって取り上げたことないんじゃないか?なんて。まぁ、一時期プログレからカンタベリー系に進んでフリー・ジャズあたりまで進んだこともあるんだけどさすがにアバンギャルド過ぎる方向性は聞いている時はそれなりにハマれたんだけど結構体力消耗するのでだんだんと遠ざかってしまったんだな。今じゃそんなにフリージャズを熱心に聴けるほどの体力はないのでほとんど聴かない。でも、今回たまたま気になったので何とも久々にキース・ティペットのアルバムを…。

 1972年「Blueprint」、プロデュースにロバート・フリップを迎えていることから、またジュリー・ティペットも参加している…ってか結婚してすぐのアルバムなんだろうと思うのだが、そのおかげでロック界にも割と知られている作品。モノの本で紹介されていて気にはしていたけどフリージャズ系だしな〜ってことで積極的には手を出さなかったものの、やはり聞いてみたかったので入手は随分昔…でもアナログじゃ手に入らないアルバムだったんでCD時代になってから、それも随分経ってからだったけどさ。やっぱりね辛いんだわ…、いや最初のピアノメインのなんかは美しく凍りつくような感触で好きなタイプなんだけど、その後がフリージャズ系と言いつつも楽器陣営がぶつかり合うようなものでもなく、ホントに即興的に効果音が響くような感じで何ともなぁ…ジュリー・ティペットもこういうの好きだったんだろうか?もっときちんとした普通の歌を歌う方が向いている人な気がするんだが、旦那さんの作品だからしょうがないか。

 意外な事にクリムゾンを彷彿させるアグレッシブな音とはかけ離れた音だけど、緊張感溢れるテンションの高さはさすが、ロバート・フリップのプロデュース能力が出ているようには感じないけど、この冷たいテンションはクリムゾンに持ち越されている部分あるな。若い頃これ聴いてたらどう思ったかなぁ…、やっぱり進まない方向だっただろうか。こういう音も世の中にはあるんだよと言うには良いかもしれないが、それにしてはフリージャズの決定盤とも言えないし、どうにも…って感じ。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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デューク中島  
レコード持ってます

けど、ほとんど聴くことがありませんでした(笑)。それでも手放さなかったのは、再入手しにくいからかな?ロックを期待しては、いけません。ジャズでもなく、実験音楽みたいな印象です。

2013/10/12 (Sat) 20:41 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>デューク中島さん

ジャケットは良いしメンツもそれなりだし放出はしないアルバムですが聞く回数も少ないあるばむですね(笑)。

2013/10/13 (Sun) 09:35 | EDIT | REPLY |   

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